DeNA(☆6対1★)中日 =リーグ戦24回戦(2022.09.29)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
1000000001320
DeNA
01014000X6821
勝利投手:石田 健大(7勝4敗0S)
敗戦投手:髙橋 宏斗(6勝7敗0S)

本塁打
【DeNA】楠本 泰史(6号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 中日戦チケット予約

DAZN

◆DeNAは1点を追う2回裏、楠本のソロで同点とする。その後4回に戸柱の適時打で勝ち越すと、続く5回には佐野と牧の適時打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・石田が7回1失点の好投で今季7勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆DeNA東克樹投手(26)と蝦名達夫外野手(25)が29日、1軍の中日戦試合前練習に合流した。東は今季、7月までに9試合に先発して1勝5敗、防御率4・75の成績。3年目の蝦名は8月までに61試合に出場し、打率2割4分7厘、3本塁打、8打点を記録している。

◆中日はチームの規律に違反したとして、上田洸太朗投手(20)を謹慎処分にしたことを発表した。上田は享栄(愛知)から20年に育成2位で中日に入団。今年5月9日に支配下登録された。目立ったスピードはないが、直球、変化球の制球の良さを武器に、出場登録後に打線の援護がない中で先発で好投を継続。8日広島戦(バンテリンドーム)で6回無失点でプロ初勝利を挙げた。福留の現役引退セレモニーが行われた23日巨人戦(バンテリンドーム)で先発したが、自己最短4回途中3失点で5敗目。試合後に立浪監督は「次の登板はあるかどうかわからない」と話し、翌24日に出場選手登録を抹消され、今季の再登板が事実上なくなっていた。高卒2年目左腕の今季の最終成績は、8試合1勝5敗、防御率2・83。

◆中日が2試合を残して、6年ぶりの最下位が決まった。プロ2年目の先発高橋宏斗投手(20)が5回6失点と乱調。打線は初回にビシエドの適時内野安打で先制したが、DeNA投手陣を攻略できなかった。昨年は5位に終わり、与田剛監督が退任。生え抜きの「ミスタードラゴンズ」こと立浪和義監督(53)が就任し、チーム再建を期待された。若手選手を積極起用したが、結果には結びつかなかった。最下位は谷繁元信監督が指揮を執った16年以来となった。

◆初の首位打者を目指す中日大島洋平外野手が4打数無安打で、打率を3割1分4厘に落とした。155安打で最多安打トップタイの1番岡林とともにタイトル射程圏内の2人が2試合連続無安打。立浪監督は「当然、意識はしていると思いますけど、まず1、2番が出ていい形を作らないと。あと2試合。2人には思い切ってやってもらいたい」と、奮起を促した。

◆中日が2試合を残して、6年ぶりの最下位が決まった。2年目の先発、高橋宏斗投手が5回6失点と乱調。打線は初回のビシエドの適時内野安打を含む3安打1得点でDeNA投手陣を攻略できなかった。試合後の立浪和義監督(53)の一問一答は以下の通り-高橋宏は初の中6日登板で打ち込まれた「初めてだから、本人しか分からないが、確かに今日は球が良くなかった。やっぱり打たれたくない、いい打者にボールが先行して、きょうは明らかにやられてしまった。逃げているわけではないが、打たれたくないからコースを狙い、カウントを悪くしたら打たれる。やっぱりストライクを先行しないといけないと思う」-球の強さはどうか「うーん。打席に立ってないから分からないが、見てる感じは、いつもより球威がないかなと思った。もちろん、ずっと良いということはないので、よい教訓として。次はないですけどね、また鍛えてやっていけばいいんじゃないですか。(1年を振り返って)トータルしたら来年以降も期待を持てる投球はしてくれた」-打線は3安打1点「3安打じゃ勝てない。途中で点差を広げられたが、それまでに追加点を取れなかったのが、こういう結果になった」-最下位が確定した「しっかりと受け止めて、また出直していくしかないと思う」-チーム打率は去年より上がっているが、得点圏打率が下がっている「得点圏と本塁打が圧倒的に少ない。後ろにつないでいく打撃もなかなかできていない。課題はたくさんある」-1番岡林、2番大島が無安打「当然、意識はしていると思うが、まず1、2番が出ていい形を作らないと。あと2試合。2人には思い切ってやってもらいたい」

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が1安打して、リーグ最多安打に並んだ。5回1死一、二塁から右越えの適時二塁打で3点目を加えた。中日岡林、阪神中野とともにリーグトップタイの今季155安打で「もちろん(タイトル争いの)意識はありますし、明日以降も集中力を高めて打席に入りたい」。25日のヤクルト戦(神宮)で、目の前で優勝を決められた悔しさは大きい。「僕たちの反撃はまだ残されたチャンスがある」と切り替えた。

◆DeNAは前日から3、4番以外を全員入れ替え、中日高橋宏に黒星を付けた。2位が確定し、CSへの調整も含めて打線にテコ入れ。5番楠本が2回に同点ソロを放ったほか、5回はバントミスをカバーしての4安打4得点。高橋宏にはここまで5試合で防御率1点台に抑えられていただけに、三浦監督は「何人か主力を休ませましたけど、代わりに出た選手たちがしっかりアピールしてくれました」とCSへ収穫を得た。

◆雨雲に覆われた横浜スタジアムで、クライマックスシリーズ(CS)へのアピール合戦が勃発した。3番・佐野、4番・牧を除いて、前日28日のスタメンから変更。出場機会に飢えたナインが躍動した。0―1の二回は楠本が6号ソロを放った。中日・高橋宏が投じた152キロの直球を一閃。推定122メートルの当たりが右中間席に突き刺さった。三回の守備では岡林が放った左翼線を襲う強烈なライナーを関根がスライディングで好捕。ピンチの芽を摘み取り、先発の石田を救った。四回は1死から佐野が四球で出塁し、牧が中前打。楠本は四球で好機を拡大すると、戸柱が右前適時打で勝ち越した。宮崎、ソト、桑原、嶺井はCSも見据えた休養でベンチスタート。三浦監督は「試すこともあるし、(主力を)休ませることも必要。勝ちにいくのが前提。その中でどうやってCSへアピールするか」とナインをグラウンドに送り出したが、中軸も頼もしかった。2―1の五回は1死一、二塁の好機をつくり、佐野が右越えの適時二塁打。続く牧は右前に落ちる2点打を放ちリードを拡大した。既に2位が確定しているが、ファーストステージで対戦する球団は不透明。指揮官は「自分たちがいい状態でCSに入れるように、そこを中心に考えている」と話す。レギュラーシーズンで1試合も無駄な試合はない。

◆プロ2年目に進化を示してきた中日・高橋宏斗投手(20)にとって悔しさの残るマウンドになった。プロ初となる中6日での登板。1点リードの二回に楠本に高めへ浮いた152キロを右中間席に運ばれて同点とされると、2四球と安打で1死満塁を招いた四回は、戸柱に低めへ決めた152キロをライナーで右前へはじき返され、勝ち越しを許した。さらに続いた1死満塁こそしのいだが、五回は二塁・石垣のゴロ後逸で先頭打者を出塁させる嫌な流れから1死一、二塁とピンチは広がり、佐野の右中間適時二塁打、走者2人が生還する牧の右翼へのポテンヒットなどで、この回4失点。5回7安打6失点(自責4)で降板が告げられた。「数字を求められる世界なので投げるからには自分も勝ちたいですし、できることならば1敗もしたくない気持ちもある。投げる試合はすべて勝ちにつながる投球をやっていきたい」ルーキーイヤーの昨季は1軍での登板がかなわず、その悔しさを2年目の今季にぶつけた。春季キャンプからアピールを続けて開幕ローテーションをつかみ取ると、4月7日のヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利。7月29日(マツダ)には広島打線を八回1死まで無安打に抑える好投も披露した。今季はここまで6勝6敗だった。コンディション重視で間隔を空けながらの登板19試合だが、134三振を奪い、24試合でリーグトップとなる巨人・戸郷の147奪三振にも接近するなど、非凡さは証明してきた。今回登板の悔しさも来季につなげる。

◆中日は中盤に5点を失い、打線もわずか3安打で反撃できず敗戦。2016年以来、6年ぶりの最下位が確定した。試合後の立浪和義監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――初の中6日登板だった高橋宏は5回6安打6失点(自責4)「初めてですから、それは本人しか分からないですけど、確かにボールはきょうはよくなかったというのはあるんですけど、やっぱり打たれたくない、いい打者にボールが先行して、きょうは明らかにやられてしまったので。逃げているわけではないでしょうけど、打たれると思うからコースを狙うんでしょうけど、カウントを悪くしたら打たれるということはやっぱりストライクを先行させないと、というところは思います」――ボールの強さなどは「スピードガンだけでは分からない。打席に立っていないから分からないですけど、見ている感じは、いつもよりはちょっと球威がなかったのかなと思いますね。もちろんずっといいということはないのでね。いい教訓として(ほしい)。(今季は)次はないですけどね、また鍛えてやっていけばいいんじゃないですか」――高橋宏の1年間の投球を振り返ると評価できる「それは思います。トータルしたら、来年以降も期待の持てる投球をしてくれたんじゃないかなと思います」――打線は一回に1点先制したが、その後が続かず3安打で終わった「3安打じゃ勝てないですよね。途中で点差を広げられましたけど、やっぱりそれまでに追加点を取れなかったというのがこういう結果になったのかなと思います」――最下位が確定した「これはしっかりと受け止めて出直していくしかないのかなと思います」――最多安打を争う岡林、首位打者を争う大島がここ2試合、結果を残せなかった「当然、意識はしていると思いますけども、1、2番がまず(塁に)出ていい形をつくらないとというところ。あともう2試合ですから、2人には思い切ってやってもらいたいなと思っています」

◆DeNAは二回に楠本のソロで追い付き、四回は戸柱の適時打で勝ち越した。五回は佐野、牧の連続適時打などで4点を挙げて突き放した。石田が7回を1失点で7勝目を挙げた。中日は高橋宏が5回6失点と崩れ、打線も低調だった。

◆DeNAの石田が今季最長に並ぶ7回を2安打1失点と好投し、7勝目を挙げた。一回に先制を許したが、その後は二塁すら踏ませなかった。クライマックスシリーズ(CS)での先発にアピールし「この調子のままいきたい」と手応えがにじんだ。中継ぎとして開幕を迎えた昨季は精彩を欠いたが、今季は先発に戻って安定した投球を続けている。三浦監督は「直球の切れが戻ったのが一番、大きい」と目を細めた。

◆DeNA・石田健大投手(29)が7回2安打1失点の快投。今季7勝目(4敗)で、クライマックスシリーズ(CS)での先発をアピールした。「この調子のまま(CSに)いきたいと思っている」と手応え。三浦監督は「直球の切れが戻った。内容も非常に良かったし、丁寧に最後まで投げた」と目尻を下げた。

◆DeNA・佐野恵太外野手(27)が2―1の五回に右越えの適時二塁打。今季155安打とし、シーズン安打数が中日・岡林、阪神・中野と並び、リーグ1位となった。主将3年目で初めてクライマックスシリーズに臨む。「悔しい2年間だった。今年も目の前で優勝を見て悔しさの方が大きい」と心境を吐露。「僕たちの反撃はまだ残されたチャンスがある」と日本一へ照準に定めた。

◆DeNA・戸柱恭孝捕手(32)が23日のヤクルト戦以来、3試合ぶりにスタメン出場。四回1死満塁で右前へ決勝の適時打を放った。「何とか走者をかえそうと強い気持ちを持って打席に向かった。前の打者に続くことができて良かった」。五回には1死二、三塁から一ゴロで打点を稼いで2打点をマーク。複数打点は7月17日のヤクルト戦以来となった。

◆クライマックスシリーズ(CS)を見据える戦いで、鮮烈な輝きを放った。DeNA・楠本泰史外野手(27)が、二回に右中間席へ6号ソロ。高橋宏の152キロ直球にドンピシャで合わせ「めちゃくちゃうれしい。『遠くまで飛んでくれ』と思いながら走りました」と拳を握った。前日28日から佐野、牧以外を入れ替え、CSのスタメン枠を狙う野手がオーダーに並んだ。「5番・右翼」で出場した楠本は四回1死一、二塁で四球を選び、五回に右中間二塁打。全3打席で出塁し、期待に応えた。昨季までは代打がメインのプロ5年目。今季就任した鈴木尚典打撃コーチ(50)との再会が転機になった。2人の初対面は20年近く前。三浦監督と鈴木コーチが現役時代に行った野球教室に楠本が参加していた。そんな憧れの存在に開幕前、状態が上がらず面談で打撃論をぶつけると、ある共通点が見つかった。「本能で打つ」時計の長針が1周以上まわるほど話し合った結果、たどりついた2人だけの独特の感覚。「尚典さんも『今まで自分と同じような感覚を持つ選手はいなかった』と。有意義な時間だった」。楠本がかぶるヘルメットの裏には、鈴木コーチの直筆で合言葉「本能で打つ」が記されている。2度の首位打者を獲得し、前回チームが日本一に輝いた1998年に「マシンガン打線」の中核を担った鈴木コーチとともに、目指すは24年前と同じ頂点。埼玉・花咲徳栄高から東北福祉大を経て2018年にドラフト8位で入団した左打者が、CSでのスタメン奪取へ存在感を示した。(横山尚杜)

◆中盤に5点差をつけられ、反撃のムードすら生まれず、6年ぶりの最下位が確定した。五~八回を無安打に封じ込められるなど課題の貧打を露呈し、中日・立浪監督は嘆いた。「3安打じゃ勝てない。途中で点差を広げられたが、それまでに追加点を取れなかったというのがこういう結果になった」一回に投手のグラブをはじいたビシエドの先制内野安打が唯一の得点。二回に同点ソロを許すと四回に勝ち越され、五回には4安打集中の4得点で試合を決められた。昨年10月の監督就任会見で「打つ方は必ず何とかします」と宣言して臨んだ1年目シーズン。チーム打率・245は昨季よりも7厘上昇しているが勝負弱さは目立ち、405得点は両リーグワーストと解決にはほど遠い。「しっかりと受け止めて、出直していくしかないのかなと思います」淡々と言葉を発し、先を見据えた。まずは残り2試合、来季につながる戦いをしなければならない。(須藤佳裕)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
78593 0.569
(↑0.003)
優勝
(-)
3603
(+5)
560
(+4)
168
(+1)
69
(-)
0.250
(-)
3.560
(-)
2
(-)
DeNA
72652 0.526
(↑0.004)
6
(-)
4491
(+6)
517
(+1)
115
(+1)
49
(-)
0.251
(-)
3.450
(↑0.03)
3
(-)
阪神
68713 0.489
(-)
11
(↓0.5)
1486
(-)
425
(-)
84
(-)
108
(-)
0.244
(-)
2.670
(-)
4
(-)
巨人
67713 0.486
(-)
11.5
(↓0.5)
2545
(-)
586
(-)
163
(-)
64
(-)
0.244
(-)
3.720
(-)
5
(-)
広島
66723 0.478
(↓0.004)
12.5
(↓1)
2551
(+4)
536
(+5)
90
(+1)
26
(-)
0.258
(-)
3.540
(↓0.01)
6
(-)
中日
64752 0.460
(↓0.004)
15
(↓1)
2405
(+1)
494
(+6)
62
(-)
64
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.320
(↓0.01)