西武(☆8対1★)中日 =オープン戦2回戦(2023.03.09)・ベルーナドーム=
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中日
1000000001700
西武
02001302X81211
勝利投手:エンス(1勝0敗0S)
(セーブ:髙橋 光成(0勝0敗1S))
敗戦投手:松葉 貴大(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山村 崇嘉(1号・5回裏ソロ)

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◆西武は、山村がソロを含む3本の長打を放つ活躍。開幕一軍を狙う3年目内野手が、首脳陣に強烈なアピールを見せた。一方の中日は、田中と村松の新人コンビがともにマルチ安打を記録。それぞれバットで存在感を示した。

◆ベテラン、激走!! 西武中村剛也内野手(39)がチームスローガン「走魂」を体現した。「4番DH」で出場し、2回無死の第1打席で中日松葉の内角球をうまくレフト前へ安打に。続く5番鈴木が中堅左へ飛球を放ち、抜けたことを確認すると、二塁、三塁と一気に駆け抜け、ホームインした。クロスプレーのタイミングにはなったものの、中日野手陣の送球がずれたため、中村はスライディングすることなく生還した。今季で40歳を迎えるベテランは、2月は高知・春野キャンプでじっくり調整。「例年よりそんなにペースを上げることなく、というかケガしないように」。ペナントレース開幕まで3週間、走魂の宿った元気な姿をしっかりと見せた。

◆先発ローテーション入り濃厚の西武ディートリック・エンス投手(31)が、力のある投球を見せた。今年2度目の対外試合は先発で初回に1失点したものの、4回を3安打4奪三振1失点に。左腕からの140キロ台終盤の直球には力があり、空振りを奪うケースも多かった。「肩やヒジは何も問題がない。先週もあれだけ球速が出て、状態はいいと思う」と、カットボールなどの変化球も含め、順調に仕上がってきている。昨季は外国人左腕としては球団69年ぶりに2桁勝利をマークし、慣れた来日2年目はさらに期待が掛かる。8日に開幕したWBCについても「いま日本にいるので、日本の試合はできる限り時間があれば全部見たいと思っています」と熱心。個人的な大会最大の注目点を問うと「オオタニ!」と笑った。【金子真仁】

◆西武が今季対外試合9試合目にして、待望のチーム初本塁打が出た。山村崇嘉内野手(20)が放った。5回1死走者なし、中日松葉の内角寄りカットボールを振り抜くと、打球は右翼フェンス最上部に当たり、そのままスタンドインした。試合中、球団広報を通じ「最近自分のスイングができていますし、打った瞬間の手ごたえもいいものがありました」とコメントを寄せた。オープン戦ながらベルーナドームでの1軍戦出場は初めて。「ライオンズファンの前で本塁打を打つことができてうれしいです」と喜んだ。山村は東海大相模(神奈川)出身で、今季でプロ3年目を迎える。三塁や遊撃を守り、打撃を武器に開幕1軍を狙っている。

◆中日藤嶋健人投手(24)が6回途中に途中降板した。右太ももを痛めた模様。同投手は6回2死三塁の場面で、先発松葉に代わって登板。西川への2球目が一塁線へのゴロとなり、藤嶋はボールを捕球しようとした際に一塁手カリステと交錯しかけたため飛んでよけて転倒した。落合ヘッド兼投手コーチ、トレーナーが駆けつけ、藤嶋は右太ももをかばいながらベンチに戻った。そのまま交代し、森が3番手でマウンドに上がった。藤嶋はブルペンを支える貴重な右腕として昨季は緊急先発登板も含め、リリーフを中心に自己最多50試合に登板、10ホールドを挙げた。今季も勝利の方程式へのつなぎ役として、期待されている。

◆いつかは師匠のように-。西武西川愛也外野手(23)、山村崇嘉内野手(20)が9日、オープン戦中日戦(ベルーナドーム)でそれぞれ3安打。開幕1軍入りへ元気よくアピールした。西川は花咲徳栄(埼玉)、山村は東海大相模(神奈川)と、ともに関東の名門でならした左打者で今季のブレークを狙う。西川はWBCに出場する山川に弟子入りし、居残り練習も含め、オフは何百時間とともにした。「ずっと野球の話してるんで。こないだ打ってくれて、野球の神様はいるんだなって」。師はいなくとも、この日も3安打しながら、松井監督や高山コーチらと居残り打に励んだ。山村はオフに打を中村に、守備をWBC出場の源田に学んだ。この日はチームの今季実戦初アーチを記録したが、自身のベストプレーには「最後の3本目はポテンヒットですけど、二塁打にできたことはチームとしてもプラスだと思います」と選び、総合力でアピールする。「源田さんはもう、日本一のショートなんで。たまらんプレーをたくさん見て勉強したいです」と汗をふいた。師も弟子も互いの場所で輝き、3週間後のペナント開幕でまたヒザを交える。【金子真仁】スコア詳細はこちら

◆31日のオリックス戦(ベルーナドーム)で開幕投手を務める西武高橋光成(26)が、中日打線を球威で圧倒した。4回5奪三振、最速は154キロをマークした。「今日は全部三振を取りに行くぐらいのつもりでいい形だったので良かったです」と振り返った。バレエの動きを参考にした新フォームも板についてきた。「ちょっとずつやってきたことが形になっているのかな」と手ごたえを感じていた。

◆背番号125の西武古市尊捕手(20)がオープン戦ながら1軍で初安打を放った。8回無死一塁、代打で登場し、中日祖父江のスライダーに食らいつき、右翼線への二塁打とした。「うれしいですし、ホッとしました」とこぼれ出た。南郷キャンプの最終クールから1軍に合流した。高知から福岡経由で宮崎入り。いきなり始まる実戦の日々に「そこは不安です」とも正直に口にしていた。それでも攻守に落ち着いたプレーが多かった。「いい当たりとかでも抜けなかったりが続いて、早く1本出したいなというふうには思っていたので」。確かな1歩になった。独立リーグの徳島インディゴソックスから育成契約で入団し、2年目を迎える。初めての1軍。5日のDeNA戦(横浜)では平良を、この日は開幕投手高橋と、試合途中でバッテリーを組んだ。強烈な直球や変化球。それと。「レベルの高い配球というか、今まで僕の頭の中になかった配球があったので、そこは僕が引っ張られていったという感じです」悔やむことはあったにしても、試合終盤にエース格と組んだことは、支配下登録を目指す古市にとって大きな財産になる。この日の安打には松井稼頭央監督(47)もうれしそうに目を細めた。「本人が一番うれしいんじゃないでしょうかね。安打もなかなか出てない中でも、この前の横浜スタジアムで走者一塁で『バントしたいか打ちたいか、どっちだ?』と聞いたら『打ちたいです』と。『じゃ分かった、打ってこい』と」要所でしっかり爪痕を残すハートの強さで、首脳陣たちに存在を示した。今後は2軍戦での出場機会も増える見込みだ。古市は「まだまだこれじゃ支配下になれない」と胸の内を明かす。ポジションは1つ。投手や内外野手以上に、育成捕手の支配下契約はハードルが高い。それでも支配下ではなく正捕手を目指し、励む。【金子真仁】

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
2
(1↑)
日本ハム
420 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
35
(-)
26
(-)
9
(-)
11
(-)
0.270
(-)
3.570
(-)
2
(1↓)
ORIX
210 0.667
(↓0.333)
1
(↓1)
12
(+1)
9
(+5)
1
(-)
2
(-)
0.248
(↓0.021)
3.000
(↓1)
2
(3↑)
西武
211 0.667
(↑0.167)
1
(-)
14
(+8)
6
(+1)
1
(+1)
6
(+2)
0.226
(↑0.05
1.540
(↑0.19)
5
(2↓)
ソフトバンク
221 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
21
(+4)
20
(+10)
6
(+2)
1
(-)
0.278
(↑0.005)
4.000
(↓1.5)
5
(-)
広島
220 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
11
(-)
11
(-)
0
(-)
2
(-)
0.244
(-)
2.120
(-)
5
(-)
ロッテ
112 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
8
(-)
12
(-)
1
(-)
5
(-)
0.176
(-)
2.750
(-)
8
(1↑)
楽天
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
32
(+3)
38
(+2)
5
(-)
8
(+2)
0.291
(↑0.014)
5.670
(↑0.64)
8
(3↓)
DeNA
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
19
(+2)
22
(+3)
1
(-)
2
(-)
0.204
(↑0.004)
2.550
(↓0.13)
10
(-)
阪神
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
20
(+5)
22
(+1)
6
(+1)
3
(-)
0.207
(↓0.013)
4.090
(↑0.8)
10
(-)
ヤクルト
233 0.400
(↑0.15)
2
(-)
42
(+10)
42
(+4)
7
(+1)
12
(+1)
0.264
(↑0.019)
4.690
(↑0.1)
12
(-)
中日
031 0.000
(-)
3
(↓1)
11
(+1)
24
(+8)
3
(-)
0
(-)
0.197
(↑0.007
4.890
(↓1.22)