日本ハム(★1対3☆)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2022.09.20)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
0101100003701
日本ハム
0000010001410
勝利投手:石川 柊太(7勝9敗0S)
(セーブ:藤井 皓哉(4勝0敗3S))
敗戦投手:上沢 直之(8勝8敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(21号・4回表ソロ)

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◆ソフトバンクは1-0で迎えた4回表、柳田のソロが飛び出し、リードを広げる。続く5回には牧原大が適時打を放ち、追加点を挙げた。投げては、先発・石川が6回途中2安打1失点と試合をつくり今季7勝目。敗れた日本ハムは先発・上沢が力投を見せるも、打線が沈黙した。

◆日本ハムのルーキー上川畑大悟内野手(25)は、5試合続けてマルチ安打中。ドラフト制後、新人の連続試合マルチ安打は17年京田(中日)と19年中川(オリックス)の6試合が最長で、新人記録に王手。

◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(26)が、左肩違和感のためベンチを外れた。藤本博史監督(58)は「今日外します。疲れが来てるんでね」と話した。モイネロは前日19日のオリックス戦で1点リードの9回に登板し、1失点で同点に追いつかれていた。また、アルフレド・デスパイネ外野手(36)は前日に引き続き、左肩痛のため欠場する見込み。

◆日本ハム宇佐見真吾捕手(29)がノーヒットノーランを阻止した。ソフトバンク先発の石川に、打線は5回まで無安打無得点。3点を追う6回の先頭、初球の144キロ直球を左前に転がした。なお1死二塁、中島卓也内野手(31)の右翼線適時二塁打で待望の得点を生み出した。中島は「チャンスだったので初球から積極的に行きました。何とか点を取ることが出来て良かったです。センター頑張ります!」と、今季途中から挑戦中の守備位置での奮起も誓った。

◆ソフトバンクが日本ハムに勝利し、優勝へのマジックナンバーを「8」に減らした。0-0の2回1死三塁で、7番川瀬が一ゴロ。捕球した清宮がホームに悪送球し、運よく先制した。4回には主砲柳田が右中間に21号ソロ。4試合ぶりのアーチに「少し詰まりましたが、いいスイングをすることができた結果だと思います。追加点を取ることができて良かったです」と喜んだ。5回にも牧原大の左前適時打で加点した。先発石川は中5日登板だったが、5回まで無安打無得点と好投した。6回にピンチを招き、5回1/3を2安打1失点で降板したが、試合を作った。前カードのオリックス3連戦では3連敗。この日負ければ優勝マジックが消滅する可能性もあったが、踏みとどまった。

◆きつねダンスの声援が耳に届いた? 日本ハム上沢直之投手(28)が8回のピンチを無失点でしのいだ。この日、日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」の6人が、NHK総合で午後7時57分から放送された音楽番組「うたコン」に生出演。NHKホール(東京都渋谷区)の舞台に立った。原曲「The Fox」を歌うノルウェー出身のコメディアン「Ylvis(イルヴィス)」も出演し熱唱する後で、「きつねダンス」を踊った。その頃、本拠地・札幌ドームは8回表でソフトバンクの攻撃中。日本ハム先発の上沢は先頭打者を安打で出し、2死三塁まで攻められたが、最後は柳町を一ゴロに封じてピンチを脱出。ちょうど演奏が終わったタイミングだった。上沢は8敗目を喫したが、9回を完投し7安打3失点(自責2)の力投だった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(30)が、中5日登板で7勝目を手にした。6回途中2安打1失点。直球とパワーカーブの制球は抜群で、5回までは無安打無得点の快投だ。「ストレートはコントロール良く投げられました。(捕手の甲斐)拓也も引っ張ってくれて、点数も早めに取ってくれた。投げやすい状況で投げられました」。3点の援護をもらい、持ち前のハイテンポでゲームメークした。6回1死二塁で1番中島に右翼線適時二塁打を浴びた。続く2番細川に四球を与えて降板。中5日を考慮され、86球で救援陣にマウンドを譲った。「体の部分で疲れを感じるというか、張りを感じる部分もあった」と言うが、心配はない。「それを次に残さないように、準備していけばいいかなというところですね」。ウイニングボールを手に、白い歯を見せた。札幌ドームでは5月15日に4回途中7失点でKOされて以来、4カ月ぶりの登板だった。日本ハム戦も今季3連敗中だったが、魂の投球で白星。「もうここまで来たら、どういう状況でも勝ちを取るのが大事。良かったです」。勝負どころで、石川が仕事をした。【只松憲】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が「札幌ドーム」で、惜別の豪快アーチを放った。1点リードの4回に、日本ハム上沢から大きな追加点となる21号ソロ。数々の思い出がある敵地での最終戦を飾った。チームは連敗を3で止めて、4日ぶりにマジックを減らし「8」とした。柳田は穏やかな笑みを浮かべながら、少しさみしそうにスタンドに手を振った。日本ハムは来年から、本拠地の移転が決まっている。ソフトバンクとして札幌ドームで戦う最後の試合を終え、かみしめるように右翼席のソフトバンクファン、左翼席の日本ハムファンに感謝した。豪快な「惜別アーチ」だった。1点リードの4回無死。日本ハム上沢のカットボールをとらえて、右翼スタンドまで運んだ。ロースコアだった試合の流れをたぐり寄せる1発。「少し詰まりましたが、いいスイングをすることができた結果だと思います」と、納得の様子で振り返った。柳田は「初出場が札幌ドームで、今でも鮮明に覚えています」。1年目だった11年、札幌ドームで、5月8日に代走で初出場。プロとしての第1歩を踏み出した。18年4月21日には自身初のサイクル安打を、この地で成し遂げた。「ここでプレーできなくなる寂しさはありますが、最後にホームランを打つことができて良かったです。札幌ドーム3150(最高)でした」。野球人生の節目で何かと縁があった敵地に、柳田らしい1発で別れを告げた。オリックスに3連敗した悪い流れを断ち切り、勝負の11連戦ラストを勝利で飾った。藤本監督は「11連戦をなんとか7勝4敗で乗り切れたというのはね。プラスとして考えてね」と、前向きに振り返った。2位のオリックスも勝ちゲーム差0は変わらなかったが、連敗ストップで、4日ぶりに優勝へのマジックを「8」に減らした。指揮官は「楽な試合なんかないわ。ほんましんどいわ。1試合取るの。こんなにしんどいと思わんかった」。いよいよ残り10試合を切った。ここから、最後の根性比べだ。【山本大地】○...守護神不在のリリーフ陣が、無失点リレーで勝利を呼び込んだ。3番手津森は3-1の6回1死満塁で登板。パ・リーグ首位打者の松本剛を1球で遊併に打ち取り、窮地を救った。「ピンチの場面でしたが、強い気持ちで投げました。思い切って腕を振れたのが良かったと思います」。9回は左肩違和感でベンチを外れたモイネロに代わり、藤井が3者凡退。今季3セーブ目を挙げ「僕は任されたところで投げるだけなので、今日もしっかりと仕事ができて良かったです」と頼もしかった。▽ソフトバンク中村晃(約1カ月ぶりの1試合3安打)「自分のスイングをしっかりできた結果がヒットにつながりました。とにかくチームが勝てたことがなによりです。終盤戦、チームの力になれるように頑張るだけです」▽ソフトバンク牧原大(5回に適時打)「2アウトからのチャンスを絶対にいかそうと打席に入りました。最後の札幌ドームにささげる、気合一本のタイムリーです」

◆日本ハム上沢直之投手(28)がケガを乗り越え、2年連続でシーズン規定投球回数をクリアした。ソフトバンクとの今季最終戦(札幌ドーム)に先発し、7安打3失点(自責2)完投。援護にも恵まれず8敗目を喫したが、エースの意地を見せた。2点を追いかける最終回のマウンドにも、上沢は立ち続けた。「8回、ちょっとしんどかったですけど、ここでしんどいのから逃げていいのかな...と。9回行ったほうが、何か見つかるんじゃないか。そんな気持ちでした」。気持ちを切らすことなく、エースとして投げ抜いた。遊撃・上川畑の好守で3者凡退に打ち取ると、渾身(こんしん)のガッツポーズをつくった。9回7安打3失点(自責2)。8敗目を喫したが、4回終了時点で2年連続で規定投球回をクリアした。「目指していたので、最低限クリアできて良かったと思います」と、先発ローテ投手の役割を果たした。首位争いする相手打線に序盤に3失点。味方の守備から失点する不運も絡み、今季ワーストタイ4四球と乱れながらも踏ん張った。「調子が良くないと思っていたから、逆に丁寧にいけた」と振り返った。アクシデントを乗り越え、目標に手を届かせた。7月に打球が当たり右足中指を骨折。早期復帰へ、故障から3日後には骨接合術に踏み切った。実戦復帰まで当初8週間の見込みも、約1カ月後には1軍復帰。「ケガがなかったら、もしかしたら目標の180イニングもいけたかもしれないですけど...」。2年連続の2ケタ勝利も絶望的となった。悔しさは来季のマウンドで晴らす。【田中彩友美】

◆ソフトバンクの抑え、モイネロが左肩の違和感のためベンチを外れた。藤本監督は「疲れがちょっときているのでね」と説明した。19日のオリックス戦では1点リードの九回に登板したが、同点打を許していた。

◆ソフトバンクの柳田が1―0の四回に、4試合ぶりの本塁打となる21号ソロを放った。1ボールから、日本ハム・上沢の投じた高めの速球に振り負けず、高々とした打球を右中間席へ運んだ。「少し詰まったが、良いスイングができた結果」と胸を張った。3連敗したオリックスとの対戦では3試合で12打数2安打、打点なしと抑え込まれた。鬱憤を晴らすような一振りで、ベンチへ戻るとチームメートとハイタッチして大声を上げた。来季から本拠地移転を控える日本ハムとの今季最終戦での一発に「札幌ドームでの最後の試合でホームランを打つことができてうれしい」と笑った。

◆日本ハムの上沢は内野のミスも絡んで五回までに3失点。打線の援護も乏しく、8敗目を喫した。2年連続の2桁勝利は厳しくなり「チームに貢献できなかったのはあるけど、仕方ない」と淡々と振り返った。7月に右足を骨折し、手術を選んで早期復帰したエース。この日も「しんどいのから逃げていいのか。九回もいった方が何か見つかるんじゃないか」と自分を鼓舞し、128球で完投して意地を示した。(札幌ドーム)

◆ソフトバンクは3―1の六回途中から継投に入り、6投手の無失点リレーで逃げ切った。前日19日は10投手をつぎ込みながらサヨナラ負け。この日登板した救援6投手全員が連投だったが、懸命に腕を振った。六回は1死満塁から登板した3番手の津森が、速球で松本剛を遊ゴロ併殺打に仕留め、わずか1球で仕事を完遂。「強い気持ちで投げた」と声を弾ませた。七回も2死満塁からマウンドに上がった泉が初球で中島を二ゴロに打ち取る。九回は左肩違和感でベンチを外れたモイネロの代役の藤井が「僕は任されたところで投げるだけ」と冷静に三者凡退で締めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71612 0.538
(↑0.004)
M8
(↑1)
9519
(+3)
447
(+1)
96
(+1)
77
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.110
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
73632 0.537
(↑0.004)
0
(-)
5466
(+6)
433
(+3)
85
(+3)
62
(-)
0.245
(-)
2.760
(-)
3
(-)
楽天
67643 0.511
(↓0.004)
3.5
(↓1)
9508
(+1)
487
(+4)
97
(-)
92
(-)
0.246
(-)
3.450
(-)
4
(-)
西武
68673 0.504
(↑0.004)
4.5
(-)
5448
(+4)
440
(+1)
114
(-)
57
(-)
0.229
(↑0.001)
2.800
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
65681 0.489
(↓0.003)
6.5
(↓1)
9462
(+3)
486
(+6)
87
(+1)
127
(-)
0.230
(-)
3.250
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
55783 0.414
(↓0.003)
16.5
(↓1)
7431
(+1)
504
(+3)
96
(-)
86
(-)
0.234
(-)
3.420
(↑0.01)