中日(★2対4☆)楽天 =オープン戦3回戦(2023.03.19)・バンテリンドーム=
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楽天
3000000104910
中日
2000000002410
勝利投手:バニュエロス(1勝1敗0S)
(セーブ:鈴木 翔天(0勝0敗3S))
敗戦投手:仲地 礼亜(0勝1敗0S)
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◆楽天は、島内が適時二塁打を含む2本の長打を記録。シーズン開幕に向け、好調ぶりを示した。一方の中日は、3番手・福谷が4回1失点。開幕ローテーションの座をつかむべく、首脳陣にアピールを見せた。

◆中日ドラフト1位の仲地礼亜投手(22=沖縄大)が本拠地で先発デビューし、4回83球4安打3失点で降板。3失点した初回にちょっとした「ハプニング」に遭遇した。第1球。129キロのスライダーで楽天の先頭辰巳のバットに空を切らせたと思われ、スコアボードもいったんはストライクが点灯した。古賀球審が表示の変更を指示し、1ボールに。2球目ボールのあとにカウント表示が2ボールになっていたことで、立浪監督が球審に確認したが、そのまま2ボールで再開となった。「ストライクと思ったけど、ちょっとおかしくなったかも。これからは切り替えるようにしたい」。降板後の仲地もこのシーンに首をかしげた。結局、辰巳に四球を与え1死一、二塁となって、浅村、島内に連続二塁打を許し3失点。この回、打者1巡で47球を費やした。初回の初球の判定について、公式記録の担当者は「1球目はボールです。球審がストライクのコールをしていなかった」と振り返った。立浪監督は初回の終了後にも球審に再確認する場面があった。それでも開幕ローテーション入りを期待される即戦力ルーキーは、冷静さを取り戻し、残る3イニングを1安打無失点。4回2死走者なしで迎えた辰巳をこの日最速タイの150キロで見逃し三振に仕留めた。右腕は「2回以降はスライダーの使い分けを意識した」と修正力を発揮して本拠地デビュー戦を終えた。

◆楽天マニー・バニュエロス投手(31=パイレーツ)が、制球に苦しみながらも、踏ん張った。立ち上がりからボール球が先行し、1回だけで2四球。味方の失策も絡み、1安打で1点を失った。2回以降も毎回のように走者を背負ったが、要所を締める投球。4回1/3を4安打2失点(自責1)でマウンドを降りた。立ち上がりの改善へ向け、「アグレッシブにゾーンで勝負するというところをもう少し考えていったら、自ずとゾーンの中に入ってくるのかなと思います。フィジカル的にもメンタル的にももう少しのところまで来ていると思う」と前を向いた。次回は26日巨人戦(東京ドーム)での先発が予定されている。開幕前最後の登板。「100球投げて、6回を投げるというところがまず自分のやらないといけないところ。初回からアグレッシブに攻めていって、その結果長いイニングを投げられたら」と意気込んだ。海の向こうで戦う仲間たちへエールも送る。東京五輪では、メキシコ代表として日本戦に登板。WBCの準決勝では、日本とメキシコが対戦する。「日本相手にどういった戦いをメキシコができるかというところがすごく楽しみ。もちろんメキシコをメキシコ人として応援したい気持ちはあります」と胸をおどらせた。仲のいい選手たちや以前の同僚などが出場しているが、今は連絡を取り合ってはいない。「自分の時間にやはり集中しないといけないと思います」。仲間たちの活躍を願いながら、開幕へ向けて自身の調整に力を入れていく。

◆楽天島内宏明外野手(33)が、徐々に状態を上げてきた。「5番左翼」で先発。2点を先制した直後の1回1死二塁で第1打席を迎えると、カウント1-2から、仲地の高めのスライダーを捉えた。左翼への適時二塁打を放つと、6回先頭で迎えた第3打席も二塁打。2本の二塁打で持ち前のパンチ力を見せた。今季の実戦初出場は、4日の日本ハム戦(札幌ドーム)とスローペースで調整してきた。5戦連続の安打。結果が出てきたが、表情は引き締めたままだ。「我慢して使ってもらっている。言いづらいですけど、メンタル的に今弱くなっている。打てない時もあるので、なんとか練習毎日すればいい結果が残ると思う。信じて、やれることを毎日やっていきたいと思います」と前を向いた。昨季までは4番を務めてきたが、これまで2番、3番、5番など、さまざまな打順を経験している。2番のときは「打順間違えてずっとベンチにいました。そこは気をつけないといけないなって」と"島内語録"もさく裂した。21年打点王、22年最多安打と2年連続打撃タイトルを獲得した、頼れる主軸。トンネルを抜け出して開幕から勝利に貢献できるように、汗を流していく。

◆楽天ドラフト2位小孫竜二投手(25=鷺宮製作所)が、リリーフ投手として存在感を強めている。1点リードの6回に3番手として登板。地元石川から両親が駆けつける中、最速151キロをマークした直球とスライダーを中心に、1イニングを3者凡退に打ち取った。キャンプから先発調整を続けていたが、17日中日戦からリリーフに転向した。「先発と違って、1イニングで自分の武器をマックスで出さないといけない。ブルペンでの準備の仕方は違いますけど、打者を攻めていることは変わらない。これからまたやっていきたい」。2戦無失点と力を発揮している。アマチュア時代も本格的なリリーフ登板はなく、初めての経験を重ねる日々。チームからは即戦力としての期待を込められ、配置転換となった。「中継ぎというのはチームの中で本当に託された場所だと思って、すごく充実感もある。こだわりはチームのために頑張ろうというところですね」と力を込める。直近の目標はセットアッパー。実現のため、好投を続けていく。同じくドラフト4位ルーキーの伊藤茉央投手(22=東農大北海道オホーツク)も、1回を2奪三振で3者凡退と好投。石井監督は「攻撃的にちゃんとストライク取れますよね。リリーフってすごく難しいんです。ストライクを攻撃的に投げ続ける勇気が必要。それは2人できているんじゃないかなと思います」と評価した。この日の登板機会はなかったが、同6位林優樹投手(21=西濃運輸)もアピールを続けている。ルーキーたちの開幕1軍入りも視野に入っている。

◆試合開始直後に「判定ハプニング」が起きた。初回。先発した中日ドラフト1位・仲地礼亜投手(22=沖縄大)の第1球で、楽天の先頭辰己は空振りをしたが、ボールとなった。スコアボードはストライクが点灯。ただ、古賀球審の指示でボールへ表示変更された。その後、カウント2ボールとなった時点で、立浪監督がベンチを出て球審に確認する事態になった。ただ、判定は2ボールのままで変わらず再開した。試合後、二塁塁審の柳田責任審判は「(初球は)スイングのコールはしていない。立浪監督も2球目を投じたあとに確認に来たが、正せなかった」と説明した。結局、仲地は辰己を先頭を歩かせ、リズムを崩したのか、この回は3四球に3安打が絡んで3失点だった。1回終了後にも球審に再確認した立浪監督は、「1球投げてからでは遅い、と言われた。ちゃんと終わってから確認してくださいと伝えた」とやりとりの中身を明かした。その上で「今日はオープン戦だからまだいいが、(仲地は)あれで、リズム崩したところもある」とハプニングに巻き込まれた仲地を擁護した。2回以降は3イニングを無失点と立ち直った仲地は「ストライクと思ったけど、ちょっとおかしくなったかも。これからは切り替えるようにしたい」と語り、本番に向けて貴重な経験と受け止めていた。ちなみに、野球規則8・02「審判員の裁定」(C)には「投球カウントの誤りの訂正は、投手が次の打者へ1球を投じるまで、または、イニングや試合の最終打者の場合には、守備側チームのすべての内野手がフェア区域を離れるまでに行わなければならない」とある。

◆中日のドラフト6位新人で正二塁手の筆頭候補の田中(亜大)が五回に負傷交代した。一塁走者で、けん制球で手から帰塁した際に右肩を痛めて代走が送られた。立浪監督は「学生時代から脱臼癖があったみたい。軽く脱臼したみたいだけど肩は回せていた。様子を見てみないと」と説明した。(バンテリンドーム)

◆開幕1軍入りが有力な楽天新人2投手が中継ぎでそれぞれ1回を三者凡退とアピールした。ドラフト2位で25歳の小孫(鷺宮製作所)は六回に3番手で出て無失点。短い救援起用での好結果が続き「責任を持って、すごく充実感がある」とやりがいを口にした。八回に登板した伊藤茉(東農大北海道オホーツク)は高橋周、アキーノの3、4番を連続で見逃し三振に仕留め「自信になる」。自己最速の150キロをマークするなど状態の良さを示し「ペナントレースの気持ちで臨んでいる」と言葉に実感を込めた。(バンテリンドーム)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
740 0.636
(↓0.064)
-
(-)
37
(-)
31
(+4)
8
(-)
7
(-)
0.238
(↓0.008)
2.160
(↓0.09)
2
(1↑)
ORIX
533 0.625
(-)
0.5
(↓0.5)
36
(+5)
32
(+5)
2
(+1)
6
(+3)
0.229
(↑0.004)
2.760
(↓0.23)
3
(2↑)
日本ハム
850 0.615
(↑0.032)
0
(↓1)
55
(+4)
47
(-)
12
(+1)
20
(+4)
0.234
(↓0.002)
3.000
(↑0.26)
4
(2↓)
阪神
750 0.583
(↓0.053)
0.5
(-)
56
(-)
39
(+3)
9
(-)
6
(-)
0.246
(-)
2.970
(↓0.03)
5
(2↓)
西武
541 0.556
(↓0.069)
1
(-)
28
(+1)
19
(+2)
3
(-)
14
(+2)
0.206
(↓0.001)
1.650
(↑0.05)
5
(2↑)
ロッテ
542 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
33
(+2)
36
(+1)
6
(+1)
8
(+2)
0.211
(↓0.004)
2.680
(↑0.17)
7
(1↓)
中日
443 0.500
(↓0.071)
1.5
(-)
50
(+2)
48
(+4)
6
(-)
2
(-)
0.252
(↓0.01)
3.950
(↓0.01)
8
(-)
楽天
672 0.462
(↑0.045)
2
(↑1)
59
(+4)
67
(+2)
8
(-)
12
(-)
0.277
(↓0.003)
4.040
(↑0.23)
9
(-)
ヤクルト
563 0.455
(↑0.055)
2
(↑1)
57
(+3)
62
(-)
8
(+1)
18
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.140
(↑0.32)
10
(1↑)
ソフトバンク
571 0.417
(↑0.053)
2.5
(↑1)
38
(+4)
45
(+2)
10
(-)
5
(-)
0.243
(↓0.003)
3.260
(↑0.1)
11
(1↓)
広島
353 0.375
(-)
2.5
(↑0.5)
36
(+5)
37
(+5)
4
(-)
3
(+1)
0.233
(↓0.001)
2.630
(↓0.15)
12
(-)
DeNA
4100 0.286
(↓0.022)
4.5
(-)
40
(+2)
62
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.217
(↓0.004)
3.870
(↑0.19)