西武(☆4対1★)楽天 =リーグ戦24回戦(2022.09.20)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:髙橋 光成(11勝8敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝3敗8S))
敗戦投手:瀧中 瞭太(2勝9敗0S)
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◆西武は初回、山川の適時打で先制する。同点を許した直後の5回裏には、1死三塁から金子が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋光成が8回1失点9奪三振の熱投で今季11勝目。敗れた楽天は打線が8安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆楽天は西武本拠地のベルーナドームで7月24日から4連勝中。同球場では13~14年にシーズンをまたいで5連勝したことがあるが、シーズン5連勝すれば球団初めて。連勝記録を伸ばせるか。

◆西武は44イニングぶりとなる本塁打を除くタイムリーが飛び出した。1回2死三塁。山川穂高内野手が楽天滝中瞭太投手の内角141キロ直球を振り抜いた。詰まりながらも、センター前に落とした。試合前まで9月は54打数7安打の打率1割3分、2本塁打、4打点と調子を落としていた。同時にチームも9月は3勝12敗と大きく負けが先行し、7連敗中。貯金も0になった。チームは9月14日ソフトバンク戦の4回に栗山が放って以来、43イニング連続で本塁打以外のタイムリーがなかった。打破したのは苦しむ4番のバットだった。欲しかった先取点を生みだした山川は「良かったです」と納得の表情だった。

◆西武源田壮亮内野手(29)が折れたバットにも襲われながら、見事に打球を処理した。7回1死。楽天炭谷の打球は三遊間に転がった。そして折れたバットも、打球と同じ方向に転がった。遊撃の源田は向かってくるバットとの距離を保ってうまく避けながら、打球を少し待って捕った。バットもボールも両方を目で追う難しいプレーだったが、高い技術で見事にミスなく処理。一塁に送球し、アウトをもぎ取った。

◆楽天は、連勝が3で止まった。先発高橋を打ち崩せなかった。この日は相性のいい銀次と西川を先発で起用も、ともに無安打。5回1死から炭谷が左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメークすると、続く山崎が中前適時打。この1点のみに封じられた。高橋に8回8安打1失点と好投を許した。石井GM兼監督は「なかなかハードな投手なのでそこのチャンスを生かすのが難しいですけど。この1戦だけであんまり考えたくないですね。今は次の試合次の試合がどんどん来るので、そこに対してチームがしっかりと得点取って失点を抑えてということをしっかりやっていきたいと思います」と切り替えた。4位の状態で始まった西武4連戦を3勝1敗。3位に浮上し、4位西武に1差をつけて切り抜けた。今季最後のベルーナドームでの試合を落としたが、悲壮感はない。

◆西武山川穂高内野手(30)が負の連鎖を止めた。1回2死三塁。楽天滝中の内角141キロ直球に詰まらされながらも、中前に落とした。チームとして、44イニングぶりとなる本塁打以外によるタイムリーを生み出した。「打ててよかった」と納得の表情。やはり4番が打てば勝てる。チームの連敗も7で止めた。オリックスが勝利したため、負ければV逸にもなっていた。9月は試合前まで54打数7安打の打率1割3分、2本塁打、4打点だった。体の疲れも出てくる中、不調に陥った原因を模索した。19日楽天戦の後、室内練習場に入った。今の自分の映像を確認後、バットを振り込んだ。映像の構える姿に違和感があった。「これかもしれんな」という復調の糸口を見つけた。立てていたバットを、少し前に倒し気味に修正した。ずれていた体の回転と捉えるポイントの感覚が戻った。打撃練習でも左中間やバックスクリーン方向に自然と飛ぶように変わった。試合前は平石打撃コーチから円陣を任された。こうナインに語った。「試合に勝つためにはまず打たなければいけない。打つためにはタイミングをあわせないといけない。タイミングを合わせ、初球から積極的にどんどん振っていきましょう」言葉通り、1回の適時打は最初のストライクだった。6、8回も安打をマークし、今季8度目の猛打賞。8月は首位を走っていたチームは今、CS争いの4位。自身の成績とリンクするように順位を落とした。「正直、現状は受け止めなきゃいけない部分もある」。残り5試合を「全部勝てればいい」。苦しんだ鬱憤(うっぷん)を晴らすように勝利に導く。【上田悠太】▽西武辻監督(連敗を7で止め)「1つ勝っただけだからね。まだまだ湿りがちの打線だけど、こういう形で気分も変わってくると思う。1試合1試合、必死に頑張ってくれればいい」

◆西武高橋光成投手がエースの意地を見せた。8回8安打1失点で、キャリアハイに並ぶ11勝目となった。苦しむチームの連敗をストップさせた。「絶対に止めるぞという気持ちでマウンドに上がった。やっぱり勝つのは特別」とかみしめた。球数は130ながら、無四球で無駄なランナーを出さなかった。インコースも有効的に使った。低めの変化球の制球もさえ、三振も9個奪った。「全球種がよくて、何を投げてもいける気がした」と語った。験担ぎで切らないようにしている長い髪。それを頭の後ろに縛った。実は今季ノーヒットノーランを達成した日本ハムのポンセをまねたスタイルだ。「新しいスタイルで。今日よかったので、また次もやろうかなと思います」と笑った。

◆西武・高橋光成投手(25)が8回を8安打1失点に抑えてチームの連敗を7で止め、昨季に並ぶシーズン自己最多タイの11勝目を挙げた。「自分が絶対に止めるぞという気持ちでマウンドに上がりました」負けると今季ワーストの8連敗だったが、エースが130球の無四球ピッチングでピンチを救った。八回に152キロの速球を投じるなど、スタミナも十分だった。8月下旬に無安打無得点試合を成し遂げた日本ハム・ポンセにあやかった。「ハムのポンセのまねをして(後ろ髪を)初めてしばった。今日よかったので、次もやろうかなと思います」と、トレードマークの長髪を束ねて好投につなげた。貯金を1とし、3位・楽天に再び1ゲーム差と迫った。レギュラーシーズンは残り5試合。最後まで諦めない。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71612 0.538
(↑0.004)
M8
(↑1)
9519
(+3)
447
(+1)
96
(+1)
77
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.110
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
73632 0.537
(↑0.004)
0
(-)
5466
(+6)
433
(+3)
85
(+3)
62
(-)
0.245
(-)
2.760
(-)
3
(-)
楽天
67643 0.511
(↓0.004)
3.5
(↓1)
9508
(+1)
487
(+4)
97
(-)
92
(-)
0.246
(-)
3.450
(-)
4
(-)
西武
68673 0.504
(↑0.004)
4.5
(-)
5448
(+4)
440
(+1)
114
(-)
57
(-)
0.229
(↑0.001
2.800
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
65681 0.489
(↓0.003)
6.5
(↓1)
9462
(+3)
486
(+6)
87
(+1)
127
(-)
0.230
(-)
3.250
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
55783 0.414
(↓0.003)
16.5
(↓1)
7431
(+1)
504
(+3)
96
(-)
86
(-)
0.234
(-)
3.420
(↑0.01)