ロッテ(☆4対2★)日本ハム =オープン戦1回戦(2023.03.07)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
0000011002321
ロッテ
02020000X4910
勝利投手:森 遼大朗(1勝0敗0S)
(セーブ:横山 陸人(0勝0敗1S))
敗戦投手:ポンセ(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(2号・7回表ソロ)

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◆ロッテは、先発・森が4回無安打無失点のピッチングを披露。開幕ローテーション入りへ向け、しっかりと結果を残した。一方の日本ハムは、万波がオープン戦2号となるソロを放つ活躍。持ち前の打棒を発揮し、状態の良さを示した。

◆ロッテは2回、「5番一塁」井上晴也内野手(33)の右犠飛と「8番捕手」田村龍弘捕手(28)の右前適時打で2点を先制した。先頭の山口航輝外野手(22)が投手強襲の内野安打で出塁すると、グレゴリー・ポランコ外野手(31)も左越え二塁打で無死二、三塁の好機をつくった。井上が右犠飛で先制すると、2死後に田村が右前にタイムリーを放ってリードを広げた。田村は「ツーシームが良いピッチャーなので逆方向を意識して打った結果が良い形となりました。シーズン中も同じイメージを持って打席に立てればと思います」と話した。ロッテはオープン戦初戦のヤクルト戦(4日、ZOZOマリン)の初回に平沢大河内野手(25)が2ランを放ったが、それ以来の打点となった。

◆日本ハムのドラフト1位、矢沢宏太投手(22=日体大)が「1番指名打者」でスタメン出場し、6回にチーム初安打を放った。5回までロッテ投手陣に無安打に押さえられていたが、6回1死、矢沢が2ストライクと追い込まれながら、ロッテ小沼の低めフォークをとらえ、右翼への二塁打に。2番五十幡の一ゴロの間に三塁に進むと、3番松本剛の遊撃内野安打で生還を果たし、1点を返した。

◆侍ジャパンのサポートメンバーから戻った日本ハム万波中正外野手(22)が7回1死から、右翼へ豪快な1発を放った。ロッテ小沼の初球、高めストレートを振り抜くと、打球は鮮やかな弧を描いて、ZOZOマリンの右翼席に吸い込まれた。オープン戦では26日に1号を放って以来の本塁打。侍ジャパンでは、4日の中日戦(バンテリンドーム)に途中出場し、8回無死一塁でバックスクリーンへ2ランを放っており、チームに戻っても、好調をキープしている。

◆ロッテの森遼大朗投手(23)が先発登板し、4回無安打3奪三振無失点の好投で先発ローテーション入りに向けてアピールした。森は「初回にフォアボールを2つ出して苦しんだ立ち上がりだった」と反省も、「低めに集められた真っすぐが一番良かったかなと思っている。まだまだアピールして良い印象を植え付けたい」とまだまだ満足していない。日本ハムのドラフト1位矢沢を見逃し三振に斬り、4回表の最後は清宮のバットを内角直球でへし折り一塁ゴロに封じる場面もあった。今オフにはチームメートの美馬学投手(36)と自主トレを行い、頭がブレない新投球フォームへの助言も受けた。その成果も少しずつ感じている。「今年はしっかり1軍で投げるためにやってきた。1軍の先発ローテーションが一番の目標。その中で勝ち星も」と意気込んだ。

◆ロッテは9安打で4得点を奪い、オープン戦3戦目で初勝利を挙げた。2回に山口航輝外野手(22)とグレゴリー・ポランコ外野手(31=巨人)の連打で無死二、三塁とすると、井上晴也内野手(33)の右犠飛で先制。2死後に、田村龍弘捕手(28)も右前適時打を放った。4回にも井上の中前適時打と田村の右前適時打で2点を加点した。ケガなどで苦しみ、定位置を受け渡してしまった2人にとって、レギュラー再奪取をアピールする一打だった。井上は「自分のスイングを心がけている。体の使い方での長所を確実にしたい。1本出て、ホッとしています。シンプルに何歳になっても野球が楽しいです」と笑顔。わき腹など度重なるケガや若手の台頭もあり、昨季はわずか2試合の出場だった田村も「体が元気。打撃に関してはアピール出来ていると思うので、これを落とさず、開幕まで維持していけたらいい」と意気込んだ。投げても先発した森遼大朗投手(23)が4回無安打2失点。最後も横山陸人投手(21)が3者凡退で締めるなど、若手投手陣も活躍も目立った。吉井理人監督(57)が侍ジャパン投手コーチと離れている間に監督代行を務めている福浦和也ヘッドコーチ(47)にとっても、引き分け続きで迎えた中で初白星となった。【鎌田直秀】

◆期間限定"武者修行"の効果が出た。侍ジャパンのサポートメンバーから戻った日本ハム万波中正外野手(22)が、7回1死から右翼へ豪快な1発を放った。侍ジャパンでは4日の中日戦(バンテリンドーム)に途中出場し、8回無死一塁でバックスクリーンへ2ラン。代表同行中には大谷の打撃練習を生見学。ヤクルト村上らから学んだ打撃理論も生かし、実戦"2戦連発"と、開幕スタメンへ猛アピールした。世界一を狙うハイレベル集団の中で磨かれたセンスが、いきなり実戦で表れた。万波は7回1死、ロッテ小沼の初球、高めストレートを迷いなく振り抜いた。打球は鮮やかな弧を描き、ZOZOマリン右翼席へ。「どの方向にも真っすぐシュートしない打球を打ちたいと。変化球きそうなとこで、まっすぐ来たらいいなという感じで待てたのが良かった」と振り返った。3、4日の中日戦に侍ジャパンのサポートメンバーとして同行。4日の中日戦には6回の代走から途中出場し、8回無死一塁で中日仲地の初球、148キロストレートをバックスクリーン左にたたき込んだ。これで実戦2戦連発。チームを離れる前の名護キャンプ中、2月26日の阪神とのオープン戦でも本塁打を放っており、3日の侍ジャパンでの中日戦を含め実戦4戦3発と大当たり中で「キャンプからずっと調子いいっす」と、笑みがこぼれた。世界のトップとともにいた2日間が、大きな刺激になった。大谷の打撃練習を間近で目にし、魂が揺さぶられた。「1つも2つも次元が上。打球もスイングスピードも。よりモチベーションが上がった。もっともっと早い打球を打つためにトレーニングしないといけない」と自らを鼓舞した。日本を代表する打者との会話も貴重だった。「村上さん、牧さん、近藤さんと話ができた。ここで押し込むみたいで」と右親指の付け根を示し「面白いなと」。この日の本塁打に関しては「押し込めてはいたけど、僕はまだちょっと違う」。何事も貪欲に吸収し、新球場での本塁打キング1号を目指す。【永野高輔】○...ドラフト1位の矢沢宏太投手(22=日体大)が非凡な対応力を披露した。チームは5回までロッテ投手陣に無安打に押さえられていたが、6回1死、小沼のフォーク2球を空振りした後、3球目の低めフォークを右翼への二塁打に。チーム初安打を「ストレートを頭に入れつつ7、8割フォークが来るかなあと。(チームで)最初に打ちたいと思っていたので、良かった」と振り返った。○...昨季首位打者の松本剛が、2戦連続のタイムリーで存在感を示した。6回2死三塁で遊撃への適時内野安打を放ちチーム初得点を生んだ。札幌ドームでの5日の楽天とのオープン戦では5回2死一塁で右翼へ適時三塁打。この日は地味だったが「いいヒットばかりじゃない。ああいうヒットを1本でも多く打つことで数字は上がる。泥くさく自分らしいヒットが出ているのは、いいこと」と前向きに話した。○...開幕ローテ入りが確定しているポンセが先発し、今季初安打を浴びた。2月23日のロッテとの練習試合は1回完全2奪三振。この日は初回3者凡退も、2回に山口、ポランコに連打を許し、無死二、三塁から井上の右犠飛、2死三塁から田村に右前適時打で2点目を与えた。2回3安打2失点に「これから改善、向上すべき部分をクリアできるようにしたい」と冷静に振り返った。

◆ロッテ田村龍弘捕手(28)が、2安打2打点の活躍でオープン戦初勝利を呼び込んだ。6日の侍ジャパン強化試合阪神戦では「たっちゃん」の愛称を持つヌートバーが先制打で勢いをつけたが、"ロッテのたっちゃん"「龍弘(たつひろ)」の一打も、打線につながりを生んだ。2回裏、日本ハムのノーヒッター右腕ポンセに対し「ツーシームが良い投手なので反対方向に。詰まっても良いくらいの気持ちで」と思惑通り右前に運んだ。チームにとって初戦の4日ヤクルト戦で初回に平沢が2ランを放って以降、19イニングぶりのタイムリー。4回にも右中間へ2打席連続適時打を放った。18年には全143試合に出場したが、近年は度重なるケガに泣き、昨季は若手躍進も重なってわずか出場2試合の屈辱も味わった。「打撃に関してはアピール出来ている。出た時に自分の仕事が出来るように。それは週1、週2、全部でも変わらない。ケガさえなければ出来ると思う」と体の管理を重視する。本拠の大歓声には「本当に力になる」と感謝も、「アドレナリンが出過ぎたらケガが怖いので気をつけます」と冷静に。「たっちゃん」はコショウ(故障)なしで、松川、佐藤都らとの競争に挑む。【鎌田直秀】

◆日本ハムのスタメンが発表された。先発は来日2年目のコディ・ポンセ投手(28)。また、WBC日本代表「侍ジャパン」のサポートメンバーとしてチームを離れていた万波中正外野手(22)がこの日から1軍本隊に合流し、「6番・右翼」でスタメン入りした。

◆侍からの〝おもたせ〟弾! 日本ハム・万波中正外野手(22)が七回に右越えのソロを放った。3、4日にサポートメンバーとしてWBC日本代表の壮行試合に参加した若武者は「右打者中心に教えてもらって、自分にない感覚や似た感覚があって、すごく刺激になった」と得たものをすぐ快音につなげた。同じ右打者の巨人・岡本、DeNA・牧はもちろん、左右は異なるがヤクルト・村上にも助言を受けた。共通していたのは、右打者の場合は右手の親指と人さし指の間を使って押し込むこと。「今日はちょっと押せた。でも、まだ『ここ』で押し込めていない」と振り返った。6日に大谷が放った2本塁打には「語彙力が失われるすごさ。よりモチベーションが上がった」と目を輝かせた。外野の定位置争いへ、侍イズムを体現して打ち勝つ。(箭内桃子)

◆先発枠入りを目指すロッテの森は力強い速球を低めに集めて4回を無失点。一回は2死から2者続けて四球を与えても崩れず、立て直し「苦しい立ち上がりだったが、きょうは速球が一番良かった。押し込めていた」と収穫を挙げた。3回を完璧に抑えた1日のソフトバンクとの練習試合に続き、成長を示した23歳。オフは美馬と練習し、投球時に力み過ぎていた悪癖を直すように指摘され、球速アップにつながっているという。「体現できているので、このまま継続していきたい」と目を輝かせた。

◆育成出身6年目の右腕が、マリンで輝いた。ロッテ・森遼大朗投手(23)が先発し、4回無安打無失点。1日の前回登板から7回連続で無安打投球を続け、爽やかな笑顔で汗を拭った。低めに制球した力強い直球を軸に3三振を奪い「きょうは真っすぐが一番よかった。押し込めていた」。四回2死からは清宮に対し、内角直球を強気に投げ込み、バットをへし折って一ゴロに抑えた。開幕ローテーション候補だった石川や二木が故障で離脱。台所事情が苦しい中、〝救世主〟として名乗りを上げた。宮崎・都城商高から入団し、4年間の育成生活を経て2021年12月に支配下選手契約を勝ち取った。甘いマスクの持ち主で親しみを込め「森きゅん」と呼ぶファンもいる。先輩からも愛されるキャラクターで、オフは昨季10勝の美馬に弟子入り。投球時に力み過ぎる癖を指摘され、改善した。140キロ台後半の直球でも打者が差し込まれる理由を、黒木投手コーチは「投球フォームに力感がない。打者はフォームでタイミングを取ることが多いけど、それより球がきている」と説明。フォームの改善が直球の質の向上につながった。「1年間、ローテで回りたい。その中で勝ち星も」。プロ初勝利を目指し、積み重ねた努力の成果をマウンドで示す。(武田千怜)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
0
(-)
11
(-)
4
(-)
1
(-)
2
(-)
0.269
(-)
2.000
(-)
1
(8↑)
ロッテ
102 1.000
(-)
0
(-)
7
(-)
5
(-)
1
(-)
4
(-)
0.183
(-)
1.670
(-)
4
(-)
ソフトバンク
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
9
(+6)
2
(-)
2
(+2)
1
(-)
0.237
(↓0.04)
0.670
(↑0.33)
5
(1↓)
DeNA
320 0.600
(↑0.1)
0
(↓1)
13
(+1)
14
(-)
1
(-)
2
(-)
0.194
(↓0.014)
1.840
(↑0.47)
5
(2↓)
日本ハム
320 0.600
(↓0.15)
0
(-)
28
(+2)
25
(+4)
7
(+1)
5
(+1)
0.259
(↓0.036)
4.300
(↓0.05)
7
(3↓)
西武
110 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
5
(-)
4
(-)
0
(-)
3
(-)
0.188
(-)
2.120
(-)
7
(3↓)
広島
220 0.500
(-)
0.5
(↓0.5)
11
(-)
11
(-)
0
(-)
2
(-)
0.244
(-)
2.120
(-)
9
(-)
阪神
130 0.250
(-)
1.5
(↑0.5)
15
(-)
21
(-)
5
(-)
3
(-)
0.220
(-)
4.890
(-)
9
(1↓)
ヤクルト
132 0.250
(↓0.083)
1.5
(-)
24
(-)
30
(+6)
5
(-)
8
(+1)
0.223
(↓0.017)
4.250
(↓0.45)
11
(2↓)
楽天
140 0.200
(↓0.05)
2
(-)
24
(-)
32
(+1)
3
(-)
6
(+2)
0.293
(↓0.016)
6.800
(↑1.57)
12
(1↓)
中日
020 0.000
(-)
1.5
(↑0.5)
9
(-)
15
(-)
3
(-)
0
(-)
0.214
(-)
5.000
(-)