1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 13 | 0 | 2 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 | 2 |
勝利投手:ブセニッツ(3勝1敗0S) (セーブ:宮森 智志(1勝0敗1S)) 敗戦投手:増田 達至(2勝5敗30S) 本塁打 |
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◆楽天が延長戦を制した。楽天は2回表、太田の2ランで先制する。4-4で迎えた延長11回には、浅村のソロと鈴木大の犠飛で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・ブセニッツが今季3勝目。一方の西武は、今季限りでの引退を表明している内海が先発マウンドに上がり、打者1人を打ち取って19年間の現役生活に幕を下ろした。
◆パ・リーグ4位の西武が、3位の楽天と対戦し4-6で敗戦。先発は西武が内海哲也、楽天は早川隆久。今季限りで現役を退く西武内海哲也投手(40)が引退登板した。現役最後の勇姿。打者1人、楽天山崎剛に5球、丁寧に5球を投じた。二ゴロに仕留めた。「ベンチに戻った時には、込み上げるものがありましたし、今はいつでも泣ける状態です。自分でグッと踏ん張っていないと、今にも泣いてしまいそうです」と引退登板を振り返った。
◆テレビアニメ「ヤマノススメ Next Summit」で、ここな役の声優・小倉唯と小春役の岩井映美里がセレモニアルピッチを行った。ともに西武のユニホームを着て登場。ノーバウンド投球とはならなかったが、スタンドから温かい拍手が送られ、笑顔で応えた。この日は18年以来4年ぶりの「ヤマノススメコラボデー」。埼玉・飯能市が舞台。西武のユニホームを着た登場人物たちの描き下ろしコラボイラストが公開され、オリジナルグッズも販売された。
◆今季限りで現役を退く西武内海哲也投手(40)が引退登板した。現役最後の勇姿。打者1人、楽天山崎剛に5球、丁寧に5球を投じた。二ゴロに仕留めた。「ベンチに戻った時には、込み上げるものがありましたし、今はいつでも泣ける状態です。自分でグッと踏ん張っていないと、今にも泣いてしまいそうです」慣れ親しんだ、まっさらなマウンド。グラブを取って、ボールを拭く。ロジンを付け、プレートを慣らす。「マウンドにあがったら走馬灯のようにいろいろよみがえってくるのかなと思ったのですが、そんなこともなく、ただただ緊張しました」。美しいワインドアップで投じた。ストレート勝負だった。1球目は137キロボールとなった。「緊張のせいで思ったところに投げられず、四球だけは絶対嫌だと思っていたら、さらに緊張感が増してしまいました」。2球目は135キロストライク、3球目は138キロボール、4球目は137キロストライク。カウント2-2になった。5球目。勝負球は外角への139キロ。見事にセカンドゴロに仕留めた。「緊張と、この異様な雰囲気のなか、変化球がストライクゾーンに行く気がしなかったので、打たれてもいいから、変化球でボールになるよりは、直球で勝負したかった」。サインに首を振って、最後は直球での勝負に徹した。1アウトを取って、役目を果たした。内野の仲間がマウンドに集まってきた。山川、外崎、源田、呉念庭と握手を交わした。そして2軍で経験を伝えてきた捕手の古賀、豊田投手コーチと抱き合った。「豊田さんは(ハグに)驚いたかもしれませんね。ジャイアンツ時代から、すごくお世話になりましたし、豊田さんが1軍の投手コーチでいる間に、引退というのも縁を感じていました。ライオンズに来てから、野球以外の話もたくさんしましたし、感謝の気持ちを込めて、ハグさせていただきました」ねぎらいと感謝の拍手を浴びながら、内海は帽子を取って、頭を下げた。ゆっくりとマウンドから歩を進めた。「マウンドに向かう時も降りるときも、記憶はあります。ラインを越えたあたりから、しっかり噛み締めました」。列をなす西武の仲間と1人1人、握手を交わし、ベンチに戻った。プロ19年、通算135勝の左腕。マウンドに別れを告げた。
◆西武内海哲也投手(40)の引退試合に敦賀気比高校(福井)の元チームメートが球場に観戦に訪れ、内海の魂の投球を目に焼き付けた。コロナ禍前までは年に1度は集まる仲の良さで、数年前まで同い年の巨人亀井コーチ擁する上宮太子高校のメンバーとガチンコ勝負を繰り広げるのが、オフの恒例行事だった。当時、キャプテンを務め、現在は北陸高校(福井)で監督を務める林孝臣さんは「本当に愛されているなと感じました。僕たち同級生もテツが頑張っているから、みんな頑張れるし、最高の仲間を持つことができて、幸せです」とかみしめた。
◆巨人、西武で活躍した片岡保幸氏(39)が19日、東京ガス、巨人時代にチームメートだった西武内海哲也投手(40)の引退試合に観戦に訪れた。内海は敦賀気比、片岡氏は宇都宮学園(現文星芸大付)から、高卒で社会人野球の東京ガスでプレー。内海は巨人、片岡は西武に入団したが、片岡が巨人にFA移籍し、再びチームメートでプレーした。片岡氏は「東京ガスの時から、テツも練習するから、自分も負けてられないと練習しましたし、プロでも先に入って、活躍してましたし、いつも自分の先にはテツがいたなと。僕にとって、"お兄ちゃん"のような存在。テツと一緒にプレーできたことを幸せに思います」と感謝した。
◆楽天が延長戦で西武を破り、3連勝となった。浅村が試合を決めた。延長11回、フルカウントから増田の139キロスライダーをフルスイング。バックスクリーンへの27号ソロを放った。続く1死三塁で鈴木大が犠飛を放って追加点。9回に1点を追いつかれて延長戦突入となったが、振り切った。直後に登板した宮森智志が1回無安打無失点に抑え、プロ初セーブ。デビューから22試合連続無失点となり、21年広島栗林の日本記録に並んだ。17日から始まった西武との4連戦で、ここまで3勝。ゲーム差を2に広げた。ルーキー宮森が初登板の8月2日ロッテ戦から22試合連続無失点。新人のデビューからの連続無失点記録は、21年栗林(広島)がマークした22試合で、最長記録に並んだ。この日はプロ初セーブ。育成ドラフトで入団した投手が1年目にセーブを挙げるのは史上初めて。なお、楽天新人でセーブを挙げたのは05年一場以来17年ぶり。○...浅村が、延長11回に決勝の27号ソロを放った。フルカウントから増田の139キロスライダーをフルスイング。バックスクリーンへたたき込んだ。西武戦3連勝にバットで貢献。「本当にまだ誰1人諦めていないですし、優勝できるように、優勝争いがもっと激しくなるように頑張ります」と力を込めた。▽楽天石井GM兼監督(西武戦4連戦でここまで3戦3勝に)「目の前の一戦を選手が死に物狂いでやってくれているところが、チームとして機能しているのかな。本当に集中して、みんなやってくれている」
◆西武はついに貯金が0になった。今季2度目、最多タイとなる7連敗。首位だった8月31日には9あった貯金を使い果たした。6月24日以来の勝率5割。3位楽天とのゲーム差も2に広がった。4-4の延長11回。回またぎの増田が2点を失った。浅村にソロを浴び、さらに1点を追加された。3、4回は無死満塁のピンチをともにホームゲッツーで無得点でしのぎ、9回裏に1点を奪って同点とし、延長戦までは持ち込んだ。しかし、勝利の気配はあったが、連敗を止めるまでには至らなかった。これで9月は3勝12敗になった。辻監督は「追いついたけど、最後の詰めが。もちろん全部勝つつもりでやっている。やっているんだけど。こういう時は必ずある。我慢しなきゃいけないんだけど」と悔しがった。この日は内海の引退試合だった。その通算135勝を挙げた左腕の花道にも白星を添えることはできなかった。
◆楽天のルーキー宮森智志投手(24)が、プロ野球タイとなるデビューから22試合連続無失点を達成し、プロ初セーブを挙げた。2点リードの11回に6番手として登板。3者凡退で打ち取った。21年育成ドラフト1位で楽天に入団し、7月30日に支配下登録。徐々に地位を築いている。「1つ1つの積み重ねなので、これからも全力でやっていこうといつも考えてやっています」と表情を引き締めていた。ストライクゾーンでどんどん勝負する強気の投球が魅力。接戦やリード時にマウンドを任されるようになった。石井GM兼監督は「ファームから来ると怖がって、なかなか自分の球を投げられないですけど、最初の1試合目からしっかりと自分の球を投げて、自分のパフォーマンスを出せているところが宮森らしいパフォーマンスを出せている要因かなと思います」と評価していた。ルーキー宮森が初登板の8月2日ロッテ戦から22試合連続無失点。新人のデビューからの連続無失点記録は、21年栗林(広島)がマークした22試合で、最長記録に並んだ。この日はプロ初セーブ。育成ドラフトで入団した投手が1年目にセーブを挙げるのは史上初めて。なお、楽天新人でセーブを挙げたのは05年一場以来17年ぶり。
◆西武内海哲也投手(40)の引退セレモニーが19日楽天23回戦(ベルーナドーム)の後に行われた。8分30秒。マイクを握った。支えてくれた人への感謝、今の思い。スピーチの言葉1つ1つの感情を込めた。「まず初めに、このような舞台を用意していただいた埼玉西武ライオンズ球団関係者の皆様、監督、コーチ、選手の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。そしてお付き合い頂きました東北楽天ゴールデンイーグルスの皆様、そして最後まで球場で応援して頂いたファンの皆様、ありがとうございます」「私、内海哲也はこのシーズン最後に現役を引退します。振り返れば、祖父もプレーしたジャイアンツから、プロ野球人生がスタートしました。入団会見の日、亡き祖父を思い出すかのように、ユニホームに手を触れ、涙を流した祖母の姿は今でも忘れられません」「現役生活19年間。堀内監督、原監督、高橋監督、辻監督のもとプレーをさせて頂きました。堀内監督にはチャンスを頂き、原監督には責任を持たせていただき、高橋監督には再びはい上がるチャンスを頂き、辻監督には新たな挑戦、経験をさせて頂きました。今季、達成した2000投球回、135個の勝ち星は、僕を使っていただいた4人の監督のおかげです。ありがとうございました」「入団当初はプロ野球という世界のレベルの高さに圧倒され、無理かもしれないと思った時期もありましたが、諦めず、泥臭く、自分らしく頑張ってきました。それを支えてくれたのが、今まで指導していただいたコーチの方々。厳しくも、愛情を持って、接してくださった先輩方。ともに高みを目指し、切磋琢磨(せっさたくま)した同世代の仲間たち。僕を慕ってくれたかわいい後輩たち。僕を支えてくれた全ての方々のおかげでここまでプレーすることができました。ありがとうございました」「その中でも、一番近くで支えてくれた家族に感謝の思いを伝えさせてください。『おかん、若い頃はいろいろ大変なこともありました。それでも野球をやらせてくれ、丈夫な体に産んでくれたおかげで、ここまで野球をすることができました。ありがとうございました』。『妻聡子、共に笑い、共に泣き、子どもたちが小さい時は特に大変だったと思います。それでも、いつも側で支えてくれ、一生懸命サポートしてくれました。感謝しかありません。あなたがいなければ、ここまで頑張って、こられなかったと思います。ありがとうございました』。『4人の子どもたち、瑛太、旺太、爽太、琴菜、つらく、苦しく、心が折れそうになった時、あなたたちの存在に救われ、『パパ、頑張れ!』、その言葉で何度も奮い立ち、マウンドに立つことができました。ありがとう。これからはあなたたちの番です。それぞれの夢に向かって、1日を大切に頑張ってください。応援してます』」。「そして炭谷選手。僕がライオンズに移籍した際、「すみません」と謝ってくれましたが、この4年間で本当に素晴らしい経験をする事ができました。ありがとうございました。でも、東京ドームで打たれたホームランは忘れません。まだまだ野球人生は続くと思います。これからも頑張ってください。応援してます」「ライオンズファンの皆様。期待に応えられず、申し訳ありませんでした。それでも、いつも温かい声援や拍手を頂き、どれだけ勇気づけられたか、分かりません。ありがとうございました。4年間のほとんどの時間を、隣にあるカーミニークフィールドで、若い選手と一緒に頑張ってきました。いきのいい、将来、楽しみな選手がたくさんいます。しかし、近くて遠いこの場所は、簡単に来ることができる場所ではありません。僕自身、若い頃からがむしゃらに練習し、今も変わらず、19年間やり抜いたつもりです。練習は嘘をつきません。それは自分自身、身をもって、感じたことです。ファンの皆様、この壁を乗り越え、1軍の舞台で活躍する選手たちを楽しみに待っていてください」「ジャイアンツファンの皆様、恵まれた力から始まるあの応援歌は僕の宝物です。昨年の交流戦、東京ドームで投げた際の、マウンドに上がる時の声援、拍手は一生忘れません。ライオンズに移籍しても変わらず応援していただき、本当にありがとうございました」「最後になりますが、ライオンズは今、優勝に向けて、チーム一丸となり全力で戦っています。僕も最後の最後まで準備します。ライオンズファンの皆様、一緒に戦っていきましょう。本日は、本当にありがとうございました」【西武】内海哲也「昔みたいに、絶対抑えられる自信が少しずつなくなってきた」/引退会見1【西武】内海哲也、周りから慕われる理由「なるべくフランクにと言いますか」/引退会見2
◆今季限りで現役を退く西武内海哲也投手(40)が引退登板した。現役最後の勇姿。打者1人、楽天山崎剛に5球、丁寧に5球を投じた。二ゴロに仕留めた。引退セレモニーが試合後に行われた。内海はファン、家族、支えてくれた多くの人に感謝のスピーチをした。8分30秒。言葉の1つ1つの気持ちを込めた。「入団当初はプロ野球という世界のレベルの高さに圧倒され、無理かもしれないと思った時期もありましたが、諦めず、泥くさく、自分らしく頑張ってきました。支えてくれた全ての方々のおかげでここまでプレーすることができました。ありがとうございました」09年から始めたランドセル基金の受贈者、巨人時代の監督だった堀内恒夫氏、高橋由伸氏、そして家族からは花束が贈られた。また巨人の先輩である高橋尚成氏、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、敦賀気比の恩師である東哲平監督からはビデオメッセージを寄せられた。最後は場内を1周し、3度胴上げされた。鳴りやまぬ感謝や惜別の拍手の中、深々と頭を下げ、両手を上げた。▽西武辻監督(内海の引退登板について)「1人アウトを取ってよかったですよ。ランナーを出して代わるよりはね」
◆楽天炭谷銀仁朗捕手が試合後、一塁ベンチで渡辺直人1軍打撃コーチとともに西武内海哲也投手の引退セレモニーを見守った。18年オフに西武からFAで移籍した際に、内海が人的補償で西武へ移籍。内海もスピーチでそのことに触れた。内海「そして残っていただいている炭谷選手。僕がライオンズに移籍した際、『すみません』と謝ってくれましたが、この4年間で本当に素晴らしい経験をすることができました。ありがとうございました。でも、東京ドームで打たれたホームランは忘れません。まだまだ野球人生は続くと思います。これからも頑張ってください。応援してます」21年6月3日の巨人西武戦の2回に内海から本塁打を打ったことに言及されると、表情を緩めた。セレモニーの最後に内海がグラウンドを1周する前に一塁ベンチへ歩み寄り、堅く握手。ベテラン左腕をねぎらった。【西武】内海哲也「昔みたいに、絶対抑えられる自信が少しずつなくなってきた」/引退会見1【西武】内海哲也、周りから慕われる理由「なるべくフランクにと言いますか」/引退会見2
◆楽天浅村栄斗が、延長11回に決勝の27号ソロを放った。フルカウントから増田の139キロスライダーをフルスイング。バックスクリーンへたたき込んだ。西武戦3連勝にバットで貢献。「本当にまだ誰1人諦めていないですし、優勝できるように、優勝争いがもっと激しくなるように頑張ります」と力を込めた。
◆杜(もり)の都に"ミスターゼロ"が生まれた。楽天宮森智志投手(24)が、デビューから22試合連続無失点を達成。21年広島栗林に並び、プロ野球タイ記録となった。21年育成ドラフト1位で楽天に入団し、7月30日に支配下登録。8月2日ロッテ戦(楽天生命パーク)でプロ初登板を迎えた。そこから投げるたびに安定感を増し、ブルペンに欠かせない投手になった。宮森は闘犬のように、荒々しく打者へ向かっていった。2点リードの延長11回に6番手として登板。193センチ、93キロの恵まれた体格から、ストライクゾーンへどんどん投げ込む。先頭源田を直球で三ゴロ、続く森をフォークで中飛に打ち取った。西武の主砲山川には、フルカウントから外角低め129キロで空振り三振。「全力で腕を振って抑えるだけだと思って、その気持ちだけを持っていきました」。最後は感情を爆発させ、雄たけびを上げた。目の前の仕事に徹し続けて記録を達成。「1つ1つの積み重ねなので、これからも全力でやっていこうといつも考えてやっています」と表情を引き締める。"ご祝儀"のように、プロ初セーブも達成した。育成ドラフトで入団した投手が1年目にセーブを挙げるのは史上初。タブルで快挙の1日となった。四国IL・高知時代に得た武器が今を支える。昨年、独立リーグ時代のチームメート、ソフトバンク藤井からフォークを教えてもらった。「自分の長所が高身長というのもあって、落差のあるボールがあった方が武器になると思った」とうなずく。投球の幅が広がり、活路を見いだした。この日も16球中、5球で落差ある変化球を投げ込んだ。投げるたびに自信と、評価が増す日々。今では、接戦時のマウンドを任されるようになった。プロ野球タイ記録もまだまだ通過点。「シーズンが終わるまでゼロを貫いていけるように全力で頑張っていこうと思います」と闘志を燃やした。ゼロを追求し続けていく。【湯本勝大】
◆楽天・石井一久監督(49)が先発として引退登板に臨む西武・内海哲也投手(40)をねぎらった。同じ左腕でともに西武で現役を引退するなど共通点も多い。「試合をしっかり作れる投手だなという印象はあります。中心にしっかりといれる投手というのは投手陣としてまとまりを作るのには大事な選手。長く活躍した選手だと思います」と語った。
◆楽天が3連勝した。4―4の延長十一回に浅村の27号ソロと鈴木大の犠飛で2点を勝ち越した。5番手のブセニッツが3勝目。試合を締めた新人の宮森がプロ初セーブ。西武は3点差を追い付き粘ったが、増田が打たれ7連敗を喫した。
◆楽天・宮森智志投手(24)が6-4の延長十一回、6番手として登板。三者凡退に仕留め、プロ初セーブを挙げた。これでプロ初登板から22試合連続無失点。昨季、広島・栗林良吏投手が樹立したプロ野球記録に肩を並べた。「全力で腕を振って抑えるだけだと思って、その気持ちだけを持っていきました」2点を勝ち越して迎えた十一回。「先頭打者だけは絶対抑えたいと思っていた」と先頭の2番・源田を三ゴロ。森を中飛に打ち取り、最後は本塁打と打点でリーグ2冠の山川をスライダーで空振り三振に斬った。広島・呉商高から流通経済大を経て今季、四国IL高知から育成ドラフト1位で入団。7月30日に支配下登録を勝ち取り、8月2日のロッテ戦でプロ初登板を果たした。それから約1カ月半。「(今は)場面を考えて野球ができている」と日々の成長を実感している。チームは3連勝を飾り、首位ソフトバンクに2・5ゲーム差と接近した。「シーズンが終わるまでゼロを貫いていけるように、全力で頑張っていく」。さらなる上位進出へ、193センチの長身右腕が言葉に力を込めた。(加藤次郎)
◆西武は4時間17分の熱戦で競り負け、4月以来で今季ワーストタイの7連敗を喫した。七回に外崎、愛斗の連続本塁打、九回に外崎の犠飛で追いついたが、延長十回から登板した増田が今季初のイニングまたぎで十一回に浅村に決勝弾を浴びた。3位・楽天に痛恨の3連敗を喫し、辻監督は「全部勝つつもりでやっているが、こういうときは必ずある」と肩を落とした。
◆楽天・浅村が4-4の延長十一回先頭で決勝の27号ソロを放った。フルカウントから9番手・増田の外角スライダーを捉え、バックスクリーンに運んだ。 9月は16試合で6本目のアーチと力を発揮している主砲は「ソフトバンクとオリックスが首位攻防戦をやっているのでそこで落とすわけにはいかない。追いつかれたけど勝ちきったのは大きい」と胸を張った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
70 | 61 | 2 | 0.534 (↓0.004) | M9 (-) |
10 | 516 (+5) | 446 (+6) | 95 (-) | 76 (-) |
0.256 (-) | 3.130 (↓0.01) |
2 (-) |
ORIX |
72 | 63 | 2 | 0.533 (↑0.003) | 0 (↓1) |
6 | 460 (+6) | 430 (+5) | 82 (+1) | 62 (-) |
0.245 (↑0.001) | 2.760 (↑0.01) |
3 (-) |
楽天 |
67 | 63 | 3 | 0.515 (↑0.003) | 2.5 (↑1) |
10 | 507 (+6) | 483 (+4) | 97 (+2) | 92 (+4) |
0.246 (↑0.001) | 3.450 (-) |
4 (-) |
西武 |
67 | 67 | 3 | 0.500 (↓0.004) | 4.5 (-) |
6 | 444 (+4) | 439 (+6) | 114 (+2) | 57 (-) |
0.228 (↓0.001) | 2.810 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
65 | 67 | 1 | 0.492 (↓0.004) | 5.5 (-) |
10 | 459 (-) | 480 (+4) | 86 (-) | 127 (-) |
0.230 (-) | 3.230 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
55 | 77 | 3 | 0.417 (↑0.005) | 15.5 (↑1) |
8 | 430 (+4) | 501 (-) | 96 (-) | 86 (-) |
0.234 (↑0.001) | 3.430 (↑0.03) |
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