ソフトバンク(★1対2☆)巨人 =オープン戦2回戦(2023.03.15)・福岡PayPayドーム=
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巨人
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ソフトバンク
1000000001601
勝利投手:直江 大輔(1勝0敗0S)
(セーブ:大江 竜聖(0勝0敗2S))
敗戦投手:古川 侑利(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(1号・4回表ソロ),小林 誠司(1号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】栗原 陵矢(3号・1回裏ソロ)

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◆巨人は、小林が勝ち越しソロを放つなど2安打の活躍。課題のバッティングで結果を残した。一方のソフトバンクは、先発・和田が4回1失点7奪三振の好投。開幕ローテーション入りに向け、状態の良さを示した。

◆巨人オコエ瑠偉外野手(25)が紅白戦含む実戦12試合連続安打をマークした。1回先頭の第1打席に二塁打を放った。「1番左翼」でスタメン出場。カウント0-2と追い込まれてからの4球目。ソフトバンク和田の内角131キロスライダーにうまく腕をたたんだ。左翼線に運び、楽々と二塁に到達した。オープン戦8試合中6試合で1番起用されている。開幕スタメンが現実味を帯びている中、また結果を出した。

◆ソフトバンク栗原陵矢外野手(26)が、オープン戦トップタイの3号ソロを放った。「3番三塁」でスタメン出場。1回2死走者なしで、巨人メンデスの初球144キロ直球を右翼席に運んだ。「真っすぐをとらえることができました。初対戦の情報が少ない投手なので、真っすぐからタイミングを合わせようと打席に入りました。その真っすぐをひと振りで仕留めることができて良かったです」とコメントした。栗原は7日ヤクルト戦、11日西武戦に続くアーチ。この時点で日本ハムの清宮、万波と並んで12球団最多となった。

◆巨人ヨアンデル・メンデス投手(28=メキシカンリーグ)は4回を3安打、3四死球の1失点だった。1回2死から、ソフトバンク栗原に初球の144キロ高め直球を右翼ポール際に運ばれた。直後の1回2死、柳田の強烈な打球がワンバウンドで左足に当たった(記録は投手内野安打)。それでも続投し、2回以降はホームを踏ませず。4回1死満塁のピンチもリチャードを空振り三振、谷川原を三飛に仕留めて粘りを見せた。

◆ソフトバンク和田毅投手(42)が4回2安打1失点で、開幕ローテーション入りをほぼ手中に収めた。140キロ台中盤の直球を中心に、7奪三振の快投。左腕は「チェンジアップも新しい速いカーブも試せた。収穫のある登板でした」と振り返った。実戦初登板だった8日ヤクルト戦では2回無失点。11日には藤本監督が「次回いいピッチングをしたら(ローテに)当然ハマってくる」と明かしていた。現状ロッテとの開幕カードは、大役を務める大関、藤井、東浜の順で内定。敵地でのオリックスとの2カード目初戦も石川に決まっている。和田はこのまま中6日で調整を続け、その2カード目の第2戦(4月5日)に向かう流れとなりそうだ。開幕ローテを巡っては、新加入の有原とガンケル、板東、高橋礼、武田と残り2枠を争っていた。その中で42歳のベテランが頭1つ抜け出し「次回も言われたところで準備します」と頼もしかった。

◆巨人丸佳浩外野手(33)が、今季初アーチを放った。1点を追う4回先頭の打席、カウント2-2からソフトバンク和田の142キロ直球を左翼席まで運んだ。逆方向への1発で同点。オープン戦1号本塁打に、両手で弧を描く「丸ポーズ」を披露し、ベンチとともに喜びを分かち合った。これでオープン戦18打数6安打で打率3割3分3厘。「数字が出ているから悪くはないんでしょうけど、若いカウントのときに打ち損じだったり、仕留めきれなくて、2ストライクからのバッティングが多い。そこはもうちょっと意識してやっていきたい」と、打ってもなお課題と向き合った。

◆巨人小林誠司が捕手争いを激化させる「先っぽ弾」を放った。5回、三遊間を抜ける当たりにガッツポーズ。同点の8回には左翼ポール際へ決勝弾を運び笑顔を見せた。ベンチでのやりとりを、原監督が「『(バットの)先でした』とホームランを200本300本打っているコメント出してきたけど」と披露。小林は「まだまだ結果を出していかないといけない」とさらなるアピールを続けていく。

◆巨人松田宣浩内野手(39)がかつてのホームに拍手で迎えられた。「3番三塁」でスタメン出場し、第1打席を初球から打ちにいき一飛。4回の第2打席は直球を仕留めにいったが三ゴロ、6回も中飛となり安打は生まれず「2打席目もサードゴロで、あの真っすぐを打ってしっかり打球を返せたら良かったですけど」。17年間プレーしたペイペイドームでは、松田が打席に入る場内アナウンスに、ひときわ大きい歓声が起こった。「ずっと頑張ってきて良かったなという1日でしたし、この日を境にこれからまた1日頑張りたいなと思います」と実感していた。

◆「小林ホームラン」「小林誠司」「世界のKOBAYASHI」のワードがツイッターでトレンドに浮上した。1-1の8回先頭。巨人小林誠司捕手(33)が左翼ポール際へ決勝ソロを放った。オープン戦1号。バットでアピールに成功し、小林関連のつぶやきが相次いだ。WBCで列島が盛り上がることも影響した模様。前回17年のWBC代表だった小林は大会打率4割5分と打ちまくっていた。「また世界のKOBAYASHIが来日したのか」「WBC期間中に世界の小林が発動しましたね」「世界のKOBAYASHI緊急召集まってます」など、WBCに絡めたツイートもあふれた。

◆巨人がソフトバンクを1発攻勢で2連勝を挙げた。1点を追う展開から4回に丸佳浩外野手(33)が同点ソロ、8回には小林誠司捕手(33)が左翼ポール際へ決勝ソロ弾を放った。先発したヨアンデル・メンデス投手(28=メキシカンリーグ)は、初回こそ先制ソロを浴びるも4回3安打1失点にまとめ、先発ローテーション入りへ存在感を示した。5回からは1軍昇格したばかりの直江大輔投手(22)が3回2安打無失点と好投。原辰徳監督(64)は若手投手の躍動に目を細めた。以下、原監督の一問一答。-メンデスが1失点原監督 徐々に上がってきていますね。もう1つ指にかかった真っすぐが、低めにコントロールできるようになったらさらにいいんでしょうけど、徐々に上がってきてますね。なんとなく状況をしっかり見られる投手だなと感じがします。-直江は3回無失点原監督 なんとなく何か強いものを感じますね。-中継ぎの戦力の原監督 中継ぎもロングも、あるいは先発もというところで、可能性は秘めていると思います。-強いというのは決意原監督 そうですね。一生懸命やる努力家ではあるけれども、まあ本当に1つ1つという大黒柱的な自分の野球に対する。それがないとなかなかいろんなことを、枝葉を出そうと思っても。そういう意味ではその部分はできているかなという気はします。コーチとかの話を聞いたり、本人の話をしてもね。-小林が目の覚めるような1発原監督 かえってきたら、(バットの)先でしたとホームランを200、300本打っているコメントを出してきたけどね、そうやって僕もいった(笑い)。-左前打も原監督 よく振り込んできた、本当によく振ってましたね。そういうものが今のところは出ているかなというところでしょうね。-捕手のアピール原監督 そうなってくれることがね、キャッチャーというポジションは、自信を持っている人が要を守らないと強いチームはなかなか出来上がらない。自分を疑っている人がマスクをかぶってもね、これはやっぱり強いチームはできませんよ。そういう意味ではそういうキャッチャーに1人1人がなってほしいと思っています。

◆ソフトバンク和田毅投手(42)の開幕ローテーション入りが内定した。巨人とのオープン戦(ペイペイドーム)に先発し、4回2安打1失点、毎回の7奪三振と好投。試合後に藤本博史監督(59)が「今日のピッチングだったら大丈夫」と明言した。新球種に「縦スライダー」を加えたベテランは、開幕2カード目の第2戦、4月5日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する見込みとなった。和田が今季初先発で快投した。4イニングを62球、2安打、7奪三振、1失点。四死球もゼロだ。藤本監督は「良かったですね。球数も少なく、もっと行けそうやなって」とほっとした表情で、開幕ローテ入りについて「大丈夫ですね。今日のピッチングだったら大丈夫じゃないですか」と内定を出した。プロ21年目の42歳。伸びやかな直球は健在で、さらに今季は新球「縦スラ」が武器となりそうだ。球速は120キロ台中盤で、鋭く縦に曲がる。打者相手に初めて試投し「スピードも理想の124、125、126キロ。自分のイメージ通りでした。空振りも取れたし、(4回に)中田選手のバットも折ることができた。イメージしているバッターの反応でした」。昨季は直球が自己最速を更新する149キロを計測。進化が絶えないベテランは、2023年も進化している。「カーブとはスピードが違う。カーブと思って振りにいけば、差し込まれる。スライダーと思ったら遅いので、泳いだり。もう1個、球速帯があるだけでバッターは迷ってくれる」今後も試行錯誤を繰り返し「本番までに使える球種にしたい」と引き締めた。順調に進めば、オリックスとの開幕2カード目の第2戦「4・5」に向かうことが濃厚。相手は現役投手では最多の31勝(11敗)を挙げている"お得意さま"だ。「第5の男」として、リーグ2連覇中の宿敵に立ち向かう。今後は2軍戦も含めて調整登板を進める。「次はどこで投げるか分からないですけど、言われたところで投げるしかない。しっかり準備したいです」。すがすがしい表情が、和田の好調ぶりを物語っている。【只松憲】ソフトバンクの開幕ローテーション最終1枠は、熾烈(しれつ)な争いになりそうだ。候補は板東、有原、ガンケル、武田、高橋礼の5投手。板東はこの日の巨人戦で3回無失点。ピンチを背負いながらも、粘りの投球でアピールした。有原、ガンケルの新加入コンビは16日の巨人戦で登板する。前回9日ヤクルト戦で3回6失点だった有原は「しっかり狙ったところに投げて、弱い打球を打たせられるように」と意気込んだ。藤本監督も「前回と違ったピッチングをしてくれると信じている」と期待を寄せた。12日の西武戦で2回無失点だった武田、14日の教育リーグ阪神戦で5回無失点だった高橋礼も名を連ねる。開幕2カード目の第3戦、4月6日オリックス戦に先発する「第6の男」に注目だ。

◆ソフトバンクから加入した松田宣浩内野手(39)が古巣との初対戦で「3番・三塁」で先発する。14日の第1戦(熊本)では出場がなかったため、満を持しての出場となる。

◆ソフトバンクの和田は4回2安打1失点と、安定感ある投球を披露した。伸びのある直球に、打者のタイミングを外すチェンジアップを交えて毎回の7奪三振。開幕ローテーション入りへ前進し「変化球の感じも良く、いろいろと試すことができた。収穫があった」と納得の表情だった。立ち上がりから冷静だった。四回は先頭の丸に左越えへソロ本塁打を運ばれても42歳のサウスポーは動じない。昨季まで同僚の松田を直球で押し三ゴロ。4番の中田翔は外の変化球を振らせ、続くブリンソンを144キロの速球で見逃し三振に打ち取った。今季で21年目のベテラン。先発入りに「一年間、中心で回るメンバー。そう思われる投手で今年もいたい」と意気込んでいた。左太ももの張りで一時離脱したが、前回登板に続く好投で、首脳陣の信頼は一段と増した。

◆ソフトバンクの栗原が0―0の一回にソロ本塁打を放ち、オープン戦でトップに並ぶ3号をマークした。新外国人のメンデスから、初球を完璧に捉えて右翼席に運び「真っすぐを打てたのが良かった。しっかり振れる準備をしていた」と満足感を漂わせた。7日には満塁弾を放つなど好調を維持している。昨季に大けがを負った影響で、春季キャンプでは打撃の感覚が万全ではなかった。実戦を重ねるごとに投手の球に慣れてきたといい「ほぼ大丈夫。あとは自分の技術かな」と明るく言った。

◆巨人・小林誠司捕手(33)が八回に決勝の左越え1号ソロを放った。原辰徳監督(64)は、小林がダイヤモンドを一周してベンチに戻った際の様子を振り返り、「帰ってきたら『(バットの)先でした』と本塁打を2、300本打っている人のコメントを出してきたけどね」と笑った。それでも2安打をマークし、打率・429。高い守備力を誇るも過去3年で計1本塁打の小林のバットでのアピールに「(これまでの練習で)よく振り込んできた、本当によく振っていましたね。そういうものが今のところ出ている」と目を細めた。

◆イケメン捕手が絶好調ならぬ〝絶口調〟!? 巨人・小林誠司捕手(33)が決勝の左越え1号ソロを含む2安打をマーク。原辰徳監督(64)は、小林が生還後にベンチで発したコメントを明かした。「帰ってきたら『(バットの)先でした』と本塁打を2、300本打っている人のコメントを出してきたけどね」小林は八回、古川の直球をペイペイドームの左翼ポール際へ。過去3年で計1本塁打だが、長打力をアピールし「積極的にバットを振って、真っすぐでも変化球でも、しっかり強くスイングできるように」と意気込む。指揮官を「よく振り込んできたのが今のところ出ている」と喜ばせた。WBC日本代表でチームを離れている正捕手の大城卓のほか、岸田、山瀬との争いがし烈な中、オープン戦の打率は・429。「自分も頑張らないといけない」と気合を入れ直した。(谷川直之)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
日本ハム
740 0.636
(↑0.036)
-
(-)
47
(+2)
42
(+1)
10
(-)
13
(-)
0.233
(↓0.004)
3.150
(↑0.23)
2
(2↑)
巨人
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
27
(+2)
22
(+1)
6
(+2)
4
(-)
0.236
(↓0.006)
2.090
(↑0.16)
3
(2↑)
阪神
640 0.600
(↑0.044)
0.5
(-)
48
(+2)
36
(-)
8
(-)
6
(+2)
0.240
(↑0.007)
3.240
(↑0.36)
4
(3↓)
ORIX
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
25
(+1)
22
(+3)
1
(-)
2
(-)
0.224
(↓0.014)
2.660
(↓0.09)
4
(3↓)
西武
431 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
23
(+1)
14
(+2)
2
(-)
8
(-)
0.208
(↓0.009)
1.540
(↑0.06)
4
(2↑)
ロッテ
432 0.571
(↑0.071)
1
(-)
28
(+4)
31
(+3)
5
(+1)
6
(-)
0.215
(↓0.006)
2.840
(↑0.1)
7
(3↑)
中日
332 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
38
(+8)
38
(+7)
5
(+1)
2
(+1)
0.255
(↑0.005)
4.180
(↓0.41)
8
(2↑)
楽天
561 0.455
(↑0.055)
2
(-)
49
(+3)
55
(+1)
6
(-)
11
(+1)
0.283
(↓0.003)
4.270
(↑0.4)
9
(3↓)
ヤクルト
453 0.444
(↓0.056)
2
(↓1)
54
(+3)
54
(+4)
7
(-)
16
(+2)
0.249
(↓0.008)
4.160
(↑0.02)
10
(4↓)
広島
341 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
26
(+7)
26
(+8)
2
(+1)
2
(-)
0.242
(↑0.012)
2.350
(↓0.73)
11
(2↓)
ソフトバンク
351 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
27
(+1)
30
(+2)
9
(+1)
4
(-)
0.246
(↓0.007)
3.380
(↑0.17)
12
(-)
DeNA
380 0.273
(↓0.027)
4
(↓1)
30
(-)
52
(+2)
1
(-)
4
(+1)
0.215
(↓0.013)
4.410
(↑0.25)