オリックス(★1対6☆)楽天 =リーグ戦24回戦(2022.09.27)・京セラドーム大阪=
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楽天
0221001006800
ORIX
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勝利投手:則本 昂大(10勝8敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(11勝8敗0S)
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◆楽天は2回表、ギッテンスの適時打などで2点を先制する。その後は3回に島内と辰己の適時打で2点を加えると、4回には浅村が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・則本が9回1失点の完投で今季10勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天則本昂大投手(31)は、オリックス吉田正尚外野手に対して通算68打数30安打、3本塁打で被打率4割4分1厘。30打席以上対戦している打者では、最も被打率が悪い。9月に入って打率4割3分5厘と絶好調の天敵を抑えられるか。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が、自己最短の2回2/3で4失点して降板した。初回は3者凡退で立ち上がったが、2回1死から鈴木大に死球を与えると、辰己、ギッテンスに連打を浴び1点を失う。さらに茂木の犠飛で2失点目。その裏に味方打線が1点を返してくれたが、3回も立ち直れず、2死二塁から島内に左翼線を破られ、さらに2死一、二塁から辰己にも中前適時打を浴びた。ソフトバンクと激しく優勝を争う最後の勝負どころ。ベンチはここで宮城をあきらめ比嘉をマウンドに送った。宮城は「大事なゲームなのに申し訳ないです」とコメント。落胆ぶりを隠せなかった。

◆2位オリックスは宮城大弥投手(21)が誤算だった。自己最短の2回2/3で4失点KO。「大事なゲームなのに申し訳ないです...」と絞り出すしかなかった。11勝左腕は2回に死球から2失点で先制された。3回も四球が絡んだ。プロ3年目で50試合目の節目。すべて先発を任されてきたが、5回を投げ切れなかったのは今年7月22日のソフトバンク戦(3回3失点)と今回の2度だけ。飛び抜けたゲームメーク能力を誇る宮城の乱調は、優勝争いの特異なムードを物語る。3番手の本田も2四球から失点した。合計で9与四死球の投手陣に、中嶋監督は「重圧に負けちゃったのかな。最近は全然そういうことなく、攻めていたんだけど。重圧がかかる中で、しっかり腕を振らなきゃいけないが、それができなかった。経験と言われたら経験かもしれない」と険しい表情を見せた。ソフトバンクと1ゲーム差は変わらないが、マジックを減らしてしまった。オリックスの最短優勝は10月1日になり、30日の本拠地最終戦での胴上げはかなわなくなった。その30日はエース山本で必勝を期す。残り2試合。「選手に求めるものは」と聞かれた中嶋監督が力を込めた。「あと2つ、悔いなくやるしかない。自分の野球人生でこの先、ああいうことがあったなとしっかり覚えていかなきゃいけない。何が悪いとか、今日が悪いとか言っても始まらない」。連覇への挑戦は、いよいよ待ったなしだ。【柏原誠】

◆楽天則本が、今季初の完投勝利でチームを救った。初回からアクセル全開。1回1死走者なしでオリックス太田に対しては、カウント1-2から外角156キロ直球で空振り三振。今季最速の球でねじ伏せた。「勝つしかないので、チームが勝てるような投球をしたいなと思います」。エースとしての責任感を体現した。チームは試合前まで西武と0・5差の4位。CS進出へ、1つも負けられない。今季はこれまで9勝8敗、防御率3・72。新型コロナ陽性判定で離脱も経験した。なかなかチームを勝利へ導くことができずにいたが、レギュラーシーズン最後の先発登板で、"らしさ"を取り戻した。2回に2安打で1失点も、それ以外はオリックス打線を完全に封じ、3安打1失点。昨年9月9日・日本ハム戦(札幌ドーム)で完封勝利を挙げた以来の完投で、2年連続8度目の2ケタ勝利に到達した。チームは前夜に優勝の可能性が完全消滅。この日も負けたら自力でのCS進出の可能性が断たれる正念場で、エースが躍動した。○...打線が序盤から則本を援護した。2回1死一、三塁でギッテンスが中前適時打を放ち、茂木が左犠飛。2点を先制すると、3回も2得点。7回1死二塁ではギッテンスが再び中前適時打。2打点で勝利に貢献した。今季骨折で長期離脱を経験した助っ人は「しっかり自分のやるべきことをして、打球を前に飛ばせば『何かいいことが起きる! 』と思うので、しっかりボールを捉えていきたい」と闘志を燃やした。▽楽天石井GM兼監督(則本の投球に)「出だしからすごく精度の高いボール投げてくれた。質の高いボールをしっかりと1球目から最後の100何球目まで投げてくれたのかなと思います」

◆試合後、定年のため今季限りで引退する飯塚富司審判員(60)に、オリックス中嶋監督から花束が贈られた。一塁塁審を務めた飯塚審判員は、この試合が今季最後の出場。試合が終わると、ラストプレーの記念球を受け取った。83年ドラフト3位で阪急に入団し、86年のドラフト3位で入団した中嶋監督とは同時期にプレーした元チームメートだ。横浜移籍を経て96年限りで現役引退後、審判員に転身、26年務めた。中嶋監督と握手を交わした飯塚審判員は「うれしいですね。こんなふうに祝っていただいて」と感謝。「60歳までできたのも諸先輩方のおかげです」と話した。審判員として昨季まで1397試合に出場している。

◆オリックス守護神の平野佳が帰ってきた。18日に体調不良を訴え、特例2022対象選手で出場選手登録を外れていた。15日の日本ハム戦以来の登板は、5点ビハインドの9回に7番手だった。12日ぶりと間隔は空いたが、最速150キロを計測、3者凡退に片付けた。中嶋監督は「無事に投げられた。いるだけで、みんなの薬。安心の材料」と話した。平野佳は、ここまで47試合に登板し2勝2敗28セーブ、防御率1・40の成績を残している。

◆先発したオリックス・宮城大弥投手(21)が2回2/3を5安打4失点で自己最短KOされた。一回は三者凡退と上々の滑り出しを見せたが、二回。1死から鈴木大の死球を与え、辰己には右前打。一、三塁のピンチとされ、ギッテンスに中前へ先制打を浴びた。続く茂木には左犠飛で2点を失う。1─2の三回にも2失点。重圧のかかる一戦で先発としての役割を果たすことができず、宮城は球団を通じ、「大事なゲームなのに申し訳ないです」とコメントを寄せた。チームは試合前の時点で首位のソフトバンクとは1ゲーム差。逆転でのリーグ優勝へ負けられない一戦が続く中、劣勢の展開となっている。

◆ソフトバンクに次ぐリーグ2位の520得点(26日時点)を誇る楽天打線が序盤から爆発した。オリックス先発の宮城を今季最短の2回?でKOした。「7番・DH」で出場したギッテンスが先制の中前適時打を放ち声を弾ませた。「久しぶりのスタメンでチームにとって大事な試合で先制できて個人としてもチームとしてもうれしいよ」二回1死一、三塁。フルカウントから外角直球をコンパクトに振り抜き、中間守備の二遊間を破った。9月13日のオリックス戦(楽天生命パーク)以来、11試合ぶりのスタメン起用でベンチの期待に応えた。この回、茂木の左犠飛で1点を加え、四回には島内の左翼線適時二塁打で3-1。続く鈴木大が四球で2死一、二塁とし、最後は辰己がとどめを刺した。「つなぐ意識で打席に入りました」と1ボールから129キロのスライダーを中前へはじき返し、宮城を降板させた。27日に日本ハム戦との今季最終戦(札幌ドーム)に競り負け、リーグ優勝の可能性が完全に消滅した。それでも石井監督は「まだもう一個(クライマックスシリーズ進出の)目標というものをしっかりと明確に持って戦っている。チームでしっかりとスクラムを組んでそこを達成できるように」とファイティングポーズは崩さなかった。指揮官の言葉に呼応するようにナインが躍動した。3位西武と0・5ゲーム差で離れない。今季あと4試合。CS生き残りをかけた戦いは続く。

◆リーグ連覇を目指すオリックスは、宮城大弥投手(21)が2回?を投げて4失点降板。痛い1敗を喫した。一回は三者凡退と上々の滑り出し。だが二回だった。1死から鈴木大に死球を与え、辰己の右前打で一、三塁のピンチ。粘りたい場面でギッテンスに中前へ先制打を浴び、続く茂木には左犠飛。1点の援護点をもらった1─2の三回にも2失点。中嶋監督は比嘉への継投を決断し、宮城は2回?を4失点で自己最短KOとなった。打線は則本昂大投手(31)の前に3安打。1差で追う首位ソフトバンクが西武に敗れただけに、痛恨の黒星。残り2試合。やり切れない敗戦となった。

◆オリックスの平野佳が体調不良から復帰した。九回に7番手で登板し、三者凡退に抑えた。18日に体調不良を訴え、新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手として出場選手登録を外れていた。頼れるベテランが戦線に戻り、中嶋監督は「無事に投げられるというのは、(選択肢が)広がる。いるだけでみんなの安心の材料」と話した。(京セラ)

◆日本野球機構(NPB)の飯塚富司審判員(60)が審判員として最後の試合を迎えた。一塁塁審として出場。試合後には選手時代にチームメートだった中嶋監督から花束を渡された。

◆11試合ぶりに先発出場した楽天のクリス・ギッテンス内野手(28)が2安打2打点と活躍した。二回1死一、三塁ではフルカウントからオリックス先発、宮城の直球を一閃。「前に飛ばせば何かいいことがが起きると思った」と中前へ先制打を運んだ。ベンチの起用に応え、「久しぶりのスタメンでチームにとって大事な試合で先制できて、個人としてもチームとしてもうれしいよ」と笑顔だった。

◆楽天・則本昂大投手(31)が9回3安打1失点で今季初完投。昨年の11勝に続き2年連続の10勝に到達した。「行ける所までと思って投げていた結果、完投できたので良かった」。二回に先頭・吉田正の二塁打を足場に1失点したが、その後はまったく危なげなし。106球で9回を投げ切った。石井監督は「質の高い球をしっかりと1球目から最後まで投げてくれた」と絶賛した。3位西武と0・5ゲーム差は変わらず。28日の直接対決を含めて、残り4試合となった。

◆リーグ連覇に向けて絶対に負けられない。一戦も落とせないという重圧に、オリックスの若手投手陣は打ち勝つことができなかった。痛い敗戦後、中嶋監督が渋い表情を浮かべた。「プレッシャーのかかるなかなんですけど、圧に負けちゃったのかな、というのはある」期待を寄せて送り出した先発の宮城が、2回?を5安打4失点で自己最短KO。3番手の本田、5番手の山崎颯も1点ずつ失った。先発も含め計7人の投手を投入したが、合計で9与四死球。「重圧のかかるなかでしっかり腕を振っていかないといけないなかで、それができなかったというのは経験と言われたら経験かもしれないですし」と指摘した。1ゲーム差で追う首位のソフトバンクも西武に敗れた。逆転優勝に向け、残り2戦はなんとしても勝ちたい。指揮官は「あと2つしかないんで。思い切ってやるしかない」と奮起を求めた。連覇へ厳しい状況は変わらないが、まだ可能性はある。すべてを出し尽くし、戦い抜く。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74632 0.540
(↓0.004)
M3
(↑1)
4541
(+1)
458
(+4)
104
(+1)
82
(-)
0.256
(-)
3.070
(-)
2
(-)
ORIX
74652 0.532
(↓0.004)
1
(-)
2481
(+1)
453
(+6)
89
(-)
62
(-)
0.246
(↓0.001)
2.840
(↓0.02)
3
(-)
西武
70673 0.511
(↑0.004)
4
(↑1)
3458
(+4)
443
(+1)
115
(+1)
59
(-)
0.230
(-)
2.780
(↑0.01)
4
(-)
楽天
69673 0.507
(↑0.003)
4.5
(↑1)
4526
(+6)
506
(+1)
100
(-)
97
(+2)
0.244
(-)
3.460
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
67721 0.482
(↓0.004)
8
(-)
3482
(-)
526
(+14)
93
(-)
128
(-)
0.230
(-)
3.400
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
58803 0.420
(↑0.004)
16.5
(↑1)
2456
(+14)
521
(-)
99
(+2)
93
(-)
0.234
(↑0.002)
3.420
(↑0.02)