ヤクルト(☆8対1★)DeNA =リーグ戦23回戦(2022.09.24)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:サイスニード(9勝6敗0S)
敗戦投手:大貫 晋一(11勝8敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(18号・2回裏ソロ),中村 悠平(5号・7回裏2ラン)

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◆ヤクルトは初回、山崎の適時打で先制に成功する。続く2回裏にオスナのソロで加点すると、4-0で迎えた5回にはオスナと宮本の連続適時打で2点を挙げるなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・サイスニードが8回途中1失点の力投で今季9勝目。敗れたDeNAは、投打ともに精彩を欠いた。

◆DeNA三浦銀二投手(22)が24日、出場選手登録された。プロ1年目の今季は、開幕1軍入り。4試合に登板し、0勝0敗、防御率11・37。23日のヤクルト戦で9回にオスナに3ランを浴びた中川虎大投手(22)が、再調整で2軍に降格した。

◆試合前のDeNAの練習中、雨脚が一気に強まり、午後4時半過ぎ、DeNAは屋外での練習を取りやめた。各塁周辺には既にブルーシートがかけられていたが、その他の部分にも係員がシートを敷き詰めた。開場はしており、観客も入っている。ヤクルトは優勝マジック4。勝てば、2年連続のリーグ優勝に王手となる。また村上宗隆内野手(22)はここまで55本塁打。56号を放てば、64年王貞治(巨人)を上回る日本選手最多記録となる。その後も雨が続き、雷も鳴った。午後5時10分過ぎ、同6時20分に試合開始を遅らせると、場内にアナウンスされた。同5時32分、再び場内アナウンス。試合開始をさらに送らせ、同6時45分開始で準備を進めていると放送された。雨は、まだ強く降り続いている。同5時55分、3度目の場内アナウンス。試合開始をさらに遅らせ、同7時開始で準備を進めていると放送された。雨は、いまだ降り続いている。

◆雨脚が収まり始めた午後6時過ぎ、試合開始へ向けた準備が始まった。20人近い係員が二手に分かれ、まず、両ファウルゾーンにあるブルペン周辺にたまった雨水をかきだした。その後、マウンドや各ベースにかけられたブルーシートをはがした。本塁周辺のアンツーカーには布状のものをあて、水を吸い取っていった。同時にトンボでならした。その様子を、つば九郎が心配そうに眺めていた。午後6時20分には、雨もほぼ止み、クラブハウスから両チームの選手たちがグラウンドへ戻ってきた。当初の開始予定は午後6時だったが、4時半ごろ、雨脚が一気に強まり、DeNAが屋外練習を取りやめ。雷も鳴った。開始予定を6時20分、6時45分、さらに7時と、3度にわたり遅らせる場内アナウンスが流れた。

◆開始予定時刻の午後7時になっても、試合は始められなかった。雨はやみ、マウンドやベース回りの整備は終わっていたが、外野フェンス沿いにたまった水がネックとなった。神宮球場のグラウンドは、内野から外野方向へ、ゆるやかな傾斜があるため、大量の雨水が外野フェンス方向へ流れ、たまってしまった。巨大な水たまりができた状態になった。50人ほどのスタッフが外野フェンス際へ集結。モップやトンボを持って横一列に並び水をかきだしたり、バケツに水をくんだり、さらに3台の電動ポンプも登場。水をくみ上げる作業に追われた。審判団もグラウンドの状態を確認。その後、ヤクルト高津、DeNA三浦両監督と言葉を交わす場面が見られた。当初の開始予定は午後6時だったが、4時半ごろ、雨脚が一気に強まり、DeNAが屋外練習を取りやめ。雷も鳴った。開始予定を6時20分、6時45分、さらに7時と、3度にわたり遅らせる場内アナウンスが流れた。

◆降雨によりグラウンドにたまった雨水をかきだす懸命な作業の末、当初の午後6時開始から1時間30分遅れで、同7時30分にプレーボールがかかった。過去にセ・リーグで最も試合開始が遅れたのは、07年9月24日広島-ヤクルト(広島)が降雨で1時間29分遅れ。1時間30分も遅れたのはセ・リーグでは最長となった。

◆総出でグラウンド整備を進めた球場スタッフに、満員のスタンドから拍手が送られた。試合前から激しくなった雨により、開始時間が午後6時から、6時20分、6時45分、7時と3度にわたり、遅れた。マウンドやベース回りの整備は比較的スムーズに終わったが、外野のフェンス手前に雨水がたまり、巨大な池のような状態に。50人ほどのスタッフが集まり、モップやバケツ、さらには電動ポンプまで使って、かきだす作業を行った。その様子に、スタンドからは自然発生的に拍手が起きた。最終的には、7時30分に試合開始。その直前にも拍手。当初の予定より1時間半も遅れたが、優勝争いの一戦をファンも待ち焦がれていた。

◆日本選手最多となるシーズン56号本塁打に王手をかけているヤクルト村上宗隆内野手(22)の第1打席は、空振り三振だった。1-0の初回2死走者なしで、DeNA大貫と対戦。フルカウントから外に落ちるスプリットに空を切らされた。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(29)が2回表の守備からベンチに下がった。1番中堅で先発。1回裏、先頭で右中間二塁打を放ったが、一塁を回った直後、地面に足を取られ体勢を崩した。試合開始前に雨脚が強まり、試合開始が当初の午後6時から1時間半、遅れた。グラウンド整備はされたが、アンツーカー、人工芝とも水を含んだ状態となっている。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)は第2打席で申告敬遠され、スタンドからはブーイングが起きた。2-0の3回1死一、二塁で第2打席を迎えた。DeNA大貫の初球が暴投となり、走者がそれぞれ進塁。二、三塁となり一塁が空いたことで、DeNAベンチは村上を歩かせた。村上は、日本選手最多となるシーズン56号本塁打に王手をかけている。ヤクルトファンで埋まったスタンドからブーイングが起きた。

◆DeNA大貫晋一投手(28)が、3回途中5安打4失点でKOされた。雷雨の影響で、試合開始が1時間30分遅れる中、先頭の塩見に二塁打を浴び、暴投で三塁に進塁を許した後、2番山崎に先制の中前適時打を浴びた。2回にはオスナにソロを浴び、3回には山崎の左前打、山田に死球、村上の1球目が暴投になって、二、三塁とされ、村上を申告敬遠で歩かせ、降板を告げられた。代わったロメロが、1死満塁からオスナに犠飛、宮本にも右前適時打を浴び、4点目を失った。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(33)が、5回1死からヤクルト山田の放ったゴロがイレギュラーし、右鎖骨付近に当たって、周囲をヒヤリとさせた。直撃後は倒れ込み、苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、田中コーチ、トレーナーとベンチ裏に引き揚げたが、治療後に再びグラウンドに戻った。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が4-0の5回1死一塁で右中間二塁打を放ち、追加点につなげた。初回は空振り三振、3回は申告敬遠で迎えた第3打席。カウント1-1からDeNA田中健の直球を捉えた。二、三塁と好機を広げると、続くオスナが遊撃へ適時内野安打を放った。さらに宮本も中前適時打で続き、村上が6点目のホームを踏んだ。ヤクルトは勝てば優勝マジックが2となり、リーグ連覇に王手がかかる。

◆ヤクルト山崎晃大朗外野手が先制適時打で、主導権を引き寄せた。初回無死二塁で打席を迎え、暴投で二塁走者の塩見が進塁しチャンスを広げると「先制のチャンスでランナー三塁だったので積極的に打ちにいきました」と中前適時打で貴重な先制点を呼び込んだ。3回にも左前打で出塁し、オスナの犠飛で生還。6回には左中間二塁打を放ち、今季6度目の猛打賞で存在感を示した。

◆ヤクルト・オスナ内野手が2試合連続弾を放った。2回先頭で、DeNA大貫のナックルカーブを捉え左翼席へ18号ソロを運んだ。前夜にも7点を追う9回に3ランを放っており、2打席連発に。「チームが先制して良い流れで打席に入れました。追い込まれていたが自分のスイングができました」。3回には犠飛、5回にも遊撃の頭を越える適時内野安打で、3打席連続打点をマークした。

◆DeNA大貫晋一投手(28)が、3回途中5安打4失点でKOされた。雷雨の影響で、試合開始が1時間30分遅れる中、1回に先頭の塩見に右中間への二塁打を浴び、暴投で三塁に進塁を許した後、2番山崎に先制の中前適時打を浴びた。2回にはオスナにソロを被弾。3回には山崎の左前打、山田に死球、村上の1球目が暴投になって、二、三塁とされ、村上を申告敬遠で歩かせ、降板を告げられた。代わったロメロも、ヤクルト打線の勢いを止められなかった。1死満塁からオスナに犠飛、宮本にも右前適時打を浴び、4点目を失った。5回には3番手の田中健が1死一塁から村上の二塁打で二、三塁とチャンスを広げられ、オスナ、宮本の連続適時打で6点目を奪われた。大貫は「早いイニング、なおかつリードされた場面での降板となってしまったことが悔しいです」と唇をかんだ。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第4打席は空振り三振だった。初回は空振り三振、3回は申告敬遠、5回は右中間二塁打で迎えた6回2死二塁。DeNA森原に対し、カウント1-2から高め144キロに空振りした。村上は、日本選手歴代最多となるシーズン56号本塁打に王手をかけている。

◆ヤクルトが連敗を2で止め、優勝マジックを2つ減らし「2」とした。25日のDeNA戦(神宮)に勝てば、リーグ連覇が決まる。試合前から雨脚が強まり、開始が当初の午後6時から7時半まで遅れた。1時間半も遅れるのは、リーグ新記録。集中力の維持が難しい状況だったが、序盤からヤクルト打線は活発だった。初回、DeNA先発の大貫を攻めた。先頭の塩見が右中間二塁打。暴投で三塁へ進んだ。すると、続く山崎が「先制のチャンスでランナー三塁だったので積極的に打ちにいきました」と中前に先制打を放った。2回はオスナが2試合連続本塁打となる18号ソロ。3回は、オスナの犠飛、宮本の適時打で2得点。さらに5回、1死から5連打を重ね、2点を加えた。打線の援護に、先発サイスニードが応えた。雨で緩いマウンドをものともせず、初回から0を重ねた。投打ががっちりかみ合った。前日のDeNA戦も雨の中での試合だった。5回までに8点を失い、早々に主導権を失った。それでも最後まで球場に残り、声援をくれたファンがいた。高津監督は「序盤から一方的な試合になってしまったので非常に申し訳ない気持ちが強いです。最後はちょっと追い上げムードにはなりましたけどね。また明日、相手は変わりませんけども投手は変わりますし、また違った展開で、いいゲームをしたいなと思うだけです」と、ファンへの気持ちを込めて話していた。その思いの通り、違った展開に持ち込み快勝。優勝に王手をかけた。

◆ヤクルトが連敗を2で止め、優勝マジックを2つ減らし「2」とした。25日のDeNA戦(神宮)に勝てば、リーグ連覇が決まる。シーズン56号本塁打に王手をかけている村上宗隆内野手(22)は4打数1安打1四球(申告敬遠)だった。 これで8試合連続ノーアーチとなった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)は4打数1安打1四球(申告敬遠)だった。初回2死走者なしで、大貫に空振り三振。3回1死二、三塁で、申告敬遠。5回1死一塁で、田中健から右中間二塁打。二、三塁と好機を広げ、この回2得点につなげた。6回2死二塁で、森原に空振り三振。最後は8回2死一塁で、三浦に一ゴロに倒れた。日本選手最多、歴代では2位となるシーズン56号本塁打に王手をかけているが、これで8試合連続ノーアーチとなった。ただ、チームは投打がかみあい快勝。優勝マジックを2つ減らし「2」。25日のDeNA戦に勝てば、リーグ連覇が決まる。

◆ヤクルト・サイスニード投手がチームトップの9勝目を挙げ、リーグ連覇に王手をかけた。雨で試合開始が1時間半も遅れたが「ゲームプランを持って体を動かして、体もメンタルも準備してました」と集中力を切らさなかった。150キロ前後の球に力があり、DeNA打線を押し込んだ。援護にも恵まれ、7回0/3、7安打1失点にまとめた。お立ち台に上がると「明日、勝ちましょう」と呼び掛けた。高津監督は「(開始が遅れ)肩をつくるの難しかったけど、よくあそこまで投げてくれた」とたたえた。

◆ヤクルト高津臣吾監督(53)が、懸命な作業でプレーボールができる状態に復旧させた、球場スタッフに感謝した。試合前の豪雨によって、外野は冠水状態で「僕も長く神宮でプレーさせてもらってますけど、あそこに水がたまるっていうことは初めて」。トンボやモップでかきだし、6時に予定していた開始時間が、1時間半遅れながら7時半に始まった。試合も14安打8得点で終始主導権を握ったまま勝利を収めた。同監督は「1時間半遅れましたけど、遅れてでもプレーボールがかかったというのは本当に作業してくれたみなさんに感謝してます。また勝つ試合が見せられたのは、大変だったけどいい1日だったと思いますね」と、苦労しながらもぎとった勝利に充実感を漂わせた。優勝マジックを2に減らし、29年ぶりの2連覇に王手をかけた。

◆王手ヤ!! ヤクルトが2位DeNAとの直接対決を制し、マジックを2として2年連続9度目のリーグ優勝に王手をかけた。試合開始前から激しく降った雨の影響で、午後6時開始予定を3度繰り下げても整備が間に合わず、同7時30分にスタート。1時間30分の開始遅れはセ・リーグ最長だった。本拠地神宮での胴上げのため、復旧作業にあたったスタッフの労に報いるべく、チームは15安打8得点で投打に完勝。球団一丸となった「チームスワローズ」が、結束力を発揮した。25日の第3戦に勝てば優勝が決まる。"神宮園芸"の球団、球場スタッフ総出の整備に応えるように、ヤクルトは序盤から試合を優位に進めた。1回先頭の塩見が右中間を破る二塁打で出塁すると、DeNA大貫の暴投で三塁進塁。山崎の中前適時打で先制した。2回にはオスナが左翼席へ2試合連発の18号ソロ。3回にもオスナの犠飛、宮本の右前適時打で3イニング連続得点を挙げた。開始前、土砂降りの雨により大量の雨水が外野フェンス際にたまった。整備員はもちろん、ワイシャツに革靴の球団関係者も含め、約50人が集結。モップやトンボ、バケツにごみ箱を持ち寄って水をかき出した。さらには電動ポンプ機3台を"池"に入れてくみ上げ、まさに「池の水ぜんぶ抜く大作戦」を敢行した。懸命の作業により水がなくなり、試合開始のメドが立つと、見守っていたスタンドから大きな拍手が起こった。高津監督も「長く神宮でプレーさせてもらってますけど、あんなに水がたまるのは初めて。遅れてでもプレーボールがかかったのは、本当に作業してくれたみなさんに感謝しています。大変だったけど、いい1日だったと思います」と関係者の労をねぎらった。日本選手最多の56号本塁打の期待がかかった村上は、第1打席で空振り三振。3回1死一、二塁ではDeNA大貫に対し、初球が暴投となり走者が二、三塁に進塁。一塁が空いたところで申告敬遠となった。5回1死一塁の第3打席では、田中健から中堅右を鋭い打球で破る二塁打。1死二、三塁とチャンスを広げ、オスナ、宮本の連続適時打につなげた。13日巨人戦で55号を放ってから8試合、36打席ノーアーチでも、3戦ぶり安打は安心材料だ。主砲が厳しいマークに遭う中でも、前後の打者がフォローするようにつないで得点を積み上げた。高津監督も「今日はよく機能した」とうなずいた。昨年は横浜での敵地胴上げだったが、7年ぶりとなる本拠地Vへの思いは強い。高津監督は「強く勝ちたいと思っています」と言葉に力を込めた。【鈴木正章】雨からの復旧経過 午後4時30分頃に雨が強まり、DeNAが屋外練習を取りやめた。5時過ぎ、試合開始を「6時20分」にするとアナウンス。その後、5時半過ぎに「6時45分」、6時前には「7時」と開始時間変更のアナウンスがあった。6時過ぎから、両ファウルゾーンブルペン周辺の水のかき出しを開始。6時20分頃には雨はほぼやみ、両チーム選手がグラウンドに登場。7時ごろから、外野スタンド沿いの水たまりを処理すべく、50人ほどのスタッフ総出で排水作業。電動ポンプは右翼側ブルペン常備のものだが、あるスタッフは「ここまでの水たまりは初めて」。懸命の復旧作業で7時半の開始にこぎ着けた。○...ヤクルトが本拠地の神宮球場で優勝を決めた場合、同球場でビールかけを行うことが決まった。ファンの目の前で歓喜の瞬間を分かち合う。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】台風余波で神宮球場に水たまりが発生! 試合開始に向け「池の水ぜんぶ抜く作戦」。"神宮園芸"の復旧作業のおかけでセ史上最大1時半遅れも試合開始となりました。

◆降雨の影響で1時間半遅れで午後7時半に試合が開始した。午後6時半ごろに雨は上がっていたが、外野フェンス沿いに大量の雨水がたまり、排水用のポンプなども使用しながら、球場の職員らが総動員で除去。当初発表されていた午後7時のプレーボールはさらに遅れたが、懸命に作業を続けた球場関係者たちにスタンドから拍手が送られ、ブルペンにいたヤクルト投手陣も頭を下げた。

◆DeNA・大貫晋一投手(28)が今季の自己最短となる2回?を5安打4失点で降板した。「早いイニングなおかつリードされた場面での降板となってしまったことが悔しいです」。試合開始前から降り続いた雨の影響か、持ち味の制球力を発揮できず、2四死球や2度の暴投など苦しい投球内容だった。

◆首都圏を襲った大雨で1時間30分遅れで始まった2位・DeNAとの直接対決。ヤクルトは2番・山崎が、集中力を切らさず先制の中前適時打を放った。「チャンスでランナー三塁だったので積極的に打ちにいきました。先制できてよかったです」DeNA先発・大貫の立ち上がりを攻めた。塩見が右中間二塁打で出塁すると、暴投で三進。カウント3―1から外角ツーシームをうまくはじき返した。これでチームは4試合ぶりの先制点を挙げた。プロ7年目。今季は試合前時点で81安打、35打点、51得点とキャリアハイの成績を残している。試合数も昨季の114試合に迫る110試合に出場。昨季までは春先は好調で夏に向けて成績を落としてしまうことが多かったが、今季は調子を持続させて主に2番打者としてチームプレーを第一に小技や守備などでも光る活躍をみせている。「打つと言うより、細かいところを求められていると思う。何とかクリーンアップにチャンスメークすることが仕事」自分の役割を理解してがむしゃらに戦っている。身長173センチとプロ野球選手では小柄だが、5月25日の日本ハム戦(神宮)ではサヨナラ弾を放つなどパンチ力もある。三回も左前打で出塁し、好機を演出した。悪天候の中で背番号31の活躍が光った。山崎はその後も2安打するなど、チームも打線が活発で計5安打でライバルに大勝。優勝へのマジックナンバーを残り2とした。(森祥太郎)

◆ヤクルトは2位・DeNAに快勝し、優勝マジックを「2」に減らした。ホセ・オスナ(29)は2安打3打点1本塁打の活躍を見せチームの勝利に貢献。以下、オスナのヒーローインタビュー。--ソロ本塁打を打った第1打席「いいスイングでホームランになりました。チームの勝利に貢献できて、とても嬉しいです」--第3打席のタイムイリーはバットが手から飛んでいった「とてもラッキーなヒットになりました」--あす勝てば2年連続優勝「目標にしてきた優勝が目の前にあって、あすも勝てるように応援よろしくおねがいします」

◆ヤクルトは2位・DeNAに快勝し優勝マジックを「2」に減らした。先発のサイスニード投手(29)は7回1失点の好投を見せ9勝目(6敗)を挙げた。以下、サイスニードのヒーローインタビュー。--雨の影響で試合が遅れた「集中して自分のゲームプランを持って、体を動かしてゲームにちゃんと入れるように準備していました」--味方打線が序盤から援護「試合序盤で点を取ってくれて、うまく投げられた。とてもよかったです」--打線がたくさん点を取ってくれたが、今日、大好きになった選手は「みんな大好き! オスナ、めっちゃ大好き!」--あす勝てば2年連続のリーグ優勝「あす、優勝するところを見に来てください。雨の中、ありがとうございました」

◆ヤクルトの村上は8試合本塁打なしとなったが、3試合ぶりに安打を放った。4―0の五回1死一塁で田中健から右中間へ二塁打し、この回2点の追加につなげた。13日に王(巨人)の日本選手シーズン最多の55本塁打に並んだ後、過去7試合は計2安打だったが、久々に快音を響かせた。25日にチームの優勝と本塁打記録をかけてDeNA戦に臨む。一回は落ちる球に空振り三振。三回1死一、二塁では初球が暴投になると申告敬遠され、スタンドからは不満の声が漏れた。六回2死二塁では空振り三振、八回は一ゴロだった。

◆雨の影響で1時間30分遅れでスタートした2位・DeNAとの直接対決。ヤクルトは序盤から打線がつながり15安打8得点を奪って快勝。投げてはサイスニード投手(29)が八回途中7安打1失点の好投でチームトップの9勝目を挙げた。これで優勝へのマジックナンバーは「2」。25日の直接対決でヤクルトが勝利すれば2年連続でのリーグ優勝が決まる。高津臣吾監督(53)の主な一問一答は以下の通り。――サイスニードが好投した「すごく精神的に充実しているようにみえました。ベンチにいる姿であったり、ブルペンで調整してベンチに入ってくるときはいつも声をかけながら入ってくるのですがすごく落ち着いているけど盛り上がっている感じは受けましたね」――打線はうまく先制できた「先制したのはもちろんよかったです。そのあとの追加点が取れたのはもっと良かった。1点で終わらずに二回にもう1点を取ってというような展開でゲームを進められたというのは最近はなかなか打線がつながらなかったので、今日は本当に良く機能したと思います」――村上は14打席ぶりに安打をマーク。きっかけになりそう「きっかけになるかはわからないけど。勝ったからいいんじゃないと思っていると思う。出ないよりもちろん出たほうがいいし、チームがこうして勝てたことが1番だと思っていると思う」――先発起用した宮本が4安打をマーク「気持ちで打つタイプなので、泥臭くしぶとく今日は本当にいい4本でした。なかなかスタメンでいつも出ているわけではないんですけど本当にいろんな投手に対応していく努力というのは素晴らしい。食らいついていく気持ちはどんな状況でもどんなレベルの野球でもやっぱり忘れてはいけない気持ちで、熱いものを持っていると思います」――外野が水浸しになったが神宮球場のスタッフで懸命な復旧作業をしてくれた「僕も長く神宮でプレーさせてもらっていますけど、あんなにあそこに水がたまるということは初めてだったです。これだけ、たくさんのお客さんが入っていただいていますし、1時間半遅れましたけど、遅れてでもプレーボールがかかったというのは作業してくれた皆さんに感謝しています。またこうして勝つ試合が見せられたのは、いい一日だったかなと思いますね」――優勝マジックは「2」。明日勝てばリーグ連覇が決まる「明日、勝ちたいですね。いつも同じようなことを返しているんですが、強く勝ちたいと心に思っています」

◆セ・リーグ2位のDeNAは、1998年以来となる悲願のリーグ優勝が遠のく完敗を喫した。「うーん...立て直すことができなかったかなというところですね」三浦監督が言葉を絞り出した。試合開始が1時間半も遅れるほどの強い雨の中、チームの勝ち頭(11勝)の大貫は制球に苦しみ、今季自己最短の2回?を4失点で降板した。救援陣も失点を重ね、打線もサイスニードから八回に1点を奪うのがやっと。指揮官は「点差が広がる、打線もなかなかエンジンかからなかった」と振り返った。首位・ヤクルトとのゲーム差は6に広がり、リーグ連覇へのマジックナンバーを「2」とされた。25日の直接対決に敗れると、昨季に続いて目の前での胴上げを許すことになる。「横浜反撃」の今季スローガンが生まれた、あの屈辱を2年連続で味わうわけにはいかない。前日の勝利で今季の3位以上を決め、3年ぶり4度目のクライマックスシリーズ(CS)進出が確定したDeNA。この日、3位の巨人が敗れたため、あと1勝で自力で2位も確定できる。2019年以来、3年ぶりの本拠地・横浜スタジアムでのCS開催、目の前での優勝阻止へ。「勝つだけです」。三浦監督は決然と言い切った。(湯浅大)

◆雨男が、晴れ晴れとした笑みを浮かべた。ヤクルトのサイスニード投手(29)が、7回0/3を7安打1失点と好投。大事な2位との直接対決でチーム単独トップの9勝目を挙げた。「常に集中して体を動かしながら準備をしていました。試合の序盤で打者陣が点を取ってくれて、うまく投げられた」今季4度の雨天中止に見舞われている来日2年目右腕。この日も首都圏を襲った大雨により、1時間半遅れて試合が始まった。先発投手にとって、調整も集中も難しいコンディションだったが、動揺なし。最速151キロの直球を軸に打たせて取る投球を披露し、二回は1死三塁のピンチで楠本を一ゴロ、嶺井を右飛に仕留めるなどDeNA打線を封じた。開幕から先発を担っていた高梨と原は、不調によりブルペン待機。高橋、小沢は新型コロナウイルスに感染し離脱するなど先発投手陣の数は少ない。その中で見せた頼もしい働き。助っ人が輝きを放ち、チームはリーグ連覇への扉に手をかけた。(森祥太郎)

◆ついに王手!! セ・リーグ首位のヤクルトは24日、2位・DeNAとの23回戦(神宮)に8―1で勝ち、優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「2」とした。大雨で試合開始が1時間半遅れる悪条件の中、打線が15安打8得点と奮起。4番・村上宗隆内野手(22)は8戦連続で本塁打なしとなったが、五回に14打席ぶりの安打となる二塁打を放つなど勝利に貢献した。25日の直接対決に勝てば、2年連続9度目のリーグ優勝が本拠地・神宮球場で決まる。雨が上がった神宮球場に、燕党の笑顔が映えた。試合開始が1時間半遅れ、試合中にも雨が打ちつける悪条件の中、ヤクルトが快勝。昨季に続くリーグ優勝に王手をかけた。「1点で終わらず、二回にもう1点を取ってゲームを進められた。最近、なかなか打線がつながらなかったので本当に機能したと思う」高津監督は、15安打8得点と奮起した打線に目を細めた。7月2日に史上最速で点灯した優勝へのマジックナンバー「53」は2度の消滅を経て、ついに「2」まで減った。25日は2位・DeNAとの直接対決3戦目。そこで勝てば1992、93年以来のリーグ連覇が決まる。チーム、神宮一丸となってつかんだ白星だった。降雨で試合開始時間が3度も変更され、午後6時から7時半まで遅れての開始となった一戦。外野フェンスの手前には大量の雨水がたまり、一時は開催困難ともみられたが、球場関係者総出での懸命な排水作業で、何とかプレーボールにこぎつけた。現役時代から神宮に慣れ親しんだ高津監督が「あんなに、あそこに水がたまることは初めて」と驚く状況。指揮官は「たくさんのお客さんに入っていただき、作業してくれた皆さんに感謝しています。勝つ試合が見せられて、大変だったですけど、いい一日だったと思いますね」と笑顔。待ち続けてくれた2万9437人のファンへ、雨に打ち勝つ会心の勝利を届けた。主砲のバットから快音が響いたことも大きい。4点リードの五回1死一塁、村上が14打席ぶりの安打をマークした。強烈な打球は二塁手の右を抜け、右中間を割った。ここから2点が生まれ、試合の大勢が決まった。重圧と戦いながら、打席に立ち続けている。13日の巨人戦(神宮)で55号を放ち、1964年に王貞治(巨人)が樹立した日本選手シーズン最多本塁打数に並んだ。残り7試合で待望の56号はお預けとなり、8戦連続でアーチも打点もない。それでも、勝利を最優先に求める若き4番は、リーグ2連覇を引き寄せる勝利に屈託のない笑みを浮かべた。〝村神様〟に注目が集まるが、四球や申告敬遠で勝負を避けられることが多い中、両リーグ最多595得点を誇る燕打線は脇を固める打者も強力だ。この日は5番・オスナが躍動。〝産みの苦しみ〟を味わう主砲を支えるべく快音を響かせた。二回先頭では前日から2打席連発の18号ソロ。三回には村上の申告敬遠に続いて左犠飛を放ち、五回には適時内野安打。2安打3打点と暴れた。昨季はリーグ優勝も日本一も敵地で決めた。連覇はもう目の前。多くの燕党の願いをかなえる神宮での胴上げへ、高津監督はいつもと変わらず「明日、勝ちたいです」と言葉に力を込めた。(赤尾裕希)★ビールかけ復活 ヤクルトは、セ・リーグ優勝を決めた際に神宮球場で「ビールかけ」を行うと発表した。昨季は新型コロナウイルスの感染防止のため行えず、着席したままノンアルコールビールで乾杯した。プロ野球界としても「ビールかけ」は2020年から自粛しており、3年ぶりの復活。感染拡大に最大限の注意を払いながら、勝利の祝杯をあげる。★スタンドから拍手...燕投手陣も頭下げ 降雨の影響で1時間半遅れの午後7時半に試合開始。午後6時半頃に一時雨は上がったが、外野フェンス沿いに大量の雨水がたまり、ポンプなども使いながら、神宮球場の職員ら総動員で排水を行った。当初発表されていた午後7時のプレーボールはさらに遅れたが、無事開催にこぎ着けると、懸命に作業を続けた関係者たちにスタンドから拍手が送られ、ブルペンのヤクルト投手陣も頭を下げた。今後の過密日程を考えても、試合を消化できた意味は大きい。■データBOX?ヤクルトがDeNAに勝利し、ヤクルトの優勝へのマジックナンバーが2つ減って「2」となった。25日のDeNA戦に勝てば、2年連続通算9度目のリーグ優勝が決定する。引き分けもしくは負けの場合は27日以降に持ち越しとなる。?村上の故意四球は今季24個目。1995年にオマリーがマークした球団のシーズン記録(23個)を更新した。プロ野球記録は1974年の巨人・王貞治の45個。?セ・リーグで1時間30分遅れでの試合開始は、2007年9月24日の広島-ヤクルト(広島市民、降雨による遅れ)の1時間29分を上回る最長となった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
76573 0.571
(↑0.003)
M2
(↑2)
7595
(+8)
550
(+1)
166
(+2)
68
(-)
0.251
(↑0.001
3.590
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
70632 0.526
(↓0.004)
6
(↓1)
8477
(+1)
511
(+8)
112
(-)
49
(-)
0.252
(-)
3.510
(↓0.03)
3
(-)
巨人
67703 0.489
(↓0.004)
11
(↓1)
3544
(+1)
579
(+2)
163
(+1)
64
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.700
(↑0.01)
4
(-)
阪神
66713 0.482
(-)
12
(↓0.5)
3480
(-)
423
(-)
82
(-)
106
(-)
0.244
(-)
2.700
(-)
4
(-)
広島
66713 0.482
(-)
12
(↓0.5)
3547
(-)
531
(-)
89
(-)
26
(-)
0.258
(-)
3.530
(-)
6
(-)
中日
62732 0.459
(↑0.004)
15
(-)
6393
(+2)
479
(+1)
61
(-)
59
(-)
0.245
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)