巨人(★0対4☆)日本ハム =オープン戦2回戦(2023.03.19)・東京ドーム=
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日本ハム
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巨人
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勝利投手:ガント(1勝0敗0S)
敗戦投手:グリフィン(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】上川畑 大悟(1号・7回表2ラン)

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◆日本ハムは、上川畑が2ランを放ち、8試合連続安打をマーク。定位置を確保するべく、パンチ力のある一面を披露した。一方の巨人は、先発・グリフィンが5回1失点。開幕投手候補の新助っ人が、まずまずの仕上がりを示した。

◆日本ハムジョン・ガント投手が19日の巨人戦(東京ドーム)で先発登板する。オープン戦初登板の11日阪神戦は2回無失点。内野安打と2四球で走者を許すも、要所を締めた。「次はストライク先行でゴロアウトを多く取りたい」。東京入りした17日は秋葉原で大好きなポケモンカードを6枚ゲット。「5イニング投げるまで僕はハクリューにはなれない。僕はまだミニリュウさ」と、好きなポケモンの進化になぞらえて、自身の状態を説明した。

◆16日のソフトバンクとのオープン戦で負傷交代していた巨人吉川尚輝内野手(28)は「2番DH」で2試合ぶりに実戦復帰した。第1打席で右翼線に二塁打を放った。1回1死走者なしから日本ハム・ガントの低め130キロチェンジアップを芯で合わせた。カウント1-0からの2球目。ライナーではじき返した打球は一塁手万波のミットをすり抜け、右翼線に転がっていった。吉川はソフトバンク戦で4回に左前打で出塁。次打者・ウオーカーの打席でけん制の際、帰塁に滑り込む左手親指付近に送球が直撃。代走を送られ、交代していた。出場がなかった前日18日日本ハム戦の後、原監督は「(19日は)スタートでいけると思います。強くなってるよ」と話していた。

◆ポケモン好きな日本ハムのジョン・ガント投手(30)が先発し、2回2/3を4安打無失点で降板した。初回1死二塁から連続四球で満塁のピンチを招くも、5番ブリンソン、6番中山をいずれも右飛に打ち取り無失点。2回も連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を断ち、またも失点を許さなかった。3回は2死を取った後にブリンソンに左前打、続く中山に、この日3つ目となる四球を与えて2死一、二塁とした時点で、2番手の鈴木に交代した。59球を投げ、毎回走者を許したが、得点を"ゲット"されることはなかった。「立ち上がりは自分のペースで投球することができなかったが、徐々に調子を取り戻すことができた。初球にストライクをなかなか取ることができなかったことが今日の課題。次回登板ではストライク先行の投球ができるように調整したい」と話した。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(26)がオープン戦1号を放った。7回1死二塁から、巨人松井のストレートを右翼スタンドに運んだ。これで8日のロッテ戦から8試合連続安打。「ストレート一本に狙いを決めていきました。最高の結果が出て良かった」と喜んだ。

◆巨人の開幕投手に新外国人フォスター・グリフィン投手(27=ブルージェイズ)が急浮上した。19日、日本ハムとのオープン戦に先発し、5回3安打1失点にまとめた。試合後に自ら切り出した。「開幕投手は菅野であるべきだと思う。自分もケガした立場から考えると、仮に彼じゃない場合は彼がどういう気持ちになるか分かる」と思いを熱弁した。直前までは菅野の6年連続9度目の大役が確実視されていた。だが18日の同戦で右肘の張りを訴え、1回、わずか21球で緊急降板。一夜明けたこの日はノースローで軽めの調整だった。原監督は「しばらくは1軍で調整をするというとこですね。ファイティングポーズをとっていることだと僕は感じています」と開幕ローテ入りへの可能性は残した。本番まであと12日。オーダーとともに、先発ローテを固める時期が迫っている。グリフィンが大役となれば、24日からの楽天との3連戦での調整登板を経て、31日の開幕中日戦に向かう。阿波野投手チーフコーチは「どのような順番でいくというのはちょっと待ってもらいたいなというところ。まだ本人たちへの通達もしているわけじゃないので」と話すにとどめた。【為田聡史】

◆巨人ドラフト3位田中千晴投手(22=国学院大)と育成ドラフト1位松井颯投手(22=明星大)が日本ハムとのオープン戦で1軍デビューした。田中千は緊張で登板前にベンチからグラウンドへの階段で転倒したが、6回の1イニングを3者凡退。松井は7回に登板し、1イニングを1安打1四球の2失点も、原監督から「1つ1つの球は非常に可能性を感じさせる」と評価され、支配下登録へのアピールとなった。

◆課題だった救援陣に光が見えた。日本ハムがオープン戦13試合目にして、初の無失点リレーで勝利を飾った。先発ガントが2回2/3で降板も、2番手の鈴木健矢投手(25)が火消し役を務め、ドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)、同6位宮内春輝投手(26=日本製紙石巻)らがつなぎ、最後は守護神候補の田中正が締めた。昨季はリーグワーストの救援防御率(3・83)だっただけに、勝利継投のイメージが出来上がってきた。日本ハムの救援陣が力を合わせて「0」を並べた。リズムをつくったのは先発調整もしている鈴木だ。3回2死一、二塁から登板。重信をスライダーで中飛に打ち取ると、2回1/3を無安打無失点。「(先発した)ガントの球数次第で途中からもあると言われていた。準備はできていた。先発でもという思いはあるが、中継ぎでも結果を出せて良かった。いいアピールになった」と振り返った。4回先頭の広岡に対しては、2ストライクから超クイックでストレートを投げ込み、空振り三振を奪った。新庄監督は「あれはオレがベンチからサインを出した。きょうは順番が決まっていたから交代しましたけど、あと2回は投げられたと思う。めちゃくちゃ頼りになりますよ」と、ロングリリーフも視野に絶賛した。その後はドラフト1位矢沢、同6位宮内が無失点でバトンをまわした。特に宮内は肝の座った投球を披露。7回1死一、二塁のピンチで代打の丸を迎えると、カウント1-2から外角への直球で空振り三振に。「偉大なバッター。名前負けせず強気にいけたのは良かった」。続く松原もシンカーで空振り三振と、3アウトすべて三振で奪ってみせた。開幕まで約10日に迫り徐々に投手陣の青写真が見えてきた。建山コーチは鈴木について「先発は教育リーグで準備でき、ロングリリーフのテストも軽々クリアしてくれた」と太鼓判を押す。宮内についても「先発以外の全部で考えている」とロングリリーフも含めた幅広い器用を思い描いた。11日の阪神戦では2番手長谷川から福田、宮内、ロドリゲス、田中正、石川と6投手で無失点継投。ベテラン宮西も登板4試合連続無安打無失点と好調だ。計算できる人材を適材適所に組み合わせ、開幕戦勝利への"ロードマップ"を仕立て上げる。【永野高輔】○...ドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が3番手で登板し、1回無安打無失点。坂本、長野には連続四球としたが、2死から代打で登場した中田翔は右飛に打ち取りピンチをしのいだ。一線級の打者との対戦が続き、「歓声も違って、スターだなという感じ。若干、攻めていけなかった感じはあったが、中田さんには内角真っすぐいけて良かった」と語った。○...上川畑が7回、右翼席へ1号となる2ランを放った。オープン戦序盤5試合はノーヒットだったが、一転してここ8試合連続安打と調子は上向いている。新庄監督の「頭をぶらさないように」というアドバイスの効果が出ており、上川畑は「最近はコンパクトに打てている」と実感している。「打席の内容は良くなっているので、もう少し精度を高めていく」と開幕を見据えた。○...鈴木が火消し役を務めた。ガントの後を受け3回2死一、二塁から登板。重信をスライダーで中飛に打ち取ると、2回1/3を無安打無失点。4回には2ストライクと追い込んだ広岡に対し、新庄監督のサインで超クイックで直球を投げ込み空振り三振を奪った。「先発でと思っていますが中継ぎでもアピールできて良かった」。建山コーチは「先発は教育リーグで準備できて、ロングリリーフのテストも軽々クリアした」と太鼓判を押した。

◆ルーキーが開幕1軍入りへ大きく前進した。日本ハムのドラフト6位宮内春輝投手(26=日本製紙石巻)が7回に登板し、1回1安打無失点と好投。巨人丸らから3三振を奪う快投で、チームの今季オープン戦初の無失点リレーを演出した。首脳陣はワンポイントやロングリリーフなど、幅広い起用プランを口にして評価した。右横手投げのドラ6が巨人ファンの大歓声を逆手に取った。宮内は7回に4番手で登板すると、門脇を148キロ直球で空振り三振。安打と四球で1死一、二塁と走者を背負ったが、丸、もカウント1-2から外角への直球で空振り三振に斬った。「偉大なバッター。名前負けせず強気にいけたのは良かった」。続く松原もシンカーで空振り三振と、3アウトすべて三振で奪ってみせた。新庄監督も絶賛だ。「生きがいい。左打者も打ちづらそうだし、丸君に投げた最後のボールなんかも。俺キャンプで言ってましたよ。左バッターにいいんじゃない? って。右バッターもね、わざと荒れるボールが投げられていたらすごいですね。いいですよね」。サイドから独特のフォームで投じられる強い直球は微妙に変化する。丸へのウイニングショットを、宮内は「ナチュラルに外にいったのかも。左打者も特に苦手意識はない」と振り返った。終盤7回の勝負どころで見せたルーキーの快投が、今季初の無失点リレーをお膳立て。新庄監督は「なんだかんだ言っても、ゼロで抑えるって言うのは大したもの。難しいことだから」と収穫を口にした。肝っ玉の座った新人の投球に首脳陣の評価もうなぎのぼりだ。11日の阪神でも6球で3者凡退。建山コーチは「あの投げ方であそこまで強いボールを投げられるところが魅力的。先発以外の全部で考えている。ロングでできるピッチャーが少ないが、彼は可能性がある」と、幅広い起用を思い描いた。猛アピールにも宮内は「真っすぐとかで空振りが取れているのは手応えがあるけど、オープン戦とシーズンはまた違ってくる」。26歳のオールドルーキーは1つの結果で一喜一憂しない。常に目の前の打者に全力投球し、ベストな答えを導き出す。【永野高輔】

◆ソフトバンクから加入した巨人・松田宣浩内野手(39)が「4番・三塁」で先発する。16日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で負傷交代していた吉川尚輝内野手(28)は「2番・DH」で出場する。

◆先発した巨人の新外国人、フォスター・グリフィン投手(27)が5回3安打1失点と試合をつくった。最速151キロの直球と得意のカットボールを軸に相手打線を翻弄。三回2死一、二塁で三塁・松田の失策で1失点したが、最少失点にまとめた。前回10日のオリックスとのオープン戦(京セラ)では4回を投げ、5安打3失点。「教訓の多い試合だった」と振り返っていたが、しっかりと修正して首脳陣にアピールした。18日には開幕投手候補の菅野が肘の張りを訴え1回を投げ、わずか21球で降板。エースの調整に暗雲が垂れ込める中、開幕投手有力候補の助っ人が順調な仕上がりを見せた。

◆巨人・原辰徳監督(64)が、18日の日本ハム戦で右肘の張りのため1イニングで降板した菅野智之投手(33)について「しばらく1軍の方に帯同した形で調整をする」と明かした。続いて「要するに上で調整をまだしたいということは、ファイティングポーズを取っているということだと僕は感じています」とも語った。開幕投手の有力候補とみられていた菅野について、指揮官は18日の試合後に「(開幕まで)幸い、まだ日にちがあるということで、本人がどういうモチベーションを持ち続けているかというところですね」と開幕投手を含めた開幕ローテーション入りの可能性を残していた。この日は同じく開幕投手候補の新助っ人、グリフィンが5回3安打1失点と好投。指揮官は開幕投手について「言えない。ノーコメント」としながらも「投手コーチ、ヘッドコーチ含めて相談するということ。まだ時間はある」と話した。

◆巨人・阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)が、18日に先発し右肘の張りで1回で降板した菅野智之投手(33)について言及。「さほど心配はないというところまではいってはいませんけど、チームに帯同して様子を見るというところ」と状態を明かした。31日の開幕まで2週間を切る中での開幕投手最有力候補のアクシデント。菅野の状態を見て、開幕投手を含めたローテーションを決めていくというが、「(最悪の事態の)構想はつくっている」とした上で、「2軍戦で赤星も登板機会を向こうでつくってもらっているので、そういうところを集約して、どうやって組んでいくか。開幕カードだけがペナントレースじゃないので、その先も考えてやっていかないといけない」とこの日、5回1失点と好投したグリフィン(前ブルージェイズ)に加え、イースタン・リーグの開幕戦で登板した2年目の赤星らを中心にローテを再編する可能性を示唆した。

◆巨人のドラフト3位・田中千晴投手(22)=国学院大=が六回に2番手として1軍初登板。「緊張しすぎてベンチから出る時、転んじゃいました」とルーキーらしい初々しい登場だったが、「マウンドに立ってから投球に集中できた」と1回無失点と堂々たるデビューを飾った。最速151キロの直球を軸に押し、1軍出場経験のある今川、昨季パ・リーグの首位打者に輝いた松本、野村を三者凡退に仕留めた。阿波野投手チーフコーチは「田中は出てくるときにひっくり返って心配ではあったんですけど、立派に投げてくれた」と評価。剛腕ルーキーは「僕の中ではたまたま抑えられたというのはあるが、抑えられたのは自信になった」と振り返った。

◆巨人の新外国人グリフィンが5回を失策による1失点にまとめ、先発枠入りをほぼ確実にした。チェンジアップなどで緩急をつけて5三振を奪い「制球良く、一人一人の打者に向かって投げることができた」と満足感を示した。開幕投手の有力候補だった菅野が18日に右肘付近の違和感を訴え、開幕に間に合うか不透明な状況になった。米国出身のサウスポーは「開幕投手は菅野であるべきだ。故障したことは気の毒に思う」とおもんぱかった。(東京ドーム)

◆巨人・原辰徳監督(64)が19日、日本ハムとのオープン戦(東京ドーム)後に取材に応じ、18日の同戦で右肘の張りを訴え、1回21球で降板した菅野智之投手(33)について言及。開幕投手を含めた開幕ローテーション入りの可能性を残した。「しばらく1軍に帯同した形で調整をする。要するにまだ上(1軍)で調整をしたいということは(菅野が)ファイティングポーズを取っているということだと僕は感じています」菅野はこの日、試合前練習の投手ミーティングに姿を表したが、グラウンドでの練習には参加せず。阿波野投手チーフコーチは病院での精密検査は受けていないとした上で「もうちょっと様子を見る」と説明した。試合は新外国人左腕、グリフィン(前ブルージェイズ)が5回3安打1失点(自責点0)と好投。指揮官は31日の中日戦(東京ドーム)に登板する開幕投手を「言えない。まだ時間はある」とけむに巻いた。この日の西武とのイースタン・リーグ開幕戦(ジャイアンツ球場)では1軍から送り込まれた赤星が4回1失点。開幕ローテについて阿波野コーチは「構想はつくっていますけど。どのような順番というのはちょっと待ってもらいたい」と明言を避けた。菅野の登板可否を含めた最善のローテを導き出すため、慎重を期す。(谷川直之)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
740 0.636
(↓0.064)
-
(-)
37
(-)
31
(+4)
8
(-)
7
(-)
0.238
(↓0.008)
2.160
(↓0.09)
2
(1↑)
ORIX
533 0.625
(-)
0.5
(↓0.5)
36
(+5)
32
(+5)
2
(+1)
6
(+3)
0.229
(↑0.004)
2.760
(↓0.23)
3
(2↑)
日本ハム
850 0.615
(↑0.032)
0
(↓1)
55
(+4)
47
(-)
12
(+1)
20
(+4)
0.234
(↓0.002)
3.000
(↑0.26)
4
(2↓)
阪神
750 0.583
(↓0.053)
0.5
(-)
56
(-)
39
(+3)
9
(-)
6
(-)
0.246
(-)
2.970
(↓0.03)
5
(2↓)
西武
541 0.556
(↓0.069)
1
(-)
28
(+1)
19
(+2)
3
(-)
14
(+2)
0.206
(↓0.001)
1.650
(↑0.05)
5
(2↑)
ロッテ
542 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
33
(+2)
36
(+1)
6
(+1)
8
(+2)
0.211
(↓0.004)
2.680
(↑0.17)
7
(1↓)
中日
443 0.500
(↓0.071)
1.5
(-)
50
(+2)
48
(+4)
6
(-)
2
(-)
0.252
(↓0.01)
3.950
(↓0.01)
8
(-)
楽天
672 0.462
(↑0.045)
2
(↑1)
59
(+4)
67
(+2)
8
(-)
12
(-)
0.277
(↓0.003)
4.040
(↑0.23)
9
(-)
ヤクルト
563 0.455
(↑0.055)
2
(↑1)
57
(+3)
62
(-)
8
(+1)
18
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.140
(↑0.32)
10
(1↑)
ソフトバンク
571 0.417
(↑0.053)
2.5
(↑1)
38
(+4)
45
(+2)
10
(-)
5
(-)
0.243
(↓0.003)
3.260
(↑0.1)
11
(1↓)
広島
353 0.375
(-)
2.5
(↑0.5)
36
(+5)
37
(+5)
4
(-)
3
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.630
(↓0.15)
12
(-)
DeNA
4100 0.286
(↓0.022)
4.5
(-)
40
(+2)
62
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.217
(↓0.004)
3.870
(↑0.19)