ヤクルト(★3対4☆)ロッテ =オープン戦4回戦(2023.03.15)・明治神宮野球場=
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ロッテ
0003000104611
ヤクルト
2000000103410
勝利投手:メルセデス(1勝1敗0S)
(セーブ:小沼 健太(0勝0敗1S))
敗戦投手:小澤 怜史(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(1号・4回表3ラン)

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◆ロッテは、先発・メルセデスが4回3安打2失点。開幕ローテーション入りを狙う左腕が、まずまずのピッチングを見せた。対するヤクルトは、丸山和が2安打を記録。レギュラー奪取に向け、バットで存在感を示した。

◆開幕ローテ入りを目指すヤクルト小沢怜史投手(25)が先発し、4回79球を投げ3安打3失点だった。3回まで1安打無失点と安定したピッチングを見せていたが、2-0で迎えた4回無死一、二塁でロッテ安田に右中間へ逆転3ランを許した。小沢は「状態としてはあまり良くなかった。粘り強く投げることを心がけて投げていましたが、最後粘り切れずもったいなかったです。こういう時にしっかり粘って投げられるように反省して練習していきたいです」とコメントした。

◆ロッテ安田尚憲内野手(23)が、オープン戦8試合目でようやく1号を放った。0-2で迎えた4回無死一、二塁の第2打席、やや外角よりの低め直球を右中間に運ぶ逆転3ラン。第1打席を終え、計21打席でわずか2安打。ホームランもなく苦しんでいたが、ついに1発が飛び出した。高校時代に日本ハム清宮幸太郎内野手(23)と3人で「BIG3」と称されて切磋琢磨(せっさたくま)してきた侍ジャパン村上宗隆内野手(23=ヤクルト)も、4番に座るWBCの20打席で2安打ノーアーチの苦境に立っている。「僕はエールとかいうレベルの選手ではないんですけれど」とした上で、「連絡は取っていないですけれど、純粋にファンの気持ちで応援しています。打ってほしいですね」。村上の本拠神宮での快音は、東京ドームで戦う友へのエール弾となった。この日の試合前には福浦和也ヘッドコーチ(47)から調子が良かった昨秋の映像を用意され、打撃フォームを修正した。右足を少し内側に入れ、つま先から踏み出すことを意識。「練習でしっくりきた。この2、3週間苦しんでいたので、この1本で何か良い方向に変わっていけるようにしたい」。吉井理人監督も対外試合の「開幕4番」に抜てきするほど期待されている安田自身がきっかけをつかんだように、村上にも準々決勝のイタリア戦(16日、東京ドーム)でのWBC初弾に期待を寄せた。【鎌田直秀】

◆ロッテの新外国人左腕C・C・メルセデス投手(29=巨人)がオープン戦2度目の先発マウンドに立ち、4回2失点で開幕ローテ入りへの手応えをつかんだ。初回はヤクルトの1、2番に、いずれも初球の直球を左翼線に運ばれ、2球で無死二、三塁のピンチを招いた。続く打者の遊ゴロの間に先制点を許し、2死後には一塁走者の挟殺の間に三塁走者が生還し2点目を与えた。「1回は2本続けてアンラッキーなヒットが出てしまったけれど、2回以降はアグレッシブに投げられたし、打者のインコースを突く投球が出来たので良かった」。低めに集めた6個のゴロアウトなど、4回3安打2奪三振1四球の内容には納得の表情を見せた。オープン戦初登板だった8日の日本ハム戦では初回に清宮に2ランを浴びるなど、3回3安打3失点。「前の時は失投が多くて真ん中にボールが集まってしまったが、今日の試合はしっかりコントロール出来た。しっかり準備出来ていますし、開幕に向けて少しずつ調子も上がっています」。開幕投手内定の小島和哉投手(26)に続く、先発ローテーション入りが有力となってきた。【鎌田直秀】

◆ヤクルトの守護神争いが激しい。最速160キロ右腕でメジャー通算243試合登板の新外国人キオーニ・ケラ投手(29)が9回にマウンドに上がり、3者凡退に抑えた。この日の最速は152キロで「春先は例年150~154キロ。温かくなればもっと上がってくる」。マクガフが抜け石山、清水、田口、木沢とクローザー候補がしのぎを削る中、初めての神宮マウンドも「すごく良い」と語り、「クローザーとして3連覇の最後を締めくくれるように頑張りたい」と意気込んだ。

◆ロッテが安田尚憲内野手(23)の逆転3ランなどで快勝した。0-2で迎えた4回表無死一、二塁。初球の外角低めの直球を強振し、右中間に運んだ。「今日は練習から良かったので1本出て良かったです。そのあともう1本打てれば良かったですけれど、スイングも良くなっています」。対外試合開幕以降、「4番三塁」の期待を吉井理人監督(57)から受けてきたが、オープン戦では前日までで21打数2安打と苦しんでいた。試合前に福浦和也ヘッドコーチ(47)の助言も受け、右足を少し内側にしてつま先から踏み出す打撃フォーム修正が功を奏した形となった。福浦ヘッドも「昨日までとは別人」と賛辞を送った。8回には角中勝也外野手(35)が右越え二塁打を放つと、岡大海外野手(31)の中越え適時二塁打で追加点。角中も「まずまずです」と少ないチャンスをものにし、開幕スタメン争いは激化してきた。投手陣もC・C・メルセデス投手(29)が4回2失点で好投を見せた。ルイス・カスティーヨ投手(28)、益田直也投手(33)、国吉佑樹投手(31)、坂本光士郎投手(28)、小沼健太投手(24)も自責0リレー。リリーフ陣もアピールを続けている。【鎌田直秀】

◆ヤクルトは試合前に神宮球場で新入団選手とコーチのお披露目会を開き、ドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=や現役ドラフトでロッテから加入した成田翔投手(25)、河田雄祐外野守備走塁コーチ(55)ら14人がユニホーム姿でグラウンドに立った。球団初のリーグ3連覇、日本一奪還に向けて戦力の底上げは必要不可欠。球場全体は歓迎するように拍手に包まれ、新たな戦力となるべく、チームに加わった。

◆ヤクルトの球団マスコット・つば九郎が、フジテレビONEの解説者として球場入りした球団OBの坂口智隆氏を訪ね、侍ジャパンで4番を務める村上宗隆内野手(23)=ヤクルト=にエールを送った。つば九郎は、試合の七回終了時にヤクルトの乳性飲料「ミルージュ」を手土産に解説席の坂口氏のもとを訪問。おなじみのフリップ芸で「むらかみくんはそろそろですよね?」と振り、さらに「ぱとろーるにらいんします」と激励を誓っていた。村上は「4番・三塁」でWBC1次リーグ全4試合に出場したが、打率・143と苦しむ。日本代表は16日に準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)を控えている。

◆闘志のこもった神宮デビューだった。ヤクルトの新外国人、キオーニ・ケラ投手(29)=前ドジャース3A=が九回のマウンドに上がり、本拠地初登板。1回を3人で片付け、守護神争いへアピールした。「すごく良い球場で、ファンの皆さんの前で投げられたので良かった。九回をしっかり抑えてチームに勢いをつけられる投球を目指したい」抑えのポジションは激戦だ。この日は守護神候補が続々と登板し、石山と田口はそれぞれ1回を三者凡退に仕留め、清水は1回1失点。米大リーグで通算24セーブを挙げ、最速159キロを誇るケラは来日後最速の152キロを計測した。マクガフ(現ダイヤモンドバックス)が昨季まで務めた抑えについて、高津監督は「まだまだ考え中」と話すにとどめた。ケラは「小さい頃から、クローザーは憧れ。ヤクルトのクローザーになれるように頑張りたい」と熱い思いを口にした。(森祥太郎)

◆オープン戦8試合目でロッテの安田はようやく本塁打を記録した。四回無死一、二塁で小沢の初球、外角低めの速球を思い切り振って右中間席へ放ち「練習から良かったので、この感じを引き続きできるように頑張りたい」と明るい表情で語った。2月の練習試合は安打を量産したがオープン戦はこの日を含めても計3安打、打率1割3分0厘と低迷。練習前、好調だった昨秋の映像と見比べて右膝の使い方の変化に気付き、構えを少し変えて好結果につなげた。「この一本で何かが良い方向に変わっていけるようにしたい」と復調へのきっかけとする決意を示した。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
日本ハム
740 0.636
(↑0.036)
-
(-)
47
(+2)
42
(+1)
10
(-)
13
(-)
0.233
(↓0.004)
3.150
(↑0.23)
2
(2↑)
巨人
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
27
(+2)
22
(+1)
6
(+2)
4
(-)
0.236
(↓0.006)
2.090
(↑0.16)
3
(2↑)
阪神
640 0.600
(↑0.044)
0.5
(-)
48
(+2)
36
(-)
8
(-)
6
(+2)
0.240
(↑0.007)
3.240
(↑0.36)
4
(3↓)
ORIX
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
25
(+1)
22
(+3)
1
(-)
2
(-)
0.224
(↓0.014)
2.660
(↓0.09)
4
(3↓)
西武
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
23
(+1)
14
(+2)
2
(-)
8
(-)
0.208
(↓0.009)
1.540
(↑0.06)
4
(2↑)
ロッテ
432 0.571
(↑0.071)
1
(-)
28
(+4)
31
(+3)
5
(+1)
6
(-)
0.215
(↓0.006)
2.840
(↑0.1)
7
(3↑)
中日
332 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
38
(+8)
38
(+7)
5
(+1)
2
(+1)
0.255
(↑0.005)
4.180
(↓0.41)
8
(2↑)
楽天
561 0.455
(↑0.055)
2
(-)
49
(+3)
55
(+1)
6
(-)
11
(+1)
0.283
(↓0.003)
4.270
(↑0.4)
9
(3↓)
ヤクルト
453 0.444
(↓0.056)
2
(↓1)
54
(+3)
54
(+4)
7
(-)
16
(+2)
0.249
(↓0.008)
4.160
(↑0.02)
10
(4↓)
広島
341 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
26
(+7)
26
(+8)
2
(+1)
2
(-)
0.242
(↑0.012)
2.350
(↓0.73)
11
(2↓)
ソフトバンク
351 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
27
(+1)
30
(+2)
9
(+1)
4
(-)
0.246
(↓0.007)
3.380
(↑0.17)
12
(-)
DeNA
380 0.273
(↓0.027)
4
(↓1)
30
(-)
52
(+2)
1
(-)
4
(+1)
0.215
(↓0.013)
4.410
(↑0.25)