DeNA(☆3対1★)西武 =オープン戦2回戦(2023.03.05)・横浜スタジアム=
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西武
0001000001310
DeNA
01110000X3610
勝利投手:東 克樹(1勝0敗0S)
(セーブ:伊勢 大夢(0勝0敗1S))
敗戦投手:松本 航(0勝1敗0S)
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◆DeNAは、先発・東が4回2安打1失点の好投を披露。シーズン開幕に向け、順調な調整ぶりを示した。一方の西武は、今季から先発に転向している平良が2番手で登板。4イニングをパーフェクトに抑える快投で、能力の高さを見せつけた。

◆先発ローテーション入りが有力な西武松本航投手(26)が、4回3失点と今後に改良の余地を残した。初回こそわずか6球、3人で抑えたものの、2回以降は変化球の制球に苦しんだ。2回、3回、4回とそれぞれ1失点。4回で76球を要し、被安打6の3失点だった。2月26日の練習試合ロッテ戦(春野)でも3回4安打3失点。ただ本人は「今日はいつも違う配球で挑みました。打ち取り方やバリエーションを増やしたくて、自分からお願いしました」とし「状態としては悪くなかったですし、良い点もあったので」と前向きにコメント。左打者内角の直球には力があった。

◆西武のドラフト1位蛭間拓哉外野手(22=早大)がオープン戦初安打を放った。「7番右翼」でスタメン。3回の先頭で打席に立ち、DeNA東の内角球をレフトへ。この日のチーム初安打となった。「まずは1本出て良かったです」とホッとした表情を見せた。プロ1年目で疲労も蓄積する時期になる。その中でも「打つ打たないは別にして、いい経験をさせてもらっています」。この日も空振り三振に倒れたものの、DeNA山崎相手にしっかり3つスイング。経験値を重ねている。

◆WBCプエルトリコ代表のDeNAネフタリ・ソト内野手(34)が、適時打で締めた。「4番一塁」で先発して3回1死一、二塁から西武松本のカットボールを捉え、右前打で2点目を加えた。この日の夜に米国へ向けて出発し、プエルトリコ代表に合流する。代表では一塁か指名打者でプレーする見込み。「状態はすごくいい。(WBCは)日本のCS(クライマックス・シリーズ)みたいな感じでトーナメントが短いので、ホームランを狙うのではなく率を上げて、結果ホームランになればいい。向こうでベストを尽くして頑張ってきたい」と話した。

◆DeNA三嶋一輝投手(32)が10カ月ぶりにハマスタのマウンドに帰ってきた。昨年8月に国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」の手術を受け、西武とのオープン戦7回に登場。本拠地登板は昨年5月4日の中日戦以来で、リリーフカーにスタンドから拍手が送られた。1回を1安打無失点に抑え「いろんな人に支えられた。ハマスタで投げることが恩返し。自分のため、いろんな人のために戦っていきたい」と感慨深げだった。

◆DeNA山崎康晃投手(30)の名物応援「ヤスアキジャンプ」が解禁された。西武戦2点リードの8回に登場した山崎は、1回を無安打無失点に抑えた。「久しぶりに横浜スタジアムに声が戻ってきた。ちょっと力みすぎて四球出しちゃいましたけど、シーズンまでにしっかり調整したい」と久々の雰囲気を楽しんだ。手術から復活した三嶋からマウンドを引き継ぎ「こういうリレーをつなぐことができて非常にうれしい」と笑顔だった。▽DeNA小園(昨年のドラフト1位がハマスタ初登板。西武栗山を1球で投ゴロに仕留めるなど8球で3者凡退に) 歓声を浴びて投げるのが初めてで緊張しました。(山崎)ヤスさんに『楽しんでいけ』と言われてリラックスできました。先発をやるなら球数が少ないのはすごくいいこと。▽DeNA林(ドラフト3位がオープン戦初スタメン初安打、犠飛で初打点) 初めてのスタメンで、1番で、とても緊張したんですけど、思い切っていけたと思います。

◆DeNAは三浦大輔監督(49)が掲げる積極的な走塁を三回に体現した。先頭打者のD3位・林(駒大)が右前打で出塁し、次打者・佐野の打席で、牽制球で警戒されるなか二盗を敢行。惜しくもアウトとなったが、佐野は右前打で出塁。右翼・蛭間がわずかに弾いた隙を逃さずに、佐野は一気に二塁へ進んだ。さらに1死一、二塁からソトは右中間へライナー性の適時打。野手の捕球位置が深い場所だったこともあり、ソトは二塁を狙ったが好返球もありアウトとなった。それでもソトは「カットボールをしっかりとらえることができました」と納得の表情だった。それでも足が速いタイプではない佐野、ソトもスピード緩めることなく、積極的な走塁を仕掛けるなど、次の塁を狙う意識の高さを印象付けた攻撃となった。

◆2022年のドラフト1位、小園健太投手(19)が本拠地・横浜スタジアムで初登板を果たした。3-1の五回から2番手で登場。三浦監督が現役時代に付けていた背番号18を受け継いだ右腕は、先頭で通算2086安打の39歳のベテラン、栗山への初球、145キロの直球で投ゴロに。マキノンも145キロの直球で中飛に仕留め、2死から西武のドラフト1位・蛭間(早大)を追い込んでから高めへの144キロの直球で空振り三振に仕留めた。

◆「4番・一塁」で先発した西武・陽川尚将内野手(31)が犠飛を放った。2点を追う四回1死一、三塁。カウント0-2から東の真っすぐを捉えて右翼後方へ運び、「低めの球を振って追い込まれてしまったのでしっかり対応しなければいけないと思っていたところに直球が来ました。何とか最低限でも犠牲フライをと思っていたので良かったです」とコメントした。

◆先発した西武・松本航投手(26)は4回を投げ6安打3失点だった。立ち上がりの一回は3者凡退で切り抜けたが、二回に神里に先制適時打を浴びた。続く三回、四回にも失点を重ね、76球でマウンドを降りた。松本は「今日はいつもと違う配球で挑みました。こういう時期にしかできないことですし、打ち取り方やバリエーションを増やしたくて自分からお願いをしました。試合前には捕手ともしっかり打ち合わせをして、やりたいことをやらせていただきました。状態としては悪くなかったですし、良い点もあったので今日の登板内容を踏まえて、次回はしっかり内容にこだわっていきたいと思います」と話した。

◆DeNAは2点のリードを六回からエスコバー、三嶋、山崎、伊勢と勝ち継投の救援陣が守り、逃げ切った。試合後の三浦大輔監督(49)の主な一問一答は以下の通り。――先発の東が好投した「良かったと思います。直球の力も昨年と比べても力強かったと思います」――1番の新人・林がいい動きを見せた「初回もアウトになりましたけど、初球から積極的に振っていけたのはいい準備をして打席に入っていると思う。非常にいいものをみせてくれたと思います」――康晃ジャンプが復活した「八回だったので、ファンの方も差し込まれていたかなというのもありましたけど、この球場の雰囲気は非常にいいものだと思ってみていました」――小園について「スピードももっと上がると思うんですけど、投球がうまいなと。変化球をうまく使いながら、堂々として投球だったと思います。アウトをとるのがうまいなと」――ハマスタのマウンドに「18」が「意外とベンチから18の背中を見ることなかったですからね。小園の番号ですから、ハマスタでね躍動してくれたらいいと思います」

◆2022年のドラフト1位、小園健太投手(19)が五回に登板。1回を三者凡退に抑え、2年目にして自身のハマスタ初登板を飾った。小園の主な一問一答は以下の通り。――投球を振り返って「観客がいる中で投げることができて、歓声を浴びて投げるのも初めてでしたし、ハマスタで投げるのも初めてだったので、すごく緊張した部分があったんですけど、いろいろな先輩に声をかけていただいて、しっかりと投げ切ることができました」――プロ入り後、歓声は初めて「(マウンドに)出ていったときにすごい拍手や歓声を聞いてすごく気持ちも高ぶりましたし、自分としてもテンションが上がりました」――今後、目指していくものは「今日は1イニングしか投げていないので、その中でゼロに抑えられた部分もよかったですけど、イニングを増やしていくにつれて、もっともっと抑えていくのが大変になってくると思う。そこをしっかりとゼロで抑えていけるように、明日から準備したい」――開幕1軍は目指していく「そうです。開幕1軍を目指して頑張っていきたい」――最後の打者(蛭間)の三振は狙ったか「全然狙ってないんですけど、力んだ結果というか。たまたま振ってくれただけなので、そこの三振に関しては自分としては全然納得がいってないです」――最初の打者はベテラン栗山。意識は「2000本打っているバッターですし、ミートもされてくるなと感じたんですけど、自分のボールを投げるだけだなと思っていた」――結果は初球を投ゴロ。1球で終わって楽になったか「ピッチャーゴロを自分が取れたので、そこでひと呼吸置けたというか、そういう部分はありました」

◆圧巻の投球だった。今季、先発に転向する西武・平良海馬投手(23)がDeNA戦に2番手として登板し、4回を無安打無失点、6奪三振と好投した。「球速が出ていましたし、変化球でしっかり打ち取ることもできた。内容はすごく良かった」五回からマウンドを任され、高めの直球を有効に使って打者を翻弄。「僕の場合はそこ(高め)で空振りが取れるデータが出ているので、実践している」。この日最速156キロ(自身最速は160キロ)の直球がさえ渡り、六回の神里、七回の大田を高めのボールで空振り三振に仕留めた。〝ハイボール好き〟な右腕は酒のハイボールをたしなむのかと聞かれると「アレルギーがあるので、お酒は飲めないんです」。それでも先発枠の一角として4年ぶりのリーグ優勝に貢献し、勝利の美酒に酔う。(石井孝尚)

◆DeNA・山崎康晃投手(30)が5日、西武とのオープン戦(横浜)に八回から5番手で登板し、1四球を許したが無安打無失点に抑えた。4日から横浜スタジアムでの応援ルールの規制が緩和され、山崎への名物応援「康晃ジャンプ」が4年ぶりに復活。大歓声とともにマウンドに送り出された守護神は「待ちわびた瞬間」と喜びをかみしめた。リリーフカーからスタンドをぐるりと見まわした。歓声と笑顔が降り注ぐ。山崎はこみ上げる感情をグッとこらえ、八回のマウンドに立った。「聞こえていました。それこそ曲がなり始めたときの胸がドキドキする瞬間を今でも覚えています。(康晃ジャンプは)4年ぶりですか。僕も待ちわびていた瞬間でした」通算207セーブの右腕が興奮気味に振り返った。六回から外国人のエスコバー、三嶋とつなぎ、山崎は本来の九回ではなく八回から登板。登場曲「ケルンクラフト400」(ゾンビネーション)が鳴り響くと、ファンは慌てて応援タオルを掲げて立ち上がり、リズムに合わせてジャンプ。大声で「ヤ・ス・ア・キ!!」と叫んだ。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
0
(-)
11
(+7)
4
(+2)
1
(+1)
2
(-)
0.269
(↑0.05)
2.000
(-)
3
(2↓)
日本ハム
310 0.750
(↓0.25)
0
(-)
26
(+4)
21
(+5)
6
(+2)
4
(+2)
0.295
(↓0.025)
4.250
(↓0.25)
4
(2↑)
DeNA
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
12
(+3)
14
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.208
(↑0.004
2.310
(↑0.81)
4
(5↑)
ソフトバンク
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
3
(+3)
2
(-)
0
(-)
1
(+1)
0.277
(↑0.105)
1.000
(↑1)
4
(3↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
5
(+1)
4
(+3)
0
(-)
3
(-)
0.188
(↓0.062)
2.120
(↓1.12)
4
(1↑)
広島
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
11
(-)
11
(+3)
0
(-)
2
(-)
0.244
(↓0.03)
2.120
(↓0.39)
8
(2↓)
ヤクルト
122 0.333
(-)
1.5
(↓0.5)
24
(+1)
24
(+1)
5
(+1)
7
(+1)
0.240
(↓0.019)
3.800
(↑0.95)
9
(-)
楽天
130 0.250
(↑0.25)
2
(-)
24
(+5)
31
(+4)
3
(+1)
4
(+1)
0.309
(↓0.031)
8.370
(↑1.62)
9
(3↓)
阪神
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
15
(+2)
21
(+7)
5
(+1)
3
(+1)
0.220
(↓0.023)
4.890
(↓0.39)
11
(2↓)
中日
020 0.000
(-)
2
(↓0.5)
9
(-)
15
(-)
3
(-)
0
(-)
0.214
(-)
5.000
(-)