日本ハム(★1対3☆)西武 =オープン戦1回戦(2023.03.14)・エスコンフィールド北海道=
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西武
0110100003710
日本ハム
0010000001320
勝利投手:松本 航(1勝1敗0S)
(セーブ:大曲 錬(0勝0敗1S))
敗戦投手:ポンセ(0勝2敗0S)
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◆西武は、先発・松本が5回1失点の好投。救援の4投手も無失点リレーを展開し、それぞれ順調な調整ぶりを示した。対する日本ハムは、投打二刀流に挑戦しているルーキー・矢澤が5回に代打で出場。外野の守備に就いた後、8回にはマウンドに上がり、1イニングを無失点に抑えた。

◆守って、打って、投げる! "矢沢流伝説"が、いよいよ本拠地で幕を開ける。日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が、14日西武とのオープン戦で、投打で同時出場する。右翼守備での出場から、中継ぎとしてマウンドへ上がる可能性が高い。エスコンフィールドで初めて行われる対外試合。声出し応援が解禁となった新球場のオープニングで、ニュースターが躍動する。注目のルーキーが、開業したての新本拠地で、ついにベールを脱ぐ。14日西武戦で、実戦初の投打同時デビューを予定している矢沢は「しっかり最大の準備をして、試合に臨むのが大事」と意気込んだ。起用法について、新庄監督は「守ってもらってから、マウンドへ行ってもらって(ベンチへ)下げるっていう形がベスト」と予告しており、右翼守備から中継ぎでマウンドへ上がる可能性が高いが、本番まで不透明。登板は1イニングの見込みで、矢沢本人は「何でもやります」と、どんな起用にも全力で応えるつもりだ。1試合で守って、打って、投げる。投手として"金の卵"を預かる建山投手コーチは「難しいですよね。守って投手もとなると、準備のさせ方に神経を使う。この回に投げると決められないでしょうね。打順が回ってこないところで」と、登板のタイミングに頭を悩ませており、首脳陣も手探りでの船出となる。"打者矢沢"は、オープン戦でここまで打率3割8分1厘と、申し分ない活躍を見せている。投手では8日ロッテ戦(ZOZOマリン)で、オープン戦デビューを1回無安打無失点と飾ったばかり。2日にエスコンフィールドで行った紅白戦では、立ち上がりから制球が定まらず、1回1安打2四球で3失点も「硬くていい感じだと思う」と、感触は悪くなかったようだ。声出し応援が解禁となって迎える、新球場初の対外試合。本拠地ファンの前で"矢沢流"が、新時代の到来を告げる。【中島宙恵】○...14日西武戦で先発するポンセは「本当に楽しみ」と、早くも興奮気味だ。開幕ローテ入りが決定的な助っ人右腕は、新球場初の対外試合で先陣を切る。今季オープン戦初登板となった前回7日ロッテ戦(ZOZOマリン)は2回3安打2失点。今回は3イニングを予定しており「ストライク先行でいけるよう、そこだけ意識したい」と、テーマを掲げた。1日に行った新球場での初練習では、はだしで天然芝を歩いたり、サウナを楽しんだりと新たな本拠地を満喫し「エナジーを感じる球場だった」と大感激。ライブBPにも登板し「僕的には完璧なマウンド。硬くて、何回投げても、何球投げても掘れにくい」と好感触だった。14日からは声出し応援も解禁となり「たくさんのお客さんの前で登板できるのは光栄だし、皆さんの声援が力になる」と、本番を待ち望んだ。

◆14日西武戦で先発する日本ハム・ポンセは「本当に楽しみ」と、早くも興奮気味だ。開幕ローテ入りが決定的な助っ人右腕は、新球場エスコンフィールド初の対外試合で先陣を切る。今季オープン戦初登板となった前回7日ロッテ戦(ZOZOマリン)は2回3安打2失点。今回は3イニングを予定しており「ストライク先行でいけるよう、そこだけ意識したい」と、テーマを掲げた。1日に行った新球場での初練習では、はだしで天然芝を歩いたり、サウナを楽しんだりと新たな本拠地を満喫し「エナジーを感じる球場だった」と大感激。ライブBPにも登板し「僕的には完璧なマウンド。硬くて、何回投げても、何球投げても掘れにくい」と好感触だった。14日からは声出し応援も解禁となり「たくさんのお客さんの前で登板できるのは光栄だし、皆さんの声援が力になる」と、本番を待ち望んだ。

◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)がエスコンフィールドのこけらおとしで、先発登板した。1回は無失点で抑えるも、2回無死一、三塁から重盗を決められ、新球場初失点。3回1死から連続四球を与え1死一、二塁とされた時点で、左腕の長谷川に交代した。2回1/3 2安打1失点に「(1日の)ライブBPのときも、最初のマウンドに上げさせてもらって、今回も最初に投げさせてもらい光栄。闘争心を持って楽しみながら投げることができた。また開幕に向けて準備していきたい」と話した。

◆日本ハムは14日、ドラフト3位の加藤豪将内野手(28=メッツ3A)が前日13日に札幌市内の病院で精密検査を受け、右腹斜筋の肉離れと診断されたと発表した。ゲーム復帰まで約8週間の見通しで、開幕絶望となった。バットが振れるようになるまで札幌でリハビリし、その後、千葉・鎌ケ谷の2軍練習に参加の見込み。新庄監督は「キャンプ中から、おかしかった。パワーがついた分、スイングスピードが速くなってやってしまった」と残念がり「ケガしている間は違うところを鍛えて、パワーアップするしかない」と話した。

◆日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が、こけら落としのエスコンフィールドを訪れた北海道のファンに"矢沢流"を披露した。オープン戦で投手と野手で出場するのは初めて。5回に代打で途中出場すると、7回までは右翼の守備に就き、8回にマウンドに上がった。打者としては2三振に終わったが、投手としては1回13球を投げて1奪三振、1四球の無失点。二刀流ルーキーにとって、収穫のある本拠地デビューとなった。打席と外野グラウンド、マウンド-。真新しいグラウンドの至るところで矢沢が動き回った。5回裏に代打として打席に入り、続く回からは右翼の守備へ。8回にマウンドに上がると、大型ビジョンには投げるポーズの写真が映し出された。「ファンとの距離が近く、一緒になってやっている感じがあった」。"こけら落とし"に集まったファンの声援が、何よりの後押しになった。期待のドラ1は「(二刀流の)流れを経験できたことが一番の収穫。公式戦でもできるようにアピールできたら」と言い切った。マウンドへ向かう調整法は"矢沢流"。ブルペンには入らず、7回裏の攻撃中に「バッティングケージがある場所のマウンドでピッチング練習をしてマウンドに向かった」。約20球を投げて、一気に肩をつくった。登板前の投球としては少なめだが、イニング間のキャッチボールで投球を意識して体を大きく使って投げていることも短めの調整につながっている。「(20球は)投げすぎたかなというくらい。外野で出ている時点で肩ができている。あとは座らせて確認するだけなので、20球も投げる必要ないかなという感じです」。打者としての2打席はどちらも三振に倒れたが、投手では結果を残した。8回の3人目の打者は、22年のハーレムベースボールウィークで日本代表としてともにプレーした西武のドラフト1位蛭間。直球2球で追い込んだ後、高めのスライダーで空振り三振に仕留めた。「一緒にプレーしたこともあるので(特徴は)分かる。蛭間もこれからどんどん良くなっていくと思う。自分も負けないように頑張っていきたい」。投打の二刀流を目指すホープは、着々と準備を進める。【石井翔太】▽日本ハム新庄監督(矢沢の理想の起用法について)「今日はお試し。理想は、例えば矢沢君が7回まで(ライトを)守って、伊藤君が7回まで投げていて。左打者の時に矢沢君を投手、伊藤君をライトで使う。で、1人抑えたら、戻す」オープン戦の二刀流 大谷(日本ハム)が同一試合で野手と投手の両方を務めたのは、オープン戦では13年3月21日楽天戦しかない。8回からリリーフして1イニングを投げ、その後は打席に立ち、9回は右翼を守った。大谷は「投手→野手」で、「野手→投手」は99年3月21日ダイエー戦で新庄(阪神)が経験。7番中堅で先発した新庄は8回から登板。松中に本塁打を浴び1回1失点で、9回は再び中堅に戻った。○...新球場で初の対外試合を終えた新庄監督は、開口一番「やっぱり芝というか、グラウンドが弾まなくて...。練習するしかない」と眉をひそめた。5回2死二塁で、左前打を処理しようとした松本剛が、転がらない打球に惑わされ後逸。新庄監督は「二塁に走者がいて外野にゴロが飛んだら1点入る。難しいね。ものすごく点数が入る球場になるかもしれない」と、心配そうだった。○...上川畑が5試合連続安打と、アピールを続けている。8日のロッテ戦の8回に左翼線二塁打を放ってから、10、11日阪神戦、12日オリックス戦と、着実に結果を残してきた。新球場こけら落としでは3回1死から右前打を放ち「ちょっとずつ良くなっている感じがあるので、もうちょい上げたい。もっともっと動ける体をつくっていきたい」と先を見据えた。○...ドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)が4回から3番手としてマウンドに上がり、4回を投げて被安打3、3奪三振、1失点と好投した。4回は3連続三振で完璧な立ち上がりだったが、「立ち上がりがいいことは自分としても珍しい。次の回から少し調子を落としてしまった」と反省を口にした。「次の回への切り替えが大事だと分かったので、上げていけるように、やっていきたい」と語った。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が14日、昔の"貸し"として、旧友に有望選手獲得のパイプ役をお願いした。現在開催中のWBCで、侍ジャパンと準々決勝で対戦するイタリア代表のピアザ監督は、新庄監督が米大リーグのメッツで活躍していた時のチームメートだ。「僕がアメリカに行った時、空港にピアザが迎えに来てくれて。そのままステーキ食べに行ったんですよ。で、支払いはオレやった」と暴露。代わりに「スカウトしようかな、誰か」とイタリア代表の有望選手の紹介を、おねだりした。1次ラウンドで侍ジャパンと対戦したチェコ代表にも、目を付けた選手がいた。外野手登録ながら一塁を守っていたM・ムジークで「佐々木君のフォークや真っすぐにも、普通に間が取れていて、パーンと打って、打ち損じて『あ~!』ってなっているところを見て。オレ(球団幹部に)LINEしようかなと思ったもん」と、興味津々。結果は佐々木相手に2三振も、光るモノを感じたようだ。ピアザ監督については「すごい根性があって素晴らしい選手だった」と尊敬のまなざしを向けながらも、「ま~、日本が勝ちますけどね」と、16日の試合結果を予告した。【中島宙恵】

◆北海道に華やかな応援が戻ってきた。日本ハムが14日、西武と、エスコンフィールド北海道こけら落としとなるオープン戦を行った。この日から声出し応援が解禁。1万1061人の観衆が、コロナ禍前のように、熱い声援を贈った。札幌ドームでは左翼席にいた応援団は、新球場では選手により近い一塁側スタンドから旗を振り、トランペットなど鳴り物も使って、盛り上げた。新時代の声援が、エスコンフィールドに鳴り響いた。昨季までは太鼓だけだったが、この日から甲高いトランペットも加わり、一気に華やかさを増した。「全国闘将会」の15人がオレンジ色の法被をまとい音頭を取ると、リズムに合わせ、日本ハムのユニホームを着たファンが一斉に「かっ飛ばせー清宮っ!」と声を上げた。札幌ドームでは左翼スタンドに陣取っていた応援団が、新球場では一塁側3階席に。日本ハムのベンチの斜め上付近からエールを送るような格好になる。全国闘将会の植草圭吾会長(44)は「今までずっと外野で応援してきたが、野球がすごく近く見える。新しいことにチャレンジする球場として、ファンの皆さんと一緒にここから発信できたら」。新たな舞台では、応援団も選手との距離を一気に縮める。待ち望んだ瞬間だった。3年ぶりに、鳴り物ありの応援。応援歴30年以上の全国闘将会の杉崎仁徳代表(47)は「長かった。3年間、思うように応援ができなくて。エスコンフィールド開業というタイミングで、こういう状況に戻って良かった」。コロナ禍で封じられた野球ファンの肉声が、スタジアムに帰ってきた。この日は、ファンクラブ会員と年間シート購入者の一部の入場だったが、球場の至る所にちりばめられた心遣いは早速、観客の胸に届いた。一塁側スタンドで観戦した恵庭市の佐々木勇さん(67)は「(クッション入りの)座席シートが座りやすい。天然芝もきれい」。栃木から訪れた塚田梨恵子さん(34)は外野ブルペン近くの席で観戦し「札幌ドームではブルペン投球は見られなかった。試合に出ない選手も見られる」。開幕の30日は、この何倍もの熱気が、チームの勝利を後押しする。【永野高輔】

◆新球場で初の対外試合を終えた日本ハム新庄監督は、開口一番「やっぱり芝というか、グラウンドが弾まなくて...。練習するしかない」と眉をひそめた。5回2死二塁で、左前打を処理しようとした松本剛が、転がらない打球に惑わされ後逸。新庄監督は「二塁に走者がいて外野にゴロが飛んだら1点入る。難しいね。ものすごく点数が入る球場になるかもしれない」と、心配そうだった。

◆西武は新球場初のオープン戦で、重盗で初得点を奪った。0-0の2回無死一、三塁。打者が空振り三振に倒れ、捕手が二盗を阻止しようと二塁へ送球すると、三塁走者が勢いよくスタート。悠々と本塁へ生還した鈴木は「あの1点は大きかった」と満足げだった。昨季リーグ最少60盗塁だったチームは機動力向上に重点を置いており、その成果を示した。松井新監督は「思い切ったスタートを切ってくれた。素晴らしかった」と目を細めた。

◆西武は14日から「エスコンフィールド北海道」のこけら落としとして、日本ハムとオープン戦2連戦を迎える。新球場について松井監督は「写真でしか見ていないが、メジャー(の球場)っぽい。初めての球場ですし、帯同するメンバーにはみんな出てもらいたい」と語った。一回の攻撃で、最初の打席に立つ1番打者には「こけら落としにふさわしいバッター? まだ決めていない」と笑った。

◆日本ハム新球場「エスコンフィールド北海道」のこけら落としの一戦となる14日の西武とのオープン戦に、昨年8月27日のソフトバンク戦(札幌ドーム)でノーヒットノーランを達成したコディ・ポンセ投手(28)が先発する。記念すべき一戦の真新しいマウンドに上がる右腕は「光栄。しっかり楽しみたい。とにかくストライク先行でいきたい」と興奮を隠せない様子で、「僕的には完璧なマウンド。硬いので、何回投げても何球投げても掘れにくい」と続けた。また、同戦からマスクなしでの声出し応援が全面解禁となることを受け、「やっぱり(観客席からの)エナジーもすごくあるし、WBCを見てもらえれば分かるけど、声援が日本代表を後押ししている」と以前の日常を取り戻しつつある球場を歓迎していた。

◆日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が、新球場「エスコンフィールド北海道」のこけら落としとなる14日の西武とのオープン戦で、投打で同時出場するリアル二刀流デビューが13日、正式決定した。「自分の最大限の準備をして、試合に臨むことが大事。エスコンのマウンドは結構硬くていい感じ。あとは自分次第だと思うので、しっかり準備したい」オープン戦で打率・381(21打数8安打)、1本塁打と打撃好調のルーキーは野手として右翼で先発出場し、終盤に投手として1イニングの登板が予定されている。大卒、高卒の違いはあるが、矢沢のリアル二刀流デビューは、大谷より7日早い。大谷は日本ハムでの1年目、2013年3月21日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)。八回にマウンドに上がって最速157キロ、1回無失点に抑えると、直後の攻撃で打席に立って一ゴロ。九回には右翼の守備に回った。「投手と野手、僕の中では区別していない。どちらも高いパフォーマンスをしてこその二刀流」。15日の日体大卒業式を前に、真の二刀流に向けて大きな一歩を踏み出す。(東山貴実)

◆日本ハムはドラフト1位新人の矢沢が代打から右翼を守った後で八回に登板し、1回無安打無失点と奮闘した。2位新人の金村は緩急も巧みにつけて4回3安打1失点。西武は陽川が2試合続けて2安打2打点と振れている。

◆現役ドラフトで阪神から加入した西武の陽川が振れている。「4番・一塁」で出場し、1―0の三回1死一、二塁で速球を捉えて右中間へ適時二塁打。続く五回の打席は左前へ適時打を放ち「しっかり自分のスイングができていたら大丈夫」と自信を深めた。勝負強い打撃が光り、新天地で存在感を増している。松井監督は「本当にいいところで打っている。素晴らしいバッティング」とほめたたえた。(エスコン)

◆新球場での初戦とあって、日本ハムの新庄監督は試合前に審判団と入念にグラウンドルールなどを確認した。試合中は芝生の下の土の軟らかさが気になったといい「打球が死ぬ。ものすごく点数が入る球場になるかもしれない」と実戦をこなしての印象を語った。選手には客席と近い構造が好評で、ドラフト1位新人の矢沢(日体大)は「(ファンと)一緒になってやっているような感じがあって良かった」と笑顔。2位金村(富士大)は外野の奥にあるブルペンが新鮮だったようで「すぐ上に(観客が)いるので、気を抜けなかった。他にはない球場で、すごく楽しかった」と話した。(エスコン)

◆日本ハムのドラフト1位ルーキー矢沢(日体大)が投打「二刀流」を存分に発揮した。五回に代打で途中出場し、右翼の守備に就いた後、八回にマウンドへ。1回を無得点に抑え「流れを経験できたのが一番の収穫」と振り返った。七回の攻撃は打席が回る可能性があったため、外野のブルペンではなくベンチ裏で20球ほど投球練習。慌ただしい準備も「十分すぎるくらい。ちょっと投げすぎたかな」と笑い飛ばした。ただ、登板直後の打席は三振に終わり「どうしてもそっち(投球)に気がいきがちになってしまった。もっと打者は打者、投手は投手と(気持ちを)分けられるように」と反省した。(エスコン)

◆新球場初のオープン戦、初得点は西武の重盗によるものだった。0―0の二回無死一、三塁。打者が空振り三振に倒れ、捕手が二盗を阻止しようと二塁へ送球すると、三塁走者が勢いよくスタート。悠々と本塁へ生還した鈴木は「あの1点は大きかった」と満足げだった。昨季リーグ最少60盗塁だったチームは機動力向上に重点を置いており、その成果を示した。松井新監督は「思い切ったスタートを切ってくれた。素晴らしかった」と目を細めた。(エスコン)

◆日本ハムは14日、北海道北広島市に完成した新球場「エスコンフィールド北海道」で初めてのオープン戦となる西武戦を行い、1-3で敗れた。新たな本拠地での初の対外試合を終えた新庄剛志監督(51)は気になった点として、芝生の下の土の軟らかさと、まぶしすぎる照明を挙げた。日本ハムは他球団より1日早く、30日に新球場で楽天との開幕戦を迎える。記念すべき新球場初の対外試合は1-3で敗戦。試合後、開口一番で新庄監督が提言した。「やっぱり、あの芝。打球が死ぬ。バウンドが弾まなくて、どうしようもない。二塁走者がいて、外野にゴロが飛んでいったら1点入りますね」指揮官が挙げた場面は五回2死二塁。西武の4番・陽川の放ったゴロの左前打が失速した。捕球前に打球の軌道が微妙に変化し、左翼手・松本剛が後逸した。「チャージで結構前に来ていたんですけど、球が転がっていかない」と指摘。厳密には、芝生の長さではなく、下の土が軟らかい影響で打球の勢いがなくなるようで「ものすごく点数が入る球場になるかもしれない」と見解を示した。2つ目の提言は照明。新球場のバックスクリーン後方には自然光を取り入れるため高さ約70メートルの巨大なガラス壁が設置されている。午後2時開始だったこの日は、65%の照明を点灯したが「まぶしいと、中堅が。照明がまぶしかったみたい」。現役時代に外野守備でならした指揮官らしく、捕球に関わる照明の調整を言及した。他球団より1日早く行われる開幕戦(対楽天)へ、新庄監督は「新しい球場というのはいろいろ問題も出てくる。逆を言えば面白い」。その上で「どうしようもないから練習をたくさんする」と目線を鋭くした。(加藤次郎)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
421 0.667
(-)
-
(-)
24
(+2)
19
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.238
(↓0.004)
2.570
(↑0.26)
1
(2↑)
西武
421 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
22
(+3)
12
(+1)
2
(-)
8
(+2)
0.217
(↑0.001
1.600
(↑0.27)
3
(2↓)
日本ハム
640 0.600
(↓0.067)
0
(-)
45
(+1)
41
(+3)
10
(-)
13
(+1)
0.237
(↓0.01)
3.380
(↑0.15)
4
(1↑)
巨人
430 0.571
(↑0.071)
0.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(-)
4
(+1)
4
(-)
0.242
(↑0.008)
2.250
(↑0.4)
5
(-)
阪神
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓0.5)
46
(+11)
36
(+6)
8
(+1)
4
(+1)
0.233
(↑0.007)
3.600
(↓0.05)
6
(1↓)
広島
331 0.500
(-)
1
(-)
19
(+2)
18
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.230
(↓0.017)
1.620
(↑0.28)
6
(3↓)
ロッテ
332 0.500
(↓0.1)
1
(↓0.5)
24
(+2)
28
(+4)
4
(+1)
6
(+1)
0.221
(↓0.002)
2.940
(↓0.05)
6
(3↑)
ヤクルト
443 0.500
(↑0.071)
1
(↑0.5)
51
(+4)
50
(+2)
7
(-)
14
(+1)
0.257
(↑0.003)
4.180
(↑0.22)
9
(4↓)
ソフトバンク
341 0.429
(↓0.071)
1.5
(↓0.5)
26
(-)
28
(+3)
8
(-)
4
(+1)
0.253
(↓0.005)
3.550
(↑0.08)
10
(-)
中日
232 0.400
(-)
1.5
(-)
30
(+2)
31
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.009)
3.770
(↑0.31)
10
(-)
楽天
461 0.400
(-)
2
(-)
46
(+2)
54
(+2)
6
(-)
10
(+1)
0.286
(↑0.004)
4.670
(↑0.28)
12
(-)
DeNA
370 0.300
(↓0.033)
3
(↓0.5)
30
(+6)
50
(+11)
1
(-)
3
(+1)
0.228
(↑0.009)
4.660
(↓0.74)