日本ハム(☆5対4★)楽天 =オープン戦1回戦(2023.02.25)・タピックスタジアム名護=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:玉井 大翔(1勝0敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(0勝1敗0S)
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◆日本ハムは先発・吉田が3回1失点の好投。先発ローテーション入りへ、首脳陣へのアピールに成功した。一方の楽天は、フランコと阿部がともにヒットを記録。ポイントゲッターとして期待される新戦力が、バットで快音を響かせた。

◆楽天則本昂大投手が、25日の日本ハム戦(名護)で今季対外試合初登板する。21日DeNA戦(宜野湾)で先発予定だったが、体調不良のため大事を取って登板回避していた。その後は離脱もなく、この日は那覇市内の奥武山公園陸上競技場で行われた投手練習に参加。「(体調は)大丈夫です」と、ときおり笑顔を見せながら、キャッチボールやランニングなどを行った。4月4日、西武との本拠地開幕戦(楽天モバイルパーク)で先発することが決定。アクシデントで練習量が落ちた時期もあったが、予定通りに状態を上げている。「現状では今思ってる中では100%。これからもうちょっと上げていかないといけない部分もありますけど、体はいい状態だと思います。この2月を総括して、やりたいことはできた」と話した。不安を払拭し、志願してのマウンド。打者との対戦で実戦感覚を研ぎ澄ましていく。初登板はリリーフで短い投球回の予定。「とりあえずけがなく終わりたい。そんなに高いものは求めなくていいかなと」と表情を引き締めた。これまでプロ10年で8度2ケタ勝利を挙げたエース。今季も好投でチームを引っ張れるように、確かな1歩を踏む。【湯本勝大】

◆日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が、オープン戦初打席で右越えの二塁打を放った。その後、2死三塁から4番野村佑希内野手(22)の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。「2番DH」で先発出場。楽天の新外国人、バニュエロス投手(31=パイレーツ)の2球目、145キロをさばいた。キャンプ中の対外試合では、1本塁打を含む7打数5安打3打点で打率7割1分4厘と驚異的な数字を記録。練習試合でも初打席で初安打初得点していた。

◆楽天の新外国人マニー・バニュエロス投手(31=パイレーツ)が、対外試合初登板で2回を36球、3安打1失点に抑えた。直球は最速151キロをマーク。初登板を終えると「初回に関しては(ストライク)ゾーンの中でアグレッシブにやりたいと思って、それが甘いところに入って打たれたけど、2イニング目に関しては、しっかりアジャスト出来たと思います」と振り返った。

◆楽天則本昂大投手(32)が、対外試合初登板で1回を打者4人、無安打無失点に抑えた。直球は最速152キロをマークした。先発バニュエロスに続く2番手で3回からマウンドへ。既に本拠地開幕戦の4月4日西武戦(楽天モバイルパーク)での先発が決まっている右腕は「もう少し質を上げていかないといけないとは思いますけど、初実戦にしては良かったのかなと思います」と振り返った。

◆日本ハム吉田輝星投手(22)が、今季オープン戦の初戦となる楽天戦で先発登板した。初回は黒川を131キロのフォークで空振り三振、浅村を141キロの直球で中飛に仕留めた。1点リードの2回は7番茂木から三振を奪うなど無失点。3回は連打でピンチを背負うと、黒川に適時打を浴びた。3回55球を投げ、最速は147キロ。被安打5、無四死球、2奪三振、1失点の内容だった。降板後、吉田は「球に力が伝わり切っていなかった。少し力み過ぎていたというのはあったので、そこは次の登板までに形を戻して、バッターに集中できるようにしていきたい」と語った。

◆日本ハム清水優心捕手(26)が、サヨナラ打でオープン戦初戦を勝利に導いた。清水は7回から途中出場。同点の9回に代打で打席に入ったドラフト5位の奈良間大己内野手(22=立正大)が左中間への二塁打で出塁。1死二塁で清水は129キロのスライダーを振り抜き、打球は右翼のフェンスを直撃。奈良間が生還し、サヨナラの二塁打となった。 試合後、清水は「少ないチャンスだと思うので、結果を残したいと思って打席に入った。2死三塁でもいいやと思いながら、右方向を意識した」と振り返った。「爪痕を残さなきゃいけないという気持ちはあるので、気持ちは変わらずやっていきたい」と語った。

◆高卒4年目の楽天黒川史陽内野手(21)が2安打2打点の活躍を見せた。3回2死三塁の第2打席、日本ハム先発吉田の2球目、真ん中142キロ直球を捉え左前適時打を放ち「早いカウントで1発で仕留められたのが良かったと思います」。5回1死一、三塁では、「何とかランナーをかえそうという気持ちでした」と、日本ハム2番手田中の外角高め直球を、しぶとく左前にはじき返した。この日までの練習試合8試合で25打数13安打の打率5割2分、1本塁打9打点と絶好調。オープン戦初戦でも結果を残し、存在感を示した。

◆楽天新外国人左腕、マニー・バニュエロス投手(31=パイレーツ)が対外試合初登板で2回を3安打1失点に抑えた。直球は最速151キロをマーク。1回に3安打で失点も、2回は3者凡退に封じ「初回は(ストライク)ゾーンの中でアグレッシブにと思って、それが甘いところに入って打たれたけど、2イニング目は、しっかりアジャスト出来た」と納得の表情。石井監督も「腕も振れていたし、バランス良く投げていたと思います」と評価した。

◆ドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)がオープン戦初打席で初安打初得点。第3打席も安打で出塁して生還し、3打数2安打2得点だった。第1打席は助っ人左腕から二塁打し「試合前に稲葉GMから(左腕攻略の)コツを教わっていた」。オープン戦初戦をサヨナラ勝ちした新庄監督は「(矢沢の打球は守備側から見ると)厄介な打球」と"打者矢沢"の才能に感心していた。

◆開幕ローテ入りを狙う日本ハム吉田輝星投手(22)が楽天戦に先発したが、3回5安打1失点と課題を残す結果になった。3回2死三塁で楽天黒川に左前適時打を浴び1失点。最少失点に抑えるも「真っすぐは全然ダメ。スライダーが入ったから良かったけど、真っすぐが決まってくれば3球以内で簡単に追い込める。次の試合に向けて、やっていきたい」と修正ポイントを挙げた。

◆なまらうれしい口火打だ。日本ハムのドラフト5位、奈良間大己内野手(22=立正大)が楽天とのオープン戦に代打で初出場し、初安打&サヨナラ生還を果たした。9回1死、遊撃のポジションを争う上川畑の代打に立ちセンターへ強烈な二塁打。ヘッドスライディングでムードをつくり清水のサヨナラ打を呼び込み「引かないこと。引かないというか自分から攻める。受け身にならないことを意識して打席に立てた」と振り返った。この日から声出し応援が解禁。プロ選手として音や声で励まされる中でプレーするのは初めて。「練習試合と違い雰囲気もあった。気持ちが高まっていた中で結果が出たのはうれしい」。同期のドラ1矢沢は指名打者でスタメン出場し3打数2安打も「立場が違う。自分は少ないチャンスをものにするだけ」。常に自分のベストを追求し、開幕1軍入りを目指す。○...江越がオープン戦初戦で、バント安打含む2打数1安打1打点と結果を残した。5回1死三塁で中犠飛を放つと、7回1死で三塁線へ絶妙なセーフティーバント。50メートル5秒8の足を生かし出塁した。外野は松本剛、五十幡、浅間、矢沢ら俊足のライバルがひしめくが、「今日のセーフティー含め、守備、走塁では誰にも負けないという気持ちでやりたい」と意気込んだ。○...清水がオープン戦初戦でサヨナラ打を放ちアピールした。9回1死二塁で右翼フェンス直撃の二塁打。2軍キャンプスタートも21日から1軍合流しており「絶対に下克上してやると周りに言っていた」。オフは阪神梅野と合同自主トレ。「梅野さんと話して、前まではミスを引きずって打席や守備に行ったりしていたが、引きずらないように、考えられるようになった」と、精神面の成長を口にした。○...上原が"前倒し"登板にも冷静に対応した。楽天とのオープン戦は7回から1イニングの予定だったが、2番手田中正の球数が増えたため6回2死から急きょマウンドに立ち、回をまたぎ1回1/3無安打無失点1三振。「準備はできていたので大丈夫でした」。開幕ローテ入りを狙うが「1軍で投げないことには意味がない。どっちかと言われたら先発がいいけど中継ぎでも」と、貪欲にチャンスをつかみにいく。

◆昨年9月に左肘を手術した日本ハムのベテラン宮西尚生投手(37)がオープン戦初戦に登板し、1回無安打無失点と順調な回復ぶりを披露した。196日ぶりに実戦登板した18日の中日との練習試合でも1回1安打無失点。2試合連続の無失点に「左腕は全く気にならなくなった。足を上げて右手をどう使うか。そこだけしか頭にない。腕もしっかり振れている。腕が振れれば球はいく」と手応えを口にした。

◆"クセ球"で楽天ポイント、ザックザク? 日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が25日、オープン戦初打席で初安打初得点。第3打席でも安打で出塁して生還し、この日3打数2安打2得点でサヨナラ勝ちに大貢献だ。練習試合を含め、楽天戦は9打数7安打3打点と好相性。守備側にとって厄介な変化を見せる打球を、次々飛ばす"打者矢沢"の才能に、新庄剛志監督(51)は感心しきりだった。新二刀流のバットが止まらない。日本ハムのルーキー"打者矢沢"が、またもや楽天戦で快打を飛ばした。この日「2番DH」で先発出場。1回1死から右越え二塁打で出塁し、4番野村の適時二塁打で先制のホームを踏むと、2-4の6回、先頭の第3打席でも右前打を放ち、続く松本剛の右前打で俊足を飛ばして一気に三塁へ。暴投で生還した。練習試合を含めて楽天戦4試合で9打数7安打3打点と、開幕カードの相手に対してめっぽう強い頼もしさ。「友だちに『楽天ポイントたまっちゃうんじゃないの?』って言われますね」と照れ笑いだ。かわいい冗談とは裏腹に、野球に取り組む姿勢は真面目そのもの。試合前には、楽天先発バニュエロスに合わせ、現役時代に通算2000安打を達成して名球会入りした稲葉ゼネラルマネジャーから、左腕攻略の秘訣(ひけつ)を教わった。「同じ左投げ左打ち。共通する部分が感覚としてある。少し(上体が)開き気味の方が、ボールが見やすいかもしれないという話をしてもらった」。練習で試し、実戦で即結果を出す吸収力。さらに、矢沢のフリー打撃を見ていた新庄監督は、守備側の視点として「厄介な打球」に目を見張った。「インパクトのスピードが他の打者と違う。ゴロがドライブ回転で進んで行くんですよ。ライナーもブレて落ちる。珍しい打球を打つ」と、かつて「マシンガン打線」の中軸で98年横浜(現DeNA)の日本一に貢献したローズの打球に重ねた。直近の目標は、もちろん新球場での開幕スタメンだ。「狙っていきたいですし、相手からしたらちょっとイヤな印象が与えられればいいのかな」と矢沢。オープン戦の白星スタートをお膳立てしたルーキーは、開幕戦でも主役の座を狙っている。【中島宙恵】

◆初の実戦登板に臨んだ楽天の則本は1回を無失点。当初予定されていた21日の練習試合は体調不良で回避したが、最速152キロをマークするなど球が走った。「欲を言えば、もう少し納得のいく球を投げたかったが、初実戦にしては良かった」と話した。4月4日に西武を迎える本拠地開幕戦の先発を既に言い渡されている。3年連続の2桁白星を狙う32歳のエース格は「次からは技術面を磨いていければ」と少しずつステップアップする姿勢を示した。(タピック名護)

◆投打二刀流に挑む日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が25日、楽天とのオープン戦(名護)で「2番・DH」で先発出場して2安打を放った。「強いスイングで強い打球を飛ばすことだけを考えています」。今キャンプで最速170キロの打球速度を計測したルーキーはそう言い切った。一回にバニュエロスが投じた2球目の145キロの内角直球を右翼フェンス直撃の二塁打。練習前に稲葉GMから左打者の左腕対策として「少し開き気味でボールを見た方が見やすい」との助言を受け、初球のスライダーをいい形で見逃せたことが快打につながった。六回には一、二塁間を破るゴロヒット。新庄監督は「ゴロはドライブ回転で、ライナーはブレる。珍しく嫌らしい打球。右打者だけど、R・ローズがそうだった」と、横浜(現DeNA)史上最強助っ人の名を挙げた。楽天との3試合の練習試合を含め、今季開幕戦の相手に計9打数7安打。矢沢は「友達にも『楽天ポイントがたまっちゃうんじゃないの?』って言われます。開幕スタメンを狙っていきたいので、味方には良い印象、相手には嫌な印象を与えられれば」と3月30日を見据えた。(東山貴実)

◆オープン戦初戦をサヨナラ勝ちで飾った日本ハム・新庄剛志監督(51)は「いいゲームでしたね。向こう(楽天)に取られて、少しずつ点数を返していって、最後に逆転する。こういう野球をずっと目指しているので。2月1日の紅白戦から〝勝つ〟という気持ちで取り組ませているのが、こういう結果につながっているだろうから。開幕して50試合はこういう気持ちでね」と上機嫌に振り返った。4-4の九回1死二塁からサヨナラとなる右越え二塁打を放った清水優心捕手(26)は「今年は新庄監督も『勝つ』と言っている。オープン戦であろうと勝ち癖をつけることが大事」と話し、「僕自身も(入団して)8年間レギュラーを取れないまま終わってますし、後がないと思っている。爪跡を残さないといけない」と力を込めた。

◆先発ローテーション入りを狙う日本ハム・吉田輝星投手(22)は3回を5安打1失点。「ブルペンから調子が悪かったし、真っすぐに関しては全然ダメでした。投げたい場所に投げられないし、ラインも引けなかった。去年のダメな時と変わんないようなピッチング」と振り返った。新庄監督も「んー、安定感、躍動感というのがちょっと足りない気がする。建山(投手)コーチに聞いて、ハハハ」と評価に困っている様子だった。

◆阪神からトレード移籍した江越大賀外野手(29)は「9番・右翼」で先発出場。五回1死三塁で中犠飛、七回には三塁線に絶妙なセーフティーバントを決めた。「何とかアピールしようという気持ちで。一日一日、自分の持ち味を出していければ」新庄監督もセーフティーバントについて「サインを出そうかなと思っていたら、本人がした」と目を細めていた。

◆日本ハム・新庄剛志監督(51)は試合後、3-4の六回無死二、三塁で見逃し三振に倒れた清宮幸太郎内野手(23)について「清宮君のあの見逃し三振は(試合の)流れを持っていけないポイント。彼はああいうところで打てる選手だし、〝カチン〟って捉えて打点を稼いでほしかった」と苦言を呈した。清宮は直後の七回の守備からベンチに下がった。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
-
(-)
11
(+4)
7
(+1)
1
(-)
2
(+1)
0.277
(↓0.017)
1.500
(↑1.5)
1
(-)
阪神
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
2
(-)
1
(-)
1
(-)
0.212
(-)
2.000
(-)
1
(-)
DeNA
100 1.000
(-)
0
(-)
7
(-)
5
(-)
1
(-)
1
(-)
0.316
(-)
3.000
(-)
1
(-)
日本ハム
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
4
(-)
0
(-)
0
(-)
0.313
(-)
2.000
(-)
5
(-)
楽天
010 0.000
(-)
1
(-)
4
(-)
5
(-)
0
(-)
1
(-)
0.303
(-)
5.400
(-)
5
(-)
中日
010 0.000
(-)
1
(-)
5
(-)
7
(-)
1
(-)
0
(-)
0.229
(-)
5.000
(-)
5
(-)
広島
010 0.000
(-)
1
(-)
1
(-)
4
(-)
0
(-)
0
(-)
0.133
(-)
4.500
(-)
5
(3↓)
ヤクルト
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
8
(+2)
12
(+5)
1
(-)
5
(+3)
0.250
(↓0.047)
5.500
(↑0.5)