楽天(2対2)オリックス =オープン戦1回戦(2023.03.14)・静岡草薙球場=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆楽天は先発・則本が6回途中2失点の投球。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを示した。対するオリックスは、先発・東が4回無失点の好投。開幕一軍入りを目指す6年目右腕が、アピールに成功した。

◆オリックス東晃平投手が開幕1軍生き残りをかけ、14日の楽天とのオープン戦(静岡)に先発する。「真っすぐの強さもそうだが、ぼくはカーブと打者のインコースが生命線だと思うので、磨いていけるように」と首脳陣にアピールする。7日の日本代表との強化試合に先発も、初回に村上に3ランを浴びるなど2回7失点。降板後に森から「何かことを起こしたいなら、ストライクゾーンで勝負しないとバッターは振ってくれないから」と伝えられた。

◆楽天則本昂大投手(32)が先発して5回2/3を6安打2失点と、試合を作った。1回先頭の野口に左前打を打たれたが、続く西野を二ゴロ併殺打に打ち取るなどテンポの良い投球を披露した。4回無死一、三塁から内藤に右翼へ適時二塁打を浴びて先制点を献上。続く太田の遊ゴロの間に1点を失い、計2失点。「中盤、うまく出力が出せなかったところがあった」と反省した。失点した4回は直球の球速が145キロ前後だったが、以降はギアを入れた。体全体を使って投げるイメージを再確認。5回2死走者なしで西野を152キロの直球で遊ゴロに打ち取ると、6回1死走者なしでは、内藤を155キロ直球で見逃し三振。今季最速をマークした。本拠地開幕戦となる4月4日西武戦(楽天モバイルパーク)へ向けて、手応えをつかんだマウンドとなった。「やりたいことはできていると思う。まだ物足りない部分はありますけど、ケガもなく来られているので、いいかなと思います」。順調に段階を踏み、シーズンに向かっていく。

◆大器がオープン戦初安打だ。オリックスのドラフト2位内藤鵬内野手(18=日本航空石川)が楽天戦で4番に座り、4回に則本昂大から適時二塁打。「名前に負けないように準備した。自分のスイングをしようと思って打席に入った」と強気の姿勢で先制点をもたらした。1打席目はスライダーで三振を喫していた。2打席目も勝負球は変化球と読み「早いカウントで真っすぐが絶対にくる。1球で仕留めようと思っていた」。狙い通り、1ボールからの直球を右中間に運んだ。適時打以外は全て三振で、3打席目は則本がこの日最速をマークした155キロの直球に倒れた。「急に速くなりました。本気を出してきた」と苦笑いするが、エース格に力勝負を挑まれるのもいい経験だ。伸び伸びと振る右の大砲候補に、中嶋監督も「今はどんどん打席に立ってほしい。それが彼にとっての糧になる」と目を細めた。

◆14日の楽天戦(静岡)はオリックス・東が先発する見通し。育成出身で7月に支配下登録された6年目右腕。「結果もそうですけど、内容にこだわってやりたい」と激しい先発争いに割って入る。7日のWBC日本代表との強化試合では先発し、2回7失点。「いつも以上に力を出そうとして、制球に困難な感じだった」と反省するとともに「カーブは今年がいいのかなと」と手応えもつかんだ。

◆4月4日の西武戦(楽天モバイルパーク)の本拠地開幕投手に決まっている則本昂大投手(32)が先発し、5回?を6安打3三振2失点。試合後に報道陣の取材に応じた、石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--則本の投球内容について「通常運転というか、順調に調整しているなと感じます。もうひとつ試合の中で、出力をだす、出さないを作れば、シーズンに万全の状態で入れると思います」--則本は2失点「失点はネガティブな話にしかならない。先発投手は長いイニングを投げるために失点はある程度、覚悟しなくてはいけない」--2番手の弓削は1回?を無失点「彼の役割はきょうのような登板になると思う。試合の入り方もよかった。経験を生かして、質の高い投球を続けてほしいです」--小深田が五回に中前適時打。山崎は六回に同点となる右翼線適時二塁打。遊撃の定位置争い「ショートとはかぎらない。全体的に試合をみてもらったら分かるが、守備位置がいろいろと変わる中で、彼らが存在感をだしてくれる。その辺は競争をしてくれたらいい」--遊撃は固定したい「申し訳ないですが、そこまで考えていません。力がある人が試合にでると思うし、ショートに限らず、他のポジションも守ってくれるのが彼らの役割だと思う」

◆オリックスのドラフト2位・内藤鵬内野手(18)=日本航空石川高=が「4番・DH」で出場し、楽天・則本昂大投手(32)からオープン戦初安打初打点をマークした。振り抜いた打球は右中間を鋭く破った。0-0の四回無死一、三塁。1球目は外角へボールになるスライダー。内藤は2球目の真ん中に来た145キロ直球を逃さず、右中間へ先制の二塁打を放った。「名前に負けないように準備した。早いカウントで真っすぐが絶対くると思っていた。それを一球で仕留めようと思っていたので良かったです」中学時代にプレーしたことがある静岡草薙球場で能力を発揮した。二回の第1打席は外角低めへのスライダーで空振り三振。四回の2打席目も、勝負は変化球だろうと読んだ。しかし六回には、155キロで見逃し三振に打ち取られ「急に速くなりました。本気を出してきた」と苦笑い。甲子園出場経験こそないが、日本航空石川高時代には恵まれた体格と高校生離れしたスイングスピードで通算53本塁打をマークしたスラッガー。若手中心とはいえ出場4試合目で「4番・DH」で初スタメンに抜てきされた。中嶋監督も「今はもうどんどん打席に立って。彼にとって糧となるわけですから」と目尻を下げた。オープン戦は4試合で打率・100(10打数1安打)。結果を出せば、球団では2011年の駿太(現中日)以来となる高卒ルーキーでの開幕1軍も見えてくる。「特に先のことは考えず、1日1日を大切にして、その中で結果が出ればと思います」。180センチ、100キロの体格には夢が詰まっている。(北池良輔)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
421 0.667
(-)
-
(-)
24
(+2)
19
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.570
(↑0.26)
1
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
22
(+3)
12
(+1)
2
(-)
8
(+2)
0.217
(↑0.001)
1.600
(↑0.27)
3
(2↓)
日本ハム
640 0.600
(↓0.067)
0
(-)
45
(+1)
41
(+3)
10
(-)
13
(+1)
0.237
(↓0.01)
3.380
(↑0.15)
4
(1↑)
巨人
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.242
(↑0.008)
2.250
(↑0.4)
5
(-)
阪神
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓0.5)
46
(+11)
36
(+6)
8
(+1)
4
(+1)
0.233
(↑0.007)
3.600
(↓0.05)
6
(1↓)
広島
331 0.500
(-)
1
(-)
19
(+2)
18
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.230
(↓0.017)
1.620
(↑0.28)
6
(3↓)
ロッテ
332 0.500
(↓0.1)
1
(↓0.5)
24
(+2)
28
(+4)
4
(+1)
6
(+1)
0.221
(↓0.002)
2.940
(↓0.05)
6
(3↑)
ヤクルト
443 0.500
(↑0.071)
1
(↑0.5)
51
(+4)
50
(+2)
7
(-)
14
(+1)
0.257
(↑0.003)
4.180
(↑0.22)
9
(4↓)
ソフトバンク
341 0.429
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
26
(-)
28
(+3)
8
(-)
4
(+1)
0.253
(↓0.005)
3.550
(↑0.08)
10
(-)
中日
232 0.400
(-)
1.5
(-)
30
(+2)
31
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.009)
3.770
(↑0.31)
10
(-)
楽天
461 0.400
(-)
2
(-)
46
(+2)
54
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.286
(↑0.004
4.670
(↑0.28)
12
(-)
DeNA
370 0.300
(↓0.033)
3
(↓0.5)
30
(+6)
50
(+11)
1
(-)
3
(+1)
0.228
(↑0.009)
4.660
(↓0.74)