ヤクルト(☆13対9★)楽天 =オープン戦1回戦(2023.02.26)・ANA BALLPARK浦添=
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楽天
30001050091501
ヤクルト
41503000X131222
勝利投手:石川 雅規(1勝0敗0S)
敗戦投手:早川 隆久(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】小郷 裕哉(1号・7回表満塁)
【ヤクルト】内山 壮真(1号・3回裏3ラン),内山 壮真(2号・5回裏2ラン)

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◆ヤクルトは、内山が2打席連続本塁打を放つなど、4安打7打点の大活躍。レギュラー奪取に向け、快音を連発した。一方の楽天は、左肘手術からの復帰登板となった先発・早川が、2回途中5失点で降板。不安を残す結果となった。

◆先発の楽天早川隆久投手(24)が、1回1/3を7安打5失点で降板した。1回、先頭青木からいきなり4連打を浴びるなど5安打4失点。制球が定まらず、甘く入った球を痛打された。直球も最速142キロにとどまり、130キロ台が大半を占めた。2回1死一、二塁で内山に5点目となる左前適時打を放たれたところで、2番手津留崎がコールされた。早川は昨年10月に左肘クリーニング手術を受けて、今回が術後実戦初登板。石井監督は「開幕まで無理して間に合うような感じではない」と話していたが、不安の残るマウンドとなった。

◆ヤクルト青木宣親外野手(41)が2打数2安打で貫禄を見せた。1番指名打者でスタメン出場。0-3で迎えた初回、楽天早川が投じた外角高めの135キロ直球を左前打とし、この回の逆転の起点となった。2回も先頭で打席に立ち、早川の141キロ内角高めの直球を再び左前打に。4番内山の左前打で5点目のホームを踏んだ。「しっかりバットをインサイドから出すことを意識した。下半身からの連動で最後にバットに力が伝わるようにも意識した」。自主トレから取り組んできた課題が実を結びつつある。山田、中村、高橋、村上とWBC組が16日に抜け、若手中心のキャンプに。その中で青木は第4クールの開始時、「声を出していこう」とチームにひとつカツを入れた。「野手で言うと3人がいないだけで全く違う感じになった気がしました。ここ何年かはそういうことは言わないようにしていた。(山田)哲人以下がそういうことをやらないといけないと思うし。でも彼らが抜けたので、そういう時の自分でもあるし、みんなで盛り上げようと思った」と意図を語った。プロ20年目の節目。オープン戦が始まるのと同時に調子を上げてきた。23日巨人戦では3打数1安打。そしてこの日、2打数2安打。打撃力を買われ捕手と外野手を兼務する内山ら若手も調子を上げており、外野手争いの競争も激化しているが、青木は達観していた。「争いという意識は本当にないんですよね。チームに貢献することが自分のやりたいことなので。若手が育ってくれるのはすごくうれしい。でも当然、自分もアスリートなので試合にはたくさん出たい。矛盾しているかもしれませんが、そういう気持ちです」メジャーからヤクルトに戻った18年からこのようなメンタルになった。今年、球界最年長野手になり、その視野はさらに広がった。青木という大きな器があるからこそ、若手がのびのびと成長できる素地がヤクルトにはある。【三須一紀】

◆楽天のルーキーコンビが、ほろ苦い経験をした。3回から3番手で登板したドラフト1位の荘司康誠投手(22=立大)は、2回3安打5失点。投球フォームのバランスが悪く、3回に2点を失い、なお2死一、三塁からヤクルト内山に初球の浮いた137キロ直球を左翼席後方へ運ばれた。「ピッチングにならなかったというのが投げてみての率直な感想」と唇をかんだ。チームはこの日で沖縄県内での活動を終了。仙台へ戻る。この1カ月を振り返り「チームとしての日程は消化しましたけど、あんまりそこに上乗せできる自分の『成長できたぞ』というところが正直あまりなくて。コンディションの部分だったり、いろいろ試行錯誤はあったんですけど、そこがうまくどうはめられるか。考える種みたいなものはいっぱい得られたかなと思います」と吐露。反省点を生かし、今後も1軍でアピールを続けていく。5回から4番手で登板した小孫竜二投手(25=鷺宮製作所)も3回2安打3失点。直球の最速は152キロをマークするなど、持ち味の力強さも垣間見えた。「追い込んでからの精度だったり、変化球が浮くと打たれてしまうので、そこは突き詰めていきたいと思います」と前を向いた。▽楽天石井監督(荘司の投球に) 今日はいい失敗と捉えて、次回アジャストしてほしい。経験を積んで大きくなってくれたら。▽楽天小郷(7回1死満塁で右翼へ満塁本塁打) ビハインドの試合展開だったが、自分の持ち味を出していこうと思ったのが良かったと思います。

◆楽天早川隆久投手が手術後実戦初登板し、1回1/3、7安打5失点で降板した。昨年10月に左肘クリーニング術を受けて復帰。フォームの連動性がうまくいかず、甘く入った球を痛打された。直球は最速145キロも、130キロ台が大半を占めた。「出力が出切ってない感覚はまだある。徐々に慣れていけば、リミッターが外れる感じは出てくるので、場を踏んでやっていければ」と冷静に受け止めた。無理に開幕に合わせず、実戦を通して精度を高めていく。

◆捕手に、左翼手に、2アーチと大車輪だ。ヤクルト内山壮真捕手(20)が2打席連続本塁打を含む4打数4安打7打点と大爆発した。4番捕手としてスタメン出場。7-3で迎えた3回2死一、三塁での初球だった。楽天のドラフト1位、荘司が内角高めに投じた137キロ直球を一撃で仕留め、左翼スタンドに3ラン。「芯でしっかり捉えられたので感触は完璧だった」と会心の当たりだった。続く第4打席。5回1死三塁で同2位、小孫に2ストライクと追い込まれるも3球目だった。134キロの変化球を捉えて左翼席へ2ラン。「たぶんカットボール。追い込まれた中でベストスイングだった」と納得の一振りだった。6回からは左翼へ守備位置を変える。打撃力を買った高津監督の方針。侍ジャパンの中村が正捕手としている中で「壮真を外野で使いつつ、キャッチャーでも使うと今年は決めた」と断言。2本塁打に「すごい。本当に完璧だった。ああいうのがあるからキャッチャー以外でも打席に立たせたい」と褒めちぎった。「バットを長くラインに入れることを意識している」と内山。投球の軌道に少しでも長くスイングを合わせて、安打になる確率を上げる取り組み。人生初の7打点で昨秋から練習を重ね、固まりつつあるフォームに「100点」と手応えをつかんだ。左翼手には「慣れてきた」と話す一方で、捕手の勉強も欠かさない。ホテルでは自軍投手の特徴、敵打者のクセを研究するため動画をチェック。「捕手に費やす時間は減らしていない」。野球漬けの日々で、レギュラー争いをものにしていく。【三須一紀】○...青木が2打数2安打で貫禄を見せつけた。「1番DH」で出場。0-3で迎えた初回、楽天早川が投じた外角高めの135キロ直球を左前打とし、この回の逆転の起点となった。2回も先頭で打席に立ち、早川の141キロ内角高めの直球を再び左前打に。「バットをインサイドから出すことと、下半身からの連動で最後にバットに力が伝わるように意識した」とオフから取り組んできた練習が実を結んだ。▽ドラフト3位沢井廉外野手(22=中京大、初回1死一、三塁で右前適時打を放ち実戦初安打、初打点)「まだまだですが(2三振の)昨日の反省から直球にタイミングを合わせるように打席に入りました」▽石川(今季実戦初登板)「ヒットヒットとつながれての投球はどうしてもコースを狙いたくなり(体の)開きが早くなってしまった。シーズンではならないようにこれから詰めていきたい」

◆ヤクルト・内山壮真捕手(20)が「4番・捕手」で先発し、猛烈アピールだ。一回に遊撃への適時内野安打、二回に左前適時打を放つと、三回に左翼席へオープン戦1号3ラン。五回1死三塁でも左翼席へ2打席連発となる2号2ランを放った。4打席を終えて4打数4安打7打点の大活躍。六回からは左翼の守備にも就いた。

◆ヤクルトのドラフト3位・沢井廉外野手(22)=中京大=が「6番・左翼」で先発し〝プロ初安打&初打点〟を記録した。一回1死一、三塁から早川のスライダーを右前に運び「たまたまなので、満足はしていません。反省点は多いですが、昨日よりは修正できている。いい方向に近づけていきたい」。24日に1軍キャンプに合流し、25日の阪神戦で初実戦に臨んだルーキーがアピールを続ける。

◆球界最年長43歳のヤクルト・石川は先発で今季初実戦に臨み、2回5安打3失点。一回、いきなり3連打を浴びると、連続押し出し四球と渡辺の右犠飛で失点を重ねた。「どうしても(体の)開きが早かったのでコントロールもできず、球が弱かった」と降板後にはブルペンで約50球を投げて修正に努めた。高津監督は「感覚の問題だと思うので、登板を重ねていくごとに修正されていくと思う」と信頼を寄せた。

◆球界野手最年長の41歳、ヤクルト・青木宣親外野手が「1番・DH」で先発出場し、2打数2安打と順調な調整ぶりを見せた。一、二回ともに直球を左前にはじき返し「(バットを)インサイドから出すということを意識しながら打席に立ちました。自主トレからやってきたことが実戦でいい形でやれている」。外野には有望な若手も多いが「高いレベルで競っていければというのはありますけど、まだまだ負けられない」と意気込んだ。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
15
(+4)
8
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.292
(↑0.015)
1.000
(↑0.5)
1
(-)
日本ハム
200 1.000
(-)
0
(-)
13
(+8)
10
(+6)
3
(+3)
1
(+1)
0.323
(↑0.01)
4.000
(↓2)
3
(2↓)
阪神
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
11
(+6)
10
(+8)
4
(+3)
1
(-)
0.271
(↑0.059)
4.760
(↓2.76)
3
(2↓)
DeNA
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
8
(+1)
9
(+4)
1
(-)
1
(-)
0.225
(↓0.091)
3.180
(↓0.18)
3
(2↑)
広島
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
9
(+8)
8
(+4)
0
(-)
1
(+1)
0.274
(↑0.141)
2.650
(↑1.85)
6
(1↓)
ヤクルト
120 0.333
(↑0.333)
1.5
(-)
21
(+13)
21
(+9)
3
(+2)
6
(+1)
0.282
(↑0.032
5.670
(↓0.17)
7
(2↓)
楽天
020 0.000
(-)
2
(↓1)
13
(+9)
18
(+13)
1
(+1)
2
(+1)
0.347
(↑0.044
9.920
(↓4.52)
7
(2↓)
中日
020 0.000
(-)
2
(↓1)
9
(+4)
15
(+8)
3
(+2)
0
(-)
0.214
(↓0.015)
5.000
(-)