中日(★2対6☆)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2022.09.21)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:石川 雅規(6勝4敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(6勝7敗0S)

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(15号・4回表3ラン)

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◆ヤクルトは2点を先制された直後の4回表、サンタナの3ランで逆転に成功する。その後は、5回にキブレハンが適時二塁打を放つと、8回には代打・川端の適時打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・石川が6回途中2失点で今季6勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第1打席は、四球だった。1回1死一、三塁。中日先発松葉に対し、カウント3-1からの5球目、真ん中低め140キロ直球を見逃し。今季112個目の四球で満塁とチャンスを広げた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、第2打席で3試合ぶりとなる安打を放った。2点を追う4回先頭。中日松葉に対し、1ボールからの2球目、外角低め105キロのカーブを右前に運んだ。1回1死一、三塁の第1打席は四球だった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第3打席は、申告敬遠だった。2点リードの5回1死二塁で打席に向かったが、申告敬遠で今季113個目の四球となった。1回1死一、三塁の第1打席は四球。2点を追う4回先頭の第2打席では中日松葉に対し、1ボールからの2球目、外角低め105キロカーブを右前に運び、3試合ぶりとなる安打。ここまで全打席で出塁し、チャンスメークを続けている。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が、15号逆転3ランを放った。2点を追う4回無死二、三塁、中日松葉の2ボールからの3球目、低め116キロのスライダーを右翼席最前列に運んだ。8月31日巨人戦以来となる1発で試合をひっくり返し、「点をとられた直後で、チャンスで回ってきたので何とか取り返したかった。久しぶりのホームラン、キキモチイイ」と喜んだ。

◆地元放送局「メ~テレ」の島津咲苗アナウンサーが試合前の始球式を務めた。背番号「20」のドラゴンズのユニホーム姿でマウンドに立ち、笑顔で投球。ボールはバウンドしながらベースの真ん中を通過して捕手のミットに収まった。朝の情報番組「ドデスカ!」で司会を務める同アナは「3年前にナゴヤ球場でのファームの試合で始球式を務めさせていただきました。その時はノーバウンドでしたが少しそれてしまいました。今回はストライクゾーンにピシャリと決まる始球式となることを目標に練習します」と球団にコメントを寄せて本番に臨んでいだ。

◆中日根尾昂投手(22)が2点ビハインドの7回に登板。56号本塁打を狙う村上を149キロの直球で見逃し三振に仕留めた。キブレハンを遊ゴロ、山田からはスライダーで空振り三振を奪い、2死無走者で村上と対戦。ボールが2つ先行したが、フルカウントまで持ち込むと、最後は低めへの速球で三振を奪った。8回もイニングをまたいで登板。1死二、三塁から長岡に犠飛を許し5点目を許す。続く代打川端の一塁への高く弾んだゴロを追い、落ちてくる打球をそのまま両手で一塁へトスを試みたが、一塁手A・マルティネスとの呼吸も合わず、ボールはベース後方ファウルグラウンドへ。転がったボールを自ら拾い、すぐさま本塁へ送球したが、二塁走者の生還を許して6点目を奪われた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第4打席は、見逃し三振だった。7回二死走者なし、中日根尾に対し、フルカウントからの6球目、低め149キロ直球を見逃したが、判定はストライクとなった。1回1死一、三塁の第1打席は四球。2点を追う4回先頭の第2打席では中日松葉の2球目を右前に運び、3試合ぶりとなる安打。2点リードの5回1死二塁の第3打席は申告敬遠だった。

◆セ・リーグ最下位の中日が、首位ヤクルトと対戦。先発は中日が松葉貴大、ヤクルトは石川雅規。

◆首位ヤクルトが、助っ人トリオの活躍などで中日を逆転で破り、DeNAが敗れたため優勝マジックを「4」に減らした。3回に先発石川が2点を失うが、直後の4回。先頭村上が3試合ぶりの安打を右前に放って足がかりを作ると、続くオスナがフェンス直撃の中越え二塁打で、無死二、三塁とチャンスメーク。ここで6番サンタナが、中日先発松葉の3球目を捉え、右翼席最前列へ15号逆転3ラン。8月31日巨人戦以来となる1発に「点を取られた直後で、チャンスで回ってきたので何とか取り返したかった。久しぶりのホームラン、キキモチイイ」と喜んだ。さらに5回無死二塁では「2番左翼」で先発のキブレハンが、松葉から適時二塁打を放ち1点を追加。「バッティングカウントだったので、狙い球を絞って一発で仕留めることが出来ました」と振り返った。打線は8回にも長岡の犠飛、代打川端の内野安打などで2点を奪い、リードを広げた。石川は3回以降は立て直し、6回途中4安打2失点で降板。ベテランらしい粘り強い投球で中盤までゲームメーク。リリーフ陣がリードを守り、バンテリンドーム最終戦を白星で飾った。ヤクルトの優勝マジックナンバーは4。早ければ明日23日にも、92、93年以来となる球団史上2度目のリーグ連覇を達成する。23日に優勝が決まる条件は、ヤクルトが22日中日戦、23日DeNA戦に○○の場合、DeNAが22日巨人戦に△か●。ヤクルトが22日から△○の順でも、DeNAが22日●なら決まる。村上が今季23度目の故意四球。ヤクルトでは95年オマリーに並ぶシーズン球団最多となった。故意四球のシーズン最多記録は74年王(巨人)の45。

◆日本選手最多タイのシーズン55本塁打を記録しているヤクルト村上宗隆内野手(22)は、5試合連続のノーアーチとなった。それでも3打数1安打2四球でチャンスメークし、敵地での勝利に貢献した。1回1死一、三塁の第1打席は四球。2点を追う4回先頭の第2打席では中日松葉の2球目を右前に運び、3試合ぶりとなる安打。2点リードの5回1死二塁の第3打席は申告敬遠。7回2死走者なしの第4打席は見逃し三振。9回二死走者なしの最終打席は、中日森に対しカウント0-2からの5球目、内角低め127キロカーブに反応したが、空振り三振に倒れた。56号は22日中日戦(神宮)以降に持ち越しとなった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第5打席は、空振り三振だった。4点リードの9回2死走者なし、中日森に対し、カウント0-2からの5球目、内角低め127キロカーブに反応したが、バットは空を切った。1回1死一、三塁の第1打席は四球。2点を追う4回先頭の第2打席では中日松葉の2球目を右前に運び、3試合ぶりとなる安打。2点リードの5回1死二塁の第3打席は申告敬遠。7回2死走者なしの第4打席は見逃し三振だった。

◆中日根尾昂投手(22)が2点ビハインドの7回から登板。56号のかかる村上を149キロ直球で見逃し三振に仕留めたが、イニングをまたいだ8回に2失点と課題も残した。長岡に犠飛の後、代打川端の高く弾んだ一塁へのゴロ(記録は内野安打)を自ら処理した際、ボールがファウルグラウンドへ転がり、二塁走者の生還も許した。「きょうのミスを反省して、次回以降抑えられるようにします」と気持ちを切り替えていた。▽中日立浪監督(4回、松葉がサンタナに3ランを浴びての逆転負けに)「もったいなかったが、その後、1点差の状況で追いつけなかったのが反省点です」▽中日大島(4打数2安打で11年連続規定打席到達。打率1位のヤクルト村上にも1分2厘差とし)「1試合1試合、ベストを尽くして頑張ります」中日ダヤン・ビシエド内野手(33)がヤクルト24回戦(バンテリンドーム)を欠場した。20日の広島戦で自打球が左足に当たった影響。22日のヤクルト戦も当日の状態を見て出場可否を判断する。

◆いよいよ優勝マジック4だ。ヤクルト村上宗隆内野手(22)の10打席ぶりの安打が、逆転勝利を呼び込んだ。中日24回戦(バンテリンドーム)の4回に右前打でチャンスメーク。ドミンゴ・サンタナ外野手(30)の逆転15号3ランにつなげた。日本選手最多となる56号本塁打は、22日からの本拠地4連戦に持ち越し。2位DeNAが敗れたため、最短で23日にも2年連続の胴上げが実現する。やっと出た安打で、口火を切った。村上は4回先頭で、この日2度目の打席に立った。外角低めに続いた中日松葉の2球目、緩いカーブを引っ張る。一、二塁間を抜けた打球は、自身3試合、10打席ぶりの安打となった。普段は走者をかえす4番が起点となった。打棒に加え、両リーグ断トツの113四球と高い出塁率を誇る。高津監督は「ムネ(村上)は塁に出ることが多い。ムネをどうやって進めるか、ホームインさせるかっていうのが5番以降の打者にかかっている」と話す。しぶとく運んだ右前打に、応えたのは助っ人たちだった。無死一塁からオスナがフェンス直撃の中越え二塁打で好機を拡大。6試合ぶりの6番に打順を上げたサンタナが、広いバンテリンドームの右中間席へ15号3ランを放り込んだ。「点を取られた直後にチャンスで回ってきたので、何とか取り返したかった。久しぶりのホームラン、気持ちいい」と、2点ビハインドの劣勢をひっくり返した。日本中が注目している村上の56号は、22日以降におあずけとなった。5試合連続ノーアーチは、8月3日中日戦から同10日広島戦以来。前夜に高津監督が「打てない時もあるでしょうね」と言ったように、大飛球は鳴りをひそめているが、結果的に本拠地神宮での記録更新となりそうだ。2位DeNAが巨人に敗れ、リーグ2連覇へのマジックは6から4に減った。指揮官は「優勝したいとかじゃなくて、やっぱり勝ちたいですね。意味は一緒かもしれないけども。ホームで、神宮で勝ちたいなと思いますね」。最短で優勝は23日のDeNA戦になる。これまで幾多の勝利打点を刻んできた村上にとって、右前打は1発でもなければ、打点もつかない。それでも確実にチームに貢献した"久々打"だった。【鎌田良美】ヤクルトの優勝マジックナンバーは4。早ければ明日23日にも、92、93年以来となる球団史上2度目のリーグ連覇を達成する。23日に優勝が決まる条件は、ヤクルトが22日中日戦、23日DeNA戦に○○の場合、DeNAが22日巨人戦に△か●。ヤクルトが22日から△○の順でも、DeNAが22日●なら決まる。村上が今季23度目の故意四球。ヤクルトでは95年オマリーに並ぶシーズン球団最多となった。故意四球のシーズン最多記録は74年王(巨人)の45。

◆ヤクルト石川雅規投手が6回途中4安打2失点で6勝目を挙げた。3回に2点を先制されたが、その後は持ち味の打たせて取る投球でゲームメーク。「大事な試合の中で、先制点を取られた後で粘れたのが良かった」と振り返った。通算183勝でOBの楽天石井一久GM兼監督の日米通算182勝を上回り「大先輩の記録に1歩1歩近づけるように頑張ってきた結果。素直にうれしいです」と喜んだ。42歳のヤクルト石川が6勝目。42歳以上のシーズンで6勝以上を挙げた投手は、15年三浦大輔(DeNA=6勝)以来6人目(7度目)。

◆セ・リーグ首位ヤクルトが、最下位の中日に完封負けを喫した。

◆中日立浪和義監督(53)は22日のヤクルト25回戦(神宮)で9回から左翼の守備についた加藤翔の選手交代を審判に告げていなかったことを明かした。1死後、審判団から確認され、場内アナウンスされた。「前回は(審判に)伝えたつもりだったが、きょうは完全な伝え忘れです。反省します」と話した。同監督は17日のヤクルト戦(バンテリンドーム)でも選手交代の通告を怠ったとされ、20日にコミッショナーから制裁として厳重注意が科されていた。

◆中日高橋宏斗投手がヤクルト村上を2三振&左飛と沈黙させ、7回1安打無失点で6勝目を手にした。連覇目前のヤクルトには今季4戦4勝。高卒2年目で1軍デビューした右腕が王者封じで急成長を印象づけた。157キロのストレートがうなりをあげた。村上との2度目の対決となった4回。カウント2-2から投じたこの試合最速のストレートはバットを振らせることなく外角に決まった。2回の第1打席でも152キロで空振り三振。7回も直球で左飛に打ち取った。4日の対戦では今季2本目の本塁打となる51号を浴び「実力の差です。打たれるべくして打たれました」と話してからわずか18日。リベンジを果たした右腕は「(村上は)相当怖かったですが、四球で逃げることはしたくなかった。やるしかないと思っていた。きょうは真っすぐがよかったです」と声を弾ませた。許した安打は山下の内野安打のみ。13日のDeNA戦に続く7回1安打投球は確かな成長の証しだ。奪三振数も132個となり、巨人戸郷の141に次ぐ2位につけた。立浪監督は「宏斗は申し分なかった」と満点をつけ、27日からのDeNA4連戦で初の中6日となる登板も示唆した。今季ラスト登板も注目だ。

◆日本選手最多シーズン56号本塁打の期待がかかるヤクルト村上宗隆内野手(22)が、4打数無安打に封じられ、優勝マジックは4で足踏みとなった。前日21日中日戦の第4打席から4打席連続三振は今季ワーストタイ。13日巨人戦で55号を放って以来、6試合、27打席ノーアーチとなった。主砲だけでなくチーム全体でも、プロ初登板となった山下の1安打のみで屈辱の完敗。最短優勝は24日にずれ込んだ。3点を追う9回2死一塁、村上は第4打席を迎えた。中日守護神R・マルティネスの初球、外角低め直球をひっかけて二ゴロ。歴史的な1発を期待した燕党から大きなため息がもれた。日本選手最多に並ぶ55号を放ってから、次の1本が出ない。2回は中日高橋宏に対しカウント2-2からの5球目、真ん中高め152キロ直球に空振り三振。4回もカウント2-2から、外角いっぱい157キロ直球で見逃し三振を喫した。前日21日から4打席連続三振は今季ワーストタイ。本格派右腕との真っ向勝負にどよめきがおこる中、悔しそうな表情でベンチへ戻った。シーズンも最終盤。相手バッテリーからは、より厳しいマークに遭う。13日巨人戦を最後に、6試合、27打席ノーアーチ。それでも高津監督は「よく声も出してますし、しんどいかどうかはあれですけど、チームの4番ですからね。堂々とグラウンドに立って、フルスイングしてくれたらそれでいいと思ってます」と言う。主砲以外も封じられ、この日は打線全体でもわずか1安打。それも初登板の山下が放った内野安打のみに終わった。指揮官は「今日のバッティングコーチは寝られないでしょうね。外野まで飛んだのも1本だけ?(実際には2本) いろんな対策したけど、高橋投手いい投手ですけどね。やられっぱなしでしたね」と振り返った。23日からは神宮で2位DeNAとの直接対決3連戦。昨年の優勝は敵地・横浜で決めただけに、"今季は本拠地で"と願うファンは多い。高津監督も「今日もこれだけたくさんのお客さんに入っていただいて、(23日からも)おそらくたくさん入ってもらえるでしょうし。その期待に応えられるような素晴らしい試合をしたいと思います」。神宮での胴上げへ、村上の復調が待たれる。【鈴木正章】ヤクルトのヒットは初登板のルーキー山下の1本だけ。投手の1安打だけだったのは、02年5月25日阪神戦のバンチ(中日)以来で、ヤクルトでは国鉄時代の56年8月25日中日戦の宮地に次ぎ66年ぶり2度目。新人投手の1安打だけは、42年5月23日大洋戦の林(朝日)以来80年ぶりで、新人投手のプロ初安打だけだったケースは今回が初めてだ。最短24日V ヤクルトの最短優勝決定日は24日に延びた。今日23日からDeNAとの直接対決3連戦で2勝するか、1勝2分けなら優勝が決まる。○...今季41試合すべて救援登板の中継ぎ右腕・大西が、23日DeNA戦(神宮)に先発する。高津監督は「(プランは)いろいろ考えたんですけど明日になってみないと分からないです。もちろん(大西は)ずっとリリーフをやってきたので、5回も6回もとは思わないですけど」と、継投で乗り切る考えを示した。

◆中日大島洋平外野手がヤクルト村上の3冠阻止へ安打を重ねた。1回、プロ初先発の山下から左前に運ぶと、3回には遊撃内野安打。打率トップの村上に1分2厘差でスタートした今季最後の「直接対決」で8厘差まで詰め寄った。「ベストを尽くせるように。とにかく毎試合頑張ります」。11月で37歳を迎えるシーズンで初の首位打者を狙う大島のラストスパートにも注目だ。

◆ヤクルト先発の石川が5回1/3を投げ、4安打2失点と粘投した。高い制球力を披露。三回に2点を先制されたが、ベテランらしく大崩れせずに試合をつくった。「しっかりゲームをつくるというのは、どんな試合でも変わることがない」と先発の役割について口にしていたベテラン左腕。連覇を目指すチームを勢いづける84球だった。

◆ヤクルトが逆転勝ち。2点を先制された直後の四回にサンタナが逆転15号3ラン。五回にはキブレハンが左越え適時二塁打を放ち、試合の流れをつかんだ。先発の石川は5回1/3を4安打2失点と粘投し、6勝目(4敗)を挙げた。この日はDeNAが巨人に敗れ、ヤクルトの優勝へのマジックナンバーに「4」に減った。反撃ののろしを上げたのは、若き主砲だった。2点を先制された直後の四回先頭で、ヤクルト・村上が右前打を放って出塁。逆転の口火を切った。「相手投手と勝負して自分のスイングをしっかりするというところを意識して頑張っています」重圧を感じながらも、思考はシンプルだ。日本選手最多となるシーズン56本塁打に王手をかけてから、この日で5試合連続でアーチはなかった。それでも、どんな時も表情を変えず、勝利のためにバットを振っている。〝村神様〟が突破口を開き、助っ人が続いた。オスナが中越え二塁打を放って無死二、三塁とすると、6番・サンタナが右中間席への15号3ラン。続く五回には無死二塁からキブレハンが左越え適時二塁打を放つなど、主砲の一打が流れを変えた。2022年のレギュラーシーズンも残り10試合。最後に笑って頂点に立つまで、勝利を呼ぶ一撃を放つ。

◆ヤクルトが逆転勝ち。2点を先制された直後の四回にサンタナが逆転15号3ラン。五回にはキブレハンが左越え適時二塁打を放ち、試合の流れをつかんだ。この日はDeNAが巨人に敗れ、ヤクルトの優勝へのマジックナンバーに「4」に減った。以下、サンタナの一問一答。--2点ビハインドの4回にチャンスで打席が回ってきた「甘い球を待って、しっかり振り切ることを待ってました」--本塁打を打った瞬間の手応えは「感触は良かったです。とにかく捕るな!って思いました」--サンタナ選手は9月初ホームラン。ご自身にとっても大きなホームランになったのでは「Yes」--キブレハン選手、オスナ選手もヒットを打った。仲間の存在も頼もしいのでは「Yes」--優勝に向けて現段階でマジックナンバーは5になった(インタビュー後にDeNAが敗れたため、マジックナンバーは「4」)「いい勝利でした」--ヤクルトはバンテリンD最後の公式戦でした。ファンへメッセージを「みなさん、今日も来ていただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いします」

◆ヤクルトの村上に本塁打は出ず、日本選手シーズン最多の56号到達は22日の神宮球場での中日戦以降に持ち越しとなった。1964年に王(巨人)が記録した55号に並んだ後の5試合は計2安打8四死球で足踏みし残りは10試合となった。一回に四球を選び、0―2の四回は先頭打者で松葉から10打席ぶりの安打となる右前打を放ち、反撃の口火を切った。オスナが二塁打、サンタナが3ランで続き逆転。チームは優勝へのマジックナンバーを4に減らし、高津監督は「村上の存在が目立つが、いいつながりだった」とたたえた。4―2の五回1死二塁では申告敬遠され、球場はため息に包まれた。その後の2打席は連続三振に倒れた。

◆中日の大島が11年連続の規定打席到達を果たした。4打数2安打で打率を3割1分8厘に上げ、リーグトップの村上との差を1分2厘に縮め「一試合一試合、ベストを尽くして頑張る」と気を引き締めた。36歳で通算1877安打とし、球団では木俣を上回り5位となった。立浪監督は「自分でしっかり調整しないと記録は出し続けられない。努力を惜しまず、ずっとやっている」とたたえた。

◆中日のビシエドが欠場した。20日に左足付近に自打球を当てていた。立浪監督は試合後「打撲がひどくて状態もあまり良くない。大事を取った」と説明。今後は様子を見て出場の可否を判断する。

◆大きな1勝だ!! ヤクルトは21日、中日24回戦(バンテリンドーム)に6―2で勝利。優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「4」とし、最短で23日に本拠地・神宮球場でリーグ2連覇が決まる。先発の石川雅規投手(42)が5回?を4安打2失点と粘投。約2カ月半ぶりの6勝目(4敗)を挙げ、通算勝利数を183に伸ばした。球団側はプロ22年目の来季も戦力として考えており、ベテラン左腕が大目標へ、また一歩前進した。小さな背中が、大きく見えた。石川は、久々の味に頬を緩めた。粘りの投球で6勝目。自身にも、チームにも、大きな1勝を手にした。「大事な試合の中で、先制点を取られた後に粘れて良かった。今はチームとして勝つことが一番大事なので、チームが勝って良かったです」低く、広く、高低と奥行きを目いっぱいに使った42歳左腕らしい熟練の技が光った。三回に2点を先制されたが、大崩れしない。逆転してもらった直後、四回2死から村上の悪送球で二塁に走者を置いても、続く高橋周をシンカーで空振り三振に仕留め、若き主砲のミスをカバーした。勝ち星に恵まれず、7月下旬には新型コロナウイルスに感染。肉体面も精神面も、なかなか本来の状態に戻らなかった。7月7日の巨人戦以来、76日ぶりの白星。「(六回に)イニングの途中で後ろの投手につなぐのが、すごく悔しかった」。その言葉も、石川らしかった。2位・DeNAが敗れ、優勝へのマジックナンバーは2つ減って「4」となった。リーグ連覇は最短23日。昨季は横浜スタジアムで優勝を決めたが、今季は22日から6戦連続で本拠地・神宮球場での主催試合。「ホームで、神宮で勝ちたい」。高津監督は言葉に力を込めた。石川は、これで通算183勝目。かつてともにプレーした石井一久(現楽天監督)の日米通算勝利数を超え「大先輩の偉大な記録に一歩一歩、近づけるように頑張ってきた結果。素直にうれしい」と笑みを浮かべた。プロ22年目も、背番号19は神宮球場のマウンドに立つ。球団側は来季も石川を戦力として高く評価。中日・福留が現役を引退するため、球界最年長選手として新シーズンを迎える。〝戦友〟たちの思いも背負う。16日に同学年のオリックス・能見が現役引退を発表した。昨年の日本シリーズで対戦した際に「おっさん元気だな。能見が頑張ってるから俺も頑張れるよ」と言うと「俺も石川が頑張っているから頑張れる。お互いさまだな」と笑顔で返された。同じ左腕として高めあってきた良きライバルからは、前日15日にも電話で心が奮い立つエールをもらっていた。「200勝を見たいから1年でも長く頑張れよ」能見がいたから、同世代がいたから踏ん張れた。「やめていった仲間たちの思いを勝手に力に変えている。『あいつまだやってんなー』と思われるぐらい、一年でも長くやりたい」。思いを力に変え、これからもマウンドに立つ。大台まで17勝。リーグ連覇の先にある大目標にも、近づいた。一歩ずつ前へ。石川の勝利は、頂へ続く大きな1勝だ。(赤尾裕希)★福留からエール 球界の先輩にも思いを託された。16日からの中日2連戦でバンテリンドームを訪れた際、今季限りで現役を引退する45歳の中日・福留に「本当にお疲れ様でした」とあいさつ。すると、「1年でも長く200勝を目指して頑張れ」と背中を押された。「福留さんみたいな左の強打者を抑えるために試行錯誤して成長できた。そういう先輩と長く対戦できというのは、うれしいですね」。痛打された苦い思い出も糧に、勝利を重ねる。

◆若き主砲が反撃ののろしを上げた。2点を先制された直後の四回先頭でヤクルト・村上宗隆内野手(22)が右前打。逆転への口火を切った。「ムネ(村上)の一発が目立つし、ムネの存在があって5番、6番とつながっていくと思うけど、今日に関しては外国人2人はいい打点と、つながりを見せ、よくやったと思う。すごくいい点の取り方をした」高津監督は、4番打者が起点となった打線をたたえた。オスナが中越え二塁打で続き、サンタナが右中間へ15号3ラン。燕打線は主砲が走者をかえすだけではない。強打者が脇を固め、つなげるのも強みだ。日本選手最多のシーズン56本塁打に王手をかけてからノーアーチ。8月3-10日以来の5試合連続本塁打なしとなったが、3打数1安打2四球でチャンスメークし勝利に貢献した。目指すのは勝利、連覇。勝利に導く一打に全力を注ぐ。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
75553 0.577
(↑0.003)
M4
(↑2)
10581
(+6)
538
(+2)
161
(+1)
68
(+1)
0.252
(-)
3.580
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
68622 0.523
(↓0.004)
7
(↓1)
11465
(+1)
497
(+2)
106
(+1)
48
(-)
0.251
(↓0.001)
3.480
(↑0.02)
3
(-)
巨人
66683 0.493
(↑0.004)
11
(-)
6534
(+2)
571
(+1)
161
(-)
63
(-)
0.245
(-)
3.720
(↑0.02)
4
(-)
広島
66703 0.485
(↑0.004)
12
(-)
4544
(+10)
524
(+4)
88
(+2)
26
(-)
0.258
(↑0.001)
3.500
(↑0.01)
5
(1↓)
阪神
65713 0.478
(↓0.003)
13
(↓1)
4473
(+4)
420
(+10)
80
(+1)
106
(+2)
0.243
(↓0.001)
2.700
(↓0.04)
6
(-)
中日
60722 0.455
(↓0.003)
16
(↓1)
9385
(+2)
469
(+6)
60
(-)
58
(-)
0.245
(↓0.001)
3.320
(↓0.01)