ソフトバンク(☆4対3★)DeNA =オープン戦1回戦(2023.03.17)・福岡PayPayドーム=
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DeNA
0110010003912
ソフトバンク
00103000X4700
勝利投手:大関 友久(1勝0敗0S)
(セーブ:オスナ(0勝0敗1S))
敗戦投手:石田 健大(0勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(1号・3回表ソロ),宮﨑 敏郎(2号・6回表ソロ)

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◆ソフトバンクは、大関が6回3失点。開幕投手に内定している左腕が、まずまずの結果を残した。対するDeNAは、2番手・三嶋が1イニングを三者三振。ケガからの復帰を目指す右腕が、存在感を示した。

◆DeNA三浦大輔監督(49)が侍ジャパン今永に心を揺さぶられた。WBCに参加中の今永昇太投手(29)は、16日の準々決勝イタリア戦(東京ドーム)で1回を3者凡退の好リリーフ。最後は自己最速タイの154キロで空振り三振を奪った。17日、福岡でソフトバンクとのオープン戦前に報道対応した三浦監督は「短いイニングでね、状況とか、マウンドでアドレナリンも出て、だと思います。最後のボールも素晴らしいボールでしたから。見てて感動しました」と称賛。侍ジャパン一行は次なる決戦の地、米マイアミに到着しており「応援します。見守ってます。マイアミでも頑張ってほしい」と話した。

◆「本番モード」に入ったソフトバンク打線が、ようやく目を覚ました。5回に柳田悠岐外野手(34)が、チームにとって44イニングぶりとなる適時打を放って逆転。オープン戦の連敗を4で止めた。藤本博史監督(59)が、2週間後に迫るシーズン本番を意識して采配を振った一戦で、打線が奮起した。タカ打線がシーズンに向けてスイッチを入れた。1点を追う5回1死から1番三森、2番増田の連打で二、三塁のチャンス。ここで打席に入った3番柳田が左翼フェンス直撃の一打を放ち、2人の走者をホームにかえした。「タイミングをずらされましたが、うまく打つことができました。つないだチャンスを生かすことができて良かったです」。主将のバットから、チームにとって久々の「タイムリー」が生まれた。チームは試合前まで4連敗。得点は0、0、1、1と打線が落ち込んでいた。その間の得点もソロ本塁打や相手ミスによるもので、適時打になったのは11日西武戦の6回以来、44イニングぶりだった。藤本監督は前カードの巨人3連戦までを若手のテスト期間と位置づけてきた。この日からは、2週間後に迫ったシーズンを意識して「試合の中で、しっかりサインを出して、やるべきことをしっかりやっていこう。もっともっと、チームとして戦っていきましょう」と「本番モード」を宣言していた。オープン戦とはいえ、連敗を4で止めた打線に指揮官は「栗原の犠牲フライは最高に良かった。チャンスで柳田も逆方向に打ってくれて」とご満悦。3、5回に犠飛を放った栗原の名前も挙げて喜んだ。「こういう形が続いてくれれば。100%とはいかないけどね、こういう確率が高くなっていけば、おのずとこういう試合ができてくると思います」と手応えを感じていた。【山本大地】

◆DeNAは宮崎敏郎内野手(34)がオープン戦1号、2号となる2打席連続弾を放ったが、逆転負け。8日の楽天戦から7連敗となった。「3番三塁」で先発した宮崎は、まず1点リードの3回1死、ソフトバンク大関の138キロを左翼席中段へ。「打ったのはチェンジアップです。しっかり自分のスイングで捉えることができました」。オープン戦11試合目、27打席目の初本塁打は、チーム日本選手の1号でもあった。さらに6回先頭の第3打席でも直球を捉え、左へ運んだ。三浦大輔監督(49)は「1番遊撃」で起用したドラフト3位の林琢真内野手(22=駒大)を途中から三塁に回すなど、試したいプランを実行している。「もちろん勝ちも意識してやりますけど、シーズン入って勝つための準備ということでやっています」と話した。開幕投手に内定したことが明かされた先発の石田健大投手(30)は、5回94球を投げて4失点だった。▽DeNA宮崎(ソフトバンク大関からオープン戦1、2号となる2打席連続ソロ)「体もスイングも、自分がイメージしているものには近づいている」▽DeNA三嶋(2番手で登板。地元福岡で1回を3者三振に仕留め)「きっちり抑えられて良かった。昨年手術して、またこうして福岡で投げられてとてもうれしいです」

◆ロッテから新加入のソフトバンク・オスナが、オープン戦初セーブを挙げた。1点リードの9回に登板し、3者三振で危なげなく片付けると、仲間とハイタッチの輪に加わった。藤本監督は「完璧ですよね。まだまだ真っすぐのスピードも出てくるんじゃないですか。コントロールがいい。ここまでは順調にきてます」と評価。オープン戦4試合でまだ走者を1人も出さず、貫禄を見せている。

◆DeNA・、三浦大輔監督(49)が昨年オフにフリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクに移籍した嶺井博希捕手(31)に〝先制口撃〟を浴びせた。DeNAの試合前打撃練習中。嶺井が一塁ベンチからあいさつに駆け寄るのを察知した三浦監督は、クルリと背を向けて球団スタッフと三塁ベンチへ戻ろうとする素振り。「待って待って」と慌てて追いついた嶺井に「今、9タコらしいな。知ってるよ」と、オープン戦で9打数無安打(16日時点)の成績にニヤリ。さらに「そのユニホームを着ているからって打てると思うなよ」と続けると嶺井はタジタジの様子。その後はお互いに談笑していた。

◆ソフトバンクの今宮が体調不良のためベンチから外れて欠場した。藤本監督によると、細菌の感染症だといい「2、3日はだめじゃないかな」と話した。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が出場し、1-0の三回に左越えソロを放った。「しっかり自分のスイングで捉えることができました。追加点を奪うことができよかったです」。ソフトバンクの大関から放った一発は、チームのオープン戦12試合目にして日本人選手1号となった。チームのここまでの本塁打数はソトが放った1本だけだった。

◆DeNA・石田健大投手(30)は5回7安打4失点(自責2点)の内容だった。2-1の五回に味方の失策もあり3点を失ったことに「打たれ方が悪かったのでもっと工夫できた。味方がミスした中でピッチャーがどれだけ救えるか」と反省した。また、昨年までDeNAに在籍し、オフにFAとなりソフトバンクに移籍した嶺井との対戦も実現。試合前の時点で9打数無安打だっただけに「全然打っていなかったので打たせてくれと言っていたけど。楽しみながら投げました」。1打席目は3球三振、2打席目は力のある直球で詰まらせて投ゴロだった。

◆DeNA・三浦大輔監督(49)は試合後、石田健大投手(30)を3月31日の阪神戦(京セラ)に先発させると発表した。自身3度目の大役を務める石田の一問一答は以下の通り――開幕投手に決まった「(開幕ローテの)6枚に入ろうという気持ちでキャンプからやってきた中で、一番最高の切符を手に入れたかなと思っている。しっかり結果はもちろんですが、チームにいい流れをもってくるスタートを切るために、いい準備をして、いいパフォーマンスをしたいと思います」――通達はどんな言葉で「『開幕任せるぞ』と言われたので『ありがとうございます』と言わせていただきました」――言われた心境「さっきも言ったようにローテーションに入りたいという気持ちでやっていたので、本当にうれしい気持ちでいますけど、責任感もしっかり持たないといけないという気持ちになった。すごく身が引き締まる気持ちになった。自分らしく周りの方と、チームメートに助けてもらいながら開幕を迎えられたらいいなと思います」――開幕の相手は阪神「今年の阪神打線を見ていてすごくいいと思いますし。改めてみても手ごわいチームだと思うので。自分が攻める気持ちをもってぶつかっていくしかないと思う。その中で冷静な気持ち、判断は持ちながらやっていけたらと思います」

◆ソフトバンクの開幕投手を務める大関は悔しさをにじませた。宮崎に2打席連続のソロ本塁打を浴びるなど、6回7安打3失点。特に六回、直球を左越えへ運ばれた場面に「シーズン中ではやってはいけない」と反省した。「打者のリズムと合ってしまった」と言うように、速球を捉えられた安打が多かった。それでも一回から151キロをマークするなど、球の強さは健在。試したかったというツーシームに手応えを得たそうで「新たに出た課題を修正して、仕上げていきたい」と冷静に話した。

◆ソフトバンクの柳田が持ち味とする左方向への長打を放った。1―2の五回1死二、三塁で、石田の変化球をはじき返し、左翼フェンス直撃の2点二塁打。「タイミングをずらされたが、うまく打つことができた」と納得の表情だった。三回の第2打席には高めの直球を捉え、鋭い打球を右前へ飛ばした。オープン戦11試合で打率2割5分9厘、1本塁打とまだ本調子ではないが、藤本監督は「開幕には合わせてくれるでしょう」と信頼を寄せた。

◆DeNA・三浦大輔監督(49)は試合後、この日先発した石田健大投手(30)に5年ぶり3度目の開幕投手を任せることを発表した。三浦監督の主な一問一答は以下の通り――石田は候補の一人か「石田ですか? 開幕投手です。あ、言ってしまった!」――え?「開幕投手です」――いつ伝えた「一昨日、横浜スタジアムで伝えました」――石田を選んだ理由「しっかりゲームを作れるところと、粘り強くやっていましたし、あえて意識を持たせて(この日の)マウンドに上がらせたかったので、一昨日に言いましたけど。しっかり調整してきて、相性もみて、状態もみて、決めました」――任せるからには1年間ローテを「もちろん、しっかり守って投手陣を引っ張っていってほしいです」――前回(2017、18年)のときの石田と、今の石田の違い「もちろん経験も積みながら、数多くマウンドで投げてきた。リリーフを経験しながらも、今年は先発としてキャンプでしっかり調整してくれているし。いろいろ悩みましたけど、健大でいいスタートを切ろうとというところで、コーチとも話して、満場一致で健大に任せます」

◆DeNA・石田健大投手(30)が、31日の阪神との開幕戦(京セラ)で5年ぶり3度目の大役を務めることが17日、発表された。「(開幕ローテの)6枚に入ろうという気持ちでキャンプからやってきた中で、一番最高の切符を手に入れたかなと思っている」5回7安打4失点(自責2点)だったソフトバンク戦(ペイペイドーム)の試合後に発表され、心境を語った。オープン戦の本拠地最終戦となった15日の阪神戦(横浜)の前に三浦監督から「開幕任せるぞ」と声をかけられた。エース今永がWBCに参加中で、昨年のチーム勝ち頭の大貫も右肩肉離れで離脱。その中でかつて選手会長を務めたリーダー性やキャンプから安定したパフォーマンス、昨季の対阪神で4戦3勝、防御率1・11の相性に期待され、9年目左腕に再び白羽の矢が立った。三浦監督は「コーチと満場一致で健大に任せます。ローテを引っ張ってほしい」と信頼を寄せた。石田は2017、18年と2年連続で開幕投手を務めたが、ともに黒星を喫した。「いい準備をしたい」。今度こそ。切れ長の目がキラリと光った。(湯浅大)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
630 0.667
(↑0.042)
-
(↓0.5)
32
(+5)
23
(+1)
7
(+1)
5
(+1)
0.248
(↑0.012)
1.960
(↑0.13)
2
(1↑)
阪神
740 0.636
(↑0.036)
0
(↓0.5)
56
(+8)
36
(-)
9
(+1)
6
(-)
0.246
(↑0.006)
2.940
(↑0.3)
2
(1↓)
日本ハム
740 0.636
(-)
0
(-)
47
(-)
42
(-)
10
(-)
13
(-)
0.233
(-)
3.150
(-)
4
(-)
西武
531 0.625
(↑0.054)
0.5
(↓0.5)
27
(+4)
17
(+3)
3
(+1)
12
(+4)
0.207
(↓0.001)
1.700
(↓0.16)
5
(1↓)
ORIX
432 0.571
(-)
1
(-)
29
(+4)
26
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.227
(↑0.003)
2.810
(↓0.15)
6
(1↑)
中日
333 0.500
(-)
1.5
(-)
42
(+4)
42
(+4)
6
(+1)
2
(-)
0.259
(↑0.004)
4.160
(↑0.02)
6
(2↓)
ロッテ
442 0.500
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
31
(+3)
35
(+4)
5
(-)
6
(-)
0.215
(-)
2.850
(↓0.01)
8
(-)
楽天
562 0.455
(-)
2
(-)
53
(+4)
59
(+4)
6
(-)
11
(-)
0.285
(↑0.002)
4.250
(↑0.02)
9
(1↑)
広島
342 0.429
(-)
2
(-)
30
(+4)
30
(+4)
4
(+2)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.540
(↓0.19)
10
(1↑)
ソフトバンク
461 0.400
(↑0.025)
2.5
(-)
32
(+5)
38
(+8)
9
(-)
5
(+1)
0.240
(↓0.006)
3.310
(↑0.07)
10
(1↓)
ヤクルト
463 0.400
(↓0.044)
2.5
(↓0.5)
54
(-)
62
(+8)
7
(-)
17
(+1)
0.244
(↓0.005)
4.460
(↓0.3)
12
(-)
DeNA
390 0.250
(↓0.023)
4.5
(↓0.5)
33
(+3)
56
(+4)
3
(+2)
4
(-)
0.220
(↑0.005
4.240
(↑0.17)