オリックス(☆6対5★)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2022.09.19)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
ソフトバンク
000302000051010
ORIX
2020000011X61221
勝利投手:本田 仁海(2勝3敗2S)
敗戦投手:レイ(5勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(19号・1回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約

DAZN

◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは1点ビハインドの9回裏、吉田正の適時打が飛び出し、土壇場で同点とする。続く延長10回には、2死満塁の好機から宗が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、7番手・本田が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、10番手・レイが誤算だった。

◆タレントでボディービルダーの横川尚隆(28)がオリックス-ソフトバンク最終戦で始球式のマウンドに上がった。マウンド上でユニホームを脱ぎ捨て、Tバック1枚になると観衆は大ウケ。剛速球は打者の紅林の頭上はるか上に飛んでいく大暴投となったが、球団の計測では時速132キロ。目標の130キロを超えた。小学校でソフトボールをやっていた。今回は指にまめができるほど練習してきたという。「一瞬でした。夢が1つかないました。幸せな人生でした」と笑わせた。「吉田正尚さんもマッチョって呼ばれているし、リチャードさんもすごい筋肉だった。プロ野球選手は全部がでかくて、連動もうまくいっている。僕は肩の筋肉が邪魔でテイクバックがうまくできないので大変でした。ストライクが入ればかっこよかったのですが、そこが俺なのかな」と照れ笑いで振り返った。【写真特集:ボディービルダーの横川尚隆がTバック1枚でマッチョな始球式 大暴投も大ウケ】はこちら

◆タレントでボディービルダーの横川尚隆(28)がオリックス-ソフトバンク最終戦で始球式のマウンドに上がった。マウンド上でユニホームを脱ぎ捨て、Tバック1枚になると観衆は大ウケ。剛速球は打者の紅林の頭上はるか上に飛んでいく大暴投となったが、球団の計測では時速132キロ。目標の130キロを超えた。小学校でソフトボールをやっていた。今回は指にまめができるほど練習してきたという。「一瞬でした。夢が1つかないました。幸せな人生でした」と笑わせた。「吉田正尚さんもマッチョって呼ばれているし、リチャードさんもすごい筋肉だった。プロ野球選手は全部がでかくて、連動もうまくいっている。僕は肩の筋肉が邪魔でテイクバックがうまくできないので大変でした。ストライクが入ればかっこよかったのですが、そこが俺なのかな」と照れ笑いで振り返った。

◆オリックスが吉田正尚外野手(29)の19号2ランでいきなり先制した。初回2死一塁で、東浜巨投手(32)のカーブをジャストミート。打球は右翼席に一直線に飛び込んだ。「しっかりと1球で仕留めることができました。初回から先制点を取れてよかった」3ゲーム差で迎えたソフトバンクとの勝負の3連戦に2連勝。勝てばゲーム差なしになるこのカード最終戦で強烈な先制パンチを見舞った。

◆優勝を争う激闘は、延長戦にもつれ込んだ。オリックスの選手会長、吉田正尚外野手(29)が、1点を追う9回2死一、二塁で、ソフトバンクの守護神モイネロの初球をライトにはじき返し、起死回生の同点適時打を放った。9回を終えて5-5の同点で延長戦に入った。この日、京セラドーム大阪には2万4889人のファンが集ったが、台風の影響で電車が運休となり、試合後の帰宅に影響が及んだ。延長10回表を迎える際は、電光掲示版に「公共交通機関でお越しのお客様は各自で最新の運行状況のご確認を宜しくお願い致します」と映し出され、アナウンスも行われた。○...台風の影響が心配される中、午後1時1分開始の試合は4時間47分におよんだ。延長10回、電光掲示版に「公共交通機関でお越しのお客様は各自で最新の運行状況のご確認を宜しくお願い致します」と映し出された。観衆は2万4889人。JRは計画運休したが試合終了時には風雨も強くなく、大きな混乱はなかったもよう。オリックスは20日に千葉でロッテ戦。試合後に移動予定だったが前日の段階で20日の当日移動に変更済み。中嶋監督は「早く帰ろう。危ないよ。車ごと飛ばされるよ」と話し足早に帰路についた。

◆オリックス宗佑磨は泣いていた。延長10回2死満塁からサヨナラ中前打。祝福のシャワーを浴び、中嶋監督と抱き合った。「年をとると泣きやすくなって。よくも悪くも僕の日だなって」。笑顔に戻った26歳は、お立ち台でファンを笑わせた。4点リードの4回無死一、三塁。柳田のゴロをさばいた三塁守備で、本塁に悪送球。この適時失策から流れが変わり、3失点。その後に逆転された。9回にはバント失敗もあった。「へたくそなだけ。技術がない。本当にいろいろな人に助けられて、最後に僕が持っていっちゃった感じ。野球って助け合いのスポーツなんだなと」と仲間に感謝した。ベンチで大声を出し続け、声がかれた。重要な打席が回ってくる予感もあった。そのチャンスで、名誉挽回。優勝した昨年も正念場の試合でミス帳消しの1発を放ち、涙した。「めちゃくちゃデカい3連勝だと思う」。宗の熱いプレーが、今年もオリックスを乗せていきそうだ。【柏原誠】

◆首位ソフトバンクが2位オリックスとの天王山3連戦で、屈辱の3連敗を喫した。9回に守護神のリバン・モイネロ投手(26)が同点打を浴びてセーブ失敗。延長10回には10番手のコリン・レイ投手(32)がサヨナラ打を浴びた。優勝マジック「9」は3日連続で減らせず、2位オリックスとは0ゲーム差。残り10試合、しのぎを削る戦いが続く。4時間47分の死闘で、首位ソフトバンクが散った。5-5の延長10回2死満塁。この日10番手で登板したレイが、宗にサヨナラの中前打を浴びた。ナインはうつむきながら、左翼スタンドに陣取る鷹党に頭を下げた。「気合入れろ!」という男性ファンの叫びが、京セラドーム大阪にむなしく響いた。勝てたはずだった。4点差を逆転し、1点リードで9回に守護神モイネロを投入。試合前時点で防御率0・77の左腕に託したが、2死一、二塁で吉田正に初球スライダーを弾かれた。同点の右前打。12試合ぶりの失点で、まさかのセーブ失敗。逃げ切れず、延長10回に力尽きた。藤本博史監督(58)は、淡々と話した。「(モイネロは)あと1人やったけどね。まぁそれまではずっと抑えてきてるから。人間だからミスもあるけど、痛いミスだった」。この日は「総力戦」と宣言し、投手、野手合計23人を出場させた。だが、結末は無情だった。地獄の11連戦の10戦目。疲労感だけが残った。6連勝で乗り込んだ大阪で、2位オリックスに屈した。初戦は相手エース山本の前に完封負けし、2戦目も力なく0封負け。天王山とも言える直接対決で、まさかの3タテを食らった。ロッテが敗れて優勝マジックの消滅は免れたが、3日連続でマジック「9」を減らせず。勝率1厘差で首位はキープしたが、オリックスにゲーム差「0」に迫られた。再び混パに逆戻り。指揮官は「ほんまにいつも言うけど、切り替えていくしかないですよね」と、自身を納得させるかのように言葉を絞り出した。11連戦の最終戦は、敵地札幌ドームでの日本ハム戦。負ければ首位陥落の可能性もある。残り10試合。正念場が続く。【只松憲】ソフトバンクのマジック 20日にも消滅する可能性がある。20日に消える条件はソフトバンクが日本ハムに●で、楽天が西武に○か△、またはロッテがオリックスに○か△。ソフトバンクは10投手を起用も黒星。1試合で投手10人が登板したのは、13年9月4日日本ハム戦のソフトバンク以来、2リーグ制後では5度目のタイ記録。10投手リレーで敗れたのは、74年9月29日南海戦の日本ハム以来48年ぶりだった。○...先発東浜が3回途中4失点KOされた。初回に吉田正に先制の19号2ランを献上。3回には先頭福田から長短4連打で2点を失うと45球で交代指令。「大事な試合の先発マウンドを任された意味をしっかりと考えてマウンドに上がりましたが、期待に応えることができなかった」。連敗阻止に向け意気込んだマウンドだったが、結果を残せなかった。打線は4点差をはね返したものの、終わってみれば延長10回サヨナラ負け。「すみません」と、うなだれるしかなかった。○...今宮は今季13度目の猛打賞と気を吐いた。4回の右前打、6回の左中間二塁打はいずれも得点に直結。打率も3割に乗せた。チームは痛恨の3連敗を喫し「打席ではいい感覚でスイングすることができていると思います。チームは連敗してしまいましたが、仕切り直してやっていくだけです」と切り替えた。▽ソフトバンク中村晃(6回無死満塁で代打で右前適時打)「昨日(18日)のゲームの代打出場では凡退してしまったので、やり返す気持ちで打席に入りました。とにかくチャンスで期待に応えることができて良かったです」▽ソフトバンク森(3回無死一、三塁から登板し、火消しに成功)「難しい場面ではありましたが、良い投球ができたと思います。明日も試合があるので、全員で勝ちに行きたい。頑張ります」▽ソフトバンク藤井(8回に登板し、3者連続三振。20ホールド目)「自分が出来ることをこれからも続けていくだけです。明日からも自分の投球ができるように頑張ります」欠場 ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(36)が、左肩痛のためオリックス25回戦(京セラドーム大阪)を欠場した。試合前練習には参加もが、大事を取った模様。20日の日本ハム戦(札幌ドーム)には同行する。

◆オリックスが逆転サヨナラ勝ちで首位ソフトバンクに3連勝し、0ゲーム差に肉薄した。敗戦目前の9回2死から吉田正尚外野手(29)の適時打で追いつき、延長10回2死満塁で宗佑磨内野手(26)が劇的安打を放った。4-0から逆転される苦しい展開だったが、ネバーギブアップで大きな白星をゲット。残り6試合、95~96年以来のリーグ連覇へ一気に突っ走る。拍手喝采のスタジアムで、興奮を胸に押さえ込んだ。オリックス吉田正が1点を追う9回2死一、二塁から起死回生の同点適時打を放った。「僕も痺れました。重苦しい雰囲気で守護神(モイネロ)から塁に出てつないでくれた」高揚感に包まれるグラウンドで冷静さを保った。アウトになれば試合終了-。悲願の連覇も遠のく打席だった。「プレッシャー...。良い場面なのでドキドキやワクワク感はありますよね。常に平常心で(打席に)入れるように」。素振り2回&投手に正対して打席の後ろから進んでいく独自のルーティンを崩さず、初球146キロのスライダーをライトに運んだ。二塁走者の福田が執念のヘッドスライディングで生還。ファンも一緒に両腕を突き上げた。絶体絶命の場面から延長戦に突入。4時間47分の激闘は、延長10回2死満塁から宗がセンターへサヨナラ打を放ち、ピリオドを打った。お立ち台では「最後、やってくれると思ってました。(守備で)苦しいプレーもありましたけど、決めてくれる男だと」と劇的勝利に涙を流した後輩を思いやった。今季8度目の3安打猛打賞で、今季自身最多の4打点。マッチョマンのバットが、チームを浮上させる。初回には右翼席へ19号先制2ランを放ったが「ちょっと...、もう忘れてしまっています。本当に、この勝利は大きいので」と苦笑い。応援グッズである黄色、赤、金色の「正尚ダンベル」が、京セラドーム大阪の青い客席で弾んだ。シーズン最終盤の首位攻防3連戦で3連勝を飾り、2位ながらゲーム差0に急接近。今季のソフトバンク戦を15勝10敗と勝ち越したため、シーズン終了時に勝率が並ぶとオリックスが順位を上回る。中嶋監督はサヨナラ劇場に「ベンチも誰1人諦めてなかった。絶対にひっくり返す気持ちだった」と強く拳を握った。貯金9は今季最多を更新し、残り6試合。指揮官は「(今カード)3つ取って(優勝の)挑戦権。これで始まりぐらいの感じ。終わりじゃない」と頂点を見据えた。吉田正も「これで並んだ。僕らが勝ってプレッシャーかけれるようにしたい」。昨季V時は右手首骨折で離脱していた選手会長が、今季こそ頂きに駆ける。【真柴健】

◆オリックスが延長10回宗佑磨の中前打でサヨナラ勝ち。95、96年以来26年ぶりのリーグ連覇を狙うオリックスが、首位ソフトバンクとゲーム差なしに迫った。パ・リーグの9月成績ではオリックスと楽天が9勝6敗1分けでトップに立ち、追い上げている。オリックスの自力Vは最短23日に復活。ソフトバンクと最終成績が同率で並んだ場合、規定により直接対決で15勝10敗と勝ち越したオリックスの方が上位となる。マジック9が点灯しているソフトバンクの最短Vは27日だが、オリックスの最短Vは現時点で26日となっている。

◆29歳の選手会長が、妻と愛娘にパパの勇姿を見せた。オリックス吉田正尚外野手(29)は首位攻防戦第3ラウンドだったこの日、家族を球場に招待していた。2歳になった長女は7月7日、七夕生まれの"オリ姫"で「たまに球場に観戦に来てくれてます。ラッキーセブン(7回)で(球団歌の)『SKY』が流れると、踊っているみたいで。ダンスや音楽が好きなのかな?」と、娘の成長に目を細める。普段は自宅リビングのテレビで観戦している様子で「画面に映る選手みんなのことを『パパ』って言っているみたいです」とにっこり笑う。この日は初回に先制19号2ランを放つと、1点を追う9回2死一、二塁から起死回生の同点タイムリーを放ち"家族サービス"に大成功。スタジアムの熱狂は、将来必ず、娘の記憶に残る。【オリックス担当=真柴健】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】パ・リーグ首位攻防戦。始球式にボディービルダーの横川尚隆が登場し132キロを計測。触発された?オリックス吉田正尚が先制2ランに9回2死から同点打。宗佑磨のサヨナラ打につなげました!

◆オリックスが逆転サヨナラ勝ちで首位ソフトバンクに3連勝し、0ゲーム差に肉薄した。敗戦目前の9回2死から吉田正尚外野手(29)の適時打で追いつき、延長10回2死満塁で宗佑磨内野手(26)が劇的安打を放った。4-0から逆転される苦しい展開だったが、ネバーギブアップで大きな白星をゲット。残り6試合、95~96年以来のリーグ連覇へ一気に突っ走る。95、96年以来26年ぶりのリーグ連覇を狙うオリックスが、首位ソフトバンクとゲーム差なしに迫った。パ・リーグの9月成績ではオリックスと楽天が9勝6敗1分けでトップに立ち、追い上げている。

◆ボディビルダーでタレントの横川尚隆(28)が、特別始球式を行った。マウンド上でユニホームを脱ぎ、ビルダーパンツ姿を披露。筋肉隆々の肉体から投じたボールは、捕手の頭上を大きく越える大暴投となったが、132キロを計測した。「最悪です。悔しいです。俺、けっこう本気でこれ臨んでた。めちゃくちゃ練習して、マメもつぶれてたんで。ストライク入れたかったです」と苦笑いで振り返った。プロ野球選手もウエートトレーニングなどでパワー自慢の選手も多く、「マッチョと呼ばれていますからね、吉田(正尚)選手は。すごい筋トレも大好きと聞きますし、(ソフトバンクの)リチャード選手もさっき見たらすごい大きかった。僕らとは違った筋肉の質。体幹が強くて、連動がうまくいって本当にすごいと思う」と尊敬した。投球前には股間部分のテーピングの固定にかなりの時間を割いたそうで「ポロってなっちゃったら、俺、人生、試合終了しちゃうんで。アウトにならなくてよかった」と笑っていた。

◆オリックス・吉田正尚外野手(29)が、特大の先制19号2ランを放った。「しっかりと一球で仕留めることができましたし、初回から先取点を取ることができてよかったです!」0─0の一回2死一塁。ソフトバンク先発の東浜が投じた124キロのカーブをフルスイング。右中間5階席手前まで届く特大アーチを放った。チームはリーグ優勝を争う首位ソフトバンクとの直接対決中。17日からの3連戦で初戦、2戦目を勝利し、試合前の時点で1ゲーム差と接近。大一番となる一戦で、主砲が存在感を発揮した。

◆オリックス・中川圭太内野手(26)が左翼線への適時二塁打で追加点を奪った。2─0の三回。打線が先頭の福田、宗の連打で無死一、三塁と好機を作ると、ソフトバンク先発・東浜の変化球を捉え、左翼線へ適時二塁打。なおも二、三塁とし、一回に先制2ランを放った吉田正が中前適時打で続き、4─0とリードを広げた。1ゲーム差で追う首位ソフトバンクとの3連戦の最終戦で、序盤から野手陣が猛攻を見せた。

◆ソフトバンクの先発・東浜巨投手(32)が三回途中7安打4失点でKOされた。一回、2死一塁から吉田正に右越えへ先制の2ランを浴びると、0-2の三回には1番・福田からの4連打で、2失点。この回、1死も奪えずに2番手・森にマウンドを託し、降板した。マジック「9」が点灯している首位のソフトバンクだが、2位・オリックスとの直接対決に連敗。この日敗れると、マジック消滅の恐れがある大一番で、先発の役割を果たせなかった。

◆オリックスが3連勝。4―5の九回に吉田正の適時打で追い付き、延長十回は2死満塁から宗がサヨナラ打を放った。本田が2勝目。ソフトバンクは三回まで0―4の劣勢から一時は逆転したが、モイネロらが打たれて3連敗を喫した。

◆2位オリックスがサヨナラ勝ちを収め、首位ソフトバンクに同一カード3連勝を飾った。延長十回無死満塁が2死となったが、宗佑磨内野手(26)が中前打を放ち、ケリをつけた。試合は4点をリードしたものの、その後逆転を許し、九回2死一、二塁で一回に19号2ランを放っていた吉田正尚外野手(29)の同点打で、延長戦に持ち込んだ。チームはソフトバンクに3連勝を飾り、ゲーム差はなくなった。ヒーローインタビューで殊勲打の宗は3点を奪われた四回は自身の失策もからんでいたとあって「良くも悪くも今日は僕の日だと思って...興奮し過ぎて、記憶にないです」と語り「年齢を重ねるにつれ、泣きやすくなってきて...すいませんでした」と目を潤ませていた。また4打点の吉田正は「この勝利は大きいと思います」とコメント。チームは連覇に向け、〝6番勝負〟に挑む。

◆ソフトバンクのデスパイネが左肩痛のため、欠場した。藤本監督は試合後、20日に札幌ドームで行われる日本ハム戦には同行させると説明した。

◆オリックスは自慢の救援陣が好投。1点を追う終盤に2日連続で山崎颯、阿部、ワゲスパックを投入し、いずれも無失点でつないで九回の同点劇を呼び込んだ。延長十回は本田が三者凡退で流れを引き寄せ、今季2勝目。中嶋監督は「本当によくしのいだ。よく頑張った」とねぎらった。今季初の中5日での登板となった先発の田嶋は味方の拙守にも足を引っ張られ、六回途中5失点。プロ5年目で初の2桁勝利はお預けとなり「何とか粘り強く投げたかった」と悔しそうな表情だった。

◆天王山で3連勝! 2位・オリックスは19日、首位・ソフトバンク最終戦に6-5で今季5度目のサヨナラ勝ち。延長十回に宗佑磨内野手(26)が中前に運んで試合を決めた。直接対決で3連勝を飾り、ゲーム差なしと肉薄。球団では1995、96年以来のパ・リーグ2連覇へ、大前進した!白球が中前で弾む。一塁ベースを回った宗はヘルメットを投げ捨てた。両手で力強くガッツポーズを作り、ナインから歓喜のウオーターシャワーを浴びる。ずぶぬれになったヒーローはベンチに戻ると目を潤ませた。「いや~もう、よくも悪くもきょうは僕の日やなと思って(延長十回は)打席に立っていました。もう、ちょっと興奮しすぎて、あんまり記憶がないです。(涙は)年齢をとるにつれて泣きやすくなっていて...。はい、すみません」4時間47分の激闘。台風接近にもかかわらず2万4889人が京セラドームに詰めかけた。お立ち台で宗は苦笑い。自らのミスをきっかけに、一度は敗戦濃厚だったゲーム。それでも、最後は劇打で取り返してみせた。5─5の延長十回だ。無死満塁の好機を作るも伏見、福田が凡退。ついえたかに思われたが、宗がレイの155キロを鋭く中前にはじき返した。「疲れました。長い、長かった...。絶対(打席が)回ってくると思ってました、最後。そんな感じでしたもん、ずっと。だから余計に苦しかった」〝宗の日〟だった。そう、自分で決めていた。4─0の四回無死一、三塁から柳田の三ゴロを処理しバックホームしたが、悪送球。自らの適時失策から先発の田嶋がこの回3点を失った。打撃でも4─5の九回無死一、二塁で犠打失敗。2死後に吉田正が同点打を放ったが、宗は決して帳消しにはしなかった。「田嶋にも迷惑かけたし、僕がバントミスしたあとにも(吉田)正尚さんがかえしてくれたりとか、いろんな人に助けられた。野球は助け合いのスポーツなんだなと思いました」1年前もそうだった。10月12日のロッテとの首位攻防戦。宗は一、三回と併殺打に倒れ、好機をつぶしていた。八回に同点2ランを放つと、ベンチで号泣。そのとき、先発として投げたのも田嶋だった。中嶋監督は「誰かがミスしたときに次がカバーしてくれるというのが出てきた」とチームの絆に目を細める。宗は昨季からレギュラーに抜てきされ、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。優勝の重圧を味わうだけではなく仲間と助け合う気持ちが養われた。だから、ホッとした瞬間、涙腺が決壊する。ソフトバンクとは勝率1厘差、ゲーム差なしと肉薄した。「この3つ、なんとか取って、(優勝への)挑戦権と思っていた。まだ始まりぐらい、やっと」と指揮官。油断はできない。だが、1995、96年以来のリーグ連覇に向けて風は吹いている。頂点をつかむ日まで、中嶋オリックスは全員で戦い続ける。(西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70612 0.534
(↓0.004)
M9
(-)
10516
(+5)
446
(+6)
95
(-)
76
(-)
0.256
(-)
3.130
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
72632 0.533
(↑0.003)
0
(↓1)
6460
(+6)
430
(+5)
82
(+1)
62
(-)
0.245
(↑0.001
2.760
(↑0.01)
3
(-)
楽天
67633 0.515
(↑0.003)
2.5
(↑1)
10507
(+6)
483
(+4)
97
(+2)
92
(+4)
0.246
(↑0.001)
3.450
(-)
4
(-)
西武
67673 0.500
(↓0.004)
4.5
(-)
6444
(+4)
439
(+6)
114
(+2)
57
(-)
0.228
(↓0.001)
2.810
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
65671 0.492
(↓0.004)
5.5
(-)
10459
(-)
480
(+4)
86
(-)
127
(-)
0.230
(-)
3.230
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
55773 0.417
(↑0.005)
15.5
(↑1)
8430
(+4)
501
(-)
96
(-)
86
(-)
0.234
(↑0.001)
3.430
(↑0.03)