西武(★2対5☆)ソフトバンク =オープン戦1回戦(2023.03.11)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
01200200051002
西武
1100000002401
勝利投手:藤井 皓哉(1勝1敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(0勝0敗1S))
敗戦投手:與座 海人(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(2号・2回表ソロ),柳田 悠岐(1号・3回表2ラン)
【西武】マキノン(1号・1回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、柳田が2ランを含む2安打の活躍。投げては、先発・藤井が5回2失点7奪三振とまずまずの仕上がりを見せた。一方の西武は、先発・與座が4回6安打3失点。不安の残るピッチングとなった。

◆頭部死球で戦列を離れている西武マーク・ペイトン外野手(31=ホワイトソックス)が11日、グラウンドに姿を見せた。新外国人選手のペイトンは8日の中日戦(ベルーナドーム)の第2打席に頭部死球を受け、担架で運ばれて退場。その後、頭部打撲と診断されていた。この日は本拠地ベルーナドームでのソフトバンク戦が行われ、試合前練習にトレーニングウエアを着て登場。練習参加はしなかったが「ダイジョウブ!」と元気の表情を見せ、松井監督や首脳陣、選手たちとも笑顔や言葉を交わしていた。

◆東日本大震災から12年の11日、ベルーナドームで行われた西武-ソフトバンクの試合前に両チームの選手、スタッフ、観客らが約20秒間、黙とうをささげた。

◆主砲に待望の1発だ。ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)がオープン戦1号2ラン。1-2の3回無死二塁で、西武与座の127キロ直球をバックスクリーンまで運ぶ特大アーチを放った。「真っすぐをとらえることができました。しっかりと自分のスイングができたと思います。いいバッティングができて良かったです」とコメントした。柳田は試合前まで13打数1安打、打率7分7厘。打点も「0」と苦しんでいた。

◆西武の新外国人デビット・マキノン内野手(28=アスレチックス)が来日初となる本塁打を放った。2番三塁で出場した初回1死、ソフトバンク藤井のカウント3-1からの内角寄り直球をしっかりと振り抜き、西武ファンの待つ左翼席へ放り込んだ。2回に守備につく際、左翼席からの「マキノン!」コールに、左手を上げて応えた。試合中、球団広報を通じ「いいスイングができた結果、打った感触も良かったね。オープン戦だけどベルーナドームのファンの皆さんの前で最初のホームランを打てて良かったよ」とコメントした。マキノンは昨年8月にアスレチックスに移籍する前はエンゼルスに所属し、大谷翔平投手(26)とも同僚だった。昨季は3Aで15本塁打を放った。渡辺GMは入団会見で、マキノンのアクセントについて「マ"キ"ノン。アクセントはキね。消毒液(のマキロンと同じアクセント)じゃないから」と強調。この日の左翼席のマキノンコールも、アクセントはキに付いていた。

◆西武新外国人のデビッド・マキノン内野手(28)が来日初本塁打を放った。左翼席への1発に「毎年最初は長打が出にくいので。これだけ打球がまだ飛ばせるという安心になります」と喜んだ。松井監督が2番起用も検討する右打者は、昨季途中までエンゼルスでプレー。大谷のWBCの活躍は「去年、2本塁打8打点の翌日に8回無失点で投げたのが一番の驚き。それを見ているので、今回の活躍を特に驚くことはないですね」と笑っていた。

◆西武松井稼頭央監督(47)が新助っ人たちに笑顔を見せた。この日、2番に入るデビッド・マキノン内野手(28=アスレチックス)が来日後初の本塁打。松井監督は「本人が一番ホッとしたんじゃないかと思います。いい形で打てたということは次にもつながってくる」と、上位打線起用の可能性もある右打者の1発にホッとした表情を見せた。また、8日の頭部死球で戦線離脱中のマーク・ペイトン外野手(31=ホワイトソックス)もこの日からグラウンドに姿を見せ、試合ではベンチ入りする時間帯もあった。松井監督は「本人は試合に出る気満々ですからね。でもまだそこの状態に来てないわけですから。ベンチで相手投手を含めて見たいということでしたので、時間の許す限りいてほしいと許可を出して。チームとして戦う気持ちというのは、いいものを出してくれているのかなと思います」とその姿勢をたたえていた。【金子真仁】

◆西武佐藤隼輔投手(23)が「3・11」に懸命に腕を振った。9回表に登場し、打者3人無失点で切り抜けた。強打者のソフトバンク・リチャードに高め直球を3球続け、全て空振りさせる球威も。「キャンプからゾーンに入ったボールは自信になってきているので」と手ごたえを口にしつつ、精度面での課題も口にした。宮城・仙台市出身で、小学5年の時に東日本大震災があった。母校は仙台市内でも海抜が高く、海からも遠い場所。しかし「最初はいつも通りの揺れかなくらいだったんですけど、がーっときて、めちゃくちゃ揺れて、教室で泣いてる子とかもいましたし、普通ではないなと」と、記憶は今でも鮮明に残っている。停電や断水が続き、津波などの映像を見たのも「何日か後だったので。少年野球で行った球場とかも津波で流されて」と神妙に振り返る。「この日は特別な日というか、他の日とは違うなと思います」。ドラフト2位で入団し、プロ2年目。先発、中継ぎと両面でチャンスを狙う左腕。東北にとっての節目の1日に、しっかり自分の仕事と向き合った。【金子真仁】

◆ソフトバンク今宮健太内野手(31)が貴重な追加点をたたき出した。1点リードの6回1死二、三塁。平井のスライダーを中前にはじき返して2点を追加した。「つないだチャンスを生かそうと打席に入りました。コンパクトにいいスイングができた結果だと思います」。2回にも三遊間を破ってマルチ安打。今季は打率3割を目標に掲げ、頼れる選手会長も徐々にペースを上げてきた。○...栗原が2号ソロを放った。1点を追う2回、先頭でスライダーを豪快に右翼席に運んだ。「アンダースローの与座投手との久しぶりの対戦だったので、軌道をイメージして集中して打席に入りました」。昨年の左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがから復活を目指す男は好調打撃をキープ。オープン戦は6試合で15打数7安打、打率4割6分7厘。「いいアプローチができたと思います」と納得顔だった。○...東浜が変化球の精度をテーマにレオ打線に挑む。12日の敵地西武戦に先発予定の右腕は「前回(の広島戦で)ヒットを打たれたのは変化球だったので、もっと磨きたい。精度も課題になる」と力を込めた。5日のホーム広島戦は3回49球で0封したが毎回の4安打を許した。「より(シーズンの)実戦に近くなっていくので、ゲームの組み立てやテーマにしていることを出していきたい」と引き締めていた。

◆先発転向のソフトバンク藤井皓哉投手が西武打線を5回79球、2失点にまとめた。2回までに2点を失ったが3回以降は1安打投球。150キロ超の直球に自慢のフォーク、スライダーを駆使して7三振を奪った。「投げている感覚もよかった。これを続けて長いイニングを投げられたら」と充実の表情だ。前回4日のホーム広島戦は3回3安打、2失点。今回は立ち上がりから全力投球に修正して結果を出した。「若干の疲労感はあるけど方向性は見えてきた」。開幕2戦目の4月1日ロッテ戦の先発に向け、状態を上げていく。

◆今季から先発に転向するソフトバンクの藤井が、5回を4安打2失点にまとめた。直球とフォークボールを軸にした、昨季の中継ぎでの投球スタイルで臨み7三振を奪い「投げている感覚が良かった。方向性が見えた」と収穫を口にした。前回登板の広島戦は3回2失点で球数も64球を要した。長いイニングを見据え、力を抑えながら投げたことで「意図した球がいかなかった」。全力で腕を振ることを意識し、四回は渡部に落ちる球を振らせて3球三振。「早く追い込んで勝負がいい。これを続けたい」とうなずいた。

◆発熱の影響で出遅れていた西武の与座が対外試合初登板で先発し、4回6安打3失点だった。二回に栗原にソロ、三回は柳田に2ランを運ばれた。制球が定まらなかった球を痛打され「二、三回は抜ける球が多かったので修正していきたい」と反省を口にした。それでも四回は「少しずつ実戦感覚を取り戻していけた」と7球で三者凡退。昨季10勝と飛躍しただけに期待は高く、松井監督は「4イニング目のリズム、テンポは非常に良かった」と背中を押した。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
20
(+5)
13
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.008)
2.600
(↓0.35)
2
(3↑)
日本ハム
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
40
(+5)
36
(+4)
10
(+1)
11
(-)
0.256
(↑0.003)
3.730
(↓0.04)
3
(3↑)
ソフトバンク
321 0.600
(↑0.1)
1
(-)
26
(+5)
22
(+2)
8
(+2)
3
(+2)
0.278
(-)
3.670
(↑0.33)
3
(3↑)
広島
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
15
(+4)
11
(-)
1
(+1)
2
(-)
0.265
(↑0.021)
1.670
(↑0.45)
3
(2↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
19
(+4)
16
(+5)
3
(+2)
2
(-)
0.244
(↑0.004)
2.090
(↓0.8)
6
(3↓)
西武
221 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
16
(+2)
11
(+5)
2
(+1)
6
(-)
0.208
(↓0.018)
2.250
(↓0.71)
6
(3↓)
ロッテ
222 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
16
(+5)
20
(+6)
3
(+1)
5
(-)
0.201
(↑0.024)
2.700
(↓0.5)
8
(3↑)
楽天
450 0.444
(↑0.069)
2
(-)
40
(+6)
46
(+5)
6
(+1)
8
(-)
0.275
(↓0.005)
4.940
(↑0.38)
9
(3↓)
阪神
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
30
(+4)
27
(+5)
7
(-)
3
(-)
0.228
(↑0.015)
3.630
(↓0.23)
10
(1↓)
DeNA
350 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
24
(+5)
31
(+9)
1
(-)
2
(-)
0.221
(↑0.017)
3.390
(↓0.84)
11
(1↓)
ヤクルト
243 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
42
(-)
46
(+4)
7
(-)
13
(+1)
0.248
(↓0.016)
4.670
(↑0.02)
12
(-)
中日
131 0.250
(↑0.25)
2.5
(-)
20
(+9)
29
(+5)
3
(-)
1
(+1)
0.233
(↑0.036)
4.910
(↓0.02)