ロッテ(2対2)ヤクルト =オープン戦1回戦(2023.03.04)・ZOZOマリンスタジアム=
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ヤクルト
0000100012601
ロッテ
2000000002501
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】丸山 和郁(1号・9回表ソロ)
【ロッテ】平沢 大河(1号・1回裏2ラン)

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◆ロッテは、先発・西野が5回1失点の好投。開幕ローテーション入りを目指す右腕が安定感のある投球を見せた。一方のヤクルトは、2番手・ピーターズが2回無失点、3番手・ケラが1回無失点。今季から加入した助っ人2人が、順調な仕上がりを披露した。

◆「2番左翼」で先発のロッテ平沢大河外野手(25)が、1回無死一塁から右翼席に2ランを放って2点を先制した。オープン戦チーム1号。2ストライクから振り抜いた平沢は「ストレートが2球続いたので、ストレートにタイミングが遅れないように打ちました」と振り返った。

◆平沢大河外野手(25)が、声出し解禁日となったZOZOマリンの右翼席に感謝の弾丸ライナーをいきなりぶち込んだ。1回裏無死一塁で、空振り、ファウルで追い込まれた3球目。「その前の2球はあまり良いスイングではなかったので、とにかく真っすぐに合わせようと思った」。内角高めのボール気味の直球を強振し、先制2ランを放った。オープン戦の今季チーム1号。ダイヤモンドを1周してベンチでハイタッチ後、「タイガ、タイガ」の平沢コールに応え、かぶっていたヘルメットを左手で大きく掲げ、感謝の意を表した。「やっぱり久々に大歓声の中でゲームが出来てうれしかったし、すごく力になった。シーズンでも今日以上の応援をしてもらえるに頑張っていこうと思う」。外野手にも挑戦して出場機会を増やす今季オープン戦初戦で、ファンの後押しも受けて好発進した。先発の西野勇士投手(31)も5回4安打3奪三振1失点の好投で、開幕ローテ入りに大きく前進した。ウォーミングアップの時から声援に気持ちを高ぶらせ「頑張れという声も届いていましたし、声援がある野球はいいなと思いました」と応援の力も得て結果を出した。入団2年目の広畑敦也投手(26)は「ヒロッハタ」コールも初経験。3回を投げ、打者9人を完全に封じて見せた。18日の西武戦(午後1時開始、ZOZOマリン)からは鳴り物も使用した応援も加わる予定だ。かつてロッテのエースとして活躍し、今季から再び古巣のユニホームを着ている黒木知宏投手コーチ(49)も「やっぱり見る景色は良いですね。戦う場所はここ。声出し応援もOKなので、ファンの皆さまの声援を受けた時に、選手が差し込まれるのか差し込まれないのかというところを含めて、どんどん彼らの中に染み込ませていかないと行けない」と感慨深い表情を見せた。「ロッテの応援」がSNS上でトレンドワードにもなる盛り上がり。19年以来、4年ぶりとなる大声援とマリンの風を感じる日常が、少しずつ戻りつつあることを実感した1日となった。選手にとっても、ファンにとっても。【鎌田直秀】○...先発の西野が5回4安打3奪三振無四球1失点の好投で、開幕ローテ入りに大きく前進した。ウオーミングアップから声援にも気持ちを高ぶらせ「頑張れという声も届いていましたし声援がある野球はいいなと思いました」と笑顔。フォークの精度を課題に挙げたが、スライダーや高速カーブなどは手応えを得た。6日に32歳となるが「若い子には負けるつもりはない」と競争を勝ち抜く。

◆ヤクルト丸山和郁外野手(23)が土壇場に同点弾を放った。1点を追う9回1死、ロッテ・カスティーヨが投じた147キロ直球を左翼席へ同点ソロ。「甘い球が来たら強く振ることを意識していました」。31日の開幕に向けて「アピールしなければならない立場。1打席1打席食らいついていきたい」と意気込んだ。

◆ヤクルトドラフト5位の北村恵吾内野手(22=中大)が先月23日の巨人戦の本塁打以来となる長打を放った。5回1死、ロッテ西野の124キロスライダーを右翼線へ二塁打。前日、大学の2年先輩で侍ジャパンの牧が中日との壮行試合で右翼方向に適時二塁打を放っており「テレビで見ていた。その逆方向をイメージして練習し、打席にもつながったと思う」と語った。

◆ヤクルト新外国人のディロン・ピーターズ投手(30=パイレーツ)が先月23日の巨人戦に続き、2回1安打無失点と結果を出した。ロッテとのオープン戦で3回から登板。4回1死、ロッテ井上の投手強襲の打球に反応。1度はグラブからはじき出されたボールを再びグラブに収めた。キャンプから球種の充実やフォームの改良に余念がない助っ人に高津監督は「日本で頑張っていこうという表れなのかな」と評価した。

◆「サヨナラ優勝男」の勝負強さは健在だった。6回守備から途中出場したヤクルト丸山和郁外野手(23)が1点を追う9回1死、ロッテ・カスティーヨが投じた147キロ直球を捉え、左翼席へ同点ソロ。「9回で負けていた。それを意識し甘い球なら強く振ろうと思っていた」。昨季、新人史上初となるサヨナラ優勝打を放った男は、1打席のみだったチャンスをものにした。沖縄・浦添キャンプでは終盤、下半身の疲れからオープン戦3試合を回避。高津監督によると大事を取っての欠場だが、本人は「悔しかった」。オフに打撃フォームを改造。昨季は前に突っ込みがちになり「真っすぐをファウルし、変化球を空振りすることが多かった」。それを自主トレで青木、村上らにアドバイスを受けた。前のめりを解消し、的確な位置で効率良くフルスイングするよう心がけ、"今季1号"につなげた。外野手争いは激しい。塩見、山崎がケガで1軍に不在な一方で、本来捕手の内山が打撃を買われ左翼手争いに加わり、2月24日に1軍合流したばかりの浜田も結果を残す。「自分より若い選手が結果を残しているのは悔しかった。でも今年はレギュラーを取りたい思いが強い」と、こちらは前のめりにポジションを勝ち取りに行く。【三須一紀】

◆先発したヤクルトの新外国人、レイネル・エスピナル投手(31)=前レッズ=は2回2安打2失点だった。「前回の沖縄の時の登板よりもストライクゾーンに投げることができた。本塁打は失投だった。今後、さらに精度を上げていきたい」一回、先頭の荻野貴に四球を与え、続く平沢に144キロ直球を右越え2ランとされた。登板早々に2点を失ったが、二回は無失点。2月23日の巨人とのオープン戦(浦添)では1回?を5安打3四球5失点の乱調だったが、少しずつ状態を上げている。

◆ロッテ・平沢大河内野手(25)が、オープン戦1号となる先制2ランを放った。「2番・左翼」で先発出場し、0-0の一回、無死一塁の場面。声出し応援が解禁され、右翼席から〝大河コール〟が響く中、2ストライクからエスピナルの145キロを豪快に引っ張り、ロッテファンで埋め尽くされた右翼席に運んだ。平沢は「ストレートが2球続いたので、ストレートにタイミングが遅れないように打ちました」と喜んだ。

◆途中出場のヤクルト・丸山和郁外野手(23)が1―2の九回1死、ロッテの新外国人・カスティーヨから逆方向、左翼への同点ソロを放った。「打ったのはストレート。強い打球を打つことを意識して打席に入りました。しっかりと押し込むことが出来ました」明大から2022年ドラフト2位で入団した左打ちの外野手。1年目の昨季は71試合出場で打率・233、1本塁打、9打点の成績を残し、新人ながらチームのリーグ連覇に貢献した。俊足巧打が売り。オープン戦とはいえ、敗北濃厚な土壇場での起死回生の同点アーチは、順調な2年目を表しているといえそうだ。

◆「9番・二塁」で先発出場したヤクルト・武岡龍世内野手(21)が、0―2の五回2死二塁から中前にゴロで抜ける適時打を放った。「打ったのはフォークです。1点返したかったですし、追い込まれていたのでゾーンを広げて打ちました」八戸学院光星高から2020年ドラフト6位で入団。昨季は3年目で最多の7試合に出場したものの、同期入団の長岡に遊撃レギュラーの座を譲った。今季は沖縄・浦添キャンプから激しいポジション争いを展開している。その長岡は「1番・遊撃」で4打数1安打(長岡は3打数1安打1打点)。ヤクルトの内野の定位置争いは、まだまだ熱くなっていきそうだ。

◆ヤクルトは五回以降は抑え候補の継投で無失点リレー。新外国人のケラ、石山、清水、木沢、田口がそろって1回を無失点とした。高津監督は守護神の決定はまだとしながらも「リリーフに頼る部分はすごく大きい。勝っているゲームは勝ったまま終わらせる。厳しい展開でも何とかつないで味方の逆転を待つ。そういうリリーフ陣をつくりたい」と理想を掲げた。

◆ロッテ・平沢大河内野手(25)がチームのオープン戦1号となる先制2ランをマークした。声出し応援が解禁された本拠地のZOZOマリンスタジアム。〝大河コール〟が響く右翼席に突き刺し「久々に大歓声の中でゲームができてうれしかった。力になった」と笑った。「2番・左翼」で先発し、一回無死一塁でエスピナルの145キロの直球を引っ張った。仙台育英高からドラフト1位で入団して8年目。打撃が売りの左打者だが、18年に112試合に出場した後は出場機会が減少。今季から指揮を執る吉井監督は起用法について「打撃を生かすために、いろんなポジションを守れた方が彼は試合に出やすい」と話しており、本来は内野手だが、出番を求めて外野の練習にも取り組む。「チャンスがあればとどこでもと思って準備している。まずは打撃でアピールしないと」。なりふり構わず、ポジションを奪う。(武田千怜)

◆ヤクルトは4日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)に2―2で引き分けた。六回の守備から途中出場した2年目の丸山和郁外野手(23)が、九回1死から左翼席へ起死回生の同点ソロ。春季キャンプ終盤に下半身の疲労で実戦から遠ざかっていたが、〝復帰戦〟で渾身(こんしん)の一撃を放ち、外野の定位置奪取をアピールした。外野の定位置争いが激しさを増してきた。ヤクルトの2年目・丸山和が九回、ロッテの新外国人、カスティーヨの速球をはじき返し、左越えの同点ソロ。〝青木門下生〟が会心の一撃を放った。「自主トレで効率のいいスイングを一から見つめ直してきた。その通りに振れた結果です」昨季は新人史上初となるリーグ優勝を決めるサヨナラ打を放ち、リーグ連覇に貢献。オフは日米通算2648安打の青木、昨季三冠王の村上らとの自主トレに参加し、打棒にさらなる磨きをかけた。偉大な先輩打者の助言のもと、力まずにフルスイングするイメージを固め、逆方向への力強いアーチにつなげた。並々ならぬ思いだった。春季キャンプ中の2月20日、下半身の疲労で別メニュー調整に。1軍には帯同していたが、オープン戦はこの日が初出場だった。「自分が出られない中で年下の選手が活躍していて、それが本当に悔しかった」。捕手ながら外野に挑戦中の内山や、強打が売りの5年目・浜田らが結果を残す中、もどかしかった思いを白球にぶつけた。高津監督は「昨年より全体的にレベルアップしている」と評価。激しい外野手争いに指揮官が「いろんなポジションをいろんな打順で打たせてテストしている。どういう結果が出るか楽しみ」と期待すれば、丸山和も「レギュラーを取りたい思いがかなり強い。走、攻、守で監督から信頼される選手になりたい」と呼応した。チャンスをものにし、レギュラーをつかむ。(箭内桃子)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
300 1.000
(-)
-
(-)
22
(+9)
16
(+6)
4
(+1)
2
(+1)
0.320
(↓0.003)
4.000
(-)
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
0
(-)
15
(-)
8
(-)
1
(-)
2
(-)
0.292
(-)
1.000
(-)
1
(5↑)
ORIX
100 1.000
(-)
0
(-)
4
(-)
2
(-)
0
(-)
2
(-)
0.219
(-)
2.000
(-)
1
(6↑)
西武
100 1.000
(-)
0
(-)
4
(-)
1
(-)
0
(-)
3
(-)
0.250
(-)
1.000
(-)
5
(2↓)
広島
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
11
(+2)
8
(-)
0
(-)
2
(+1)
0.274
(-)
1.730
(↑0.92)
6
(3↓)
阪神
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
13
(+2)
14
(+4)
4
(-)
2
(+1)
0.243
(↓0.028)
4.500
(↑0.26)
6
(3↓)
DeNA
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
9
(+1)
13
(+4)
1
(-)
2
(+1)
0.204
(↓0.021)
3.120
(↑0.06)
6
(-)
ヤクルト
121 0.333
(-)
1
(↑0.5)
23
(+2)
23
(+2)
4
(+1)
6
(-)
0.259
(↓0.023)
4.750
(↑0.92)
9
(5↓)
ソフトバンク
010 0.000
(-)
1
(-)
0
(-)
2
(-)
0
(-)
0
(-)
0.172
(-)
2.000
(-)
9
(2↓)
中日
020 0.000
(-)
1.5
(↑0.5)
9
(-)
15
(-)
3
(-)
0
(-)
0.214
(-)
5.000
(-)
9
(2↓)
楽天
030 0.000
(-)
2
(-)
19
(+6)
27
(+9)
2
(+1)
3
(+1)
0.340
(↓0.007)
9.990
(↓0.07)