1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 7 | 2 | 1 |
西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:髙橋 光成(12勝8敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝5敗31S)) 敗戦投手:石川 柊太(7勝10敗0S) 本塁打 |
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◆西武が3連勝。西武は初回、山川の40号2ランが飛び出し、幸先良く先制する。そのまま迎えた5回裏には、2死満塁から愛斗が2点適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・高橋光成が7回1失点の好投で今季12勝目。敗れたソフトバンクは、打線がつながりを欠いた。
◆この男には、やっぱりアーチが似合う。西武山川穂高内野手(30)が3年ぶり3度目となる40号の大台に乗せた。1回2死一塁。ソフトバンク石川の137キロフォークを角度よく捉えた。両手に残る久々の心地よい感触。左中間席へ40号2ランをたたき込んだ。39号を放ったのは12日ソフトバンク戦。9試合ぶりの1発だった。「40本という数字はずっと意識していました。別に誰かに課されたということでもないのですけど」と安堵(あんど)の表情も入り交じりながら言った。3度の40発は球団最多で秋山、カブレラ、中村に並ぶ4人目となった。有言実行のアーチでもあった。「言霊がある」という。試合前の円陣。ナインの前で宣言した。「今日、ホームラン打ちます」。その言葉を第1打席で現実にした。24日日本ハム戦では「全員安打を打ちましょう」と鼓舞し、先発全員の16安打で快勝した。これで山川が円陣で声を出すと3連勝にもなった。「打てないのが続けば、全部受け止めないといけない」と言い、「4番の宿命」と捉える。その成績が勝敗に直結するのが4番。9月は自身の不振と重なるように、チームも首位争いから脱落した。そして、この日は先制弾が効いた。チーム全体では7安打だったが、主導権をしっかり握った。残りは3試合で3位をキープ。28日は0・5ゲーム差の4位楽天との直接対決を迎える。CS進出へ-。「明日(28日)もホームランを打ちます」。言霊を大事にする主砲はお立ち台で宣言した。【上田悠太】山川が18年47本、19年43本に次いで3度目の40本塁打。シーズン40本塁打の回数は王(巨人)の13度が最多で、通算3度以上は17人目。西武で3度は85~87年秋山、01~03年カブレラ、08、09、11年中村に並ぶ最多記録だ。18、19年のパ・リーグは40本以上が山川しかおらず、今季のパ・リーグも山川1人が濃厚。リーグで1人だけ40本到達が3度は、通算13度のうち9度の王、通算5度のうち4度の野村(南海)に次いで3人目になる。○...高橋は7回6安打1失点で自己最多となる12勝目をマークした。失点は7回のデスパイネのソロだけ。群馬・沼田市の実家である「高橋りんご園」を経由した観光ツアーの客が訪れる前で、エースの投球を見せた。「1点をやらないように丁寧に低めに投げた」と笑顔。お立ち台で「高橋りんご園で待ってます」とアピールした。▽西武辻監督(3年ぶりの70勝到達。28日は楽天と直接対決)「負け越しは避けたな。あとは貯金だけだ。(楽天に)負けたら終わりじゃない。勝ったら(CSに)ぐっと近づく。そういう意味でもいろんなことをプラスに考えていく。恐れず、思い切りやってくれれば」
◆ソフトバンクは西武に敗れ、連勝は3で止まった。2位オリックスが敗れたため、優勝マジックは1つ減って「3」。最短優勝は30日。手に汗握る混戦となっているパ・リーグ。直近では14年10月2日にソフトバンクが最終戦でオリックスをサヨナラで下し、優勝した例がある。直近10年のパ・リーグ優勝決定日は以下の通り。12年...10月2日、日本ハム。2位西武がロッテに敗れたため、日本ハムの3年ぶり6度目のリーグVが決まった。13年...9月26日、楽天。楽天が球団創設9年目でリーグ初制覇。先に2位ロッテが敗れ、優勝マジック「1」で迎えた西武戦で勝利した。14年...10月2日、ソフトバンク。シーズン最終戦で3年ぶりのパ・リーグ優勝。5連敗で迎え、勝てば優勝が決まる「10・2」。オリックス戦を延長10回1死満塁、松田のサヨナラ打で制した。15年...9月17日、ソフトバンク。マジック「1」で迎えた本拠地西武戦で5-3。連覇を決めた。16年...9月28日、日本ハム。現エンゼルス大谷翔平投手が、被安打1の完封。西武を下し、4年ぶり7度目の優勝を決めた。17年...9月16日、ソフトバンク。マジック1で迎えた西武戦で圧勝。2年ぶりの優勝。18年...9月30日、西武。優勝マジック1で臨んだ日本ハム戦には敗れたが、2位ソフトバンクも敗れ、10年ぶりの優勝が決まった。19年...9月24日、西武。最大8・5ゲーム差からの大逆転劇。最後はロッテを12-4で下し、連覇を果たした。20年...10月27日、ソフトバンク。ロッテに勝利し、3年ぶりの優勝。同年はコロナ禍で開幕が約3カ月遅れた。21年...10月27日、オリックス。2位ロッテが敗れ、試合のなかったオリックスの優勝が決定した。同年は東京五輪開催のため、1カ月の中断期間を挟んだ。
◆ソフトバンク今宮健太内野手(31)の8号2ランは幻になった。1-4の9回1死一塁。西武増田の直球を左翼方向に引っ張った。飛距離は十分。ポール際の当たりで、1度はホームラン判定とされて今宮もダイヤモンドを1周したが、審判団が集まって協議。リプレー検証となり、球場はざわついた。数分後に審判団が出てきてファウルと判定。打ち直しとなった今宮は空振り三振に倒れた。2死一塁となり、続く柳町は二ゴロに倒れて試合終了。1得点に終わり、連勝は3で止まった。藤本監督は「打つ方は水物だから。毎回4点も5点も取れるわけない」と、打線を責めることはなかった。
◆ソフトバンクは連勝3でストップ。先発の石川が5回6四球で4失点と荒れ、試合の流れをつかめなかった。藤本博史監督(58)は「ちょっと、無駄な四球が多かったね。四球から得点というケース、警戒している選手に打たれたらね、流れが来ないよね。そういうところです」と振り返った。石川は初回2死から森を四球で歩かせると、続く山川に左越えの先制2ランを被弾。5回には申告敬遠を含む3四球などで2死満塁のピンチを迎えると、愛斗の適時打で2点を追加された。石川は自身初の10敗目。この日の6四球を加えて、計57四球は両リーグワーストの数だ。「今日はすべて自分の責任です。本当に申し訳ない」。短い言葉で、敗戦の責任を背負った。試合前時点で藤本監督は「オリックスは全勝すると考えてこっちは戦っていかないといけない」と話していた。1敗が大きく響く状況だったが、2位オリックスも敗れたため、優勝へのマジックは1つ減って「3」となった。指揮官は「試合がなかったということで。そうでしょ。両方とも負けたんやから」と前向きにとらえた。チームは26日に本拠地での今季最終戦を終え、この日から最後の遠征に出た。今後も仙台、所沢、千葉と転戦しながらの厳しい戦いが待っている。藤本監督は「切り替えていくしかないんで。切り替えて、残り4試合、全力で行くだけです」。黒星は引きずらず、栄光へ突き進む。【山本大地】○...今宮の"特大2ラン"は幻となった。1-4の9回1死一塁。増田の直球を左翼ポール際に引っ張り、飛距離は十分だった。1度はホームラン判定とされて今宮もダイヤモンドを1周したが、審判団が集まって協議。リプレー検証となり、数分後にファウルに判定が変更された。入っていれば1点差に詰め寄っていただけに、藤本監督もベンチで悔しそうな顔。打ち直しとなった今宮は空振り三振に倒れた。○...デスパイネが4試合ぶりの13号ソロを放ち、一矢報いた。0-4の7回先頭で、高橋の初球カットボールをバックスクリーンへ。「ビハインドの場面で、何とか流れを変えようと打席に入ったよ。いいスイングでとらえることができたね」と振り返った。これで5試合連続安打。負けられない残り4試合で、調子を上げてきた助っ人大砲が頼もしい。▽ソフトバンク周東(セーフティーバントなどで今季2度目の1試合3安打)「自分は結果が出てない。なんとかチームが点を取れるようにと考えたら、ああいうこと(バント安打)も増やしていかないといけない」
◆ソフトバンク・長谷川勇也打撃コーチ(37)が試合前にオンラインで取材に応じた。現役時代に通算1108安打を放ち、何度もポストシーズンを戦っていた打撃職人は、メンタル面の重要性を強調した。主な一問一答は以下の通り。--26日のロッテ戦(ペイペイドーム)では相手先発が佐々木朗だったが勝利。この日は高橋だが、チームとして一丸となっている雰囲気「本当にきのうのゲームの健太(今宮)が打って、ベンチの喜びを、あそこがあらわしていますよね。一つになっているなと感じます」--26日は6安打で2点。足も絡めていたが、ここにきて幅を感じるような攻撃だった「打撃コーチとしてはたくさん打って点を取ってもらうのが理想ですけど。こればかりは全部が全部、打てるものではない。何とか『ことを起こす』意識は、きのうの選手の姿から見て取れた。同様に『ことを起こす』意識を強く持って。簡単に終わらない気持ちを持って挑んでくれたら」--「ことを起こす」とは「打席に入って、球際の粘りというか。打撃でも球際があると思うので。食らいつく姿があった。追い込まれてからも球数をという姿もあったし、簡単に三振しないぞというか。ほぼ短期決戦の戦い方になってきているので。すごく重要だと思います」--ポストシーズンのような雰囲気、緊張感を選手も持っている「緊張感もありますけど各打者が集中して、主力どころがぐいぐい引っ張ってくれて、三森や佑京(周東)もくっついているので。すごくいい雰囲気でできていると思います。きのうのような打った後の喜びが爆発する感じは短期決戦、しびれるゲームで勝手に起こるリアクションなので。それくらいかける気持ちも強いと感じますね」--今宮も26日、自分たちの世代が引っ張りたいと言っていた。主力選手の雰囲気は頼もしい「この先はどうやったら打てるとか、どうしたら打撃がよくなるとかというアプローチじゃなくて、試合に入り込んでいけるか。そのためにアプローチをやっていこうと。そこが、選手が今できているので。継続して今後も、試合に入っていけるように後押しできたら」--相手先発の高橋の印象を「ヒットは許してもなかなか点に結びつかせてくれない投手。要所を締めてくる投球がうまい気はしているので。きのうの佐々木朗希投手と同様に、何とか、食らいついてやっていく。技術的なところはね、はっきりこうしたらとかはないので。気持ち、メンタルでカバーして。執念、気持ちでカバーしてくれたらと思います」
◆西武・山川穂高内野手(30)が先制の40号2ランを放った。一回2死一塁で石川のフォークを左翼席中段に運び、「打てて良かった。40本、という数字はずっと意識していましたからね。このあとの打席からは、そのプレッシャーなく打席に臨めます」と笑顔で振り返った。〝大台〟到達は2019年(43本)以来、自身3度目。西武でシーズン40号を3度記録したのは秋山幸二(85-87年)、アレックス・カブレラ(01-03年)、中村剛也(08-09、11年)に続き4人目となった。
◆西武・山川穂高内野手(30)が一回に先制の40号2ランを放った。シーズン40本以上は2018、19年(47→43)以来3年ぶり3度目。40本以上を3度以上マークしたのは13度の巨人・王貞治を筆頭に17人目。西武(前身を含む)では秋山幸二(1985-87年=40→41→43)、カブレラ(01-03年=49→55→50)、中村剛也(08、09、11年=46→48→48)と並ぶ最多回数となった。
◆クライマックスシリーズ(CS)進出へ、西武の主砲が豪快な一発を放った。山川穂高内野手(30)が9月12日以来、9試合ぶりの本塁打となる先制の40号2ラン。一回2死一塁で石川の甘く入ったフォークボールを左翼席中段に運び、「打てて良かった。40本、という数字はずっと意識していましたからね。このあとの打席からは、そのプレッシャーなく打席に臨めます」と笑顔で振り返った。試合前、高山打撃コーチが「今日も山川が(円陣で)声出しをすると思うので、有言実行で盛り上げていきたいですね。今日のテーマは一球入魂」と話した中、今季4戦3敗、対戦防御率0・93の石川の失投を一振りで仕留めた。〝大台〟到達は2019年(43本)以来、自身3度目。西武でシーズン40号を3度記録したのは、秋山幸二(85-87年)、アレックス・カブレラ(01-03年)、中村剛也(08-09、11年)に続き4人目となった。五回には愛斗が2点タイムリーで追加点。キャリアハイの12勝目をゲットした高橋光成投手(25)もマウンドで仁王立ちだ。25日のヤクルト優勝決定試合では、群馬・前橋育英高の3学年後輩の丸山がサヨナラ打を放ち、「すごい刺激をもらった」という。この日は自身の実家が営む「高橋りんご園」での収穫体験を行った後、ベルーナドームで野球観戦するバスツアーの開催日だった。「いいところを見せられるようにしたい」という宣言通り、7回6安打1失点と好投した。3位を死守。4位楽天とのし烈なCS争い。泣いても笑っても今季あと3試合だ。
◆ソフトバンク・石川柊太投手(30)が5回4失点で自己ワーストの10敗目(7勝)を喫した。一回2死、森に四球。続く山川には甘く入ったフォークを左翼席にまで運ばれた。バックスクリーンに「推定飛距離132メートル」と表示される40号の特大2ランで、先制を許した。二回、三回も四球を与える苦しい投球内容。三回1死一、三塁では外崎を遊ゴロ併殺に斬ったが、五回も四球から崩れた。先頭の金子に四球を与え、2死三塁から山川を申告敬遠。外崎にも四球で満塁となると、愛斗には1球目の変化球を中前に運ばれ、2点を追加された。打線は七回のデスパイネのソロの1点のみ。連勝は「3」でストップしたが、2位オリックスも敗れたため、マジックは1減の「3」となった。
◆ソフトバンクは1得点に終わり連勝は「3」でストップ。自力でマジックを減らすことはできなかったが、オリックスが京セラで楽天に敗れたことでマジックは「3」となった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。一問一答は以下の通り。--オリックスが敗戦した「試合がなかったということで。両方とも負けたんだから。切り替えていくしかないので。残り4試合。いつもいうように全力でいくだけです」--石川が5回4失点「無駄な四球が多かったね。ヒット数もね。向こうはホームランもあるけど。無駄な四球が得点というケースがあるので。警戒選手(一回2死一塁から山川に先制2ラン)に打たれたら流れがこないよね。そういうところです」--敗れこそしたが、マジックは「3」となった「次へ次へ、もう残り4試合しかないんやから。全力でいくだけですよ。全力でいってくれているけどね。打つ方は水物だから。毎回毎回4点も5点も取れるわけないし。まして、相手もエース(高橋)が投げているわけだから」(続けて)「先に点をやらないというね。投手も考えていかないといけないし。プレーボールでいきなりどかんといかれたらね。特にうちのチームは先行逃げ切り型なので。先発投手はまず先に点をやらないと考えてくれたら、残り4試合、いいゲームができるんじゃないですか」
◆1得点にとどまったソフトバンク打線で、周東が3安打と一人気を吐いた。四回の第2打席は初球にセーフティーバントを試み、投前に転がす。持ち前の俊足を生かして内野安打とし「何とか点を取れるよう、塁に出られたらと思った」と汗を拭った。六回は三遊間深くへ飛ばし、再び内野安打。八回は2番手平良の高めに浮いた変化球を左前へはじき返した。ただ、盗塁死もあり得点にはつながらず「結果は出ていない」と自分に厳しかった。
◆西武・高橋光成投手(25)が7回1失点、8奪三振で自己最多の12勝目を挙げた。CS進出へ負けられない一戦の中、「戦う準備はできていたので、全然プレッシャーはなかった」と頼もしい限り。この日は群馬県の実家が営む「高橋りんご園」での収穫体験を行った後に、本拠地で試合を観戦するバスツアーの開催日だった。お立ち台で「おいしいので、ぜひ足を運んでください」とPRも忘れなかった。
◆西武・愛斗外野手(25)が「6番・右翼」で先発し、2-0の五回2死満塁で中前2点打を放った。「打ったのはスライダー。狙ってはいなかったが体が反応した」。無死一、二塁から森が一ゴロ併殺打。チャンスを逸したかに思われたあと、山川の申告敬遠、外崎の四球と好機を作り直してお膳立てしてもらった。初球を狙い打って貴重な中押しタイムリー。3試合ぶりの打点となった。二回には二塁打を放っており、マルチ安打も3試合ぶりに記録。先制40号2ランの山川、12勝目を挙げた高橋とともにお立ち台に上がった。
◆西武・高橋光成投手(25)が7回1失点、8奪三振で自己最多の12勝目を挙げた。CS進出へ負けられない一戦の中、「戦う準備はできていたので、全然プレッシャーはなかった」と頼もしい限り。この日は群馬県の実家が営む「高橋りんご園」での収穫体験を行った後に、本拠地で試合を観戦するバスツアーの開催日だった。お立ち台で「おいしいので、ぜひ足を運んでください」とPRも忘れなかった。
◆自力ではなくとも、もう結果が全てだ。ソフトバンクは敗れこそしたものの、オリックスも敗れたことで優勝へのマジックは「3」に。藤本監督もはっきりと、力強い口調で前だけを見た。「次へ次へ、もう残り4試合しかないんやから。全力でいくだけですよ。全力でいってくれているけどね。打つ方は水物だから」先発の石川は立ち上がりで主導権を相手に明け渡した。一回2死一塁から山川に40号2ランを被弾。スコアボードに「推定飛距離132メートル」と表示される特大弾で、あっさりと先制点を献上。指揮官が「特にうちは先行逃げ切り型」というように、この2点が大きかった。五回2死満塁でも愛斗に2点中前打。6与四球で4失点と安定せず「全て自分の責任です」とざんげするしかなかった。打線も相手先発・高橋が7回1失点と好投。「毎回4点も5点も取れるわけないし。まして、相手もエース(高橋)が投げているわけだから」と指揮官。3連勝の勢いは、獅子の主砲とエースに止められた。敗戦の13分後、京セラでオリックスは楽天に1-6で敗戦した。オリックスが残り2試合で2勝すれば、ホークスは4試合で3勝1敗が必要となる。1試合も負けられないのはどちらも同じだ。29日からは楽天2連戦(楽天生命パーク)で、最短Vは30日の同戦。2022年のペナントレース、泣いても笑っても残り4試合だ。「両方(オリックスと)とも負けたんだから。切り替えていくしかないので。残り4試合。いつもいうように全力でいくだけです」ボヤキ節は一切なかった藤本監督。デッドヒートを制して、笑いたい。このナインと優勝したい。(竹村岳)
◆西武・山川穂高内野手(30)が27日、ソフトバンク24回戦(ベルーナ)で一回に40号2ランを放った。自身3年ぶり3度目のシーズン40本塁打到達で、西武では史上4人目の快挙となった。主砲の先制&決勝弾で4-1と快勝して3連勝。クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位を死守した。言霊の力だ。言ったことが本当になる。試合前の円陣。山川は輪の中心で「今日、僕はホームランを打ちます」と宣言。そして〝予告弾〟はいきなり第1打席で飛び出した。「札幌(24日)でも『先発全員安打を打ちましょう』と声出ししたら本当に達成して、今日もまた...。ちょっとビビッてます」一回2死一塁。石川のフォークボールを左翼席中段に運んだ。12日のソフトバンク戦以来、9試合ぶりの一発が節目の40号。山川は大きく息を吐き出した。「ホッとしましたね。39と40じゃ、全然違う。40本は毎年立てている目標。これだけ苦しみながら、けが(左太もも裏肉離れ)もあって40取れたのはでかい。今年一番うれしい1本かも」9月は極度の不振で試合前まで63打数11安打で打率・175と苦しんできた。19日の試合後の室内練習場。好調だった3~5月の打撃フォームを映像で見比べ、「体の回転と(球とバットが当たる)ポイントがずれていた」と、バットを一塁側に倒してゆったりトップをつくるように修正を図った。「4番は(チームの敗戦も含め)全部受け止めなきゃいけない場所。苦しい打順ですけど、それは4番の宿命。(ヤクルト)村上ぐらいの数字を出して、〝真の4番〟と言われる日が来るまで頑張れたらといつも思っています」そして、28日の楽天との最後の直接対決に向けて再び予告した。「明日もホームラン打ちます」-。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
74 | 63 | 2 | 0.540 (↓0.004) | M3 (↑1) |
4 | 541 (+1) | 458 (+4) | 104 (+1) | 82 (-) |
0.256 (-) | 3.070 (-) |
2 (-) |
ORIX |
74 | 65 | 2 | 0.532 (↓0.004) | 1 (-) |
2 | 481 (+1) | 453 (+6) | 89 (-) | 62 (-) |
0.246 (↓0.001) | 2.840 (↓0.02) |
3 (-) |
西武 |
70 | 67 | 3 | 0.511 (↑0.004) | 4 (↑1) |
3 | 458 (+4) | 443 (+1) | 115 (+1) | 59 (-) |
0.230 (-) | 2.780 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
69 | 67 | 3 | 0.507 (↑0.003) | 4.5 (↑1) |
4 | 526 (+6) | 506 (+1) | 100 (-) | 97 (+2) |
0.244 (-) | 3.460 (↑0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
67 | 72 | 1 | 0.482 (↓0.004) | 8 (-) |
3 | 482 (-) | 526 (+14) | 93 (-) | 128 (-) |
0.230 (-) | 3.400 (↓0.08) |
6 (-) |
日本ハム |
58 | 80 | 3 | 0.420 (↑0.004) | 16.5 (↑1) |
2 | 456 (+14) | 521 (-) | 99 (+2) | 93 (-) |
0.234 (↑0.002) | 3.420 (↑0.02) |
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