西武(★3対4☆)楽天 =リーグ戦22回戦(2022.09.18)・ベルーナドーム=
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楽天
1003000004501
西武
0003000003701
勝利投手:則本 昂大(9勝8敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝3敗32S))
敗戦投手:與座 海人(10勝7敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(8号・1回表ソロ)
【西武】愛斗(8号・4回裏3ラン)

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◆楽天は初回、茂木のソロが飛び出し、幸先良く1点を先制する。そのまま迎えた4回表には、浅村の適時打などで3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・則本が5回3失点と試合をつくり今季9勝目。敗れた西武は先発・與座が振るわず、打線も終盤の好機を生かせなかった。

◆西武愛斗外野手(25)が反撃の8号3ランを放った。4点を追う4回無死一、二塁。楽天則本の126キロチェンジアップを捉え、左翼席の中段に運んだ。4点差とされた嫌な流れを取り戻す貴重な1点差に迫るアーチとなった。その3球前には左翼ポール際に特大ファウルを放っていたが、見事に打ち直した。この1発で、今季の則本との対戦成績は7打数5安打1本塁打4打点。則本は好相性の相手でもあった。「前の打席で決められなかったので、先輩たちが作ってくれたチャンスを無駄にしないよう、しっかりつなぐ気持ちを持って打席に入りました」と話した。

◆西武-楽天戦を侍ジャパン栗山監督が視察し、得点力を高める西武山川、森らに注視した。「ベースになるのは守り」とした上で「点を取らないといけないのでね。そういう意味では、攻撃的に両方できる選手が西武にはいっぱいいるので、そういうところは注視しながら前に進んでいきます」と攻撃のオプションを増やす人選も思い浮かべた。世界一に輝いた第1回大会の06年WBCでは内野守備・走塁コーチを務めた西武辻監督とも談笑し、「マジで大変だぞ。とにかく頑張ってな」などと激励された。「しっかりやっていきます」と決意を強めた。

◆楽天茂木栄五郎内野手(28)が今季2度目の2番起用に応えた。開始早々の先制パンチとなった。1回1死、西武与座の浮いた直球を右翼席に放り込む8号ソロでまず1点。「強くは振れたんですけど少し上がりすぎた。スタンドに入ってくれてよかったです」と胸をなで下ろした。サブマリン与座が先発した試合は今季ここまで3戦3敗。チームとしてタイミングの取り方がテーマだった。本塁打の直前はクイックだったが「差し込まれないようにだけ考えて打席に入りました。打てる時は2本、3本と打てるけど打てない時は無安打に抑えられる。1打席目が大事だと」。最高の形で打線を勢いづけた。4回には右中間二塁打で3点追加の口火を切った。気合のヘッドスライディングで生還。追い上げられたが逃げ切り「最後1点差にはなりましたけど、すごくいい形で試合が進んでいった」とうなずいた。Aクラスを争う西武との4連戦を2連勝発進。自身もスタメン起用される試合、されない試合と毎日が勝負に感じている。「毎試合打たないと出続けられない、いい緊張感でやれている。明日からも、打てると思ったらどんどん振っていきたい。優勝争いにもう1度食い込んでいけるように頑張ります」と力を込めた。○...則本が2年連続8度目となる2ケタ勝利に王手をかけた。西武打線に対し、5回を6安打3失点にまとめて9勝目を挙げた。4点を先行した4回、先頭から連打で無死一、二塁のピンチを招いた。続く愛斗に左翼席中段への3ランを被弾したが、リードは守り切った。104球を要し「調子自体は普通でした。ホームランが余計ですね」と淡々と振り返った。

◆西武は泥沼を抜け出せない。今季2度目の6連敗。CS争いをする楽天に1点差で屈し、自力でのCS進出の可能性が消えた。辻監督は「追いつかないことにはね。あと1本が出なかった」と淡々と話した。先発与座が4回表までに4点を失うも、4回裏に愛斗が8号3ランで詰め寄った。チーム41イニングぶりとなる複数得点を挙げたが、あと1点は遠かった。6回から9回まで4イニング連続で走者を出すもホームは踏めず。「調子がいい人を数多く(打席に)立たせた方がいい。勢いを出すためにも」と2番で起用した森は2安打でチャンスを演出した。「負けられない」と7、8、9回は水上、平良、増田の勝ちパターンを劣勢の中でつぎ込んだ。しかし、最後まで序盤に失った4点が重かった。9月は3勝11敗。8月30日には最大10あった貯金は1に減った。楽天4連戦も黒星が2つ。指揮官は、残りの2戦を「勝てばいい。頑張ります」と語った。▽西武与座(先発で5回を65球、5安打4失点) もっと投げたい気持ちはあったが、まだまだ信頼されていないし、そういう内容になってしまっているのは自分の未熟さ。球自体は悪くなかったが、もう1つ、2つ工夫が足りなかった。▽西武愛斗(4回に左翼席中段に8号3ラン) 先輩たちがつくってくれたチャンスを無駄にしないよう、しっかりつなぐ気持ちを持って打席に入りました。

◆上位固めへ大きな2連勝だ。3位楽天が18日、4位西武との直接対決4連戦で2勝を先行した。敵地ベルーナドームで、先発の則本昂大投手(31)が5回を3失点にまとめて9勝目を挙げた。3ラン被弾も主導権は渡さず、自身2年連続8度目の2ケタ勝利に王手をかけた。救援した4投手も無失点の好リリーフ。1点差の接戦を制した。打たれてもリードは譲らない。9勝目を挙げた則本は初回から飛ばしていた。「いけるところまでのつもりで投げました。ホームランが余計でしたね」。4点を先行した4回、先頭から連打で無死一、二塁とすると、続く愛斗に左越え3ランを許した。切り替える。1つ1つアウトを重ね、5回は森、外崎、山川を外野フライ3つに打ち取った。本人から出るのは反省の弁だった。「点を取ってもらった後に失点したのがよくなかったです」。慎重になった結果、中5日ながら104球を投げた。石井GM兼監督は「追い越されなかったことで、役目は果たしてくれたかなと思います。リリーフも大一番、シーズン後半の、1点差をよくしのいでくれたと思います」と、5回以降を無失点でつないだリレーを評価した。宮森、宋家豪、西口それぞれが走者を出しても要所を締め、松井はリーグトップの32セーブ目を挙げた。大事な2連勝だ。前日は連敗を止めて25日ぶりに3位に浮上。西武とはゲーム差なしでこの日を迎えた。直接対決だからこそ1勝は大きく、CS圏内確定に近づいていく。則本にとっても、球団最多を更新する8度目の2ケタ勝利へ望みをつなぐ1勝となった。「相手がどこでも、勝っていくしかない。明日以降も頑張るだけです」。まだ上を狙える。同時に下位へ沈む可能性もあるボーダーライン上。まずは4連戦残り2試合を、しっかり取りに行きたい。【鎌田良美】

◆「2番・三塁」で出場の楽天・茂木栄五郎内野手(28)が一回、先制の8号ソロを放った。「打ったのはストレートだと思います。スタメンだったので気持ちで負けないように積極的にいこうと思っていました」カウント2-1から相手先発・与座の130キロの直球を振り抜いた。打球は高い放物線を描き右翼席へ着弾。「まずは先制できてよかったです」と笑顔で振り返った。試合前時点で下手投げ右腕の与座からは今季、打率・375(8打数3安打)、1本塁打をマーク。1打席目から相性の良さを存分に発揮し、2試合ぶりのスタメン起用にバットで応えた。

◆先発した西武・与座海人投手(27)は5回5安打4失点で降板。11勝目はならなかった。一回1死から茂木に右越え先制ソロを浴びると、四回も先頭からの3連打などでさらに3点を失った。与座は「(四回の)連打の間で1つアウトを取ることが出来れば最少失点で終えることができたでしょうし、そこで粘りきれなかったことが今日の全てです」と悔しさを口にした。

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、西武の源田に信頼感を寄せた。「日本で一番(守備が)うまい人なので。元気でやっていってほしい」と絶賛した。守り勝つ野球を目指すだけに、遊撃手の有力候補に挙がる。攻撃では俊足が光り、つなぎ役をこなす。「スピードを使える。走者を送り、ファウルで粘る。チームが勝つために、何でもできるところが大きい」とたたえた。

◆楽天は一回に茂木の8号ソロで先制し、四回は浅村、鈴木大の適時打などで3点を加えた。5投手の継投で逃げ切り、5回3失点の則本が9勝目、松井裕が32セーブ目を挙げた。西武は再三、走者を出してもつながらず、6連敗。

◆西武は拙攻が響いて6連敗となり、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えた。今月1日に首位にいたチームが急失速し、辻監督は「明日、明後日、勝てばいい」と気丈に話した。相手を上回る7安打を放ち、四球も五つあったが、得点は四回の愛斗の8号3ランだけ。2番に森、3番に外崎を入れるなど打順を入れ替えて臨んだが、効果は薄かった。辻監督は「あと一本というのが出ない」と嘆いた。

◆楽天の則本は5回で104球を投げ、6安打3失点と苦しみながらも9勝目を挙げた。味方が1―0の四回に3点を追加したその裏に愛斗に3ランを浴び「点を取ってもらった後の失点は良くなかった」と反省した。ただ、一時の不振は脱却しつつあり、二回には山川、栗山を鋭いフォークボールで連続空振り三振に仕留めた。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出を激しく争っており「相手がどこでも勝っていくしかない」と力強く話した。

◆西武は4月以来で今季2度目の6連敗。自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えた。相手を上回る7安打を放ち、四球も5つあったが、得点は四回の愛斗の8号3ランだけ。今月1日に首位にいたチームが急失速し、3位・楽天を1ゲーム差で追う4位。辻監督は「明日、明後日、勝てばいいでしょ」と、足早に球場を後にした。

◆楽天・則本昂大投手(31)は5回で104球を投げ、6安打3失点と苦しみながらも9勝目を挙げた。「初回からいけるところまでのつもりで投げました」と中5日での登板で粘投。三回2死満塁で外崎に対して3ボールとなった後に立て直し、最後は140キロのフォークボールで遊ゴロに打ち取った。2連勝したチームは3位を死守。「相手がどこでも勝っていくしかない。明日以降も頑張るだけ」とナインの思いを代弁した。

◆西武・与座海人投手(27)は5回4失点で7敗目。前回11日の日本ハム戦で初の2桁10勝目を挙げたが、11勝目はならなかった。一回に茂木に先制弾を許した。四回には3連打を含む4安打を浴びて3失点。「そこで粘りきれなかったことが今日の全て」。チームは4月以来今季2度目の6連敗。自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えた。

◆3位楽天は4位西武に競り勝ち対戦カード2連勝。ゲーム差なしで並んでいた眼下の敵に1ゲーム差をつけた。一回に茂木の8号ソロで先制。今季3戦で3勝を許していた与座の立ち上がりを攻め、試合の主導権を握ったことが大きかった。石井監督は「あそこで、さあいくぞというリズムがつくれた」と絶賛していた。

◆試合開始早々の先制弾で流れを引き寄せた。楽天・茂木栄五郎内野手(28)が、8号ソロを含む2安打1打点。クライマックスシリーズ(CS)進出を争う西武との4連戦で初戦からの2連勝に導き「すごくいい形で試合が進んだ。いい勝ちになった」と声を弾ませた。一回、今季10勝を挙げる下手投げ右腕、与座の直球を完璧に捉えた。高く上がった打球は右翼席へ着弾。「少し上がりすぎたので『どうかな』と思ったんですけど」と破顔した。1―0の四回には先頭打者で右中間への二塁打を放ちチャンスメーク。浅村の中前打からヘッドスライディングで生還した。チームは一気に3得点。与座に対して今季は10打数5安打2本塁打と、数字通りの好相性を見せた。9月に入り、鈴木大や渡辺佳ら同じ左打ち内野手の兼ね合いでベンチスタートが増えた。2試合ぶりの先発で64試合目の出場。これまでは2020年の73試合が最少で、7年目の今季は苦しいシーズンとなっている。それでも、8月の月間打率・153から9月は3割超え。「出ていないときは声を出して、出ているときは結果でアピールする」と気持ちを切らさず、チームの正念場で役割を果たした。前日の勝利で3位に浮上したチームは、4位・西武とのゲーム差を1に広げ、首位との差もじわり3・5に縮めた。「明日も勝って優勝争いにもう一度食い込んでいけるように」と茂木。逆転Vも見据え、殊勲の背番号5は視線を鋭くした。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70602 0.538
(↓0.005)
M9
(-)
11511
(-)
440
(+2)
95
(-)
76
(-)
0.256
(↓0.001)
3.120
(-)
2
(-)
ORIX
71632 0.530
(↑0.004)
1
(↑1)
7454
(+2)
425
(-)
81
(-)
62
(-)
0.244
(-)
2.770
(↑0.02)
3
(-)
楽天
66633 0.512
(↑0.004)
3.5
(↑1)
11501
(+4)
479
(+3)
95
(+1)
88
(-)
0.245
(↓0.001)
3.450
(-)
4
(-)
西武
67663 0.504
(↓0.003)
4.5
(-)
7440
(+3)
433
(+4)
112
(+1)
57
(-)
0.229
(-)
2.790
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
65661 0.496
(↑0.004)
5.5
(↑1)
11459
(+7)
476
(+4)
86
(+1)
127
(+4)
0.230
(-)
3.220
(-)
6
(-)
日本ハム
54773 0.412
(↓0.003)
16.5
(-)
9426
(+4)
501
(+7)
96
(-)
86
(-)
0.233
(-)
3.460
(↓0.02)