広島(★0対3☆)中日 =リーグ戦25回戦(2022.10.02)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:柳 裕也(9勝11敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(4勝3敗39S))
敗戦投手:森浦 大輔(3勝6敗0S)
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◆中日は0-0で迎えた6回表、ビシエドと高橋周の連続適時打で2点を奪い、先制に成功する。そのまま迎えた9回には溝脇が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・根尾が3回無失点。2番手・柳が今季9勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が3安打無得点と振るわなかった。

◆中日根尾昂投手(22)が今季最終戦で迎えた先発デビューを3回1安打無失点で飾った。出塁を許したのは、2回に堂林への四球、3回に石原の左前打だけ。50球メドだったこともあり、3回まで57球を投げてマウンドを降りた。5月の投手転向後はリリーフで24試合に登板し、0勝0敗1ホールド、防御率3・81。これまでの1試合2イニング、40球までのリミッターが解除され、この日は左打者を6人並べた広島打線を無得点に抑えた。登板後は「どんどん攻め込む投球はできましたが、次の登板に向けて反省しなければならない事もありました」と振り返り、収穫と反省を胸に投手2年目をにらんだ。3回には6月19日巨人戦(バンテリンドーム)以来の打席にも立った。無死一塁でバントのサインは出ず、1ボールから広島先発森の2球目直球を強振。右中間深めへの飛球を右翼の野間に好捕された。

◆広島森浦大輔投手(24)がシーズン最終戦でリーグ記録に並ぶ10試合連続登板をマークした。0-0の6回から先発森翔平投手(24)の後を受け登板。先頭の大島洋平外野手(36)に左前打を浴び、犠打で1死二塁とされ、ダヤン・ビシエド内野手(33)に左翼線適時二塁打を許し、降板した。3番手松本竜也投手(23)が次打者の高橋周平内野手(28)に適時打を許したため、森浦は1/3回2失点となった。10試合連続登板は過去5人いるセ・リーグ記録。最近では19年に巨人時代の田口麗斗投手(27)が記録している。なお、プロ野球記録は1リーグ時代の44年に若林忠志(阪神)が記録した14試合連続。森浦の10試合連続登板<9月>13日阪神戦(甲子園) 2/3回無失点14日阪神戦(甲子園) 2/3回無失点16日DeNA戦(横浜) 1/3回無失点17日DeNA戦(横浜) 1回無失点20日中日戦(マツダスタジアム) 1/3回無失点21日阪神戦(甲子園) 1回1失点23日阪神戦(マツダスタジアム) 1回無失点29日ヤクルト戦(マツダスタジアム) 1/3回無失点30日ヤクルト戦(マツダスタジアム) 1回2失点<10月>2日中日戦(マツダスタジアム) 1/3回2失点

◆広島が今季最終戦を終え、マツダスタジアムでセレモニーを行った。今季限りで辞任する佐々岡真司監督(55)はマイクの前で「私佐々岡は責任を取り今日、このユニホームを脱ぎます」と話した。佐々岡監督のセレモニー全文は以下の通り。今年も温かいご声援本当にありがとうございました。選手はこの1年本当に頑張ってくれました。残念ながら、私監督の力不足で皆さまのご期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。私佐々岡は責任を取り今日、このユニホームを脱ぎます。来シーズンは一カープファンとして皆さまとともにチームを応援していきます。この1年のご声援、そして3年間本当にありがとうございました。

◆広島が球団ワースト記録を18更新する26盗塁で22年シーズンを終えた。これまでは52年、66年に記録した44盗塁が球団史上最少だったが、大きく更新してしまった。また同数字は2リーグ分立後のプロ野球においても04年巨人の25盗塁に次いでワースト2位の数字となった。■森浦、リーグタイ記録10連投も6敗目試合は先発森翔平投手(24)が5回無失点と好投したが打線の援護がなかった。両軍無得点の6回からは継投。森浦大輔投手(24)がセ・リーグ記録に並ぶ10試合連続登板でマウンドに上がった。だが、先頭の大島洋平外野手(36)に左前打を浴び、犠打で1死二塁とされ、ダヤン・ビシエド内野手(33)に左翼線適時二塁打を許し、降板した。結果的にこの1点が勝敗を分け、森浦は6敗目を喫した。■本拠地6連敗でマツダスタジアム500勝逃すこれがシーズン最終戦。順位は5位で確定していたが本拠地には2万8009人の観客が詰めかけた。143試合目を勝利で飾れず、本拠地6連敗。マツダスタジアム通算500勝に王手をかけていたが、メモリアルは23年に持ち越しとなった。22年シーズンは143試合66勝74敗3分けだった。広島選手別盗塁数7盗塁 野間峻祥4盗塁 曽根海成2盗塁 長野久義、菊池涼介、上本崇司、西川龍馬、坂倉将吾、小園海斗、羽月隆太郎、1盗塁 堂林翔太

◆広島が今季最終戦を終えた。相手先発根尾昂投手(22)には3回無得点に抑えられた。先発森翔平投手(24)は5回無失点と好投したが、2番手森浦大輔投手(24)が1/3回2失点で6敗目を喫した。今季で辞任する佐々岡真司監督(55)にとってはラストゲーム。試合後にナインと写真撮影した際には目を赤らめ「涙腺が緩んだのかな」としみじみ振り返った。ナインに辞任を報告したときの状況など、佐々岡監督の一問一答は以下の通り。-先発森は好投佐々岡監督 そうですね。いろいろな課題はまだあると思いますけど、うまく緩急を使いながら5回を無失点に抑えて、しっかりとゲームをつくった。また来年先発ローテーションに入っていけるように頑張ってもらいたいなと思います。-打線は先発根尾らを打てず無得点佐々岡監督 (根尾は)先発として初めてで力でぐいぐいという。スライダーに、てこずっているなという印象がありました。-CSの可能性もあった状況で辞任の申し出佐々岡監督 今シーズン入る前から結果が残せないと...という気持ちで1年入りましたし。まずは優勝というところで、優勝を逃したとき...、ヤクルトが優勝を決めたときと決めていました。-選手、コーチにはいつ伝えた佐々岡監督 言ったのは、今日新聞に出たということで。今日の試合前練習の前にみんな集まってもらって報告しました。-どんな言葉を佐々岡監督 優勝を狙える戦力で戦って、自分の監督として力不足。みんなを優勝、CSにつれていけなかったということでおわびをして、辞任することを伝えました。-最後はちょっと涙も佐々岡監督 最後の声援もうれしかったですし、選手1人1人にも...。選手に向けた涙は流さなかったんだけど、涙腺が緩んだのかなと思います。

◆今季限りでの退任が決まった広島佐々岡真司監督(55)が本拠地マツダスタジアムで最後の指揮を執った。5位が確定して迎えた中日戦。先発根尾から4投手によるリレーの前に今季16度目の0封負け。王手をかけていたマツダスタジアム通算500勝は、本拠地6連敗で来季に持ち越しとなった。試合後のセレモニーで佐々岡監督は「私、監督の力不足で皆さまのご期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。私、佐々岡は責任を取り、今日、このユニホームを脱ぎます」とファンに辞任を告げ、頭を下げた。球団3人目の投手出身監督として20年に就任したものの、3年間はいずれもBクラスに終わった。ヤクルトが連覇を決めた翌9月26日に成績不振の責任を取り、球団に辞意を伝えて了承された。また、21年から佐々岡監督の参謀を務めた河田ヘッド兼外野守備走塁コーチも今季限りで退任することが発表された。18年までの3連覇の後、4年連続Bクラスの広島は変革のときを迎えている。後任監督には、統率力や、広島伝統の「育成しながらのチーム強化」を求め、OBを軸に選定していく方針という。【前原淳】

◆最多安打のタイトルを争う中日岡林勇希外野手(20)がマルチ安打で161安打に伸ばし、単独トップでシーズンを終えた。高卒3年目でチーム最多の142試合に出場。「シーズンの大変さを痛感した。タイトルもあったが、勝って終わりたかった」と笑顔を見せた。追いかけるDeNA佐野が1本差で1試合を残しており「取れなくてもしょうがない」と天命を待つ。▽中日R・マルティネス(39セーブ目を挙げ最多セーブで初タイトル確定)「セーブ王を手にできるのはとてもうれしい。練習の成果がグラウンドで出せた。みなさんに感謝します」▽中日大島(4打数1安打に終わり首位打者争いでヤクルト村上に3厘差の2位)「来年、絶対やり返します」

◆中日・根尾昂投手(22)がプロ初先発する。今季がプロ4年目で、6月中旬の交流戦後に投手に転向した。24試合の登板は全てリリーフで、0勝0敗1ホールド、防御率3・81。シーズン最終戦で待望の先発機会を与えられ、「最後に先発できることにまず感謝の気持ちというか、投げさせてもらえることが非常にうれしい。とことん目の前のバッターを打ち取るだけかなと思っています」と心を躍らせる。立浪和義監督(53)は交代のめどは50球程度であると明かし、「どんなピッチングになるかは分からないですけど、思い切って投げてくれればいい」と期待を寄せた。また、6月19日の巨人戦(バンテリンD)以来3カ月半ぶりに打席に入る可能性もある。投打両面で注目だ。

◆中日・根尾昂投手(22)がプロ初先発し、3回1安打無失点だった。一回は先頭の野間をフォークで中飛に、続く坂倉も同じ球種で投ゴロに抑え、3番・西川は粘り合いとなったが、フルカウントの9球目にスライダーを内角へ投げ切ってバットの空を切らせ、三者凡退で滑り出した。二回もマクブルーム、小園を三振に斬って、3者連続奪三振。堂林はストレートの四球で歩かせたが、矢野を二ゴロに仕留めてこの回もゼロを刻んだ。三回は石原の左前打と森の投前バントで1死二塁。初めて得点圏に走者を背負って打席に1番・野間と、相手にとっての好打順との対戦なったが、フォークで左飛に打ち取ると、続く坂倉も147㌔直球で押し切って捕邪飛に仕留めた。交代の目安が50球程度だったなかで三回までに57球を投げ、四回から柳にバトンを託した。また、三回無死一塁では6月19日の巨人戦(バンテリンD)以来となる打席へ。右中間へ鋭い打球を放ったが、右翼・野間に好捕され、飛び出していた一走・土田が戻り切れず、2死となった。

◆中日が4投手で無失点リレー。プロ初先発の根尾は3回を無失点。2番手の柳が9勝目でR・マルティネスが39セーブ目。打っては六回にビシエド、高橋周の連続適時打で2点を先行し、九回に1点を加えた。広島は4連敗で終えた。

◆中日・大島洋平(36)は4打数1安打に終わり、打率・314で全日程を終了。打率トップのヤクルト・村上の・317を上回ることができず、逆転の首位打者は絶望的となった。大島は第1打席は二ゴロ、第2打席は見逃し三振、第3打席は左前打、第4打席は四球、第5打席は二ゴロで4打数1安打。一方の村上は阪神戦のスタメンを外れ、延長に突入した試合でまだ途中出場していない。ヤクルトは3日に今季最終戦のDeNA戦(神宮)を残すが、村上は欠場するか、出場しても3打数無安打までなら打率トップをキープできる。3打数無安打の場合の打率は・3148で、大島は・3142の6毛差を上回る。村上は55本塁打、132打点と合わせ、2004年の松中信彦(ダイエー)以来、18年ぶりの三冠王が確実になった。

◆広島・佐々岡真司監督(55)はシーズン最終戦の本拠地のセレモニーで、3年連続でリーグ優勝を逃した責任を取り今季限りで辞任することを表明した。その後のナインとの記念撮影では目を潤ませるシーンもあり、スタンドのファンからはねぎらいの拍手が贈られた。あいさつは以下の通り。「今年も温かいご声援、本当にありがとうございました。選手はこの1年、本当に頑張ってくれました。残念ながら私、監督の力不足で皆様のご期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。私、佐々岡は責任を取り今日このユニホームを脱ぎます。来シーズンは一カープファンとしてみなさまと共にチームを応援していきます。この1年のご声援、そして3年間、本当にありがとうございました」

◆中日は六回に挙げたビシエドと高橋周の適時打による2点などで今季最終戦を勝利で飾った。プロ初先発の根尾は3回1安打、2番手で四回から登板した柳は4回2安打でともに無失点だった。試合後の立浪和義監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――根尾の初先発。落ち着いていた「そうですね。変化球で空振りが取れたり、これから徐々にいろんな、真っすぐの精度であったり、変化球の切れとかもっと出てくると思うので。本当にこれから、フェニックス(リーグ)も行きますけど、秋とこのオフが根尾にとっても成長するなかで大きいと思うので、もちろん焦らず。まだ(ポジションが)変わったばかりなので。期待はしています」――1イニングを全力で投げるのとはまた印象も違った「そうですね。でも、ストライクが先行できたというのは根尾のひとつのいいところでもあるので。これからスライダー、ツーシーム、フォークと制度も上がってくると思うので、もっともっと鍛えて本当のピッチャーになっていけるように。今日はとりあえずよかったと思います」――9月28日のDeNA戦(横浜)で危険球退場した柳がリリーフで好投「きょうはボール自体もよかったと思うし、一つ最後、こんな感じかな、というものをつかんでもらえたら。そういう登板になったんじゃないかなと思いますし、なんだかんだと中心となって頑張ってもらわないといけないので。柳もまだ若いので、ちょっと休んでしばらくしたら沖縄(秋季キャンプ)にも連れている予定をしているので、もう一回鍛え直して来季、やってもらいたいと思います」――きょうは試合の後半で得点できた「今年多かったのは、ヒット数はそこそこ出て、点が取れないと。きょうも序盤はそうだったんですけども、結局、野球って打率がいいにこしたことはないですけど、どこでそれが出るか。こういう攻撃を来年は増やせるように。いまのところ、ホームランがないのでこういう試合が多いですけども、外国人の補強も含めてこれから来年に向けての対策は、反省するところはして、やっていきたいなと思っています」――5位の広島と0・5ゲーム差で終わった「順位がある程度決まってからの試合というのは若い投手を試したり、いろんなことがあるので、そのゲーム差ではなくて。どこのチームもそうだと思うんですけど、Aクラスを目指しているわけでもなく、優勝を目指しているので、最後、優勝が届かなかったときに何とかAクラスといいう、クライマックスシリーズというシステムがあるので目指すんですけど。来年は大いに優勝を目指して全力でやっていきたいです」――最多安打を争う岡林が2安打(161安打=DeNA佐野160安打)で今季を締めた「いまのところ(DeNA佐野と)1本差ですか。これで佐野選手に超されるというのは(仕方ない)。この前の4安打もそうですけど、きょうの2安打も、本当によく頑張ったと思います」

◆中日・柳裕也投手(28)が四回から2番手で登板し、4回2安打無失点と好投。今季9勝目を手にした。「最後に登板する機会をいただけて、来年につながる投球をしようと思っていました」2番手以降で登板するのはルーキーイヤーの2017年7月17日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、5年ぶり。9月28日のDeNA戦(横浜)で先発していたが、二回にソトに対する投球がヘルメットに直撃して危険球退場となり、わずか19球で降板していた。プロ初先発した根尾からバトンを受けての登板。四回は緩急を交えて西川、マクブルーム、小園の中軸3人を三者凡退に斬り、五回は2死から矢野に中前打を浴びたが、代打・秋山をチェンジアップで二ゴロに抑えた。六回も先頭・野間に中前打を許したが、坂倉の痛烈なゴロ打球を好捕し、併殺にするなどして無失点。七回も三者凡退でしのぎ、64球で4つのゼロを並べた。「最後の最後になりましたが今年一番の、自分の状態のいい感覚で投げることができました」。思うような投球ができず、8月には〝ミニキャンプ〟として2軍調整をするなど苦しんできたが、納得できる形で今季を締めくくった。

◆中日・根尾昂投手(22)がプロ初先発し、3回1安打無失点だった。「(先発は)本当にめちゃくちゃ久しぶりだったので、すごくいい緊張感はありました。絶対に初回は3人で終わりたいと思っていて、何とか(抑えられた)」。できるだけ長いイニングを投げようとストライクゾーンで勝負することを心がけた。特に気持ちを込めた一回は先頭の野間を中飛、続く坂倉も投ゴロに抑え、3番・西川との粘り合いもフルカウントの9球目にスライダーを内角へ投げ切り、バットの空を切らせた。二回もマクブルーム、小園を三振に斬って、3者連続奪三振。堂林はストレートの四球で歩かせたが、矢野を二ゴロに仕留めてこの回もゼロを刻み、1死二塁と初めて得点圏に走者を背負った三回も1、2番を封じ込めた。交代の目安が50球程度だったなか、ここまでで57球を投げ、四回から柳にバトンを託した。試合後の表情は充実感に満ちていた。変化球も多彩に投げ「こうやって実戦で投げたことで次にもうちょっとこうしよう、というのが出ている。フェニックスでは、試すではないですけど、取り組みたいことはある」。今季最後の1試合で先発登板を経験したことで見えたものも多く、オフで腕に磨きをかけていくうえで、意味の大きい試金石となった。

◆中日のライデル・マルティネス投手(25)が3点リードの九回に登板し、1回無失点。今季39セーブ目を挙げ、最多セーブが確定した。「神様のおかげでリードした場面を作ってもらって、出るところを作ってくれて、いい仕事ができました」。この日も豪速球を次々と投げ込んだ。野間、代打・松山をともに外野フライに打ち取ると、西川は高めの154㌔で空振り三振に仕留め、試合を締めくくった。試合前時点に38セーブで並んでいたヤクルト・マクガフが阪神戦(甲子園)に登板するもセーブに失敗。3日のDeNA(神宮)でマクガフがセーブを挙げてもトップタイで、記録できなければR・マルティネスが単独での受賞となる。今季は安定感抜群で、56試合に登板して防御率は驚異の0・97。来日6年目で初タイトルを獲得し、「セーブ王のタイトルを手にできるということはとてもうれしい。練習の結果がグラウンドで出たということはとてもうれしい。みなさんに感謝します」と喜んだ。

◆広島が中日とのレギュラーシーズン最終戦に敗れ66勝74敗3分けの5位で全日程を終えた。試合後の本拠地最終戦のセレモニーで佐々岡真司監督(55)はリーグ優勝を逃した責任を取り今季限りで辞任することを表明。その後の報道陣とのやり取りは次の通り。ーー先発したD2位・森翔平(三菱重工West)は5回6安打無失点と好投「いろいろな課題はまだあると思いますけど、うまく緩急を使いながら5回を無失点に抑えて、しっかりとゲームをつくった。また来年先発ローテーションに入っていけるように頑張ってもらいたいなと思います」ーー打線は根尾─柳─清水─Rマルティネスの継投の前に3安打無得点だった「(根尾は)先発として初めて。力でグイグイという。スライダーに手こずっているなという印象がありました」ーーヤクルトがリーグ連覇を決めた翌日の9月26日に球団に辞任を申し出た。まだクライマックスシリーズ出場の可能性があった「今シーズン入る前から結果が残せないと、という気持ちで1年入りました。まずは優勝というところ。ヤクルトが優勝を決めたときと決めていました」ーー選手、コーチにはいつ伝えた「言ったのは、今日の新聞に(辞任の報道が)出たということで。試合前練習の前にみんな集まって報告しました」ーーどんな言葉をかけた「『優勝を狙える戦力で戦って自分の監督として力不足。みんなを優勝、CSに連れていけなかった』というお詫びをして、辞任することを伝えました」ーーセレモニーの最後には涙を流した「最後の声援がうれしかったですし、選手1人1人にも...。選手に向けた涙は流さなかったんだけど、涙腺が緩んだのかなと思います」

◆広島・佐々岡真司監督(55)が2日、中日とのレギュラーシーズン最終戦(マツダ)後のセレモニーでファンにあいさつし、今季限りで辞任する意向を明らかにした。就任から3年連続でリーグ優勝を逃した責任を取るとして辞任を決断した。後任はOBを軸に選定される見通しで、広島や阪神で活躍した新井貴浩氏(45)らが候補に挙がっている。就任から3年連続でリーグ優勝とクライマックスシリーズ出場を逃した責任を取って、ユニホームを脱ぐ。今季最終戦のセレモニー。3万人近くのファンの前に立った広島・佐々岡監督が辞任の意向を明らかにした。「残念ながら、私の、監督の力不足で、みなさまの期待に応えることができず、申し訳ない気持ちでいっぱい。責任を取り、きょうこのユニホームを脱ぎます」現役時代はエースとして活躍し、2014年秋から投手コーチなどを務め、19年オフに監督に就任。1年目の20年は5位、2年目の昨季は4位。3年目の今季は開幕6連勝で一時首位に立ったが、交流戦では最下位。前半を勝率5割、2位タイで折り返したものの後半は失速し、阪神、巨人との3位争いにも敗れ、66勝74敗3分けで5位に終わった。佐々岡監督はヤクルトがリーグ連覇を決めた翌日の9月26日に、球団に辞任の意向を伝えて了承を得た。球団はOBを軸に後任を選定する方針で、広島と阪神で活躍した新井貴浩氏が候補の一人であることが判明。球団幹部は「考えている。(コーチ経験を)重視しているわけではない」と否定はしなかった。新井氏のほか、高信二2軍監督(55)、東出輝裕1軍野手総合コーチ(42)の昇格や、15-19年に監督を務め16-18年にリーグ3連覇を達成した緒方孝市氏(53)の再登板も検討しているとみられる。球団は秋季キャンプが始まる11月までに新監督を決める方針。河田祐輔ヘッド兼外野守備走塁コーチ(54)も辞任した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
79594 0.572
(-)
優勝
(-)
1611
(+3)
564
(+3)
170
(-)
69
(-)
0.249
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
73672 0.521
(↓0.004)
7
(↓0.5)
1495
(+2)
526
(+3)
116
(-)
49
(-)
0.251
(↑0.001)
3.440
(-)
3
(-)
阪神
68714 0.489
(-)
11.5
(-)
0489
(+3)
428
(+3)
84
(-)
110
(+2)
0.243
(↓0.001)
2.670
(-)
4
(-)
巨人
68723 0.486
(↑0.004)
12
(↑0.5)
0548
(+3)
589
(+2)
163
(-)
64
(-)
0.242
(↓0.001)
3.690
(↑0.02)
5
(-)
広島
66743 0.471
(↓0.004)
14
(↓0.5)
0552
(-)
544
(+3)
91
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.540
(↑0.01)
6
(-)
中日
66752 0.468
(↑0.004)
14.5
(↑0.5)
0414
(+3)
495
(-)
62
(-)
66
(+2)
0.247
(↑0.001
3.280
(↑0.02)