楽天(★1対9☆)オリックス =リーグ戦23回戦(2022.09.24)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
20002023091502
楽天
0000000011301
勝利投手:山本 由伸(15勝5敗0S)
敗戦投手:田中 将大(9勝11敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(21号・5回表2ラン),頓宮 裕真(11号・7回表2ラン)
【楽天】茂木 栄五郎(9号・9回裏ソロ)

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◆オリックスがクライマックスシリーズ進出を決めた。オリックスは初回、吉田正と西野の連続適時打で2点を先制する。その後は5回表に吉田正の2ランが飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・山本が7回無失点の好投で今季15勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆オリックスが大勝し、CS進出を決めた。2年連続のCS進出は球団史上初めて。2年連続のAクラス入りは89~99年の11年連続以来で、近鉄と合併した05年以降は初だ。勝った首位ソフトバンクとは変わらずゲーム差なし。残り3試合での逆転へ好位置につけている。投打の両輪が引っ張った。エース山本由伸(23)が7回無失点。自身6連勝でトップ独走の15勝目(5敗)を挙げた。打っては吉田正尚外野手(29)が自身最多タイの6打点と大爆発した。初回に先制の適時打を放つと2-0の5回には右越えに21号2ラン。8回には中越えに3点二塁打も放った。7回には頓宮裕真捕手(25)の11号2ランも飛び出した。投打がかみ合う理想のゲーム展開だった。

◆オリックス吉田正尚外野手(29)が自己最多タイの6打点と大爆発した。新人だった16年9月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6打点を記録して以来6年ぶり。まずは初回、雨が降る中で楽天田中将大投手(34)から右中間を抜く二塁打で先制の1打点。続く西野真弘内野手(32)の左前打で二塁から全力疾走し、生還した。そして2-0の5回、右越えに21号2ランを放った。田中将のチェンジアップに体勢を崩されながら右手1本でとらえた。「うまくバットにボールを乗せることができました」。さらには8回1死満塁で中超えの二塁打を放ち走者を一掃した。9-0と点差を広げて試合を決めた。これで9月の月間打率は4割3分5厘。この4試合で13打点の暴れっぷりだ。打点は一気に87まで伸ばし、ナイターで試合のある西武山川穂高内野手(30)の85打点をこの時点で抜いてリーグトップ。初の打点王も視界に入れた。昨年は9月に左ハムストリング筋挫傷、10月には右手骨折でそのままレギュラーシーズンを終えた。今年は正念場での勝負強さが際立つ。

◆オリックス山本由伸投手(24)が7回無失点の好投でリーグトップ独走の15勝目(5敗)を挙げた。2安打、7奪三振の内容。走者を出しながらも丁寧に打たせて取った。「点を取ってもらったので、楽にいい投球ができました。(タイトルは)チームが優勝争いをしているので戦力になれるようにやった結果、そうなればうれしいです」と敵地でのヒーローインタビューで語った。15勝のほか勝率7割5分、防御率1.65、195奪三振などでリーグトップを走る。2年連続の主要タイトル独占が確実になった。1年前の記憶がよみがえる快投だった。昨季のシーズン最終戦は同球場で、同じく田中将大に投げ勝って完封勝利。ロッテを抜いて首位に立ち、3日後に優勝が決まった。この日も完封ペースだったが十分なリードもあり、86球と余力をもって降板した。オリックスの残り試合は27日楽天戦、30日ロッテ戦、10月2日楽天戦の3試合。○...岡山・備前市で山本と実家が"お隣さん"だった頓宮が、7回2死一塁から試合を決める11号2ランを放った。左翼席に放り込み「感触もよかった。よっしー(山本)が頑張って投げているので、いい追加点になってくれてよかったです!」と援護に成功した。今季11本塁打中8本が楽天戦で、6本が楽天生命パーク。好相性ぶりを披露した。

◆楽天鈴木大地内野手(33)が10年連続でシーズン100安打に到達した。2回1死走者なしで迎えた第2打席。カウント1-1から山本の内角低めカーブを右前へ運んだ。大卒2年目、ロッテ時代の13年から安定した結果を残し続けるバットマン。「記録ではないですけど、いろいろな方に感謝したいです。でも、やるべきところ、目指すべきところはそこではないので、最後まで、1つでも上に行くために頑張ります」とさらなる高みを見据えた。

◆楽天田中将大投手が、5回9安打4失点で11敗目を喫した。天候に恵まれず、先制点を献上した。試合開始前は激しい雨。1回の投球練習直前にもマウンドに土が入れられたため、マウンド脇で待機。試合開始が予定より5分遅れた。2死一塁で吉田正に右中間へ適時二塁打。続く西野には左前適時打で、いきなり2失点した。「初回に点取られてしまって、いきなりチームを劣勢に立たせてしまった。そこが一番」と唇をかんだ。1回裏には雨もほとんどやんだ。デーゲームだったことに加え、雨が上がる予報。試合開始を遅らせることもできた。今季も連盟管理試合のため、試合可否判断は連盟に委ねられている。「試合内容とかですごく言いづらいですけど、すごくアンフェアだと思った」と率直に打ち明けた。序盤に渡した流れを、取り戻すことができなかった。5回は吉田正に2ランを放たれ、チームも大敗した。ただ、環境に関係なく、ふがいない投球だったことは、自身が一番理解している。「自分の投球は決して何も褒められたものではないし、こういう大事なゲームでやられてしまっている。今日の敗戦の責任はすべて僕にある」。西武が勝利し、4位に転落した。田中将の今季レギュラーシーズンの登板はあと1度。すべての悔しさをぶつけ、10勝目をつかんでAクラス確保につなげる。【湯本勝大】▽楽天石井GM兼監督(田中将の投球に) 出だし、雨の影響もあったと思うけど、球が真ん中に集まっていたのかな。今日の振り返りは本人がすると思うので、しっかりと次の登板に向けて調整してほしいです。

◆雨中でも堂々の風格だった。オリックス山本由伸投手(24)が、3位楽天打線を7回86球2安打無失点に封じ、リーグトップの15勝目をマークした。勝率、防御率、奪三振などでリーグ1位を独走。2年連続の主要タイトル独占が濃厚となってきた。首位ソフトバンクと依然ゲーム差なしの2位。残りは3試合。若きエースは、中5日で本拠地最終戦となる30日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で先発する可能性も残した。関西スポーツ紙に"輝"の文字が躍るたび、オリックス山本の"イジワル"な笑顔を思い出す。今季の春先、山本は紙面の1面を見て言った。「毎日、テル見てるんで(笑い)。写真を撮って、たまに(LINEで)送ってますよ。『また始まった』って」。"輝"とは同学年の阪神佐藤輝のこと。阪神人気の高い関西では、スポーツ紙の1面を佐藤輝が飾ることも多い。チームメートの村西が近大の先輩で、佐藤輝を含めた3人のグループLINEで話題となるそうだ。「なんとか、テルから(1面を)奪いたいですね」そう宣言していたエースは、自身の快投で1面獲得できそうな時期に来た。「とにかく勝って(ファンに)恩返ししたい。全員で優勝しましょう!」。毎回、お立ち台で「全員」と言うのが周囲に感謝を忘れない山本らしく映る。「今年はやっぱり能見さん。(現役)最後、優勝して、泣かせたい」映える紙面を、涙でボロボロにする。【オリックス担当 真柴健】

◆雨中でも堂々の風格だった。オリックス山本由伸投手(24)が、楽天打線を7回86球2安打無失点に封じ、リーグトップの15勝目をマークした。勝率、防御率、奪三振などでリーグ1位を独走。2年連続の主要タイトル独占が濃厚となってきた。首位ソフトバンクと依然ゲーム差なしの2位。残りは3試合。若きエースは、中5日で本拠地最終戦となる30日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で先発する可能性も残した。雨で荒れたマウンドを、冷静にならした。山本は、地面を掘ったり、土で埋めたり、感触を確かめた。「僕のこだわりは(マウンドを)ずっと同じ状態に保つこと。平らに保てないと、踏み込む重心が変わっちゃうので」2点の先制点をもらった初回。雨粒が細かくなると、ロジンの交換を要求した。グラウンドキーパーの整備を確認すると「(雨なのに)結構よかったです、マウンド。キーパーさんがすごかった」と"神整備"に驚いた。投球練習の初回で左足をあげるタイミングを2度調整し「最初に6、7割ぐらいで1球目を投げて、感覚を確かめる」と負けられない一戦に向かった。重圧の中での発見が生きた。昨夏の東京五輪準決勝、韓国戦(横浜)だった。「あのとき、1球目が超滑ったんです。そこから、気にするようになった。マウンドは高さ、硬さ、見え方だけじゃなくて、砂の感触も味わうんだなって」。序盤に3つ目のアウトを奪い、一塁側ベンチに引き揚げる際、捕手若月の顔に泥がついているのを笑顔で指摘できるほど、冷静だった。7回86球2安打無失点で今季15勝目。これで7月23日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)から9戦負けなしの6連勝。15勝、防御率1・65、195奪三振、勝率7割5分はリーグトップを独走。NPB史上初の2年連続「投手4冠」が濃厚となった。7回の降板時に中嶋監督とベンチ奥で話し合った。見慣れない光景に「秘密っす」とエースは笑う。86球の降板とあり、優勝争いの状況次第では、中5日で本拠地最終戦となる30日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で先発する可能性も残した。背番号18の快投で球団合併後は初となる2年連続Aクラス入りを決めた。貯金を今季最多タイの10に戻し、CS出場権を確保。中嶋監督は「悔いが残らないようにやるだけ。やれると思ってます」と頂点だけを見る。残り3試合。描く青写真のパズルに、ラストピースをはめこむ。【真柴健】

◆逆転でのリーグ優勝を目指すオリックスが、一回に2点を先取した。2死一塁から吉田正が右中間へ先制の適時二塁打。「大事な一戦なので、なんとか先制点を取れてよかったです! この後も追加点を取っていけるように頑張ります!」と振り返った主砲の一撃。西野も左前適時打で続き、楽天のエース、田中将から2点を先取した。チームは首位ソフトバンクとゲーム差なしの2位。先発にエースの山本を送り、絶対に負けられない試合に臨んでいる。

◆オリックスが9─1と大勝し、2年連続となるクライマックスシリーズ進出を決めた。先発したエースの山本が7回無失点と好投し、両リーグトップの15勝目をマーク。打線は21号2ランを含む3安打6打点を挙げた吉田正や頓宮の11号2ラン、西野の適時打で9得点を奪い、投打に楽天を圧倒した。

◆楽天は投打がかみ合わず、2位・オリックスに完敗。3連敗で首位・ソフトバンクとのゲーム差が4・5に広がった。先発の田中将は大雨の中、立ち上がりを攻められた。一回、吉田正の先制二塁打、西野の左前適時打で2点を奪われると五回には再び、吉田正に21号2ランを被弾。5回9安打4失点で今季11敗目を喫し「初回に点取られてしまってそこでいきなりチームを劣勢に立たせてしまった」と肩を落とした。打線は九回、3番手・本田から茂木が放った9号ソロの1得点に抑えられた。相手先発・山本に対しては7回でわずか2安打。7奪三振で二塁すら踏ませてもらえなかった。石井監督は「とにかく目標を達成するためにフォーカスをぼやけないようにして戦っていきたい」と気持ちを切り替えた。

◆楽天の田中将は5回9安打4失点でリーグ最多の11敗目を喫した。クライマックスシリーズ進出を目指すチームは3連敗。「自分の投球はもちろん何もほめられたものでもないし、こういう大事な試合でやられてしまっている。敗戦の責任は全て僕にある」と悔しさをにじませた。一回は強い雨で足元がぬかるむ悪条件にも見舞われ、3長短打で2点先行を許した。五回は吉田正に外寄りの落ちる球を拾われ、右中間へ2ランを運ばれた。「初回に点を取られてしまって、いきなりチームを劣勢に立たせてしまったのが一番」と敗因を挙げた。

◆楽天・田中将は5回9安打4失点でリーグワーストの11敗目(9勝)。五回は吉田正に2ランを浴び、「自分の投球はもちろん何もほめられたものでもないし、こういう大事な試合でやられてしまっている。敗戦の責任は全て僕にある」と悔しさをにじませた。クライマックスシリーズ進出を狙うチームは3連敗を喫し、最短で25日に優勝の可能性が消滅する。

◆パ・リーグ2位のオリックスは楽天に大勝。今季3位以内を確定させ、2年連続4度目のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。先発した山本由伸投手(24)が7回2安打無失点で両リーグトップの15勝目を挙げた。史上初となる2年連続の〝投手5冠〟をほぼ手中に収めているエースの活躍もあり、首位ソフトバンクをゲーム差なしでピタリとマークだ。激しい優勝争い。一勝一敗が大きな意味を持つシーズン終盤戦で、チームを鼓舞するように剛球を投げ続けた。先発した山本は7回無失点で、両リーグトップを独走する15勝目。絶対に負けられない一戦で、変わらぬ快投を見せた。「とにかく勝つことだけ考えて、マウンドに上がりました。しっかりゲームに集中して入れた。雨とかもありましたけど、左右することなく投げられました」敵地のヒーローインタビューで淡々と試合を振り返るほど、余裕があった。打線が一回に2点を先取し、五回にも2得点。エースにすれば、十分すぎる援護点だ。試合開始直前に強く降った雨でマウンドの状況は良くなかったが、攻撃の時間が長かったことも幸いした。「僕がマウンドに上がった時に雨はやんでいたし、土も入れてもらって投げやすくしてもらった。点を取ってもらったので、楽にいい投球ができました」直球にフォーク、カーブを織り交ぜ、楽天打線を被安打2に封じ、二塁を踏ませなかった。自身6連勝での15勝目に加え、防御率(1・65)、奪三振数(195)、勝率(・750)と、個人タイトルの先発投手部門はリーグトップを独走。完封数(2)も同1位タイと〝投手5冠〟はほぼ手中に収めている。2年連続となれば史上初の快挙となるタイトルについても「チームは優勝争いしているので、そこに戦力になれるようやった結果が、いい方向にいけば、うれしいです」と力を込めた。チームは2年連続でのCS進出が決定。だが、目指すはあくまでも頂点だ。ソフトバンクがロッテに勝利したため、ゲーム差なしでの2位に変わりはないが、逆転でのリーグ連覇へ首位の背中にピタリと付けている。レギュラーシーズンは残り3試合。負けは許されない。ファンに向けて「きょうも本当に応援ありがとうございました。とにかく勝って、恩返ししたいと思いますので、全員で優勝しましょう」と呼びかけたエース。残す登板はあと1試合の見込み。この日は86球で降板し、次回登板へ余力を残した。合言葉は全員で勝つ。全力で戦い抜き、最後にファンと歓喜を分かち合う。

◆オリックス主砲のバットがチームを大勝に導いた。吉田正尚外野手(29)が1本塁打を含む3安打を放ち、自己最多タイの6打点をマークした。一回に2死一塁から右中間へ先制の適時二塁打を放つと、「うまくバットにボールを乗せることができた」と五回には右翼へ21号2ラン。八回には2死満塁から中堅へ走者一掃の二塁打だ。昨季は故障により優勝争いに貢献できなかった男が、今年は本領を発揮している。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
72622 0.537
(↑0.003)
M6
(↑1)
7528
(+6)
453
(-)
100
(+2)
78
(-)
0.256
(-)
3.110
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
74642 0.536
(↑0.003)
0
(-)
3480
(+9)
447
(+1)
89
(+2)
62
(-)
0.247
(↑0.001
2.820
(↑0.01)
3
(1↑)
西武
69673 0.507
(↑0.003)
4
(-)
4454
(+6)
442
(+2)
114
(-)
59
(+2)
0.230
(↑0.001)
2.790
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
67663 0.504
(↓0.004)
4.5
(↓1)
7512
(+1)
502
(+9)
99
(+1)
93
(-)
0.245
(-)
3.510
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
67691 0.493
(↓0.003)
6
(↓1)
6481
(-)
500
(+6)
93
(-)
128
(-)
0.231
(-)
3.270
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
56793 0.415
(↓0.003)
16.5
(↓1)
5439
(+2)
513
(+6)
96
(-)
91
(+1)
0.234
(↓0.001)
3.430
(↓0.01)