オリックス(★2対4☆)日本ハム =オープン戦1回戦(2023.03.12)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
0000040004500
ORIX
01000100021100
勝利投手:井口 和朋(1勝0敗0S)
(セーブ:長谷川 威展(0勝0敗1S))
敗戦投手:黒木 優太(0勝1敗0S)
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◆オリックスは、先発・黒木が6回途中3失点の投球。開幕ローテーション入りを目指す右腕が、まずまずの結果を残した。対する日本ハムは、五十幡が勝ち越しの適時三塁打を放つ活躍。シーズン開幕へ向け、バットで存在感を示した。

◆日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が同点の適時打を放った。1点を追う6回1死一、三塁、初球の直球を振り抜き右前へ運んだ。オープン戦8本目の安打で、3打点目。五十幡の適時三塁打で生還し、得点も記録した。矢沢は「なんとか同点に追いつきたい場面だったので、集中していました。ランナーをかえすことができて良かったです」と語った。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(31)が森との連打で先制点をたたき出した。2回1死から森の三塁打に続き、日本ハム上原の初球スライダーを捉えて三遊間を破った。2試合ぶりに打点を挙げ、一塁ベース上でペッパーミル・パフォーマンスを披露。「流行ってるのでまねしました。流行に乗っかりました」と明かした。侍ジャパンでは、昨年まで中軸コンビを組んだ吉田が連日活躍し、この日はエース山本が先発。「家で今日も応援したいと思います」とエールを送り続ける。○...開幕ローテーション入りを目指す黒木優太投手がオープン戦に初登板し、好投した。5回まで1安打無失点。最速151キロをマークした直球、カーブでカウントを整え、フォーク、スライダーで空振りを奪うパターンに「変化球がバランスよく投げられている」と手応え。6回に右足がつり、実戦登板19イニング目で初失点も、中嶋監督は「まずイニングを伸ばすということが今の課題」と失点は意に介さず、投球内容を高評価した。

◆オリックスの新外国人フランク・シュウィンデル内野手(30=カブス)が、12日の日本ハムとのオープン戦(京セラドーム大阪)を欠場した。蓄積疲労のためで、試合前練習への参加も取りやめた。中嶋監督は「外国人選手は人工芝が続いた時にちょっと疲れが出るというかそういうのがあるので、ここも慎重にいかせてもらいます」と説明した。14、15日の静岡遠征(楽天戦)の出場も見合わせる見込みだ。

◆日本ハム新庄監督が描くビジョンが、形になった。1点を追う6回だ。無死一、二塁から、9番江越が快足を飛ばして併殺を免れて(三ゴロ)1死一、三塁とし、続く1番のドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)の同点適時打と、2番五十幡の右翼線三塁打で2点を勝ち越した。9番から始まり、上位の1、2番と、俊足3人を並べて攻撃を活性化。八木打撃コーチは「足を使える選手を並べて、攻撃を有利にしていきたいというのはあった。うまく機能していた」と評価した。一塁から長躯ホームインした矢沢は「若干、外野がレフト方向に寄っていたので、自分の足なら余裕で生還できるかなと思った」。オリックスと並び、オープン戦首位に立った新庄監督は「6回のワンチャンスをものにして、あとは投手陣が踏ん張ってくれた」と、痛快な逆転勝ちを喜んだ。○...五十幡亮汰外野手が2点適時三塁打でオープン戦初打点を記録した。出場4試合中3試合が2番で先発出場。「初球からいくべきか、球数を投げさせるべきか少し考える。(打席での)考え方も向上できるんじゃないかと思う」と語った。第4打席ではボールが2球続いた後、三ゴロに倒れた。「2ボールから見ても良かった。冷静になって塁に出る仕事ができたら」と反省を口にした。

◆日本ハム伏見寅威捕手が古巣凱旋(がいせん)の試合で勝利をつかんだ。3回の第1打席ではオリックスファンからも拍手が送られた。「集中していてあまり分からなかった」としながらも、「ユニホームを持ってくれている人も多かったので、それはすごくうれしかった」。新天地での正捕手奪取へ調整は順調だ。「ほとんどのピッチャーを受けてきて、ある程度イメージが沸いてきている」と語った。

◆日本ハム上原健太投手(28)が12日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で先発し、4回4安打1失点と快投した。明大からドラフト1位で入団し、8年目。建山義紀投手コーチ(47)が「すごい良かった。キャンプからずっと見ていて一番の内容だった。5、6番目を争う立場としては十分アピールしている」と大絶賛の投球で、自身初の開幕ローテーション入りの可能性も見えてきた。開幕ローテ入りへ、猛アピールの54球となった。先発した日本ハム上原は、進化した投球を存分に披露した。立ち上がりから、エンジンは全開だ。1回は2つの空振り三振を奪って3者凡退。2回1死からオリックス森、杉本の強打者2人に連続長短打を浴びて先制点こそ許したものの、4回4安打1失点にまとめ、先発の役割を全うした。上原 テンポとコントロールを一番気にしてやっていたんで、そこはとても良かったかなという感じ。あとは細かい高さだったり、ちょっと修正は必要だけど、全体的に見れば良かったです。リードした伏見が「もともといいイメージはあったけど、相手打者の反応を見て、使えるなと思った」と見極めたカットボールが、面白いように決まった。4回1死、前の打席で先制の起点となる三塁打を許した森を、今度は空振り三振に仕留めて雪辱。決め球になったのは、実は上原本人が「あれは多分、誰も打てないッス。これ以上ないぐらい抜けたボールが、これ以上ないぐらい、いいところに行った」と大笑いするカットボールだった。再び2軍で調整する予定だが、建山投手コーチは「もうすごい良かった。ブルペンから調子が良かったし、キャンプからずっと見ていて一番の内容だった」と大絶賛で「(開幕ローテの)5、6番目を争う立場としては十分、アピールしてくれている」と評価。鈴木、根本、ガントにドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)も加わり、先発枠のイスを争う。【中島宙恵】▽日本ハム上原(4回4安打1失点で開幕ローテ争う) テンポとコントロールを一番気にしてやった。細かい高さの修正は必要だが、全体的には良かった。

◆日本ハムがオープン戦首位に浮上した。就任2年目となる新庄剛志監督(51)は今春キャンプから「勝ち癖をつける」と宣言。オープン戦初戦となった2月25日の楽天戦(沖縄・名護)でも4-4の八回無死一塁で4番・野村に送りバントのサインを送るなど、勝利に貪欲な姿勢を見せてきた。その中でのオープン戦首位に、指揮官も「六回のワンチャンスをものにして、あとは投手陣が踏ん張ってくれた」と上機嫌だった。

◆オリックスから日本ハムにFA移籍した伏見寅威(32)が昨季までの本拠地・京セラドームで「8番・捕手」で先発出場。六回には逆転の口火となる遊撃内野安打も放った。古巣のオリックスファンからも大声援を受け、「正直、プレーに集中していたので(声援は)あんまり分からなかったのですが、僕のオリックス時代のユニホームや応援タオルを持ってくれている人が結構多かったので、それはすごくうれしかった」と万感胸に迫る思いだった。

◆開幕ローテーション入りを目指す黒木が六回に右脚の違和感を訴えた。「脚がつっただけ。いけと言われれば、いけた」と強調したが、予定の80球に満たない69球で降板。五回まではフォークボールがさえ、1安打4奪三振と見事な出来だっただけに悔やまれた。先発に転向したばかりで長いイニングをこなせるかが問われている。中嶋監督は「大事に至らなかった」と安堵しながら「まずはイニングを伸ばすのが課題。今日が一番チャンスだと思ったが(次の起用は)慎重に進めないといけない」と表情を曇らせた。

◆オリックスの先発・黒木優太投手(28)が5回1/3を3失点。右脚がつるアクシデントに見舞われた。「スタミナというよりは外的要因が多いと思うので、シーズン前にこういうことがわかってよかったなという感じです」五回まで1安打無失点と好投。ところが、1-0の六回、先頭の上川畑を四球に出したところから制球を乱した。右脚を気にするそぶりを見せ、平井投手コーチがマウンドに駆け寄ったが、続投。1死一、三塁とされ、D1位・矢沢(日体大)に同点打を浴び、降板した。中嶋監督は「イニングを伸ばすということが今の課題であったんで。まあ、大事には至らなそうだから、次はちょっと考えます」と説明した。今季から先発に転向し、2月14日の紅白戦からこの日の五回まで18イニング連続無失点と好調だった7年目の右腕。課題を克服して開幕ローテをつかむ。(北池良輔)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
630 0.667
(↑0.042)
-
(↓0.5)
44
(+4)
38
(+2)
10
(-)
12
(+1)
0.247
(↓0.009)
3.530
(↑0.2)
1
(-)
ORIX
420 0.667
(↓0.133)
0
(-)
22
(+2)
17
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.242
(↑0.016
2.830
(↓0.23)
3
(3↑)
西武
321 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓1)
19
(+3)
11
(-)
2
(-)
6
(-)
0.216
(↑0.008)
1.870
(↑0.38)
3
(3↑)
ロッテ
322 0.600
(↑0.1)
0.5
(↓1)
22
(+6)
24
(+4)
3
(-)
5
(-)
0.223
(↑0.022)
2.890
(↓0.19)
5
(4↑)
阪神
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
35
(+5)
30
(+3)
7
(-)
3
(-)
0.226
(↓0.002)
3.550
(↑0.08)
5
(2↓)
ソフトバンク
331 0.500
(↓0.1)
1
(-)
26
(-)
25
(+3)
8
(-)
3
(-)
0.258
(↓0.02)
3.630
(↑0.04)
5
(2↓)
広島
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
17
(+2)
16
(+5)
1
(-)
2
(-)
0.247
(↓0.018)
1.900
(↓0.23)
5
(2↓)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
22
(+3)
21
(+5)
3
(-)
4
(+2)
0.234
(↓0.01)
2.650
(↓0.56)
9
(2↑)
ヤクルト
343 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑1)
47
(+5)
48
(+2)
7
(-)
13
(-)
0.254
(↑0.006)
4.400
(↑0.27)
10
(2↑)
中日
231 0.400
(↑0.15)
1.5
(↑1)
28
(+8)
29
(-)
4
(+1)
1
(-)
0.259
(↑0.026)
4.080
(↑0.83)
10
(2↓)
楽天
460 0.400
(↓0.044)
2
(-)
44
(+4)
52
(+6)
6
(-)
9
(+1)
0.282
(↑0.007)
4.950
(↓0.01)
12
(2↓)
DeNA
360 0.333
(↓0.042)
2.5
(-)
24
(-)
39
(+8)
1
(-)
2
(-)
0.219
(↓0.002)
3.920
(↓0.53)