オリックス(4対4)広島 =オープン戦1回戦(2023.03.17)・大阪シティ信用金庫スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
1001101004702
ORIX
1300000004900
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【広島】デビッドソン(1号・4回表ソロ),田村 俊介(1号・7回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 広島戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは、先発・山下が5回途中2失点。10個の三振を奪うなど、力強いピッチングを見せた。対する広島は、4回にデビッドソンが本塁打を記録。期待の新助っ人に、オープン戦初アーチが飛び出した。

◆広島の新外国人、マット・デビッドソン内野手(31=アスレチックス3A)に、オープン戦出場9試合目で待望の1発が飛び出した。1-4の4回、先頭でオリックス山下のカウント2-1からの速球を捉え、中堅寄りのスタンドに運んだ。11日のオープン戦・ヤクルト戦(マツダスタジアム)で適時二塁打を放った際、新井監督は「慣れるには時間が必要だけど、見ていて少しずつ上がってきているので、楽しみですね」と期待感を明かしていた。監督の思いに応えるオープン戦1号になった。

◆最速158キロを誇る山下舜平大投手(20)が10奪三振を記録した。初回、2死三塁から4番西川に適時打を許したが、直後の5番デビッドソンから3回先頭の9番床田まで5者連続三振をマーク。球場の球速表示はなかったが、伸びのある直球とキレのあるフォークを中心にテンポよくボールを投げ込んだ。4回2/3を投げ 4安打2失点で降板。球数は82球だった。

◆右足関節骨折からの完全復活を目指す広島床田寛樹投手(28)が、開幕ローテーション入りを確実にした。17日のオープン戦・オリックス戦に先発し、初回は森、2回は中川圭に適時打を許して序盤で4失点。だが3~5回は完全投球を続け「(左腕を)縦振りにする意識としっかり指にかける意識を3回から変えてすごくよかったので、それは次は最初からできるようにしたい」と投球が一変した理由を明かした。ケガを負った昨年8月3日DeNA戦以来の打席にも立ったが、オリックスの先発・山下の前に2打席連続三振。「打って塁間走るのができなかったけど、打席に入るまでの準備の仕方とかはできたので。前に当てて走りたかったなと思いました」と振り返った。新井監督は「今日しっかり投げられたということが収穫」と評価。さらに「一晩たって(右足首が)どうなるか、反応を確かめないといけない」と前置きした上で「床田の場合は、投げられる状態でもう決まっている。ローテの中にはね」と明言。痛みの再発などがない限り、開幕ローテーションの軸の1人としてシーズンの予定を立てていく。

◆西武から移籍したオリックス森友哉捕手がオープン戦初タイムリーを放った。5番捕手で出場し、1点を追う初回2死一、二塁の場面。広島床田の2球目変化球をセンター前に運んだ。「得点圏で打てたのがうれしいし、(点を)取られてすぐ同点に追いつけたのが良かった」と笑顔で振り返った。

◆広島2年目の田村俊介外野手が"1軍初アーチ"で、開幕1軍へ猛アピールだ。右翼出場から途中出場し、7回にオリックス・コットンの初球ストレートを仕留めた。14日中日戦から3試合連続で安打と打点をマークし「良いプレーが出ると自分の自信にもなりますし、次の試合にもつなげていける。ずっとこの感情を覚えていって、これからもやっていきたい」と目を輝かせた。新井監督も「いいね~! いい! すべてを吸収している」と声を弾ませ、先発で起用する考えも示唆した。

◆最速158キロを誇るオリックス山下舜平大投手(20)が31日の西武戦(ベルーナドーム)で開幕投手を務める可能性が17日、浮上した。広島とのオープン戦(シティ信金スタ)に先発し、4回2/3を4安打2失点、10奪三振と快投。山下は3年間で1軍公式戦登板0だが、オリックスはパ・リーグでは唯一、開幕投手を明らかにしておらず、サプライズの機運が高まってきた。Kマークが積み重なった。初回、2死三塁から西川に適時打を許したが、直後のデビッドソンから3回先頭床田まで圧巻の5者連続三振。2回には落差のあるフォークで打者3人を空振り三振に仕留めた。「フォークは前の試合から6日間練習したので、前の試合よりも良かった」。球場の球速表示はなかったものの160キロに迫る剛速球は相変わらず。そこに新フォークが効果的だった。サムライからのアドバイスもあった。数日前に侍ジャパンに追加招集された山崎颯からロッカー室でフォークについて助言を受けた。詳しくは明かさなかったが、「この感覚良くない? と話していて投げてみたら良かった」と変化量が激変。バッテリーを組んだ森も「すごい落ちていた。見違えましたね」と驚いたほどだ。着実にステップアップしている。山下は1軍登板の経験はなく、昨季は腰の成長痛などで2軍でも登板は8試合。オフには両足首の手術を受け、今キャンプではシート打撃に投げただけだった。ところが、オープン戦初登板となった4日阪神戦で最速158キロを投じて周囲の度肝を抜くと、10日巨人戦でも4回途中1安打無失点。潜在能力が開花しつつある。気になるのが登板日だ。2週連続で他球団の開幕投手がそろって登板する金曜日の先発マウンドに上がっている。侍ジャパンに参加している山本、宮城の状態は読めない。ただ、3連覇を狙うチームには山岡、田嶋ら実力者もそろう。それだけにズバリ開幕投手について問われた山下も「まったく(意識は)してないです」と平静だ。1軍未登板の選手が開幕投手を務めれば、球団では1954年(昭29)の梶本隆夫以来、69年ぶり。開幕戦からのサプライズもゼロではない。山下が今季の開幕戦に先発すれば、新人以外では2リーグ分立後初の「プロ初登板の開幕投手」となる。新人の開幕投手は、セ8人、パ5人が記録。直近は13年の則本昂大(楽天)で、WBCに出場していた田中将大の代役を務めた形だ。新外国人の開幕投手は3人で、直近では18年にブライアン・ロドリゲス(日本ハム)が務めた。また、前年まで連続3シーズン登板0だった川崎憲次郎(中日)が、04年に開幕投手となったが、それ以前に通算88勝の実績があった。

◆広島の床田は5回4失点ながら三回以降は三者凡退を続けるなど修正した。序盤に球数がかさみ、予定より早めの降板となったが「腕を縦に振る、ボールをしっかり指にかけるという意識に変えたらすごく良かった。次は最初からできるように」と手応えを得たようだ。右足骨折から復活を目指す。新井監督の信頼は厚く「投げられる状態なら(ローテーションに入ると)もう決まっている」と明言した。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
630 0.667
(↑0.042)
-
(↓0.5)
32
(+5)
23
(+1)
7
(+1)
5
(+1)
0.248
(↑0.012)
1.960
(↑0.13)
2
(1↑)
阪神
740 0.636
(↑0.036)
0
(↓0.5)
56
(+8)
36
(-)
9
(+1)
6
(-)
0.246
(↑0.006)
2.940
(↑0.3)
2
(1↓)
日本ハム
740 0.636
(-)
0
(-)
47
(-)
42
(-)
10
(-)
13
(-)
0.233
(-)
3.150
(-)
4
(-)
西武
531 0.625
(↑0.054)
0.5
(↓0.5)
27
(+4)
17
(+3)
3
(+1)
12
(+4)
0.207
(↓0.001)
1.700
(↓0.16)
5
(1↓)
ORIX
432 0.571
(-)
1
(-)
29
(+4)
26
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.227
(↑0.003
2.810
(↓0.15)
6
(1↑)
中日
333 0.500
(-)
1.5
(-)
42
(+4)
42
(+4)
6
(+1)
2
(-)
0.259
(↑0.004)
4.160
(↑0.02)
6
(2↓)
ロッテ
442 0.500
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
31
(+3)
35
(+4)
5
(-)
6
(-)
0.215
(-)
2.850
(↓0.01)
8
(-)
楽天
562 0.455
(-)
2
(-)
53
(+4)
59
(+4)
6
(-)
11
(-)
0.285
(↑0.002)
4.250
(↑0.02)
9
(1↑)
広島
342 0.429
(-)
2
(-)
30
(+4)
30
(+4)
4
(+2)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.540
(↓0.19)
10
(1↑)
ソフトバンク
461 0.400
(↑0.025)
2.5
(-)
32
(+5)
38
(+8)
9
(-)
5
(+1)
0.240
(↓0.006)
3.310
(↑0.07)
10
(1↓)
ヤクルト
463 0.400
(↓0.044)
2.5
(↓0.5)
54
(-)
62
(+8)
7
(-)
17
(+1)
0.244
(↓0.005)
4.460
(↓0.3)
12
(-)
DeNA
390 0.250
(↓0.023)
4.5
(↓0.5)
33
(+3)
56
(+4)
3
(+2)
4
(-)
0.220
(↑0.005)
4.240
(↑0.17)