巨人(☆5対4★)ヤクルト =リーグ戦25回戦(2022.09.20)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:今村 信貴(2勝4敗0S)
(セーブ:大勢(1勝3敗35S))
敗戦投手:原 樹理(7勝7敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(24号・4回裏ソロ),岡本 和真(29号・6回裏ソロ)

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◆巨人が接戦を制した。巨人は2点ビハインドの3回裏、丸の適時二塁打などで3点を挙げ、試合をひっくり返す。続く4回にはポランコのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・今村が今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・原が試合をつくれなかった。

◆巨人のルーキー大勢投手(23)はここまで34セーブのうち、東京ドームで20セーブ。同球場でのシーズン最多セーブは08年クルーン(巨人)の21セーブで、今日の東京ドーム最終戦で最多記録に並べるか。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が第1打席で死球を受けた。1点を先取した1回、なおも1死二塁で打席に立った。カウント1-1から巨人赤星が投じた3球目、139キロの変化球が右膝の上付近を直撃。村上はその場で腰をかがめ、痛そうな表情を浮かべたが、まもなくゆっくりと一塁へ歩いた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)の第2打席は二ゴロだった。2点リードの3回無死二塁。1ボールから巨人赤星の外角121キロのカーブを引っ張り、二走の山田を進める進塁打となった。初回の第1打席と同じく一塁が空いていたが、歩かされることはなかった。村上は13日に日本選手最多タイの55号本塁打を放ち、56号が期待される中、第1打席では右膝上付近に死球を受けていた。

◆5位巨人が3連打と足を絡めた攻撃で逆転に成功した。■1番から4番で3得点2点を追う3回1死、1番吉川尚輝内野手(27)の左前打に坂本勇人内野手(33)が右前打で続き、丸佳浩外野手(33)が「浮いてきた変化球を何とかフェアゾーンに飛ばすことが出来ました。タイムリーになって良かったです」と、右翼への適時二塁打で1点差に。続く4番中田翔内野手(33)の三遊間の遊ゴロで三塁走者の坂本が生還。二塁走者の丸が一塁送球を見て三塁へスタート。一塁手オスナの三塁への悪送球を誘い、一気に本塁へかえってきた。■首位ヤクルトに握られた主導権を奪い返す先発赤星優志投手(23)は制球が定まらずに3回2失点で降板したが、打線が集中攻撃で試合をひっくり返した。4回からは2番手で今村信貴投手(28)がマウンドに上がった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)は第2打席に続き、第3打席も二ゴロに倒れた。5回1死一塁で、巨人の2番手左腕、今村と対峙(たいじ)した。初球144キロは内角高めのボール球、2球目の内角カットボールを見逃すと、続くフォークを空振り。1ボール2ストライクからの4球目、内角低め145キロのシュートを詰まらされ、打球は二塁正面に飛んで併殺崩れとなった。ここまで死球、二ゴロ、二ゴロの2打数無安打となっている。【写真たっぷりライブ速報】村上宗隆、王貞治超え56号出るか 5位巨人-優勝M6ヤクルト

◆巨人岡本和真内野手(26)が、球団生え抜きでは王貞治(19年連続)、松井秀喜(7年連続)以来となる5年連続30本塁打に王手かけた。1点リードの6回1死、ヤクルト大西の148キロシュートを捉えた。左中間席まで運ぶ飛距離131メートル弾。2試合ぶり、5戦4発となる一打でリードを2点に広げた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)は第4打席で遊ゴロ併殺に打ち取られた。7回1死一塁。1ボールから巨人の4番手、デラロサの外角チェンジアップを捉えた。中前に抜けそうな当たりだったが、二塁寄りに守っていた巨人坂本の好ポジショニングに阻まれた。坂本が自ら二塁を踏み、一塁へ送球して3アウトチェンジに。村上はここまですべて走者を塁に置いて打席に立ったが、死球、二ゴロ、二ゴロ、遊併殺の3打数無安打となっている。

◆巨人が逆転勝ちで、2年ぶりのヤクルト戦勝ち越しを決めた。■3回に打線が集中攻撃で逆転先発赤星優志投手(23)は制球が定まらずに3回2失点で降板したが、打線が3回に集中攻撃。3回1死、1番吉川尚輝内野手(27)の左前打に坂本勇人内野手(33)が右前打で続き、丸佳浩外野手(33)が右翼へ適時二塁打。続く4番中田翔内野手(33)の三遊間の遊ゴロで三塁走者の坂本が生還。二塁走者の丸が一塁送球を見て三塁へスタート。一塁手オスナの三塁への悪送球を誘い、一気に本塁へかえった。■一発攻勢で着実に加点4回にはグレゴリー・ポランコ外野手(31)が2試合連続となる24号ソロ。6回に1点差に迫られたが、直後に岡本和真内野手(26)が自身5年連続30号に王手をかける29号ソロで再び2点差に広げた。■ルーキー守護神、新人最多記録まであと2セーブに8回にまたもや1点差に迫られたが、9回は守護神の大勢投手(23)が無失点に抑えて、1点差での逃げ切りに成功。大勢は2試合連続セーブで、35セーブ目を挙げた。

◆巨人が逆転勝ちで、2年ぶりのヤクルト戦勝ち越しを決めた。

◆日本選手最多タイのシーズン55本塁打を記録しているヤクルト村上宗隆内野手(22)は、4試合連続のノーアーチとなった。「4番三塁」で先発し、4打席で3打数無安打だった。1回1死二塁の第1打席でいきなり右膝上付近に死球を受けるも、最後まで出場した。3回無死二塁と5回1死一塁はともに二ゴロ。7回1死一塁では遊ゴロ併殺に倒れた。1点を追う9回は同点の走者を出したが、3番山田がハーフスイングで空振り三振に倒れて惜敗。準備していた村上は悔しそうな表情でヘルメットを脱ぎ、東京ドーム最終戦のあいさつに向かった。村上は13日の巨人戦で2本塁打した後、直近4試合は9打数1安打。本塁打も打点もなしとなっている。4試合ノーアーチは8月3日中日戦から同10日広島戦での5試合本塁打なし以来となっている。

◆巨人が逆転勝ちで本拠地最終戦を制し、2年ぶりのヤクルト戦勝ち越しを決めた。試合後、「2022年ホーム最終戦セレモニー」を実施。原辰徳監督(64)が代表してあいさつを行った。■原監督、あいさつ全文「本日をもちまして東京ドーム本拠地、最終戦、とどこおりなく終了することができました。多数足を運んでいただき、大きな声援をいただきまして、代表しまして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。苦しいペナントレースではあります。ただし、まだ7ゲーム、残っております。ベテランも中堅も状態は良くなってます。若手は成長しております。1試合1試合、ベストを尽くし、最後の最後まで戦い抜きます。本当に今日はありがとうございました。これからもまたよろしくお願いします」■全員でサインボールをスタンドにあいさつの後、原監督は帽子をとってスタンドのファンに感謝。その後、選手たちとともに、サインボールをスタンドに投げ入れて声援に応えて回った。試合後、巨人は今季の主催試合の総入場者数を発表。全72試合で計231万8302人で、1試合平均では3万2198人だった。

◆首位ヤクルトは、日本選手最多となるシーズン56号本塁打の期待がかかった村上が3打数無安打に封じられ、逆転負けで6連戦の初戦を落とした。2位DeNAも勝ち、優勝マジックは6で足踏み。最短優勝は23日にずれ込んだ。1回1死二塁、村上は右膝上付近への死球。3回、5回は二ゴロ、7回1死一塁の最終打席は、巨人デラロサの外角チェンジアップを捉えたが、中前に抜けそうな当たりを二塁寄りに守っていた巨人坂本に阻まれて併殺。燕党からはため息がもれた。いずれも走者を置いた場面で1本が出なかったが、高津監督は「まあ、打てない時もあるでしょうね」と振り返った。先発原の降板後は小刻みな継投で粘り、6番宮本、8番長岡がマルチ安打を放つなど好材料も出た。リーグ連覇へ向け、厳しい日程が続くが、指揮官は「一戦必勝で頑張りたいと思います」と切り替えた。▽ヤクルト長岡(6回1死三塁から適時打)「とにかく1点を返したいという気持ちで打ちました」▽ヤクルト原(3回4安打3失点で7敗目)「早いイニングで降板してしまい、中継ぎにもチームにも申し訳ないです」

◆今季の本拠地ラストゲームで、巨人の若大将が豪快なアーチでファンを沸かせた。岡本和真内野手(26)が1点差に迫られた直後の6回、自身2戦ぶりの1発となる29号ソロ。価値ある1発で、首位ヤクルト相手に2年ぶりの勝ち越しを決めた。残り7試合。直近5戦4発と快音を取り戻した主砲の活躍で、チームは3位に浮上。頼れる男がCS進出へと引っ張っていく。ようこそ東京ドームへ。岡本和が今季の本拠地最終戦で1発締めした。1点リードの6回1死、ヤクルト大西の148キロシュートをしばきあげた。左中間席上段まで運ぶ飛距離131メートル弾は2試合ぶりの1発。「打った瞬間、いったなと思いました。ほんまにいい追加点になったと思います」と自画自賛。球団生え抜きでは王貞治、松井秀喜以来となる5年連続30本塁打に王手かけた。本拠地ならではの楽しみを提供し続けた。登場曲にはライブにいくほど大ファンのサザンオールスターズの楽曲を使用。昨年の「東京ドームMVP賞」を受賞した際、「自分の好きな歌ですし、みんなが聞いたことあると思う。球場に来た人に好きになってもらいたいと思って流している部分もある」と話した通り、今季も明るいメロディーに乗せてアーチを量産してきた。この1発も桑田佳祐の「炎の聖歌隊[Choir]」に乗せた。雨の中訪れたファンへ、歌詞にある通り「ご来場大変ご足労さん。ようこそここへ」という気持ちをバットで表現。「(シーズン)途中全く打てなくて、申し訳ないと思ってたんですけど、最後にちょっと打てて良かった」と最後の本拠地4連戦で2本塁打と調子を上げてきた。残りはビジターで7試合。30本塁打に王手も「あまり意識はしないように」と大詰めを迎えるCS争いに集中する。「もう勝つしかない。負けられない戦いが続くので、なんとか一丸となってやっていきたい」。ファンの期待をバットに乗せて、好調な主砲がラストスパートをかける。【小早川宗一郎】▽巨人丸(2点を追う3回1死一、二塁で右翼に適時二塁打)「浮いてきた変化球を何とかフェアゾーンに飛ばすことができました」▽巨人ポランコ(4回無死、ヤクルト今野から24号ソロ)「追い込まれていたのでしっかりとコンタクトすることを意識していました」▽巨人赤星(先発で6勝目を目指すも、3回5安打2失点で降板)「先頭打者を出してしまったことが反省です。長いイニングを投げたかったですけれど早くマウンドを降りてしまい申し訳ないです」

◆巨人の守護神大勢が、本拠地最終戦を35セーブで締めた。首位ヤクルト戦で1点リードの9回に登板。代打川端を二ゴロ、塩見には左前打を許すも、山崎を二飛、最後は山田を空振り三振に仕留めた。08年クルーンに並び、東京ドームでのシーズン最多となる21セーブをマークするも「野手の皆さんに安心して守ってもらえるような投手になっていかないといけないなと思います」と謙虚に言った。残り7試合で新人最多セーブを射程に捉えた。15年DeNA山崎、21年広島栗林37セーブまで、あと2と迫った。「まだジャイアンツの歴代の人たちが、そういったところに名を挙げていらっしゃらないので、そこにジャイアンツの代表として名前を挙げることができたらいいなと思います」と球団史上初へ挑む。

◆巨人のグレゴリー・ポランコ外野手(31)が24号ソロを放った。3-2の四回。ヤクルト2番手・今野のフォークボールを捉え、右翼席に突き刺した。19日のDeNA戦に続く2試合連続の一発で貴重な追加点をもたらした。

◆ヤクルトの原はわずか39球で降板となった。2―0の三回に上位打線につかまって3点を奪われると、直後の攻撃で代打を送られた。8月20日に自己最多の7勝目を挙げた後は4試合白星なし。7年目での2桁勝利到達は難しくなった。三回は1死一塁から坂本、丸にともに初球を痛打されて失点。なお二、三塁から4番中田にも初球を狙われ、遊ゴロにオスナの送球ミスが絡んで2者の生還を許した。前回登板後、高津監督に「1点で我慢したり、粘りの投球が必要」と説かれたが、またも踏ん張れなかった。高橋、小沢の新型コロナウイルス陽性で先発陣が窮地にある中、存在感を示せなかった。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が29号ソロを放った。4-3の六回1死でヤクルトの3番手・大西が投じた2球目、148キロの速球を完璧に捉え、左中間席中段に突き刺した。2試合ぶりの一発で5年連続の30本塁打に王手をかけた。主砲の一発で、今季のチーム本塁打数が161本となり、ヤクルトの160本を抜いてリーグトップとなった。

◆巨人・岡本和真内野手(26)は4-3の六回に29号ソロを放ち、今季の本拠地最終戦での勝利に貢献した。球団生え抜きでは王貞治、松井秀喜以来となる5年連続の30本塁打に王手をかけたが、「何とかCS(クライマックスシリーズ)に(行きたい)という思いでやっているので。そういったところであまり意識はしないように考えたいんですけど、しっかりチームのために打っていきたい」と語った。今季は夏場に失速し、4番の座を中田に明け渡した。「(シーズン)途中で全く打てなくて申し訳ないなと思っていたんですけど、最後にちょっと本塁打を打ててよかった」と本音ものぞかせた。チームは残り7試合でCS進出をかけた激戦に臨む。岡本和は「もう勝つしかないんで。負けられない戦いが続くので、なんとか一丸となってやっていきたい」とナインの思いを代弁した。

◆ヤクルトの村上は3打数無安打1死球。13日に日本選手最多の王貞治(巨人)に並ぶ55号を打ってから4試合の足踏みとなった。一回に赤星のカットボールを右膝付近に受けて痛そうな表情を浮かべたが、プレー続行。三、五回は二ゴロに倒れ、七回はデラロサの変化球を捉えられずに遊ゴロ併殺打だった。1点差の九回は目前で山田が三振し、次打者席で敗戦を見届けた。周囲の期待が重圧になっているかと問われた高津監督は「至って普通。去年の方がプレッシャーがかかっていたと思う」と否定した。

◆ヤクルトの原はわずか39球で降板となった。2―0の三回に上位打線につかまって3点を奪われ、直後の攻撃で代打を送られた。7敗目を喫し「早いイニングで降板してしまい、中継ぎにもチームにも申し訳ない」と肩を落とした。自己最多の7勝目を挙げた後は4試合白星なし。2桁勝利到達は難しくなった。三回は1死一塁から坂本、丸に初球を痛打されて失点。なお二、三塁から中田にも初球を狙われ、遊ゴロにオスナの送球ミスが絡んで一気に逆転された。粘りの投球が課題なだけに、高津監督は「3点くらいまでと思っていた」と説明。高橋、小沢の新型コロナウイルス陽性で先発陣が手薄な中、存在感を示せなかった。

◆先発したヤクルト・原は3回4安打3失点で7敗目(7勝)を喫した。2点リードの三回1死から吉川に左前打を浴びると3連打とオスナの送球ミスも重なって逆転を許した。直後の攻撃で代打を送られて39球で交代。「中継ぎにもチームにも申し訳ない」と悔しさをにじませた。

◆巨人は3年ぶりに全試合で入場制限を設けずに開催した今季の主催72試合の総入場者数が、231万8302人だったと発表した。新型コロナウイルス対策で制限のあった昨季は81万2612人だった。(東京ドーム)

◆巨人のルーキー、大勢がリーグ2位に並ぶ35セーブ目を挙げた。5―4の九回に登板し、塩見に安打を許しながら最後は山田を空振り三振に仕留めた。「ホーム最終戦だったので、しっかり締めて終わりたいと思っていた」と安堵した。7試合を残し、山崎(DeNA)、栗林(広島)の持つ37セーブの新人記録を視界に捉える。「まだ巨人の、歴代の人の名が挙がっていないので、代表として名前を挙げられたらいい」と記録更新に意欲を示した。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは逆転負け。4番・村上宗隆内野手(22)は3打数無安打、1死球で日本選手のシーズン最多となる56号は持ち越しとなった。厳しい内角攻めに苦しんでいる。第1打席は巨人先発・赤星のカットボールが右太ももを直撃して死球。第2、3打席は二ゴロ。第4打席は初球の内角スライダーの後に、外角へのチェンジアップでタイミングを外され、遊ゴロ併殺に打ち取られた。13日の巨人戦(神宮)で54、55号と放ち、1964年の王貞治(巨人)に並んでから、足踏みが続いている。8月3―10日以来の4試合連続本塁打なしとなった。チームは11安打を放ったが、あと1点が遠く、今季の巨人戦は11勝13敗1分けで終わった。2位・DeNAが勝ったため、優勝へのマジックナンバーは「6」のままで最短V決定は23日。高津監督は「(村上は)打てないときもあるでしょう。6連戦は(今回で)最後なので、一戦必勝で頑張りたい」と気持ちを切り替えた。(森祥太郎)

◆これぞ主砲だ!! 巨人は20日、セ・リーグ首位のヤクルトとの最終戦(東京ドーム)に5-4で勝利。阪神、広島が敗れたため、8月16日以来の3位に浮上した。5番・岡本和真内野手(26)が1点リードの六回に29号ソロ。球団では王貞治、松井秀喜以来、3人目となる5年連続の30本塁打に王手をかけた。夏場は不調で苦しんでいたが、9月は打率.380と復調。クライマックスシリーズ(CS)進出への先導役となる。本拠地最終戦を一発で締めた。1点差に迫られた直後の六回に、岡本和が左中間席中段に突き刺さる29号ソロ。粘るヤクルトを力で押し返した。「流れを引き渡さないように、3人で終わらないようにと思って打席に入った。打った瞬間いったなと思った」ヤクルト3番手、大西が投じた148キロの内角シュートを捉えた。四回のポランコの24号ソロに続く一発で、チーム本塁打数はヤクルトの160本を抜いて両リーグトップの161本だ。今季最多の4万751人が来場した東京ドームではシーズン14本目のアーチで、ペナントレースの本拠地最終戦を白星で飾った。レジェンドの背中に迫った。5年連続の30本塁打まで1本。到達すれば、球団では1962-80年の王貞治、96-2002年の松井秀喜に次ぐ3人目。2試合ぶりの一発で、通算382本塁打の原監督も成し遂げられなかった領域に足を踏み入れようとしている。苦しみを乗り越えた。3、4月で10本塁打、25打点。上々の滑り出しを切った春先から一転、7月以降は不振に陥った。2カ月連続で打率は2割台前半で7月が1本塁打、8月は4本塁打。3年ぶりに4番から外された。不振脱却へ、試合前練習ではロングティーで全身を使ってスイングする感覚を思い出し、9月は打率・380、4本塁打と復調した。「8月後半から徐々にいいものが出てきた。(シーズンの)途中で全く打てなくて申し訳ないなと思っていたけど、最後にちょっと本塁打を打ててよかった」と、笑顔も戻ってきた。お目覚めの主砲に導かれるように、四回は中堅手の丸が、九回は二塁手の吉川が好守でピンチの芽を摘み、投手陣は今季55本塁打の村上を3打数無安打に封じて、8月16日以来となる3位に浮上した。試合後にグラウンドで行われた本拠地最終戦セレモニーでは原監督がG党に向け、「まだ7ゲーム残っております。一試合一試合、ベストを尽くし、最後の最後まで戦い抜きます」と約束した。4位の阪神、広島とは1ゲーム差。「もう勝つしかない。何とかCSにという思いでやっている。しっかりチームのために打っていきたい」と岡本和は誓った。5年連続のCS進出へ、原巨人の中心には背番号25がいる。(樋口航)■データBOX?巨人が8月16日以来となる3位に浮上した。CSクリンチは2つ減って6となった。巨人は残り7試合で6勝すれば勝率.507で、阪神と広島の全勝時の勝率(ともに同.500)を上回るため、自力での進出が決まる。セでCSが始まった2007年以降(20年は開催せず)、巨人が進出を逃したのは17年の1度しかない。?岡本和が今季29号本塁打を放ち、18年から4年連続でマークしているシーズン30本塁打にあと1本。巨人の選手でシーズン30本を5年以上続けたのは、1962-80年の王貞治(19年)、96-02年の松井秀喜(7年)の過去2人。通算5度以上は王(19度)、松井(7度)、原辰徳(6度)、長嶋茂雄、阿部慎之助(各5度)の過去5人。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(23)=関西国際大=は、臆せずに最後の一球を投じ「思い切って投げることができた」と振り返った。九回2死一塁、フルカウントから154キロの直球で山田の膝元を突きスイングを誘った。真っ向勝負で締めて35セーブ目。7試合を残し、山崎(DeNA)、栗林(広島)の持つ37セーブの新人記録に迫った。次打者は、前回13日の対戦で55号本塁打を浴びた村上だったが、そこまで回さず。チームとしては〝宿敵〟を3打数無安打に封じた。入団前に目立った実績がなく、D1位指名に当初はネットなどで懐疑的な意見を目にしたという大勢。「『誰だ?』みたいな。見方を変えていくのは僕次第」。黄金ルーキーは、強い気持ちで栄誉をつかみにいく。(鈴木智紘)

◆遅ればせながら、巨人本来の勝ち方が戻ってきた。やればできるではないか。一度は終戦と思わせて、墓の下からむくりと起き上がってきたような気がするよ。前半は相手のミスに乗じて得点。中盤から後半にかけては、得意の一発攻勢で引き離す。優位に優位に試合を進め、リリーフが八回まで持ちこたえて、大勢につないで逃げ切る。このパターンを思い出したね。村上を抑えて勝ったことにも価値がある。一回こそ死球ながら、三回無死二塁で二ゴロ。五回1死一塁でも二ゴロ。七回1死一塁では遊ゴロ併殺。そして九回。村上の前で山田を三振に取り、ゲームセット。打たせない。回さない。それが大事だ。逆に巨人は岡本和に一発が出た。ムードは上がるよ。これで、三つどもえの3位争いがますます面白くなった。3位の座にこれだけ注目が集まるとはね。ただし、エモトとしての基本姿勢は崩さない。勝率5割に満たない場合はCSを辞退すべし! そう言わせないよう、総員奮起せよ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
74553 0.574
(↓0.004)
M6
(-)
11575
(+4)
536
(+5)
160
(-)
67
(-)
0.252
(↑0.001
3.590
(-)
2
(-)
DeNA
68612 0.527
(↑0.004)
6
(↑1)
12464
(+5)
495
(+4)
105
(+1)
48
(-)
0.252
(↑0.001)
3.500
(↓0.01)
3
(2↑)
巨人
65683 0.489
(↑0.004)
11
(↑1)
7532
(+5)
570
(+4)
161
(+2)
63
(-)
0.245
(-)
3.740
(-)
4
(1↓)
阪神
65703 0.481
(↓0.004)
12
(-)
5469
(+4)
410
(+5)
79
(+1)
104
(+1)
0.244
(-)
2.660
(↓0.02)
4
(1↓)
広島
65703 0.481
(↓0.004)
12
(-)
5534
(+3)
520
(+5)
86
(+1)
26
(-)
0.257
(-)
3.510
(-)
6
(-)
中日
60712 0.458
(↑0.004)
15
(↑1)
10383
(+5)
463
(+3)
60
(-)
58
(+1)
0.246
(-)
3.310
(-)