西武(1対1)中日 =オープン戦1回戦(2023.03.08)・ベルーナドーム=
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中日
0001000001400
西武
0000001001410
勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆西武は、3番手・隅田が4回1安打無失点。安定感のあるピッチングで、開幕ローテーション入りへ前進した。一方の中日は、先発・涌井が3イニングをパーフェクトに抑える好投。新天地でベテランの貫禄を示した。

◆西武の新外国人マーク・ペイトン外野手(31=ホワイトソックス)が頭部死球で途中交代した。1番中堅でスタメン出場した4回無死の第2打席、カウント3-2の6球目、中日2番手福島の抜けた直球が、左打者のペイトンのヘルメット右耳後部付近を直撃した。ペイトンは倒れ込み、1度は上体を起こしたものの、再び安静の体勢に。マスク着用での声出しが解禁となっているスタンドからは「おい!」など怒声も飛んだ。福島は危険球で退場に。担架で運ばれたペイトンには、西武ファンが詰めかける左翼席などから「頑張れ、頑張れ、ペイトン!!」とコールが飛んだ。試合中、球団広報は「このあと病院を受診いたします」と発表した。

◆中日涌井秀章投手がプロ19年目の技術力で、13年まで在籍した古巣に健在を示した。移籍後の対外試合初先発で3回を完全。切れのある球を低めに集め、両サイドに投げ分けた。「普通だった。今は結果じゃない。うまく調整をできているか(が大事)」と淡々。昨季は右手中指骨折の影響で4勝にとどまったが、中日から請われてトレードで加入した36歳のベテラン。「先発として勝つことだけ」と役割を自覚する。新天地での復活へ、助走を加速させた。

◆西武の新外国人マーク・ペイトン外野手(31=ホワイトソックス)が頭部死球で途中退場した。1番中堅でスタメン出場し、4回無死の第2打席。中日2番手福島のフルカウントからの6球目が抜け、ペイトンのヘルメット右耳後部に直撃した。ペイトンはその場にうずくまり、やがて上体こそ起こしたものの、最後は担架で退場。都内の病院での検査へ。CT検査の結果、頭部打撲の診断とともに「異常なし」と判断されたと、午後6時に球団が明らかにした。松井稼頭央監督(47)は試合終了直後に報道陣に対し「僕も(ベンチ)裏に確認しに行って、本人は『大丈夫です』と言ってましたけど。今日の今日ですから、明日あさっての様子も見ないといけないと思う」と、9日の出場や練習参加などは慎重に見極める方針を口にしている。

◆西武今井達也投手(24)が先発マウンドへ向かう15分前、レフト付近でウオーミングアップしている時だった。「頑張れ、頑張れ、今井!!」マスク着用での声出し応援が解禁になり、左翼席を中心とした西武ファンが今井に声援を送った。「いやー、なんか、プロ野球らしさが戻ってきたなーって感じがしました。20年、21年、22年...3年間(声出し応援が)なかったですしね」懐かしさを背に、マウンドでは順調ぶりを示した。先発し、3回までは打者10人を1安打に。4回に中日田中の三塁打を機に1失点したものの、4奪三振に5つのゴロアウトを取るなど、球威でねじ伏せた。「立ち上がりは良かったんですが、回を追うごとに制球が。次回修正したいです」と反省点も口にした。試合前、後藤オーナーからは「完投を」との訓示があり、オーナーは高橋らとともに今井への完投期待も口に。最速154キロをマークしながら、スライダーも低めに集め、ペナント開幕への期待をうかがわせた。【金子真仁】

◆西武西川愛也外野手(23)が「走魂」を示した。サヨナラを狙う9回2死から鈴木が四球で出塁し、西川が代走に送られた。松井稼頭央監督(47)が振り返る。「(二盗を)行けたら行ってていいよと。アウトになってもいいと思うし。ああいうところで勇気を出すのは非常に難しいと思う」カウント2-1までは動かなかったが、甲子園優勝した花咲徳栄(埼玉)時代のチームメート、中日清水が投じた4球目に走った。カーブだった。「カーブが来そうなカウントで行けたらと」研究し、場を察知し、しっかりと答えを出した。「不安はなかったです。覚悟はついていたので」。セーフ。「これを自信に変えて、どんどん走りたいと思います」と胸を張った。外野手争いは激しい。松井監督が掲げるスローガン「走魂」を体現できる外野手も多い。「勇気を出して行ってくれてセーフになってくれたので、本人にとってもチームにとっても大きかったです」と指揮官。後続が倒れて引き分けに終わるも、二塁からベンチへ戻ってくる西川は周囲からたたえられていた。【金子真仁】

◆西武隅田知一郎投手(23)が、また1つ大きくなった。6回から3番手で登板し、3イニングを打者9人でピシャリ。150キロに迫る直球を軸に攻めたが、1-1の同点で迎えた9回表のマウンドは内野安打、四球、犠打野選で無死満塁となってしまった。「点を与えてはいけない場面だったので自然と力むと思うんですけど、自分で力まないようコントロールできました」代打福元を浅い中飛、続く福永も浅い右飛。力感ないフォームからの豊かな球威で、三塁走者をくぎ付けにさせた。最後は大野をカウント1-2からのチェンジアップで見逃し三振に。「追い込んでしっかり変化球を投げられているのもいい部分ですけど、そこで真っすぐを選択して仕留められたらと思います」と理想は高い。1勝10敗と苦しんだプロ1年目を終え、投球フォームを変える決断をした。「僕もその一角を担いたいと思っていますし、しっかり食い込んでいけるように負けじと頑張りたいです」。2年目の飛躍を期す左腕。先発投手の職責を果たす力量も高まり、松井監督も「あそこを乗り切れたのが次につながってくるんじゃないか」とさらなる進化への期待を高めた。

◆西武中村剛也内野手(39)に今季実戦での初安打が生まれた。同じ39歳の栗山の代打として7回に登場。中日谷元の変化球をしっかりレフトへ引っ張った。初球だった。前日までの打席もファーストストライクを振るケースが多い。「まぁ、まだ実戦少ないので」と笑う。同様に積極的に振る栗山は「見て合わせていくのもいいんですけど、振って合わせていく。その中でファウルになるか、空振りになるか、前に飛ぶか」と、スイングと結果を検証しながら進めている。同期入団で、今年でともに40歳になる。ここまでのオープン戦はどちらかがDHスタメンで、どちらかが代打出場。2打席ずつ分け合っている。松井監督も「本人たちが今までやってきた経験も準備の仕方ももちろんあると思うので、そこは信頼して本人たちに任せています」と調整に全幅の信頼を寄せている。賛辞は続く。試合前には後藤高志オーナー(74)から「ライオンズには中村、栗山という大変なお手本がある」「(若手の)皆さんにとって宝です」とたたえられた。2人とも胸を張って言葉を受けていた。中村が「うれしかったですね。頑張ろうかなと」と照れくさそうに話せば、栗山は「ここまでやらせてもらっているのを含めて、責任の重さを痛感します」と強く口にする。オーナーにはともに「若々しい40歳」と言われながらも、キャラはちょっと違う2人。若手と競争しながらも、コンビの存在感はやはり日に日に増している。【金子真仁】

◆西武の後藤オーナーが試合前にベンチ前で選手らに訓示した。盗塁数はリーグワーストの60個だった昨季からリーグトップを目指すように野手陣を激励。「一人一人は大変、走力のある選手ばかり。走りたい、という本能を松井監督は刺激しているだろうから、楽しみ」と期待感を口にした。

◆西武のペイトンが四回の打席で頭部に投球を受け、担架で運ばれて交代した。外野の新戦力のアクシデントに、松井監督は「本人は大丈夫と言っていたけど、様子を見ないといけない」と心配そうに話した。

◆西武の隅田が六回から4回1安打無失点で先発枠入りに前進した。九回は無死満塁から2者続けて浅い外野フライを打たせ、大野奨をチェンジアップで見逃し三振に。ピンチをしのぎ「しっかり真っすぐを投げ切ってファウルを打たせ、いいチェンジアップを投げられた」と手応えを口にした。4球団競合でドラフト1位入団した昨季は1勝10敗とプロの壁にぶつかった。他の先発陣も好投が目立ち「しっかり食い込んでいけるように」と気合を入れた。

◆中日の福島が危険球による退場処分を受けた。四回に2番手で登板し、先頭打者のペイトンへの速球が頭部にぶつかった。育成選手から昨季終了後に支配下契約に復帰し、手薄な左の中継ぎとして期待がかかる3年目の20歳。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
0
(-)
11
(-)
4
(-)
1
(-)
2
(-)
0.269
(-)
2.000
(-)
3
(2↑)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0
(-)
35
(+7)
26
(+1)
9
(+2)
11
(+6)
0.270
(↑0.011)
3.570
(↑0.73)
3
(1↑)
ソフトバンク
211 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
17
(+8)
10
(+8)
4
(+2)
1
(-)
0.273
(↑0.036)
2.500
(↓1.83)
5
(-)
DeNA
330 0.500
(↓0.1)
1
(↓1)
17
(+4)
19
(+5)
1
(-)
2
(-)
0.200
(↑0.006)
2.420
(↓0.58)
5
(2↑)
西武
111 0.500
(-)
1
(↓0.5)
6
(+1)
5
(+1)
0
(-)
4
(+1)
0.176
(↓0.012)
1.730
(↑0.39)
5
(2↑)
広島
220 0.500
(-)
1
(↓0.5)
11
(-)
11
(-)
0
(-)
2
(-)
0.244
(-)
2.120
(-)
5
(4↓)
ロッテ
112 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
8
(+1)
12
(+7)
1
(-)
5
(+1)
0.176
(↓0.007)
2.750
(↓1.08)
9
(2↑)
楽天
240 0.333
(↑0.133)
2
(-)
29
(+5)
36
(+4)
5
(+2)
6
(-)
0.277
(↓0.016)
6.310
(↑0.49)
10
(1↓)
阪神
130 0.250
(-)
2
(↓0.5)
15
(-)
21
(-)
5
(-)
3
(-)
0.220
(-)
4.890
(-)
10
(1↓)
ヤクルト
133 0.250
(-)
2
(↓0.5)
32
(+8)
38
(+8)
6
(+1)
11
(+3)
0.245
(↑0.022)
4.790
(↓0.54)
12
(-)
中日
021 0.000
(-)
2
(↓0.5)
10
(+1)
16
(+1)
3
(-)
0
(-)
0.190
(↓0.024)
3.670
(↑1.33)