DeNA(☆1対0★)巨人 =リーグ戦24回戦(2022.10.01)・横浜スタジアム=
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巨人
0000000000300
DeNA
10000000X1501
勝利投手:今永 昇太(11勝4敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗37S))
敗戦投手:戸郷 翔征(12勝8敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(22号・1回裏ソロ)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1回裏、佐野がソロを放ち、先制に成功する。投げては、先発・今永が7回無失点の好投。その後は入江、山崎とつないで1点を守り抜き、今永は今季11勝目を挙げた。敗れた巨人は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆今季のDeNA今永昇太投手(29)は横浜スタジアムで6勝1敗で、8月2日から5連勝中。横浜スタジアムでシーズン6連勝すれば19年上茶谷以来5人目となるが、過去4人はすべて右投手。左腕の今永が記録すれば初めて。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(33)が、3試合ぶりにスタメン復帰した。9月28日の中日戦(横浜)で中日柳から頭部死球を受け、途中交代。横浜市内の病院で検査を受け、打撲と診断された。クライマックスシリーズに向けたコンディション調整で、桑原、宮崎がベンチスタート。1番には関根、2番には森が入った。

◆巨人中島宏之内野手(40)がベンチでアクシデントに襲われた。1回先頭、吉川の止めたバットに当たったファウルボールが、勢いよく三塁側ベンチへ。試合を見ていた、この日ベンチスタートの中島に打球が直撃。ベンチ内で倒れ込んで場内は静寂に包まれた。ナインも心配そうに見つめたが、約10秒後には自ら立ち上がり、トレーナーと駆け足でベンチ裏へ下がっていった。

◆巨人戸郷翔征投手(22)が5回3安打1失点7奪三振で降板した。リーグトップの阪神青柳に並ぶ13勝目はならず、念願だった最多勝のタイトルは絶望的となった。CS争いへ1試合も負けられない状況で迎えた1回、2者連続三振の立ち上がりも2死からDeNA佐野に150キロ直球を右中間まで運ばれた。今季3被弾目で先制を許した。制球が定まらない場面も増えるが、98球の粘投で最少失点に留めた。戸郷は「チームに良い流れをもたらしたかったけれど、申し訳ない」と振り返った。奪三振数は7奪三振を積み上げ、リーグトップの154に伸ばした。

◆DeNA今永昇太投手(29)が、7回2安打無失点と好投し、規定投球回に到達した。前回登板の9月25日のヤクルト戦から中5日での先発。6回1/3以上を投げれば規定投球回に達する中、104球の熱投で7回を投げた。今季は3年ぶり3度目の2ケタ勝利をマーク。規定投球回への到達も自身3度目だった。

◆■原政権下初の屈辱巨人の4位が決まった。DeNAの前に今季11度目の完封負けで、1試合を残し、CS進出の可能性が完全消滅した。Bクラスに沈むのは17年以来。原辰徳監督の政権下でCS進出を逃すのは初となった。■最多賞争いから脱落先発戸郷は1回2死からDeNA佐野にソロを浴びた。味方の援護なく5回3安打1失点で降板。阪神青柳の13勝に届かず、最多勝のタイトル争いからも脱落した。■絶体絶命で守護神大勢1点を追う8回に3番手高梨が2連打と死球で無死満塁のピンチを招いた。原監督は守護神大勢をコール。大勢は代打藤田を直球3球で空振り三振、楠本をフォークで空振り三振、嶺井もフォークで空振り三振。脅威の3者連続空振り三振で無失点で切り抜けた。■勝率5割を届かず借金4レギュラーシーズン残り2試合として臨んだ。CS進出には2連勝が必須条件だったが、重たい1点がのしかかり敗戦した。4回1死二塁のチャンスは丸が一ゴロ、中田が中飛に倒れた。7回は2死から一、二塁とするも、ウォーカーが中飛。最後まで1点が遠かった。今季は142試合を終え、67勝72敗3分けで借金4。

◆DeNAは1日、巨人24回戦で史上最多動員となる3万2819人を達成したことを発表した。これまでの最多動員は、5月14日の阪神戦の3万2481人だった。先発今永昇太投手が7回無失点と好投し、今季11勝目をマーク。9回を締めた山崎康晃投手が、37セーブ目を挙げた。

◆巨人の守護神・大勢投手(23)が絶体絶命のピンチを13球で救った。■豪快ガッツポーズ1点を追う8回、3番手高梨が2連打と死球で招いた無死満塁のピンチで登板。代打藤田を直球3球で空振り三振、楠本をフォークで空振り三振、嶺井もフォークで空振り三振に仕留めた。脅威の3者連続の空振り三振でグラブをたたきながら豪快にガッツポーズ。笑顔で大ピンチを無失点で切り抜けた。■「三振を狙って」大勢は「1点も許されない状況でしたし、しっかり抑えて次の攻撃につなげられるように、全て三振を狙って腕を振りました。抑えられて良かったです」と狙い通り、最高の結果で終えた。■CS進出にはつながらず...9回の攻撃中はベンチ前でキャッチボールし、逆転した際には回またぎでの続投の可能性もあったが、打線が援護できず。無死一、二塁のチャンスも無得点に終わり完封負け。CS進出の可能性がついえた。【投球詳細】無死満塁代打藤田<1>154キロ直球 見逃しストライク<2>151キロ直球 空振りストライク<3>156キロ直球 空振り三振楠本<1>137キロフォーク 空振りストライク<2>155キロ直球 ファウル<3>139キロフォーク ファウル<4>153キロ直球 ボール<5>154キロ直球 ファウル<6>156キロ直球 ボール<7>140キロフォーク 空振り三振嶺井<1>155キロ直球 ファウル<2>154キロ直球 ファウル<3>140キロフォーク 空振り三振

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、マルチ安打をマークし、最多安打争いでリーグトップの中日岡林に並んだ。1回に巨人戸郷から先制の22号ソロ、8回には高梨から左前打を放ち、159安打に達した。佐野は「最高の形となって本塁打となってくれて先に点を取ることができて良かった。明日以降も集中して打席に立ちたいと思います」と力を込めた。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、キャリアハイとなる先制の22号ソロを放った。1回2死、フルカウントから巨人戸郷の150キロの速球を右中間席に運んだ。「追い込まれていたので、食らいついていきました。最高の結果となり、良かったデスターシャ!」とコメント。悠々とダイヤモンドを1周し、ベンチスタートだった桑原とともに、本塁打パフォーマンス「デスターシャ」を決めた。「戸郷キラー」の本領を発揮した。今季、対戸郷は8月18日の対戦では1試合2本塁打をマークするなど、試合前の時点で打率4割、2本塁打、5打点と好相性。1打席目から、最高の結果で先発の今永を援護した。前夜の一戦では、最多安打争いを繰り広げる中日岡林が4安打を放ち、三浦監督から「佐野に申し訳なかったです」と謝罪されたが、自身158安打目をアーチで刻んだ。表彰 DeNA宮崎敏郎内野手(33)が巨人24回戦(横浜)の試合前に、通算1000安打の連盟表彰を受けた。

◆巨人が142試合目で、力尽きた。逆転CS進出には残り2戦2勝は必須だったが、DeNAに無得点負けで完敗。3位阪神の結果に関係なく、2日の最終戦に勝利しても追い抜けないため、4位が決定した。17年以来5年ぶりのBクラス、自身は制度導入後初めてCS進出を逃した原辰徳監督(64)は「まあ非常に、一言で言うと悔しいですね。うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだったということですね。とにかく悔しいということですね」とにじませた。執念は実らなかった。1点を追う8回。4番手高梨が連打と死球で降板。無死満塁から守護神大勢をビハインドの展開で投入。3者連続の空振り三振で絶体絶命のピンチを切り抜け、勢いはつけた。9回、先頭坂本がDeNA山崎から左前打で出塁。丸が四球を選んで4番中田。絶好の舞台が整った。だが、生かせなかった。中田は左飛、続く岡本和が併殺打。スコアボードに「0」を並べ、今季72度目の敗北を迎えた。シーズン中の坂本の2度の離脱、岡本和や菅野は本調子を欠いた。プロ野球新記録となる8投手がプロ初勝利を挙げたが、主軸を脅かすまでに飛躍したのは大勢と山崎伊のみ。「育成」と「勝利」の両輪を掲げた第3次原政権4年目、原監督の3年契約1年目だったが、V奪還どころかCSにも届かなかった。来季に向けて聞かれた原監督は「明日のゲームにね(集中する)。今の言葉だけですね。今言えることはね」と話した。チームの底上げと、V奪還へ。今年に芽吹いた新星を成長させながら頂点に立つことが、来季に課される命題となる。【浜本卓也】▽巨人大勢(1点を追う8回無死満塁のピンチで登板し、3者連続空振り三振で切り抜ける)「1点も許されない状況でしたし、しっかり抑えて次の攻撃につなげられるように、全て三振を狙って腕を振りました。抑えられて良かったです」▽巨人戸郷(5回3安打1失点7奪三振でリーグトップタイの13勝目はならず、最多勝のタイトルは絶望的に)「チームに良い流れをもたらしたかったですけど、申し訳ない」

◆DeNA山崎康晃投手(29)が、1回を無失点で締め、自己最多タイの37セーブ目を挙げ、トップの中日R・マルティネス、ヤクルト・マクガフに1差に迫った。1点リードの9回に登板。先頭の坂本に左前打、丸に四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、中田を左飛、岡本和を三ゴロ併殺でピンチを脱出した。山崎は「大勢くんがああいう絶頂の波を抑える場面を見て、刺激を受けたので、僕も負けてられないなっていう気持ちでした」と8回無死満塁のピンチを3者連続三振で脱した巨人大勢の投球に刺激を受け、自身もピンチを脱した。

◆DeNA今永昇太投手(29)が、7回無失点の好投で11勝目を挙げ、3年ぶりの規定投球回に到達した。「来週からCSが始まるので、CSのつもりでマウンドに上がった」と150キロを超える速球を軸に巨人打線を圧倒。有力視される阪神とのCSファーストステージ初戦に向け、万全な状態を示した。三浦監督は「真っすぐが強かった」と評価。この日はハマスタ史上最多動員の3万2819人を達成した。

◆巨人が142試合目で力尽きた。逆転CS進出には残り2戦2勝は必須だったが、DeNAに無得点負けで完敗。3位阪神の結果に関係なく、2日の最終戦に勝利しても追い抜けないため、4位が決定した。17年以来5年ぶりのBクラス、自身は制度導入後では初めてCS進出を逃した原辰徳監督(64)は「まあ非常に、一言で言うと悔しいですね。うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだったということですね。とにかく悔しいということですね」とにじませた。土壇場で見せた執念も実らなかった。1点を追う8回。4番手高梨が連打と死球で降板。無死満塁から守護神大勢をビハインドの展開で投入。3者連続の空振り三振で絶体絶命のピンチを切り抜けて勢いをつけると、9回、先頭坂本がDeNA山崎から左前打で出塁。丸が四球で4番中田と絶好の舞台が整った。だが、中田は左飛、岡本和が併殺打。絶好機を生かせずスコアボードに「0」を並べ、今季72度目の敗北を迎えた。今季は主将の坂本が2度も離脱し、岡本和や菅野は本調子を欠いた。プロ野球新記録となる8投手がプロ初勝利を挙げたが、主軸を脅かすまでに飛躍したのは大勢と山崎伊のみ。「育成」と「勝利」の両輪を掲げた第3次原政権4年目、原監督の3年契約1年目だったが投打はかみ合わず、CSにも届かなかった。来季に向けて聞かれた原監督は「明日のゲームにね(集中する)。今の言葉だけですね。今言えることはね」と話したが、11月には宮崎で秋季キャンプを実施する方向で調整を進める。チームの底上げと、V奪還。今年に芽吹いた新星を成長させながら頂点に立つことが、来季こそ果たすべきテーマとなる。【浜本卓也】

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が、新井貴浩に並びプロ野球歴代20位の通算2203安打を記録した。1点を追う四回1死。今永の浮いた直球を逃さず、左中間を破る二塁打を放った。これがチーム初安打で、通算416二塁打。歴代8位で通算418二塁打の長嶋茂雄まで2本に迫った。

◆DeNA・今永昇太投手(29)が先発し、今季の投球回数が143回を突破。自身3年ぶりの規定投球回に到達した。今永は2019年に自己最多の13勝をマークしたが、翌20年10月に左肩のクリーニング手術を受けた。リハビリを乗り越え、昨季途中に復帰。今季は左前腕部の炎症で出遅れたが、6月には日本ハム戦(札幌ドーム)でノーヒットノーランを達成するなど、見事な復活を見せた。また、DeNAは20、21年の規定到達者はおらず、チームにとっても3年ぶりの到達となった。

◆来場者数が「3万2819人」と発表され、5月14日の阪神戦(3万2481人)を上回り、ハマスタ史上最多動員数を更新した。2020年の横浜スタジアム増築・改修工事完了後、今季は初めて入場制限なしで試合を開催。セ・リーグ2位が確定しているが、本拠地残り2試合に多くのファンが詰めかけた。

◆DeNAが4年ぶりの巨人戦勝ち越しを決めた。今永が7回2安打無失点の好投で11勝目。入江、山崎と継投し、一回に佐野のソロで挙げた1点を守り抜いた。巨人は粘投した戸郷を援護できず、3連敗で4位が確定した。

◆エース復活の一年。DeNA・今永がレギュラーシーズン最後の先発登板で、7回2安打無失点、6奪三振で11勝目。中5日で104球の力投を見せ、今季の投球回数が143回?となり、自身3年ぶり3度目の規定投球回に達した。「来週、CSが始まるので、CSのつもりで投げました。これからももっとたくさん投げられるようにしたい」今季、大きな手応えをつかんでいる勢いある直球を軸に、巨人打線を相手に真っ向勝負。9月19日の前回対戦では、自己ワーストの4本塁打を浴びたが、一発を浴びた丸、中田、ポランコ、大城をこの日はいずれも無安打に封じ込めるなど、散発2安打で〝反撃〟した。今永は2019年に自己最多の13勝をマークしたが、翌20年10月に左肩のクリーニング手術を受けた。リハビリを乗り越え、昨季途中に復帰。今季は左前腕部の炎症で出遅れたが、6月には日本ハム戦(札幌ドーム)でノーヒットノーランを達成するなど、見事な復活を見せた。DeNAは20、21年の規定到達者はおらず、チームにとっても、これが3年ぶりの到達となった。8日に本拠地で迎えるクライマックスシリーズ、ファーストステージの相手は阪神に決定。初戦を託されることが濃厚な今永が堂々の投球を見せた。(浜浦日向)

◆セ・リーグ2位のDeNAは〝スミ1〟勝利で、巨人に4年ぶりの年間勝ち越しを決めた。これで8日に本拠地で開幕するクライマックスシリーズ、ファーストステージの相手が阪神に決定。近年、苦手としていた同カードだが、今季は16勝9敗、特に本拠地では11勝2敗と大きく勝ち越している。前回、3年前は同じ組み合わせで1勝2敗で敗退しているだけに〝反撃〟を期す。

◆決着か、踏ん張るか。徳俵に足をかけていた巨人ナインが、レギュラーシーズン142試合目で力尽きた。落とせばクライマックスシリーズ(CS)への道が絶たれる勝負に敗れ、2017年以来5年ぶりのBクラスとなる4位が決まった。自身の政権下で初めてCS進出を逃した原監督は「一言で言うと悔しい。(投打が)うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだった」と声を振り絞った。指揮官は巨人と中日が同率首位で最終戦を迎えた1994年の「10・8決戦」を思い返し、正念場を迎えていた。攻めの一手を打ち続けたが、打線が3安打と沈黙。今季11度目の零敗を喫した。先発の戸郷は一回に四苦八苦した。ボールが先行し、要した球数は35球。制球が甘くなったところで、佐野に決勝点となる先制ソロを許した。リーグトップタイの13勝目に王手をかけていた戸郷だったが、原監督は1点を追う六回の攻撃で代打を送った。5回1失点で8敗目を喫した右腕は「良い流れをもたらしたかったけど申し訳ない」と唇をかんだ。八回から4番手で登板した高梨が無死満塁のピンチを招くと、原監督はドラフト1位・大勢(関西国際大)にスイッチ。守護神は早めの出番にも動じず、3者連続三振で執念を示した。坂本ら主力の離脱やコロナの集団感染に苦しんだシーズン。「とにかく悔しい」。指揮官は同じ言葉を繰り返した。(鈴木智紘)

◆DeNA・山崎康晃投手(29)が1―0の九回に3番手で登板。1回1安打無失点に抑え、新人時代の2015、最多セーブを獲得した18年に並ぶ自己最多の37セーブを記録した。直前の八回裏、味方が無死満塁の好機をつくったが、代わった大勢の前に3者連続三振で無得点。この投球をブルペンで見ていた山崎は「今年ずっと最後守っていた大勢くんが、ああいう守護神ならではの投球っていうか、本当に絶頂の波を抑える場面を見て、やっぱり刺激を受けたので、僕も負けていられないなって」と闘志を燃やした。難しい展開で、さらに9月22日以来中8日と間隔も空いたマウンド。先頭の坂本に左前打、丸に四球を与え無死一、二塁とされたが、中田を左飛、岡本を三ゴロ併殺打に仕留めて見事無失点。自己最多タイの37セーブに「数字は一つのバローメーターというか、気にしてはいますけど、何よりそういう状況を作ってくれた仲間たち、自分をサポートしてくれたトレーナーたちのおかげ。その中で結果的に表現できてよかった」と語った。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が1点を追う八回無死満塁のピンチで登板し、3者連続三振を奪った。強心臓ぶりを示した新人右腕は「攻撃につなげられるように、全て三振を狙って腕を振った。抑えられてよかった」と汗を拭った。高梨の後を受け、150キロ超の剛速球とフォークボールで打者をねじ伏せた。いずれも2球で追い込み、まともなスイングをさせなかった。守護神を早めに送り出した原監督は「そういう(力のある)ピッチャーとはいえ、3者連続というのはあるもんじゃない。ナイスピッチング」と称賛した。

◆巨人の戸郷は今季最後と見込まれる登板で青柳(阪神)に並ぶ13勝目はならず、初の最多勝獲得は絶望的となった。一回に佐野にソロを浴びたものの、5回3安打1失点と粘投。だが、援護に恵まれず、0―1の六回に代打を送られて降板となった。8敗目が付き「チームに良い流れをもたらしたかったが、申し訳ない」と唇をかんだ。プロ4年目で初の2桁勝利を達成し、先発陣の柱に成長した。リーグトップの奪三振数は七つ上乗せして154に伸ばし、初のタイトル獲得を決定付けた。

◆巨人は背水の陣で臨んだ一戦も「あと一本」に泣いた。0-1の九回1死一、二塁で5番・岡本和が三ゴロ併殺打。今季11度目の零封負けで、1試合を残して5年ぶりの4位が確定した。「なかなか一本が出ませんね。(今季は)一言で言うと悔しい。うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだった。とにかく悔しい」原監督が言葉を絞り出した。昨季終了後、指揮官は3年契約を結び直して挑んだ。だが、今季は7月の新型コロナウイルスの集団感染なども影響して失速。原政権では初めてCS進出を逃した。ドラフト1位・大勢(関西国際大)ら若手投手陣が台頭した一方で、チーム防御率3・71は12球団ワーストだった。攻撃陣は大黒柱の坂本が3度離脱し、昨季まで本塁打と打点の2冠を誇った岡本和も苦しんだ。来季は3年ぶりのリーグV奪回が至上命題となる。球団は一昨年オフから「発掘と育成」を掲げているが、大塚副代表編成本部長は「来年は勝たなくちゃいけない。発掘育成もしながら、勝ちにいく補強もしなければ」と予告。米大リーグ、レンジャーズで40人枠を外れた有原航平投手(30)の動向を調査するなど、本腰を入れて2年ぶりにFA市場に参戦するもようだ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
79593 0.572
(-)
優勝
(-)
2608
(-)
561
(-)
170
(-)
69
(-)
0.250
(-)
3.540
(-)
2
(-)
DeNA
73662 0.525
(↑0.003)
6.5
(↑0.5)
2493
(+1)
523
(-)
116
(+1)
49
(-)
0.250
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)
3
(-)
阪神
68713 0.489
(-)
11.5
(-)
1486
(-)
425
(-)
84
(-)
108
(-)
0.244
(-)
2.670
(-)
4
(-)
巨人
67723 0.482
(↓0.004)
12.5
(↓0.5)
1545
(-)
587
(+1)
163
(-)
64
(-)
0.243
(↓0.001)
3.710
(↑0.01)
5
(-)
広島
66733 0.475
(-)
13.5
(-)
1552
(-)
541
(-)
91
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.550
(-)
6
(-)
中日
65752 0.464
(-)
15
(-)
1411
(-)
495
(-)
62
(-)
64
(-)
0.246
(-)
3.300
(-)