ヤクルト(☆3対0★)阪神 =オープン戦3回戦(2023.03.19)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:吉村 貢司郎(2勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:才木 浩人(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(2号・4回裏2ラン)

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◆ヤクルトは、ルーキーの先発・吉村が6者連続三振を奪うなど5回無失点の好投。開幕ローテーション入りへ向け、またも結果を残した。一方の阪神は、森下が2安打を放つ活躍。こちらも期待のルーキーが状態の良さを示した。

◆両軍のスタメンが発表された。阪神はドラフト1位新人の森下翔太外野手(22=中大)がオープン戦で初めて2番でスタメン。日本ハムから加入した渡辺諒内野手(27)が3番に起用された。阪神は才木浩人投手(24)、ヤクルトはドラフト1位右腕の吉村貢司郎投手(25=東芝)が先発。

◆オープン戦3試合で9イニング無失点のヤクルト・ドラフト1位吉村貢司郎投手(25)が1回、守備で見せた。先頭の阪神近本に左中間へ二塁打を打たれ、いきなりピンチを招く。続く森下の当たりだった。投手強襲の打球に素早く反応して捕球。飛び出していた二塁走者を冷静に見て、挟殺プレーから打者走者の二塁タッチアウトにまでつなげてピンチを脱した。【オープン戦 スコア速報】はこちら

◆オープン戦3試合で9イニング無失点のヤクルト・ドラフト1位吉村貢司郎投手(25)が6者連続三振を奪った。1回2死二塁で阪神大山をフルカウントから146キロ直球で空振り三振を奪うと、2回は佐藤輝、ノイジーを直球で見逃し三振。続く板山は149キロ直球で空振り三振に斬った。3回は先頭の坂本を117キロカーブで空振り三振。続く小幡は141キロ直球で見逃し三振に打ち取った。打者一巡し、迎えた近本は左飛と成り、ここで連続奪三振記録は止まった。

◆この日の試合を解説した阪神OBの鳥谷敬氏(41)が、ヤクルトの名物マスコット・つば九郎にからまれた? 7回終了後、放送ブースにつば九郎が現れ、鳥谷氏にヤクルト飲料を差し入れ。そして「ことしやくるとの3れんぱはどうですか」と尋ねた。鳥谷氏は「いやあ、阪神が邪魔してくれるんじゃないですか?」とにやり。早大の同級生・青木からの質問を預かったつば九郎は「ことしごーるでんぐらぶをねらってますが、とれますか」と代理で質問。鳥谷氏は笑いながら「絶対無理っす」ときっぱり。「もう42歳なので、ゴールデングラブじゃなくて、打つほうを頑張ってほしいです」とエールを送った。

◆ヤクルト・ドラフト1位吉村貢司郎投手(25)の登場曲はアニメ「ワンパンマン」の戦闘BGM「正義執行」だった。本拠地神宮での初登板で初披露された。好きなアニメだといい、選んだ理由を「一発で敵を倒すという、そんなヒーローになりたい、みたいな感じで、みんなに愛されたいなと」と説明した。投球の方もさえ渡った。6者連続三振を奪うなど好投し、オープン戦4試合で全14イニング無失点となった。この日は5回76球を投げ、3安打7奪三振無失点と、開幕ローテ入りを確実にする好投を見せた。

◆ヤクルト・ドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)の開幕ローテ入りが決まった。試合後、取材に応じた高津臣吾監督は「開幕ローテの1人として入ると考えていいか」と聞かれ「いいと思います」と断言した。この日は主軸を含む阪神打線から6者連続三振を奪い、5回76球を投げ3安打7奪三振で無失点と好投した。これでオープン戦4試合で全14イニング無失点となった。

◆ルーキーの「振り子投法」がうなった。ヤクルト・ドラフト1位吉村貢司郎投手(25)が6者連続三振を奪うなど好投し、オープン戦4試合で全14イニング無失点となった。この日は5回76球を投げ、3安打7奪三振無失点。開幕ローテ入りへ合格点の投球を見せた。特に1回2死二塁の阪神大山から始まった6者連続三振は圧巻だった。阪神大山をフルカウントから146キロ直球で空振り三振を奪うと、2回は佐藤輝、ノイジーを直球で見逃し三振。続く板山は149キロ直球で空振り三振に斬った。3回は先頭の坂本を117キロカーブで空振り三振。続く小幡は141キロ直球で見逃し三振に打ち取った。打者一巡し、迎えた近本は左飛となり、ここで連続三振は止まった。1回には冷静なフィールディングも見せた。先頭の阪神近本に左中間へ二塁打を打たれ、いきなりピンチを招く。続く森下の当たりだった。投手強襲の打球に素早く反応して捕球。飛び出していた二塁走者を冷静に見て、挟殺プレーから打者走者の二塁タッチアウトにまでつなげてピンチを脱した。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が、オープン戦第2号となる2ランを放った。1-0で迎えた4回、先頭の青木が中前打で出塁すると、オスナの打席で阪神先発才木が暴投し無死二塁に。その後、カウント1-2と追い込まれてからの143キロ内角直球を見事に捉え、左翼席へ飛距離110メートルのアーチをかけた。オスナは「打ったのはストレートです。難しいコースでしたがうまく打つことが出来た。最近、納得のいく打撃が出来ていなかったので久しぶりにうれしいです」とコメントした。

◆「振り子投法」のドラ1が開幕ローテ入りを当確させた。ヤクルト吉村貢司郎投手(25=東芝)が阪神主軸の大山や佐藤輝を含む6者連続三振を奪い、5回76球を投げ3安打7奪三振無失点と好投。オープン戦4試合で全14イニング無失点を続けており高津監督は試合後「開幕ローテと考えていいか」と問われ「いいと思います」と明言した。1回2死二塁の大山から始まった連続三振は圧巻だった。「雰囲気がある打者に自分も負けないように」と中軸に向かう。大山はフルカウントから146キロ直球で空振り三振を奪うと、2回先頭の佐藤輝も直球で見逃し三振に。6者中5者の決め球が直球で高津監督は「(高めの直球で)空振りも、ファウルもポップフライも取れる。低めだけが彼の真っすぐではない」と高評価。「20試合か25試合、先発ローテとして回ってほしい」と期待をかけた。プロ入り後初の神宮登板で披露した登場曲はアニメ「ワンパンマン」の戦闘BGM「正義執行」。好きなアニメだといい「一発で敵を倒すという、そんなヒーローになりたい。みんなに愛されたい」。神宮の新ヒーロー誕生を予感させた。【三須一紀】○...阪神とのオープン戦後に実施した出陣式のトークショーで、3年連続7回目の開幕投手が最有力の小川が「やりたいし、ピッチャー陣の先頭に立つ覚悟です」と語った。開幕ローテ候補には小川のほかに、この日好投した吉村、球界最年長の石川、サイスニード、新外国人のディロン・ピーターズ投手(30=パイレーツ)らが挙がっている。

◆阪神の渡辺諒内野手(27)が対外試合初の「3番二塁」起用に応えた。まずは初回、無死二塁から併殺を奪われた直後に中越え二塁打。「またチャンスを作ろうという思いで(立った)。いい結果になってよかった」。6回にも右前へ運び、マルチ安打を記録した。規定打席未到達ながらオープン戦打率は3割6分4厘。二塁開幕スタメン当確の中野がWBCで虎から離れている中、猛アピールを続けている。

◆開幕3戦目の4月2日DeNA戦での先発が確実視される阪神才木浩人投手(24)が、今春最長の5回を投げた。オスナの2ランなどで5安打3失点も「5イニングちゃんと投げられたのは良かった。バッターの反応だとか、シーズンで使えそうなところも結構あった」。被弾の場面は内角直球を2球続けた結果。岡田監督は「4番にインコース2球真っすぐ続けたら打たれるよ。間違ったリードだと思うよ」と捕手坂本に苦言を呈した。

◆新人投手に要注意! 阪神岡田監督が、ヤクルトのドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)を警戒した。この日は先発した右腕に対して5回3安打で無得点。1回のチャンスを逃すと、その後は6者連続を含む7三振を奪われ、5回まで走者も出せなかった。そのまま救援陣も攻めきれず、オープン戦12試合目で初の完封負けを喫した。試合後、岡田監督は「あれ、ええなあ」と吉村をたたえるしかなかった。「多分(球の出所が)見づらいんやろな。腕の振りが小っちゃくて速いからな、オレがバッターやったらそんな感じやったなあ。ランナーいなかったら左足の動きがなんか、タイミング取りづらいんやろなあ」と評した。右腕の能力の高さは2月25日に沖縄・浦添で2回を封じられた試合から実感していたという。シーズンでも対戦する可能性が高い投手だけに要警戒だ。昨季の虎は巨人の赤星に3戦3敗を喫するなど、新人の先発投手と5度対戦して1勝4敗と苦戦した。「アレ」を目指す上で、今季は新人にやられるわけにいかない。オープン戦で抑えられた経験を糧に、本番できっちり攻略してみせる。【高垣誠】

◆阪神秋山拓巳投手はヤクルト相手に3回無失点と力投したが、伊藤将の代役開幕ローテ入りを決められなかった。6回から2番手で登板。2イニングは難なく抑え、8回は得点圏に走者を背負いながらゼロで切り抜けた。本人は「カーブもしっかり使えた。どんどん振ってくる打線。うまくやれた」と納得顔。ただ、岡田監督は開幕ローテ入りについて「まあ今日ではちょっと判断できんよな」と保留した。開幕2戦目の4月1日DeNA戦での先発が確実視されていた伊藤将が左肩の違和感で戦列を離れ、有事に備えて村上やB・ケラーと代役を争う立場。指揮官は次戦について「長いこと(イニング)投げようと思ったらファームになる」と2軍戦登板を示唆。開幕ローテ滑り込みへ、結果を出し続ける。

◆ヒット打つだけじゃあかんよ。阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が、2試合連続のマルチ安打で存在感を示した。ヤクルトとのオープン戦に「2番右翼」で先発。2安打でオープン戦打率を3割6分4厘に上昇させたが、岡田彰布監督(65)から1回の打席内容と走塁に苦言を呈された。すでに開幕右翼の最有力に躍り出ている大砲候補。指揮官の厳しい指摘は高い期待値の表れだ。森下がまたしても神宮で快音を連発させた。3点を追う6回1死では石山から、8回先頭では清水から。それぞれ146キロ直球を力強くとらえ、左前へ運んだ。実績豊富なリリーバー2人からHランプをともし、2試合連続でマルチ安打を記録。12球団2位のオープン戦打率を3割6分4厘まで上昇させたが、岡田監督は「ヒットは出たけどなあ。初回なんかは、そらあかんわなあ」と浮かない表情だった。初回、1番近本が左中間への二塁打を放った直後の打席。森下は外角直球を引っかけ、投ゴロに倒れた。飛び出した二塁走者近本が二、三塁間で挟殺され、さらに二塁を狙った森下までタッチアウトを食らったシーンに、指揮官はおかんむりだ。「打ち方がおかしい、いうことやんか。最低でも(走者を)サードに送るとかな。そういう打ち方をせなあかん。あとのプレー(走塁ミス)もシーズン中だったら大変やで」と語気を強めた。すでに開幕右翼の最有力候補に躍り出ている。期待値が上がっているからこその苦言だろう。当然、本人にも浮かれた様子はない。「まだまだ(タイミングが)合わない部分がある。もっと合わせられるように頑張りたい」と引き締まった表情。マルチ安打にも「まだシングルヒットなんで。もっともっと(外野の)頭を越えられるように角度をつけていきたい」と満足していない。ヤクルト先発吉村との「ドラ1位対決」は完敗に終わった。昨年7月に「東芝-侍ジャパン大学日本代表」で対戦した際は死球を当てられ、右手首を骨折した。因縁の相手とのプロ初対戦は投ゴロ、空振り三振に終わり「コントロールがいいし、球のキレがあるとあらためて感じた。シーズンではリベンジしたい」と逆襲に気合十分。指揮官の「愛のムチ」も糧に、スキの少ない主軸への成長を自らに課す。【古財稜明】

◆阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が、2試合連続のマルチ安打で存在感を示した。オープン戦打率は12球団2位をキープし、3割6分4厘に上昇。ただ、岡田彰布監督(65)は初回無死二塁から進塁打を打てず、さらにダブルプレーとなったシーンを厳しく指摘した。指揮官の一問一答は以下の通り。-森下は勝ちパターンの投手にもしっかりと自分のスイングをしていた「おう、まあなあ、ヒットは出たけどなあ。まあ、早う(打席を)回そうと思って2番に入れただけやけど。まあ、のう。初回なんかは、そらあかんわなあ」-初回のダブルプレーに終わった走塁の判断ミスか「違うやんか。違うやんか。打ち方やって。あとのプレー(走塁)なんかシーズン中だったら大変やで、おまえ」-無死二塁のケースで指示したのか「いや、だから打ち方がな、おかしいということやんか。それはどんなサインかわからへんけど。それは言われへんけど。なあ。ああいうことを、シーズンになあ、走塁にしてもな...」-いろいろ経験していく中で「いや、まあ、2番なんか打たせへんけど、もしああいう場面になったときにな、そういうことをやらないかんわけやんか。最低でも(二塁走者を)サードに送るとかな。たまたま2番に入れたから初回にあんなんになったけど、何番になってもああいう風になる可能性があるわけやんか。そういうときはちゃんとね、そういう打ち方をせなあかんということよ。俺が言うてんのは」-ヤクルト吉村の印象は「あれええなあ、おーん。(2月の)浦添でも良かったけどなあ。1イニングやったけど、タイミング取れてないんやろな、あの(変則の)左足が。だから塁出え言うてんねん、塁出たらおかしなるやろ」-ボール自体のスピードは「いやあれな、たぶん見づらいんやろな。腕の振りがちっちゃくて速いからな、俺はそう思う。俺がバッターからの感じやったらそんな感じやったなあ。出所が見づらいんやろなあ。ランナーいなかったらちょっとあの左足のな、あの動きがなんか、あれがタイミング取りづらいんやろなあ。セットなったらなあ、そうでもないような気はするけどなあ」-吉村ら新戦力の投手はシーズン中も多く当たると思うが「そんなうちに多く当てるか。そんなんわからへんわ、そんなもん(笑い)」-初対戦の投手を攻略する上で大事なポイントは「いや、結局タイミングが取りづらいんやろなあ。初対戦いうても、浦添でも『このピッチャーええで』と言うとったんよ。1イニングだったけどな。けん制もうまいし、クイックもできるし、浦添の1イニングでもなあ。あれ、誰か走ったんか...。(植田)海か、なあ、アウトになったやん。だからそういうことやん、ドラ1でな。まあ俺からバッター目線で言うとタイミングが取りづらいよな。で、ボールの出所やろな。ちょっと後ろ小さいしな」-これから攻略しないといけない「いやいや攻略するって、もっといっぱいおるで。吉村だけちゃうで、そんなん」-ヤクルト全体の印象は「いやいや、そらだって今日はメンバーがあれやんか、全然違うメンバーになると思うよ。今日のメンバー用のそういうな、足使ったり、エンドラン使ったりそういうのはあるけど、別にそれに対応することも、別に必要ないと思ったから何にもなしでやったけど。まあ、そらシーズンになったら戦い方はヤクルトは全然違うと思うよ。山田とか村上が入るとな」

◆阪神秋山拓巳投手(31)は3回無失点の力投も、左肩違和感で調整が遅れている伊藤将の代役での開幕ローテ入りを決めることはできなかった。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-秋山をやっと見られた「いやー、どうなんやろな。まあ今日ではちょっと判断できんよな。結局(敗戦により)3回になってもうたしな」-もう1回、1軍で?「いやいや、それはちょっとわからん。今終わったばっかりで、そんな長いイニングを投げるところが、試合数がないからな。あと5(試合)やろ? 5はもうな、ほとんど後ろも投げなあかんから。実戦モードで後ろもやるから、あとは。だからなかなかそこまでのイニングをな。他の先発陣もファームで投げんとイニングがないからな。長いこと投げようと思ったらな。だから投げるんやったら、ファームになると思うけどな」-秋山は持ち味が出たか「うーん、まあ、持ち味なんやろな、あれがな(笑い)。そら0点に抑えとんやから、おまえ」-伊藤将が鳴尾浜のブルペンで立ち投げしたそうですが「いや、だから聞いてないっていう、そういう、だから、そんなんお前、そんなん新聞記者から聞いても(笑い)。俺は知らない、だから」-先発才木は5回投げて課題が出た「まあ課題て、なあ、4番バッター(オスナ)にインコース2球真っすぐ続けたらそれは打たれるよ。俺も『あっ』って思ったけど。そら、なあ、小さいバッターに追い込んで変化球、大きいの打つもんに追い込んで真っすぐじゃそらあかんわな(笑い)。そんなんもう、基本線やけどな」-バッテリーで考えて「いやまあ、そういうことよ。バッテリーってだって、別にどういう風に攻めろって言うてないし、ミーティングもしてないしな。まあ今までの感覚なんやろなあ、坂本にしたら。そら打たれるよなあ。間違ったリードだと思うよ、俺は。だってちっちゃいのには力勝負で真っすぐいけばええのにおまえ、変化球放ってセンター前打たれるのになあ、4番の大きいの打つバッターにお前、インコース2球真っすぐ続ける、どう考えても間違えてるよな」-試合のない20日を挟んで入れ替えは「しない、しない、しない。そんなん」-オープン戦ではリプレー検証のリクエストはしないのか「あんなんしても一緒やん、オープン戦で。はよ終わった方がええやろ」

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が「2番・右翼」で名を連ねた。2番出場はオープン戦で初めてで、ヤクルトの先発・吉村貢司郎投手(25)=東芝=とのドラフト1位ルーキー対決が注目される。吉村はこの日がプロ入り後神宮初登板。日大豊山高、国学院大と慣れ親しんできた球場での好投が期待される。阪神の先発は才木浩人投手(24)が務める。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が、四回無死二塁でオープン戦2号となる左越え2ランを放った。「難しいコースでしたがうまく打つことができた。最近納得のいく打撃ができていなかったので、久しぶりにうれしいです」「4番・一塁」で先発出場。カウント1―2からの4球目、内角143キロ直球を振り抜いて左翼席へほうり込んだ。オスナは南米・ベネズエラ出身。故郷はこの日、日本時間午前8時試合開始のWBC準々決勝で激闘の末、惜しくも米国に7―9で敗れた。〝祝砲〟とはいかなかったが、会心の一撃に笑みを浮かべた。

◆阪神の先発・才木浩人投手(24)は5回を投げて3失点だった。 序盤から持ち味の直球で押した。一回は2番の並木を151キロの真っすぐで空振り三振に封じると、続く青木も150キロで見逃し三振に切った。 快調に抑えていた三回、先頭の赤羽に左翼の頭上を超える二塁打を許すと、武岡の中前適時打で1点を失う。続く四回は無死二塁から4番・オスナに左翼スタンドへ一発を浴びた。 三者連続を含む5奪三振で見せ場は作ったが、2つの暴投などもあり、不安定なピッチングとなった。

◆試合後、2023年のシーズン開幕に向けた出陣式が行われた。ヤクルト・高津臣吾監督(54)は「本日はお忙しい中、花粉の多い中、たくさん球場に足を運んでいただいて本当にありがとうございます。そして出陣式までお残りいただいて本当にありがとうございます。今年のスワローズは3月31日、ここ神宮球場で広島カープを迎えて、開幕を迎えます。1月から、2月のキャンプ、そして今、OP戦真っただ中ですけど、初戦から非常にいい形で入っていけるようにしっかり調整しています」と挨拶した。さらに今年のスローガン「さあ、行こうか!」についてもファンに向けて説明。「これは特に深い意味はないんですけど、本当に読んでいただいたそのままなんですけど、ただ、たくさんの意味があります。声を掛けてみんなで行こうか、頑張ろうか。そしてファンの皆さんは神宮球場に行って、ファンとしてチームが勝つためにさあ、応援しようか、となるように気持ちを込めて、「さあ、行こうか!」にしました。そして最後にチームスワローズ2023というのもつけました。これも同じく、選手スタッフはもちろんですけどもファンの皆さんが一体となって厳しい今シーズンを乗り越えられるようにとつけさせていただきました。また、みなさんのたくさんの声援のもと、素晴らしい試合を展開できるように一生懸命頑張ってまいりますので、1年間ご声援よろしくお願いします」と締めくくった。さらに、挨拶の最後には「本来であれば最後は塩見が話すところなんですけど、今日はいませんので、誰かリクエストありますか?」とファンへ問いかけ。スタンドから長岡を希望する声が挙がると、「あー岡ちゃん? 長岡、来なさい」と指名。長岡は逃げるそぶりを見せながらもマイクの前に進み「最後までご観戦ありがとうございます。まだ、アピール、みなさんにしないといけないので、一試合一試合、大切に頑張ります。塩見さんみたいには面白いこと言えないですけど、僕なりに頑張りました。ありがとうございます」と一礼していた。

◆阪神がヤクルトD1位・吉村貢四郎投手(25)=東芝=の前に5回3安打7三振に封じられるなど、完封負けを喫した。吉村には2打数無安打に終わった「2番・右翼」のD1位・森下翔太外野手(22)=中大=は六、八回に左前打を放った。先発の才木浩人投手(24)はホセ・オスナ内野手(31)に2ランを浴びるなど、5回3失点。秋山拓巳投手(31)は3回無失点だった。オープン戦の連勝が「4」で止まった岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(オープン戦成績=7勝5敗、観衆=1万5430人)。ーー森下は勝ちパターンの投手にも自分のスイングをしていた(六回は石山、八回は清水から左前打)「はよう回そうと思って2番に入れただけやけど。。初回なんかは、そらアカンわなあ」(無死二塁からの投ゴロの際、二走近本が飛び出して、挟殺プレーでアウト。その間に森下は二進を試みたが、結果的には〝併殺〟に)ーー走塁の判断「違うやんか。違うやんか。打ち方やって。あとのプレーなんかシーズン中だったら大変やで、お前」ーー無死二塁で指示したのか「打ち方が、おかしいということやんか。どんなサインかわからへんけど。言われへんけど」ーー経験していく中で「2番なんか打たせへんけど、ああいう場面になった時に、最低でもサードに送るとかな。何番になっても、可能性があるわけやんか。そういう打ち方をせなアカンということよ。俺が言うてんのは」ーー秋山は「今日では判断できんよな。結局、3回になってもうたしな。(もう一回1軍で?)ちょっとわからん」ーー伊藤将が鳴尾浜のブルペンで立ち投げ「だから聞いてないって。そんなんお前、そんなん新聞記者から聞いても(笑)。俺は知らない」

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が先発し、5回3安打無失点と好投。〝本拠地デビュー戦〟で結果を残し、開幕ローテーション入りを内定させた。試合後、高津臣吾監督(54)は「立ち上がりはちょっと手探り状態というか、神宮初ではないと思いますが、ちょっとアジャストするのに時間がかかったかなと思います。二回以降はリズムも、テンポも、球速も、変化球の切れも非常に良かったと思います」と高く評価。そのうえで、「開幕ローテに入ると考えていいか?」との質問に「いいと思います」と明言した。一回は先頭・近本にいきなり左中間二塁打を浴びたが、2番のD1位・森下(中大)を投ゴロに抑え、飛び出した二走・近本と、打者走者の森下の2人をアウトに。3番・渡辺(前日本ハム)にも左中間二塁打とされたが大山を空振り三振に仕留め、そこから、三回の小幡まで6者連続三振を記録した。高津監督は「一年間やり通すこと、やり続けることが、すごく大切だと思います。うまくいったり、負けることも、ボコボコに打たれることもあるでしょうし、そういうことも踏まえてしっかり体調を整え、一年間通してしっかり先発として、ローテーションのピッチャーとして、回ってほしい」と期待した。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「4番・一塁」で先発し、四回無死二塁で左翼席へオープン戦2号ソロをたたきこんだ。阪神の先発右腕・才木の内角直球を捉え「難しいコースだったが、うまくく打つことができた。最近、納得のいく打撃ができていなかったので久しぶりにうれしい」とコメント。試合後には「気持ちよかった。ただ今は調整期間なので、結果よりはシーズンに向けての調整という捉え方で、結果はそこまで重視していない」と振り返った。現在は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催中。日本時間の19日午前8時から、母国・ベネズエラ代表が米国代表と準々決勝で対戦し、逆転負け。それでも「本当に逆転されたイニングまでは素晴らしいプレーをしていて、自分は誇りは感じた。勝負の中で負けてしまったというのは事実だけど、ここまで本当によくやったと思う」と奮闘をたたえ「いい刺激にはなっている。母国のチームが粘り強いプレー、いいプレーをしていて、自分もいいモチベーション、いい力になった」と自身のパワーに変えた。

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(79)は「2番・右翼」で2安打を放った阪神D1位・森下翔太外野手(22)=中大=を改めて、高く評価した。森下の2番は「打席に多く立たせるため」だったようだが、オープン戦でいろんな打順を経験させるのは、長いシーズンを考えるとプラスになる。ここまでの森下の内容を見ると「中軸を打てる力を秘めている。絶対にスタメンで使い続けて成長させるべき逸材」だ。私自身も打撃コーチ時代に「これは」と思う選手は、監督にお願いして使い続けてもらったことが何度もあった。松井稼頭央、中島宏之、中村剛也(いずれも西武)らは、出場し続ける中からはい上がってきてくれた。どんな選手も好不調の波は必ず来る。監督も我慢が必要な時期が来る。下位を打たせるのも一手だし、2番で気分を変えるのも選択肢の1つに入れてほしい。右打ちや、エンドランなどのサインが出たと時のことを勉強していけばいい。一回の打撃(無死二塁で投ゴロ)も、結果的に走者を進められなかったが、何とか押っ付けようとする姿勢は見えた。評価してあげたい。打撃に関しては、合格点が続いている。追い込まれるまでは力強く振れる。その一方で八回の安打は、追い込まれて、タイミング的には泳がされながらもうまく球を拾えていた。真っすぐに詰まらない。変化球は拾える。口で言うのは簡単だが、できる選手はプロでも限られている。森下の常に自分のポイントで打てる技術は、天性を感じさせる。打撃のレベルを高めて、極めていけば、岡田監督の現役時代ぐらいの成績を残せる選手になれる可能性を感じる。ただし、一回の二塁で憤死した走塁は拙い(投ゴロの後、二走近本が二、三塁で挟まれる間に二進を試みたが、結局は〝併殺〟)。勉強することはまだまだいっぱいある。

◆日本ハムから阪神へトレード加入後、対外試合では初の3番(二塁)で出場した渡辺諒内野手(27)が一回2死、ヤクルトD1位・吉村貢四郎投手(25)=東芝=から中越えの二塁打を放った。「その前が嫌なゲッツーだったので、またチャンスを作ろうと思って、それがいい結果につながった」。六回には右前にポトリと落ちるラッキーなヒット。規定打席に到達していないが、オープン戦は森下と並ぶ打率・364と好調だ。WBCの影響で開幕戦出場が不透明な中野に代わる二塁手として、存在感を示している。

◆先発した阪神・才木浩人投手(24)は5回5安打3失点。四回無死一塁ではオスナに2球連続で内角直球を続け、2ランを浴びた。「インコースがしっかり振れるのは知っていた」と話し「(内角を)続けるのは気を付けた方がいいとか、三振を狙うなら高めに狙うのがいいとか、球種を変えるとか。バッターの反応で収穫も結構あった」と前向きに捉えていた。次回登板は26日のオリックス戦(京セラ)が有力。開幕前最後の登板で万全に仕上げる。

◆「5番・三塁」で出場した佐藤輝明内野手(24)は3三振を含む4打数無安打に終わった。守備では八回に失策するなど、今ヒトツだった。ヤクルトD1位・吉村貢四郎投手(25)=東芝=には2打席凡退。二回は外角低めの直球に手が出ず、見逃し三振。五回も2球で追い込まれ、最後はカットボールを打ちあげて左飛に倒れた。シーズンでの対戦に向け「いいピッチャーなので、こっちも積極的に仕掛けていきたい」と決意を新たにした。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が19日、阪神とのオープン戦(神宮)に先発し、5回3安打無失点、7奪三振の好投で〝神宮デビュー〟を飾った。オープン戦計14イニング連続無失点と抜群の安定感を見せ、高津臣吾監督(54)は開幕ローテーション入りを明言。開幕3戦目となる4月2日の広島戦(神宮)の先発が浮上した。一撃で強敵をやっつけるアニメ『ワンパンマン』の主人公のように、開幕からセ・リーグの強打者をぶったぎる。冷静に一人ずつ、打者をねじ伏せた。吉村がプロ入り後、本拠地初登板で5回3安打無失点。6者連続を含む7奪三振の快投で開幕ローテ入りを決めた。「一人一人と真剣勝負をしていく感覚。これからも1イニング1イニングをピシャリとやっていければ」対応力を見せた。一回先頭の近本に左中間二塁打を浴びたが、続く森下の投ゴロを好判断で併殺プレーに。2死二塁で大山を迎えたが、146キロの直球で空振り三振に抑え、ここから6者連続で三振を奪った。上体が前に突っ込まないようフォームを修正して5回を無失点で終え「これに満足せず、もっと上に行けるように」と胸を張った。

◆阪神は19日、ヤクルト戦(神宮)で0―3で敗れた。相手先発のドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=に6者連続三振を奪われるなど、5回無失点投球を許した。それでも近本光司外野手(28)は「球質が見られた」と前を向き、岡田彰布監督(65)も攻略の見通しを語った。ニューフェースの投球に、バットは次々と空を切った。先発したヤクルトのD1位・吉村(東芝)は5回無失点。虎打線は6者連続を含む7三振を奪われて圧倒されたが、一回に二塁打を放った近本は収穫を口にした。「球質がちゃんと見られた。トラックマン(高性能弾道測定器)のデータがなかったので、目で見られたのでよかった」一回先頭、フルカウントから直球を左中間へ二塁打。2回0封された2月25日のオープン戦(浦添)では5球で空振り三振に倒れ「ストレートが強い。ファウルとかで反応を見たかった」と話していたが、この日最初の打席で対応した。2度の対戦で計3打席13球を目に焼き付け、データ収集はばっちりだ。150キロ近い直球にカーブやカットボールなど多彩な変化球を駆使されて、一回から三回にかけて大山、佐藤輝、ノイジーら6人が連続三振。岡田監督も「ええなあ」とドラフト1位の実力を認めつつ「たぶん見づらいんやろな。腕の振りが、小さくて速いからな」と特徴を把握していた。対戦機会の少ない投手が打ちにくいのは当たり前。だからこそ、こういうときにデータを収集して対策を練る。「いやいや攻略するって。(攻略しないといけない投手は)もっといっぱいおるで。吉村だけちゃうで、そんなん」と指揮官の脳内では、すでに〝データ処理〟が始まっていた。18年ぶりの〝アレ〟に向け、リーグ3連覇を狙うヤクルトの新顔と開幕前に2度も対戦できた価値は大きい。シーズンになれば、もちろん違った結果を出してみせる。(邨田直人)

◆あの2つのプレーはアカンよ。阪神は19日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に0―3で敗れ、連勝は「4」で止まった。岡田彰布監督(65)は、初めて2番で起用したドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=に初カミナリ。得点圏に走者がいる状況で進塁打を打てず、挟殺プレーでの消極的な走塁も叱責した。オカダ流〝期待の裏返し〟だ。気温20度に迫ろうかというポカポカ陽気にもかかわらず、今春の対外試合18試合目で初の零封負け。そんな中、ルーキーの森下がマルチ安打で奮起した。ようやった? いやいや...。岡田監督がブスッした表情で指摘したのは、一回無死二塁での投ゴロだった。「ヒットは出たけどなあ、おーん。初回なんかは、そらあかんわな。打ち方がおかしいということやんか。どんなサインか、言われへんけど」一回先頭の近本が左中間二塁打。岡田監督は、オープン戦に初めて「2番」で起用した森下に「進塁打」のサインを出したとみられる。最悪でも1死三塁にして先制点を奪う作戦だったが、先発したヤクルトのD1位・吉村(東芝)の外角直球を引っかけて投ゴロ。二、三塁間に挟まれた近本は森下を二塁まで進めようと時間を稼ぐも(タッチアウト)、森下は一塁を回って一瞬立ち止まってしまい、二塁憤死。最終的に最悪の投ゴロ〝ゲッツー〟のような形になり、先制のチャンスは霧散してしまった。将は2番に起用した理由を「早く(打席を)回そうと思って」と明かしつつ「(シーズンで2番は)打たせへんけど、もしああいう場面になったとき、そういうことをやらないかんわけやんか。最低でもサードに(走者を)送るとか」と指摘。走塁については「あとのプレーなんか、シーズン中だったら大変やで、お前」と容赦がなかった。5日のオリックス戦(甲子園)では、帰塁する際にベースを踏み忘れてアウトになるミス。そのとき指揮官は「野球人(として)のミスやな」と注意を促すだけにとどめた。しかし、今回は違う。オープン戦を通じてシーズンの戦力になることをすでに証明している。使い続けて、打撃でも走塁でもチームを引っ張っていってほしいと見込むからこそ、厳しい言葉をつむいだ。

◆阪神・秋山拓巳投手(31)が六回から2番手で登板し、3回2安打無失点に抑えた。左肩の不調で離脱している伊藤将司投手(26)の代役候補として1軍のマウンドに上がり、先発ローテーション入りへアピールした。並々ならぬ思いで1軍に帰ってきた。指先から放たれた白球は糸を引くように捕手のミットに収まる。快晴の神宮に、秋山の雄たけびが響いた。「(長坂)拳弥もうまくリードしてくれて、カーブもしっかり使えて、どんどん振ってくる打線なので、うまくやれた」六回からマウンドに上がると、先頭の宮本を137キロ直球で左飛、その前の打席で本塁打を放ったオスナはカットボールで三ゴロ。長岡は外角低め136キロ直球で見逃し三振とクリーンアップをあっさり三者凡退に仕留めたが「まだまだ真っすぐがなぁ...という感じ」と課題も感じていた。それでも、ベテランらしい丁寧な投球でヤクルト打線に的を絞らせない。八回は味方の失策も絡んで2死一、二塁のピンチを背負ったが「ヨシッ」と声を出し、長岡を114キロカーブで二ゴロに抑えてみせた。開幕カード2戦目(4月1日、DeNA戦、京セラ)での先発が濃厚だった伊藤将が左肩の不調で2週連続の登板回避。代役候補として、村上とともに白羽の矢が立った。3回2安打無失点の粘投に、岡田監督は「持ち味なんやろな、あれがな。そら0点に抑えとんのやから」と評価した。

◆ヤクルト戦の試合前、神宮球場の三塁側ベンチに珍しい訪問客があった。名取和美大先輩。サンケイスポーツのアマ野球担当を長く務められた、日本の女性スポーツ記者の先駆け的存在だ。今では女性記者は当たり前。高校野球取材などは女性の方が多いと感じるときもあるぐらいだが、昔は男性社会。苦労されたと思う。御年80だとか。人脈はすごい。「仙ちゃん!」と呼べば闘将・星野仙一が苦笑いを浮かべながら歩み寄り、「タブチくん」「コージくん」と呼んだら、3代目ミスタータイガース田淵幸一が、ミスター赤ヘル山本浩二が笑顔で振り返る。現在、サンスポ社内で偉そうに座っている人たちも、名取先輩には頭が上がらない。先日、会って話したときも「菅沼クンなんて、かわいい坊やみたいな男の子だったのに、今や代表補佐兼編集局長なんですってね。ホホホッ」だった。もう、かなわない。あれは高校野球期間中の甲子園の記者席でのこと。試合終了と同時に取材に行こうとしたら、「待ちなさい。ちゃんと校歌を聞いてから」と叱られた。「君が代」は当然、「栄冠は君に輝く」「陽は舞いおどる甲子園」も大声で歌うように教えられた。東京六大学の取材は、いつも6校の校歌斉唱の際は記者席で美声を響かせておられた。プレーする選手から、応援する人たちまで、アマ野球のすべてを愛される大先輩が、早大出身の岡田監督、明大出身の平田ヘッドコーチを尋ねて来られたのだ。「おかぶー!」岡田監督のことだ。ぽっちゃり体形だった岡田選手を、親しみを込めてそう呼び続けてきた。この日も...。大監督に対して、そんな呼び方ができるのは、この方しかいない。岡田監督も「大学時代に、よう取材してもらったわ」と数年ぶりの対面を喜んだ。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
740 0.636
(↓0.064)
-
(-)
37
(-)
31
(+4)
8
(-)
7
(-)
0.238
(↓0.008)
2.160
(↓0.09)
2
(1↑)
ORIX
533 0.625
(-)
0.5
(↓0.5)
36
(+5)
32
(+5)
2
(+1)
6
(+3)
0.229
(↑0.004)
2.760
(↓0.23)
3
(2↑)
日本ハム
850 0.615
(↑0.032)
0
(↓1)
55
(+4)
47
(-)
12
(+1)
20
(+4)
0.234
(↓0.002)
3.000
(↑0.26)
4
(2↓)
阪神
750 0.583
(↓0.053)
0.5
(-)
56
(-)
39
(+3)
9
(-)
6
(-)
0.246
(-)
2.970
(↓0.03)
5
(2↓)
西武
541 0.556
(↓0.069)
1
(-)
28
(+1)
19
(+2)
3
(-)
14
(+2)
0.206
(↓0.001)
1.650
(↑0.05)
5
(2↑)
ロッテ
542 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
33
(+2)
36
(+1)
6
(+1)
8
(+2)
0.211
(↓0.004)
2.680
(↑0.17)
7
(1↓)
中日
443 0.500
(↓0.071)
1.5
(-)
50
(+2)
48
(+4)
6
(-)
2
(-)
0.252
(↓0.01)
3.950
(↓0.01)
8
(-)
楽天
672 0.462
(↑0.045)
2
(↑1)
59
(+4)
67
(+2)
8
(-)
12
(-)
0.277
(↓0.003)
4.040
(↑0.23)
9
(-)
ヤクルト
563 0.455
(↑0.055)
2
(↑1)
57
(+3)
62
(-)
8
(+1)
18
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.140
(↑0.32)
10
(1↑)
ソフトバンク
571 0.417
(↑0.053)
2.5
(↑1)
38
(+4)
45
(+2)
10
(-)
5
(-)
0.243
(↓0.003)
3.260
(↑0.1)
11
(1↓)
広島
353 0.375
(-)
2.5
(↑0.5)
36
(+5)
37
(+5)
4
(-)
3
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.630
(↓0.15)
12
(-)
DeNA
4100 0.286
(↓0.022)
4.5
(-)
40
(+2)
62
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.217
(↓0.004)
3.870
(↑0.19)