オリックス(★1対5☆)阪神 =オープン戦3回戦(2023.03.09)・京セラドーム大阪=
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阪神
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ORIX
1000000001700
勝利投手:加治屋 蓮(1勝0敗0S)
敗戦投手:村西 良太(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】ミエセス(1号・6回表2ラン)

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◆阪神は、ミエセスがオープン戦初本塁打を放つなど2安打4打点の活躍。新助っ人が自慢の打棒を見せつけた。一方のオリックスは、7回以降に登板した平野佳、ワゲスパック、本田がそれぞれ1イニングを三者凡退に抑える好投。順調な調整ぶりを示した。

◆阪神新助っ人のシェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス)と島本浩也投手(30)が、1軍本体に合流した。左腰の張りで別メニュー調整中が続いていたノイジーは練習のみの参加の予定で、この日の試合には出場しない予定。島本は2月春季キャンプ中盤にファーム行きとなっていたが、1軍再昇格を果たした。また、7日のWBC韓国代表との強化試合でともに1回3失点と乱れた二保旭投手(32)と小林慶祐投手(30)の両右腕と、栄枝裕貴捕手(24)の3選手はグラウンドに姿を見せなかった。

◆新助っ人外国人ヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)が3戦ぶりのスタメン出場で、勝ち越しの右前2点打を放った。1点を追う3回2死満塁、カウント1-1からの3球目。サイド右腕村西の145キロ直球を右前にはじき返した。5日のオリックス戦以来の実戦出場。オープン戦2、3打点目でチームに勢いをつけた。直後の2死一、三塁では高山俊外野手(29)が初球142キロ直球を中前に運ぶ適時打を放ち、リードは2点に広がった。

◆新助っ人外国人ヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)に実戦初アーチが生まれた。6回1死二塁、この回から変わったオリックス比嘉の142キロ直球を左翼スタンドへ運び、2ランで4点リードとした。前の打席では勝ち越し打となる右翼前2点適時打を放っており、この試合すでに4打点。5日のオリックス戦以来3戦ぶりの実戦出場で、快音を響かせている。

◆オリックスの新外国人マーウィン・ゴンザレス内野手(33=ヤンキース)が阪神戦に初めて左翼で先発し、初回にオープン戦初安打となる左前打を放った。メジャーでは通算107発の長打力に、内外野守れるユーティリティーもある。「守れと言われたところを守るのが自分のスタイル。全く問題なく守れたので、このままシーズンも続けていきたいと思ってます」と本拠地の外野守備も問題にしなかった。▽オリックス村西(5回3失点に)「いいところもあれば、悪いところもあったので、次に修正していきたい」

◆阪神石井大智投手(25)が開幕代役守護神候補に名乗りを上げた。ブルペンデーのオリックス戦(京セラドーム大阪)の9回に7番手で登板。先頭の森にはいい当たりの右飛を浴び「本当に運が良かった」とヒヤリとしたが、続くドラフト4位の杉沢龍外野手(22=東北福祉大)、高卒3年目の来田をフォークでいずれも空振りで3球三振。「いいところに決められているし、すごく手応えを感じる」。今季新たに習得した決め球を外角低めに沈めた。チームは連敗を5でストップし、石井はマウンド上でナインと笑顔でハイタッチした。前回勝利の2月25日ヤクルト戦も9回を締めたのは石井だった。今季実戦5試合で計7回を12奪三振無失点。奪三振率は15・43をマークしている。「展開に限らず、僕みたいな選手は結果を出していかないといけない。今の調子を維持して、何とか開幕(1軍)をつかめるように」。当の本人は謙虚だが、WBCに参加中で開幕守護神が難しい湯浅の代役候補争いにも参戦してきた。浜地、K・ケラーら他の候補もそれぞれ1回を無失点。岡田監督は代役守護神について「それはまだちょっと分からへん」と頭を悩ませる。「(先発が投げた)後の状況で、順番じゃなしに、ある程度ブルペンの作り方とかあるから。遠征からやな」。指揮官は14日DeNA戦(横浜)からの関東遠征で役割分担を決めていく考え。ドラフト8位入団で3年目の石井が、今季一気にブレークしそうな気配だ。【石橋隆雄】○...開幕代役守護神候補のK・ケラーが、京セラドーム大阪アレルギー払拭(ふっしょく)をアピールした。登板した5回に代打安達と杉本にヒットされたが、後続を断って0封した。昨年は同球場での開幕ヤクルト戦の9回に2被弾3失点で逆転を許したが、8月14日の中日戦は1回を無失点。悪夢ともおさらばし「雰囲気も含めて大好きな球場なので、ここで開幕できるのはうれしい」と31日のDeNA戦を見据えた。○...開幕代役守護神の有力候補でもある浜地が、1回ピシャリでリベンジした。7回に5番手で登板。先頭来田をカットボールで空振り三振に斬るなど、危なげなく3人で片付けた。前回5日の対戦では中川圭にソロを浴びており「結果を出さないといけないと思っていた」。昨季は勝利の方程式に入って大ブレークしたが「タイガースの投手はすごくいいので常に危機感、不安があります」と慢心なく成長を重ねる。○...セットアッパー岩崎が新球ツーシームに好感触だ。6回先頭の中川圭を三ゴロに斬るなど効果的に4球を配し、1イニングを完全投球。「悪くはなかったですね」と笑顔で手応えを明かした。オープン戦初登板した前回4日のオリックス戦でも、ツーシームを試して1回を3者凡退に抑えており、使えるメドが立ったようだ。今季実戦は2回パーフェクトだが「しっかりやっていきたい」と貪欲に進化を重ねる。○...初の開幕投手が確実の青柳が10日の日本ハム戦に先発する。ここまでの実戦2試合は2月23日の中日戦が2回1失点、前回4日のオリックス戦は3回2失点。「ずっと点を取られていますし、結果にこだわらなきゃいけない時期になってきている」と引き締めた。この日は甲子園の残留組で調整。「前回は左打者、インコースに投げ切れなかったボールも多かったので」。明確なテーマを持ち、無失点快投を目指す。○...新外国人のブライアン・ケラー投手(28=レッドソックス3A)が、12日の巨人戦で本拠地デビューする。甲子園残留組練習で調整し「自分のベストを尽くすだけ」と快投を誓った。状態が上がらず、キャンプ終盤には岡田監督から「危機感を持て」とゲキを飛ばされたが、前回5日の教育リーグ中日戦(ナゴヤ)は先発で4回3安打無失点と好投。「調整は順調にきているよ」と自信を持って重量打線斬りに臨む。○...高山がオープン戦初安打となる適時打で開幕1軍生き残りをアピールした。オリックス戦に「7番DH」で出場。ミエセスが2点適時打を放った直後の4回2死一、三塁、「チャンスだったので積極的にいこう」と村西の初球、外角直球を中前に痛烈にはじき返し、追加点をたたき出した。3日からは2軍の教育リーグ中日3連戦(ナゴヤ球場)に出場し、「その辺から少しずつ感覚が良くなってきている。結果につながるようにやっていきたい」と力を込めた。○...ドラフト6位の富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)は、ホロ苦のプロ初先発となった。救援7投手で1試合をまかなうブルペンデーの先陣を切ったが、初回に3安打を集中されて先制点を献上。2回で2三振こそ奪ったが、4安打1失点に反省しきりだった。「変化球に頼りすぎて、自信のある真っすぐを投げきれなかった。持ち味を出せず悔しい結果になりました」。次回登板で挽回を期す。▽阪神加治屋(2番手で2回1安打無失点、オープン戦は計3回0封)「開幕に合わせる立場でもないですし1試合1試合、1球1球が勝負だと思っています」▽阪神村上(10日の日本ハム戦に登板)「自分は(1軍)当落選上の選手なのでしっかりアピールしたい」

◆阪神佐藤輝明内野手が2試合連続となる長打で持ち味を発揮した。オリックス戦に「5番三塁」で出場。2点リードの6回1死走者なしから比嘉の低めのカーブを捉え、右翼線への二塁打をマーク。「よかったです」。直後に島田が代走で送られ、お役御免となった。7日のWBC韓国代表との強化試合では今季実戦1号となる中越えの1発を放っており、状態は上向きだ。WBCに出場するチームメートの湯浅京己、中野拓夢については「活躍することを祈っています」とエールを送った。

◆阪神岩貞祐太投手がオリックス戦の試合前に、岡田監督から正式にリリーフ再転向を伝えられた。外野で練習中の岩貞の元に岡田監督が歩み寄った。岩貞は「監督からは『リリーフでいく』と言われました。しっかり戦力になるように」と話した。昨秋の就任後から指揮官は先発起用をイメージ。だが、手薄な中継ぎを厚くするため、昨季53試合登板の左腕リリーバーを昨季までの居場所に戻す。○...1軍に再昇格した島本がオリックス戦の8回に登板し、1イニングを無失点に抑えた。1四球は与えたが、無安打に封じた。「とりあえず抑えられたことは良かったけど、まあ反省の方が多かった」と話したが、今季投げていなかったシュート、チェンジアップを試した。ブルペン陣の左腕は岩崎が確定。中継ぎ再転向の岩貞、新人の富田と開幕枠を争う。また、二保、小林、栄枝はこの日から2軍に合流した。

◆外野争い残った! 阪神新助っ人のヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)が9日、オリックスとのオープン戦で実戦初アーチを含む2安打4打点と大暴れした。試合前時点で実戦18打数3安打と苦しんでいたが、5日オリックス戦以来3戦ぶりの"崖っぷち実戦"でマルチ安打。開幕1軍枠当落選上の立場で、岡田監督の頭を悩ませる!? アピールとなった。ミエちゃんが土俵際で踏みとどまった。6回1死二塁、比嘉の142キロ直球を左中間スタンドへ運び、力強く巨体を揺らしてダイヤモンドを駆けた。「状態はすごく良くなっている。シーズンに向けて、自信を持って臨んでいける結果もやっと出た」。ようやくの来日初アーチに満足げだ。実戦出場は3試合ぶり。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、バットをボールにぶつけた。4回2死満塁では村西の145キロ直球を振り抜き、一、二塁間を破る逆転2点打。2ランも含め、ともに変則右腕からの快音だ。21年東京五輪の日本戦では青柳を相手に空振り三振。同系統の右腕からの2本に、岡田監督は「アカンやろなと思っていたけど。打ちよったな。ちゃんとスイングできとったしな」と目を丸くした。今春はドラフト1位森下らと激しく外野枠を争う中、試合前時点で実戦18打数3安打。開幕1軍枠の当落線上に立たされる中で結果を出した。指揮官は「(1軍メンバーを)いつ決めようかと思っていたけど、なかなか決められへんな」とうれしい悩みに苦笑いだ。これで実戦の得点圏打率は7割1分4厘。勝負強さが求められる代打要員としても重宝されそうな情勢だ。すでにチームにはなじんでいる。「みんなが自分を受け止めてくれる。心地よく野球できている」。この日はアーチの直後、左翼スタンドからミエセスコールが響いた際、日頃から冗談を言い合う井上からの助言をスルーしてしまった。「『早く帽子を取れ』と言われたけど、また冗談だと思って...。でも手を上げたら皆さんが応えてくれた。頭を下げてしっかりやれば良かった」と照れ笑いだ。とはいえ、いざグラウンドに立てば、ライバルと笑い合ってばかりはいられない。14日のDeNA戦からは遠征が続き、岡田監督は「今日みたいに人数連れていかれへん」とさらなる絞り込みを示唆した。開幕1軍生き残りへ、10日からの甲子園3連戦は貴重なアピール期間。「元気をもらえる曲」と語る自身の応援歌完成も力に変え、追い込みをかける。【波部俊之介】

◆阪神岡田彰布監督(65)が、1軍当落線上にいる新助っ人ヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)の、来日初アーチを含む2安打4打点の活躍に「(1軍メンバーを)なかなか決められへんなあ」とうれしい悲鳴を上げた。一問一答は以下の通り。-ミエセスが打った「サイドスローってなあ。あんな下から投げるんて知らんかった。(オリックス先発の)村西ってなあ。もっとスリークオーターぐらいって聞いていたからなあ」-今季フォームを変えた「うん、なあ。最初、みんな戸惑うとったけど。次もなあ、比嘉やしなあ。ああいう、ちょっと変則のなあ。そらもう、(ミエセスは)東京五輪で、青柳から三振したのしか見てないからからな、サイドスローは。だからあかんやろうなと思っていたけど。ちょっとでも慣れさしたろ、と思っていたが。まあなあ。打ちよったなあ。結果だけでなく、しっかり対応していた。1打席目(結果は右飛)もなあ。ちょっとおっつけ気味か、遅れ気味かわからんけど。なあ、ちゃんとスイングできとったしなあ」-ミエセスはポジション争いと1軍争いで当落線上「そうやなあ。(1軍メンバーを)いつ決めようかなと思っていたけど、なかなか決められへんなあ。おーん。まあ遠征(14日DeNA戦)からは今日みたいな人数連れていかれへんから、2人ぐらい減らさなあかんからなあ。バッティングの時間もな、ビジターで少ないしな。明日から甲子園で、まだ人数は。中とかで打てるからいいけどな」-ノイジーが復帰したら迷うところが増える「そらええ方で迷うのはええやんか。まあ、ノイジーもな、シートノックまで入れてくれってな、まあ刺激にはなってんちゃうかな。慌てる必要はないけど、いい刺激になってくれたらええわな、そらな」-ノイジーは実戦復帰も近そう「そや。明日(10日・日本ハム戦)もう1回甲子園でシートノックとかやらせて、明後日(11日・日本ハム戦)からでもええけどな、明後日ちょっと打席に立たせて、(12日の)巨人戦はちょっとセリーグのピッチャーを見せておきたいのもあるけどな。まあそれからずっとセ・リーグなるからな、DeNAとヤクルト。巨人戦でちょっと、2打席ぐらいでもええかも分からんな。足はええけど、明後日ちょっと1打席ぐらい立たせて、もう甲子園でやる機会ないからな。ノイジーは。守る機会がないから。ちょっとやっといたほうがええと思うからな」-投手陣はブルペンデー「まあ、そうやなあ。まあ0点に抑えとるけどな、まあ。結果的には抑えとるね、(先発で1失点の)富田以外は。まあ、でも、ある程度、今年いけるね、今年戦力としてこっちが見極めている中では、まあ順調に来てるピッチャーはいてるから。あとはそこで何枚新しい戦力として入ってくるかやからなあ。そのへんはもうちょっとなあ、もうちょっとビシッといってほしかった部分はあるけれど、これはこれからやな。今日はそういう(ブルペンデー)形やったけど、これからね、ローテーションピッチャーがな、4回とか5回とか投げていって、その後の状況で、順番じゃなしにな、やっぱりな、ある程度ブルペンの作り方とかいろいろあるから、そのへんで徐々に、これはもう遠征に行ってからになると思うけどな。遠征からやな」-浜地や岩崎は調子いいが、一番後ろは「それはまだちょっと分からん。湯浅もこないだ(6日侍ジャパン戦)見た感じではもう、(WBCで使用する)ボールにも慣れて、だいぶな、よかったからな。あのボールに慣れているということは日本のボールに戻っても、ある程度いけると。あんまりWBCのボールが合うてなかったらなあ、ちょっと心配で、日本のボール使っても心配なのあるけど。まあ向こうのボールをちゃんとあないしてな、投げきれとったらな。ボール変わっても、まあすぐには無理やろうけどな。ええピッチングしたから安心したよ、はっきり言うて」-今日からWBC。(湯浅への)そういう目線も含め、見るか「まあ見るけどな、そらなあ。まあ別にええやん、今日は(阪神の)記事は。そんなん2、3行しかあれへんやろ(笑い)」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】阪神ミエセスが2点本塁打を含む2安打4打点の活躍。新助っ人に応援歌が完成し発奮! 守備につく際にはファンからの歓声も照れ笑い、これからもファンから歓喜が起きるような活躍に期待です!

◆セットアッパー岩崎優が新球ツーシームに好感触だ。6回先頭の中川圭を三ゴロに斬るなど効果的に4球を配し、1イニングを完全投球。「悪くはなかったですね」と笑顔で手応えを明かした。オープン戦初登板した前回4日のオリックス戦でも、ツーシームを試して1回を3者凡退に抑えており、使えるメドが立ったようだ。今季実戦は2回パーフェクトだが「しっかりやっていきたい」と貪欲に進化を重ねる。○...ドラフト6位の富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)は、ホロ苦のプロ初先発となった。救援7投手で1試合をまかなうブルペンデーの先陣を切ったが、初回に3安打を集中されて先制点を献上。2回で2三振こそ奪ったが、4安打1失点に反省しきりだった。「変化球に頼りすぎて、自信のある真っすぐを投げきれなかった。持ち味を出せず悔しい結果になりました」。次回登板で挽回を期す。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神はドラフト6位の富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=がプロ初先発を務める。プルペンデーとして、この日は中継ぎ陣が続々と登板予定。6日のWBC日本代表との強化試合(京セラ)では、大谷翔平投手(28)=エンゼルス=に3ランを被弾した左腕は貴重な経験を糧に開幕1軍入りへ猛アピールする。

◆プロ初先発となった阪神のドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=は2回4安打1失点だった。一回先頭の野口にいきなり左前打を浴びると、太田を右飛、宗を中飛で2死までこぎつける。しかし、新助っ人・シュウィンデルに左前打を許し、2死一、三塁とピンチを広げると、同じく新助っ人のゴンザレスに左前打を放たれ、先制点を献上した。二回は1死から若月を投手強襲の内野安打で出塁を許したが、池田を141キロで空振り三振。野口を遊ゴロに仕留め無失点。富田は前回登板のWBC日本代表との強化試合(京セラ)で大谷翔平(エンゼルス)に3ランを浴びるなど4失点しており、これで登板2試合連続の失点となった。

◆阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス3A=が逆転の2点右前打を放った。0―1で迎えた四回。1死から小幡がチーム初安打となる左前打を放つと、板山が四球、大山が中飛の後、佐藤輝が四球で2死満塁の好機を作った。ここでミエセスが打席へ。カウント1―1からオリックス・村西の145キロを捉えた。鋭い打球は横っ飛びした二塁手・太田のグラブの下を通過し、右前へ。走者2人が生還する逆転打に助っ人も笑顔がはじけた。さらに2死一、三塁のチャンスは続く。ここで「7番・DH」で先発出場の高山が、村西の初球142キロを捉えて中前打。3―1とリードを広げた。ミエセス、そして高山はともに左翼の開幕スタメン候補。互いに譲らず、結果でアピールした。

◆「6番・左翼」で出場した阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス3A=が左中間スタンドに来日後、実戦初アーチとなる2ランを放った。六回1死二塁で打席へ。オリックスの2番手・比嘉の142キロ直球を振り抜いた。高く舞い上がった打球はそのまま左中間スタンド最前列へズドン。ミエセスは三回の第2打席に逆転の2点右前打を放つなど、2安打4打点と活躍した。左腰の張りで別メニュー調整が続いていた同じく新助っ人のシェルドン・ノイジー外野手(28)=前アスレチックス3A=が全体練習に合流。開幕左翼を争うライバルに負けじと、M砲が自慢のパワーを見せつけた。

◆阪神が逆転勝ちした。新助っ人のヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス3A=が、0―1の四回2死満塁で2点右前打を放つと、六回には来日実戦初アーチとなる2ランを放ち、2安打4打点と躍動した。開幕左翼争いを繰り広げる高山俊外野手(29)も中前適時打をマークし存在感を放った。プロ初先発となったドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=は2回4安打1失点。ブルペンデーとして中継ぎ陣がリレーをつないだこの日は、2番手の加治屋蓮投手(31)からカイル・ケラー投手(29)、岩崎優投手(31)、浜地真澄投手(24)、島本浩也投手(24)、石井大智投手(25)がいずれも無失点。盤石の中継ぎ陣が揃って結果を残した。

◆開幕ローテーション入りを目指すオリックスの村西は、三回まで一人の走者も許さない好投。しかし、四回に初安打を許すと、この回だけで3四球を与えるなど制球に苦しみ3失点。「四球で崩れたのが悔しい。クイックがちょっと合わなかった」と反省した。中嶋監督の助言もあって今季から下手投げに取り組む。先発転向へ5回を投げきったことを収穫に挙げ「良いところもあれば悪いところもあった。次回は修正して投げられれば」と話した。

◆阪神がオープン戦の連敗を「3」で止め、3月は5戦目で初勝利を飾った。「7番・左翼」のヨハン・ミエセス外野手(27)が四回に逆転打を放ち、さらに六回には〝第1号〟を2ランで飾るなど、2安打4打点の活躍。注目のD1位・森下翔太外野手(22)=中大=は途中出場で1打数1三振だった。ブルペンデーの投手陣はD6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=やカイル・ケラー投手(29)らが登板した。WBC日本代表戦などを含む対外試合の連敗を「5」で止めた岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(オープン戦成績=2勝3敗、観衆=1万2285人)。ーーミエセスが打った「あんな下から投げるんて知らんかった。(オリックス先発の)村西ってなあ。次も比嘉やしなあ。そらもう、(ミエセスは)オリンピックで、青柳から三振したのしか見てないからからな、サイドスローは。アカンやろうなと思っていたけど。慣れさしたろ、と思っていたが。打ちよったなあ」ーーミエセスはポジション争いと1軍争いで当落線上「いつ決めようかなと思っていたけど、なかなか決められへんなあ。(14日からの関東)遠征は今日みたいな人数連れていかれへんから、2人ぐらい減らさなアカンからなあ。バッティングの時間もな、ビジターで少ないしな」ーーノイジーが復帰すれば悩みが増える「エエ方で迷うのはエエやんか。ノイジーもな、シートノックまで入れてくれってな、刺激にはなってんちゃうかな。慌てる必要はないけど」ーー実戦復帰も近い「明日もう1回、甲子園でシートノックとかやらせて、明後日(11日の日本ハム戦)からでもエエけどな、ちょっと打席に立たせて、(12日の)巨人戦はセ・リーグのピッチャーを見せておきたいのもあるけどな。それからセ・リーグなるからな、DeNAとヤクルト。巨人戦でちょっと、2打席ぐらいでもエエかも分からんな」ーー投手陣はブルペンデー「0点に抑えとるけどな。結果的には抑えとるね、富田以外は。今年戦力として見極めている中で、順調に来てるピッチャーはいてるから。もうちょっとビシッといってほしかった部分はあるけれど、これはこれからやな」ーー浜地や岩崎は調子いいが、一番後ろは「まだちょっと分からん。湯浅もこないだ見た感じではボールにも慣れて、良かったからな。あのボールに慣れているということは日本のボールに戻っても、ある程度いけると。WBCのボールが合うてなかったら、心配で...日本のボール使っても心配なのあるけど。向こうのボールをあないして投げきれとったらな。ボール変わっても、すぐには無理やろうけどな。エエピッチングしたから安心したよ、はっきり言うて」ーー今日から侍ジャパンが登場する「まあ見るけどな、そらなあ。まあ別にエエやん、今日は記事は。そんなん2、3行しかあれへんやろ」

◆「7番・DH」で出場した阪神・高山俊外野手(29)が追撃の中前適時打。「チャンスだったので、積極的にいこうと思っていました」。ミエセスの一打で2-1と逆転した直後の四回2死一、三塁の場面。動揺を隠せない村西の初球、142キロ直球を中前にはじき返した。ノイジーの全体練習復帰やミエセスのアピールと開幕左翼争いが白熱する中での快音。2月の実戦は打率・174と苦しんだが、「(春季キャンプから)帰ってきて(教育リーグの)名古屋で打席に立たせてもらったり、少しずつ感覚はよくなってきている」と調子は上向きだ。「結果につながるように明日からもやっていきたい」。はい上がると決めた2023年。開幕スタメンは最後まであきらめない。(原田遼太郎)

◆「2番・遊撃」の阪神・小幡竜平内野手(22)が四回1死の第2打席で村西の136キロ直球を左前に運び、チーム初安打。逆転の契機を作った。「まず塁に出て、チャンスメークできたのはよかった」。遊撃の守備では、各内野守備陣と言葉を交わす姿が目立つ。「コミュニケーションを意識しています。もっと外野ともコミュニケーションを多く取れたらいいと思っています」と力強かった。

◆「5番・三塁」の阪神・佐藤輝明内野手(23)は2打数1安打1四球。内容のある3打席に「よかったです。いい調整ができるように頑張ります」とうなずいた。同僚の湯浅京己投手(23)、中野拓夢内野手(26)がWBC日本代表として初戦を迎えるとあって、「見ようかなと思っています、中国戦。祈っています、心の中で! (2人が)活躍するのを」と語った。

◆「7番・左翼」で出場した阪神のヨハン・ミエセス外野手(27)が四回に逆転打を放ち、六回には〝第1号〟を2ランで飾るなど、2安打4打点の活躍。120キロの巨体に詰まったパワーで弾き返した打球は左中間席へ消えていった。外野の定位置争いは俺もいる! 猛アピールに成功だ。「しっかりと体重を後ろのほうで、と常に心がけている。それができています。シーズンに向けていい結果も出た。これを続けながらやりたい」3-1の六回1死二塁で比嘉の外角高めの直球を振り抜き、左中間席へアーチを描いた。0-1の四回2死満塁でも村西の真ん中付近の145キロ直球を捉え、一、二塁間を抜ける右前への2点打。4打点をたたき出し、逆転劇の主役になった。活躍をたたえる虎党の声援には、グラウンドで帽子をとっての一礼が基本だが...。「どういう仕組みかわからなかった。キャッチボールをしていた井上選手から、『早く帽子をとれよ』とずっといわれていた。いつもベンチで冗談ばっかりだから、また冗談いってんなと思って」と笑った。いずれもサイドスローの変則右腕撃ち。岡田監督も「(ドミニカ共和国代表で出場した東京)オリンピックで、青柳から三振したのしか見てないからからな、サイドスロー(相手)は。だからアカンやろうな」と分析していたが、「打ちよったなあ。1打席目も。ちゃんとスイングできとった」と対応力に声を弾ませた。ノイジーが全体練習に合流し、井上や板山らも猛アピール中。M砲も「チームメートが打っていることは、自分にも元気づく」と刺激を受ける。ヒッティングマーチも完成し、「元気をもらえる曲。ファンの方々の期待に応えるためにも、しっかリ働きたい。(日本語で)ガンバリマス! オサキデス!」と気合を入れた。ミエセスの逆襲が始まる。(新里公章)

◆オープン戦の連敗を「3」で止め、3月は5戦目で初勝利を飾った阪神・岡田彰布監督(65)は「戦力として、こっちが見極めている中で、まあ順調に来ているピッチャーはいてるから」とコメント。ブルペンデーの投手陣はD6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が先発し、三回以降に登板したカイル・ケラー投手(29)、岩崎優投手(31)、浜地真澄投手(24)らの中継ぎ陣が無失点で抑えたことに安堵の表情を浮かべた。「結果的には抑えとるね、富田以外は。もうちょっとビシッといってほしかった部分はあるけれど。これからやな」と指揮官。現時点で開幕守護神はK・ケラーが有力。七回から浜地-岩崎-K・ケラーの構想にメドが立ったことが大きな収穫だ。昨季、おもにクローザーとして29セーブを挙げた左腕の岩崎と、52試合に登板して21ホールドを挙げた右腕の浜地は今年も元気いっぱい。ここに150キロ超の速球に加えて昨季習得したフォークが武器となりつつあるK・ケラーが本来の実力を発揮すれば、湯浅不在の不安は解消される。「(今後は)ある程度、ブルペンでの(肩の)作り方とか、いろんなものがあるから。その辺は(14日からの関東)遠征からやな」。中継ぎ投手7人を送り込み、対外試合の連敗を「5」で止めた。オープン戦は残り13試合。盤石のブルペン陣をさらに強固にする。(三木建次)

◆阪神とオリックスのオープン戦を見つめながらも、正午から行われていたWBC1次リーグB組のオープニングゲーム、韓国-オーストラリアの経過が気になった。韓国の選手が二塁上でガッツポーズをしながらタッチアウトになったり、オーストラリアの投手が4連続四球で追い詰められたり...。正直にいって日本の選手が同じような状況になるとは思えないプレーもあったが、国際大会の、重圧がかかる初戦では、やはり何が起きてもおかしくないのだろう。「日本も、近年の国際大会では1戦目で苦労しているんですよ」知ったような顔でそう口を挟んできたのは、東京五輪まで稲葉監督率いる侍ジャパン担当を務め、現在はデスクの長友孝輔だ。「オオタニサン」が投げるし打つんだから、今の日本にそんな不安もないだろう! 余計な情報をくれるな!! と思いつつ、心配性の虎ソナは長友に言われた通り調べてみる...。たしかに、2019年11月5日に行われた国際大会「プレミア12」の初戦だったベネズエラ戦(台湾・桃園)では七回終了時点まで2-4のビハインドだった。八回に3つの押し出し四球などで一挙6点を奪い、なんとか8-4で逆転勝利を収めた。21年7月28日の東京五輪、オープニングラウンド第1戦のドミニカ共和国戦(福島県営あづま)は記憶に新しいが、この試合も九回裏を迎えるまで1-3のビハインドだった。1死走者なしからドドドッと5打数連続安打が出て、坂本(巨人)の一打で逆転サヨナラ勝ち。どちらの大会も結果的に世界一(金メダル)に輝き、虎ソナとしては忘れかけていた試合だが「もし、あの1戦目の結果が違ったら...」と思うとゾッとする。五輪のその試合には今季から虎に加わった助っ人、ミエセスもドミニカ共和国代表の「5番・左翼」で出場していた。3三振を含む4タコだったようだし、そういう意味では彼も「初戦の怖さ」を知る男か...。なんてことを考えていたら、オリックスとのオープン戦で虎1号アーチを含む2安打4打点と大暴れしたではないか。M砲のおかげで、阪神の今春の連敗は「5」でストップした。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
2
(1↑)
日本ハム
420 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
35
(-)
26
(-)
9
(-)
11
(-)
0.270
(-)
3.570
(-)
2
(1↓)
ORIX
210 0.667
(↓0.333)
1
(↓1)
12
(+1)
9
(+5)
1
(-)
2
(-)
0.248
(↓0.021)
3.000
(↓1)
2
(3↑)
西武
211 0.667
(↑0.167)
1
(-)
14
(+8)
6
(+1)
1
(+1)
6
(+2)
0.226
(↑0.05)
1.540
(↑0.19)
5
(2↓)
ソフトバンク
221 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
21
(+4)
20
(+10)
6
(+2)
1
(-)
0.278
(↑0.005)
4.000
(↓1.5)
5
(-)
広島
220 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
11
(-)
11
(-)
0
(-)
2
(-)
0.244
(-)
2.120
(-)
5
(-)
ロッテ
112 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
8
(-)
12
(-)
1
(-)
5
(-)
0.176
(-)
2.750
(-)
8
(1↑)
楽天
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
32
(+3)
38
(+2)
5
(-)
8
(+2)
0.291
(↑0.014)
5.670
(↑0.64)
8
(3↓)
DeNA
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
19
(+2)
22
(+3)
1
(-)
2
(-)
0.204
(↑0.004)
2.550
(↓0.13)
10
(-)
阪神
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
20
(+5)
22
(+1)
6
(+1)
3
(-)
0.207
(↓0.013)
4.090
(↑0.8)
10
(-)
ヤクルト
233 0.400
(↑0.15)
2
(-)
42
(+10)
42
(+4)
7
(+1)
12
(+1)
0.264
(↑0.019)
4.690
(↑0.1)
12
(-)
中日
031 0.000
(-)
3
(↓1)
11
(+1)
24
(+8)
3
(-)
0
(-)
0.197
(↑0.007)
4.890
(↓1.22)