広島(☆4対0★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2023.03.11)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
0000000000300
広島
00022000X41111
勝利投手:長谷部 銀次(1勝0敗0S)
敗戦投手:エスピナル(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(1号・5回裏2ラン)

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◆広島は、ドラフト3位ルーキーの先発・益田が3回無安打無失点の好投。開幕ローテーション入りへ向け、安定感抜群のピッチングを見せた。一方のヤクルトは、先発・ピーターズが3回無失点。新助っ人が状態の良さをアピールした。

◆開幕ローテ猛アピール。広島ドラフト3位の益田武尚投手(24=東京ガス)がオープン戦初先発で3回完全投球の好投を見せた。最速146キロの球速には「もうちょっと出てくれれば」と納得していないものの、すべての球種でカウントを奪うなど変化球の精度が良好。1度もスリーボールとなることなく、ストライク先行の投球が目立った。今年チーム初の本拠地試合も「緊張もありましたけど、楽しみな部分もあったので、それがちょうどいいあんばいだったのか、投げやすい精神状態でした」と平常心で登板した。1回を3者凡退で滑り出すと、2回は先頭オスナに2ストライクから黒田球団アドバイザー直伝ツーシームで内角を突いた。「イメージ通り投げられたかなと。もうちょっと厳しいところに投げ切れれば最高かなと思います」。ボテボテの三ゴロに打ち取り、後続も2つのゴロアウトに仕留めた。プロ入り最長となった3回はボール先行の投球となりながら、最後まで出塁を許さなかった。「3イニング目に課題が見つかったけど、それは良かったかな」。春季キャンプから登板ごとに自ら課題を見つけ、消化しながら段階を上がってきた。プロ初先発登板で結果を残した新人右腕が、開幕ローテ候補に急浮上してきた。【前原淳】

◆広島は今年初めて本拠地マツダスタジアムで行われたオープン戦でゼロ封勝利した。先発のドラフト3位の益田武尚投手(24=東京ガス)は、3回完全投球で開幕ローテ入りをアピールした。新外国人マット・デビッドソン内野手(31=アスレチックス3A)の初打点となる適時二塁打で先制し、マクブルームにはオープン戦チーム初本塁打となる2ランも飛び出した。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。-益田投手が好投新井監督 ナイスピッチングですね。ストライクを先行させてナイスピッチングですね。黒田さん直伝のシュートいいですね。いいものを見せてくれました。-ローテに前進か新井監督 まだまだ。(開幕ローテは)競ってもらっているので、決まっていない。(候補が)何人か争っている中で、今日は益田がいいものを見せてくれたという感じ。明日(の先発)は森でしょう。-2軍から登板した野村と一岡も良かった新井監督 良かったね。祐輔もイッチーも、しっかりとファームでやってくれていたのが伝わった。本当にいいものを見せてくれた。2人ともナイスピッチングだったと思います。-両投手には昨年末から伝えていたと新井監督 "この日に呼ぶからしっかりやっていてね"とは伝えていたので、2人ともいいものを見せてくれたので、また今まで通り気持ちを入れて、しっかりやっておいてくれよと。ナイスピッチングと伝えました。-今後は再び2軍で調整新井監督 そうだね。シーズンは長いので、いろんなことが起こってくる。"お前たちの実績であり、経験は絶対チームに必要になってくるから、しっかり頼んだな"とは伝えた。自分も2人に会えるのを楽しみにしていたし。2人ともいいものを見せてくれたので、うれしかった。-久々にマツダに応援が戻ってきた新井監督 最高ですね。マツダスタジアムで声を出して、トランペットが鳴る中、声援を受けてプレーするのは最高だなと。自分以上に選手が感じたんじゃないですか。最高だなと。-10日のWBC解説から何時に合流したのか新井監督 走って帰ってきたよ。解説終わって、すぐ(松本広報と)2人で走って。間に合った、ギリギリ。-外国人2選手も結果が出た新井監督 (マクブルームは)なかなか難しい球だったけど、しっかり腕をたたみながら、いいホームランだったなと。ちょっと詰まり気味なのかなと思ったけど、結構飛んでたね。ライアンは去年の経験もあるし、期待している。また、マットもセンターオーバー(二塁打)もそうだけど、最後の打席も紙一重だった。慣れるには時間が必要だけど、見ていて少しずつ上がってきているので、楽しみですね。-森下が5日ぶりキャッチボール新井監督 トレーナーからはネガティブな報告は聞いていない。後退しているわけではない。開幕ありきじゃない。しっかりと万全になった状態でしっかりマウンドに上がって欲しい。

◆ヤクルトの新外国人、ディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=が先発し、3回4安打無失点の好投。毎回走者を許しながらも粘りの投球で「スライダーをしっかり投げることをテーマとしてマウンドに上がりました。全体的に良い感覚で投げることができた。開幕に向けてしっかりと調整していきたい」とうなずいた。オープン戦は3試合目の登板で2度目の先発。これまでで最長の3回を投げて、時折2段モーションを取り入れるなど工夫した投球を披露。一回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、4番・西川を二ゴロ併殺打に仕留めるなど最速147キロの速球とスライダー、カーブ、チェンジアップで上手くタイミングをずらして打たせて取った。順調に日本野球に順応している。春季キャンプでは同僚の左腕・石川やWBC日本代表の高橋などのブルペンに視線を送るなど勉強熱心。メジャー通算13勝を挙げた最速153キロ左腕でオープン戦計3試合でいまだ失点はゼロ。2019年から2シーズン、エンゼルスで大谷翔平と同僚だった助っ人が開幕ローテ入りへ、好アピールを続けている。

◆広島のドラフト3位・益田武尚投手(24)=東京ガス=が2023年のカープの本拠地1試合目の先発を務め3回を完璧に抑える好投で開幕ローテ入りへ前進した。「こんなにも〝赤いお客さん〟の前で投げられる喜びを感じた。この中で野球ができてうれしい」。140キロ台ながら切れのある直球にスライダー、ツーシームなどの変化球を使って9つのアウトをすべて打たせて取った。この日、本拠地初登板に合わせて登場曲は男女混合のグループ「AAA(トリプル・エー)」の「虹」を選択。社会人時代からのお気に入りの一曲だったが、「(東京ガスの先輩でオリックスに所属する)山岡さんとかぶったのでどうしようか迷ってます」と変更の可能性を示唆。即戦力として期待される最速153キロ右腕は開幕ローテ争いに加え、登場曲にも注目が集まる。

◆広島ドラフト3位・益田武尚投手(24)=東京ガス=が先発し、3回完全の好投で開幕ローテ入りへ前進した。プロ初先発&本拠地初登板でアピールしたルーキー右腕は「こんなに赤いお客さんの前で投げる喜びを感じた」と手応えをつかんだ。観客席のカープ女子がメロメロだ。4年ぶりにトランペットや声援が鳴り響いたマツダスタジアム。本拠地に初見参した広島のD3位ルーキー右腕・益田があいさつ代わりのパーフェク投だ。「〝赤いお客さん〟の前で投げられる喜びを感じました。この中で野球ができることをイメージしていなかったので、うれしい」オープン戦2度目の登板、プロ初先発は打たせて取る投球が光った。3回を投げ打者9人をわずか30球で料理。1人の走者も許さなかった。二回先頭では日米通算203勝の〝レジェンド〟黒田博樹球団アドバイザーから指導を受けたツーシームで右打者のオスナのバットをへし折って三ゴロに仕留め、「イメージ通り」と手応えを口にした。左打者に対しては外に逃げる軌道を描き、空振りを奪うなど有効性を示した。先発枠争いは混沌としている。開幕ローテに当確しているのは31日のヤクルト戦(神宮)で開幕投手を務める大瀬良と、九里、遠藤の3人。残りの3枠の候補は森下、床田、アンダーソン、森、益田だが、昨季チーム最多の10勝を挙げた森下は昨秋の右肘手術、床田は昨夏の右足首骨折からそれぞれ復活を目指している段階で開幕に間に合うかは流動的。そこへ益田が猛アピール成功だ。2023年のマツダスタジアム初戦でセ・リーグ2連覇中、開幕カードの相手であるヤクルトに零封勝利。オープン戦とはいえ、本拠地初采配で白星をもぎ取った新井監督は「ファンの方は勝ち試合が見られて気分がいいと思うし、いい一日になったんじゃない」とうなずいた。「緊張もありましたけど、楽しみな部分があった。ちょうどいい塩梅(あんばい)になった」と涼しげな表情をみせる益田。森下に負けず劣らずのイケメンが、先発陣とカープ人気をダブルで引っ張る。(柏村翔)

◆新井貴浩監督(46)は前日10日に東京ドームで行われたWBCの日本-韓国のナイター中継に解説者として出演したため、一人だけ移動日ゲームだった。試合終了は午後11時過ぎ。東京-広島間は新幹線で約4時間かかるが、午後1時開始の試合で指揮を執った。「解説が終わって(松本広報と)2人で走って帰ってきた。間に合った。ギリギリ」とユーモアで笑い飛ばした。

◆ヤクルトの新外国人、ディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=が先発し、3回4安打無失点。開幕ローテーション入りへ大きく前進し「ピンチの場面でもゼロで抑えることができた。カウント有利で投球もできて満足している」と胸を張った。癖で指をなめるしぐさを審判に注意された場面もあったが、冷静に対応した。一回は1死一、二塁で4番・西川を二ゴロ併殺打に仕留めるなど、走者を背負っても2段モーションや速さの違うクイックなどで翻弄。オープン戦計3試合、7イニングで無失点と安定感を見せる。2019、20年にエンゼルスで大谷と同僚だった最速153キロ左腕は、10日のWBC日本-韓国をテレビ観戦し「逆転勝利で、すごかった」。二刀流で活躍する大谷に「常に全力で努力し続けることを学んだ」と刺激を受けており、負けじと腕を振った。31日の開幕3連戦(神宮)で対戦する相手に好投した助っ人に、高津監督は「少しずつ日本の野球を知りつつある」と評価。開幕ローテについては「入ってもらわないと困る」と期待した。(森祥太郎)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
20
(+5)
13
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.008)
2.600
(↓0.35)
2
(3↑)
日本ハム
530 0.625
(↑0.054)
0.5
(-)
40
(+5)
36
(+4)
10
(+1)
11
(-)
0.256
(↑0.003)
3.730
(↓0.04)
3
(3↑)
ソフトバンク
321 0.600
(↑0.1)
1
(-)
26
(+5)
22
(+2)
8
(+2)
3
(+2)
0.278
(-)
3.670
(↑0.33)
3
(3↑)
広島
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
15
(+4)
11
(-)
1
(+1)
2
(-)
0.265
(↑0.021
1.670
(↑0.45)
3
(2↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
19
(+4)
16
(+5)
3
(+2)
2
(-)
0.244
(↑0.004)
2.090
(↓0.8)
6
(3↓)
西武
221 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
16
(+2)
11
(+5)
2
(+1)
6
(-)
0.208
(↓0.018)
2.250
(↓0.71)
6
(3↓)
ロッテ
222 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
16
(+5)
20
(+6)
3
(+1)
5
(-)
0.201
(↑0.024)
2.700
(↓0.5)
8
(3↑)
楽天
450 0.444
(↑0.069)
2
(-)
40
(+6)
46
(+5)
6
(+1)
8
(-)
0.275
(↓0.005)
4.940
(↑0.38)
9
(3↓)
阪神
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
30
(+4)
27
(+5)
7
(-)
3
(-)
0.228
(↑0.015)
3.630
(↓0.23)
10
(1↓)
DeNA
350 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
24
(+5)
31
(+9)
1
(-)
2
(-)
0.221
(↑0.017)
3.390
(↓0.84)
11
(1↓)
ヤクルト
243 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
42
(-)
46
(+4)
7
(-)
13
(+1)
0.248
(↓0.016)
4.670
(↑0.02)
12
(-)
中日
131 0.250
(↑0.25)
2.5
(-)
20
(+9)
29
(+5)
3
(-)
1
(+1)
0.233
(↑0.036)
4.910
(↓0.02)