日本ハム(★4対5☆)楽天 =オープン戦3回戦(2023.03.05)・札幌ドーム=
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楽天
0000001405621
日本ハム
1000111004702
勝利投手:藤平 尚真(1勝0敗0S)
(セーブ:宮森 智志(0勝0敗1S))
敗戦投手:松岡 洸希(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】伊藤 裕季也(1号・8回表満塁)
【日本ハム】清宮 幸太郎(2号・6回裏ソロ),アルカンタラ(1号・7回裏ソロ)

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◆日本ハムは、先発・金村と2番手・田中正が3回無失点の好投。新加入の2人がそろって結果を残した。一方の楽天も、新助っ人の先発・バニュエロスが3回1失点の投球を披露。開幕ローテーション入りに向け、首脳陣に存在感を示した。

◆日本ハムのドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)が先発登板し、3回35球を投げて無失点に抑えた。最速150キロの直球をストライクゾーンに集め、打者10人に被安打1、4奪三振、1四死球と好投した。2回に楽天の4番浅村から直球で空振りを奪うなど三振に仕留めた。金村は登板後、「自信があるストレートでカウントをつくれた」と投球を振り返った。一方で、「決めにいくところで高めに浮くこともあったので次につなげたい」と次戦を見据えて語った。

◆日本ハムのドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)が5日、札幌ドームで行われた楽天戦でオープン戦初先発し、3回35球を投げ、被安打1、4奪三振、無失点と好投した。無四球で持ち前の制球力も見せ、抜群の安定感を首脳陣にアピールした。先発適性テストは合格だったが、他の起用法も選択肢に残っており、ポジションを問わず貴重な即戦力として開幕1軍入りに大きく前進した。金村が抜群の制球力で次々と打者を打ち取っていった。4番浅村を含め4奪三振。最速150キロの直球を高い精度で投げ込み、ストライク先行の優位なカウントで攻め続けた。「自信がある真っすぐでカウントをつくれたのが一番良かった」と振り返った。無四球で1イニング12球ペースの省エネ投球だった。富士大時代は制球力が高い評価を呼んだが、その能力は内野手を務めていた小学生時代から培われてきた。野手の送球フォームが今の投球フォーム原型になっている。「野手はテークバックが小さい。野手投げっぽい投げ方で、その分コントロールがいいのかな」と語った。武器の直球だけでなく変化球にも進化の兆しを感じた。田中和からは124キロのカーブで三振を奪った。浅めに握る100キロ台のカーブとは対照的に深めに握って投げている。「(速いカーブは)空振りを取れる。速いのと緩いのを投げ分けています」。春季キャンプ中に上沢から教わったツーシームも1球試し、2回に阿部を遊ゴロに打ち取った。「大学時代も投げていたが、精度が良くなくて。上沢さんに教えてもらって良くなりました」。先発ローテ入りに大きなアピール材料になったが、起用法は流動的だ。建山投手コーチは中継ぎ以降が手薄な現状もあり、先発起用のゴーサインは先送りした。「正直うれしい悩み。ブルペンが手薄なところもある。本当に五分五分」と話す。2月26日の阪神戦では9回に登板し無失点。抑えでも結果を残しており、残るは中継ぎのテストのみだ。金村は中継ぎにも意欲を見せており、「1イニングで飛ばせるのも面白い。本当に任されたところでっていう感じです」。期待の右腕は任されたポジションで仕事をきっちりとこなし、開幕1軍をつかみにいく。【石井翔太】○...終盤に試合をひっくり返され、オープン戦4戦目で初黒星。「救援陣」という課題が浮き彫りに。3-0の7回、中継ぎで経験豊富なロドリゲスが1失点。8回は育成4位山本晃大投手(23=BC信濃)が登板も、3連続四球で1死を取るのがやっと。さらに新加入の松岡洸希投手(22=西武)が満塁弾を浴び逆転を許した。新庄監督は「山本君、松岡君。チャンスはああいうところでつかまないとね」と、厳しいコメントを残した。○...清宮が6回、"札幌ドーム惜別弾"を右翼席へかけた。昨季までの本拠地は苦い思い出の方が多かった。新球場では「いい思い出が沢山できれば」と、明るい未来を信じる。侍ジャパンのサポートメンバーに選ばれ、中日戦で2ランを放った万波を「うらやましかった」と嫉妬。「ここで結果を出した先に世界が待っていると思うので、目の前の試合を一生懸命やりたい」と見据えた。○...先発枠を狙う田中正が2番手で登板し、3回1安打無失点。4奪三振も、2四球と変化球の精度に課題を残し「70点くらい。ストライク先行で、どんどん行きたかったんですけど...」と自己採点した。「プロに入って先発をしたことがないので、マウンド上で覚えていくことが多い。結果を恐れず一生懸命やりたい」と意気込んだ。

◆昨季途中にDeNAからトレードで加入した楽天伊藤裕が開幕1軍に向けて好アピールした。1-4の8回1死満塁の絶好機に代打で登場。フルカウントからのフォークボールを左翼ポール際に運び「犠牲フライよりも、しっかりとヒットを打ちにいこうと思った。うれしい」と頬を緩めた。26歳の内野手はパンチ力が最大の持ち味で「打撃でほかの選手より上回らないといけない。打ち続けることが大事」と引き締めた。

◆日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)=富士大=がオープン戦初先発で3回1安打無失点と好投。「しっかり(投手有利の)カウントが作れたので、それが一番よかった」とうなずいた。立ち上がり、先頭打者の辰己にはいきなり死球を与えたが「(捕手の宇佐見が)盗塁を刺してくれたので楽になりました」と続く小深田を三振ゲッツーに仕留め、勢いに乗った。以降は最速150キロの直球とスライダーやカーブなど多彩な変化球で楽天打線を手玉に取った。3回を35球で投げきり「ストライク先行でいけたので、そこはすごくよかった」と手応えを口にした。

◆「5番・一塁」で先発出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が2-0の六回、追加点となるオープン戦2号ソロを放った。無安打で迎えた第3打席。2番手右腕、藤平の初球129キロのスライダーを一閃。甘く入った変化球を右翼席へ運びんだ。4日の楽天戦(札幌ドーム)で1イニング2安打を放ち「(状態は)悪くない。キャンプからいろいろやってきて、ちょっとずつマッチしてきた」と語っていた左の大砲がこの試合でも存在感を示した。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が楽天戦(札幌ドーム)の六回にオープン戦2号ソロ。藤平の甘く入ったスライダーを逃さず、右翼席へ運んだ。「狙い球を絞った。うまく反応できた」新庄監督から公開ハッパを掛けられて以降、連日の活躍だ。開幕に向けて開かれた3日のパーティーで、指揮官は「ベンチでボーッとしている時間が長いときがある」という理由から、清宮を開幕スタメンに入れていないと発言した。この言葉に発奮した清宮は4日の楽天戦で、七回に2点打を含む1イニング2安打をマーク。この日は二ゴロ、四球の後に迎えた第3打席でアーチを架けた。開幕スタメン落ちが決まったわけではない。新庄監督に「もう一回、(体を)絞ったら入ってきます」と注文をつけられた体形については、「痩せたというか締まった」と説明。春季キャンプで体重が2キロ落ちて93キロ(身長184センチ)となり「(体の切れが)すごく良くなってきた」と手応えを口にする。本拠地がエスコンフィールド北海道(北広島市)に変わるため、札幌ドームでの試合は最後。プロ初出場も飾った思い出の地で〝惜別弾〟を放ち、「苦しい思い出ばかりですけど、最後に本塁打を打てて良かった」と感慨に浸った。昨季はチーム最多の18本塁打。「やっぱり、本塁打をたくさん見てほしい」と、新球場で長距離砲の才能を開花させる。(加藤次郎)

◆日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)=富士大=がオープン戦に初先発し、3回1安打無失点。最速150キロの直球と多彩な変化球で付け入る隙を与えずに35球で役目を終え、「ストライク先行でいけたのですごく良かった」。前回は救援登板だった新人右腕の役割について、建山投手コーチは「本当に五分五分。うれしい悩み」と話した。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
0
(-)
11
(+7)
4
(+2)
1
(+1)
2
(-)
0.269
(↑0.05)
2.000
(-)
3
(2↓)
日本ハム
310 0.750
(↓0.25)
0
(-)
26
(+4)
21
(+5)
6
(+2)
4
(+2)
0.295
(↓0.025)
4.250
(↓0.25)
4
(2↑)
DeNA
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
12
(+3)
14
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.208
(↑0.004)
2.310
(↑0.81)
4
(5↑)
ソフトバンク
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
3
(+3)
2
(-)
0
(-)
1
(+1)
0.277
(↑0.105)
1.000
(↑1)
4
(3↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
5
(+1)
4
(+3)
0
(-)
3
(-)
0.188
(↓0.062)
2.120
(↓1.12)
4
(1↑)
広島
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
11
(-)
11
(+3)
0
(-)
2
(-)
0.244
(↓0.03)
2.120
(↓0.39)
8
(2↓)
ヤクルト
122 0.333
(-)
1.5
(↓0.5)
24
(+1)
24
(+1)
5
(+1)
7
(+1)
0.240
(↓0.019)
3.800
(↑0.95)
9
(-)
楽天
130 0.250
(↑0.25)
2
(-)
24
(+5)
31
(+4)
3
(+1)
4
(+1)
0.309
(↓0.031)
8.370
(↑1.62)
9
(3↓)
阪神
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
15
(+2)
21
(+7)
5
(+1)
3
(+1)
0.220
(↓0.023)
4.890
(↓0.39)
11
(2↓)
中日
020 0.000
(-)
2
(↓0.5)
9
(-)
15
(-)
3
(-)
0
(-)
0.214
(-)
5.000
(-)