西武(☆3対1★)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2022.10.01)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
000000001001701
西武
00010000002X3601
勝利投手:本田 圭佑(4勝2敗0S)
敗戦投手:藤井 皓哉(5勝1敗3S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(23号・9回表ソロ)
【西武】山川 穂高(41号・11回裏2ラン)

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◆西武がサヨナラ勝ちで5連勝。西武は4回裏、1死満塁の好機から栗山が適時打を放ち、先制に成功する。1-1で迎えた延長11回には山川の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・松本が7回無失点の好投。敗れたソフトバンクは、5番手・藤井が痛恨の一発を浴びた。

◆前日9月30日の楽天戦で負傷交代していた、ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が西武戦前の練習に姿を見せた。柳田は前日の楽天戦で、4回の守備中に外野フェンスで後頭部を強打。ベンチに退いていた。その後、仙台市内の病院でCT、血液検査を受け、脳振とうの疑いはなし。むち打ちのような症状と診断されていた。藤本監督は「ちょっと明日無理かもわからないですね。骨とかはどこも異常ないんでね。ちょっと明日はしんどいかなと思いますね」と話していた。優勝へのマジック1で迎え、胴上げを目前に控えた状況だが、欠場する可能性もある。

◆前日9月30日の楽天戦で負傷交代していた、ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が西武戦前の練習に姿を見せた。藤本監督は「まだ(出場できるかは)分からないね。動いてみないと。本人は出るっていうてるけど、バッティングができるかも分からない。やってみないと」と話した。打撃練習などを行い、出場の可否を判断することになる。柳田は前日の楽天戦で、4回の守備中に外野フェンスで後頭部を強打。ベンチに退いていた。その後、仙台市内の病院でCT、血液検査を受け、脳振とうの疑いはなし。むち打ちのような症状と診断されていた。優勝へのマジック1で迎え、胴上げを目前に控えた状況だが、欠場する可能性もある。

◆前日9月30日の楽天戦で負傷交代していた、ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が西武戦に「4番右翼」でスタメン出場する。試合前に藤本監督は「まだ(出場できるかは)分からないね。動いてみないと。本人は出るっていうてるけど、バッティングができるかも分からない。やってみないと」と話していた。柳田はフリー打撃など試合前のメニューをこなし、問題なく出場できると判断したようだ。。柳田は前日の楽天戦で、4回の守備中に外野フェンスで後頭部を強打。ベンチに退いていた。その後、仙台市内の病院でCT、血液検査を受け、脳振とうの疑いはなし。むち打ちのような症状と診断されていた。

◆ベテランの一打が先制点を生みだした。西武栗山巧外野手がしぶとく落とした。4回1死満塁のチャンス。ソフトバンク千賀の低めに落ちきらなかった139キロフォークを逃さずに捉えた。初球を中前適時打とした。「いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいきました」。さすがの勝負強さを発揮した。4回1死までは、立ち上がりから飛ばす千賀に打者10人パーフェクトに封じられていた。150キロ台後半の速球とお化けフォークに制圧されていた。しかし、源田の中前打を皮切りに、森も中前打、山川も四球で続いた。最初の得点機を貴重な先取点につなげた。負ければ、ソフトバンクが優勝を決める試合。目の前での胴上げを阻止すべく、また3位からの下克上を目指して挑むCSに向けても、いい流れをもたらすべく、21年目の男のバットが光った。

◆優勝マジック「1」のソフトバンクは、柳田悠岐外野手(33)の劇的な同点ソロで延長戦に持ち込んだ。0-1の9回1死走者なし。西武の守護神増田の外角フォークをすくい上げ、左翼スタンドに運んだ。起死回生の23号ソロ。「もう気持ちで打った1本です。とにかく追いつくことができて良かったです」。ダイヤモンドを一周しながら右腕を力強く突き上げた。あと2人で敗れる崖っぷちでキャプテン、主砲の底力を見せた。柳田は前日の楽天戦で、4回の守備中に外野フェンスで後頭部を強打。ベンチに退いていた。その後、仙台市内の病院でCT、血液検査を受け、脳振とうの疑いはなし。むち打ちのような症状と診断されていた。この日の試合出場も危ぶまれたが、不屈の精神でスタメン出場。2回、4回も右前打で、第4打席に役者が仕事をした。

◆西武2年目の水上由伸投手(24)が初となる最優秀中継ぎのタイトルを確定させた。今季31ホールドとし、勝利数を加えたホールドポイントは35になった。1点リードの8回に2番手で登板。代打柳町を空振り三振に仕留めた。打者1人で交代した。四国学院大から20年育成ドラフト5位で入団した。そこから2年でタイトルにたどり着いた。昨季はデビューから17試合連続無失点のリーグ新記録を樹立した。ピンチを心の底から楽しめる"超ポジティブ思考"を強み。制球力や強気な投球な投球でブルペンには欠かせない存在となり、球宴にも出場を果たした。新人王の資格も持っている。タイトルを争う楽天西口は34ホールドポイントで残り1試合で抜かれる可能性がなくなった。また西武平良も、水上の後を継いで打者2人を抑えて、34ホールドポイントとなった。今季最終戦となる2日日本ハム戦で水上がホールドポイントなく、平良がマークすれば、同じく優秀中継ぎのタイトルを獲得できる。

◆優勝マジック「1」のソフトバンクが西武に敗れ、リーグ優勝は10月2日の今季最終戦に持ち越しとなった。エース千賀滉大投手(29)が4回に1点を先制された。打線は9回1死から柳田が起死回生の同点ソロを放ち延長に持ち込んだが、11回に藤井が山川にサヨナラ2ランを浴び敗戦。22年シーズンは、143試合目でソフトバンクか2位オリックスの優勝が決まることになった。<ソフトバンクの優勝条件>2日ロッテ戦(ZOZOマリン)に引き分けか勝利で自動的に優勝。仮に敗れても、オリックスが楽天に引き分けか負ければ優勝する。<オリックスの優勝条件>2日楽天戦(楽天生命パーク)に勝利し、かつソフトバンクがロッテに敗れれば優勝が決まる。該当2試合の予告先発は、ソフトバンク板東-ロッテ小島、オリックス田嶋-楽天田中将。

◆優勝マジック「1」のソフトバンクが西武に敗れ、リーグ優勝は10月2日の今季最終戦に持ち越しとなった。

◆ソフトバンクが西武に敗れ、パ・リーグの優勝争いは、10月2日の今季最終戦までもつれ込むことになった。1位ソフトバンクはZOZOマリンスタジアムでロッテと、2位オリックスは楽天生命パークで楽天と対戦する。試合はどちらも午後6時に始まる。【ソフトバンク優勝】マジックを1としているソフトバンクは、ロッテに勝つか引き分けるかで、自力で優勝を決めることができる。たとえ敗れたとしても、オリックスが楽天に負けるか引き分けるかで優勝となる。【オリックス優勝】オリックスが奇跡の連覇を決めるパターンはただ1つ。自身が楽天に勝利した上で、ソフトバンクがロッテに敗れた場合。このケースは2チームの勝率が並ぶが、直接対決で勝ち越しているオリックスが優勝となる。ソフトバンクもオリックスも、ともにシーズンラストの143試合目。ソフトバンクは板東(ロッテは小島)、オリックスは田嶋(楽天は田中将)の先発が予告されている。直接対決ではないが、両チームの戦いから目が離せない。

◆優勝マジック「1」のソフトバンクが西武にサヨナラ負けし、リーグ優勝は2日の今季最終戦に持ち越しとなった。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-藤井はこれまで抑えてきただけに責められない「責められないですよ。ここまで50何試合か投げてね、ずっと抑えてくれているわけやからね。しょうがない」-西武の先発松本を崩せなかった「そうやね、今日良かったね。松本君もね。何とか1点取ろうということで得点圏に進めたけど、なかなかもう1本が出なかったし、コントロールも良かったしね。まあしょうがないです。相手がいることですから」-千賀も7回1失点で粘った「(4回に)1死満塁でよく1点で頑張ったし、柳田も9回、いいところで打ってくれたし。延長になって投げてくれた投手もね、8回から投げた投手もみんな頑張ってくれた。藤井がやられたというより、今まで頑張ってくれているわけやから。こういう試合もあります」-柳田は強行出場「だいぶ痛いと思う。だいぶ痛いと思いますけど、キャプテンとして頑張ってくれているんで。まあ勝って優勝できるのはうちだけですから。明日勝って優勝します」

◆ソフトバンクは痛恨のサヨナラ負けで、優勝マジック1のまま足踏み。目前に迫ったリーグ優勝を決めきれなかった。それでも、前日9月30日楽天戦で負傷交代していた柳田悠岐外野手(33)が即スタメン出場し3安打。一時同点に追いつくソロ本塁打を放つなど、元気な姿を見せた。今季ラスト1試合。2日ロッテ戦(ZOZOマリン)で今度こそ決める。無情の打球が、西武ファンの待つ左翼スタンドに吸い込まれた。同点の11回、セットアッパーの藤井が西武山川にサヨナラ2ランを浴びた。あとアウト4つ。引き分けでも優勝という状況だったが、目前でスルリと逃げた。打たれた藤井、海野のバッテリーはベンチに戻った後、悔し涙を流した。藤本博史監督(58)は「責められないですよ。しょうがないですよ。相手のいることですから。藤井がやられたけど、今まで頑張ってくれてるわけやから。こういう試合もありますよ」と右腕をかばった。明るい材料はある。前日9月30日の楽天戦で後頭部を外野フェンスに打ち付け、途中交代していた柳田が「4番右翼」で先発出場した。試合前練習の段階で藤本監督は「まだ(出場できるかは)分からないね。動いてみないと。本人は出るって言うてるけど」と心配そうな表情だった。だが、柳田は力強いティー打撃を行った後、フリー打撃のケージへ。柵越えする打球もあるなど周囲の不安を払拭(ふっしょく)する打撃を見せた。柳田自身が出場を志願していたこともあり、首脳陣はゴーサインを出した。柳田は2回、4回に右前打。1点を追う9回には延長に持ち込む大きな同点23号ソロを放った。藤本監督は「だいぶ痛いと思いますよ。痛いと思うけど、キャプテンとして頑張ってくれている」。首に湿布のようなものを貼りながら、満身創痍(そうい)で戦う主将をほめた。泣いても笑っても残すはあと1試合。優勝マジック1のまま、今季最終戦の2日ロッテ戦(ZOZOマリン)に臨む。藤本監督は「勝って優勝できるのはうちだけですから。明日勝って優勝します」とキッパリ。柳田も「切り替えて明日全員で勝ちにいくだけです。とにかくリーグ制覇できるように頑張ります」。敗戦を引きずる様子はなく、気持ちを切り替えていた。【山本大地】○...ソフトバンクのエース千賀は7回1失点の粘投も優勝には導けなかった。0-0の4回1死満塁で栗山に中前適時打を献上。負けられない一戦で先制点を与えた。右腕は「今日の投球に関しては、話せることがありません。明日はチームメイトを信じて応援します」と肩を落とした。中5日登板で108球。大黒柱の熱投は実らなかった。

◆西武山川穂高内野手が自身初のサヨナラ弾となる41号2ランを放ち、目前でのソフトバンクの胴上げを阻止した。歴史的な混パの優勝の行方を最終戦までもつれさせた。1-1の延長11回2死一塁。山川が藤井の136キロフォークを完璧に捉えきった。いつもは最大限に長く持つバットを前のモイネロとの対戦から、わずかに短く、余らせて持っていた。1発狙いは変わらないが、速球と鋭い変化球への柔軟な対応策が当たった。打った瞬間に確信できる完璧な一撃を左翼席中段に運んだ。「初めてのサヨナラホームランなので、とてもうれしい」。劇的アーチで、引き分けでも優勝だったソフトバンクの悲願も打ち砕いた。打点も90。再び単独トップに立った。試合前の円陣では「3点取りましょう」とチームを鼓舞した。その言葉も自らの一振りで実現させた。「CSでも対戦するチーム。よかったです」。3位から目指す下克上。消化試合の中で、その弾みにもなりそうな価値ある1発だった。▽西武辻監督(ソフトバンクの胴上げを阻止)「別にされたら、されたで、それはもう結果だが、選手もそうしたくないと思っているだろう。最後まで戦っている姿を見せないと」

◆西武水上由伸投手が最優秀中継ぎのタイトルを確定させた。1点リードの8回無死。打者1人、代打柳町を空振り三振に。今季31ホールド、勝利数を加えたホールドポイントは35。抜かれる可能性がなくなった。「うれしい。こういう場面で投げる機会をつくってくださった監督とコーチ、あとに投げた平良にも感謝」。20年育成ドラフト5位入団し、今季は60試合で防御率1.77。新人王の資格も持つ。

◆西武の栗山が0―0の四回に適時打を放ち、3試合ぶりの打点を挙げた。源田、森の連打と四球でつくった1死満塁のチャンスで難敵千賀の初球、外角のフォークボールにバットの先で合わせて中前に落とした。「いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいった」と喜んだ。9月に39歳となった西武一筋21年目のベテラン。向上心は衰えず「毎日発見があって課題がある。その繰り返し。打撃が難しいと思いながらも面白いと思ってやっている」と言う。優勝へのマジックナンバー「1」の首位ソフトバンクを本拠地に迎えた一戦で意地を見せた。

◆西武・栗山巧外野手(39)が先制中前適時打を放った。0-0の四回1死満塁。ソフトバンク・千賀の初球の変化球にバットをうまく合わせて中前に落とし「打ったのはフォーク。いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいきました」と振り返った。来るクライマックスシリーズ(CS)に向け、ベテランがバットで存在感を発揮した。

◆ベテランがチームに流れを呼び寄せた。西武・栗山がソフトバンク・千賀から先制中前適時打。クライマックスシリーズ(CS)に向け存在感を発揮した。「打ったのはフォーク。いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいきました」0-0の四回1死満塁。同右腕の初球の変化球にバットをうまく合わせると打球は中前に落ち、三走がゆっくりと先制のホームを踏んだ。昨年9月に史上54人目となる通算2000安打を達成。21年目の今季は主にDHとしてこの日まで87試合に出場し打率・261、3本塁打、28打点。5月29日のDeNA戦(ベルーナ)では九回に代打で1号サヨナラソロ。38歳8カ月でのサヨナラ弾は球団最年長記録となった。さらに6月28日の日本ハム戦では八回に2号2ランを放って、本拠地通算1000本安打をマークするなど、同期入団の中村とともにいぶし銀の活躍でチームを引っ張っている。チームは優勝こそ逃したが、9月29日に3位を確定し2019年以来、3年ぶりのCS出場の切符を手にした。42年ぶり最下位という屈辱を味わった昨季からの下克上Vにはベテランのバットが不可欠となる。試合は九回にソフトバンク・柳田の同点ソロで振り出しに戻った。(石井孝尚)

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)が1点を追う九回1死無走者、カウント0-1からの142キロフォークをレフトスタンドへ23号ソロを放った。「打ったのはフォークです。もう気持ちで打った一本です。とにかく追いつくことができてよかったです」負ければ、優勝決定は2日のロッテ戦(ZOZOマリン)に持ち越されてしまう土壇場で飛び出した同点弾だった。柳田は9月30日の楽天戦の守備で、ライトフェンスに後頭部を強打してグラウンドに倒れ込み、そのまま交代。病院での検査は「脳震盪の疑いなし」だったが、試合出場すら危ぶまれていた。一夜明けて、試合前のフリー打撃で試合出場を決定。二回、四回に2本の右前打を放ち、強烈なアピール。そして、起死回生の劇弾を放った。バックスクリーンから撮影した写真は柳田のガッツポーズと、歓喜するホークスナインをとらえていた。これにはファンも「この写真ばりいい」「神々しい」「日本一の野球戦士だと思う」とともに同点弾を喜んだ。

◆優勝へのマジック「1」で迎えたソフトバンクが西武にサヨナラ負けを喫し、ペナントレースの行方は2日に決まることになった。延長十一回2死一塁で、藤井皓哉投手(26)が山川穂高内野手(30)に41号2ランを浴びて、万事休す。チームは「M1」のまま2日のロッテ戦(ゾゾマリン)を迎え、2位オリックスは楽天戦(楽天生命)。ともにシーズン最終戦で「ソフトバンク●ーオリックス〇」なら76勝65敗2分で両チームが並ぶ。規定により直接の対戦成績で15勝10敗と勝ち越したオリックスの連覇となる。2試合とも午後6時開始。予告先発はソフトバンクは板東湧梧投手(26、今季3勝3敗=以下同)、ロッテは小島和哉投手(26、3勝11敗)。オリックスは田嶋大樹投手(26、9勝3敗)で楽天は田中将大投手(33、9勝11敗)。

◆西武がサヨナラ勝ちで5連勝。延長十一回2死一塁で山川が41号2ランを打ち、試合を決めた。6番手の本田が4勝目を挙げた。ソフトバンクは千賀が試合をつくり0―1の九回に柳田のソロで追いついたが、最後は藤井が打たれた。

◆優勝へのマジック1としていたソフトバンクだったが、延長十一回の死闘の末にサヨナラ負け。藤本博史監督(58)は「勝って優勝ます」と誓った。--藤井投手は責められない?「責められないですよ。50何試合か投げて、ずっと抑えてくれてきたのだから。仕方ない」--松本投手をなかなか攻めきれなかった「松本クンも良かったね。得点圏で何とか1点を取ろうと思ったけれど。もう一本が出なかったし。コントロールも良かった。しょうがない、相手がいることだから」--千賀投手も頑張っていた「1死満塁も1点で抑えてくれたし。柳田も九回にいいところで打ってくれたし。延長を投げた投手も頑張ってくれたし。藤井がやられたというより、今まで頑張ってくれているんだから。こういう試合もあります」--柳田の状態は「だいぶ痛いと思うけれど、キャンプテンとして頑張ってくれている。勝って優勝できるのはうちだけ。あした勝って優勝します」

◆西武の水上由伸投手が初めて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得することが1日、決まった。ソフトバンク戦の八回に登板してホールドを記録。ホールドポイントをリーグトップの35とし、残り1試合で34の西口(楽天)に上回られる可能性がなくなった。「うれしい。絶対に抑えてやろうといつも以上にスイッチが入った」と喜んだ。長野県出身のプロ2年目。山梨・帝京三高―四国学院大を経て育成選手で入団し、昨年5月に支配下選手となった。今季は勝ちパターンの継投を担い60試合で4勝4敗、31ホールド。最優秀中継ぎはホールドと救援勝利を足したホールドポイントで争う。

◆引き分けでもソフトバンクの優勝が決まる一戦で、西武・山川穂高内野手(30)が自身初のサヨナラ本塁打を放ち、目の前での胴上げを阻止した。延長十一回に41号2ラン。通算218本塁打目にして「初めてのサヨナラホームランなので本当にうれしい」と白い歯を見せた。2死一塁で迎えた打席。バットを「ちょっとだけを短く持った」。4球目。藤井のフォークボールを捉え、左翼席上段に白球を突き刺した。お立ち台で「3点を取りましょうと(試合前の)円陣で言ったのが当たったので、ちょっと怖いです」と笑顔。相手ナインの落胆を呼ぶ一発に「僕たちは順位が決まってる。それでもグラウンドに立つ以上は、全力でやりました」と誇った。3位からの下克上へ-。8日から始まるクライマックスシリーズ(CS)に向けて、いい形で弾みをつけた。(石井孝尚)

◆ソフトバンクはサヨナラ負け。延長十一回2死一塁から西武・山川穂高(30)にサヨナラ2ランを被弾した。?ソフトバンクが敗れたため、ソフトバンクの優勝へのマジックナンバーは「1」のまま、パの優勝決定はきょう2日のリーグ最終戦へと持ち越しとなった。2日、ソフトバンクがロッテに勝ちもしくは引き分けなら、無条件で優勝。負けても、オリックスが楽天に引き分けか負けで優勝が決まる。オリックスが勝って、ソフトバンクが負けると、両軍が勝率・539で並ぶため、規定により当該対戦勝率の高いオリックスが優勝となる。?ソフトバンクがチーム最終戦で優勝を決めれば、2014年以来8年ぶりとなる。このときは10月2日にゲーム差なしの2位・オリックスとの直接対決で、延長十回に松田のサヨナラ安打で勝利し優勝。?優勝を争う1、2位もしくは同率1位の両軍のチーム最終戦で優勝が決まるのは、1994年のセ以来28年ぶり。10月8日、同率で並ぶ巨人と中日がともにチーム最終戦で直接対決し、巨人が6-3で勝利し優勝を決めた。?リーグ全日程終了日での優勝決定は、82年のセ(優勝は中日)以来40年ぶりで、パでは63年(同西鉄)以来59年ぶり(前後期制は除く)。

◆ソフトバンクはサヨナラ負け。延長十一回2死一塁から西武・山川にサヨナラ2ランを被弾した。バッテリーは藤井と海野。藤井は試合前時点で5勝0敗、防御率0・81と大車輪の活躍でブルペンを支えてきた。絶対に勝ちたかった一戦で喫してしまった今季初黒星。今季最後のベルーナドームで、試合後にナインはスタンドにあいさつへ。藤井の目にも、海野に目にも涙があふれていた。海野の肩を支えたのが、先輩捕手の甲斐だった。松田、明石、今宮、周東、甲斐...。常勝ホークスを支えてきた先輩はみんな、試合中に悔し涙を流したことがある。ファンも藤井と海野の涙に「涙を流したぶん、強くなれる」「この悔しさを忘れない!」「あした勝って絶対に優勝しようね」と次々とツイッター上にコメントが寄せられていた。

◆乾坤一擲の一撃だった。ソフトバンクはサヨナラ負けで優勝へのマジックは1のまま。最終戦に命運は持ち込まれた。誰も味わったことのない決戦だが、柳田の背中にナインは集まる。値千金の同点弾だった。「もう気持ちで打った一本です」相手先発・松本に苦しみ、0-1のまま九回へ。1死となり、柳田だ。増田の外角のフォークを振り抜くと、打球は放物線を描いてフェンスをギリギリで越えていった。23号同点ソロで何度もガッツポーズ。プロ野球選手としての全てを込めた一撃だった。9月30日の楽天戦(楽天生命)で右翼の大飛球にジャンプするとお尻から着地。後頭部をフェンスに強くぶつけてしまい、途中交代となった。一夜明けたこの日、試合前練習にも参加。二回、四回にも右前打と猛打賞の活躍で、ナインを鼓舞した。ムードメーカーの松田不在の今、後輩たちは柳田の背中を見て、厳しい道を歩んでいる。延長十一回の2死一塁、ブルペンの大黒柱となってきた藤井が山川にサヨナラ2ランを浴びて力尽きた。藤井にも、捕手の海野の目には涙が浮かんでいた。絶対に決めるつもりだった。リーグの1位と2位の順位決定がそれぞれの最終戦に持ち込まれたのは1994年の巨人-中日、あの「10・8」以来となる。2日、ソフトバンクはロッテ戦(ZOZOマリン)、オリックスは楽天戦(楽天生命パーク)。ともに試合開始は午後6時だ。2014年10月2日のオリックス戦(当時ヤフオクドーム)でも、勝てば優勝というシーズン最終戦で松田がサヨナラ打を放った。同じ「10・2」。松田から次代を託された柳田は、勝って決めると言った。「切り替えてあした全員で勝ちにいくだけです。リーグ制覇できるように頑張ります」143試合目、10月2日。ホークス野球の全てをかける。(竹村岳)サヨナラ負けにソフトバンク・藤本監督 「藤井は責められない。ずっと抑えてくれているから。勝って優勝できるのはうちだけなので。あした勝って、優勝します!」

◆優勝へ王手をかけたマウンドに立ったエース・千賀に「悪夢の四回」だ。三回まではパーフェクト。ところが、四回1死から源田に初安打を許すと、満塁のピンチを迎え、栗山には中前適時打を浴びてしまう。結局、7回108球の熱投も許した3安打がすべて四回という悔しい結末に。「今日の投球に関しては、話せることがありません。明日はチームメイトを信じて応援します」とコメントした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
76642 0.543
(↓0.004)
M1
(-)
1552
(+1)
466
(+3)
106
(+1)
84
(-)
0.255
(↓0.001)
3.050
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
75652 0.536
(-)
1
(↑0.5)
1485
(-)
456
(-)
89
(-)
62
(-)
0.246
(-)
2.840
(-)
3
(-)
西武
72673 0.518
(↑0.004)
3.5
(↑1)
1462
(+3)
444
(+1)
117
(+1)
59
(-)
0.230
(-)
2.740
(↑0.02)
4
(-)
楽天
69703 0.496
(-)
6.5
(↑0.5)
1531
(-)
517
(-)
101
(-)
97
(-)
0.243
(-)
3.460
(-)
5
(-)
ロッテ
68731 0.482
(-)
8.5
(↑0.5)
1496
(-)
533
(-)
96
(-)
132
(-)
0.231
(-)
3.400
(-)
6
(-)
日本ハム
58813 0.417
(-)
17.5
(↑0.5)
1459
(-)
532
(-)
100
(-)
93
(-)
0.234
(-)
3.470
(-)