阪神(3対3)ヤクルト =リーグ戦25回戦(2022.10.02)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆ヤクルトは1点ビハインドの9回表、宮本と古賀の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。対する阪神はその裏、梅野と代打・榮枝の適時打で2点を奪い、土壇場で試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の投手陣が得点を与えず、4時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆リーグ優勝のヤクルトだが、チーム最多勝はサイスニード投手(30)と木沢尚文投手(24)の9勝。過去に優勝チームで2桁勝利が不在だったのは00年ダイエー、昨年ヤクルトだけ。このまま2桁勝利0人で連覇だと史上初の記録になる。

◆日本選手最多のシーズン56号本塁打に王手をかけるヤクルト村上宗隆内野手(22)が、先発メンバーから外れた。スタメンから外れたのは、コロナ特例で抹消された8月に続き今季2度目。試合前の練習には通常通り参加し、フリー打撃でも柵越えを連発していた。村上は13日巨人戦(神宮)で55号3ランを放って以降、より厳しくなるマークに苦しんだ。25日の優勝会見では個人記録により注目が集まる状況に「もっともっとプレッシャーかけて、押しつぶすくらいプレッシャーをかけてもらいたい」と力強く話していたが、試合前時点で今季最長の13試合、57打席ノーアーチ。それでも9月30日広島戦(マツダスタジアム)では、2試合連続となる右前打を放ち、今季118個目の四球をきっちりと選んだ。高津監督も「表情も明るいし、上向きなんじゃないかと思います」と復調気配だった。打率は試合前時点でリーグトップの3割1分7厘。2位の中日大島とは2厘差で、55本塁打、132打点と合わせ、3冠を維持している。

◆自転車BMXの東京五輪代表、中村輪夢(20=イングアーク1st)が人生初の始球式で好投した。個人トレーナーが同じで親交のある阪神岩田稔コミュニティアンバサダー(38=日刊スポーツ評論家)が現役時代に背負った21番ユニホームで登場。真ん中低めに制球し、「めちゃくちゃ緊張しました。野球やったことがないんで、どこか飛んでいくんちゃうかと思って」とホッと胸をなで下ろした。京都生まれで京都在住。幼少期から虎党だった。「やっぱり一番応援していました。関西に生まれたら、生まれた時から阪神を応援するのが運命やと思うんで、昨日もクライマックスシリーズが決まって良かったなと思っていました」。岩田氏だけでなく今季限りで現役引退する糸井嘉男外野手(41)とも面識があり、「余計に応援していました」という。初の始球式を終えて「関西人にとってめちゃくちゃありがたい経験をさせてもらいました」と満面の笑み。大観衆の甲子園を初体験し、「やっぱりすごいなと思いました。BMXで4万人入ることはない。BMXもそれぐらい盛り上げたいという気持ちになりました」と力を込めた。

◆阪神2年目の高寺望夢内野手(19)が、1軍公式戦ではプロ初となる甲子園での安打を放った。両軍無得点の6回先頭。ヤクルト・サイスニードの高め148キロを振り抜くと、左翼フェンス直撃の二塁打となった。その後、1死三塁となり9番島田の一ゴロで本塁突入。ヘッドスライディングも間一髪タッチアウトとなった。矢野監督がリクエスト要求するも判定は覆らず。ただ、若さあふれるプレーで甲子園のファンを魅了した。高寺は9月23日広島戦(マツダスタジアム)で1軍再昇格。そこから3試合連続でスタメン起用されチームは3連勝を決めた。その間にプロ初安打、初打点も記録。まさに「ラッキーボーイ」として逆転CS進出に貢献した。

◆最優秀中継ぎ賞のタイトルを狙う阪神湯浅京己投手(23)が、1回を無失点に抑えた。本職の8回ではなく、先発西純に代わって4回から2番手で登板。松本友、キブレハンから宝刀フォークで連続三振を奪取。2死からオスナを遊撃中野の失策で出塁を許したが、続く宮本の打席で代走丸山和の二盗を坂本が阻止し、ゼロ封で切り抜けた。「いつも通り、打者に向かっていく気持ちで投げることができました。最終戦ということもあり、たくさんのファンの方々の前でアツアツな投球ができたと思います」チームは1日にクライマックスシリーズの進出が決定したことで、タイトル優先の起用が可能となり、両軍無得点の4回に湯浅を登板させることができた。このまま試合が成立すれば、同日に広島との今季最終戦(マツダスタジアム)を迎えている中日ロドリゲスと45ホールドポイントで並び、タイトル獲得が決まる。

◆阪神岩貞祐太投手(31)が、登場曲に1日に心不全のため亡くなったアントニオ猪木さんのテーマ曲「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」を使用した。満員で埋め尽くされた甲子園は、音楽に合わせて手拍子が鳴り響いた。岩貞は1点リードの7回に5番手で登板。丸山和、宮本をスライダーで連続の空振り三振に斬り、中村には四球を許すも、長岡は原口のファインプレーもあり一ゴロに。1回を無失点に抑え込んだ。

◆ヤクルトのドラフト5位ルーキー竹山日向投手(18)が、プロ初登板を果たした。この日、初めて1軍登録された右腕は、1点ビハインドの8回から2番手で登板。先頭の6番佐藤輝を2球で中飛に仕留めると、続く高寺も中飛。ロハスを空振り三振。1回を3者凡退に抑える完璧なデビューを飾った。竹山は、今季イースタン・リーグでは5試合に登板し、0勝0敗、防御率5・40の成績を残していた。

◆阪神2年目の栄枝裕貴捕手(24)が、プロ初打席で劇的な初安打を決めた。9回。ヤクルトの守護神、マクガフを攻め立て1点差に迫り、なおも2死一、二塁。ベンチ入り野手は残り栄枝だけで、投手小林のところで代打起用された。これがプロ初出場初打席となった。2ボール2ストライクから、「あそこで引いていたら男じゃないと思ったので、手を出していきました」と、最後は外角高め154キロ直球を右前打。二塁走者がかえり同点適時打となった。プロ初安打初打点。栄枝は一塁ベース上でガッツポーズし、記念球は一塁ベンチへと回収された。ベンチの仲間、スタンドのファンは総立ちで祝福した。「ヤクルトのクローザーが相手なので、僕みたいなバッター相手には真っすぐで攻めてくると思ったので、それをなんとか打つことができて良かったです。これが初打席ですけど、今季はこれがラストチャンスだったので。本当に死ぬ気でじゃないですけど、気持ちで打ちました」と話した。高知高、立命大を経て20年ドラフト4位で阪神に入団した「佐藤輝明世代」の1人。即戦力として期待されながらも昨年は故障に泣かされてきた。矢野監督の現役時代の背番号「39」を受け継ぐ将来の正捕手候補が、レギュラーシーズン最終戦の2死からチャンスをものにした。ベンチに帰る際には佐藤輝にお尻をたたかれ、先輩たちにはハイタッチで迎えられた。

◆まさに全員野球の総力戦だ。阪神矢野燿大監督(53)のシーズンラストゲームは延長戦に突入。9番手で才木浩人投手(23)を登板させ、ベンチ入り26人を使い果たした。公認野球規則7.03(b)には「一方のチームが競技場に9人のプレーヤーを位置させることができなくなるか、またはこれを拒否した場合、その試合は没収試合となって相手チームの勝ちとなる」と定められている。阪神は誰ひとりケガできない状況で延長戦を戦っている。前日1日に巨人が敗れ3位が確定しクライマックスシリーズ進出が決定。この日は先発西純矢投手(21)を3回1安打無失点で交代させた。2番手で「8回の男」湯浅京己投手(23)を登板させるなど、タイトル争いもからみ早めの継投策に出た。野手も2番糸原健斗内野手(29)を2打席で交代させるなど、積極起用をした。1点リードの9回にカイル・ケラー投手(29)が踏ん張れず3失点。その裏に投手の打順で最後の野手栄枝裕貴捕手(24)が代打で登場しプロ初打席で同点適時打を放ち延長戦となった。

◆日本選手最多のシーズン56号本塁打に王手をかけるヤクルト村上宗隆内野手(22)が3冠王をキープしたまま、最終戦となる3日のDeNA戦(神宮)を迎える。2日の阪神戦はコロナ特例で抹消された8月に続き今季2度目の欠場となった。55本塁打、132打点の2冠は決定的だが、打率は3割1分7厘。打率2位の中日大島が迫っている。この日の試合前までは2厘差だった。大島は広島戦で二ゴロ、見逃し三振で迎えた第3打席で左前打を放ち、4打席目は四球。最終回にも打席が回ったが、二ゴロに倒れ、4打数1安打で3割1分4厘で今季最終戦を終えた。村上が04年の松中信彦(ダイエー)以来、18年ぶり史上8人目の3冠王に輝けるかは、3日の最終戦の結果次第。3打数無安打までは、首位打者を守れるが、4打数無安打なら打率2位となる。3打数の中で日本選手最高の56号を目指し、もちろんその間に安打が出て打率が上がれば、打席のチャンスを増やせる。★村上の首位打者キープのための最終戦主な成績(大島は3割1分4厘2毛)1打数無安打 3割1分6厘1毛2打数無安打(3割1分5厘4毛)3打数無安打(3割1分4厘8毛)逆に1安打が出れば、仮に6打数1安打でも3割1分4厘9毛で大島を上回れる。王超えの56号と令和初の3冠王へ。究極の二兎を追う決戦に村神様が挑む。

◆阪神湯浅京己投手(23)が、最優秀中継ぎ賞を獲得した。両軍無得点の4回に登板し、1回無失点で43ホールド目を手にし、中日ロドリゲスと並ぶ45ホールドポイントを挙げた。球団では17年の桑原謙太朗とマテオ以来、5年ぶり6人目。独立リーグ出身の投手では史上初のタイトル獲得となった。この日は本職の8回ではなく、先発西純に代わって4回から2番手で登板。松本友、キブレハンから宝刀フォークで連続三振を奪取。2死からオスナを遊撃中野の失策で出塁を許したが、続く宮本の打席で代走丸山和の二盗を坂本が阻止した。球団を通じた試合中の談話では「いつも通り、打者に向かっていく気持ちで投げることができました。最終戦ということもあり、たくさんのファンの方々の前でアツアツな投球ができたと思います」とコメント。28試合連続無失点で今季最終戦を締めくくった。4年目の今季はチームトップの59試合に登板し、2勝3敗、43ホールド、45ホールドポイントだった。

◆阪神がレギュラーシーズン最終戦を総力戦で引き分けた。前日1日に3位と2年連続CS進出が確定。この日は12イニングで投手9人をリレーさせ、10回表に9番手の才木浩人投手(23)を登板させた時点で、ベンチ入り26人を全員使い切った。先発の西純矢投手(21)は3回を1安打無失点。0-0で迎えた4回表は最優秀中継ぎ投手の座を争う湯浅京己投手(23)が1イニングを無失点に抑え、リーグ最多の中日ロドリゲスに並ぶ45ホールドポイントで初タイトルを手にした。6回に登板した岩崎優投手(31)は2死一、三塁のピンチを防ぎ、1イニングを無失点で2年ぶりの防御率1点台(1.96)を達成した。1-0の9回表、7番手カイル・ケラー投手(29)が2/3回を4安打1四球で3失点。それでも2点を追う9回裏、途中出場していた梅野隆太郎捕手(31)の左前適時打で1点差に。さらに大卒2年目の栄枝裕貴捕手(24)が代打でプロ初出場し、初打席初安打初適時打となる右前適時打で試合を振り出しに戻した。26人目の登場となった才木は10回からの3イニングを無失点。「6番右翼」でフル出場した佐藤輝明内野手(23)は、大卒2年目以内の野手では81年岡田彰布、05年鳥谷敬に次いで球団3人目となる全試合出場(3人とも2年目)を達成した。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、チーム唯一となる全試合出場で2年目のレギュラーシーズンを締めくくった。この日は「6番右翼」でスタメン出場し4打数無安打だった。試合は延長12回、4時間超えの熱闘の末、引き分けに終わった。大卒2年目以内の野手では81年岡田彰布、05年鳥谷敬に次ぎ球団3人目。いずれも2年目で達成しており、球団のレジェンドに続く記録となった。試合後には「ホームランを増やすということができなかったので、それは来年に向けて頑張ります」とコメント。全試合出場については「多く試合に出られたということなので、すごくうれしいですし、この先も続けていきたい」とうなずき、「去年もそうですけど、毎日、同じように体は動かないので、そこらへんの感覚、調整、体調管理の面がまだできることはあるんじゃないかなとは感じました」と振り返った。今季は開幕4番でスタート。昨季24本だった本塁打は、2年目20本でフィニッシュした。ただ、本塁打以外の数字は軒並み良化。173あった三振数は137に激減。打率、打点、安打数などほぼ全ての成績が1年目を上回った。昨季はNPB野手ワーストとなる59打席連続無安打とどん底を味わったが、今季は長期スランプなく乗り切り、新型コロナ感染や故障離脱もなかった。強い体とたくましい精神力が光った。8日からはクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージのDeNA戦(横浜)。昨季のCSファーストステージは3位巨人に連敗し、敗退。佐藤輝自身は2戦目で適時二塁打を放ったが、初戦は代打での出場にとどまるなど不完全燃焼だった。佐藤輝の1年目と2年目の主な成績比較 ※項目、1年目成績→2年目成績試合 126→143打率 2割3分8厘→2割6分4厘打席 455→603安打 101→143二塁打 25→35三塁打 0→8本塁打 24→20打点 64→84得点 56→70三振 173→137四球 25→51盗塁 6→11出塁率 2割8分4厘→3割2分8厘得点圏打率 2割4分5厘→2割5分

◆ヤクルトのドラフト5位ルーキー竹山日向投手(18)が、プロ初登板で1回を3者凡退に抑える完璧デビューを飾った。この日1軍初登録の右腕は1点を追う8回からマウンドへ。最速148キロの直球を軸に佐藤輝を中飛、続く高寺も中飛に抑え、最後はロハスを空振り三振。「緊張して足が震えてマウンドに立ちました。持ち味はストレートなので、ストライクゾーン目がけて腕を目いっぱい振りました。ゼロで抑えることができて良かったです」と振り返った。▽ヤクルト・サイスニード(7回4安打1失点も勝敗なし。9勝でシーズンを終えて)「個人的には10勝目の権利を得ることが出来ず残念だが、CSへ向けて調整することが出来た」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、史上最年少の3冠王に大きく前進した。2日阪神戦は、特例2020で抹消となった8月6日巨人戦以来の欠場。打率3割1分7厘で、2位の中日大島と3厘差。最終戦は3打数無安打でも首位打者が確定し、タイトルが確実な55本塁打、132打点と合わせ、04年松中信彦(ダイエー)以来18年ぶり、史上8人目の3冠王が決まる。日本選手最多となるシーズン56号本塁打と合わせ、3日DeNA戦(神宮)で快挙に挑む。試合前のフリー打撃では柵越えを連発するなど、体調は問題ない様子。高津監督は「彼も人の子。やっぱりしんどいから、しっかり調整してあげないといけないと思って、今日は外しました」と説明した。9月13日の巨人戦で55号を放って以降、より厳しくなるマークに苦しんだ。同25日の優勝会見では「もっともっとプレッシャーかけて、押しつぶすくらいプレッシャーをかけてもらいたい」と力強く話していたが、この日まで今季最長の13試合、57打席ノーアーチが続いていた。それでも同30日広島戦では、2試合連続となる右前打を放つなど復調気配も。故郷熊本の先輩となる松中以来、令和では初の快挙へ、指揮官も「ぜひ取ってほしいね。そんなに3冠取れるチャンスもないし、そういう選手に巡り会えるのも、すごく幸運だと思っている。目の前で見たいと思います」と期待を寄せる。リーグ連覇に導いた主砲が、最後に大きな記録を打ち立てる。【鈴木正章】

◆今季限りで退任する阪神矢野燿大監督(53)のレギュラーシーズン最終戦は、ベンチ入り26人をすべて使い切る異例の全員野球で3-3の引き分けに終わった。143試合を戦い68勝71敗4分けの借金3。3位でクライマックスシリーズへ駒を進めた。午後2時1分開始のデーゲームも4時間10分の大熱戦。日が暮れた中で矢野監督があいさつした。「まずは今シーズンもコロナ禍の中、この甲子園には日本一の数の阪神タイガースファンのみなさんに来ていただきました。ビジター球場でも、テレビ、ラジオ、いろんなところでも日本一の応援をしていただけたことに心から感謝申し上げます」とファンに感謝した。「昨日(1日)3位が決定した瞬間、僕の気持ちは『(勝率が)5割にも達していないな』『3位だったけど、喜んでいいのかな』そのような気持ちもありました。でも、僕の正直な気持ちはめちゃくちゃうれしかったです」と正直な思いをスタンドの虎党へ伝えた。「開幕9連敗、借金最大16。そのような中でも選手があきらめず戦ってくれることにこのチームの成長を感じます」とナインをたたえた。「僕は監督に就任してずっと夢と理想を掲げてきました。苦しくても楽しもうぜ、あきらめずに挑戦しようぜ、転んでも1歩前に出ようぜ、そういう理想と夢をずっと掲げてきました。そして、コーチ、スタッフもその思いを持って、選手の背中を押し選手たちもそれについてきてくれて、この3位を取れたと思います」。「この選手たちが粘りに粘って取ってくれた3位。もう1度この甲子園に帰ってくるには、日本シリーズになります。僕の大好きな選手たちと、満員の甲子園で日本シリーズをやれることを思い描き、横浜スタジアム、神宮と僕たちの野球で挑戦してきます。今までもみなさんには本当に感謝、感謝です。でも、もう少し、僕たちと一緒に戦ってください。最後までどうぞよろしくお願いいたします」と、CSを突破し日本シリーズで甲子園に帰ってくることを誓った。満員の右翼席からは、ベンチ奥へ矢野監督の姿が消えるまで「矢野コール」が鳴りやまなかった。

◆今季限りで退任する阪神矢野燿大監督(53)のレギュラーシーズン最終戦は、ベンチ入り26人をすべて使い切る異例の全員野球で3-3の引き分けに終わった。1点リードの9回にケラーが3失点し逆転を許したが、その裏に梅野隆太郎捕手(31)の適時打で1点差に迫り、ベンチ入り最後の野手、栄枝裕貴捕手(24)が代打で右前適時打。大卒2年目がプロ初出場、初打席で大仕事をした。延長の3イニングは9番手として才木浩人投手(23)が3イニング無失点に抑えた。矢野監督の試合後の一問一答は以下の通り。-試合後のあいさつを終えても、最後はずっと手を振ってガッツポーズをしてグラウンドを後にした。「あれだけコールをしてもらえるとね、黙って帰るわけにはいかないですし、もちろん、もう1回ここに帰ってくる気持ちなので、最後というよりは、感謝の気持ちで、少しは(コールに)こたえたい、そういう気持ちで、はい」-引き分けだが、4年間の矢野野球集大成のような試合。「そうですね、諦めないとかね、そういうのはずっと言ってきたことですし。苦しいシーズンでしたけど、ここまで持ってきてくれた、またクライマックスでもそういう試合を見せていきたいと思いますし、今日も最後までよく粘ってくれました」-ベンチ入りの選手を全て使い切ったのは初めてか「いやー、ドキドキしましたね。最後の僕の試合が没収試合になったらどうしようかなっていうね。そういうドキドキもありましたけど、積極的にいくところはいくんだと、腹をくくっていきました」-背番号39の後継者、栄枝がいい仕事をした。「初打席ですかね。初ヒットなんて素晴らしい。去年からもうちょっと使いたいなというのを思っていたんですけど、よく打ちましたね」-今日の試合で一番印象に残ったことは?「うーん、どうなんですかね。うーん、まあ、(9回の)島田のドラッグバントとかね。あのあたりも島田の成長を感じられるような、相手にとって嫌な存在になっていけるようなものを見せてくれましたし、まあ誰かと言うよりは、チーム全体で粘るとか、苦しい時でも声を出して戦うとか、そういうベンチの雰囲気というのが一番、タイガースらしく戦う部分かなと思います」-監督がずっと言ってきたことが選手に浸透していると実感できたか。「そうですね、それは僕の中で、チームがそういう成長してくれていると感じています」-4年間レギュラーシーズンを振り返って「なかなか長くて、苦しくて...やっぱり大変でしたけど。やっぱりやってきたからこその経験っていうのは、僕も成長できたし、はい。悔しい思いもうれしい思いもたくさんさせてもらったので、ほんとにいい経験をさせてもらいました」-8日からはCSファーストステージで2位DeNAと対戦「僕らは挑戦者ですし、選手たちがまだ野球をやれる時間を作ってくれたんでね。その試合を味わいながら、思いっ切り楽しみながら、そして挑戦して。そういう野球をしていきます」-CS先発は頭の中にはある「う~ん、考えてはいますけど」-甲子園でまた「そうですね、日本シリーズになりますが、帰ってきます」-狙いに行った湯浅がタイトルを確定「狙いに行ったというかね。ここまでもちろん持ってきたことがすごいことで。まあ最後はああいう形でも取らせてあげたいっていうところは投手コーチも強かったし、俺ももちろんそうなんで。よく取ってくれたなと思います」-投手陣全体でCSに向けての調整登板もあった「投げていない投手もいたり。もちろん今日の試合も負けていいと思って戦っていないんだけど。でもCSに向けてピッチャーは投げていくっていうことを優先させたところはあります」-先発の西純はポストシーズンをにらんでもいい投球「そうやね、内容はよかったね、素晴らしく。全部のボールを操れてる感じだし、相手にスイングをさせていない、相手に自分のタイミングで振らせていないボールが多かったので。うん、素晴らしかったね」-主力が下がる中で、控え組が躍動「それぞれも必死やろうしね。その必死の思いって形にすることも簡単じゃないし。向こうもマクガフっていう抑えが出てきたところで、2点差あるなかでね。まあ、本当に栄枝も初打席で、あんなタイムリーをね、打てるっていうのも、たいしたもんやし、そのあとのメンバーもよくつないで、やってくれたなと思います」-才木もよかった「うん。そうやね。だから、本当にもうね、没収試合になったらどうしようかなと。ほんまに。オレの最後の試合が没収試合かっていうドキドキもありながら(笑)。まあ、でも、よく落ち着いて投げてくれたなと思います」-最後まで置いていたのは長いイニングもいけるから「もちろん。もちろん。何かあった時に長いやつがいけないと困るんで」

◆矢野監督の現役時の背番号39を継承する男が大仕事だ。阪神2年目栄枝裕貴捕手(24)がプロ初安打初打点を決めた。9回、1点差に迫り、なおも2死一、二塁。代打でプロ初出場し「あそこで引いていたら男じゃない」と覚悟を決めた。ヤクルト守護神マクガフの外角154キロを右前適時打。「本当に死ぬ気でじゃないですけど気持ちで打ちました」。劇的な同点打デビューで甲子園を沸かせた。この時点でベンチに残る野手は栄枝のみだった。「運命だと思って」。2年前の入団会見で「矢野さんの39を超えるような選手になる」と語った若武者が、レギュラーシーズン最終戦9回2死2ストライクから勝負を決めた。矢野監督からは「持ってるな」と声をかけられ「最後にちょっと、ほんのちょっとですけど、見せられてよかった」。少しだけ恩返しができた。同期入団の佐藤輝、中野、伊藤将は1年目から活躍。自身は昨季、右肋骨(ろっこつ)の疲労骨折を2度も経験した。「自分ももっともっとやれるのに...って悔しい気持ちがあったから、なんとかここまでやれました」。反骨心が原動力だった。初ヒットの記念球は地元高知の両親に贈る予定。CSでも「持ってる男」が鼻息荒く出番を待つ。【中野椋】

◆阪神湯浅京己投手(23)が、最優秀中継ぎ賞を手にした。本職の8回ではなく、両軍無得点の4回から2番手で登板。松本友、キブレハンから宝刀フォークで連続三振を奪うなど1回をゼロ封。28試合連続無失点で、中日ロドリゲスに並ぶ45ホールドポイント目をゲット。球団では17年の桑原謙太朗とマテオ以来5年ぶり延べ9人目で、独立リーグ出身の投手では史上初のタイトル獲得となった。「自分1人の力じゃ積み上げられなかった数字なので、感謝したいです」揺るぎない「自信」が、右腕の快投の支えとなった。「お前のボールは絶対1軍で通用する」。昨季プロ2戦目の6月5日ソフトバンク戦で打ち込まれ、2軍降格が決まった際に矢野監督からかけられた言葉だ。「ずっと心の中に残っていますし、自信につながってます」。3月29日の広島戦で9回にサヨナラ打を浴びた時も「自分の力を出せば抑えられる」と励まされ、すぐに気持ちを切り替えられた。悲願のタイトル獲得は、確固たる自信を植え付けてもらった矢野監督への恩返しとなった。昨季まで1軍戦通算3試合だった右腕を、4月上旬からセットアッパーとして起用した指揮官は「ここまで持ってきたことがすごいこと。よく(タイトルを)取ってくれたと思います」とねぎらった。チーム最多の59試合に登板し、防御率1・09と圧倒的な数字を残した右腕は「日本シリーズでもう1回甲子園でできるように、1試合、1試合大切にして、みんなで力合わせて勝っていきたい」と、タイトルの余韻に浸ることなく、頂点を見据えた。【古財稜明】○...岩貞が登場曲に1日に心不全のため亡くなったアントニオ猪木さんのテーマ曲「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」を使用した。満員の甲子園に、音楽に合わせて手拍子が鳴り響いた。1点リードの7回に5番手で登板。丸山和、宮本をスライダーで連続の空振り三振に斬るなど、1回を無失点。今季は自己最多の53試合を投げ、2勝1敗、11ホールド。中堅組としてリリーフ陣をけん引した。○...才木が今季初めて中継ぎで登板し、3回無失点と好投した。同点の延長10回から登場し、1死から3連打を浴び満塁のピンチを招くも、後続を断った。11、12回は難なく抑え、引き分けに持ち込んだ。登板前からこの場面を「イメージしていた」という右腕は「絶対に1点もやれない場面で投げさせてもらうのは、なかなかレアな経験をさせてもらいました」。ベンチ入りのラスト26人目として出場。最後のとりでとして、大役を果たした。

◆阪神西純矢(21)は王者ヤクルト相手の秘密兵器となりそうだ。この日は先発で3イニングを3奪三振1安打無四球で無失点。わずか34球で内野安打1本にまとめ、「(坂本)誠志郎さんとも会話しながら、変化球を主体に、どのボールもしっかり意図を持って投げ分けることができました。全体的にうまく組み立てることができた」と納得した。高卒3年目の今季は14試合登板で6勝3敗、防御率2.68と大きく飛躍。中でもヤクルト戦には3試合先発で無傷の2勝、防御率1.59と好相性を誇る。矢野監督は「内容は素晴らしく良かった。全部のボールを操れている感じだし、相手にスイングをさせていない。自分のタイミングで振らせていないボールが多かった」と絶賛。2位DeNAとのCSファーストステージを勝ち上がれば、ファイナルステージで先発マウンドに上がる可能性が高い。

◆今季限りで退任する阪神矢野燿大監督(53)が日本シリーズの甲子園決戦を誓った。シーズン最終戦は、延長の末にベンチ入り26人をすべて使い切る異例の全員野球で執念ドロー。1人でもケガをすれば没収試合という綱渡り采配だった。聖地で矢野コールを浴びた指揮官は下克上を宣言。8日から2位DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)、ファースト・ステージ(横浜)に臨む。ライト席から自然発生的に矢野コールが起こった。最終戦スピーチを終えてファンの声援に応えた矢野監督は、1度ベンチに戻り掛けた。それでも鳴り止まないコールに、グラウンドに戻るとガッツポーズで応えた。「あれだけコールをしてもらえるとね。黙って帰るわけにはいかない。もちろん、もう1回ここに帰ってくる気持ちなので、最後というより感謝の気持ち」。感謝と決意の矢野ガッツだった。あわやの事態だった。6回に1点を先制するも、9回にケラーが打ち込まれ試合をひっくり返された。その裏に梅野、栄枝のタイムリーで今季16度目の延長戦に突入も、この時点でベンチに残っているのは才木1人だけ。調整の意味合いもあって選手をつぎ込んでいただけに、「いやー、ドキドキした。最後の試合が没収試合になったらどうしようかなっていうね」と肝を冷やした。前夜に巨人がDeNAに敗れて4年連続のAクラスが確定した。開幕9連敗から始まったシーズンは143試合を終えて68勝71敗4分けの借金3。今季限りで退任する矢野監督は「5割にも達していない。3位だったけどいいのかな。そのような気持ちもありました。でも、僕の正直な気持ちは、めちゃくちゃうれしかったです」と大観衆の前で偽らざる思いを明かした。ひやひやドキドキ。最後までジェットコースターのようなシーズンだったが、矢野監督は晴れやかだった。「僕らは挑戦者。選手たちがまだ野球をやれる時間をつくってくれた。その試合を味わいながら、思いっ切り楽しみながら、そして挑戦して。そういう野球をしていきます」。もう失うモノはない。奇跡のドラマを巻き起こして再び甲子園で右手を突き上げる。【桝井聡】今季の阪神は開幕から9連敗を喫した。開幕から7連敗以上した過去7チームの最終順位は54年広島と02年ロッテの4位が最高。Aクラス入りしたチームがなかったが、今年の阪神は開幕9連敗から3位。「Aクラス入り0%」の負のデータを覆したシーズンとなった。○...シーズン終盤まで最多安打争いを演じた近本と中野は、タイトル獲得とはならなかった。中野はマルチ安打を放つも157安打、近本は154安打。この日を終えた時点でリーグトップ中日岡林の161安打に及ばなかった。中野は「収穫としては打席での対応力」とレベルアップを実感。「最後まで日本一を目指して監督を胴上げできるように頑張っていきたい」とうなずいた。また、近本は30盗塁でリーグ1位。2位ヤクルト塩見、中日岡林に6個差で、2年ぶりの盗塁王をほぼ確実とした。○...高卒2年目の高寺は甲子園初安打で沸かせた。「7番二塁」で先発。0-0の6回、先頭でサイスニードの148キロ直球をたたき、左翼フェンス直撃の二塁打から先制点の流れをつくった。ただ、同点で迎えた9回裏2死満塁では5球ファウルで粘った末に空振り三振。「(甲子園で)1本打てて良かった」としながらも「他の打席で打ちたかった思いが強いです」と納得しなかった。

◆阪神・矢野燿大監督(53)が今季レギュラーシーズン最終戦で、白星締めを目指す。チームは1日に巨人がDeNA戦(横浜)に敗れたことにより、最終戦を待たずに3位が確定した。クライマックスシリーズ(CS)進出を決め、さらに勢いづくためにも本拠地に詰めかけた虎党に勝利を届けたい。全試合出場中の佐藤輝明内野手(23)は「6番・右翼」でスタメン出場する。今季限りで退任する虎将との日本一への挑戦に向けて、好調ぶりをバットでアピールする。また56本塁打がかかるヤクルト・村上宗隆内野手(22)はベンチスタートとなった。

◆ヤクルトの村上宗隆内野手が2日、阪神最終戦で先発を外れた。王貞治(巨人)の日本選手シーズン最多本塁打記録更新が期待されるが、13日に55号で並んでからは13試合本塁打がなく、安打も5本と不振に陥っていた。試合前の打撃練習では快音を響かせたが、守備練習は参加しなかった。村上が先発を外れるのは、体調不良のために新型コロナウイルス感染拡大防止特例を受けた8月6日以来。昨年まで2シーズンは全試合で先発出場していた。メンバーがアナウンスされると、甲子園球場の阪神ファンからも驚きの声が上がった。本塁打、打点、打率の全てでトップを走り、三冠王に近づいている。ただ首位打者を争う大島洋平(中日)とは、試合前の段階でわずか2厘差。中日が2日で全日程を終えるため、動向を見守る意図があるとみられる。

◆阪神・西純矢投手(21)が3回1安打無失点と好投し、四回から湯浅にバトンを渡した。一回先頭から7人連続アウトと完璧な投球を続け、0-0の三回1死走者なしで武岡にこの日初被安打となる二塁内野安打を許したが、続くサイスニードは空振り三振、塩見も中飛に打ち取った。レギュラーシーズン最終戦で高卒3年目右腕が流れを作った。

◆阪神・熊谷敬宥内野手(26)が先制点をもたらした。0-0の六回2死二、三塁から三塁付近へのゴロを、三塁手・赤羽が打球処理をもたつく間に三走・島田が生還した(記録は三ゴロと打点1)。その直後に登板した岩貞が、1日に死去したアントニオ猪木氏のテーマ曲「炎のファイター~INOKI BOM―BA―YE~」の登場曲で球場を盛り上げ、七回を無失点投球でリードを守った。

◆ヤクルトのサイスニード投手(30)は7回1失点と好投するも、勝ち負け付かずで10勝目を逃した。3位でクライマックスシリーズ(CS)に出場する阪神を4安打に抑え「個人的には10勝目を権利を得ることができず残念だが、CSへ向けて調整することができた」と手ごたえを口にした。

◆ヤクルトのドラフト5位ルーキー・竹山日向投手(18)=愛知・享栄高=がプロ初登板を果たした。1点を追う八回から2番手でマウンドに上がり、1回を三者凡退。上々のデビューを飾った。先頭で、今季20本塁打を放っている佐藤輝を中飛に打ち取ると、高寺を中飛、ロハスからはフォークボールでプロ初三振も奪った。高校時代は立てなかった聖地のマウンドで躍動。今後につながる大きな一歩となった。

◆1点リードの九回に登板したカイル・ケラー投手(29)が失点を重ね、つかみかけていた矢野阪神の今季レギュラーシーズン最終戦の白星が遠ざかった。九回先頭の松本友に四球、続くキブレハンに中前打で無死一、二塁とピンチを招き、1死後に宮本の中前適時打で追いつかれた。さらに、その後1-1の2死満塁で古賀に遊撃への適時内野安打を浴び、勝ち越しを許した。ケラーは開幕戦など2試合連続で救援に失敗して2軍落ちを経験し、6月上旬に1軍復帰すると状態を上げてブルペン陣を支えてきたが...。〝終わりよければすべてよし〟とはならなかった。

◆阪神打線が九回に意地をさく裂させた。ケラーが失点を重ねて逆転を許した直後の九回の攻撃で、梅野が1死一、二塁から左前適時打を放って1点差とし、その後2死一、二塁から代打・栄枝が右前適時打を放って同点とした。栄枝はプロ初出場初ヒット。直後の佐藤輝が申告敬遠で歩かされ、最後が高寺が空振り三振に倒れて勝ち越しとはいかなかったが、ベンチも甲子園の虎党もお祭り騒ぎとなり、試合は延長戦に突入した。

◆阪神のレギュラーシーズン最終戦は延長十二回ドローとなった。小刻みな継投を経て、1点リードの九回に7番手で登板したカイル・ケラー投手(29)が4安打を浴びて、2点を失った。さらに小林慶祐投手(29)が押し出し四球を与えて、3点目を献上した。その裏、梅野隆太郎捕手(31)の適時打で1点差とし、初出場で打席に向かった栄枝裕貴捕手(24)の右前打で同点。延長戦ではベンチ入りメンバー26人を使い果たすなか、十回から登板した才木浩人投手(23)が3回無失点で引き分けに持ち込んだ。チームは1日にクライマックスシリーズ(CS)進出が決まっており、8日開幕のファーストステージでDeNAと敵地で対戦する。試合後の矢野耀大監督(53)の挨拶は以下の通り(チーム成績68勝71敗4分、観衆4万2539人)。試合終了後、選手はマウンド付近に整列。矢野監督は前に進み、設置されたマイクの前に立ち、口を開いた。「まずは今シーズンもコロナ禍の中、この甲子園球場には日本一の数の阪神タイガースのみなさん(発言のまま)に来ていただきました。そしてビジター球場でも、テレビ、ラジオ、いろんなところでも日本一の応援をして頂けたことに、心から感謝申し上げます(帽子を取って一礼)。昨日(1日)、3位が決定した瞬間、『僕の気持ちは(勝率)5割にも達していないな』『3位だったけど喜んでいいのかな』とそのような気持ちもありました。でも僕の正直な気持ちはめちゃくちゃ嬉しかったです。開幕9連敗、貯金最大16(発言のまま。球場が若干ざわめく)。そのような状況の中でも、選手はあきらめず、戦ってくれたことにこのチームの成長を感じています。僕は監督就任してからずっと夢と理想を語ってきました。苦しくても楽しもうぜ。あきらめずに挑戦しようぜ。怖くても一歩前に出ようぜ。そういう理想と夢をずっと語ってきました。そしてコーチ、スタッフ、その思いを持って、選手たちの背中を押し、選手たちもそれについてきてくれて、この3位を取れたと思っています。この選手たちが粘りに粘って取ってくれた、この3位。もう一度、甲子園に帰ってくる時は、日本シリーズになります。この大好きな選手たちと、そして満員の甲子園で、この日本シリーズをやれることを思い描き、横浜スタジアム、神宮と僕たちの野球にまた挑戦していきます。今までもみなさんには本当に、感謝感謝です。でももう少し、僕たちと一緒に戦ってください。最後まで、どうぞよろしくお願いします」

◆ともに抑えが打たれて引き分けた。阪神は1―0の九回に登板したケラーが宮本と古賀の適時打など4安打を浴び3失点。ヤクルトはその裏、マクガフが梅野とプロ初打席の栄枝に適時打を許した。延長ではどちらも決め手を欠いた。

◆阪神で2年目の佐藤輝がチームでただ一人全試合出場を果たした。本塁打数はルーキーイヤーの24から20に減り「本塁打を増やすことができなかった。来年は頑張りたい」と悔しさをにじませた。夏場には主力選手が新型コロナウイルス感染で離脱する中でも休まず出続け、打率2割6分4厘、84打点はともに昨季を大きく上回った。「多く試合に出られたことはうれしいし、この先も続けていきたい」と手応えを口にした。

◆阪神の湯浅が0―0の四回に登板し、1回を封じてレギュラーシーズンを締めくくった。ホールドポイントをロドリゲス(中日)と並ぶ45に伸ばし、初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手が確定。「自分一人の力ではない。たくさんの方に感謝したい」と謙虚に語った。4年目の今季は59試合に投げてプロ初勝利を含む2勝(3敗)を挙げ、防御率1・09と飛躍を遂げた。23歳の剛腕投手は「学ぶことばかりだった。1年間戦えたことは自信につながる」と充実感に浸った。(甲子園)

◆ヤクルトのドラフト5位ルーキー竹山が0―1の八回に2番手でデビューした。小気味よい投球で1回を3人で封じ「持ち味は直球なので腕を目いっぱい振った。緊張で足が震えたが、抑えられてよかった」と笑顔をみせた。愛知・享栄高出身。本格派右腕として期待される。佐藤輝を148キロで浅い中飛、高寺も速球で中飛、ロハスは142キロの落ちる球で空振り三振に仕留めた。高津監督は「すごいよ。落ち着いてはいなかったかもしれないが、よく頑張った」と高く評価した。(甲子園)

◆ヤクルトのドラフト5位・竹山日向投手(18)=享栄高=がプロ初昇格を果たし、八回から2番手で初登板。1回を三者凡退に抑え、上々のデビューを飾った。先頭で迎えた佐藤輝を、この日最速となる148キロの直球で中飛に打ち取ると、2死後にロハスをフォークボールで空振り三振に仕留めた。「すごく緊張して足が震えた。ストライクゾーンを目掛けて腕を目いっぱい、振りました」と汗を拭った。

◆ヤクルトは4時間10分間の戦いの末、引き分けた。令和初で史上最年少での三冠王達成に期待がかかる村上宗隆内野手(22)は状態を考慮さえれて欠場。レギュラーシーズン1試合を残して打率(・317)、本塁打(55)、打点(132)はリーグトップを維持。3日のDeNA戦(神宮)後に正式に確定する三冠王に、高津臣吾監督(53)も期待を寄せた。――先発のサイスニードは7回1失点と好投した「ぜひ10勝目をさせてあげたかったなと思います。援護がなかったので、申し訳ないなと。本人は『どこまでも投げる』って言ったんですけど、明日が最終戦ですけど、まだシーズンは続くので、次に取っておいてくれと。次の素晴らしい1勝に取っておいてくれと、伝えました。ナイスピッチングだったと思います」――今年一年間ローテーションを守り、CSにつながる好投だった「調子うんぬんというより、去年よりうまくなっているよね。日本にきて2年目で、すごく成長してるなと感じました。彼はもう30歳なのかな。だけれども、日本の野球を勉強してね、スコット(マクガフ)とかにいろいろ聞きながら、日本人選手ともうまくつきあいながら、成長しているなと感じています」――八回に2番手でドラフト5位の竹山がプロ初登板(1回無失点)「よかったね。もっとバラバラになると思ったんだけど、ストライクも入るし、この経験が、この1試合が、来年以降に生きるのかなと。もちろん抑えた方がいいんだけど、別に打たれようが、抑えようが、その経験をさせたかったので、142試合目になりましたけど、彼にとってはいいスタートが切れたのかなと思います」――高卒1年目、18歳でも堂々と投げられる「すごいよ、すごいと思う。落ち着いてはなかったかもしれないけど、よく頑張ったという表現でいいのかな」――村上が欠場した「彼も人の子で、やっぱりしんどいからね。しっかりと状態を調整してあげないといけないと思って、今日は外しました」――打率がトップを維持。三冠王への期待もかかる「ぜひ取ってほしいね、と思います。そんなに三冠を取れるチャンスもないしね、そういう選手に巡り会えるのも、僕はすごく幸運だと思っているし、目の前で見たいと思いますし、ぜひ取ってほしいなと思いますね」――明日の起用法は「えーと、状態第一なので。明日の状態を見て決めようと思います」――3日はレギュラーシーズン最終戦となる「すごく長いようで短いようで、いろいろなことがあった。もちろん毎年そうなんだけど、いい締めくくりをしたいなと。しかも3人(内川、坂口、嶋)ね、最後のゲームだし、いい形で彼らを送り出してあげたいという気持ちが一番です。チームとして、たくさんお客さんも入ってくれると思うし、CSで当たる可能性もあるベイスターズですしね、しっかり戦いたいなと思いますね」

◆阪神はヤクルトとのレギュラーシーズン最終戦に延長十二回、3-3で引き分けた。四回に2番手で登板した湯浅京己投手(23)が1回無失点に抑え、45ホールドポイントをマーク。中日・ロドリゲスに並び、初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手を決めた。夢が現実になった。湯浅が今季最終戦で45ホールドポイントを挙げ、プロ4年目で初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手を決めた。「自分一人の力ではない。たくさんの方に感謝したい」0-0の四回に登板し、松本友、キブレハンをともに得意のフォークで見逃し三振に。続くオスナを154キロ直球でゴロを打たせたが、遊撃手の中野がファンブル(記録は失策)。直後に代走・丸山和が二盗失敗した。湯浅は1回を無失点。28試合連続無失点で今季を締めくくり、この日の最終戦で登板機会のなかった中日・ロドリゲスに並んだ。球団で、このタイトルを取るのは17年の桑原謙太朗とマテオ以来、5年ぶり。「(試合で)投げていくうちにどんどん自信を持って投げられるようになった。やっぱり最優秀中継ぎのタイトルは取りたい」以前、熱く語っていた23歳右腕の願いがかなった。2019年にBCリーグ富山からドラフト6位で入団するも、2年間は腰椎の骨折で1軍登板なし。昨年1軍デビューを果たすも、3試合で3回を投げて7失点(自責6)、防御率18・00と結果を残せず。だが、矢野監督に潜在能力を見いだされて1軍春季キャンプに抜てきされ、チャンスをつかんだ。「学ぶことばかりだった。1年間戦えたことは自信につながる」お世話になった指揮官を日本一監督へ。8日からのCSファーストステージに向けて再びギアをあげていく。

◆三冠王、ほぼ決定!! セ・リーグ優勝を決めているヤクルトは2日、阪神最終戦(甲子園)に延長十二回、3―3で引き分けた。村上宗隆内野手(22)は今季2試合目の欠場となったが、1試合を残し打率・317、55本塁打、132打点でリーグトップを維持した。3日のDeNAとのシーズン最終戦(神宮)で3打数無安打でも打率2位の中日・大島を上回るため、令和初で史上最年少の三冠王獲得は決定的。日本選手最多を更新する56号本塁打に期待がかかる。10・3-。ついに新たな球史が刻まれる。村上は状態を考慮され、2日の阪神戦を欠場。残り1試合で打率、本塁打、打点の打撃主要3部門のリーグトップを堅持し、夢の三冠王が、はっきりと見えた。「三冠を取れるチャンスもそんなにないし、そういう選手に巡り合えるのもすごく幸運だと思っている。目の前で見たいと思いますし、ぜひ取ってほしい」延長十二回、4時間10分の戦いを終えた高津監督は、若き主砲への期待を表した。この日の欠場については「彼も人の子で、やっぱりしんどいからね。しっかりと状態を調整してあげないといけないと思って外しました」と説明。12日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ、その先の日本シリーズも見据えてリフレッシュさせた。苦しくても前に進んできた。村上は9月13日の巨人戦(神宮)で55号を放ち、1964年に王貞治(巨人)が打ち立てた日本選手のシーズン最多本塁打数に並んだ。しかし、以降の出場13試合は打率・114(44打数5安打)で本塁打、打点ともになし。三冠王について「もちろん狙いたい」と意気込み、リーグ連覇を果たした25日には「記録との戦いに挑戦できるのは今、僕しかいない」と56号への決意を示していたが、思わぬ壁にぶち当たった。つかの間の休養を経て、いざ偉業の同時達成を狙う。打率・317、55本塁打、132打点はリーグトップ。本塁打と打点は独走しており、僅差だった打率も2位の中日・大島がこの日の広島戦で4打数1安打だったため・314で全日程を終えた。村上は3日のシーズン最終戦で3打数無安打でも大島の打率を上回り、対戦するDeNAの同3位・佐野も・307で逆転は現実的に難しく、三冠王獲得が決定的となった。3日の出場について高津監督は「状態を見て決めようと思います」と話した。打率トップを維持した上で少なくとも3度立てる打席で本塁打を放てば、日本選手最多を更新する56号のメモリアルアーチとなる。2004年の松中信彦(ダイエー)以来で令和初、82年の落合博満(ロッテ)らの29歳シーズンを抜く史上最年少22歳シーズンでの三冠王のみならず、本塁打記録でも日本選手初の領域に踏み入れる。今季の活躍ぶりには、仲間たちも舌を巻く。1年目のオフから自主トレに同行し、肉体面など多くのことを学んだ青木からは「昨年、MVPを受賞しても満足していない。向上心の高さが素晴らしい結果につながっている」と称賛され、3度のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した山田をして「もう別格」と言わしめる。レギュラーシーズン最後は本拠地・神宮球場での一戦。多くの燕党を前に、偉業達成を目指す。(赤尾裕希)

◆阪神はヤクルトに延長十二回、3-3で引き分け、レギュラーシーズン全143試合を終えた。今季限りで退任する矢野燿大監督(53)は試合後のあいさつで、日本シリーズで甲子園に戻ってくることを宣言。8日から始まるクライマックスシリーズ(CS)でDeNAとヤクルトを倒し、超満員の虎党の前で再び〝俺たちの野球〟を見せる。4時間10分の執念ドローから、頂点を目指す挑戦者としての再スタートを切る。今季のレギュラーシーズンを終えた矢野監督は、すぐさま視線を関東決戦のその先へ向け、甲子園での〝再会〟を約束した。「もう一度、甲子園に帰ってくるときは、日本シリーズになります。この大好きな選手たちと、そして満員の甲子園で、この日本シリーズをやれることを思い描き、横浜スタジアム、神宮と僕たちの野球にまた挑戦していきます」甲子園に4万2539人が詰めかけた最終戦。今季限りで退任する虎将が力強くあいさつすると、虎党がわいた。矢野コールがわき起こり、指揮官は一塁ベンチ前で〝矢野ガッツ〟を繰り出した。チーム一丸、そしてファンの思いも一つにして、新たな戦いに挑む。「チーム全体で粘るとか、苦しいときでも声を出して戦うとか、そういうベンチの雰囲気っていうのが、一番タイガースらしく、戦ってくれた」ナインに宿った矢野野球のスピリットが、目前に迫った黒星の色を変えた。1-0の九回に登板したケラーが3失点で逆転を許し、敗色濃厚。それでも、その裏の攻撃で梅野が左前適時打を放ち、その後2死一、二塁でベンチに残っていた最後の野手、栄枝が代打でプロ初出場。マクガフの154キロ直球を右前へ弾き返して試合を振り出しにしてみせた。自身が現役時に背負った背番号39の後継者がプロ初打席、初安打、初打点とメモリアルな大仕事を果たし、「本当に素晴らしい。よく打ちましたね」とたたえた。延長十回から才木も3回無失点と力投し、執念ドローに持ち込んだ。開幕9連敗スタートでつまずいたが、終わってみれば3位死守。開幕7連敗以上を喫したチームのAクラス入りは史上初だ。常に選手の背中を押し、貫いてきたポリシーが結果となって表れ、次なるステージへの扉を開いた。「僕は、監督就任してからずっと、夢と理想を語ってきました。苦しくても楽しもうぜ、諦めずに挑戦しようぜ、怖くても一歩前に出ようぜ。その思いを持って選手たちの背中を押し、選手たちもついてきてくれて、この3位がとれた」生え抜きを中心に何人もの主力が育った。4年間の総仕上げを8日からのCSで披露する。矢野監督のもとで短期決戦を勝ち抜き、猛虎は甲子園に帰ってくる。

◆佐藤輝はシーズン最終戦を4打数無安打で終えた。プロ2年目の今季はチーム唯一の全143試合に出場し、打率・264、20本塁打、84打点。ルーキーイヤーの昨年から本塁打数こそ減ったものの、その他の成績は上昇。三振は137に減り、代わって51四球と成長の証しを見せた。「本塁打を増やすことができなかった。来年は頑張りたい」と悔しさをにじませつつ、「多く試合に出られたことはうれしいし、この先も続けていきたい」と手応えを口にした。

◆スタメン発表の場内アナウンスに、甲子園球場がどよめきました。♪4番~ ファースト~ オスナ。5番~ サード~ 宮本~ヤクルト・村上の名前がありません。「三冠王を取らせたいんだな」編集局にもざわめきが起き、その後、局長の生頼秀基、運動部長堀啓介、プロ野球当番デスクの白石大地らがうなずき合っています。村上は試合前時点で、打率・3167。一方、打率・3148で村上を追う中日・大島はもちろん、阪神-ヤクルトと同時刻の午後2時に始まった広島戦(マツダ)に普段通り「2番・左翼」で出場しました。「大島が打ったら...」白石が計算を始めました。2打数2安打で・3179。3打数2安打で・3172。その瞬間、村上を抜きます。「そのときは村上も出てくるんでしょうね」ヤクルトは、3日に最終戦(対DeNA、神宮)を残しています。大島は4打数1安打1四球で、打率を・3142に下げました。村上は最終戦で3打席凡退しても、・3154。首位打者を守れる範囲の打席数で56本塁打にトライする可能性が出てきました。阪神も、先発・西純が3回を零封したあと、四回から湯浅が登板しました。「湯浅にもタイトルを取らせてやりたいよな」すぐに反応したのは運動部長の堀です。湯浅は1回を無失点。一歩リードしていた中日・ロドリゲスが広島戦に登板しなかったので、45ホールドポイントで並んでの最優秀中継ぎ投手が確定しました。こういう選手起用は、「アリ」だと思います。昔はタイトルを取らせるための露骨な敬遠合戦もありました。1984年のセ・リーグの本塁打王争いは、阪神・掛布と中日・宇野が37本で並んでシーズン最後の2試合が直接対決(ナゴヤ球場)。すると、互いに勝負を避け、ともに2試合計10打席連続敬遠でタイトルが確定しています。当時の阪神監督、安藤統男さんは、中日に「勝負しよう」と持ちかけたものの、「宇野にタイトルを取らせたい。うちは勝負しない」と告げられたことを、のちに明かしています。それでも「こちらは勝負したい」と考え、掛布を4番ではなく3番で起用して中日の出方を見たのですが、一回2死走者なしからいきなり敬遠四球。安藤さんは「これで勝負させて、うちの投手がホームランを打たれたら、その投手は、『先輩(掛布)のタイトルを自分がふいにした』という重荷をずっと背負ってしまう」と判断。四球合戦に応じたそうです。そんな露骨な敬遠合戦や選手起用が、クライマックスシリーズ(CS)が始まってから減ってきました。優勝だけでなく、2位、3位までの争いが終盤まで展開され、タイトル確定を優先させる起用や敬遠が容易にはできなくなってきたからなのだろうと思います。パ・リーグの優勝争いは、セの順位争い以上に熾烈を極め、ソフトバンクとオリックスそれぞれの最終戦まで続いた末に、オリックスが連覇を達成しました。8日からはCSファーストステージ。秋の熱い戦いが始まります。試合後、矢野監督は「もう一度、この甲子園に帰ってくるときは、日本シリーズになります」とあいさつしました。DeNAに勝てば次はヤクルト。その先にいる相手も、どこが勝ち上がってきても手ごわいけれど、そのチームと戦うために、甲子園に戻ってきましょう!!

◆CSの戦いに向けて心配になったのが、九回に3失点して逆転を許したケラーだ。細かい制球力はなく、勢いだけで打者を打ち取るスタイルだった。特にこの日はマウンド上で気持ちが入っていないようにも映り、開幕戦の悪い姿がよみがえった。これではCSで起用できるかどうかもわからないという印象だ。短期決戦を勝ち抜くには、投手陣の充実度がものをいう。DeNAやヤクルトにすれば、救援投手が安定している阪神が3位になったのは相手として嫌だったはず。だが、抑えのケラーがこの状態では阪神の強みも半減してしまう。そのほか岩崎も、球のキレや制球にらしさが見られないままだ。現状、打線の得点力には大きな期待はできず、CSではロースコアの厳しい戦いを覚悟しなければいけない。競り勝つためには、終盤の継投でなりふり構わぬ投手起用が必要。抑えには湯浅や浜地といった球に力のある投手を最優先で起用していくべきだ。この日リリーフで登板して3イニングを投げた才木や、藤浪といった勢いのある投手を起用するなど、大胆な継投パターンの入れ替えなしには、CS突破は容易ではない。(本紙専属評論家)

◆ゲゲ~、今季最終戦が4時間を超えるクタクタの引き分け...。今季を象徴する試合だったのだ。開幕戦の炎上で始まり、炎上で終わったケラー。プロ初出場となった九回の打席で同点タイムリーを放った栄枝の若虎誕生劇もあった。消化試合なのに、こんなにもハラハラドキドキさせる阪神の正体ってなに? その答えは今季も見つけられへんかったわー!!さあ、勝率が5割に届いていないけどCSです!! 絶対に勝ちまくって日本一にならんかったら俺がゆるさーん!! 日本一はプロ野球の未来のためなのだ!! 勝率が5割もないチームが日本一になれる現在のCS制度に、大きな一石を投じるために日本シリーズを制覇するのだ!!そのとき、野球ファンは気付くであろう。ヤクルト優勝時、山田哲人の涙の意味の大きさに...。誰もが納得できるCSの新ルールを作るために猛虎よ、ほえろ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
79594 0.572
(-)
優勝
(-)
1611
(+3)
564
(+3)
170
(-)
69
(-)
0.249
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
73672 0.521
(↓0.004)
7
(↓0.5)
1495
(+2)
526
(+3)
116
(-)
49
(-)
0.251
(↑0.001)
3.440
(-)
3
(-)
阪神
68714 0.489
(-)
11.5
(-)
0489
(+3)
428
(+3)
84
(-)
110
(+2)
0.243
(↓0.001)
2.670
(-)
4
(-)
巨人
68723 0.486
(↑0.004)
12
(↑0.5)
0548
(+3)
589
(+2)
163
(-)
64
(-)
0.242
(↓0.001)
3.690
(↑0.02)
5
(-)
広島
66743 0.471
(↓0.004)
14
(↓0.5)
0552
(-)
544
(+3)
91
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.540
(↑0.01)
6
(-)
中日
66752 0.468
(↑0.004)
14.5
(↑0.5)
0414
(+3)
495
(-)
62
(-)
66
(+2)
0.247
(↑0.001)
3.280
(↑0.02)