巨人(☆5対3★)DeNA =リーグ戦21回戦(2022.09.19)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
03010100X5604
勝利投手:菅野 智之(9勝6敗0S)
(セーブ:大勢(1勝3敗34S))
敗戦投手:今永 昇太(10勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】関根 大気(1号・8回表ソロ),佐野 恵太(19号・9回表ソロ)
【巨人】中田 翔(23号・2回裏ソロ),大城 卓三(13号・2回裏2ラン),ポランコ(23号・4回裏ソロ),丸 佳浩(27号・6回裏ソロ)

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◆巨人は1点ビハインドの2回裏、中田のソロと大城の2ランで3点を奪い、逆転に成功する。その後は4回にポランコのソロ、6回に丸のソロが飛び出し、一発攻勢で試合を優位に進めた。投げては、先発・菅野が7回1失点の好投で今季9勝目。敗れたDeNAは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(30)がファンに大盤振る舞いした。試合前練習を終えると、大量の打撃用手袋をつかんで通訳のもとへ。エキサイトシートで練習を見学しているファンに2人で歩み寄ると、球団スタッフにプレゼントを手渡した。ファンはウォーカーからのプレゼントだと知らされると、拍手で大盛り上がり。ウォーカーは笑顔で手を振る"神対応"だった。動画での詳細はツイッター【@koba_nikkan】まで。

◆巨人大城卓三捕手(29)が"匠の技"を披露した。中田翔内野手(33)の23号ソロで追いついた直後の2回2死一塁、DeNA今永の136キロの変化球に体勢を崩されながらも、粘り腰を発揮。バットでうまく拾い上げ、右翼席へ持って行った。自身7試合ぶりの1発となる13号2ランで、巨人が3-1と試合をひっくり返した。

◆巨人が4番の1発で同点に追いついた。0-1で迎えた2回先頭。中田翔内野手(33)がDeNA今永の117キロカーブを捉え、左翼席へ飛距離118メートルの23号ソロを放った。■「打ったのはカーブ」信念の「ファーストストライクから積極的に」をこの打席でも体現。初球の147キロ直球を狙いファウルとする。2球目の148キロ直球はボール。真っすぐ2球の後の変化球にうまくタイミングを合わせ「打ったのはカーブです。早い回に追いつくことができて良かったです」と語った。■9月は7本塁打目これで9月に入り13試合目で7本塁打となり、好調を維持している。

◆DeNAのエース今永昇太投手(29)が、自己ワーストとなる1試合4被本塁打で6回までに5点を失った。1点リードの2回に中田の同点23号ソロと大城の勝ち越し13号2ランを浴びて逆転を許すと、4回にはポランコに23号ソロを献上。さらに6回には丸に27号ソロを浴びて、プロ7年目、通算134度目の先発で初めて1試合で4本塁打を打たれた。今永の1試合3被本塁打は通算7度あるが、そのうち最も多いのが巨人戦で4度。直近では昨年8月22日巨人戦(東京ドーム)で丸とウィーラー、そして日本ハムから移籍初戦だった中田に本塁打を許して以来の本塁打攻勢を浴びてしまった。

◆巨人グレゴリー・ポランコ外野手(31)がDeNAを突き放すアーチを放った。3-1で迎えた4回2死、2ボールからDeNA先発今永の148キロ直球を捉え、23号ソロを放った。バックスクリーンに飛び込む飛距離128メートルの1発。「有利なカウントだったので思い切っていきました。完璧に捉えることができました。いい追加点になって良かったよ」と喜んだ。巨人打線はここまで3発で4点。後半戦の黒星がない6連勝中の今永を捉えている。

◆巨人打線が止まらない。丸佳浩外野手(33)がこの日チーム4発目となる27号ソロでリードを広げた。3点リードの6回1死、DeNA今永の外角147キロ直球を捉え、角度18度で右翼席に突き刺した。4試合ぶりの1発を放ち、ベンチに戻ると味方ナインと「丸ポーズ」を見せて喜びを爆発させた。昨季、12打数5安打4本塁打と得意にした今永から、今季初アーチを決め「追い込まれていたのでコンパクトにスイングしました。いい角度で飛んでくれました。追加点になって良かったです」と振り返った。

◆5位巨人が一発攻勢で2位DeNAに逆転勝ちした。初回に先制されたが、2回に中田翔内野手(33)の23号同点ソロと大城卓三捕手(29)の13号2ランで逆転。4回にはグレゴリー・ポランコ外野手(31)の23号ソロ、6回には丸佳浩外野手(33)の27号ソロで突き放した。今季初の中5日で先発したエースも気迫の投球を見せた。菅野智之投手(32)は2回以降、緩急と制球力を駆使して7回95球、5安打無四球の1失点と好投。リリーフ陣がリードを守り切った。順位は5位のままだが、3位の阪神と広島とのゲーム差は「0」に接近。前日18日に2年連続のV逸が決まったが、CS進出の可能性は十分に残している。

◆2位DeNAのエース今永昇太投手(29)が、自己ワーストとなる1試合4被本塁打で5点を失い、7月23日阪神戦(甲子園)以来の黒星となる4敗目を喫した。残り13試合となったチームにとっても痛い敗戦。台風14号の接近に伴って阪神戦(甲子園)が中止となった首位ヤクルトとのゲーム差が「7」に広がり、優勝マジックも1つ減らして「6」としてしまった。今永は1点リードの2回に中田の同点23号ソロと大城の勝ち越し13号2ランを浴びて逆転を許すと、4回にはポランコに23号ソロを献上。さらに6回には丸に27号ソロを浴びて、プロ7年目、通算134度目の先発で初めて1試合で4本塁打を打たれた。6回までの被安打は5本だったが、失点につながった手痛い4発を食らって失点を重ね、マウンド上では何度も首をひねりながら、表情をゆがませた。今永の1試合3被本塁打は通算7度あるが、そのうち最も多いのが巨人戦で4度。直近では昨年8月22日巨人戦(東京ドーム)で丸とウィーラー、そして日本ハムから移籍初戦だった中田に本塁打を許して以来の本塁打攻勢を浴び、自身の連勝も「6」で止まった。

◆シーズン途中に加入したDeNA森原康平投手(30)が8回に登板し、楽天からの移籍後初登板を3者凡退で飾った。3点ビハインドの展開で3番手としてマウンドに上がった。吉川を一ゴロ、若林と重信は直球で空振り三振を奪った。上々の内容に自ら拍手しながら三塁側ベンチへ引き揚げた森原に、左翼席に陣取るDeNAファンからも大きな拍手が送られた。森原は「まずは登板できたことが良かったと思います。試合数も残り少ないですが、出番がきたら打者1人1人、全力で向かっていきたいと思います」と、コメントした。7月28日に伊藤裕季也内野手(26)とのトレードで楽天からDeNAへ移籍した右腕は、2軍調整を経て18日に出場選手登録をされていた。三浦大輔監督(48)も試合後に「非常に球持ちがいいボールでした。前以上にキレもあって、バッターもタイミングが取りづらそうな反応が見られたので、ああいう投球を続けてくれれば非常に楽しみです」と期待。楽天で通算177試合に登板して49ホールド&4セーブを挙げた中継ぎのスペシャリストが、新天地での初登板でもしっかりと実力を発揮した。

◆2位DeNAがエース今永昇太投手(29)で星を落として、台風14号の接近に伴って阪神戦(甲子園)が中止となった首位ヤクルトとのゲーム差が「7」に広がり、優勝マジックも1つ減らして「6」としてしまった。残り13試合となったチームにとって痛い敗戦に、三浦大輔監督(48)は「今永も、こういう時もあります。また明日、勝てるようにみんなで準備していくだけです」と、話した。今永は自己ワーストとなる1試合4被本塁打で5点を失い、7月23日阪神戦(甲子園)以来の黒星となる4敗目を喫した。1点リードの2回に先頭の中田に同点23号ソロを打たれた後に、2死一塁からは大城の勝ち越し13号2ランを浴びて勝ち越しを許すと、4回にはポランコに23号ソロを献上。さらに6回には丸に27号ソロを浴びて、プロ7年目、通算134度目の先発で初めて1試合で4本塁打を打たれた。6回までの被安打は5本だったが、失点につながった手痛い4発を食らって失点を重ね、マウンド上では何度も首をひねりながら、表情をゆがませた。今永は球団を通じて「前回登板で空振りやファウルが取れていた球がはじき返されてしまいました。2アウトからの大城選手の本塁打が試合を決めてしまったと思います」と、コメントした。今永の1試合3被本塁打は通算7度あるが、そのうち最も多いのが巨人戦で4度。直近では昨年8月22日巨人戦(東京ドーム)で丸とウィーラー、そして日本ハムから移籍初戦だった中田に本塁打を許して以来の本塁打攻勢を浴び、自身の連勝も「6」で止まった。▽DeNA森原(8回に楽天から移籍後初登板で2三振を含む3者凡退)「試合数も残り少ないですが、出番がきたら打者1人1人、全力で向かっていきたい」

◆5位巨人がエース菅野智之投手(32)の力投でCSを争う3位の阪神、広島とのゲーム差を「0」とした。初回にわずか6球で1失点し、先制を許すもその後は立ち直り、7回95球、5安打無四球の1失点と好投。9勝目を挙げ逆転CSへ、3チームがっぷり四つの状態をつくった。以下、菅野のヒーローインタビュー。-7回1失点、無四球、非常にテンポもいいように見えた。振り返って「はい、ある程度思ったところに投げられたので、いいピッチングできたなと思っています」-初回に1点は失ったが、その後DeNA打線に連打許さなかった。そのあたりの手応えは「まあ初回の1点は、前回も初球を打たれてしまって、反省していたんですけど、たぶんこの後、監督に怒られると思います」-その後、見事なピッチング。今日の相手はDeANのエース今永との投げ合い。どんな意識で「ベイスターズで一番いいピッチャーだと思いますし、正直またかよって思ったんですけど、勝てて良かったです」-今季初の中5日。いよいよ最後の踏ん張りという時期に来た「はい。あまり前半働けなかったんで、最後の最後まで腕を振っていきたいです」-これで3位でゲーム差なしというところまで来た「本当に落とせない試合が続くと思う。今日もたくさんのお客さんが来てくれて本当に力になったので、最後まで応援よろしくお願いします」

◆巨人原辰徳監督(64)が試合後、引退試合に臨んだ西武内海哲也投手(40)にねぎらいの言葉を贈った。■指揮官とエース、思い出は数知れない06年からの第2次政権時代、内海をエースとして起用した。6度のリーグ制覇、2度の日本一の歓喜を共に味わった。「内海の場合はひと言ではなかなか語れないくらいね、やっぱり思い出がありますね」。試合後の記者会見の最後で内海との思い出を聞かれると、戦闘モードを解き、柔和な表情で回想した。■練習の鬼に見た、成長曲線最初に思い出されるのは、マウンド上の姿ではなかった。「林と2人でね、林という左ピッチャーとね、よー練習しながら。ただ、やっぱり粘っこく練習していた点では、内海のその野球に懸ける思いというのはすごく強い選手だなと。それから着実に伸びてくれてね」。必死に練習に打ち込む姿に、未来への大いなる可能性を確信した。■世界一もともに原監督が日本代表の監督を務めた09年WBCでは、ともに連覇を達成した。山田久志投手コーチから内海を選出したいという意向を聞いた時は、胸が躍った。「ピッチャーに関してはその当時、山田さんに任せていたんですけど、内海、山口鉄也、両"テツ"がね、メンバーに入れるよと言った時は、僕はうれしかったですね、素直に。そういう中で戦ってくれた」と目尻を下げた。■優しい勝負師WBCでは第2ラウンドの韓国戦に先発起用。頭部死球を与えたが、次打者まで続投させた。「本人は優しい、勝負師ではあるけど非常に優しい勝負師であると。当然鬼にして戦える強さも持っていたんだけど、あの時は顔色も変わってね、山田さんも心配して『監督代えましょうか』ということを言ってくださったんだけど、『いや代えないでくれ』と」。巨人のエースとしての気概を信じて続投させたのが、忘れられない思いでの1つになっている。■内海よ、君はさんぜんと輝いた巨人の大エースだ現在のエース菅野智之投手(32)が7回無四球1失点の好投で勝利を引き寄せた日、かつてのエースが最後のマウンドに上がった。原監督にとって、内海哲也とは-。「いずれにしても、私の中でジャイアンツのエースとして、さんぜんと輝いたエースの一人であったということは言えますね」最大級の感謝と敬意を贈ると、会見場を笑顔で後にした。▽巨人大城(18年にともにプレーした内海へ)「プロ1年目でバッテリーを組めたことがとても光栄。横浜スタジアムで一緒に完封した(同7月31日DeN戦)のが一番の思い出」【西武】内海哲也「昔みたいに、絶対抑えられる自信が少しずつなくなってきた」/引退会見1【西武】内海哲也、周りから慕われる理由「なるべくフランクにと言いますか」/引退会見2

◆エースのプライドを95球に込めた。巨人菅野智之投手(32)が、7回5安打1失点7奪三振で9勝目をつかんだ。1回1死三塁、佐野に適時打を浴びて6球で先制されたが、調子の良かったスライダーを駆使。「経験でカバーしてます」と今季初の中5日で臨んだマウンドで、四死球なしの好投。逆転勝ちを呼び込み、チームを3位阪神、広島とゲーム差なしに導いた。「エースとは」「プロ野球選手とは」を教わった西武内海がこの日、引退登板した。「入団してから目標にしてやってきましたし、今でも変わらない。理想のエース像というか(理想の)野球選手」と憧れ続けた。内海が巨人を離れた19年からは、ロッカーを内海が使っていた場所に変えた。受け継いだ「UTSUMI」のネームプレートも、いまだに隣に並んでいる。勝っても負けても、何歳になっても一番早く球場に来て外野を走っていた姿が忘れられない。32歳になり、すごさが身に染みて分かる。「続けることはどれだけ難しいかを教えてもらった気がします。残してくれたものはたくさんあるので、僕も引き継いでいるつもりではいる。『いいものを残していけるように』と連絡させてもらいました」。しっかり伝えたいから、連絡が殺到する引退発表直後ではなく、あえて少し時間を空けた。文字に残るように、電話ではなくラインで送った。考え抜いた末の菅野なりの礼儀だった。残り8試合で、2試合の先発が見込まれる。激しさを増す、CS争い。受け継いだエース像の見せ場が来た。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(菅野について)「ゾーンで勝負できているというか、妙な四球がない。彼の間合いの中で投げられているのかなという気がします」○...中田が試合の流れを呼び戻す貴重な同点弾を放った。初回に先制され迎えた2回先頭。今季9打数無安打だったDeNA今永から左翼席へ23号ソロを放ち「打ったのはカーブ。早い回に追いつくことができて良かった」と語った。今月13試合目で7本塁打となり、4番がアーチを描けば9月は7戦全勝。原監督は「凡打したときでも相当悔しがっている姿は、我々頼もしく感じますよね」と目を細めた。▽巨人ポランコ(4回2死、バックスクリーンへ23号ソロ)「有利なカウント(2ボール)だったので思い切って完璧に捉えることができた。いい追加点になって良かったよ」▽巨人大城(同点の2回2死一塁から右翼席へ13号決勝2ラン)「先に点を取られたけど、粘って粘って勝ち越せたので、守備面でもバッティング面でも良かった」○...巨人の第2次政権時代にエースとして内海を起用した原監督は、最大級の賛辞と感謝を贈った。印象に残る場面の1つに、先発して頭部死球を与えた後も続投させた09年WBCの韓国戦を挙げた。「ひと言ではなかなか語れないくらい思い出がありますね。野球に懸ける思いはすごく強い選手。優しい勝負師で、鬼にして戦える強さも持っていたんだけどあの時(WBC)は顔色も変わってね。まあ投げきって(くれた)というのも、いい思い出になってます。私の中で、ジャイアンツのエースとしてさんぜんと輝いたエースの一人であったということは言えますね」とほほ笑んだ。

◆5位巨人が4本塁打の一発攻勢を決め、2位DeNAに逆転勝ち。順位は5位のままだが、3位の阪神と広島とのゲーム差は「0」に接近した。初回に先制されたが、2回に中田翔内野手(33)の23号同点ソロと大城卓三捕手(29)の13号2ランで逆転。4回にはグレゴリー・ポランコ外野手(31)の23号ソロ、6回には丸佳浩外野手(33)の27号ソロで突き放した。今季初の中5日で先発したエースも気迫の投球を見せた。菅野智之投手(32)は2回以降、緩急と制球力を駆使して7回95球、5安打無四球の1失点と好投。リリーフ陣がリードを守った。9回に登板した守護神大勢投手(23)はDeNA佐野にソロ本塁打を浴びたが、34セーブ目を挙げた。★試合後、原辰徳監督(64)の主な一問一答は以下の通り。■すべてが価値ある1発だった-DeNA今永から4本塁打「先制されたものの、2回ですか。非常に4番バッターが打って、そして、8番バッター(大城)が逆転2点ホームラン。流れとしては非常に良かったですね」-同点弾の中田はうまくとらえた「そうですね。特に、ちょっと流れがどうなるか分からない状況の中で、あそこの初打席に打ったというのは非常に大きかったと思いますね。やっぱり凡打したときでも相当悔しがっている姿というのはね、我々、頼もしく感じますよね」-4点目はポランコ「4点目はすごく大きかったし、5点目はダメ押し。丸は元々強いしね、彼(今永)にね。このところちょっとストレスもあったでしょうし、いい流れになってくれればいいなと思いますね」-坂本と丸は7回で早めに交代「勇人? もうちょっとやっぱり、何て言うかな、もう少し気が出てこないといけませんな。打つことって、簡単ではない。誰しもが。たださっき、翔(中田)の時に言ったように、凡打したときにどういう風な精神状態でいるかというのは非常に重要なことですね」■好投の要因はエースの「間合い」-菅野「役割という点では流れを渡すことなく初回の1点でしっかりと抑えてくれた。ゾーンで勝負できているというか、妙な四球がないですよね。彼の間合いの中で投げられているのかなという気がします」-7回95球の交代は今後を見据えて「まあ、総合的に見て、というところでしょうね」-残り8試合「毎回毎回ね、どういう結果であっても、明日はまた、ファイティングポーズをとって、集中して戦いたいと思います」

◆2位DeNAが巨人の本塁打攻勢に敗れて、台風14号の接近に伴って阪神戦(甲子園)が中止となった首位ヤクルトとのゲーム差が「7」に広がり、優勝マジックも1つ減らして「6」としてしまった。三浦大輔監督(48)の試合後の主な一問一答は以下の通り。-今日の今永のストレートの走りは見ていてどうだった?今日はラインがあまり出なかった。あそこ(ビジョン)のリプレーとか見ていましたけど。特に左バッターへの、力みなのか、ちょっと引っかけが目立ったところがありましたけどね。ちょっとインコースを狙った球が甘くなった。そこですね。今日はちょっと甘かったですかね、コントロールが。-1試合4被弾は今永にとって初めて。次戦以降への不安、心配は?心配ですか? いやいや、ないですよ。次、しっかりと調整してくれると思います。何とか1イニングでも、1球でも少なくという姿勢は、しっかりとマウンドの上で見せてくれましたし、まあこういう時もあります。-ロメロが7回に来日初の中継ぎ登板で1回1安打無失点先発の時より、また1イニングっていうところで球の力もスピードも出ていましたし、よかったと思います。-8回は森原が移籍後初登板で3者凡退非常に球持ちがいいボールでした。前以上にキレもあって、バッターもタイミングを取りづらそうな反応が見られたので、ああいう投球を続けてくれれば非常に楽しみです。-連戦が続く中で、森原が加わるのは頼もしいもちろん、はい。-今永は嶺井とのバッテリーが続いていたが、戸柱を起用。意図はもろもろあると思いますが...もろもろ、あります。もろもろ、です。初めてではないですし、相手投手、今の状態、打撃の状態、リードの状態とか含めて、今日は戸柱でいきました。-ずっと今永は好調だったが...ずっと、どれだけ助けてくれたか。チームのためにやってくれていますし。そういう時もありますから、打線でカバーできればと思ったんですけど、なかなかそういうわけにもいかず...。-巨人の守護神、大勢から佐野が本塁打。今後につながる?そうですね。抑えから打てたのは。佐野は前回も打ってますし、いいイメージで今後も対戦できると思います。-ロメロはポストシーズンも含めて、チーム状況によって先発でも救援でも使えそうだがはい。日本に来る前は向こうでもリリーフ経験のある投手ですから。本人もチームのためにというところで、しっかりと準備してくれていましたし。今日の投球でも、マックスは150キロ中盤くらいは出ていたのでね。あれだけの力を、1イニングでピシャっといってくれれば、また違ったよさが出てくると思いますし、チームの力になってくれると思います。-東京ドームでは今季最終戦となった。今年の東京ドームでの戦いを振り返って前回も延長で佐野が(打った)という試合もありましたし、ドームにもたくさんのDeNAのファンが駆けつけてくれましたし、背中を押してくれましたから、非常にありがたかったです。

◆巨人・中田翔内野手(33)が23号ソロを放った。1点を追う二回。カウント1-1から今永が投じたカーブを捉え、左翼席までかっ飛ばした。17日の阪神戦以来、2試合ぶりの一発は、9月に入ってから7本目のアーチ。直近5試合で4本塁打を記録するなど、4番として存在感を示している。大砲の一打で1-1とした二回2死一塁では大城が右翼席に突き刺さる13号2ランを放ち、勝ち越した。

◆巨人・菅野智之投手(32)が中5日で先発し、7回5安打1失点で9勝目(6敗)を挙げた。2年ぶりの2桁勝利に王手をかけ「ある程度、思ったところに投げられた。いいピッチングができた」とお立ち台で振り返った。一回先頭の桑原に左中間フェンス直撃の二塁打を浴び、犠打で1死三塁とされて佐野に先制の右前適時打を許した。その後は尻上がりに調子を上げ、丁寧に制球して無四球投球。今季3度目の今永との投げ合いを制し、「ベイスターズで一番いいピッチャーだと思う。正直『またかよ』って思ったけど、勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。チームは同率3位の阪神と広島にゲーム差なしと迫った。エースは「本当に落とせない試合が続く。あまり前半(戦は)働けなかったので、最後の最後まで腕を振っていきたい」と自覚をにじませた。

◆次々にスタンドで弾む打球に唇をかんだ。DeNA・今永昇太投手(29)がプロ7年目でワーストとなる1試合4被弾。「前回登板で空振りやファウルが取れていた球がはじき返されてしまいました。(二回)2死からの大城選手の本塁打が試合を決めてしまった」と悔やんだ。巨人・菅野とのエース対決で打線が一回に佐野の右前適時打で先制。しかし、二回先頭の中田に左翼席へソロを浴びると、2死一塁から136キロの外寄りカットボールを大城に右翼席へ運ばれた。本塁打以外は1安打に抑えたが、6回5安打5失点で4敗目を喫した。三浦監督は「左打者に力みからか、制球が甘かった。こういうときもある」とエースをかばった。2位のチームは10連戦の4試合目で1勝3敗。何とか勢いを取り戻したい。(横山尚杜)

◆巨人は一発攻勢で勝利し、同率3位の阪神と広島にゲーム差なしと肉薄した。原辰徳監督(64)が「流れとしては非常に良かった」と振り返ったのは1点を追う二回の攻撃だ。先頭の中田が真ん中付近に入ったカーブを逃さず、左翼席へ同点の23号ソロを放った。さらに2死一塁で大城が外寄りのカットボールを捉え、右翼席中段へ決勝の13号2ラン。「驚くぐらいうまく拾えた」と納得顔だった。四回にポランコが23号ソロ、六回に丸が27号ソロを放った。DeNA先発の今永は、試合前時点で今季の巨人戦の防御率が0・82。中田ら5人が20本塁打以上を記録している重量打線は、これまで抑えられてきた左腕を打ち崩した。残り8試合でクライマックスシリーズ進出を狙う。指揮官は「明日またファイティングポーズを取って、集中して戦いたい」と気を引き締めた。

◆巨人・大城が決勝の13号2ランを放った。中田の23号ソロで同点に追いついた二回2死一塁。外寄りのカットボールに体勢を崩されながらも、巧みにヘッドを走らせて右翼席中段へ13号2ラン。「驚くぐらいうまく拾えた」と納得顔だった。試合前練習でポール間走を日課とし、下半身強化に努めている。43に伸ばした打点は5年目で自己最多。「またいいところで打てるように」と表情を引き締めた。

◆巨人・中田がDeNA・今永攻略の火付け役となった。1点を追う二回先頭で真ん中付近のカーブを左翼席へ。同点の23号ソロに「早い回に追いつくことができてよかった」とうなずいた。ここ5試合で4発。アーチを架けた9月の7試合は全勝しており、原監督は「頼もしく感じる」とたたえた。

◆引き継いできたエースの魂を示した。巨人・菅野智之投手(32)が、DeNA・今永との今季3度目の投げ合いを制し、7回1失点で9勝目。2年ぶりの2桁勝利に王手を懸けた。「思ったところに投げられて、いい投球ができた。(今永は)ベイスターズで一番いい投手。正直、『またかよ』と思ったけど、勝ててよかった」一回に先制点こそ許したが、二回以降は最速152キロの直球とスライダーで打者を翻弄し、二塁すら踏ませず。今季初の中5日での登板も「全然しんどくないし、経験でカバーしている」。無四球、7奪三振の好投だった。この日は、2013年から6年間ともにプレーし、今季限りでの現役引退を表明した西武・内海も先発し、最後のマウンドに上がった。13年にはともに13勝を挙げ、左右の二枚看板としてリーグ優勝に貢献した。「どんなときも必ず最初にドームに来て、外野を走っている姿を見てきた。続けることがどれだけ難しいかを内海さんに教えてもらった気がします」7歳上の左腕から練習に取り組む姿勢、エースとしてあり方を学んだ。今でも東京ドームでは内海から引き継いだロッカーを使い、ネームプレートも残している。チームは同率3位の阪神、広島にゲーム差なしと肉薄した。菅野は残り8試合のうち2試合に先発する見込み。「僕にとっての理想のエース像。内海さんがジャイアンツに残してくれたものをしっかり残していきたい」。紡がれてきたエース道を継承し、背番号18が逆転でのCS進出に導く。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
74543 0.578
(-)
M6
(↑1)
12571
(-)
531
(-)
160
(-)
67
(-)
0.251
(-)
3.590
(-)
2
(-)
DeNA
67612 0.523
(↓0.005)
7
(↓0.5)
13459
(+3)
491
(+5)
104
(+2)
48
(-)
0.251
(-)
3.490
(↓0.01)
3
(-)
阪神
65693 0.485
(-)
12
(-)
6465
(-)
405
(-)
78
(-)
103
(-)
0.244
(-)
2.640
(-)
3
(-)
広島
65693 0.485
(-)
12
(-)
6531
(-)
515
(-)
85
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.510
(-)
5
(-)
巨人
64683 0.485
(↑0.004)
12
(↑0.5)
8527
(+5)
566
(+3)
159
(+4)
63
(-)
0.245
(-)
3.740
(-)
6
(-)
中日
59712 0.454
(-)
16
(-)
11378
(-)
460
(-)
60
(-)
57
(-)
0.246
(-)
3.310
(-)