1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 1 | 0 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:畠 世周(3勝0敗1S) (セーブ:大勢(1勝3敗36S)) 敗戦投手:ガゼルマン(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆接戦を制した巨人が3連勝。巨人は初回、中田が適時打を放ち先制する。同点を許して迎えた5回表には、代打・若林の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2回無失点の好救援を見せた2番手・畠が今季3勝目。敗れたDeNAは、打線が精彩を欠いた。
◆今季のDeNA牧秀悟内野手(24)は巨人戦19試合で打率2割2分2厘だが、東京ドームで打率1割3分3厘に対し、横浜スタジアムでは打率4割1分7厘。敵地とは対照的に本拠地の巨人戦は好成績を残している。
◆DeNA三浦大輔監督(48)が、DeNA-巨人22回戦(横浜)に来場するプロレスラー蝶野正洋(59)との再会を心待ちにした。「激励に来ていただけると。楽しみにしてます」と笑顔で話した。「I☆YOKOHAMA SERIES」のスペシャルユニホームに袖を通し、試合前のセレモニー、選手飛び出しコールに登場する予定。試合前セレモニーでは、バッターとして1球対決を実施する。蝶野は球団を通じ「2020年まで年末年越しにやってきたビンタを今回、横浜スタジアムで解禁する。チームにファイティング・スピリット、気合を入れるために球場に向かう!」と宣言。三浦監督は「誰が食らうんですかね? ちょっと聞いてないから、わからないですけど」とニヤリと笑った。蝶野は、筋金入りの横浜ファン。98年1月には、蝶野のプロレスの試合にセコンドとして三浦大輔監督(48)や鈴木尚典打撃コーチ(50)が参加するなど、20年以上の交流がある。
◆プロレスラー蝶野正洋(59)が、DeNA-巨人22回戦(横浜)で試合前のセレモニーで三浦大輔監督(48)と1球対決した。「I☆YOKOHAMA SERIES」のスペシャルユニホームでグラウンドに登場。「ど真ん中にお願いします」と懇願した蝶野に対し、三浦監督は山なりのボールを投じたが、バットが空を切った。蝶野は「話が違うじゃん」と突っ込みながら、「いいボールでした。ありがとうございました」と感謝した。セレモニー後、取材に応じ「昨日、家で10回、素振りの練習して、もうちょっとまともに振れてたんですけど、観客の前に上がることも久しぶりだったので、ほとんど何も見えてなかったですね」と笑った。試合前取材で三浦監督が「誰が食らうんですかね? ちょっと聞いてないから、わからないですけど」と興味津々だったビンタは、DB.スターマンが食らった。その後、取材にも登場したスターマンの左の頬にはばんそうこうが貼られていた。日本一を達成した98年に蝶野のプロレスの試合にセコンドとして、三浦監督や鈴木打撃コーチが参加するなど、20年以上の交流がある。「さっき、2人がまた見に行きたいって言ってたんですよ。オレは今、(故障で)試合をやってないので、武藤さんの引退試合が来年の1月にあるんで、そこに上げちゃえばいいのか」と三浦監督と鈴木コーチが再びリングに上がるプラン? をぶち上げた。チームを救済する意味も込め、背番号「119」のユニホームを着用。蝶野は「逆転優勝はまだできるって、監督はさっき言ってたんでね。あきらめてないって」と三浦監督との会話を明かし、グラウンドでチームに闘魂を注入した。
◆好調を維持する巨人の4番が初回に先制打を放った。2死三塁で中田翔内野手(33)が2ストライクと追い込まれてながら、DeNAガゼルマンの140キロスライダーを中前へ先制適時打。吉川が生還して先制点を奪った。中田は「チャンスだったので積極的にいこうと思っていました。コンパクトにしっかりと捉えることができました。先制できて良かったです」と語った。中田は9月に入り絶好調。試合前時点の14試合で7本塁打17打点を挙げていた。
◆巨人中田翔内野手(33)がプロ通算2度目の犠打を決めた。1点リードの6回無死一、二塁、DeNAガゼルマンの初球を投前に絶妙に転がした。今季5月13日の中日戦でプロ通算1521試合目で初犠打をマークした。この日は1回2死三塁から中前へ先制適時打を放ち「チャンスだったので積極的にいこうと思っていました。コンパクトにしっかりと捉えることができました。先制できて良かったです」とコメントしていた。中田は9月に入り好調をキープ。試合前時点の14試合で7本塁打17打点を挙げていた。
◆DeNA伊藤光捕手(33)が、巨人ウォーカーのファウルチップが股間付近に直撃したが、プレーを続行した。1点ビハインドの6回2死満塁、カウント1-2から4球目のファウルチップが直撃。その場に倒れ込んだが、ベンチで治療を受けた後、再び戻った。1球ファウルを挟み、森原がフォークで空振り三振を奪って、力強く拳を握った。6回は治療後にプレーを続けたが、7回の守備から嶺井に交代した。三浦監督は「今トレーナーに診てもらっています。よくあの後出て、守ってくれましたし、打席が回るというところで交代させた。今トレーナーに診てもらっているので、そこしか分からないです」と説明した。
◆巨人打線がしぶとく勝ち越した。1-1と同点に追いつかれた直後の5回。先頭のポランコ、続くウォーカーが連打で出塁。大城の犠打で1死二、三塁としたところで原監督が動く。先発シューメーカーのところで若林を代打に送った。DeNAガゼルマンに1-2と追い込まれながらも、しぶとく二ゴロを打ち、三塁走者のポランコを生還させ、貴重な勝ち越し打となった。1カ月ぶりに登板したシューメーカーは、4回79球を投げ4安打1失点だった。
◆2位のDeNAが、3位の巨人に競り負け、首位ヤクルトとの差を7ゲームに広げられ、優勝マジックを「4」とされた。先発したガゼルマンが、1回に中田に先制の適時打を浴び、4回に宮崎のソロで同点に追いついたが、5回1死二、三塁から代打若林の二ゴロの間に勝ち越し点を奪われた。結果論だが、内野のシフトは前進ではなく、定位置だったのが響き、この1点が重くのしかかった。中田が犠打を決め、守護神の大勢がプロ入り初の3連投と勝利への執念を示した巨人に対し、DeNAは5回以降、打線が沈黙した。三浦監督は「もう1歩だったと思います。もうひと押しのところまでいったんですが...」と唇をかんだ。
◆DeNA三浦大輔監督(48)が奇跡の逆転リーグ優勝を目指し、シーズンを戦い抜くことを強調した。「本当にみんなしんどい中でよくやってくれています。まだ(優勝は)ゼロじゃないので。うちは負けられないし、いくしかないです。可能性がゼロでない限りは、みんなそこ(優勝)を目指して戦っていきます」3位の巨人に1点差で惜敗。首位ヤクルトとの差を7ゲームに広げられ、優勝マジックを「4」とされたが、指揮官は前を向き、闘志をたぎらせた。
◆巨人の守護神大勢投手(23)が、自身初の3連投で3戦連続セーブをマークした。DeNA戦(横浜)の1点リードの9回に登板。代打関根、森から連続空振り三振を奪い、最後は戸柱を投ゴロに仕留めた。開幕から36セーブを積み上げ、15年DeNA山崎、21年広島栗林の新人記録に王手をかけた。チームも9月に入って2度目の3連勝を飾った。ペナントレースは残り6試合。CS進出へ猛チャージを仕掛ける。ここまで来たら覇気だ。自身初の3連投に、大勢は意識して守護神のオーラを全開にした。リードはわずかに1点で、相手は6日に今季2敗目を喫したDeNA。悪いイメージがつきまとう。「相手にいけるというムードを感じた」が「抑えられる良いイメージを持って」9回のマウンドに上がった。先頭の関根には全7球を直球で勝負。全球150キロ超の力ある投球で、最後はフルカウントからど真ん中への156キロで、空振り三振に仕留めた。次打者の森は打って変わってフォークを多投。カウント1-2からも140キロフォークで、2者連続の空振り三振。最後の戸柱を投ゴロに打ち取り、36セーブ目を挙げた。ルーキーイヤーを加味し、体に過度な負担をかけまいと今季は3連投を回避してきた。だが後半戦が始まる8月の時点で、原監督や投手コーチ陣に「3連投、行かせてください」と熱い思いを伝えていた。そして最終盤の大事なCS争いの中、初解禁し結果を残した。9月に入り2敗を喫し、自信を奪われることもある中、先輩に心の持ち方を教わった。丸、高梨、今村にそろって「覇気だ。ここまで来たら覇気だぞ」と。これで新人セーブ記録へあと1つと迫った。「1年目でしか挑戦できない記録。ここまで来ているのは周囲の方のおかげ」と語る。重圧はないかと聞かれると「それよりも試合で投げるプレッシャーの方が大きい」とひと言。肉薄のCS争いを勝ち抜くメンタルを持ち続けることが、記録への近道となる。【三須一紀】▽原監督(1点差の勝利で3連勝を飾り)「野球ってのはしびれるんだよ」▽若林(5回1死二、三塁、代打で登場し、二ゴロで決勝打点)「追い込まれた時に二遊間が下がっていたのが見えたので最低でも転がせば点が入ると思っていました。最低限の仕事が出来たと思います」▽畠(5回から2番手で登板し、2イニング無安打無失点で3勝目をマーク)「流れを相手にやらないように心がけて頑張って腕を振りました」
◆DeNAは巨人に競り負け、勝利した首位ヤクルトとの差を7に広げられ、優勝マジックを「4」とされた。先発ガゼルマンが6回途中2失点の粘投も来日初黒星。打線は宮崎の12号ソロのみと沈黙した。10連戦の6試合目で、2試合連続の移動試合で疲労もピーク。連戦中にルーキー徳山を合流させるプランが浮上した。三浦監督は「うちは負けられないし、いくしかないです。可能性がゼロでない限りは、みんなそこ(優勝)を目指して戦っていきます」と前を向いた。▽DeNAガゼルマン(6回途中2失点で来日初黒星)「カウントを悪くして、球数が多くなってしまったのでしっかり修正したいです」
◆DeNA球団マスコットキャラクターのDB.スターマンが、プロレスラー蝶野正洋(59)から気合の"ビンタ"を浴びた。DeNA-巨人22回戦(横浜)で試合前のセレモニーに蝶野が登場。三浦大輔監督(48)と1球対決した後、来場前に解禁を宣言し、注目された"ビンタ"の相手に指名された。蝶野の「横浜逆転優勝、いくぞ!」の掛け声とともに、強烈な"ビンタ"を食らった。セレモニー後の取材には、左のほおに湿布? のようなものがはられ、患部をケア? した。蝶野は球団を通じ「今日は巨人戦でより注目されている試合だったので、これから上昇して行くぞという機運を高めたいと思い、気合入れのビンタをさせていただきました。横浜反撃!行くぞ!」とコメントした。
◆巨人・中田翔内野手(33)が先制の中前適時打を放った。一回2死三塁。カウント0-2からガゼルマンのスライダーを中前にはじき返し、3試合連続打点をマーク。頼れる4番が、先発のシューメーカーに貴重な援護点をプレゼントした。
◆巨人・中田翔内野手(33)がプロ2度目となる犠打を成功させた。2-1と1点リードの六回、先頭の坂本が四球、丸が内野安打で無死一、二塁。ここで原監督は4番の中田に送りバントを指示。中田が打席でバントの構えに入ると、敵地の観客席もおおきくどよめいた。通算287本塁打の大砲は、ガゼルマンの初球を捕手前に転がす見事な犠打を決めた。中田が犠打を決めたのは、5月13日の中日戦(東京ドーム)の七回に決めたプロ15年目、通算1521試合目、同6245打席目での初犠打以来2度目となった。その後、岡本和が四球を選んで1死満塁となったが、ポランコが三邪飛、ウォーカーが空振り三振に倒れ、追加点はならなかった。
◆DeNAは打線がつながらず、競り負けた。1点を追う四回に宮崎の12号ソロで追い付いたが、五回に1点を勝ち越された。シーズン終盤に頼もしい助っ人が先発ローテーションに加わった。来日2度目の先発となったガゼルマン(前カブス)が六回途中5安打2失点。勝利投手の権利は得られなかったが、試合をつくった。前回登板だった13日の中日戦(バンテリンドーム)では7回無失点の好投で来日初勝利。投球の大半が球速140キロ台のシンカー。直球は1割ほどしかなくスライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜて打者のタイミングを外す投球が信条だ。アニメ「キン肉マンⅡ世」に登場する超人キャラクターと同名。マウンドに上がると『キン肉マン Go Fight!』が流れ、球場全体から拍手が湧き起こった。チームは10連戦の6試合目。そして3日間で東京ドーム、甲子園、横浜スタジアムと3球場で戦った。2日連続で移動試合ということもあり、この日の試合前練習はフリー。三浦監督は「各自、コンディションを整えて試合に合わせてもらいます。自分で動く選手もいれば、体のケアに充てる選手もいます」と説明。過酷な日程に対して工夫を凝らした。2―1の六回は1死満塁のピンチとなり、救援にバトン。田中健、森原が1死ずつ奪って無得点で切り抜けた。残り11試合。ラストスパートを決めてクライマックスシリーズにつなげたい。
◆3位の巨人は競り勝ち、3連勝。原辰徳監督(64)は試合後の取材で同点の五回1死二、三塁に代打で起用され、二ゴロで勝ち越しの打点を挙げた若林晃弘内野手(29)に労いの言葉を送った。「何というかな、野球というのは難しいんだけど、追い込まれたら最高の仕事、最低の仕事という言い方もあるけれどもね。その部分では非常によかったと思います」左打席に入った若林はカウント1-2と追い込まれてからDeNA・ガゼルマンの低めのチェンジアップを二ゴロ。三塁走者の生還を招いた。決勝点をもたらした内外野を守るスイッチヒッターの貴重な仕事ぶりを指揮官は「ピンチヒッターでああいうバッティングができると、存在感がありますね」とたたえた。
◆DeNAは宮崎のソロによる1点止まりと打線がつながりを欠いた。三回は2死から一、二塁の好機をつくったが佐野が遊ゴロ、1―2の八回は2死一、三塁でソトが初球を打ち上げて二飛に倒れた。1点を追う九回に抑えの山崎を登板させ、勝利への執念を見せたが、裏の攻撃は三者凡退に終わった。三浦監督は「そんなにチャンスはなかったというところでもう一押しができなかった」と肩を落とした。早ければ23日にヤクルトの優勝が決まるが「可能性がゼロでない限りはそこを目指して戦っていく」と最後まで諦めない姿勢を示した。(横浜)
◆封印が解かれた!! 巨人は21日、DeNA22回戦(横浜)に2-1で勝ち3連勝。ドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=が九回を三者凡退で締めて36セーブ目をマークし、プロ野球新人最多セーブ記録に王手をかけた。体の負荷を減らすために避けていた3連投に初めて臨み、快投を披露。最近5日間で4セーブとハイペースで数字を積み上げ、クライマックスシリーズ(CS)進出を大きく引き寄せる3連勝に貢献した。疲れなど、みじんも感じさせない。体全体から気迫があふれ出た。プロ初の3連投となった大勢が九回を三者凡退に抑え、36セーブ目をマーク。山崎(DeNA)、栗林(広島)の持つ新人最多セーブ記録にあと1と迫った。「(3連投へ)心の準備はできていた。丸さんにも『ここまで来たら覇気だぞ』と言われた。ふがいない投球が続いていたので、三振を2つ取れて良かった」代打・関根にボールが先行したが「先頭を出すと雰囲気が悪くなる」と強気に攻め、この日最速の156キロの直球で空振り三振斬り。森と代打・戸柱もフォークボールで仕留めた。全13球中9球を投じた直球は全て150キロ超え。一塁手の中田に頭をポンとたたかれ、顔をほころばせた。この日が55試合目の登板だったルーキーは、故障防止のため、2連投までにとどめられてきた。2日連続で投げた翌日はベンチからも外れるほど、徹底した管理体制が敷かれていた。クライマックスシリーズ(CS)進出争いが佳境に入り、原監督が独特な言い回しで「やっぱり太平洋に飛び出さなきゃ」と示唆した通り、ついに〝リミッター〟を解除。大勢も勝負をかけた指揮官の期待に「行かせてくださいという気持ちは伝えていた」と応えた。最近5日間で4セーブを挙げ、一気に新人記録に王手をかけた。若き守護神のフル回転で、接戦をものにしたチームは3連勝。CSクリンチを2つ減らして「4」とし、危ぶまれていたCS進出を残り6試合で4勝を挙げれば自力で決められるところまで前進した。新人記録の達成、更新に向けて、大勢は「1年目でしか挑戦できない。野手の皆さん、コーチの人たちのおかげで挑めている。あとは、その期待に自分が応えられれば」と言い切った。CS進出、その先の日本一へ。新人王最有力候補のクローザーが、最後まで懸命に腕を振る。(樋口航)■データBOX?巨人・大勢が36セーブ目。2015年に山崎康晃(DeNA)、21年に栗林良吏(広島)がマークした新人最多記録(37セーブ)にあと1と迫った。セ・リーグの最多セーブ争いでも、1位のマクガフ(ヤクルト)に1差。山崎、栗林ともに1年目はタイトルに届かなかった。?巨人は9月2度目の3連勝。残り6試合で4勝すれば勝率・500で、4位・広島が全勝して同勝率になっても当該対戦で勝ち越しているためCS進出が確定する。
◆DeNAは、守護神投入も実らず競り負けた。三浦大輔監督(48)は「田中(健)と森原が流れを止めてくれて食らい付いていったんですけどね。もう一歩だった」と悔しさをにじませた。次々と救援陣をつぎ込んだ。1―2の六回1死満塁では先発ガゼルマンから田中健にスイッチ。ポランコを三邪飛とすると、次打者で7月に楽天からトレードで加入した森原に交代。ウォーカーを空振り三振に斬り、ピンチを切り抜けた。七回は入江、八回は伊勢。さらに九回には抑えの山崎を送り無失点リレーを見せたが、打線が沈黙した。首位・ヤクルトとのゲーム差は7に広がり、残り11試合での逆転は極めて厳しくなった。それでも「(優勝の可能性が)ゼロじゃない限りは全員で戦っていく」と指揮官。ラストスパートをかけ、クライマックスシリーズにつなげる。(横山尚杜)
◆やるべきことはやった。クライマックスシリーズ(CS)へ向けて戦力を整え、起用法のメドもつけた。DeNAには収穫のある敗戦だ。ポイントは六回の守り。無死一、二塁で中田に送りバントを決められ、岡本和は四球で満塁。ここで先発のガゼルマンから〝一人一殺〟リレー。左腕・田中健がポランコを三邪飛、右腕・森原がウォーカーを空振り三振で切り抜けた。まだ勝ちパターンのリリーフを出すには早い。しかし、短期決戦のCSでは先発を引っ張れないケースも増える。そうした局面をにらんだ細かいリレー。左右2枚の投手に計算が立っただけでなく、七回以降も惜しげなく入江、伊勢、山崎を投入して無失点。僅差の試合が予想される短期決戦。しっかり準備していると評価したい。巨人も五回から継投に入り、犠打は3つ決めた。こちらも短期決戦へ虎視眈々(たんたん)。だからこの時期に、締まった試合が見られるわけだ。改めて、CS制度があってよかったと思う。(本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
75 | 55 | 3 | 0.577 (↑0.003) | M4 (↑2) |
10 | 581 (+6) | 538 (+2) | 161 (+1) | 68 (+1) |
0.252 (-) | 3.580 (↑0.01) |
2 (-) |
DeNA |
68 | 62 | 2 | 0.523 (↓0.004) | 7 (↓1) |
11 | 465 (+1) | 497 (+2) | 106 (+1) | 48 (-) |
0.251 (↓0.001) | 3.480 (↑0.02) |
3 (-) |
巨人 |
66 | 68 | 3 | 0.493 (↑0.004) | 11 (-) |
6 | 534 (+2) | 571 (+1) | 161 (-) | 63 (-) |
0.245 (-) | 3.720 (↑0.02) |
4 (-) |
広島 |
66 | 70 | 3 | 0.485 (↑0.004) | 12 (-) |
4 | 544 (+10) | 524 (+4) | 88 (+2) | 26 (-) |
0.258 (↑0.001) | 3.500 (↑0.01) |
5 (1↓) |
阪神 |
65 | 71 | 3 | 0.478 (↓0.003) | 13 (↓1) |
4 | 473 (+4) | 420 (+10) | 80 (+1) | 106 (+2) |
0.243 (↓0.001) | 2.700 (↓0.04) |
6 (-) |
中日 |
60 | 72 | 2 | 0.455 (↓0.003) | 16 (↓1) |
9 | 385 (+2) | 469 (+6) | 60 (-) | 58 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.320 (↓0.01) |
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