ソフトバンク(★0対3☆)巨人 =オープン戦1回戦(2023.03.14)・リブワーク藤崎台球場=
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巨人
00101010031011
ソフトバンク
0000000000700
勝利投手:横川 凱(2勝0敗0S)
(セーブ:今村 信貴(0勝0敗2S))
敗戦投手:石川 柊太(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡田 悠希(1号・5回表ソロ)

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◆巨人は先発・横川が5回無失点の好投。開幕ローテーション入りを目指す5年目左腕が、アピールに成功した。対するソフトバンクは、先発・石川が5回途中2失点。シーズン開幕に向け、まずまずの投球を見せた。

◆巨人オコエ瑠偉外野手(25)が、実戦11試合連続安打をマークした。「1番左翼」でスタメン出場。先頭の打席、カウント2-2からソフトバンク石川の外角低めへの140キロ直球を、左翼線へ運び二塁を陥れた。1番での起用が続いており、開幕スタメンが少しずつ現実味を帯びてきている。キャンプからオープン戦にかけて、好調を維持し原監督から「やっぱり彼が塁に出るといい風が吹きますね」と評価を受けている。

◆巨人オコエ瑠偉外野手(25)の安定飛行が止まらない。熊本・リブワーク藤崎台で14日、ソフトバンク戦に「1番左翼」でスタメン出場し、紅白戦含む実戦11試合連続安打をマークした。初回先頭の打席、石川の外角低めへの140キロ直球を左翼線へ運ぶと、快足を飛ばして二塁を陥れた。7回2死三塁では中前適時打を放ちオープン戦初のマルチ安打。相手バッテリーの内角攻めを「フォームもシンプルになって、だいぶボールも見られるようになっている」と攻略した。熊本入りは「マジ、ビビりました」というヒヤヒヤの着陸だった。12日に阪神戦(甲子園)を終え、伊丹から空路で移動。が、悪天候のため、航空機は熊本空港上空で待機が続いた。機内に流れるアナウンスに耳を傾け、着陸の際には窓から不安げに外を見つめた。強風にあおられてのランディングに「(視界が悪くて)地面が見えなかった。ドンってでっかい音で着陸したんですけど、あれはわざとやるみたいですね。急ブレーキかけるために」。トリビアを披露しつつも、安全着陸に胸をなで下ろした。「ホテル着いたら爆睡しましたよ」と、心身の疲れをとって臨んだ一戦。オープン戦7試合中5試合で1番起用した原監督も「見事ですね」と開幕スタメンが現実味を帯びている。オコエは「やっぱり自分の立場だと『オープン戦だからとっておけよ!』って言われてもアピールしないといけない立場。目の前の試合を頑張るだけ」。火の国で急ブレーキを踏むことなく、次なる舞台の福岡へ安心の陸路で向かった。【栗田成芳】

◆3度目の支配下を勝ち取った横川凱投手が、開幕ローテーションに大きく前進した。ソフトバンク戦に先発し5回4安打無失点と快投。3回2死三塁の場面では5番栗原を見逃し三振。5回には3番柳田をフォークでバットを誘い空振り三振に仕留めた。9日に支配下契約を結んだ。「62」の2桁背番号を背負っての初登板にも、気負うことなく実戦15回連続無失点を継続。横川は「もうちょっと大胆に投げてもよかった。抑えるだけでなくチームを勢いづかせる投球ができれば、自分自身ももっと楽に投げられる」と満足することなく開幕に合わせていく。

◆ソフトバンク藤本博史監督(59)が、若鷹のアピール不足を嘆いた。今回の巨人とのオープン戦3連戦を、1軍振り落としの1つの期限に設定。その初戦で正木智也外野手(23)、リチャード内野手(23)、渡辺陸捕手(22)ら当落線上のメンバーからは快音が聞かれず、さっそくカンフル剤の投入を決めた。オープン戦2試合連続の完封負けをくらい、藤本監督は語気を強めた。「ちょっとさみしいね。アピールがね。若い選手は工夫が全くないですね。同じような球に同じようにやられているようでは、1軍の投手はそう簡単に打てないということですよね」と苦言を呈した。開幕後の1軍野手枠は16人の方向。現時点ではWBCに出場している近藤ら4人を合わせると、20人以上の1軍候補がいる。オープン戦ではここまで大きな入れ替えはなかったが、首脳陣は巨人との3連戦をメンバーふるい落としの期限に設定した。特にこの日は、期待をかける「当落線上」の選手への思いが垣間見える起用になった。春季キャンプMVPに指名された2年目の正木は「打席に多く立てるように」と1番で起用。だが4回2死一、二塁の好機で空振り三振に倒れるなど、3打数無安打に終わった。大砲候補のリチャードはフル出場で4打席を与えられたが、1四球のみで無安打2三振。地元の熊本で先発マスクを託された渡辺陸も3打数無安打。守備でも2度のバッテリーエラーを犯すなど、精彩を欠いた。藤本監督は試合後に早速、2軍戦で好調の増田を15日から昇格させることを決定。「最初から、サバイバル、競争だと言っている。打席数もまんべんなく使っている。そこで結果が出なければ、負けたということですから。これからどんどん厳しくなってくる」。カンフル剤を投入し、さらに競争をあおった。【山本大地】

◆巨人が完封リレーで勝利を飾った。先発した横川凱投手(22)が5回4安打無失点と好投。後続も代木、船迫、今村が無失点でつないだ。打線は2年目の岡田悠希外野手(23)が大暴れ。5回の右翼席を越える場外弾を含む3安打1四球と開幕1軍に猛アピールした。1番起用が続くオコエ瑠偉外野手(25)も長打と適時打でオープン戦初のマルチ安打。投打がかみ合い勝利した原辰徳監督(64)は若手の突き上げを大歓迎した。以下原監督一問一答-横川が好投「まあ粘ってね、ちょっとコントロールという点では本来のというところまでしてないんでしょうけど。そんな中、0点抑えているというところが成長の跡じゃないでしょうかね」-よくなっている「自信を持っているということだと思います。自分の投球に疑ってない、自分を疑わずに投げているという点が僕には変わったんじゃないかと思いますね」-開幕ローテ争いに「と思いますね」-オコエが2安打、1番打者として「今のところ非常に。1番打者と言わずにね、追い込まれてからとか、チャンスでのバッティングが見事ですね」-岡田も猛アピール「いいと思います。ああいう人たちが上がってきてくれるとね、チーム力というところはいい方向にいくはずですね」-吉川が先制適時打で勝負強さ「1打席目というのをなんとかというところはあるけど、しかし次にタイムリーを打ったというのは目線が上がっているいいところだよね」-松田は温存「ベンチで存在感はあったね」-古巣との対戦「明日はいくでしょう」

◆巨人2年目の岡田悠希外野手(23)が、場外弾含む3安打1四球で大暴れした。5回先頭でソフトバンク石川の内角直球を一振り。右翼席を越え場外まで飛ばした。7回と9回にも逆方向の左前へ運び3安打。今オフ、1日6食の食トレとウエートトレーニングで体重8キロ増のマッチョ化に成功した成果を発揮。「まだまだ体も細くてプロ野球の中では力もない。成果が少しずつ出てる」と好感触をつかんだ。

◆ソフトバンク先発石川柊太は5回途中2失点にまとめたが、毎回走者を出す苦しい投球だった。「1球目でやばいと思った。地方球場は変化球主体でと感じたマウンドだった」。軟らかく低いマウンド状態に合わせるのに苦労したようで、全77球中43球が変化球。5回先頭岡田には直球勝負も右翼席へ運ばれた。「左のインコースに投げきれなかった。これからの課題」。それでも自慢のパワーカーブでは3三振を奪った。「体の状態はいいので、攻めの姿勢を見せていきたい」。開幕2カード目のオリックス初戦先発がほぼ決定。さらに精度を上げていく。

◆ソフトバンク三森大貴がオープン戦初のマルチ安打を放った。「9番二塁」で先発出場。4回の2打席目に三遊間を破ると、7回には1死走者なしから代木の112キロのカーブを中前にはじき返した。「(1本目は)カウント3-2からしっかりボールに入っていきながらいいところに飛んでくれた。(2本目は)少し高く浮いてきたので、しっかり捉えられたのは良かった」。7回には二盗も決め足でもアピール。打撃上昇へ向け手応えもつかみつつある。「もっと結果を出さないといけないと思う。上げていけるようにやっていきたい」と気を引き締めた。

◆現役ドラフトで楽天から加入した巨人・オコエ瑠偉外野手(25)が、実戦11試合連続安打をマークした。「1番・左翼」で先発したオコエは一回の第1打席でソフトバク・石川から左翼線へライナーで運ぶ二塁打。これで練習試合などを含めた実戦11試合で快音が続く。オープン戦7試合のうち5試合で1番打者として起用されており、〝開幕1番〟に座る可能性が高まっている。

◆巨人・岡田悠希外野手(23)が、衝撃の場外アーチを放った。「9番・右翼」で先発した2年目の左打者は1ー0の五回先頭でソフトバンクの好投手、石川の内角への直球を思い切り引っ張り、高い弾道でリブワーク藤崎台球場の右翼芝生席を越える場外弾をかっ飛ばした。昨季、法大からドラフト5位で入団した岡田は春季キャンプを2軍スタートも、紅白戦で本塁打をマークするなど猛アピールし1軍昇格を勝ち取り、オープン戦も帯同。俊足強肩に加え、バットでも成長をアピールしている。

◆巨人が完勝した。支配下に復帰後、初登板となった先発の横川凱投手(22)が5回4安打無失点と、開幕ローテーション入りへ好アピール。原辰徳監督(64)は左腕の投球に「コントロールという点では本来の。というところまできていないんでしょうけど、そんな中で0点に抑えているのが成長の跡じゃないでしょうかね」と高評価を与えた。さらに成長を感じる点を問われ、「自信を持っていることだと思います。自分を疑わずに投げている点が僕には変わったんじゃないかと思いますね」と精神的な変化を感じ取った。

◆「9番・右翼」で出場した巨人・岡田悠希外野手(23)が五回に放った右越えの場外弾を含む3安打3得点の猛アピール。試合後の取材で昨季の体重80キロから88キロにまでアップさせたことを明かした。2022年、法大からドラフト5位で入団した岡田は今オフに初めて本格的なウエートトレーニングを導入したといい、「食べる回数を増やして、トレーニングしたときに筋肉量が増えて、体重が増えました」と明かした。多くのアスリートが摂取するプロテインは飲まないといい、1日6食の〝食トレ〟で体重アップに成功した。岡田は春季キャンプを2軍スタートも、今春キャンプの紅白戦で本塁打をマークするなど猛アピールで1軍昇格を勝ち取った。俊足強肩に加え、バットでもアピールを続けている。

◆現役ドラフトで楽天から加入した巨人・オコエ瑠偉外野手(25)が「1番・左翼」で出場し、4打数2安打1打点で実戦の連続試合安打を「11」に伸ばした。「1打席の積み重ねだと思う。フォームもシンプルになってボールも見えるようになっている」オープン戦7試合目にして5度目の先頭打者を務め、一回に左翼線二塁打、七回には中前適時打。打率・421で〝開幕1番〟の筆頭候補だ。原監督は「1番打者と言わず、追い込まれてからやチャンスでの打撃が見事」とうなずいた。外野を争うライバルの一人、2年目の岡田も場外弾を含む3安打。丸が守る右翼を除く2枠の競争に、オコエは「オープン戦だから(本番に)取っておけよといわれても、アピールしないといけない立場」と気の緩みはない。(谷川直之)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
421 0.667
(-)
-
(-)
24
(+2)
19
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.570
(↑0.26)
1
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
22
(+3)
12
(+1)
2
(-)
8
(+2)
0.217
(↑0.001)
1.600
(↑0.27)
3
(2↓)
日本ハム
640 0.600
(↓0.067)
0
(-)
45
(+1)
41
(+3)
10
(-)
13
(+1)
0.237
(↓0.01)
3.380
(↑0.15)
4
(1↑)
巨人
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.242
(↑0.008
2.250
(↑0.4)
5
(-)
阪神
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓0.5)
46
(+11)
36
(+6)
8
(+1)
4
(+1)
0.233
(↑0.007)
3.600
(↓0.05)
6
(1↓)
広島
331 0.500
(-)
1
(-)
19
(+2)
18
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.230
(↓0.017)
1.620
(↑0.28)
6
(3↓)
ロッテ
332 0.500
(↓0.1)
1
(↓0.5)
24
(+2)
28
(+4)
4
(+1)
6
(+1)
0.221
(↓0.002)
2.940
(↓0.05)
6
(3↑)
ヤクルト
443 0.500
(↑0.071)
1
(↑0.5)
51
(+4)
50
(+2)
7
(-)
14
(+1)
0.257
(↑0.003)
4.180
(↑0.22)
9
(4↓)
ソフトバンク
341 0.429
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
26
(-)
28
(+3)
8
(-)
4
(+1)
0.253
(↓0.005)
3.550
(↑0.08)
10
(-)
中日
232 0.400
(-)
1.5
(-)
30
(+2)
31
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.009)
3.770
(↑0.31)
10
(-)
楽天
461 0.400
(-)
2
(-)
46
(+2)
54
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.286
(↑0.004)
4.670
(↑0.28)
12
(-)
DeNA
370 0.300
(↓0.033)
3
(↓0.5)
30
(+6)
50
(+11)
1
(-)
3
(+1)
0.228
(↑0.009)
4.660
(↓0.74)