ヤクルト(☆4対2★)ロッテ =オープン戦3回戦(2023.03.14)・明治神宮野球場=
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ロッテ
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ヤクルト
02100001X4910
勝利投手:サイスニード(1勝0敗0S)
(セーブ:成田 翔(0勝0敗1S))
敗戦投手:岩下 大輝(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】荻野 貴司(1号・3回表2ラン)

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◆ヤクルトは、先発・サイスニードが3回3安打2失点。開幕に向けて、まずまずのピッチングを見せた。対するロッテは、荻野が2ランを含む3安打の活躍。チーム最年長のベテラン外野手が、バットで存在感を示した。

◆先発ローテーション入りを狙うロッテ岩下大輝投手(26)が先発登板し、3回54球を投げ、5安打1四球3失点でマウンドを降りた。「試合の中で修正することが出来ませんでした。実力不足です」と内容を反省。今季の対外試合では4試合目の登板となったが、計12回21安打15失点と結果は出せていない。侍ジャパンのサポートメンバーとしてマウンドに上がった壮行試合オリックス戦(7日、京セラドーム大阪)では2番手で3回56球を投げ、2安打2奪三振5四球1失点。今後は、侍での経験も生かしてアピールを続ける。

◆ロッテに3季ぶり復帰の沢村拓一投手(34=レッドソックス)が6回から3番手で登板し、1回9球を投げて無失点に封じた。先頭の長岡を左飛、内山を二飛、最後は松本友を中飛と、飛球3つで3者凡退。オープン戦2度目の登板で、最速は154キロ。指にかかった直球が目立ったが、「前回よりは良くなっていると思いますけれど、もっともっと投げれば、もっとよくなると思ってやっている」と、まだまだ満足はしていない。初登板だった8日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では1回3安打1四球4失点(自責3)。守備の乱れなども含め、ランニングホームランも喫していた。

◆ヤクルト高梨裕稔投手(31)がアクシデントで交代した。2番手で4回から登板。7回先頭でロッテ松川の打球をよけきれず、ボールが右肩甲骨付近を直撃。はねた打球は遊直となって1死を取ったが、高梨はそのままベンチに下がった。試合後、高津監督は「少し腫れてる。赤くなってるぐらいしかちょっと分からない。そのままクラブハウスにあげたので。とりあえずあがって治療しますっていうことだった」と話した。

◆ヤクルト先発のサイスニード投手は3回3安打2失点だった。7日のソフトバンク戦に続いて今季2度目の実戦登板。スライダーとフォームの微調整をテーマに臨んだ。ロッテ荻野に2ランを許したが「スライダーも全体的に操って投げることができた。フォームの方は軸足のタイミングの部分を微調整することだったが、しっかりとできたと思う」と手応え。開幕ローテ入りに向けて、高津監督も「順調と思ってくれていい」と話した。

◆ロッテは3季ぶり復帰の沢村拓一投手(34=レッドソックス)が3番手で登板し、1回9球で3者凡退無失点に封じた。球速も154キロを計測したが「もっともっと投げれば、もっと良くなると思ってやっている。積み重ねて」。1回4失点(自責3)だった8日の日本ハム戦初登板からは前進した。○...主力を担うベテラン荻野が、左翼ポール際への今季1号を含む3安打の活躍で存在感を示した。昨季盗塁王の高部が右肩肉離れで開幕出場が絶望的なだけに「(抜けた穴は)僕1人ではカバー出来ないので、みんなでカバーしていきたい。自分も良い感覚を取り戻せている」。僚友には「ちゃんと治せよ」と愛情たっぷりのLINEも送っている。チームとしても新外国人ポランコや主砲山口の守備適正も模索しながら「外野3+DH1」4枠の競争は激化中だ。

◆ロッテの荻野貴司外野手(37)が「1番右翼」で先発出場し、左翼ポール際への今季1号2ランを含む3安打の活躍で存在感を示した。第1打席でフェンス直撃の左越え二塁打を放つと、第3打席にも中前安打。「ファーストストライクから自分のスイングが出来ているのかなと思います。徐々に良い感覚を取り戻せている。ケガをしないようにやっていきたい」と開幕に向けて打撃の手応えを得てきた。昨季盗塁王&ゴールデングラブ賞の高部瑛斗外野手(25)が右肩肉離れで離脱し、開幕出場が絶望的なだけに「しっかりやれることをやって早く戻ってきてくれたらと思います。(抜けた穴は)僕1人ではカバー出来ないので、みんなでカバーしていきたい」。僚友には「ちゃんと治せよ」と愛情たっぷりのLINEを送ったことも明かした。チームとしても新外国人グレゴリー・ポランコ外野手(31=巨人)や、今季の対外試合で6本塁打を放つ山口航輝外野手(22)の守備適性も模索しながら、「外野3+指名打者1」の計4枠を争う競争は激化している。【鎌田直秀】

◆ヤクルトが二回に2点を先制した。まずは先頭の長岡が岩下(ロッテ)の初球141キロ直球を振り抜き、右中間への二塁打に。一振りで好機を演出すると、続く内山の一ゴロで1死三塁。「7番・右翼」で先発出場した松本友がフルカウントから137キロを捉え、左前適時打として1点を先制した。なおも1死二塁から赤羽の二塁内野安打に相手失策が絡んで1点を追加。2―0とした。

◆ロッテ・荻野貴司外野手(37)が、オープン戦1号となる2ランを放った。チーム最年長のベテランは「1番・右翼」で先発出場。0-2の三回無死1塁で右打席に入ると、ヤクルトの先発・サイスニードの2球目、136キロを引っ張り、左翼ポール際に運んだ。一回の第1打席は左翼フェンス直撃の二塁打、五回の第3打席は中前打をマークしており、開幕に向けて調子を上げている。

◆ヤクルトのサイスニード投手(30)が先発し3回47球を投げ3安打2失点。三回に荻野に左越え2ランを浴びたが、しっかり段階を踏んでいることを明かした。「スライダーとフォームの微調整をすることをテーマに投げた。一発は打たれたがスライダーも全体的に操って投げることができた。フォームの方は軸足のタイミングの部分を微調整することだったが、しっかりとできたと思う」投球フォームの中で右足の微妙な感覚を調整して臨んだ今年2度目の実戦登板。本拠地・神宮球場で今年初めての試合だっただけにマウンドの感覚を試しながら、課題を持って腕を振った。高津監督も先発ローテーションの軸として期待している助っ人右腕。「次の登板に向けてさらに精度を上げていきたい」と先を見据えた。

◆ロッテの先発を務めた岩下大輝投手(26)は、3回5安打3失点(自責点2)でマウンドを降りた。2021年に先発で8勝を挙げた右腕。昨季は右肘手術の影響で、救援で14試合の登板にとどまったが、今季は先発復帰と開幕ローテーション入りを目指している。アピールできず、「試合の中で修正することができませんでした。実力不足です」と悔やんだ。

◆ヤクルトの2番手で登板した高梨裕稔投手(31)がアクシデントで降板した。高梨は先発サイスニードの後を受け、四回から登板。六回は三者凡退に仕留めるなど力投していた。4イニング目となった七回、先頭の松川の打球をよけきれず、右肩付近に直撃。打球は遊撃・長岡が捕球しアウトとしたが、高梨はそのままベンチに下がり、交代が告げられた。開幕ローテ入りを目指す右腕。この日は3回?を2安打無失点としていた。3番手には急きょ柴田が登板した。

◆ロッテの荻野は1本塁打を含む3打数3安打2打点。オープン戦8試合目で、複数安打は初めて。状態を上げ「あんまり良い感じで打てていなかったけど、徐々に良い感覚を取り戻せている」と笑顔だった。昨季は新型コロナウイルス感染や故障により、1軍合流は5月の終わりから。出遅れが影響し、規定打席に到達できなかった。試合出場にこだわりがあるだけに「体の調子を維持して、けがをしないようにやっていきたい」とシーズンに向けた心構えを語った。(神宮)

◆打撃に加えて「足」も健在だ。球界野手最年長のヤクルト・青木宣親外野手(41)が同点の三回先頭に四球を選び、無死一、三塁からオスナの右犠飛で生還。高津臣吾監督(54)は決勝のホームを踏んだベテランをたたえた。「決して俊足とは言わないですけど、一生懸命走る姿はいいお手本になっていると思う」深い打球ではなかった。一瞬の判断と若手に負けない全力疾走で本塁を陥れた。三塁ベースコーチの河田外野守備走塁コーチは「『行ける、行ける』と言って行かせた。高いフライで風も吹いていたし、捕る瞬間に体勢も悪いなという感じもあったので。本人も行く気満々だったと思う」と説明。足で魅せた41歳を「素晴らしい」と称賛した。五回には左腕・鈴木の直球を逆らわずに左前へ運び、オープン戦打率・389と好調を維持。日米通算2648安打で、NPB通算2000安打に126と迫る青木に高津監督は「非常に状態がいい。しっかり振れているし、芯でとらえる打球も多い」と目を細めた。外野では丸山和や浜田ら若手もアピールを続けるが、まだ席を譲るつもりはない。(赤尾裕希)

◆ヤクルト・小沢怜史投手(25)が先発し、4回79球で3安打3失点、6奪三振。粘投をみせたが2―0の四回無死一、二塁で7番・安田に右中間に3ランを浴びた。「状態としてはあまり良くなかった。粘り強く投げることを心掛けて投げていましたが、最後粘り切れず、もったいなかったです。こういう時にしっかりと粘って投げれるように反省して練習していきたいです」毎回得点圏に走者を許す展開。苦しい投球となったが、二回は2死二塁から田村を空振り三振に仕留めるなど最速146キロを計測した速球と100キロ台のカーブなどで緩急を使いながら落ち着いて投げた。育成から支配下登録された昨季は後半から先発ローテーション入りすると10試合に登板し、2勝1敗、防御率4・11。初の開幕ローテーション入りを目指してアピールするべく、懸命に腕を振った。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
421 0.667
(-)
-
(-)
24
(+2)
19
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.570
(↑0.26)
1
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
22
(+3)
12
(+1)
2
(-)
8
(+2)
0.217
(↑0.001)
1.600
(↑0.27)
3
(2↓)
日本ハム
640 0.600
(↓0.067)
0
(-)
45
(+1)
41
(+3)
10
(-)
13
(+1)
0.237
(↓0.01)
3.380
(↑0.15)
4
(1↑)
巨人
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.242
(↑0.008)
2.250
(↑0.4)
5
(-)
阪神
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓0.5)
46
(+11)
36
(+6)
8
(+1)
4
(+1)
0.233
(↑0.007)
3.600
(↓0.05)
6
(1↓)
広島
331 0.500
(-)
1
(-)
19
(+2)
18
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.230
(↓0.017)
1.620
(↑0.28)
6
(3↓)
ロッテ
332 0.500
(↓0.1)
1
(↓0.5)
24
(+2)
28
(+4)
4
(+1)
6
(+1)
0.221
(↓0.002)
2.940
(↓0.05)
6
(3↑)
ヤクルト
443 0.500
(↑0.071)
1
(↑0.5)
51
(+4)
50
(+2)
7
(-)
14
(+1)
0.257
(↑0.003
4.180
(↑0.22)
9
(4↓)
ソフトバンク
341 0.429
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
26
(-)
28
(+3)
8
(-)
4
(+1)
0.253
(↓0.005)
3.550
(↑0.08)
10
(-)
中日
232 0.400
(-)
1.5
(-)
30
(+2)
31
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.009)
3.770
(↑0.31)
10
(-)
楽天
461 0.400
(-)
2
(-)
46
(+2)
54
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.286
(↑0.004)
4.670
(↑0.28)
12
(-)
DeNA
370 0.300
(↓0.033)
3
(↓0.5)
30
(+6)
50
(+11)
1
(-)
3
(+1)
0.228
(↑0.009)
4.660
(↓0.74)