DeNA(★2対3☆)巨人 =リーグ戦25回戦(2022.10.02)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:菅野 智之(10勝7敗0S)
(セーブ:大勢(1勝3敗37S))
敗戦投手:濵口 遥大(8勝7敗0S)
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◆巨人は初回、丸の適時打が飛び出し、幸先良く1点を先制する。そのまま迎えた3回表には、ポランコの犠飛などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・菅野が5回無失点で今季10勝目。敗れたDeNAは、打線が相手を上回る12安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆今季最終戦で巨人が初回にいきなり先制した。先頭の吉川が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁し、坂本が遊ゴロに倒れた後の3番丸だった。1死二塁、カウント3-1からDeNA浜口の132キロフォークを右前へ先制適時打。吉川が本塁を駆け抜けた。丸は「バッティングカウントだったので思い切って仕掛けていきました。二塁からかえってきてくれた尚輝にナイスラン!」と話した。

◆女優の茅島みずき(18)が、DeNA-巨人25回戦(横浜)で始球式を行った。背番号「18」のユニホームに袖を通し、笑顔で登場。大きく振りかぶって、ノーバウンド投球を披露し、スタンドから大きな拍手を浴びた。球団を通じ「緊張してグラウンドへ出る前もドキドキでしたが、(スタンドからの)ファンの皆さまの温かい応援のおかげで、無事にノーバウンドで投げることができて、ホッとしています。来週からの『JERA クライマックス セ』も一緒に応援していきましょう!」とコメントした。

◆巨人が1-0で迎えた3回、四死球のみで2点目を奪った。この回から2番手としてマウンドに上がったDeNAロメロから吉川、坂本、丸が3者連続で四球を選び満塁に。中田の空振り三振後、1死満塁で迎えた岡本和が死球を受け、1点を追加した。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、3回に投手内野安打を放ち、最多安打争いで中日岡林に並んだ。3回2死、止めたバットに当たった打球は三塁ライン際に転がり、巨人菅野が懸命に送球したが、間一髪のタイミングでセーフと判定された。中日岡林、DeNA佐野ともに159安打で試合がスタート。岡林は広島戦の3回に左前打を放ち、単独トップに立ったが、佐野が再び並んだ。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(33)が、2打席連続安打でマルチ安打をマークし、打率を3割に乗せた。2回に巨人菅野から右前打を放ち、4回にも左前打で打率を上昇させた。5回の守備から柴田に交代。残りは3日のヤクルト戦(神宮)のみで、自身5度目の打率3割達成に大きく前進した。

◆前日1日の敗戦で5年ぶりのBクラス&4位決定でCS進出を逃した巨人が、今季最終戦を勝利で飾った。これで全日程を68勝72敗3分けで終えた。■初回に12球で先制今季ラストゲームで、鮮やかな先制攻撃を決めた。1回1死、左翼フェンス直撃の二塁打を放った吉川尚輝内野手を二塁に置き、丸佳浩外野手が右前に先制適時打をマーク。3回には2番手ロメロの乱調につけこんで2点を追加した。■菅野が2年ぶりの大台2ケタに到達先発菅野智之投手は粘りの投球を見せた。2回1死満塁のピンチを背負ったが本塁は踏ませない。3回以降も毎回安打を許したが要所を締め、5回69球、7安打無失点。救援陣がリードを守り切り、今季10勝目をマークした。■ルーキー新守護神が日本タイ記録更新でフィニッシュ9回には1年目ながら守護神として君臨した大勢投手が登場。2試合連続の登板で、15年山崎(DeNA)、21年栗林(広島)に並ぶ、新人歴代最多の37セーブをマークした。

◆今季最終戦で巨人のエース菅野智之(32)が2年ぶりに2桁勝利を挙げた。3月25日の開幕投手で始まり、23試合目の先発マウンドで5回69球、7安打無失点と好投。10勝7敗で今季を終えた。前日の試合でCS進出は逃したものの「最後の登板で0に抑えられて良かったです。来年に向けてこれからもしっかりとやっていきたいと思います」と最終戦を勝利で締めて、来季につなげた。昨季はケガが重なり6勝7敗。13年のプロ1年目から最少の勝利数だった。5月は右肘違和感で、6月にもコンディション不良で離脱。東京五輪代表にも選出されていたが7月に再度、コンディション不良で再調整となり、代表も辞退していた。菅野はプロ10シーズンで8度目の2桁勝利となった。

◆DeNAが、本拠地横浜スタジアムでのレギュラーシーズン最終戦で巨人に惜敗した。1回に浜口が丸に先制の適時打を浴び、3回には2番手のロメロが押し出し死球とポランコの犠飛で2点を追加された。打線は、先発菅野から7安打を放ちながら無得点。7回に2番手山崎伊からソト、伊藤の連続二塁打で1点を返し、9回は守護神の大勢を攻め、1点を奪ったが、あと1点届かなかった。この日は、2試合連続の満員御礼で3万2817人を動員。12安打を放ちながら、1点差で敗れ、青く染まったスタンドからはため息が漏れた。

◆巨人の中田翔内野手(33)が好守で、新人セーブ記録が懸かった大勢投手(23)を救った。9回からマウンドに上がった大勢は連打を浴び、無死二、三塁のピンチを招いた。迎えたDeNA伊藤がバットを折りながら一塁前へ内野ゴロを打つ。捕球した中田は好判断で本塁へ送球。突っ込む三塁走者がギリギリのタイミングでタッチアウトの判定となった。DeNA三浦監督がリクエストを要求するも、判定は覆らず、大勢の新人歴代最多タイ記録の37セーブをアシストした。

◆DeNAが、巨人25回戦(横浜)の試合後に22年シーズン公式戦本拠地最終戦セレモニーである「FINAL CEREMONY 2022」を開催した。今季の戦いを振り返るスペシャルムービーの上映や最終戦を花火で彩る特別演出「ファイナルセレブレーション」も実施された。キャプテンの佐野恵太外野手(27)、三浦大輔監督(48)のファンへのあいさつ全文は以下の通り。佐野 ベイスターズファンのみなさま、今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。今シーズンも声を出しての応援はできない中でしたが、みなさんの応援はどんな時も僕たちに勇気をくれました。優勝することはできませんでしたが、明日の1試合、そして、クライマックスシリーズもチーム全員で一丸となって、戦っていきたいと思います。ファンのみなさまも一緒に戦っていきましょう。応援よろしくお願いします。三浦監督 横浜DeNAベイスターズのファンのみなさま、1年間応援ありがとうございました。先ほど、VTRにあった通り、昨年、最下位という悔しいシーズンを送り、今年のチームスローガン「横浜反撃」のもと、チーム一丸となって、戦ってまいりましたけども、残念ながら、リーグ優勝、目標に届くことができませんでした。しかし、今シーズン、我々にはまだ次の目標ができました。来週から始まるクライマックスシリーズからの日本一を目標に、チーム一丸となって戦ってまいります。今年はここ横浜スタジアムで17連勝できたのも、皆さま方の応援があったからこそだと思います。クライマックスシリーズでも、みなさま方の力を貸してください。ここ横浜スタジアムを青に染めて、一緒に戦いましょう。よろしくお願いします。

◆巨人原辰徳監督(64)が、1日に心不全のため79歳で死去したアントニオ猪木さんを悼んだ。親交はそれほどなかったが「やっぱり我々のあこがれのプロレスラーでしたしね。すごくここ何年か闘病されていたというのはね。巨星をなくしたというね。しっかり我々の中では非常に存在のあるスーパーヒーローであったということですね。残念ですね」とコメントした。

◆巨人の守護神・大勢投手(23)が15年DeNA山崎、21年広島栗林に並ぶ、新人歴代最多の37セーブを記録した。今季最終戦となった一戦。2点リードの9回に登板し無死二、三塁のピンチを招いたものの、1失点でしのいだ。9月21日のDeNA戦(横浜)で36セーブ目を記録して以来、11日ぶりのセーブ。同戦後には「周りの人たちからも、『もうちょっとや』という声をかけていただいている。自分はチームの1勝のために投げるだけなので、その結果が記録につながったらいいとは思ってますけど、やっぱり1年目でしか挑戦できない。期待に応えられればいいなと思う」と話していた。前日1日の同戦では1点を追う8回無死満塁から登板し、3者連続三振に仕留める圧巻の投球を披露していた。▽巨人原監督(大勢について)「完全に自分の力でこの数字を残したという感じがしますね。我々は手助けとかそういうものは全くしないで、自立した形で1年間戦い抜けたというのは、非常に価値あると思いますね」

◆巨人は連敗を3で止めて今季を終えた。初回にチーム唯一の全試合出場を果たした丸の適時打で先制し、DeNAの猛追を振り切った。この日時点でチーム防御率(3.69)と打率(2割4分2厘)がリーグワーストと投打がかみ合わず、5年ぶりのBクラス。自身初めてCS進出も逃した原監督は「まだすべてを総括する余裕はありません。選手は悔しさを思っていてくれていると思うんでね。私自身も悔しさを忘れず、次につなげていくことが大事だと思います」と話した。○...エース菅野が2年ぶりに2桁勝利を挙げた。毎回走者を背負うも要所を締め5回7安打無失点。10勝7敗、防御率3.12で今季を終え「満足してはいけないが10勝は素直にうれしい」。状態が上向いた後半戦を踏まえ「これを来年のスタートからできればすごく良い成績が出せる」と総括した。原監督は「本来15勝、16勝という期待をしているわけですから何かステップアップの材料としてつなげてくれるといいですね」と来季に向けた。

◆最多安打争いを繰り広げるDeNA佐野恵太外野手(27)が、1本差でラストゲームの3日のヤクルト戦(神宮)に臨む。この日は、3回に投手内野安打を放ち160安打としたが、中日岡林勇希外野手が広島戦で2安打をマークし161安打。岡林は今季の全日程終了で、佐野は1試合残される。三浦大輔監督(48)は、3日のヤクルト戦の佐野の起用について「いろんなイメージをしてます。いろんなことを想定しながら、考えていきたいと思っています」と話した。

◆巨人の守護神、大勢投手(23)が15年山崎(DeNA)、21年栗林(広島)に並ぶ、新人歴代最多の37セーブをマークした。以下、大勢の一問一答。-新人最多タイ37セーブおめでとうございます「ありがとうございます」-心境と喜びは「前半戦の3連投なし、登板間隔というところの配慮といいますか調整を桑田ピッチングコーチはじめ、監督さんが考えてやってくださったおかげで、けがなくシーズンを乗り越えられたと思いますし、野手の皆さんに助けられながら37セーブ出来たかなと思っています」-喜びは大きかった「今日はちょっと意識はしないようにしていたんですが、ちょっと異様な雰囲気にのまれたというか。意識しちゃったかなという部分はあったので、抑えたときはうれしかったです」-1年目はどんなシーズンだったか「前半戦は自分の思い通りにいくことが多かったんですけど、やっぱり後半戦になるにつれて相手チームのデータや対応の仕方、対策も練って来てうまくいかないことの方が多かった。その中でも自分なりに修正して次の登板に臨んだり、そういう結果が積み重なっていったことは良かったかと思います」-1番しんどかった時期は「もう後半戦はずっと。そうですね、8月、9月はしんどかったですね」-それは体力的に?「そうです、体力的な部分が大きかったかなと思います」-登板間隔も管理されていたが、ケガなどは大丈夫か「はい、大丈夫です」-この活躍は自分で予想していたか「そうですね、あまりしていなかったというか、予想してはいなかったですけど。思っていたよりうまくいって良かったなと思います」-手応えを感じたのはどの時期「やっぱり三振を狙いにいって三振を取れたときだったり、前半戦は真っすぐ、真っすぐで押していたんですけど、後半戦は変化球もしっかり三振を取れたり、抑えられたことが手応えというか、ちょっとは成長したのかなと思います」-感謝を伝えたい相手は「桑田さんです」-どういう理由か「自分だけでなく、ピッチャーの皆さんの体調だったり、メンタルだったりというのを本当に配慮していただいた。本当に僕たちのために犠牲になっていただいたというか、そういう場面も陰ながら見えていました。ピッチャー陣としてはしっかり日本一になるというのが桑田さんだったりへの恩返しとやってきたんですけど、結果として桑田さんに恩返しが出来なかったというのは自分的にも悔しいです」-両親への一言「自分は生まれつき川崎病という病気で生まれてきて、両親もやっぱり心配したと思います。大学でもケガをしましたし、その時も通院に送ってくれたりしていたので、自分が野球をしている姿とか、こういう結果を出している姿で少しは恩返しできたかなと思います」-技術やメンタル面など成長を感じた部分は「初めてセーブ場面で失敗した時は悔しかったし、マウンドに上がる怖さはありました。そこで、自分を貫けたというか、向かって行けたことで、またその壁を乗り越えられたという感じはありました」-桑田投手チーフコーチへの感謝の言葉があったが、そういうときに支えられた言葉などはあったか「前半戦ですけど、今までチームの勝利に貢献しているんだから、そこは自信を持って、1回やられることもあるんだから、次またやりかえせばいいよと、声をかけてくれました。まあ37セーブ挙げましたけど、3敗しているので、それがなかったら、チームもCSに行けていたかもしれない。そういう責任感もあります」-メンタル面で、点を取られても「最後に勝てばいい」と考えている。そう割り切れる理由は「今日は特になんですけど自分の連打から、悪い流れの中で1点入ってしまった。最初、37セーブの記録に対して変な意識をしてしまったけど、これじゃだめだと。そこで原点に戻るじゃないですけど、自分の投球スタイルを再認識して、もうバッターに向かっていくだけという気持ちで投げました」-連打を浴びた後に、気持ちを切り替えた「そうですね。今日は(先頭に)ボール、ボールで入った時に、ちょっといつもと違う、異様な感じがしたので、ちょっとこれは、投球間隔や間を空けていかないといけないな、というのがあって試行錯誤はしました」-普段から、メンタル面で心がけていること「今日もそうですけど、3点差や2点差だったら、1、2点取られても勝ちきればいい、というのは高梨さんや、小林誠司さんが教えてくださった。『お前の仕事は、勝って試合を終わらせることだから』というのを言われます。でも個人としては、防御率とかそういうところにこだわっていかないと思うんですけど、そういう声をかけていただき、そういう環境でやらせてもらっているので、やりやすいというか、自然と、まだ追いつかれていないから大丈夫だ、という感じになります」-今日は失策などがあっても、そういう意識で乗り越えられた「そうですね。普段助けてもらっていますし、今日もダブルプレーで終わっていたかもしれないですけど、あそこはヒット、ヒットで流れを悪くしたのは自分ですし、37セーブの記録がかかったときに、『そう簡単なもんじゃない』、『これは乗り越えていかないといけない壁なのかな』と自分に言い聞かせながら、冷静になって投げられました」-1年戦い抜いて、これだけの結果を残せたことは、来季以降への土台になる。自信のようなものは生まれたか「そうですね。方向性とかは定まってきた。でもそれを100%表現できていないので、そういうところが来季への課題なのかなと思います」

◆巨人大勢が、鋼メンタルで新人セーブ記録に並び、輝かしいルーキーイヤーを締めた。2点リードの9回に登板も、先頭のDeNA柴田から連打で無死二、三塁。一打同点の大ピンチで開き直った。「変に意識してしまったけど、これじゃダメ」とDeNA山崎、広島栗林に並ぶ、新人歴代最多の37セーブへの意識を捨て、打者1人に真っ向勝負する本来のスタイルに原点回帰した。味方のミスで失点も動じず、2死二、三塁から桑原をフォークで空振り三振。37セーブ目を豪快なガッツポーズで喜び、最終戦を白星で終えた。修羅場でも動じない精神力の裏には幼少期から母いずみさん(55)に言われてきた魔法の言葉がある。「大層大層いわない!」。転んでも、失敗しても大したことはない。特大のスケールで育てられてきた。生後半年で川崎病と診断され、心臓や血管には後遺症の不安もあったが、母校・西脇工時代の恩師・木谷監督も「どこの心臓が弱いんですかね。3本ほど毛抜いて来てください」というほどのずぶとさだった。今やプロの舞台でも堂々たる振る舞いを見せる。「川崎病で両親も心配したと思う。野球をして、結果を出している姿で少しは恩返しできたかなと思う」と感謝。「現状に満足せず、オフシーズンをしっかり過ごして、2年目のジンクスに負けないようにやっていきたい」とすぐに前を向いた。見据える先はもっともっと高い。【小早川宗一郎】

◆今季最終戦で巨人のエース菅野智之(32)が2年ぶりに2桁勝利を挙げた。3月25日の開幕投手で始まり、23試合目の先発マウンドで5回69球、7安打無失点。10勝7敗、防御率3.12で今季を終えた。プロ10シーズンで8度目の2桁勝利となった。以下、菅野の一問一答。-10勝目について菅野 「素直にうれしいですし。かといって、そこで満足してはいけない。もっと勝てたと思っています。でも10勝できたというのは素直にうれしいです」-最後の試合でモチベーションの維持に難しいところもあったと思う菅野 「一応、自分なりに準備はしっかりしてきたつもりだったので。まあ、勝てればいいなと思っていました」-今日の投球を振り返って菅野 「今日は、なかなか難しい流れでね。投手にとってはなかなかしんどい展開だったけど、その中でもしっかりと0点に抑えて粘れたというのは良かったと思います」-今季は後半戦で状態が上向いた菅野 「このいい調子を来年のスタートからできれば、すごくいい成績を出せると思うので。はい。自信はあります」-この1年の1番の収穫は菅野 「あまり状態が上がらない中で、しっかり自分の中で答えを見つけ出して。コロナにかかった次の、それも横浜スタジアムだったと思うんですけど、そこからある程度のパフォーマンスを維持してずっと投げられたと思う。あの状態からここまで持って来られたという手応えはあります」(最後に自ら)「1年間ありがとうございました」菅野の過去の成績13年 13勝6敗 防御率3.1214年 12勝5敗 防御率2.3315年 10勝11敗 防御率1.9116年 9勝6敗 防御率2.0117年 17勝5敗 防御率1.5918年 15勝8敗 防御率2.1419年 11勝6敗 防御率3.8920年 14勝2敗 防御率1.9721年 6勝7敗 防御率3.19

◆DeNAは阪神とのCSファーストステージをにらみながら、選手を起用した。先発浜口は2回1失点。東を2試合目となる中継ぎ起用し、2点ビハインドの9回2死から山崎を調整登板させた。最多安打を目指す佐野は1安打で、トップの中日岡林と1本差で3日のヤクルト戦を迎える。本拠地最終戦で試合後にはセレモニーが行われ、三浦監督は「CSでも皆さまの力を貸してください」とファンに共闘を呼びかけた。

◆巨人・丸佳浩外野手(33)が一回に先制の右前適時打を放った。先頭の吉川が左翼フェンス直撃の二塁打で好機をつくると、1死二塁で浜口のフォークボールを捉え、右前に運んだ。1日のDeNA戦に敗れ、5年ぶりの4位が確定したが、2年ぶりの2桁勝利を目指す先発の菅野に援護点をプレゼントした。

◆巨人・坂本勇人内野手(33)が通算2205安打をマークし、大島康徳を抜いてプロ野球歴代単独19位に浮上した。3点リードの六回、カウント0-2から左腕・東のカーブに上手くバットを合わせ、この日初安打となる左前打。レギュラーシーズン最終戦で今季87本目の安打をマークし、現役最多の通算安打記録も伸ばした。18位は大杉勝男の2228となっている。

◆巨人・菅野智之投手(32)が5回無失点と好投し、2年ぶり8度目となる10勝目の権利を持って降板した。毎回走者を背負いながらも、最速149キロの直球、スライダーを軸に要所を締める投球を披露。二回1死満塁のピンチでは森を空振り三振、代打の大田を遊ゴロに仕留めた。六回に回ってきた打席で代打・中島を送られ降板。2番手・山崎伊にマウンドを託した。エースが今季最終戦で堂々たる投球を見せた。

◆巨人は一回に丸の適時打で先制し、三回に岡本和の押し出し死球とポランコの犠飛で2点を加えた。菅野が5回を投げ7安打されながら無失点で2年ぶりの10勝目、大勢が37セーブ目を挙げた。DeNAは好機を生かせなかった。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=がDeNA・山崎、広島・栗林に並ぶ新人最多タイの37セーブをマークした。3-1の九回に登板。先頭の柴田、神里に連続安打を許しピンチを招くと、1死一、三塁で代打・関根の二ゴロで併殺を狙った吉川の送球を坂本が捕球できず1点差に。なおも2死二、三塁で一打サヨナラのピンチだったが、最後は桑原をフォークボールで空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。

◆4位巨人はレギュラーシーズン最終戦に競り勝ち、68勝72敗3分けで今季を終えた。2点リードの九回にD1位・大勢(関西国際大)が1点を失いながらもしのぎ、NPB新人タイ記録の37セーブをマーク。原辰徳監督(64)は「最後の最後までヒヤヒヤするゲームでしたね。でもよく頑張りました」と振り返った。開幕から守護神の座を全うしたルーキーには「完全に自分の力でこの数字を残したという感じがします。われわれは手助けとかそういうものは全くしないで、自立した形で1年間戦い抜けた。非常に価値がある」と称賛の言葉を並べた。また、5回無失点で2年ぶりの10勝目を挙げた菅野にも「本来15勝、16勝という期待をしているわけですから、そこは何かまたつなげてくれるといいですね。ステップアップの材料としてほしい」と今後へハッパをかけた。

◆巨人・菅野智之投手(32)は5回7安打無失点で10勝目(7敗)を挙げた。再三走者を背負いながらも要所を締めたエースは2年ぶりの2桁勝利に「そこで満足してはいけない。もっと勝てたと思っています。でも10勝できたというのは素直にうれしい」と胸をなで下ろした。6、7月に計1勝と苦しんだ期間もあったが、8月以降は防御率2点台と安定感を取り戻した。「このいい調子で来年のスタートからできれば、すごくいい成績を出せると思う。自信はあります」と、リベンジを期す来季へ手応えを口にした。

◆DeNAのエドウィン・エスコバー投手(30)が八回に6番手で登板。1回を三者凡退、1奪三振の好リリーフを見せた。直近4試合では、いずれも不安定な投球を露呈し、CSでの起用が心配された鉄腕左腕が久々の好投。三浦監督は「『おかえり』って言いました(笑)。本人もベンチに帰って『お久しぶりね』って言ってました、日本語で」と笑顔交じりに振り返った。「まだ日にちも、もうちょっと時間もあるので、絶対(状態を)上げてCSにいけるようにしてもらえたらなと思います」と信頼を口にした。

◆初の最多安打のタイトルを目指すDeNA・佐野恵太外野手(27)は三回、止めたバットに当たった打球が三塁線へのボテボテのゴロ。それでも投手内野安打となり、今季160安打とした。リーグトップの今季161安打で全日程を終えた岡林(中日)を1本差で追う状況で、3日にヤクルトとの今季最終戦(神宮)を迎える。三浦監督は「本人も出ると言っているので、しっかり準備してもらいます」と背中を押した。

◆有終の美を飾り、雄たけびを上げた。巨人のドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が、今季最終戦でDeNA・山崎、広島・栗林に並ぶ新人最多37セーブを挙げ「異様な雰囲気に飲まれた部分があった。抑えたときはうれしかった」と表情を緩めた。2点リードの九回に登板。先頭の柴田、神里に連続安打を浴び、味方の失策も絡んで1点差に迫られた。「『そう簡単なもんじゃない』と言い聞かせて冷静に投げた」。2死二、三塁で桑原をフォークボールで空振り三振。節目に到達した。それでも、慢心はない。57試合に登板し、防御率2・05だが「無駄な失点もある。そういったところで栗林さんや山崎康晃さんとの差が出ている」。3敗したことにも目を向け「それがなかったら、CSに行けていたかもしれない」と責任感をにじませた。1年目ながら守護神に抜擢され、開幕戦でセ新人初セーブを記録。終盤戦まで3連投を避けるなど管理徹底も功を奏し、けがなく最後まで戦い抜いた。原監督は「自分の力で数字を残した。自立した形で1年間戦い抜けたのは非常に価値がある」とたたえた。惜しくも2差で最多セーブこそ逃したが、堂々たる成績。新人王の筆頭候補は「現状に満足せず、2年目のジンクスに負けないようにやっていきたい」と、早くも来季を見据えた。(樋口航)

◆セ・リーグ2位のDeNAは2日、巨人との本拠地最終戦に2―3で敗戦。試合後のセレモニーで、三浦大輔監督(48)は「残念ながら優勝には届かなかったが、まだ次の目標ができた。クライマックスシリーズ(CS)から日本一を目標に、一丸となって戦って参ります」と1998年以来の頂点を誓った。2020年の横浜スタジアム増築・改修工事完了後、今季は初めて入場制限なしで試合を開催。3万2819人で史上最多動員数を更新した前日1日に続き、この日も3万2817人が来場した。今季はプロ野球史上3位の本拠地17連勝も飾り、1試合を残してDeNA経営参画後の最多タイとなるシーズン73勝を挙げた。8日に始まるCSファーストステージへ、指揮官は「横浜スタジアムを青に染めて、一緒に戦いましょう」とファンに共闘を呼び掛けた。(浜浦日向)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
79594 0.572
(-)
優勝
(-)
1611
(+3)
564
(+3)
170
(-)
69
(-)
0.249
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
73672 0.521
(↓0.004)
7
(↓0.5)
1495
(+2)
526
(+3)
116
(-)
49
(-)
0.251
(↑0.001
3.440
(-)
3
(-)
阪神
68714 0.489
(-)
11.5
(-)
0489
(+3)
428
(+3)
84
(-)
110
(+2)
0.243
(↓0.001)
2.670
(-)
4
(-)
巨人
68723 0.486
(↑0.004)
12
(↑0.5)
0548
(+3)
589
(+2)
163
(-)
64
(-)
0.242
(↓0.001)
3.690
(↑0.02)
5
(-)
広島
66743 0.471
(↓0.004)
14
(↓0.5)
0552
(-)
544
(+3)
91
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.540
(↑0.01)
6
(-)
中日
66752 0.468
(↑0.004)
14.5
(↑0.5)
0414
(+3)
495
(-)
62
(-)
66
(+2)
0.247
(↑0.001)
3.280
(↑0.02)