日本ハム(★3対11☆)ロッテ =リーグ戦25回戦(2022.09.28)・札幌ドーム=
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ロッテ
000600410111203
日本ハム
2001000003901
勝利投手:美馬 学(10勝6敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(8勝9敗0S)

本塁打
【ロッテ】藤原 恭大(1号・4回表ソロ),山口 航輝(15号・4回表2ラン),井上 晴哉(7号・7回表3ラン)
【日本ハム】近藤 健介(8号・1回裏2ラン)

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◆ロッテは2点を追う4回表、藤原のソロと山口の2ランなどで一挙6点を奪い、逆転に成功する。6-3となって迎えた7回には、井上の3ランなどで4点を加え、試合を決定づけた。投げては、先発・美馬が6回途中3失点で今季10勝目。敗れた日本ハムは、先発・上沢が4回に崩れた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が本拠地最終戦で、スーパーカーブームの火付け役となった真っ赤な「ランボルギーニ・ミウラ」で球場入り。停車に失敗し「あらららら...、めちゃくちゃ難しい」とバックしてしまうミスも。赤い帽子、赤いシャツに身を包んで、さっそうと車を降りた。この1年、中古車販売店ティーバイティーガレージの提供で、毎月車を変更。「最後は赤で」と、この車に決めた。1969年に製造されたもので、時価総額は2億5000万円という。「今日は最終戦。この車を乗りながら、涙を流していた」と言いながらも笑顔。前日27日はロッテに今季最多14得点で完封勝ちと一方的な展開となり「昨日みたいな、あまり面白くない試合を見せたくない。今日は接戦でサヨナラ勝ちを」。勝てば19年間本拠地だった札幌ドームのフィナーレにふさわしい試合を期待した。今日勝てば、チームは札幌ドーム600勝目となる。

◆日本ハムは、来年3月開業の新球場「エスコンフィールド北海道」に本拠地移転のため、札幌ドームでの最終戦に臨む。スタンドにはファンによって「THANK YOU 2004→2022 GO TO 2023」が浮かび上がるように、座席に「札幌ドーム最終戦観戦証明書」付きのシートが置かれた。練習前には清宮幸太郎内野手(23)らがスマートフォン片手に、スタンドを撮影する姿も。選手が集合して記念撮影する様子もあった。

◆札幌ドーム最終戦の始球式を日本ハムOBでもある田中賢介スペシャルアドバイザー(41)が務めた。札幌ドームでの歴代最多安打数の「573」の背番号入りユニホーム姿で登場。ストライク投球を披露した。直前にはスタンドの人文字で試合を盛り上げた。青色と白色のボードが客席に設置されており、来場者が手元のボードを掲げるとは「THANK YOU 2004-2022 GO TO 2023」の文字が浮かび上がった。

◆札幌ドーム最終戦で、日本ハム近藤健介外野手(29)が先制2ランを放った。3番左翼で先発。1回1死二塁、初球の直球を右中間スタンドに運んだ。自身今季8号はチーム100号の節目。18年以来4年ぶり大台に到達する1発で、2点先制に成功した。

◆今年、一大ブームを巻き起こした日本ハムのファイターズガールによる「きつねダンス」が、今季限りで本拠地を離れる札幌ドームでラストダンスを披露した。3回裏に一、三塁のファウルゾーンにファイターズガールが登場。きつねの耳と尻尾を装着してシーズン同様、変わらないキュートな踊りで詰め掛けたファンを魅了した。スタンドには「ラスト きつねダンス」の看板を掲げたファンも。新庄剛志監督(50)も最初に見たときから「流行ると思った」と認めるパフォーマンスは、札幌ドームラスト試合に花を添えた。

◆日本ハムは、思わぬ形で反撃の芽がついえた。3点を追う5回1死一、二塁。近藤の放った打球は、一塁走者五十幡の右足に当たった。二塁走者中島は本塁到達し、1点を返したかに見えたが、直後に審判団が集まり協議が行われた。責任審判の西本球審は、場内アナウンスで「ただ今の判定について、ご説明します。一塁走者の五十幡選手が、打球に当たりましたので、五十幡選手をアウト。得点した中島選手を二塁に戻し、近藤選手一塁で、2死一、二塁で再開致します」と説明。五十幡は走塁死、近藤は左前打と記録。結局、この回は無得点に終わった。

◆ロッテ藤原恭大外野手(22)が場内もざわめく特大本塁打を放って、試合の流れを一気に変えた。2点を追う4回先頭で今季1号ソロを放った。日本ハム上沢のカットボールを捉えた打球は滞空時間が長く、高い放物線を描いて右翼線へ着弾。ホームランバッターのような豪快なアーチの後に「藤原選手、今シーズン第1号のホームランでございます」とアナウンスが流れると、場内からはざわめきと、ロッテファンの拍手が起きた。昨年8月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の本塁打に「打ったのはカットボールです。久しぶりだったので素直にうれしかったです。チームも逆転できたので、なんとかこの試合勝ちたいです」とコメントした。藤原のコメント通り、背番号1の驚きの1発から、打線に火が付いた。続く中村奨、安田が連続四球で出塁すると井上が右翼フェンス直撃の同点適時二塁打。さらに荻野が2点中前適時打を放ち、締めくくりは山口が豪快に左翼席へ15号2ランを放り込んだ。井上は「打ったのはストレートです。恭大(藤原)が勢いをつけてくれて、それに乗ることができたんじゃないかと思います。美馬さんの10勝がかかっているし、みんなでつないで逆転することができて良かったです」とコメント。荻野は「打ったのはカットボールです。(二塁走者の)晴哉(井上)までかえってきてくれましたね。今日は『美馬のために』が合言葉なので援護出来て良かったです」とコメント。山口は「打ったのはカットボールです。ホッとしたってのが大きいです。ちょっと詰まってたんですけど、案外飛んでくれました。札幌ドームの思い出は、恭大(藤原)が打った時に自分も打っているイメージがありますね。今日もそうなりましたしね」とコメントした。2番藤原から7番山口まで一気呵成(かせい)の攻撃で一挙6得点を挙げて、逆転に成功した。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(35)が7回に代打で登場し、札幌ドームに詰めかけた超満員のファンから大歓声を受けた。ファウルとなった初球のフルスイングにも大きなどよめきが起きた。この日が日本ハムの本拠地として札幌ドームでのラストゲーム。レアードは15年から4年間、日本ハムに在籍して16年には本塁打王に輝いてチームの日本一に貢献。この打席は空振り三振となったが、札幌ドームでは歴代3位の通算48本塁打と同球場に縁が深い「すしボーイ」の登場に、場内が大きく沸いた。

◆首位打者獲得を狙う日本ハム松本剛外野手(29)が、本拠地最後の札幌ドームで代打で出場。規定打席に到達した。7点を追う7回2死一塁、登場曲「花/ORANGE RANGE」が流れると、観衆が大きく沸いた。初球144キロ直球はボール。2球目、143キロ直球を引っ張るも遊ゴロ。悔しげに天を仰いだ。この時点で打率3割4分9厘。2位オリックス吉田正に1分3厘差をつけて、トップの座をキープしている。

◆ロッテ山口航輝外野手(22)が同郷のライバル、日本ハム吉田輝星投手(21)と8回に対戦し、投ゴロに打ち取られた。カウント2-1からの4球目、147キロ直球を捉えられなかった。互いに地元の秋田で高校時代からしのぎを削ってきた。山口は明桜、吉田は金足農。2年夏はエース山口が吉田に投げ勝ち、3年夏は吉田が4番山口に投げ勝った。プロではともに4年目の今季、初めて1軍での対戦が実現。ZOZOマリンで対戦した4月16日は左前打、同じく7月7日は右前打と山口が"2連勝"していたが、日本ハムの本拠地として今季限りとなる札幌ドームでの最初で最後の対戦は初めて凡打に抑えられた。

◆事前告知の"報告"は、やはり進退に関するものだった。日本ハム新庄剛志監督(50)が、本拠地最終戦後のセレモニーで自ら、来季続投を明かした。まずはマイクの前でファンに向けてあいさつ。「選手を成長させるために1年間ぶれずにやり通しました。しかし、結果はファンを悲しませた断トツ最下位です。この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に本当に短い1年でしたけど、このシーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました」。BIGBOSSと書かれた背番号1のユニホームを脱ぎ、マウンドに置いた。しばしの沈黙の後、エリック・クラプトンの名曲レイラに乗って再登場。SHINJOと書かれた背番号1のユニホームを身にまとい「今日の午後4時に川村社長から呼ばれ、希望でしかないファイターズの指揮を来年も執ってほしいと言われました。まずは今日、ここに来ているファンのみんなに聞きたいと思います。その返事はまだ、していません。まずは今日、来てくれているファンのみんなに聞きたいと思います。来年、新庄剛志でエスコンフィールドで監督の指揮を執っていいですか。たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいやつです。畑オーナー、川村社長、今、返事します。よろしくお願いします」。監督1年目は最下位に終わったが、ファンの前で自ら来季の去就を表明。さらにサプライズで、来季開幕戦の先発をサウスポー加藤と明かした。2日前の26日、試合前に突然、自身のインスタグラムを更新。「突然ですが 9月28日札幌ドーム最終戦 皆様にご報告があります」と、意味深なメッセージを投稿していた。この日は、時価総額2億5000万円という真っ赤なスーパーカー「ランボルギーニ・ミウラ」で球場入り。「今日は接戦でサヨナラ勝ちを」と、この日限りで19年間勤めた本拠地の役目を終える札幌ドームでの熱戦を期待していたが、結果は完敗だった。球団は昨年、BIGBOSSの意向で1年契約を結んだが、そもそも来年3月に北海道北広島市に開業する新球場「エスコンフィールド北海道」での指揮を期待して、監督就任を要請。稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM)は、25日のイベントで、ファンから新庄監督の評価を問われ「新しいことにチャレンジしようというところは、本当にすごい。どんどん仕掛けて行ったり、全員を1軍で起用したり。いろいろなことにチャレンジしていて、勉強になった」と話していた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が「BIGBOSS卒業」を宣言し、来季続投と史上最速での来季開幕投手を発表した。札幌ドーム最終戦セレモニーであいさつ。今季着用した「BIGBOSS」ネーム入りのユニホーム姿で登場したが、「結果はファンを悲しませた断トツ最下位。この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に本当に短い1年でしたけど、今シーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました」と話すと、実際にユニホームを脱ぎ、マウンドに置いて一時退場した。沈黙の後、スタンドから拍手が起こるとエリック・クラプトンの名曲レイラに乗って再登場。着ていたユニホームは「SHINJO」のネーム入りに変わっていた。そして「今日の午後4時に川村社長から呼ばれ、ファイターズの指揮を来年も執って欲しいと言われました」と明かし、「来年新庄剛志でエスコンフィールド北海道(新球場)で監督の指揮を執ってもいいですか!?」とファンへ問いかけた。スタンドからは拍手が起こり「たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいヤツです。川村社長、今、返事します。よろしくお願いします」と続投オファーを受諾した。さらに「来年の大事な開幕戦は左のエース加藤投手に任せたいと思います」と指名。聞いていた加藤はマスク越しに困惑したような照れ笑いを浮かべていた。ビッグボスあらため新庄剛志監督は「来年は2位も6位も一緒です。日本一だけを目指しブレずに戦っていきたいと思います」と優勝を宣言していた。

◆ロッテが札幌ドーム最終戦で大勝した。井口監督は「今日はとにかく、美馬の10勝を全員で後押ししよう、と。接戦になれば、オスナも8、9回は俺が投げると言ってくれていた。7回くらいから(肩を)つくっていました」と明かしたようにチーム一丸で先発美馬学投手(36)の10勝目をアシストした。来季の日本ハム戦は新球場での戦いとなる。指揮官は「新しい球場なので、楽しみ」と話した。▽ロッテ美馬(6回途中3失点で2年ぶりの2桁となる10勝目)「なんとか要所で耐えられた。ああやって点も取ってもらって感謝。今日は運があったかなと思います」▽ロッテ井上(4回に同点適時二塁打、7回に札幌ドーム最後の本塁打となるダメ押しの7号3ラン)「美馬さんの10勝がかかっていた。みんなでつないで逆転することができて良かった」

◆日本ハム近藤健介外野手(29)が札幌ドーム最終戦セレモニーで選手会長としてチームを代表してあいさつした。全文は以下の通り。近藤 ファンは宝物。このスローガンを胸に今季戦ってまいりました。結果は最下位に沈んでしまいましたが、チームは確実に前進していると思います。今年も続いたコロナ禍ではありましたが、数多くのファンの方々に球場に足を運んでいただき、ここ数年薄れていた、見られているという意識を再確認し、みなさまに恥ないプレーをと今日まで来ました。札幌ドーム最終年、この場所でファイターズは数々の名場面を生み、世界に誇れる先輩後輩がプレーしてきました。ここ数年は悔しいシーズンを過ごしてきましたが、エスコンフィールド北海道で新たな歴史をつくれるのはここにいる選手1人1人です。必ずみなさまと喜びを分かち合えるよう、よりいっそう自覚と責任を持ち、来年に向かっていきたいと思います。最後になりますが、北海道日本ハムファイターズファンのみなさん、今季もたくさんのご声援本当にありがとうございました。そして札幌ドーム関係者のみなさん、19年間にわたりファイターズを支えていただき本当にありがとうございました。札幌ドームに育てていただいた感謝を胸に来年以降も戦いたいと思います。札幌ドーム通算624勝(オープン戦、ポストシーズン含む)。この数字を胸に恩返しできるよう、北海道一体感を持って、戦っていきましょう。ありがとう札幌ドーム。近藤のFA権行使を心配し、残留を願うファンからの拍手が起こっていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、本拠地最終戦後のセレモニーであいさつした。自らの進退を明かし、早くも来季の開幕投手も発表した。全文は以下の通り。新庄監督 今年は悔しくて、悔しくて、たまりませんでした。試合に勝てなかったから悔しかったわけじゃありません。目をギラギラして試合に臨んだ選手が、チャンスで打てなかったり、ピンチで打たれたり。その姿を見て、ものすごく、悔しかったです。開幕してから数カ月がたち、周りから「お前のめちゃめちゃな考えで、めちゃめちゃな采配で選手をおもちゃにするな」「ファンは宝物と言っておきながら、勝つ気ねぇじゃねえか。ファンは勝ちが見たいんだ。頼むから辞めてくれ」。「なんで、あの選手を使わないんだ。もうちょっと勉強しろ」。そういう毎日を過ごしました。でも、選手を成長させるために1年間、ブレずにやり通しました。(場内から拍手)しかし、結果は、ファンを悲しませた、断トツ最下位です。この、責任は、監督...ビッグボスが悪いです。本当に、本当に、短い1年でしたけども、今シーズンを持って、BIGBOSSのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました。(深々とお辞儀し、ユニホームを脱いでマウンドの上へ置き、引き揚げる。BGMが終了すると、ファンから手拍子が起き、再び「SHINJO」と書かれたユニホーム姿で再登場)新庄監督 今日の午後4時に川村社長から呼ばれ、希望でしかないファイターズの指揮を来年も指揮を執ってほしいと言われました。その返事はまだ、してません(場内から一斉に「えー」)。まずは今日、ここに来てくれているファンのみんなに、聞きたいと思います。来年、新庄剛志で、エスコンフィールドで監督の指揮を執ってもいいですか?(場内から大きな拍手)。たまに、突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいやつです。(場内から笑い声)畑オーナー、川村社長、今、返事します。よろしくお願いします。(再び、場内から大きな拍手)来年からエスコンフィールドに移動します。来年の大事な開幕戦は、左のエース、加藤投手に任せたいと思います。(場内から「おー」「えー」などのどよめきと拍手)来年は、2位も6位も一緒です。日本一だけを目指して、ブレずに戦っていきたいと思います。みなさん、信じて付いてきてください。今日は、本当にありがとうございました。札幌ドーム、ありがとう!(場内から大きな拍手)

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が札幌ドームで戦う最後の試合に大敗して、ファンに謝罪した。試合後のセレモニーでは来季の続投を公表したBIGBOSSだったが、その後の記者会見では「今日は初回から、あまり集中できてなかったかなぁ...俺が。最後のセレモニーが気になって、途中からああいうゲームになったから、もうそっちに切り替えて。申し訳なかったですね。今日は、最後の最後で本当に面白い試合を見せたかったんですけど...。それも僕のせいで。全てはね」と振り返った。セレモニーのスピーチでは史上最速で、来季の開幕投手として加藤を指名。優勝を目指さないとした今季とは打って変わって、来季は日本一を目指すと宣言したBIGBOSSだが、札幌ドーム最後の試合で楽しい試合を見せられなかったことを一番に悔やんでいた。○...エース上沢が、新球場で雪辱を期す。札幌ドーム本拠地最後の先発を託されたが、4回6失点と乱れた。今季最後の登板となったが「最後の最後に、悔しい結果になったことが唯一の心残りです」と肩を落とした。来年の開幕投手候補の1人として、12年目のシーズンに向けて鍛錬を積んでいく。○...清宮が、前夜の勢いそのままに2安打1打点と存在感を見せた。4点を追う4回無死二塁、右前適時打で反撃の1点を奪取。27日ロッテ戦ではプロ初の満塁弾、自己最多4安打&6打点の大暴れ。試合後のセレモニーで札幌ドームを1周しながら「思い出は...最後の満塁ホームランです!」と明かした。ロッテファンの前を通り過ぎる際には「これからもお手柔らかにお願いします」と無邪気に頭を下げていた。▽日本ハム近藤(初回8号2ランでチーム今季100号)「ちょっとぶっちゃけ狙っていた部分もあったので、まさか1打席目で出るとは思わなかった」▽日本ハム伊藤(9回に登板し3者凡退)「張り詰めた空気を何とか変えるのは、全力投球しかないかなと。最後なので、いろんな感謝を込めて投げました。四球を出さなくて良かったです」

◆日本ハム新庄剛志監督(50)がBIGBOSSからの改名する理由は「チャラい」から?試合後の本拠地最終戦セレモニーのスピーチで「今シーズンを持って、BIGBOSSのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました」と、あいさつすると、場内は静まり返った。その後、ユニホームを脱いで新たに「SHINJO」と書かれたユニホームで再登場して来季続投を発表。BIGBOSSの名称は今季限りということが、自身のインスタグラムで"匂わせ"ていた「ご報告」の1つだった。セレモニー後にBIGBOSSはシーンとなった場面を振り返って「(ファンから)『え~』って言ってって思って。あれ? そうでもないの? って。さぁ考えていたことを切り替えないといけないと思って(笑い)。慌てて切り替えました」と苦笑いした。来季は「BIGBOSS」ではなく「新庄剛志」で勝負する。「ビッグボスのユニホームを脱ぐというのは寂しさとかいうより、真剣勝負。来年、"新庄剛志"でいきたいなという気持ちがある。ビッグボスって...チャラい(笑い)。でも、いいんです。来年ね、もうチャラけられないから、『船長』にしようかなぁ、『新庄』にしようかなぁって悩んだんですけど『新庄』でいきます」と、最後は船長と新庄の2択から、本名の新庄を選択した。現役引退した06年以来となる、SHINJOユニホームで23年は勝負する。「引き締まりますよ。新庄監督...」。ここで、脳裏に浮かんだのは、今季の試合中にリクエストをした際に流れる「ビッグボスからリクエストがありましたので...」というアナウンス。各球場でどよめきと笑いも起きていたが、BIGBOSSは「意外とね、恥ずかしかったんですよ。リクエストの時。ビッグボスからリクエストがありますって。恥ずかしいやん、やめてやって感じでしたからね(笑い)。来年から新庄監督からーってなるから。ちょっとクスっと笑ってたでしょ、みなさんも。最後の方は慣れていたけど」と、苦笑いで振り返っていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が来季開幕投手に加藤貴之投手(30)と指名した舞台裏を明かした。札幌ドーム最終戦セレモニーで「来年の大事な開幕戦は左のエース、加藤投手に任せたいと思います」と、早くも発表。会場は驚きと歓迎でどよめいた。「そりゃもう加藤君以外に考えられないでしょ」と信頼。「早めに言っていましたよ、加藤君に」と、実はサプライズではなく、事前に本人には伝えていたという。やりとりを振り返り「『うそでしょー』って言われた。『マジっすか』って。『マジっすよ』って言ったの」と、加藤も驚きを隠せなかった様子。「でも最後の方はぐっと引き締まった顔をして『やります』っていう顔をしていました」とうれしそうだった。

◆"BIGBOSS"を卒業し、"新庄監督"として23年も続投することを発表した日本ハム新庄剛志監督(50)が、就任1年目に遭遇した数々の"涙"を振り返った。「涙を見せる選手が、今年はすごく多くて...」。直近では27日の試合で2回にスクイズを失敗した直後に交代となった「細川くん、昨日か。スクイズ(失敗直後)で代えたじゃないですか。ベンチ裏で泣いてました」と、明かした。今季、そんな涙を新庄監督もたくさん目撃してきた。「もちろん2軍に行ってもらう時も泣いていた(選手がいた)し、それだけ真剣に野球に取り組んで、何とかチャンスをものにするんだ、レギュラーを取るんだ、このマウンドを俺は他のピッチャーに譲らないって」と、選手の気持ちを察しながら見守っていた。その中で、最初に涙を見たのは首位打者がほぼ確実となっている松本剛だった。新庄監督 筆頭になったのが松本くん。(春季)キャンプ最終日に若い選手を見たいし、2軍に行ってくれと。で、泣いて。その涙を見た時に、この涙は必ずプラスになる、と。で、ソフトバンクとの開幕の前の日に呼んで4番でいくぞ、と。もう2度と(2軍に)落ちたくない。だから松本くんは福岡でスタートして、オールスター手前くらいまで自分は2打席が勝負なんだ。2打席、3打席目に打てなかったらレギュラーを外される、と。あれだけ打ってて、3割5分打ってる選手ですら、そういう気持ちになったシーズン。だから若い子たちはさらに、松本くんくらい、それ以上の気持ちでやっていたからこそ、ああいう涙が。感動しましたね。涙を見るたびに感動していました。日本一を目指すと公言した来季へ向けて、今季は「土台はできた」とも話した。新庄監督が、そう確信できた裏には、数々の選手たちの涙があった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、監督1年目のシーズン終了後、真っ先にやることを明かした。「ちょっとね、シーズン途中に歯が骨折してしまったんですよ。負けてる試合が多くて(歯を食いしばって)『んっ』とやったらバキッと骨折して」。化膿(かのう)しており、手術の可能性もあるそうで「東京に帰って、すぐ歯医者に行って、レントゲン撮って、インプラント3本くらい入れないといけないんですよ」と、切実な表情だった。チームは、10月2日西武戦(ベルーナドーム)で今季の日程を終了する。

◆日本ハム松本剛外野手(29)が5年ぶりに規定打席に到達し、初の首位打者の座を確実にした。残り1打席で迎えた札幌ドーム最終戦の7回2死一塁で代打で登場。2球目の外角143キロ直球を打ち返すも、遊ゴロに倒れた。「何とか(安打を)打ちたかったけど、ここまで自分自身、よくやったなと思います。大きな拍手もらえたので、すごい心に残っています」。打率3割4分9厘でトップをキープ。2位のオリックス吉田正は2試合を残し3割3分6厘で、このあと8打数8安打としても松本剛を上回ることがなくなった。悲願だった規定打席をクリアし「何とか乗せたかったので、本当にうれしく思います」と喜んだ。背水で臨んだプロ11年目。春季キャンプ後に新庄監督から2軍行きを告げられ涙したこともあった。「この涙は必ずプラスになる」とビッグボス。松本剛は開幕戦前日に呼ばれて4番に抜てきされ、2安打をマーク。ここから首位打者への道が始まった。「個人的には、いい数字が残りましたし、そこは本当に自信にしたい」と確かな糧となった。今季は10月2日西武戦(ベルーナドーム)を残すのみ。「1打席立って3割5分を目指したいとところですけど、本当は」と笑った。満員の試合後のセレモニーでは「来年は必ず優勝します」と誓った。プロ12年目の来季、有言実行への旗手になる。【田中彩友美】

◆「BIGBOSS」から、06年以来の「SHINJO」へ-。日本ハム新庄剛志監督(50)が、19年間利用した札幌ドーム最終戦で、登録名を変更しての来季続投と、12球団最速での開幕投手を発表した。「来年は日本一だけを目指します!」と高らかに宣言。平日ナイターながら、本拠地のスタンドは超満員。試合は完敗も、大興奮のフィナーレとなった。来季からは、新球場「エスコンフィールド北海道」を本拠地として戦う。平日のナイターでは、異例の超満員。日本ハムの本拠地として最後の公式戦を終えた札幌ドームが、固唾(かたず)をのんで新庄監督のあいさつを待った。新庄監督 ファンを悲しませた断トツ最下位。責任は監督...BIGBOSSが悪いです。短い1年でしたけど、今シーズンをもってBIGBOSSのユニホームを脱ぎます!「BIGBOSS」のユニホームを脱ぎ、マウンドに置いて退場した。えっ、やめるの? だが今度は新たに「SHINJO」と書かれた背番号1のユニホーム姿で、スポットライトの真ん中でマイクを握った。新庄監督 今日の午後4時に川村社長から呼ばれ、ファイターズの指揮を、来年も執ってほしいと言われました。返事はまだ、していません。まずはファンのみんなに聞きたいと思います。来年、新庄剛志で、エスコンフィールドで、監督の指揮を執っていいですか?根はいいヤツです。畑オーナー、川村社長、今、返事します。よろしくお願いします!4万1138人に自らの去就を問いかけ、大きな拍手にうなずいて続投を宣言。1年契約で「2位ならユニホームを脱ぐ覚悟なので。来年は、さらに行きまっせ!」と気合を入れた。完敗で札幌ドーム600勝はならなかったが、19年間、本拠地の役目を果たした球場のラストにふさわしい盛り上がりを演出した。「BIGBOSSって、ちょっとチャラい? 来年は真剣勝負で行く。(SHINJOの方が)身が引き締まりますよ」。札幌ドームに別れを告げる場内1周の際には、日本一を花道に現役引退した06年のシーズンを思い出していた。「ああ、最後なんだな~と。僕を筆頭に数々のスーパースターが出ている球場。『ありがとう!』という気持ちだった」。試合開始前には、スタンドに「THANK YOU 2004-2022 GO TO 2023」の人文字が浮かび、来季から主戦場となる新球場「エスコンフィールド北海道」への期待をあおった。新球場の開幕投手には「左のエース」と認めた加藤を指名した。「来年は(競争は)ない。固定メンバーは頭の中にある」。「北海道日本ハム」の1つの時代が終わり、間もなく新章が幕を開ける。【中島宙恵】

◆ロッテ・藤原恭大外野手(22)が「2番・左翼」で先発出場し、右翼席に今季1号ソロを放った。0-2の四回、先頭で上沢の高めに浮いた5球目を仕留めた。2021年8月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の一発に、「打ったのはカットボールです。久しぶりだったので、素直にうれしかったです。チームも逆転できたので、何とかこの試合に勝ちたいです」と、球団広報を通じてコメントした。

◆ロッテ・山口航輝外野手(22)が「7番・右翼」で先発出場し、左翼席に15号2ランを放った。4点を奪った四回なおも無死一塁。相手先発、上沢の3球目をたたいた。22日のオリックス戦(京セラドーム)以来の一発に、「打ったのはカットボールです。ホッとしたっていうのが大きいです。少し詰まっていたけど、案外飛んでくれました」と、球団広報を通じてコメントした。この回先頭で、同学年の藤原恭大に続く一発。「札幌ドームの思い出は、恭大が打ったときに自分も打っているイメージがあります。今日もそうなりましたしね」と目尻を下げた。

◆パ・リーグ打率1位の日本ハム・松本剛外野手(29)が七回2死一塁で代打で出場し、規定打席に到達した。ロッテ・岩下に対し、1ボールからの2球目143キロ直球を捉えたが、遊ゴロに。前日には「最後何とか1本打って、3割5分で終わりたいという気持ちは強いです」と意気込んでいた松本。規定に到達し、打率は・349となった。

◆ロッテ・井上晴哉内野手(33)が「5番・一塁」で先発出場し、左翼席に7号3ランを放った。1点を追加し、7-3となった七回なおも2死二、三塁。4番手・吉田の4球目を捉えた。四回は同点となる右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、この回一挙6得点で逆転。球団広報を通じて「打ったのはストレートです。美馬さんの10勝目がかかっているし、みんなでつないで逆転することができてよかったです」とコメントしていた。

◆日本ハムが試合後、札幌ドーム最終戦セレモニーを行われ、杉谷が巧みな〝司会者ぶり〟を発揮した。選手会長の近藤の挨拶が終わり、記念撮影後に場内一周の流れになると、マイクをもって自ら「杉谷です」と切り出した。その後、「まずは鉄腕宮西さんから」とコメントを頂戴すると、さらに「近くにいるので清宮選手にも」「ファンの皆さんを代表して今川選手にも一言」...と松本、野村らも続け、次々と選手らにマイクを回してコメントを集めてファンを沸かせていた。

◆日本ハムは先発の上沢が4回6失点と崩れるなど、本拠地最終戦を白星で飾れなかった。来季から新球場「エスコンフィールド北海道」を本拠地として戦う日本ハムにとって、札幌ドームで最後のホームゲーム。寂しさ、高揚感、様々な思いが交錯する最後の一戦の幕が上がった。この日、場内には客席いっぱいに「THANK YOU 2004―2022 GO TO 2023」の文字が浮かび上がった。2004年に「北海道日本ハムファイターズ」と生まれ変わり、本拠地を札幌ドームに移転。06、16年の日本一、07年のリーグ優勝など、数々の名勝負に彩られてきた―。北海道移転が決まった04年から現役引退までの3年間をプレーした新庄監督も、球団史に名を刻んだ一人だ。「札幌ドームの1発目、僕がここでプレーさせてもらって。最後にまたここでユニホームを着て、グラウンドに立っていられる。いろんな歴史、スーパースターが生まれた場所。思い出はめちゃくちゃありますね」天井からミラーボールに乗っての登場、『秘密戦隊ゴレンジャー』のマスク着用など、かぶりものパフォーマンス...。枚挙に暇がない〝新庄劇場〟が繰り広げられた場所でもある。思い出深い球場での最後の一戦へ「昨日みたいな面白くない試合(14―0の大勝)は見せたくない。最後接戦、サヨナラ勝ち、という戦いを見せたい」と意気込んでいたビッグボス。来季、戦いの場は変わっても、ドラマは続く。

◆日本ハムが試合後、札幌ドーム最終戦セレモニーを行った。セレモニーのはじめ、観客が座席に設置された「札幌ドーム最終戦観戦証明書」を掲げると、青く染まった場内に白い文字で「THANK YOU 2004―2022 GO TO 2023」の文字が浮かび上がった。セレモニー冒頭では、これまでの戦いを振り返る映像が放映された。選手会長でこの日一回に先制2ランを放った近藤があいさつ。「札幌ドーム最終年、この場所でファイターズは数々の名場面を生み、世界に誇れる先輩、後輩がプレーしてきました。ここ数年は悔しいシーズンを過ごしてきましたが、エスコンフィールド北海道で新たな歴史をつくるのは、ここにいる選手一人ひとりです。より一層自覚と責任を持ち、来年に向かっていきたいと思います。最後になりますが、北海道日本ハムファイターズのファンの皆さん、たくさんのご声援、ありがとうございました。そして札幌ドーム関係者のみなさん、19年間にわたりファイターズを支えてくださりありがとうございました」と感謝を表し、頭を下げた。チームはマウンド付近で記念撮影を行った。

◆ロッテの美馬は自身6連勝で2年ぶりの2桁勝利を挙げた。一回に近藤から2ランを浴びて先制を許したが、二回以降は大きく崩れることなく5回?を3失点にまとめた。打線の大量援護にも恵まれ「たくさん援護してもらって、何とか勝っている状態で次の投手に回せて良かった」と安堵した。今季限りで日本ハムの本拠地としての役目を終える札幌ドームでの最終戦で記念すべき白星を挙げた。「最後に勝てたのは残ることだし良かった」と笑顔で語った。

◆日本ハムは試合後、札幌ドーム最終戦セレモニーを行った。新庄剛志監督(50)は集まったファンの前でスピーチし、来季も指揮を執ることを宣言。全文は以下の通り。「今年は悔しくて、悔しくて、たまりませんでした。試合に勝てなかったから、悔しかったわけではありません。目をギラギラして試合に臨んだ選手が、チャンスで打てなかったり、ピンチで打たれたり、その姿を見て、ものすごく悔しかったです。開幕してから数カ月がたち、周りから『お前のめちゃめちゃな考えで、めちゃくちゃな采配で選手をおもちゃにするな』『ファンは宝物と言っていながら勝つ気ねぇじゃねぇか』『ファンは勝ちが見たいんだ』『頼むからやめてくれ』『なんであの選手を使わないんだ』『もうちょっと勉強しろ』。そういう毎日を過ごしました。でも選手を成長させるために1年間、ぶれずにやり通しました。しかし、結果はファンを悲しませた断トツ最下位です。この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に本当に短い1年でしたけど、今シーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました。(ユニホームを脱ぎ、マウンドに置き、退場)(ファンから自然と拍手が沸き起こる)「SHINJO」のユニホームを着て再度登場。今日の午後4時に、川村社長から呼ばれ、希望でしかない、ファイターズの指揮を来年もとってほしいと言われました。その返事は、まだしてません。まずは今日ここに来てくれているファンのみんなに聞きたいと思います。来年新庄剛志で、エスコンフィールドで監督、指揮を、とってもいいですか? たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいやつです。畑オーナー。川村社長。今返事をします。よろしくお願いします。来年からエスコンフィールドに移動します。来年の大事な開幕戦は左のエース、加藤投手に任せたいと思います。来年は2位も6位も、一緒です。日本一だけを目指して、ぶれずに戦っていきたいと思います。皆さんついてきてください。今日は本当にありがとうございました。札幌ドームありがとう!」

◆日本ハムは本拠地・札幌ドームでの最終戦を勝利で飾ることができず。試合後に新庄剛志監督(50)は集まったファンの前でスピーチし、来季も指揮を執ることを宣言。さらに来年の開幕投手に加藤貴之投手(30)を指名した。スピーチで新庄監督は最下位に沈んだ責任は監督にあるとし、「今シーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました」とユニホームを脱いでマウンド上に置いて退場。ファンから自然と拍手が沸き起こると、「SHINJO」のユニホームを着て再度登場し、「来年新庄剛志で、エスコンフィールドで監督、指揮を、とってもいいですか?」などと続投を宣言した。ツイッターでも「BIG BOSS」「SHINJO」「新庄監督」「開幕投手」などの関連ワードが軒並みトレンドの上位を独占。"BIGBOSS"改め"SHINJO"監督の誕生にファンは「BIGBOSS辞めたかと思ったらSHINJOになった~」「BIG BOSSやっぱりエンターテイナーやな??」「BIGBOSS退任で新庄監督就任は草」「最高やろ!!!」「新庄監督継続で良かったー安心したわ」「最初から最後まで本当にパフォーマンスでハラハラさせてくれるw」と大盛り上がりを見せていた。

◆日本ハムは28日の札幌ドーム最終戦後にセレモニーを行い、新庄剛志監督(50)が来季の続投を発表した。登録名のBIGBOSSを新庄剛志に改めて臨むことを明かした指揮官。爆笑会見の主な一問一答は以下の通り。――札幌ドーム最終戦「今日は初回から、あまり集中できてなかったかなぁ...俺が。最後のセレモニーが気になって、途中からああいうゲームになったから、もうそっちに切り替えて。申し訳なかったですね。今日は、最後の最後で本当に面白い試合を見せたかったんですけど...。それも僕のせいで。全てはね」――札幌ドームの思い出「札幌ドームで入団会見をさせてもらって、2004年。で、周りを見渡した時に『うーわ、こんな広い球場を満員にしたいな』というのと同時に『満員にできるのかな』って。北海道は(当時)巨人ファンが95%。なんとかこの巨人ファンをファイターズファンに持ってこられたら満員にできると思って。結局1年目から満員にさせられたというか...あの時の自信は凄く大きな自信につながりましたね」――選手としても札幌Dを満員にし、監督としても満員にした「今季何回目? 2回目か。来年は最低でも20。そのためにはね、チームが勝っていないと球場に足を運べないと思うので。開幕から気合い入れて、開幕から30試合が本当の勝負だと思う。今年1年で土台はできたので、楽しみにしていますね。――セレモニーも「『BIGBOSSのユニホームを脱ぎます』って言った時、『えー?!』って言って?! と思いました(笑)。あれ? そうでもないの? って。さぁ、考えていたこと切り替えないといけないって。慌てて切り替えました。はい」――いつから考えていた「1週間...、10日前くらいですかね。BIGBOSSのユニホームを脱ぐのは寂しさとかより、真剣勝負。来年。新庄剛志でいきたいなという気持ちがあるので。BIGBOSSってちょっと、ちゃらけてません?(笑)。でもいいんです。来年ちゃらけられないから。船長にしようかな、新庄にしようかなって悩んだんですけど、はい。新庄で」――2006年ぶりにSHINJOのユニホーム。気持ちは「引き締まりますよ。ね。新庄監督...。意外とね、恥ずかしかったんですよ。リクエストの時。『ビッグボスからリクエストがあります』って。恥ずかしいやん、やめてやって感じでしたからね(笑)。来年から『新庄監督から...』ってなるから。ちょっとくすっと笑ってたでしょみなさんも。最後の方は慣れていたけど」――続投も発表した「今日ね、川村社長と最後、言ったんですけど来年、よろしくお願いしますということを言われて。『ちょっと待ってください、みんなに確認取りたいです』と。で、みんなに確認とったら『ワーッ』て言ってくれたので、安心しました。あそこで『おつかれさーん!』って言われたら『ストーップストーップストップ!思ってたんとちゃう!』と言おうと思って(笑)」――先ほどを持って続投決定に「みんな知ってたでしょう。大体わかったでしょ、ね。まあまあ、80%くらいはバレてるなと思いながらやりました」――その後には来季の開幕投手も発表がありました。「そりゃもう、来シーズンはうちだけが開幕戦が1試合早め? 1日早め。そりゃもう加藤君以外に考えられないでしょう」

◆日本ハムは試合後、札幌ドーム最終戦セレモニーを行った。新庄剛志監督(50)は集まったファンの前でスピーチし、来季も指揮を執ることを表明。さらに来年の開幕投手に加藤貴之投手(30)を指名した。新庄監督は26日に投稿したインスタグラムで本拠地・札幌ドームでの最終戦となる9月28日のロッテ戦で「皆様にご報告があります」と予告し、注目を集めていた。ツイッターの一部ユーザーからは、26日のインスタに投稿された写真の中に開幕投手のヒントが隠されていたのではないかと指摘する声が上がっている。写真の中で新庄監督は背番号「1」のユニホームを着用。左手を体の後ろに回して札幌ドームを眺めているが、左手をよく見ると親指を折り曲げて「4」の数字を指で作っており、それぞれの数字を合わせると開幕投手に指名された加藤投手の背番号「14」となるのだ。新庄監督の真意は定かではないが、ファンからは「なるほど、背番号の1と手の4で14か」「背番号1 手で4 もうすでにこの時点で開幕投手発表しててんな」「背番号1と手の指4で14番って事だったんだーーー!!!」「あのインスタの投稿の時点で加藤が開幕投手っての匂わせてたんやなぁ...!」「めちゃくちゃヒント出してた笑笑」などの反応が上がっていた。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が28日、今季の本拠地最終戦となったロッテ戦(札幌ドーム)後のセレモニーで来季続投を自ら発表した。チームは来季から新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)に本拠地を移転する。また、BIGBOSSはサプライズで〝日本一早い来季開幕投手〟を発表。左のエース、加藤貴之投手(30)を指名した。笑いあり、涙あり、サプライズあり...。新庄監督は本拠地最終戦のセレモニーで4万1138人を熱狂に包み込んだ。BIGBOSSの〝電撃退任〟を発表すると、この日午後に球団から来季の続投要請を受けたことを明らかにし、自ら続投を発表した。「この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に短い1年でしたけど、今シーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます」暗転した場内で一人、スポットライトを浴び、マウンド付近に登場。今季の戦いを振り返り、最下位に沈んだ戦いを反省した。続投を確信していた観客は突然の〝退任発表〟に無反応。さすがの新庄監督も「『えー!』って言って、と思いました」と差し込まれたが、エンターテイナーはめげなかった。BIGBOSSのユニホームを脱ぎ、丁寧にマウンドへ置き、退場。ファンの〝アンコール〟を待った。盛り上がりが最高潮になったところで、今度は「SHINJO」のユニホームで再登場。「来年、指揮を執ってもいいですか?」と声を張り、新球場「エスコンフィールド北海道」で迎える来年3月30日の開幕戦の先発に史上最速で加藤を指名した。「来年は2位も6位も一緒です。日本一だけを目指してぶれずに戦っていきたいと思います。皆さんついてきてください。札幌ドームありがとう!」登録名変更は「真剣勝負」の決意を示すためという。現役時代に暴れ回った札幌ドームに別れを告げ、新球場で第2章が幕を開ける。(箭内桃子)★'04開幕で始球式の佐藤光波さんがラストピッチ 2004年4月の札幌ドーム開幕戦で、始球式を務めた佐藤光波さん(当時小学2年)が、19年の時を経て、ラストピッチセレモニーで登板した。マウンド手前からサウスポーで捕手役の近藤にワンバウンド投球。「札幌ドームは北海道の人の温かさが感じられてみんなで一つになって応援できる、とても素晴らしい場所。北広島の新球場に行って、何十年後かに場所が変わってしまうことがあっても、みんなが惜しむようなすてきな場所になってほしいと思います」と目を輝かせた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74632 0.540
(-)
M3
(-)
4541
(-)
458
(-)
104
(-)
82
(-)
0.256
(-)
3.070
(-)
2
(-)
ORIX
74652 0.532
(-)
1
(-)
2481
(-)
453
(-)
89
(-)
62
(-)
0.246
(-)
2.840
(-)
3
(-)
西武
71673 0.514
(↑0.003)
3.5
(↑0.5)
2459
(+1)
443
(-)
116
(+1)
59
(-)
0.230
(-)
2.760
(↑0.02)
4
(-)
楽天
69683 0.504
(↓0.003)
5
(↓0.5)
3526
(-)
507
(+1)
100
(-)
97
(-)
0.244
(-)
3.440
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
68721 0.486
(↑0.004)
7.5
(↑0.5)
2493
(+11)
529
(+3)
96
(+3)
130
(+2)
0.230
(-)
3.390
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
58813 0.417
(↓0.003)
17
(↓0.5)
1459
(+3)
532
(+11)
100
(+1)
93
(-)
0.234
(-)
3.470
(↓0.05)