DeNA(★2対3☆)阪神 =クライマックスシリーズ3回戦(2022.10.10)・横浜スタジアム=
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阪神
0001020003621
DeNA
0110000002501
勝利投手:岩貞 祐太(1勝0敗0S)
(セーブ:湯浅 京己(0勝0敗2S))
敗戦投手:濵口 遥大(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(1号・4回表ソロ)
【DeNA】宮﨑 敏郎(1号・2回裏ソロ)

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◆阪神がファイナルステージ進出を決めた。阪神は2点を追う4回表、佐藤輝のソロで1点差に迫る。そのまま迎えた6回には、近本と原口の適時打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、2番手・浜地をはじめとする救援陣が無失点リレー。敗れたDeNAは、最終回に一打逆転サヨナラの好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆阪神は「奇跡を起こす男」に突破を託す。負ければ矢野監督ラストゲームとなる大一番で、北條史也内野手(28)が「2番二塁」でスタメン出場する。矢野監督就任1年目の19年も3位で2位DeNAとのCSで激突。第1戦は6点差を大逆転で勝利し、北條は3ランと逆転2点三塁打の5打点と大活躍した。指揮官が「存在自体が流れを変えるムードがある男」と評価する背番号26。3年前の奇跡の再現となる一打でCSファーストステージ突破に導けるか。前日9日は0-1完封負けで逆王手をかけられた。DeNA先発は左腕浜口。今季4試合で2勝2敗、防御率1・82と抑え込まれている印象が強いだけに、まずは先制点を奪いたいところだ。

◆DeNAが3試合連続でスタメンを変更し、関根大気外野手を「1番中堅」で起用した。第1戦は桑原、第2戦は大田を1番で起用したが、第3戦は関根を1番で起用した。今シリーズは2試合で計7打数無安打の桑原は、ベンチスタートだった。試合前取材で三浦監督は「打順は1戦目も2戦目も変えてますからね。常に状態を見ながら全員でやります」と話した。

◆阪神が初回の好機をつぶした。先頭中野拓夢内野手(26)が四球で出塁。スタメンに抜てきされた北條史也内野手(28)が犠打を決め1死二塁としたが、3番近本光司外野手(27)、4番大山悠輔内野手(27)がともに内野ゴロに倒れた。前日9日は0-1で完封負け。これでCSは15イニング連続無得点だ。負ければ矢野監督ラストゲームとなる一戦。先に主導権を握りたいところだ。【詳細】ファイナルS進出はどっちだ!DeNA浜口遥大-阪神才木浩人/セCS第3戦ライブ速報中

◆「ハマのプーさん」のアーチで、DeNAが2試合連続で先制した。2回、先頭の宮崎敏郎内野手(33)が、1ボールからの外角高めの149キロの速球を右翼席最前列に運んだ。宮崎は「イニングの先頭だったので、出塁することを心掛けていました。しっかり捉えることができ、風にもうまく乗ってくれました。もっと浜口を援護できるよう、頑張ります!」とコメントした。今シリーズ、両チーム通じて初のアーチで先手を取った。

◆CS男だ!阪神中野拓夢内野手(26)が3回、DeNA浜口からチーム初安打となる右前打を決めた。中野はこれで昨年からCS5試合連続安打。この時点でCS通算18打数9安打、打率5割と驚異的な数字を残している。チームは前日9日に0-1で完封負け。この日も2回に宮崎にソロアーチを許し先制点を献上した。劣勢を吹き飛ばす打撃に期待がかかる。

◆阪神が、負ければ矢野監督ラストゲームとなる大一番でも守備の課題を露呈した。1点ビハインドの3回1死一塁。DeNA楠本の一、二塁間を破る右前打に大山悠輔内野手(27)がチャージ。送球へと握り替える際、グラブからボールがこぼれた。一塁走者は三塁を陥れていたが、このミスで打者走者まで二塁に進塁。大山に失策がついた。大山はレギュラーシーズン、CSを含め右翼でのスタメンは今季5度目。これまでも本職でない同ポジションや左翼で奮闘を続けてきたが、大事な一戦でミスが出た。1死二、三塁となり、打者佐野の場面で先発才木浩人投手(23)がワイルドピッチで2点目を献上。ワンバウンドのフォークを梅野隆太郎捕手(31)が止められなかった。阪神は初回にも三塁を守る佐藤輝明内野手(23)が送球エラーし出塁を許していた。3位からの下克上へ、劣勢の序盤となってしまった。【写真たっぷり詳細ライブ】セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(33)が、ファインプレーで先発浜口を救った。1点リードの3回2死一塁、阪神近本の一塁線への痛烈なゴロに飛びつき、そのままベースにタッチ。抜けていたら、という局面でピンチの芽をつんだ。今CSでは、初戦の代打から第2戦の2打席目まで4打席連続安打をマーク。バットでも、守備でも存在感を発揮している。【写真たっぷり詳細ライブ】セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報

◆諦めるにはまだ早い。阪神佐藤輝明内野手(23)が、クライマックスシリーズ自身初アーチを放った。「打ったのはストレート。とにかく勝つしかないので、ホームランを打つことができたのは良かったですが、まだ負けているので早く追いつき追い越せるように頑張ります」とコメントした。2点ビハインドの4回2死。DeNA先発浜口の初球144キロ直球を中越えソロ本塁打とした。1点差に迫り、ナインを鼓舞するかのように大きくうなずきながらベンチ前を歩いた。頭には紫色のヘアバンドをつけていた。チームは直前に守備のミスもあり2点目を献上していた。この回も4番大山、5番原口が凡退し簡単に2死となっていた。今季打率3割1分1厘、4本塁打とレギュラーシーズンで得意にしていた横浜スタジアムで、劣勢ムードに待ったをかける1発だ。前日9日は0-1完封負け。負ければ矢野監督ラストゲームの大一番。チーム17イニングぶりの得点から逆転なるか。

◆阪神が1点差に迫った直後、横浜スタジアムに珍アナウンスが響き渡った。2点を追う4回2死、6番佐藤輝明内野手(23)がバックスクリーンに反撃の中越えソロを運んだ。左翼席まで駆けつけた阪神ファンが大いに盛り上がる中、「声を出しての応援はおやめください」とのアナウンス。珍しい事態に球場全体がザワついた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、球場では大声を出しての観戦は禁止されている。【詳細】ファイナルS進出はどっちだ!DeNAvs阪神/セCS第3戦ライブ速報

◆阪神才木浩人投手(23)が、3回途中2失点で降板した。初回は難なく無失点に抑えたが、2回先頭の宮崎に右越えの先制ソロを被弾。3回は1死から関根に四球を与え、続く楠本に右前打を許した際に、右翼手大山が打球をファンブルし、1死二、三塁とピンチが拡大。佐野の打席で4球目の低めのフォークを梅野が止めきれず(記録は暴投)、2点目を献上。直後に2番手浜地がマウンドに上がった。浜地は牧を1球で二ゴロ併殺打に打ち取り、追加点を許さなかった。

◆ミスを一振りで帳消しにした。阪神近本光司外野手(27)が値千金の同点打を放った。1点ビハインドの6回無死二塁。DeNA浜口から右翼フェンス直撃の適時二塁打。あと数メートルで本塁打となる強烈な当たりだった。直前、送りバントを決めきれなかった。先頭北條が二塁打でチャンスメーク。前日0-1完封負けなど貧打のチームにおいて好調な3番打者に、矢野監督は犠打を指令した。ただ、2度ファウルにしてしまい「あ~!」という表情を見せ、膝に手をつくほど悔しさにあふれていた。1死三塁の形が作れずとも"おつり"がくる挽回打。負ければ矢野監督ラストゲームとなる一戦。選手会長が試合を振り出しに戻した。【写真たっぷり詳細ライブ】セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報

◆DeNAが、6回に阪神打線に3安打を集められ、逆転を許した。1点リードの6回、先発の浜口が先頭の北條に二塁打を浴び、近本に同点の適時二塁打で降板。2番手の入江大生は大山を捕邪飛の後、原口文仁に勝ち越しの適時打を浴びた。9日の第2戦では1点リードの7回1死三塁で先発の大貫から、2番手の伊勢にスイッチし、好リリーフでピンチを脱出したが、この日は継投が裏目に出る形で勝ち越された。

◆阪神近本光司外野手(27)が、超ファインプレーでDeNAに流れを渡さなかった。逆転で1点リードを奪った直後の6回先頭。DeNA代打桑原が左腕岩貞から放った打球は、左中間寄りに鋭くライナーで飛んだ。中堅近本はこれに最短距離でダッシュ。最後はダイビングキャッチでアウトをもぎ取った。昨年、自身初のゴールデン・グラブ賞を獲得した男が横浜スタジアムを大きく沸かせた。直前の6回表には、浜口から右翼フェンス直撃の同点適時二塁打。直後に原口に勝ち越し打が飛び出し、一気逆転に成功していた。攻守で背番号5が輝いた。阪神原口のタイムリーで逆転 セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報中

◆苦しんだ男が、ここ一番で決めた。阪神原口文仁内野手(30)が勝ち越し打を放った。近本のタイムリーで同点に追いつき、1死二塁となった6回だ。DeNA2番手入江の154キロ直球をはじきかえし、左前適時打で1点リードを奪った。二塁から俊足を飛ばし生還した近本の走塁も光った。原口は「打ったのはストレート。ワンチャンスをものにするという攻める気持ちを強く持って打席に立ちました。勝ち越すことができて良かったです」。近本は「嫌な流れもありましたが、原口さんがかえしてくれて感謝です」とコメントした。直前の無死二塁では4番大山に犠打指令も失敗し捕邪飛。仲間のミスを帳消しにする一打にベンチは沸いた。原口は打撃好調でシーズン終盤から5番に定着。ただ、CSに入ると前日まで2試合で6打数無安打。この日も2打席凡退していた。今CS10打席目での初安打。矢野監督も全幅の信頼を置く勝負強さは健在だった。

◆阪神西純矢投手(21)が、重要な一戦で投打で躍動した。プロ初の連投となる、1点リードの6回2死から岩貞に代わって4番手で登板。牧に左前打を許したが、宮崎を中飛に抑えた。7回のマウンドにも上がり、先頭ソトを二飛、大和を遊ゴロ、戸柱を二ゴロと3者凡退に封じた。前日9日の同戦では2回無失点だったが、疲れを感じさせない投球で無失点でつないだ。さらに8回も託され、伊藤は三塁手熊谷のファインプレーもあり三直に。関根に四球を許し、桑原に犠打で2死二塁とされたところで湯浅にスイッチし、佐野を一ゴロに抑え込んだ。西純は連日の2回無失点と、大きな存在感を示した。打者としても力を発揮した。7回1死から迎えた打席で、DeNAエスコバーの内角低め155キロ直球をコンパクトスイングでたたき、左翼線への二塁打を記録。得点にこそつながらなかったものの、今季プロ1号を含む6安打をマークした打撃力を、ポストシーズンでもみせつけた。阪神原口のタイムリーで逆転 セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報

◆2位DeNAが、3位阪神に逆転負けを喫し、1勝2敗でCSファーストステージでの敗退が決まった。1点リードの6回、先発の浜口が北條、近本の連続二塁打で同点とされ、1死二塁から2番手の入江が原口に勝ち越しの適時打を浴びた。打線は2回に宮崎が先制のソロを放ち、3回にも暴投で1点を追加したが、4回以降は阪神の強力リリーフ陣の前に沈黙した。1点を追う9回には1死満塁の一打サヨナラの好機をつくり、藤田一也内野手(40)が代打で登場。しかし、阪神湯浅の初球152キロをはじき返すも二ゴロ併殺となり、今シーズンが終了した。藤田は一塁にヘッドスライディングした後、しばらく立ち上がれず。一塁ベースコーチの小池コーチ、オースティンに抱えられ、ベンチに引き揚げた。三浦大輔監督(48)は試合後、「選手たちはよく頑張りました。最後まであきらめずに戦ったと思います」と悔しさをかみしめながら、選手たちの頑張りをたたえた。

◆セ・リーグCSファーストステージ第3戦、1勝1敗タイのDeNAと阪神が対戦。先発はDeNAが浜口遥大、阪神は才木浩人。レギュラーシーズン3位の阪神が2位のDeNAに逆転勝ち。3年ぶりのCSファイナルステージ進出を決めた。ファイナルステージでは敵地神宮でヤクルトと対戦する。

◆レギュラーシーズン3位の阪神が2位のDeNAに逆転勝ち。3年ぶりのCSファイナルステージ進出を決めた。先制点はDeNAだった。2回に先発の才木浩人投手(23)が宮崎にソロ本塁打を浴びて1点を献上。3回にも1点を失ってなお1死一、三塁で2番手浜地真澄投手(24)が登板。浜地は牧を初球で併殺打に打ち取ってピンチを脱した。第2戦で2安打に抑え込まれた打線は、4回に左打者ではNPB史上初の新人から2年連続20本塁打を放った佐藤輝明内野手(23)が、バックスクリーン右に飛び込むソロ本塁打。「とにかく勝つしかないので、ホームランを打つことができたのは良かった」と反撃を開始した。6回には先頭の2番北條史也内野手(28)が左翼線への二塁打で出塁すると、3番近本光司外野手(27)が右翼フェンス直撃の適時二塁打で同点。さらに1死後、5番原口文仁内野手(30)の左前適時打で勝ち越しに成功する。3-2と1点差で終盤に入り、リーグ断トツの防御率を誇る投手陣の継投に入った。8回途中からマウンドに上がった湯浅が9回に1死満塁のピンチを作ったが、代打藤田を二ゴロ、二ー捕ー一とわたる併殺に切り抜け逃げ切った。阪神のCSファイナルステージ進出は14、19年に次いで3度目。セ・リーグでは中止の20年を挟んで16年から6年連続で3位球団が勝ち上がる結果となった。ファイナルステージでは敵地神宮でヤクルトと対戦する。公式戦3位の阪神が2勝1敗で1Sを突破。阪神のファイナルS進出は14、19年に次いで3度目。セ・リーグのCSで3位球団がファイナルSへ勝ち上がったのは9度目で、中止の20年を挟んで16年からは6度続けて3位球団が進出している。パ・リーグの9度と合わせ、3位からファイナルSに出場した過去17度のうち日本シリーズ出場は10年ロッテと17年DeNAしかない。また、シーズン負け越しでプレーオフ、CS出場は今年の阪神が8度目で、1S突破は5度目。過去4度はファイナルSで敗れており、負け越し球団が日本シリーズに出場したことは過去にないが、今年の阪神はどうか。1Sの阪神は先発投手が合計13回1/3を投げて3失点に対し、救援投手は合計12回2/3で無失点。公式戦でリーグ1位の防御率2・39を記録した救援陣が、CSでは相手に1点も与えなかった。湯浅は<1>戦で1回1/3、<3>戦でも1回1/3を投げて2セーブを挙げた。同一年のプレーオフ、CSでイニングをまたいだセーブを2度以上記録したのは、79年山口(近鉄)が<1>戦で1回2/3、<2>戦で1回2/3の2セーブ、07年岩瀬(中日)が1S<2>戦で1回2/3、2S<1>戦で1回2/3、<2>戦で1回1/3、<3>戦で1回1/3の4セーブ、10年山口(巨人)が1S<1>戦で1回1/3、<2>戦で1回2/3の2セーブを記録して以来、12年ぶり4人目だ。

◆DeNA藤田一也内野手(40)が、サヨナラの好機で併殺に倒れ、CSファーストステージでの敗退が決まった。1点を追う9回1死満塁で「代打の切り札」で登場。阪神湯浅の初球152キロをはじき返したが、二ゴロ併殺で今シーズンが終了した。一塁にヘッドスライディングした後、しばらく立ち上がれず。一塁ベースコーチの小池コーチ、オースティンに抱えられ、ベンチに引き揚げた。

◆矢野燿大監督(53)のゲキに導かれ、阪神がCSファーストステージを突破した。1点リードの9回。1死満塁となったところで指揮官がベンチを飛び出した。イニングまたぎの湯浅京己投手(23)を内野陣とともに囲み、「楽しめ!」と言葉をかけた。直後だ。代打のベテラン藤田への初球。152キロを打ち返されたが、前進守備を敷くセカンド小幡の正面だった。本塁へ送球し、捕手梅野が一塁へ転送。「4-2-3」のホームゲッツーでゲームセットとなった。負ければ矢野監督のラストゲームとなる一戦。ポストシーズンで抜てきした新守護神が期待に応え、これ以上ない修羅場をくぐり抜けた。

◆レギュラーシーズン3位の阪神が2位のDeNAに逆転勝ちを決め、3年ぶりのCSファイナルステージ進出を決めた。3-2と1点リードの8回2死から登板した阪神のリリーフエース湯浅京己投手(23)が、9回1死満塁の窮地を切り抜け、チームに勝利をもたらした。湯浅のヒーローインタビューは以下の通り。-最後まで緊迫したゲームに。今の心境は「ホッとしてます」-1死満塁から矢野監督がマウンドに来た「監督から『楽しめ』と言われたので、本当に楽しみながらバッターに向かっていくだけでした」-その結果併殺打。勝利の瞬間は「"アツアツ"でした!」-初戦に続く2度目のヒーロー。このCSを振り返って「3試合とも接戦で、本当にどっちに転ぶかわからない展開でしたけど、何とか2勝することができて、あとはヤクルトを倒すだけかなと思ってます」-今日の3戦目はどんな気持ちで準備をしていたか「ピッチャーのみなさんがすごくいいピッチングをしていたので、自分も負けられないと思って、ピンチの場面でしたけど、いつも通り自分のピッチングをするだけだと思ってマウンドに上がりました」-神宮でヤクルトが待っている。ファンに向けて「まずは神宮でヤクルトを倒すので、"アツアツ"な応援よろしくお願いします!」

◆2位DeNAが、3位阪神に逆転負けを喫し、通算1勝2敗でCSファーストステージでの敗退が決まった。3試合ともに息詰まる投手戦だった一方で、打線は第1戦が6安打で0封負け、第2戦は5安打で1-0で勝利し、第3戦は5安打で2-3で競り負けた。試合後、テレビインタビューに応じた三浦大輔監督(48)の主な一問一答は以下の通り。-今の心境を三浦監督 うーん...、そうですね。選手たちはよく頑張りました。-紙一重の勝負だった三浦監督 全員で食らいついていきましたけど、うーん、本当に最後まで、みんなあきらめずに戦ったと思います。-シーズンの戦いを振り返って三浦監督 選手たちが毎日毎日、その日その日の試合を全力で戦ってくれましたし、調子が上がってこない時でもみんなね、元気よく毎日切り替えてグラウンドに来てくれましたし、本当に長いシーズンでしたけども、最後までコロナとかいろいろありましたけども、その中でも、みんなでカバーしながら、1軍、2軍関係なく1つのチームとして、1年間戦えたと思います。-ファンへのメッセージ三浦監督 今日もたくさんのファンの方に応援していただき、力を与えていただき、最後まで戦うことができた。本当に1年間、熱い熱い応援をありがとうございました。コロナでいろいろ規制がある中でも、ファンの方も本当にしっかりとルールを守って、今日もたくさんの手拍子、拍手をいただき、選手たちの背中を押していただき、本当にありがとうございました。

◆レギュラーシーズン3位の阪神が2位のDeNAに逆転勝ち。3年ぶりのCSファイナルステージ進出を決めた。公式戦3位の阪神が2勝1敗で1Sを突破。阪神のファイナルS進出は14、19年に次いで3度目。セ・リーグのCSで3位球団がファイナルSへ勝ち上がったのは9度目で、中止の20年を挟んで16年からは6度続けて3位球団が進出している。パ・リーグの9度と合わせ、3位からファイナルSに出場した過去17度のうち日本シリーズ出場は10年ロッテと17年DeNAしかない。また、シーズン負け越しでプレーオフ、CS出場は今年の阪神が8度目で、1S突破は5度目。過去4度はファイナルSで敗れており、負け越し球団が日本シリーズに出場したことは過去にないが、今年の阪神はどうか。

◆阪神がDeNAに競り勝ち2勝1敗でCSファーストステージを突破した。引き分けでも敗退となる中、1点リードの9回裏、1死満塁のピンチで矢野燿大監督(53)がマウンドへ。湯浅京己投手(23)に「思い切り楽しんで」と声をかけ、代打藤田を二ゴロ併殺に仕留め逃げ切った。試合後の矢野監督の一問一答は以下の通り。<テレビインタビュー>-監督の目が充血している。熱い戦いだった。「そりゃするでしょ。選手たちがみんなでつないで、必死にこうやってやってくれたんですから、こんなにうれしいことはないです」-最後の場面、湯浅がDeNAの重圧をはねのけた。「もうね、どんなことが起こっても、湯浅が今年成長してくれたおかげでここまで来られましたし、託すには申し分がないピッチャーなんで、打たれようが、どんな結果になろうが、それを受け止める気持ちでいましたし、その中でも向かっていってくれましたね」-監督自らマウンドに足を運んだ。どんな声をかけたのか。「『ドラマつくるなあ』って言って。『もういくしかない、強気やって。思い切り楽しんで、この場面、お前に賭けているから、どんな結果でもいいから、思い切っていってくれ』そんな声をかけました」-湯浅はどんな表情でその言葉を聞いていたか。「(マウンドに)行った時から笑顔で迎えてくれたというか、笑顔になったんで。いい顔をしているなと思いました」-1勝1敗で迎えた第3戦は、どんな思いで臨んだのか。「僕個人としてはもちろん、退任を発表してから、毎日毎日、今日が最後、今日が最後と思って来ましたけど、負ければ明日がもうない状態でしたし、いいチームなんで、この選手たちとやりたいなという気持ちが、やっぱり欲が出てきたので、そういうところの複雑ないろんな思いがありましたけどね」-この3戦は若い投手が躍動した。「いや、もうみんなですよね。ほんとにそれぞれが粘ってくれましたし。その中でも純矢(西)も昨日に続いていってくれましたし。うん、もう本当に申し分ないです」-4回には佐藤輝が流れを変える1発「まさかいくとは思いませんでしたけど、風もフォローだったんでね。あれでちょっと流れが変わることになりましたね」-近本はバント失敗を取り返した「近本があんなガチガチになってバントをするのは、なかなか見られないんで(笑い)。でも、そのあと必死に食らいついて、取り戻してくれたんで。はい、頼もしいですね」-決勝打は原口らしい打撃「いや、もう原口は執念の男なんでね。ああいうところで、やってくれるといつも思ってましたし。期待通り、打ってくれましたね」-終盤は守備で流れを止めた「近本もよく守ってくれましたし、タカヒロ(熊谷)もいいプレーをしてくれましたし。ほんとに全員野球というのが、俺たちの野球で掲げていますけど、全員がよく試合の中でそれぞれがやってくれたと思います」-今季2勝11敗と苦手のハマスタ(横浜)でやり返した「まあ、でもそういうこともあまり考えずというか、もう目の前の試合で必死にやってくれたんで。それが結果にこうやってつながって、ほんとにうれしいです」-3位でCS進出が決まった時は「めちゃくちゃうれしかった」と。ファイナル進出を決めた今は「面白くなったなってね。やっぱり甲子園に帰って日本シリーズっていうのは、ファンのみなさんに見せたいですし、僕自身も経験したいんで。もう1度、そこへ向けてチーム全員でファイナルを戦っていきます」-常に夢と理想を語り続けてきた。夢の続きは「選手たちがこんなドラマを作ってくれているんでね。開幕の苦しいところから、ここまで来たというのを含めて、選手たちがあきらめずにここまでやってくれたドラマだと思うので。だからまだドラマは終わらないと思うんで、全員で夢と理想を追って、最高のドラマを起こしてきます」(ペン囲み)-6回は北條の二塁打も大きかった。「まあね。一緒にあいつもずっとやってきて、何かこう流れを変えられる男やし、普段、試合に出ない時もベンチのムードをね、一番つくってくれるヤツなんで。まあ、そういうところでは、任していいんじゃないかなというところで、いい流れをつくってくれたかなと思います」-原口は第1戦、第2戦とあまり状態がよくないようにも見えたが、ああいう場面になると「ああいう場面もそうやしね。いつも必死にいって、もちろん全部が結果が出るわけじゃないんで。まあ、でも、そこに湯浅もそうだけど、任せていいっていうものを見せてくれているんで、まあ、もう任せるだけかなと。ほんと、よく打ってくれました」-投手陣は今日もスペシャルな継投だったと「いやあ、まあ、ね。どこまで、どうするかっていうのはね、本当に難しいし、まあ、もちろん延長も考えないとダメだし、まあ、そういうところで難しかったけど、まあまあ、純矢(西)が本当、あそこを粘ってくれたっていうのが大きかったし、まあ、全員...。でも、全員なんやけど。全員なんやけどね。純矢があんだけいってくれたっていうのは、まあまあ、ちょっと延長になった場合でもっていうことを考えると、まだ余裕を持てたんで、まあ、大きかったかなと思います」-第2戦、第3戦と西純を起用。状態の良さを感じてる「(リーグ)終盤にちょっと中をやったっていうのも、まあまあ初めてっていうのはケース的に浮足立つとかあるかもしれないけど、そういうのはあいつの中でプラスにしてくれてるところもあると思うので、先発投手だけど、来年以降も含めて中継ぎはこんなにしんどいんだ、1個のアウトがこんなに大変なんだってね。もちろん先発もそうなんだけど。中継ぎより1球のアウトが重いんで、あいつ自身が知れる経験ができてるのは大きいと思うし、来年は先発でいっぱい勝ってる投手になってるやろうから、この経験は生きると思うので」-守りは近本や熊谷など随所に執念が見えた「執念というか、いいプレーが出た時にそうなるけど、みんな執念持ってやってくれてるし、結果的にうちが勝てたけど、DeNAだってすごい執念を持って戦ってるってこっちも感じてた。それはどっちも執念で戦ってるんで、それが今日は俺らがつながったというところ。その気持ちはずっと持ってやってくれてます」【写真たっぷりセCS第3戦ライブ詳細】阪神がファイナルS進出決めた!DeNA9回裏満塁の好機生かせず

◆阪神西純矢投手(21)が、重要な一戦で投打で躍動した。CSで投打にわたる活躍。いかにも西純らしかった。実は「野手」として見せた姿も、阪神がドラフト1位指名を決めた理由の1つだった。高3の秋、韓国で行われたU18W杯では主軸に座って2本塁打。投手としても本調子でない佐々木朗希、奥川恭伸に代わり、エースに近い役割を担った。だが、最も驚かせたのは投でも打でもなく「守」だった。韓国戦で見せた伝説のバックホーム。左翼で出場していた西純が、同点の9回2死一、二塁で左翼線の打球を処理。深いファウルグラウンドから推定90メートルの大遠投で二塁走者を刺し、サヨナラ負けを防いだ。視察していたスカウト陣は顔を見合わせ、サヨナラを確信してベンチを飛び出していた韓国選手は状況を把握できず立ち尽くした。担当した阪神山本スカウトは1位候補として強く推した理由にこのプレーを挙げる。「国際大会で、あんな活躍できる選手は、何か大事なものを持っている」。その見立ては間違っていなかった。【遊軍=柏原誠】

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、CSファーストステージ突破の火付け役となった。2点ビハインドの4回2死走者なし。DeNA浜口の初球だ。内寄り144キロ直球を強振。打球は追い風にも乗ってグングン伸び、バックスクリーン右に吸い込まれた。「0点では勝てないので、一つのきっかけになったかなと思います」。17イニングぶりの得点をもたらせたCS初アーチが打線を活気づけ、6回逆転へののろしとなった。得意のハマスタで意地をみせた。8日の初戦の第1打席で中前打を放って以来、7打席ヒットがなかった。「どんな相手も調子よくて、どんどん来ていたので、積極的にいきました」。勝負の短期決戦。闘争心を燃やし続け、初球打ちが功を奏した。1年目の昨季は場外弾、今季はレギュラーシーズンで打率3割1分1厘、4本塁打を記録していた横浜の地で、劣勢ムードを一振りではね返した。6番での出場が続く大砲の待ちに待った1発。矢野監督は「まさか行くとは思いませんでしたけど。風もフォローだったんでね。あれでちょっと流れが変わることになりましたね」と目を細めた。佐藤輝は「本当に負けたら終わりなので、みんな気持ちが入っていたと思う。それが結果につながってよかった」と気合勝ちを強調した。接戦をものにし、王者ヤクルトとの対戦に弾みをつけた。「ベンチの雰囲気もいつも以上に盛り上がっているし、すごいいいムードだなと思います」。虎が誇る若きスラッガーが、ファイナルステージでも大暴れの予感だ。【古財稜明】○...佐藤輝の1発にユニーク指令あり!? 井上ヘッドコーチが試合前、ナインに「口角を上げろ!」と助言。表情を明るくとの指摘に、佐藤輝も真剣にうなずいていた。井上ヘッドは「実践したかどうかは知らないけど(笑い)。でも、今日はアイツがひとつ仕事ができたから、勝てたかなと思います。俺らは挑戦者だから、ミーティングでも(口角を上げろと)話した結果が、本当に少しだけ横浜さんより勝ったのかなと思います」と笑顔だった。

◆阪神が「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージ突破を決めた。1勝1敗で迎えたDeNAとの第3戦は、1点リードの9回に1死満塁の大ピンチ。ここで矢野燿大監督(53)が今季初めてマウンドに出向いて、湯浅京己投手(23)にゲキを飛ばし、新守護神は終戦寸前の併殺斬りで劇的勝利を決めた。阪神は12日からのファイナルステージ(神宮)でセ王者のヤクルトに挑み、下克上での日本シリーズ進出を目指す。矢野監督が迷いなくベンチを飛び出した。マウンドに輪ができる。「ドラマつくるなあ」。そう切り出すと、さらに語気を強めた。 「思い切り楽しんで。この場面、お前にかけてるから。どんな結果でもいいから思い切っていってくれ」 就任4年で3度目、今季初めてマウンドでのゲキ。熱い言葉を受けた、湯浅は笑っていた。1点リードの9回1死満塁。逆転されれば矢野阪神の4年間が終わる絶体絶命の場面で、だ。直後。代打藤田を初球152キロで二ゴロに仕留めた。「二-捕-一」のホームゲッツー。マウンドで跳びはねると今度は歓喜の輪ができた。「本当に楽しみながら、打者に向かっていくだけでした」。8回2死二塁で西純を救援し、CS2度目のイニングまたぎに成功。指揮官に背中を押され、魂の23球を投げ切った。昨年までの1軍登板はわずか3試合。それでも潜在能力を買う矢野監督が今春のキャンプから期待を込め、「8回の男」に抜てき。最優秀中継ぎ投手賞を獲得する大ブレークで応えた。3度の腰椎分離症を乗り越えたプロ4年目。その裏で、痛打を浴びた夜もある。「お前は成長しているところなんだから」「思い切りやったらいい」打たれても、指揮官はいつも前向きな言葉で鼓舞してくれた。「やっぱりまだまだ矢野さんと野球がしたいので、しっかり抑えられてよかったです」。どんな時でも諦めない。楽しむことを忘れない「矢野野球」を体現する男が、ここ一番で究極の恩返しを決めた。試合後、矢野監督の目は充血していた。「みんなでつないで、必死にやってくれたんですから、こんなにうれしいことはない」。そして視線を上げ、続けた。「甲子園に帰って日本シリーズは、ファンの皆さんに見せたいし僕も経験したい。開幕の苦しいところからここまで来たというのを含めて諦めずにやってくれたドラマ。まだドラマは終わらないと思うんで、全員で夢と理想を追って最高のドラマを起こしてきます」開幕9連敗、最大借金16、史上最低勝率0割6分3厘...。どん底のどん底からはい上がり、3年ぶりCSファイナルステージ進出を決めた。次の目標は下克上での日本シリーズ進出。熱いラストファイトはまだまだ終わらない。【中野椋】1Sの阪神は先発投手が合計13回1/3を投げて3失点に対し、救援投手は合計12回2/3で無失点。公式戦でリーグ1位の防御率2.39を記録した救援陣が、CSでは相手に1点も与えなかった。湯浅は<1>戦で1回1/3、<3>戦でも1回1/3を投げて2セーブを挙げた。同一年のプレーオフ、CSでイニングをまたいだセーブを2度以上記録したのは、79年山口(近鉄)が<1>戦で1回2/3、<2>戦で1回2/3の2セーブ、07年岩瀬(中日)が1S<2>戦で1回2/3、2S<1>戦で1回2/3、<2>戦で1回1/3、<3>戦で1回1/3の4セーブ、10年山口(巨人)が1S<1>戦で1回1/3、<2>戦で1回2/3の2セーブを記録して以来、12年ぶり4人目だ。〇...横浜スタジアムに駆け付けた虎党が大騒ぎしすぎ、場内アナウンス係から「声を出しての応援はおやめください」とのメッセージが発せられた。反撃の口火となった4回の佐藤輝の本塁打や6回の同点、逆転シーンで左翼席を中心に「六甲おろし」を大合唱。注意のアナウンスとともにビジョンにも注意書きが出された。新型コロナの感染拡大を防ぐため、現在、球場では大声を出しての観戦が禁止。私設応援団も「声援は心の中で」と呼びかけているが、劇的な展開で歯止めが利かなかったようだ。【写真たっぷり詳細ライブ】阪神がファイナルS進出決めた!DeNA9回裏満塁の好機生かせず/セCS第3戦ライブ詳細

◆阪神が逆転に成功した直後、再び横浜スタジアムに珍アナウンスが響き渡った。1点を追う6回表、無死二塁から3番近本光司外野手(27)が右翼フェンス直撃の同点二塁打。さらに1死二塁、今度は5番原口文仁内野手(30)が左前適時打を放ち、ゲームをひっくり返した。左翼席まで駆けつけた虎党は大騒ぎ。すると6回表終了後、ウグイス嬢が「大声を出しての観戦はおやめください」とアナウンス。さらにセンター後方の電光掲示板にも同様の文面が光った。この日は4回表にも異例のアナウンスが流れていた。2点を追う4回2死、6番佐藤輝明内野手(23)がバックスクリーンに反撃の中越えソロ。左翼席が大いに盛り上がる中、「声を出しての応援はおやめください」とのアナウンスが響き、珍しい事態に球場全体がザワついていた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、球場では大声を出しての観戦が禁止されている。【写真たっぷり詳細ライブ】セ・ファイナルS進出はどっちだ!/セCS第3戦ライブ速報

◆阪神はスペシャル継投もズバリだった。先発才木浩人(23)以降は、浜地真澄(24)、岩貞祐太(31)、西純矢(21)、湯浅京巳(23)がオールイニングまたぎの熱血快投。第1戦に続く救援0封リレーで、DeNAの反撃を封じ切った。中でも光ったのは本職ではない西純だろう。1点リードの6回2死走者なし。前日2回を無失点に抑えた右腕が、プロ初の連投で岩貞のあとを託された。4番牧に左前打を許したが、宮崎をフォークで中飛斬り。7回を3人で抑えると、8回も2死を奪って湯浅につないだ。「しびれる試合で、いい場面で投げさせてもらって本当に良かった。とにかく打者1人1人に集中して投げようと」。初体験に興奮を隠せなかった。救援の4投手全員がイニングをまたぐ異例の継投だった。3回に先発才木が2点目を失い1死一、三塁となると、2番手浜地が登板。4番牧を二塁併殺でピンチを脱した。5回からは3番手岩貞がバトンを受け、6回に桑原、佐野を打ち取ったところで4番手西純にスイッチ。西純はハマスタがザワつく中で7回の打席にも立ち、腕をうまくたたんで左翼線二塁打もマーク。ベンチは盛り上がった。矢野燿大監督も3イニングをまたいだ背番号15を絶賛した。「延長も考えないとダメだし、そういうところで難しかったけど、純矢が本当、あそこを粘ってくれたのが大きかった」。3年目の今季は6勝を挙げたがすべて先発。シーズン終盤には中継ぎも1試合経験したが、不慣れな役割で大貢献した。西純は「慎重にというのは自分のピッチングじゃない。強気に攻めていくのが自分なんで」ときりり。若き右腕が、下克上のキーマンになる。【桝井聡】○...才木はホロ苦いCS初登板初先発となった。2回に先頭の5番宮崎に外角高めに浮いた149キロ直球を右翼席まで運ばれ、先制点を献上。3回は1四球1安打に味方失策が絡んで1死二、三塁とされ、暴投で2点目を許した。2回1/3を2失点。「大事な試合で先発を任せてもらった中で先制点を与えてしまい、負けている展開でマウンドを下りることになり悔しい気持ちです」。ファイナルステージで悔しさをぶつける。▽阪神浜地(3回1死一、二塁のピンチで才木を救援し、1回2/3を無安打無失点)「本当に試合が左右される場面だと思っていたので、最高の形になってよかったなと思います」▽阪神岩貞(1回2/3を無安打無失点でCS初勝利)「ブルペン勝負になると思ってたので、緊迫した展開でマウンドに上がりたくてウズウズしていました。近本の守備にも助けてもらいましたし、攻撃も守備もチーム一丸で攻めることができました」

◆阪神が「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージ突破を決めた。1勝1敗で迎えたDeNAとの第3戦は、1点リードの9回に1死満塁の大ピンチ。ここで矢野燿大監督(53)が今季初めてマウンドに出向いて、湯浅京己投手(23)にゲキを飛ばし、新守護神は終戦寸前の併殺斬りで劇的勝利を決めた。新型コロナウイルスの影響で、2軍の鳴尾浜球場では無観客開催が続いた。湯浅も、誰の視線も浴びずに腕を振ってきた1人。ブレークの1年、明らかに変わった自身を取り巻く環境に何を思うのか。「注目されるのは、うれしいのはうれしいですよ。ネットニュースも見ます。でも、気にしない。自分の記事は『第三者の目』で見ますね。それを見たから何かが変わるわけじゃない」。囲まれる報道陣、声をかけてくれるファンの数は増えた。だが独立リーグで苦労も味わった23歳はいつも冷静だった。それでも、ちょっとだけうれしかったことがある。オフの日に愛車を走らせて向かうのは、イチロー氏らが取り組んでいた初動負荷トレーニングができる施設だ。「そこに、『ザ阪神ファン』みたいなおじいちゃんがいるんです。去年まではなかったのに、今年になって初めて話しかけてくれました(笑い)」。"現金な"関西のおっちゃんにも、爽やかに笑顔を振りまく姿が想像できる。どれだけ活躍しても湯浅は湯浅のままだ。【阪神担当=中野椋】

◆阪神が「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージ突破を決めた。1勝1敗で迎えたDeNAとの第3戦は、1点リードの9回に1死満塁の大ピンチ。ここで矢野燿大監督(53)が今季初めてマウンドに出向いて、湯浅京己投手(23)ゲキを飛ばし、新守護神は終戦寸前の併殺斬りで劇的勝利を決めた。阪神は12日からのファイナルステージ(神宮)でセ王者のヤクルトに挑み、下克上での日本シリーズ進出を目指す。阪神攻撃陣も、誰も諦めてはいなかった。1点を追う6回、一丸の猛攻で一気に試合をひっくり返した。DeNA浜口対策で2番起用された先頭の北條が左翼線二塁打。矢野監督は迷わず代走熊谷を起用した。そして続く3番近本に異例の送りバントのサイン。2度ファウルで失敗し、両膝に手をついて肩を落としたが、心は折れていなかった。「何とかしようという一心。進塁させることだけを意識しました」。切り替えて迎えた浜口の6球目。「ボールの外側を」と進塁打を意識し、内角直球を引っ張った打球は会心だった。右翼フェンス直撃の同点二塁打。ミス取り返す渾身(こんしん)の一撃で、苦しめられた浜口をKOした。引き分け以下で終戦となる試合でナインの重圧も大きかった。矢野監督は近本に続いて今季1犠打の4番大山にも送りバントを命じたが、2番手入江の初球を捕邪飛。再びイヤなムードが漂ったが、崖っぷちでみんなが助け合った。決めたのは続く5番原口だ。「本当にここしかないと。主軸2人にそういうサインが出て、何とかつなぐという思いが出ていた」。フルカウントから短く持ったバットで内角154キロに食らいつき、白球を左翼前に弾ませた。二塁から近本が逆転のホームへ滑り込んだ。原口はCS3試合目、10打席目の初安打だった。矢野監督は「原口は執念の男なんでね。ああいうところでやってくれると思っていた。期待通り打ってくれた」と感動。結果が出なくても5番一塁で使い続けた男が、ここ一番で応えた。原口は「勝たないと先がないのは全員分かっている。矢野監督がやってきた『楽しむ』とか『超積極的』というのはもちろん頭に入れながら」と胸を張った。矢野監督と1日でも長く「俺たちの野球」を続けたい。12日からは王者ヤクルトに挑むが、今季神宮では7勝5敗と勝ち越している。近本は「勝つだけ」ときっぱり。セ3位から初の下克上日本一へ、虎のムードは最高潮だ。【石橋隆雄】○...近本は守りでもチームを救った。逆転直後の6回裏、先頭桑原の左中間を抜けようかという打球をダイビングで好捕。「無理かなと思いながら追っていた。打球が沈んできたので、いけるかなと。冷静でした」。抜けていれば長打確実の大ピンチで、岩貞をもり立てた。矢野監督は「近本もよく守ってくれたし、タカヒロ(熊谷)もいいプレーをしてくれた」と評価。熊谷は途中出場で三塁に入り、8回先頭伊藤のライナーをダイビングキャッチ。いずれも相手のトップを切るビッグプレーだった。○...北條が逆転の口火を切った。CS開幕直前に1軍復帰したばかりだが、「2番二塁」で出場。1点を追う6回、浜口から三塁線を破る二塁打を放ち、この回2得点につなげた。「絶対何が何でもという気持ちしかなかった」と起用に感謝。試合後のナインの盛り上がりに「やばかったっす! もう優勝したんかな、というぐらいで」と満面の笑み。矢野監督は2軍暮らしが続いた男の一打に「流れを変えられる男」と陰のヒーローをたたえた。

◆シーズン2位のDeNAが3位阪神に逆転負けを喫し、1勝2敗でCSファーストステージで敗退した。1点リードの6回に逆転され、打線は4回以降、阪神の強力リリーフ陣の前に沈黙した。投手陣は3戦で計5失点と安定したが、打線が計3得点と不調。チーム打撃などを掲げた「新番長野球」を短期決戦で体現できず、「横浜反撃」は道半ばで終了した。大きな手拍子が湧き起こるハマスタが、一瞬でDeNAファンの落胆のため息へと変わった。1点を追いかける9回1死満塁、代打の藤田が二ゴロ併殺でゲームセット。「横浜反撃」を掲げた22年シーズンが幕を閉じた。三浦監督は「藤田の経験というものにね。しっかり準備して、思い切っていった結果ですから」と敗戦を受け止めた。3試合通じて、打線が沈黙した。得点は第1戦から0→1→2で、安打数は6→5→5。シーズン最終盤から低調だった打線はCSでも、らしさが影を潜めた。三浦監督は第1戦で「青柳対策」で今季スタメン1試合のベテラン藤田を起用。作戦面では宮崎にプロ初の犠打などで打開を図ったが、好機であと1本が出なかった。三浦監督 監督として足らない部分が、多々あったと思います。今日の1点もそうですし、神宮で胴上げを見せられた1点も、1点以上のものがあったと思います。まだまだ足らない部分があると思います。最下位に終わった昨季の屈辱をバネに野手陣にはチーム打撃、投手陣にはゾーン勝負などをテーマに設定し、チームを改革した。9月25日のヤクルト戦に敗れ、2年連続で目の前で胴上げを見せられた翌日。大ファンで現役時代は登場曲にも使用した矢沢永吉の音楽を聴きながら、心を奮い立たせた。「やられたら、やり返さないと」。今季は2位に躍進したが、CSファーストステージで敗退。日本一の夢は来季に持ち越された。【久保賢吾】

◆DeNA藤田一也内野手(40)が、サヨナラの絶好機で併殺に倒れ、CSファーストステージでの敗退が決まった。1点を追う9回1死満塁で「代打の切り札」で登場。阪神湯浅の初球152キロをはじき返したが、二ゴロ併殺で今シーズンが終了した。ベンチには、対阪神戦の打率が4割2分4厘の大田泰示、柴田、嶺井、藤田が残る中、楽天時代の13年に日本一に貢献したプロ18年目の藤田を選択した。データや相性も良かった。藤田は今季の対阪神戦3打数3安打2打点の打率10割。今季の代打打率は大田の打率1割2分(25打数3安打)に対し、打率2割7分6厘(29打数8安打)で、阪神戦は2度の代打でともに適時打だった。三浦大輔監督(48)は「藤田の経験というものにね。全員が準備してくれてましたし、あそこで藤田もしっかり準備して、思いきっていった結果ですから」と敗戦を受けとめた。藤田は一塁にヘッドスライディングした後、しばらく立ち上がれず。一塁ベースコーチの小池コーチ、オースティンに抱えられ、ベンチに引き揚げた。

◆シーズン2位のDeNAが3位阪神に逆転負けを喫し、1勝2敗でCSファーストステージで敗退した。1点リードの6回に逆転され、打線は4回以降、阪神の強力リリーフ陣の前に沈黙した。投手陣は3戦で計5失点と安定したが、打線が計3得点と不調。チーム打撃などを掲げた「新番長野球」を短期決戦で体現できず、「横浜反撃」は道半ばで終了した。DeNA牧(CS初出場で全3試合で安打もチームは敗退し)「短期決戦の難しさを3試合通して、経験できました。来年にも必ずつながりますし、個人としてもチームとしてもさらに強くなっていきたいです」DeNA佐野(計10打数1安打と沈黙し、チームも敗退)「本当ダメダメでチームに迷惑かけてしまったなと。ふがいないし、情けない結果になってしまって、チームメートにもファンの方にも申し訳ないです」DeNA浜口(6回途中3失点で黒星を喫し)「内容というより結果が全てです。勝っている状態でつなぎたかったです」

◆DeNA-阪神のCSファーストステージは、2勝1敗で3位の阪神が"下克上"した。開催のなかった20年を除き、16年から6シーズン連続で3位チームが、CSファイナルステージ進出を決めた。3試合を通じ、セ・リーグのCSファーストステージ史上、歴史に残るような「大熱戦」が繰り広げられた。第1戦は2-0で阪神が完封勝利、第2戦はDeNAは1-0の完封勝利返しで、第3戦は3-2で阪神が逆転勝ちした。最大得点差は第1戦の2点と接戦だった。両チームの鉄壁リリーフ陣が、息詰まる展開を演出した。第1戦は、湯浅が回またぎの好リリーフで阪神が勝利。第2戦は伊勢が回またぎの好リリーフでやり返し、第3戦では阪神が浜地、岩貞、西純、湯浅と登板した全リリーフが回またぎで無失点に抑えた。3試合を通じ、リリーフ陣は阪神が計12回2/3を無失点、DeNAが計10回2/3を無失点に抑えた。明暗を分けたのは、1番打者と3番打者の成績が挙がる。阪神は1番中野が打率5割(12打数6安打)、3番近本が打率4割5分5厘(11打数5安打3打点)。その一方で、DeNAは1番打者が桑原、大田、関根と日替わりで無安打(10打数無安打)、3番佐野は打率1割(10打数1安打)と沈黙したのが響いた。

◆DeNAが引き分け以上でファイナルステージ進出が決まる第3戦のスタメンを発表した。関根、楠本の1、2番で、好調のソトが6番。浜口と戸柱バッテリーとなった。

◆阪神・北條史也内野手(28)が「2番・二塁」で出場する。今季公式戦では32試合に出場して打率・186(43打数8安打)、1本塁打、7打点。勝負強さを発揮したシーンもあったが、8月上旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて戦線を離脱していた。このCSファーストステージに合わせて1軍に合流。2019年のCSファーストステージではDeNA相手のハマスタで、七回にエスコバーから左翼へ逆転3ランを放つなど、大活躍。勝てば突破、引き分けでも敗退となる大一番。陽川も7番に入り、打線に注目だ。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が二回に右越えの先制ソロを放った。0-0の二回に先頭打者で打席に立つと、カウント1ボールから阪神・才木の高めへの149キロの直球を捉えた。得意の右方向への打撃で打球は右翼フェンスを越えた。

◆阪神が先制点を許した。一回を無失点で切り抜けた先発・才木が二回、先頭の宮崎に外角高めに外れた149㌔右方向にとらえられ、白球を右翼席最前列に運ばれた。才木は今季9試合に登板して4勝1敗、防御率1・53。唯一喫した黒星が6回2/3を投げて8安打4失点(自責3)だった8月11日のDeNA戦(横浜)でも佐野と宮崎に本塁打を打たれていた。

◆DeNA・浜口遥大投手(27)は、2019年の阪神とCSファーストステージ第2戦(横浜)以来、3年ぶりのCS登板となった。注目の立ち上がり、一回に先頭の中野に四球を与え、犠打で1死二塁となったが後続を打ち取った。二回は1死から佐藤輝にストレートの四球で出塁を許し、次打者の陽川への2球目に暴投で1死二塁とされたが、陽川を二ゴロ、梅野を右飛で切り抜けた。斎藤チーフ投手コーチは「まだ浜口らしさは出ていないが、要所を締めてくれている。紙一重ではあるが我慢強く投げること。また戸柱のリードを信じてコンビネーションよく投げていってほしい」とコメントした。浜口は1点の援護をもらった直後の三回には1死から中野に初安打となる右前打を許したが、北條を三振。近本には一塁線へ強いゴロを打たれたが、ソトの攻守に救われた。三回を終えて1安打無失点ながら、50球を要している。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が二回に右越えの先制ソロを放った。 「打ったのはストレートです。イニングの先頭だったので出塁することを心掛けていました。しっかり捉えることができ風にもうまく乗ってくれました。もっと浜口を援護できるよう次の打席も頑張ります!」カウント1ボールから才木の高めへの149キロの直球を捉えた。得意の右方向への打撃で、CS第3戦で両軍を通じて飛び出した初本塁打となった。

◆阪神・才木浩人投手(23)が三回途中2安打2失点で降板した。一回は無安打無失点だったが、二回に宮崎に右翼への先制ソロを浴びると、三回は1死から1番・関根を四球で出塁させ、続く楠本には右前打を許した。右翼・大山が打球をジャッグルする間に打者走者・楠本も二塁へ進塁し、1死二、三塁。佐野の打席での暴投で2点目を与え、さらに四球で歩かせたところで、交代を余儀なくされた。バトンを受けた浜地は4番・牧を初球のカットボールで二ゴロ併殺に打ち取り、最少失点で乗り切った。

◆DeNAが1-0の三回に貴重な追加点を挙げた。1死から関根大気外野手(27)が1ボール2ストライクと追い込まれながらも1球ファウルを挟み、フルカウントからの7球目、内角への際どいコースへの直球を見送り、四球で出塁。阪神・才木は天を仰いだ。続く楠本は初球を一、二塁間を破る右前打とし、一走の関根は一気に三塁へ。右翼・大山の失策も絡み、楠本も二塁へ。すると才木の佐野への4球目が暴投となり、三走の関根が2点目の生還を果たした。才木は佐野を四球で歩かせたところで降板となった。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が「6番・三塁」で出場。四回に追撃ソロを放った。2点を追う四回2死で第2打席へ。左腕・浜口が内寄りに投じた144㌔直球をとらえると、高々と打ちあがった打球は中堅方向に伸び、そのままスタンドに飛び込んだ。三回まで毎回走者を出塁させ、一、二回は点圏に走者を置いたがホームを踏めなかった中、主砲が流れを変えるひと振りで1点差に迫った。昨年の巨人とのクライマックスシリーズ・ファーストステージでは連敗し、佐藤輝もこの2試合でノーアーチ。この一発が、自身CS初アーチだった。

◆ハマスタで珍現象。阪神・佐藤輝明内野手(23)が0-2の四回、中堅バックスクリーン下へ一発を放った場面だった。左翼席の阪神ファンが盛り上がり、一部でコロナ下の観戦ルールで禁じられている応援歌「六甲おろし」の合唱が起こった。これを受け、「声を出しての応援はご遠慮いただきますようお願いいたします」と場内アナウンス。今度はルールを守って観戦している多くのファンから拍手が巻き起こる異例の事態となった。

◆阪神が六回に逆転。「5番・一塁」で出場した原口文仁内野手(30)が勝ち越し打を放った。1点を追うこの回は先頭の北條が左翼への二塁打で出塁し、ベンチも俊足の熊谷を代走に送って仕掛けた。続く近本は2度のバントファウルで追い込まれたが、コンパクトなスイングで浜口の143㌔を振り抜き、打球は右翼フェンスを直撃。二塁から熊谷が同点のホームに生還した。8日の第1戦で五回に先制&決勝の中前適時打を放った男が浜口をマウンドから引きずり下ろすと、1死後には原口が快音。2番手・入江の内角の154㌔をライナーで左前に運び、近本が勝ち越しのホームにすべり込んだ。

◆DeNA・浜口遥大投手(27)は六回途中で同点打を許して降板した。2-0の四回に佐藤輝に中越えソロ。2-1で迎えた六回、先頭の北条に左翼線への二塁打で出塁されると、近本に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、同点とされたところで交代となった。2番手で登板した入江は大山をバント失敗の捕邪飛に仕留めたが、原口に勝ち越しの左前適時打で勝ち越しを許した。浜口は5回0/3を4安打、3失点の投球内容だった。

◆阪神・近本光司外野手(27)が「3番・中堅」で出場。六回の守備で好プレーを見せた。先頭の代打・桑原が左中間方向へ放った鋭く低いライナーに反応。猛然とダッシュすると、最後はダイビングでボールをグラブに収めた。その後は佐野、牧と続くだけに絶対に抑えたかった打者。このファインプレーにはマウンドの岩貞もガッツポーズした。近本は直前の攻撃で右翼フェンス直撃の同点二塁打。勝てばファーストステージ突破、引き分けでも敗退という大一番で、選手会長が攻守でチームをけん引している。

◆DeNA・浜口遥大投手(27)は2-1で迎えた六回、先頭の北条に左翼線への二塁打で出塁されると、近本に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、同点とされたところで交代となった。2番手で登板した入江が1死後、原口に左前へ勝ち越し打を許した。浜口は「負けたら終わりの試合だったので一人ひとり集中して投げました。内容というより結果が全てです。勝っている状態でつなぎたかったです」と悔しさをにじませた。

◆DeNAが阪神に2敗目を喫し、CSファイナルステージ進出を逃した。宮崎が二回に右越えの先制ソロを放ち、1-0の三回にも追加点を挙げたが、先発の浜口が2-1で迎えた六回、同点打を許して降板。2番手で登板した入江は大山をバント失敗の捕邪飛に仕留めたが、原口に勝ち越しの左前適時打で勝ち越された。九回は1死満塁としたが、代打・藤田が併殺打に倒れ、今季3位の阪神に下克上を許した。

◆阪神が逆転勝ちで2019年以来、3年ぶり(20年はCS中止)にクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを突破した。三回までに2点のリードを許したが、四回に佐藤輝が自身CS初アーチとなる中堅へのソロ本塁打を放ち、反撃開始。六回には近本の右翼フェンス直撃の同点二塁打、原口は左前への勝ち越し打を放ち、逆転に成功した。投手陣は、先発した才木が三回途中までに2失点すると、継投策へ。浜地、岩貞、西純がいずれも回またぎながらスコアボードにゼロを刻んだ。いずれもイニング途中でスイッチし、八回2死二塁のピンチでも湯浅を投入。ここでは今季、最多安打(161安打)に輝いた佐野を一ゴロに仕留めた。九回は2安打と四球で1死満塁を招いたところで、矢野監督自らマウンドで湯浅らに声をかけて、仕切り直し。その直後に代打・藤田を、初球の152キロ直球で4―2―3の併殺に抑えてゲームセット。矢野監督をはじめ、虎ナインは感情を爆発させた。

◆DeNAはあと一歩まで追い詰めたが、負けた。1点を追う九回、先頭の牧が左前打で出塁。宮崎は三振後、ソトは四球でつなぎ、代打・オースティンも中前打。1死満塁とし、ここで大和に代わり、今季、10年ぶりにDeNAに復帰した藤田が代打で登場。ハマスタのボルテージは最高潮に盛り上がったが、藤田は初球をたたくと4-2-3の併殺打に。一塁へヘッドスライディングした藤田はグラウンドに伏せたまましばらく動けなかった。DeNAの選手らがスタンドのファンへあいさつを終えると、先発した浜口は涙を流した。浜口は2点のリードをもらっていたが、六回に追いつかれ、なおもピンチの状態で交代。マウンドを引き継いだ入江が原口に左前へ勝ち越し打を許した。この1点が決勝点となった。

◆阪神が逆転勝ちで12日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ進出を決めた。1点を追う六回、近本光司外野手(27)の二塁打で同点に追いつき、原口文仁内野手(30)の左前打で勝ち越した。九回1死満塁の窮地を迎え、マウンドで矢野耀大監督(53)の激励を受けた湯浅京己投手(23)が代打藤田一也内野手(40)を本塁への二ゴロ併殺に仕留めて、逃げ切った。2019年以来のファイナルステージ進出(20年はCS中止)のチームはヤクルトと対戦する。矢野監督の一問一答は以下の通り。ーー監督、目が充血しています。熱い戦いでした「そりゃあ、するでしょ。選手たちがみんな、つないで必死で、やってくれたんですから、こんなうれしいことはないです」ーー湯浅が見事でした「今年の湯浅は成長してくれたお陰で、ここまで来れたわけですし、託すのは申し分のないピッチャーだったんで、打たれようが、どんな結果になろうが受け止める気持ちでいました。その中で向かって行ってくれました」ーーマウンドに足を運んだ「いやあもう、『ドラマ、作るなあ~』と言って『行くしかない。強気や!。思い切り楽しんで、この場面、お前に賭けてるから、どんな結果でもいいから思い切って行ってくれ』と言いました」ーー湯浅はどんな表情で「行った時から笑顔で迎えてくれたというか、笑顔だったんで、いい顔しているな、と思いました」ーー第3戦はどんな思いで「僕個人としては毎日毎日、退任を発表してから、今日が最後、今日が最後と思ってやってましたけど、今日負ければ、明日がない状態でしたし、やっぱり、この選手たちと、いいチームなんで、やりたいなと欲が出て来たんで...そういうところの複雑ないろんな思いがありました」ーー投手陣が躍動した「いやあもう、みんなですよね。本当に粘ってくれました。純矢も昨日(9日)に続いて行ってくれましたし、ホント、申し分ないです」ーー佐藤輝の本塁打が流れを変えた(四回のソロ)「まさか行くとは思ってなかったですけど、あれで流れが変わったところがありました」ーー近本がバント失敗後に取り返しました「近本があんなガチガチになって、バントするのも、なかなか見れないですし、その後、必死に食らいついて、取り戻してくれたんで、頼もしいですね」ーーその後に原口「原口はホント、執念の男なんで、ああいう所でやってくれると思っていましたし、期待通りに打ってくれました」ーー守備もよかった「近本も頑張ってくれましたし、敬宥(熊谷)もいいプレーしてくれましたし、ホントに全員野球と言うのは、俺たちの野球を掲げていますが、全員がよく試合の中で、よくやってくれました」ーー苦しめられた横浜スタジアムでやり返した「そういう事もあまり考えずにというか、みんな必死でやってくれた。それが結果につながって嬉しいです」ーーファイナルステージ「面白くなったな、と。甲子園に帰って日本シリーズはファンのみなさんにも見せたいですし、僕自身も経験したいですし、もう一度、そこに向けてチーム全員でファイナル戦ってきます」ーー夢の続きは「選手たちが、こんなドラマを作ってくれていますし、開幕の苦しい所から、ここまで来たというのを含めて、あきらめずにやってくれたドラマだと思うんで、まだまだドラマは終わらないんで、全員で夢と理想を追って、最後にドラマを起こしてきます」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(78)は矢野耀大監督(53)と選手の一体感の勝利だと断言。特に四回の佐藤輝明内野手(23)のソロ本塁打を絶賛した。矢野監督の采配に選手が100%の力で応えていく。見応え十分の素晴らしい試合だった。特にイニングの途中でも迷いなく継投していく積極性は起用された投手も意気に感じていたし、見ている我々も納得できた。超短期決戦ならでは采配ではあるが、シーズン中の「ここ一番の試合」でも見せて欲しかったなぁと思ったほど。浜地、西純、湯浅らの若い投手たちは、これ以上ない経験ができている。攻撃面ではやはり佐藤輝。四回の一発で一気に流れを阪神側に引き寄せた。中野、近本はつないで、つないで得点に結びつけていくタイプだが、たったひと振りで流れを変えることは、佐藤輝にしかできない。最近の佐藤輝を見ていると左投手のほうがうまく打てている。入団以来、左投手に苦労してきたのだが、自分には投げてこない球種を見極め、その球を頭から消すことで対応できているのではないか。阪神の打線全体をみても左打者が左腕にしっかり対応できている。ヤクルトとの決戦でも、左腕の先発に対して無理に右打者を起用するより、左打者中心の打線で臨むほうが面白いのではないか。

◆DeNAは競り負け2敗目を喫し、3年ぶりに出場したCSはファーストステージで敗退となった。先発した浜口遥大投手(27)が六回途中4安打3失点と粘投。しかし、シリーズ通じて打線が低調で、二回に宮﨑敏郎内野手(33)が放った先制ソロと三回のワイルドピッチの間に生還した計2得点しか挙げられなかった。三浦大輔監督(48)の主な一問一答は以下の通り――最後も紙一重だった「最後の最後まで全員が食らいついていけたと思います」――あと1点が遠い「そうですね。きょうもたくさんのファンの方が駆けつけていただいて、3日間ともですよね。すごい応援の中で戦えたのは非常にうれしかったです。その応援の期待に応えられなかったのは申し訳ないなと思います」――試合後に選手へかけた言葉「昨年、悔しい思いをして、今年のチームスローガン『横浜反撃』というもとで、皆が本当に1年間戦い抜いてくれたことに感謝の気持ちを伝えました。選手だけでなくスタッフもそうですし、ここにいないファームの選手、スタッフに。チームとして1年間、今年もコロナ禍の中でいろいろ制限があるなかで、選手たちもストレスを抱えながら毎日コンディションを整えながら元気に明るくグラウンドに立ってくれていました。最後までDeNAらしく元気よく戦えたと思います。そういう話をさせていただきました。選手たちはこの1年、日々成長しながら戦えたと思いますし、昨年に比べればかなり変わってきたな、と。ただ自分たちの目標としている目標までは届かなかった。何かが足りなかったと思うし、監督としても足らないことが多々あったと思います。この悔しさを忘れず、という気持ちの話をさせてもらいました。1年間、しんどかったと思います。選手たちも体もボロボロだと思います。そこは誰一人、泣き言を言わずに元気よく毎日グラウンドに立って戦ってくれていましたから、その気持ち、感謝の気持ちを伝えました」――1点の差は「足りなかったんでしょうね。いろんな部分が足りなかったんだと思います。そこは監督として足りなかった部分も多々あったと思います。きょうの1点もそうですし、神宮での胴上げを見た1点(9月25日のヤクルト戦で0―1で敗戦)というのも。1点以上のまだまだ足らない部分があると思います」――序盤で攻勢したかった「試合はいろいろポイントありましたけど、選手たちは本当に皆、必死にやってくれましたよ。この中でもう1点、もう1点というところ。取れなかったですけど、よくやってくれました」――九回に牧が左前打で出塁し、攻勢をかけた「ベンチの思いもそうですし、スタンドのファンの方の思いが乗り移ったヒットだったと思います。誰一人最後まで諦めることなく、確かに点は取れなかったですけど、チャンスをつくって形をつくった。もう一本出なかったですけど、精いっぱいやった結果です」――諦めない姿勢「そうですね。1年でいいチームに変わってきたなと感じています。ファンの方も今までにない手拍子の大きさ、拍手の大きさ、球場全体を盛り上げてくれましたし、雰囲気をつくってくれました。その雰囲気の中で戦えたことは幸せだと思います。ただ結果で応えられなかったのは申し訳なかったです。(チームが)変わってきているなと感じています。ただもっともっと変わっていかないといけない」――九回1死満塁で送った代打・藤田は勝負強さにかけた「その通りです。藤田の経験というところで、全員が準備してくれていましたし、藤田もしっかり準備して思い切っていった結果ですから。結果です」――試合終了の瞬間「悔しさです。悔しさ...。悔しさですね」――昨年とは違う悔しさ「『悔しさ』と(昨年と)同じ言葉かもしれませんけど、また流れも違います。昨年の悔しさと今年の悔しさは違います。整列しているときも本当にたくさんの方が球場で応援してくれていましたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

◆DeNA・三浦大輔監督(48)は、1点を追う九回1死満塁、一打サヨナラの好機で40歳の藤田一也内野手を代打に送ったが、ベテランは二ゴロ併殺に倒れチームは終戦となった。藤田の勝負強さにかけたのか、との問いに指揮官は「その通りです。藤田の経験というところで。全員が準備してくれていましたし、藤田もしっかり準備して、思い切っていった結果ですから。結果です」と言葉を振り絞った。

◆DeNAの佐野は中軸の役割を果たせずにCSを終えた。2―3の八回は2死二塁の好機で湯浅の直球を仕留められず、一ゴロ。この試合無安打、3試合でもわずか1安打と、初の最多安打のタイトルを獲得した力を発揮できず「チームに迷惑を掛けてしまった。主将としても、一打者としても情けない」と唇をかんだ。主将3年目も頂点には届かなかった。今季を振り返り「優勝したチームとの力の差は感じた。来年以降、悔しさを晴らしたい」と語った。

◆阪神が逆転勝ちで2019年以来、3年ぶり(20年はCS中止)にクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを突破した。データBOXは以下の通り。?レギュラーシーズン3位の阪神が対戦成績を2勝1敗とし、ファーストステージ(S)を突破した。阪神がファーストSを勝ち上がったのは、2014年(2位)、19年(3位)に次いで3年ぶり3度目。14年はファイナルSで巨人を破り日本シリーズに進出している。?阪神の今季勝率は・489(68勝71敗4分け)。勝率が5割未満の球団がファーストSを突破したのは、13年の広島(勝率・489)、16年のDeNA(・493)、18、21年の巨人(・486、・496)に次いで4球団目(5度目)。過去4度はいずれもファイナルSで敗退。?3位球団のファイナルS進出は昨年の巨人に続いて18度目。セでは16年のDeNAから6開催続けての進出となった。3位球団の日本シリーズ進出は10年のロッテと17年のDeNAの2度しかない。

◆阪神は0-2の展開から四回に佐藤輝のソロ本塁打で1点を返し、1-2の六回に逆転に成功。そのままリードを守り切り、2勝1敗でファーストステージを突破した。阪神とDeNAがCSで激突したのは3度目。いずれもファーストステージで2017年はレギュラーシーズンで3位だったDeNAが●〇〇。19年は同3位の阪神が〇●〇。そして今年も3位だった阪神が〇●〇でファイナルステージ進出を決めた。両軍のCSでの通算成績は阪神の5勝4敗。いずれも敵地での戦いに臨んだ3位チームが激闘を制している。

◆第2戦でプロ10年目で初の犠打を成功させたDeNA・宮崎が、この日は二回に右越えの先制ソロを放った。得意の右方向への一発で「イニングの先頭だったので出塁することを心掛けていました。しっかり捉えることができ、風にもうまく乗ってくれました」と振り返った。それでも逆転を狙った九回無死一塁では空振り三振に倒れ、悔しさの残る今季最終打席となった。

◆DeNA・浜口は六回途中まで4安打3失点。2-0の四回に1点を返され、六回先頭の北條、近本に連続二塁打を浴び、同点にされて降板した。今季の阪神戦は4試合で2勝2敗、防御率1・82だった左腕は「内容というより結果が全て。勝っている状態でつなぎたかった」と悔しさをにじませ、試合後のファンへのあいさつでは涙を流した。

◆DeNA・山崎は1点ビハインドの九回に登板。佐藤輝を空振り三振、小幡を空振り三振、梅野を遊ゴロで1回無失点に封じた。九回裏の攻撃中も最前列で声を枯らし、「短期決戦で力及ばなかったが、自分たちの最大限の力を発揮できた」と振り返った。山崎を含む救援陣はCSファーストステージ3試合で無失点。「自分自身は少しは成長できた。糧にしてさらに成長したい」と8年目のシーズンを総括した。

◆DeNA・牧は2―3の九回先頭で左前打。一塁ベース上で咆哮を上げてナインを鼓舞した。その後、1死満塁と好機が広がったが得点できず、「短期決戦の難しさを経験できた。まだまだ実力不足」と唇をかんだ。CSファーストステージは全3試合で安打をマークしたが長打と打点はなく、打線は計3得点に終わった。4番の責任感から「さらに強くなっていきたい」と来季の逆襲を誓った。

◆レギュラーシーズン2位のDeNAは10日、3位・阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦に2-3で逆転負けし、1勝2敗で敗退が決まった。昨季最下位に終り、「横浜反撃」をスローガンに掲げた今季。首位・ヤクルトと最大17・5ゲーム差から猛追を見せたが、ファイナルステージでの再戦はかなわず。就任2年目の三浦大輔監督(48)は「全員で食らいついて、諦めずに最後まで戦った」と目を赤くした。熱戦に終わりが告げられた瞬間、歓喜の輪をつくる阪神ナインの横で、藤田は頭から滑り込んだ一塁に突っ伏したまま動けなかった。無情な結末。青く染まったスタンドに一礼した三浦監督は、目を赤くして言葉を絞り出した。「選手たちはよく頑張りました。全員で食らいついて、諦めずに最後まで戦ったと思います」あと一歩及ばなかった。2―3の九回、先頭の牧が気迫の左前打で出塁。1死からソトが四球を選ぶと神里、森を代走に送って勝負をかけた。続く代打・オースティンも痛烈な中前打を放ち、1死満塁の絶好機を演出した。ハマスタのボルテージは最高潮。指揮官は大田も残る中で40歳のベテランの藤田を代打で起用した。しかし、結果は湯浅の初球を打って最悪の二ゴロ併殺打で試合終了。指揮官は「藤田の経験というところで、しっかり準備して思い切っていった結果」と唇をかんだ。3年ぶりのCSは全て僅差の戦いだった。最後も1点差に泣いたが、三浦監督は「1点以上のまだまだ足りない部分があると思う。そこは監督として足りなかった部分も多々あったと思う」と複数年で契約を更新した来季以降への課題とした。就任1年目の昨季は最下位に沈み、「横浜反撃」をスローガンに掲げた今季、6月からNPB史上3球団目の本拠地17連勝を飾り、首位・ヤクルトを最大17・5ゲーム差から4差まで追い上げた。2年目の牧は4番でシーズンを完走。今季から復帰した石井琢朗、斎藤隆氏ら1998年の日本一を知るコーチ陣が施した意識改革も、着実に実を結びつつある。試合後、三浦監督は選手たちへ感謝を伝えた。「誰一人泣き言を言わず、元気よく毎日戦ってくれた。日々成長しながら戦えたと思うし、昨年に比べればかなり変わってきた。ただ、もっともっと変わっていかないといけない」。来季こそ、頂点へ。悔しさを胸に刻み、番長DeNAは次なる歩みを進める。(浜浦日向)

◆最後の瞬間までハラハラドキドキの試合展開でした。「湯浅の21球!!」3-2の九回裏1死満塁。打たれたらサヨナラ負け、CSファーストステージで敗退-のピンチを回またぎで投げていた湯浅がしのいだ瞬間、1面担当の整理部デスク芝崎正剛が叫びました。「湯浅は23球。八回2死二塁で登板して八回は2球で抑えていたから、九回は21球です」キャッチーな見出しをつけるのも整理部デスクの仕事。紙面総括の整理部長矢田雅邦、プロ野球当番デスクの白石大地らとの打ち合わせでもこのフレーズが見出しに採用となりました。阪神のOBでもあるあの投手の、球史に残るあのときの力投と同じ球数です。「江夏の21球」。オールドファンには説明不要でしょうが、簡単に振り返ります。1979年11月4日、日本シリーズ第7戦(広島-近鉄)で4-3の七回途中から登板していた江夏(広島)が1点差のまま迎えた九回に投じた球数(全体では2回?で41球)です。先頭の羽田が中前打(代走・藤瀬)。続くアーノルドが2-1からのヒットエンドランのサインを見落として、結果的に藤瀬が二盗に成功。このとき捕手・水沼の送球がワンバウンドしてセンターに抜け、無死三塁。アーノルドを歩かせると、代走・吹石も二盗。平野を敬遠して無死満塁のピンチを招きました。しかし、ここから江夏が奮投。代打・佐々木を空振り三振。続く石渡がスクイズの構えをした瞬間、カーブの握りのまま外角高めに外して三走・藤瀬を挟殺。その後、石渡を空振り三振に斬って広島を初の日本一に導いています。同じくらいハラハラドキドキだった「湯浅の21球」については1面の原稿でたっぷりとご覧になってください。山際淳司氏が短編ノンフィクションにまとめた「江夏の21球」には興味深い続きがありました。山際氏の息子、犬塚星司さんがゆかりのある人を訪ねて対談(「江夏の21球」対談―今こそ山際淳司を読み直す― KADOKAWA文庫WEBマガジン)した際に、一塁を守っていた衣笠祥雄氏が試合後のやり取りを明かしています。犬塚さん 「江夏の21球」は「その直後、江夏はベンチに戻り、うずくまって涙を流したという」という一文で終わります。衣笠さんはその後、江夏さんに声をかけましたか?衣笠氏 話したよ。江夏は「おい、俺は来年何すりゃええんだろう」って言っていた犬塚さん 勝っちゃったから何をすればいいかわからないと?衣笠氏 うん犬塚さん 勝ったのを喜ぶよりもそっちを考えているんですね衣笠氏 「お前な、一年は誰でも勝てる。もう一年勝つことだよ」と言うたら、「そうか~」言うてたね。それがあの大阪球場の最後。それで、バスに乗った精根尽き果てていた左腕でしたが、衣笠氏の言葉に背中を押され、翌1980年も守護神を務めてリーグ優勝と日本シリーズ連覇に貢献しています(同年オフ、日本ハムへトレード移籍)。湯浅には、そして阪神には、このポストシーズン中に続きがあります。阪神ファンのハラハラドキドキもまだまだ続きます。12日からファイナルステージ。そこを勝てば22日から日本シリーズ。矢野監督と選手たちと一緒に、ファンも楽しんでいきましょう。

◆まさにしのぎを削ったCSファーストステージをわが阪神が命からがら(虎党はそうだった)制して、燕との対戦権を手にした。ヒ~、もうクタクタやがなぁ...。決勝打の原口もヒーローだけど、やはり虎投手陣のたくましさが全てなのだ!!しかも、先発の才木が23歳、浜地が24歳、西純矢が21歳、湯浅が23歳と本日は3番手の岩貞(31歳)をのぞき、マウンド上に若虎の獣臭がプンプンでたまりまへ~ん!!監督も負けたら終わりのこの試合でやっと牙を見せてくれよった~!!『矢野ガッツ』って、ニコニコワイワイだとばかり思っていたのに、2点を追う六回無死二塁で近本にバントのサイン(2度失敗した結果、タイムリー2ベースになったけど...。失敗すんなよ!)。更に4番の大山にも送りバント采配(捕邪飛...。失敗するな!!)。そして、九回1死満塁の大ピンチに自らマウンドへ行き、湯浅がゲッツーで勝利!! この勝利への執念が、今までず~っと虎党は見たかったんや!!さあ、次も執念の矢野ガッツや!! ちなみに葉月(8月)は新暦で10月上旬に相当する。別名は『燕去月(つばめ去り月)』というそうです。ムフフ...。何かがありそうなのだ。

◆最終戦らしく、見ごたえのある攻防だった。阪神の投手リレーには少々驚いた。八回2死二塁で左打者の佐野を迎えると、3イニング目の右腕・西純から、左腕・岩崎ではなく、右腕・湯浅にスイッチ。ここを一ゴロで乗り切ると、九回も湯浅で逃げ切った。矢野監督が若手投手に試合を託したのは、状態のよさを最優先したからだろう。短期決戦ならではの起用法。九回1死満塁のピンチでも「お前と心中する」という気持ちで見守ったはずだ。DeNAも、その九回の攻撃では牧が左前打、ソトが四球、オースティンが中前打。得点力が上がらない中で、自分で決めようとはせず、つなぐ意識で粘りをみせた。投手陣も少ない失点にとどめようと踏ん張った。ただ、佐藤輝に許した本塁打は痛い。四回2死無走者。一発だけは避けたい場面。誰よりも流れを変えるムードを持っているだけに、短期決戦ではなおさら、打たせてはいけない打者だった。ファイナルで阪神を迎え撃つヤクルトにとっても、佐藤輝の本塁打をいかに防ぐかがポイント。ノーヒットの大山も眠らせたままにしておくことも重要だ。なにより、勝ち上がってきたチームには「勢い」という名のアドバンテージがある。もし第1戦を取られると、焦る必要はないが、難しい戦いにはなると思う。(本紙専属評論家)

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