オリックス(☆2対0★)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2022.09.17)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0000000000400
ORIX
10100000X2401
勝利投手:山本 由伸(14勝5敗0S)
敗戦投手:板東 湧梧(2勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(7号・1回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは初回、中川圭のソロで先制に成功する。その後は、3回裏に1死満塁から頓宮が犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山本が9回4安打無失点の完封で今季14勝目。敗れたソフトバンクは、先発・板東が8回2失点の力投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆ソフトバンクのリチャード内野手(23)が、18日のオリックス戦から1軍昇格する可能性が出てきた。この日の試合前取材で藤本博史監督(58)が「リチャードは今日も(2軍で)2本ホームラン打ってる。ちょっといろいろ考えてます。こっち(1軍)に呼ぼうかな」と、明かした。リチャードはこの日のウエスタン・リーグ、阪神戦(鳴尾浜)に「4番・三塁」で出場。4打数3安打3打点2本塁打で、同リーグの本塁打王を独走する24発を放っている。さらに18日のオリックスは、宮城大弥投手が先発予定。今季のリチャードは宮城に4打数4安打2本塁打と好相性だ。指揮官は「今は状態のいい、すぐ使える選手を呼ぼうと考えている。今日の試合を見てたらリチャードかなぁと思うし、明日の先発ピッチャーを考えても相性がいい。すぐいけるんじゃないかなぁとは思いますけどね」と、話した。ソフトバンクは17日の試合前時点で優勝マジック「9」が点灯している。2年ぶりのリーグ優勝奪還へ、総力戦だ。

◆前日16日の楽天戦(楽天生命パーク)で背中に死球を受けたソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、「4番右翼」でスタメン出場する。試合前に藤本博史監督(58)は「バッティング(練習)してから。これからまだ試合あるので、そこは本人と話しながらやりたい」と心配していたが、大事には至らなかった模様だ。柳田は同試合で初回に20号先制3ランを放ち、3年連続6度目のシーズン20本塁打に到達した。優勝マジック「9」が点灯しているチーム状況において、主砲の離脱は免れた。

◆元プロレスラーのスタン・ハンセン(73)が特別始球式に登板した。背番号「8000」でマウンドに上がると、ツーバウンドで捕手役を務めた紅林のグラブに収まった。登板後は「大暴投で少しアタフタしたところもありますが、エキサイトしてできました(京セラドーム大阪は)すごく開放的で素晴らしい場所だと思います」と笑顔で話した。得意技の「ウエスタン・ラリアット」こそ披露しなかったが「ユーーーーーース!」と絶叫。スタジアムに元気と勇気を与えた。日本のファンからは「不沈艦」のニックネームで親しまれていた。

◆オリックスが山本由伸投手(24)の快投で、ソフトバンクとの3連戦初戦を制した。山本は今季2度目の完封で14勝目。6連勝中だった首位チームを手玉にとった。エースらしく結果を出した。直球、変化球とも丁寧に低めに集め、長打を封じた。4安打はすべて単打。四球も初回先頭に出した1個だけ。三振は7。得点圏に走者を進められたのも初回の2死三塁だけだった。114球で9回を投げきった。バックも堅守でもり立てた。中川圭太外野手(26)が初回に先制の7号ソロ。3回には4番頓宮裕真捕手(25)の中犠飛で2点目。序盤からエースの背中を押した。オリックスは会心の勝利でゲーム差を2に詰め、逆転Vへ望みを残した。また、対ソフトバンクの対戦成績を13勝10敗として勝ち越しを決めた。最終的に勝率、勝利数で並んだ場合、当該対戦で上回っている方が上位になる。その意味でも大きな1勝だった。

◆首位ソフトバンクが今季16度目の完封負けを喫した。連勝は6でストップし、優勝マジックは9のまま変わらず。オリックス山本の前に、打線が9回4安打無得点と沈黙した。藤本博史監督(58)は開口一番に「完敗です」と、潔く敗戦を認めた。0-1の3回無死で、8番柳町が中前打。この試合唯一の先頭打者だったが、続く9番甲斐のバントが痛恨の投前併殺打となった。指揮官は「チャンスもつくれなかった。甲斐君のバント失敗はあったけど、(好機は)あの1回やね。そこだけです。相手ピッチャーが良かったらそう簡単には打てない。特にエースがいいピッチングしたら打てない」。昨季3完封を許した天敵右腕を打ち崩せず、あっさり14勝目を献上。2位オリックスとの直接対決3連戦の初戦を落とし、2ゲーム差に迫られた。エースに負けたら、エースでやり返す。18日の同戦、ソフトバンクは千賀が先発マウンドに上がる。6回2失点で10勝目を挙げた前回11日に続き、同じ球場、同じカードでの登板だ。「同じことをしていけばいいというわけではない。いろいろやりながら、チームに勝ちを持ってこられたら」と意気込み、最終調整を終えた。藤本監督も「明日(18日)は千賀君が今日の山本君のようなピッチングをしてくれることを期待します」とゲキを飛ばした。一夜明けて、借りを返す。【只松憲】○...千賀が18日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。6回2失点で10勝目を挙げた前回11日に続き、同じ球場、同じカードでの登板に「同じことをしていけばいいというわけではない。いろいろやりながら、チームに勝ちを持ってこられたら」。優勝争いの状況については「自分のやることしかできない。そこに思い切りフォーカスしていきたい」と冷静に話した。○...板東がプロ初完投となる8回2失点の好投も、勝利には結びつかなかった。初回1死で中川圭に先制ソロを被弾。3回は2四球などで走者をため、頓宮の犠飛で1点を失った。今季3敗目に「先制点はもちろん反省点ではありますが、3回の2点目のところが悔しい。粘りたかった」。それでもオリックス山本と渡り合った。藤本監督は「よく投げてくれたよ。(ブルペンの)投手を休ませてくれたのもすごく大きい」と評価。敗戦の中で、価値ある投球だった。

◆オリックスが山本由伸投手(24)の快投で、ソフトバンクとの3連戦初戦を制した。山本は今季2度目の完封で14勝目。シーズン最終盤に入り、オリックス山本には気にかける投手がいた。ロッテ佐々木朗希だった。「ろーたん、大丈夫そうですかね? 」球宴のタイミングで、日刊スポーツが企画した「夢対談」の取材に応じてくれた2人は、互いの試合結果や投球内容など、チェックする。プロ2年目の18年に救援として54試合に登板し、翌19年から本格的に先発転向した山本は「やっぱり最初は厳しいですよ。僕も(体力が)きつかった...」と実体験を明かす。疲労がドッと来るタイミングは「5月くらいに1度来て、次は8月以降に。どんどん疲れが抜けにくくなるんです。筋肉痛と体の張りが取れずに、もう次の試合がきたの? って感じです」。山本は先発ローテーションを守って、今季で4年目。「もちろん、僕も休みたいと思う日はありますよ。眠い時とか」と笑う。コメントに人間味あふれる24歳は、投球も心遣いも"神"なのである。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックスが、天王山の戦いで首位ソフトバンクに先勝した。3連戦初戦に先発したエース山本由伸投手(24)が、6連勝中だった鷹打線をわずか4安打で完封。両リーグトップの14勝目を挙げた。打線は1回の中川圭太内野手(26)の7号ソロなどで2点を奪い援護。ソフトバンクに2ゲーム差に迫った。スタジアムがドッと沸いた。9回2死からオリックス山本が113球目でこの日最速の157キロを計測。打者のソフトバンク柳田が目を見開くと、エースは首をかしげた。「投げたときに声が出たので、みんなそれで笑っているのかなと...不安になりました(笑い)」白い歯を見せる24歳は、次のボールで空振り三振に仕留め、今季2度目の完封勝利を飾った。9回114球4安打無失点。首位相手にほとんどチャンスを与えない無双投球。最後は女房役の若月と熱い抱擁を交わし、喜びに浸った。エースの快投で、絶対負けられない3連戦初戦を白星で飾り、ゲーム差を2に縮めた。「もう、絶対勝つしかないと思っていた。気合十分で(マウンドに)上がりました」。言葉通りの投球で、2万7019人の拍手を浴びた。端正なマスクで視線を集める。「不安がいっぱいあるから一生懸命、練習するんです」。爽やかな表情からは想像できないぐらい、信念を貫く。「僕が心掛けていること...? 自分を信じ切ることですね」とキッパリ。準備段階から不安要素を取り除き、本番を迎える。堂々の投球は「いつも通り」を心掛けるから生まれる。中嶋監督は「もう(残り)8試合。"ド必死"にやるしかない」と逆転での連覇に力を込める。18日の第2戦には21歳左腕の宮城を自身初の中5日で投入する。お立ち台で山本は背中を押した。「宮城はやってくれる男。朝、しっかりプレッシャーをかけておきます。最後はみんなで優勝しましょう!」。見事に仕事を果たした芯の強い主人公は、しっかり次にバトンを渡した。【真柴健】○...中川圭が初回1死から決勝7号ソロを放ち、エース山本とお立ち台に上がった。先制弾は高々と舞い上がり、左翼ポール際に着弾。「ファウルになるような角度の打球だったので、自分でも驚きました」。中嶋監督も「あっ!と思ったら(打球が)戻ってきましたね。すごいスライス回転」と喜んだ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ソフトバンクとの首位攻防戦にオリックス山本由伸が先発。4安打完封で14勝と、エースの名にふさわしい投球。9回113球目の157キロは凄みさえ感じます。

◆オリックス・中川圭太内野手(26)が先制の7号ソロを放った。「インコースの真っすぐにうまく反応できました! ファウルになるような角度の打球だったので、自分でも驚きましたが、なんとか先制のホームランになってくれてよかったです!」0─0の一回1死。ソフトバンク先発・板東が投じたカウント1─2からの4球目、内角152キロをとらえた。左翼ポール際への飛球は、ファウルゾーンへ切れることなく、左翼5階席に飛び込んだ。チームはこの日から3ゲーム差で追いかける首位ソフトバンクとの3連戦(京セラ)。優勝を争う大一番の初戦で、中川圭が貴重な先制弾を放った。

◆オリックスが今季ソフトバンク戦の勝ち越しを決めた。エース山本が4安打完封で14勝目。一回に中川圭のソロで先制し、三回に頓宮が犠飛で加点した。ソフトバンクは8回2失点で完投した板東を援護できず、連勝が6で止まった。

◆首位・ソフトバンクとの負けられない一戦でオリックスが快勝。エース・山本由伸投手(24)が4安打完封で14勝目をあげた。リーグ連覇を大きく左右するソフトバンクとの3連戦。3ゲーム差で追う首位との直接対決に、オリックスは山本を先発マウンドに送り込んだ。天王山の初戦を託され、気合十分で鷹打線に挑んだ。「絶対勝ちたい。ここから試合数が少ないので、1試合1試合出し切りたいと思います」今季、ソフトバンク戦は4試合で2勝2敗、防御率2・54。前回10日(京セラ)は、7回2失点(自責1)で両リーグトップの今季13勝目をマークし、チームを今季初の単独首位にも導いた。ただその後、ホークスは6連勝。前回とは勢いが違う。「いつも通り」を心がけつつ、丁寧に投球した。一回先頭の周東に四球を与えたが、三森を一ゴロ。牧原大は遊ゴロに仕留め、4番・柳田は内角156キロ直球で空振り三振に斬った。前日16日の日本ハム戦(同)では勝利をつかむことができず、敗戦。試合後、中嶋監督は「もうひと踏ん張り、なんとか頑張ってほしい。打つ方でも追加点を取って、投手を楽にさせてあげたい」とナインに奮起を求めていたが、指揮官の思いに野手陣が呼応した。一回、中川圭の7号ソロで先制し、三回1死満塁では頓宮の中犠飛で2点目を奪った。大事な一戦で主導権を握ると、山本もリズムに乗る。散発4安打無失点、完封で14勝目を挙げ、今季のソフトバンク戦勝ち越しも決めた。さぁ、鷹まで2ゲーム差だ。(西垣戸理大)

◆ソフトバンクの先発・板東湧梧投手(26)は必死に腕を振った。オリックスの先発は、いまや球界を代表するエースのひとりとなった山本。序盤の2失点にとどめて、味方の援護を待った。「試合を作ってくれたら、何とかチャンスはある」試合前に藤本監督はこう期待していた。前回10日の登板もオリックス戦(京セラ)で、山本とのマッチアップ。4回?を9安打5失点でKOされていただけに、巻き返しへの思いは強かった。いきなり一回1死で中川圭にソロを浴び、吉田正には四球を与えたが、浮足立たなかった。頓宮を外角へのフォークで遊ゴロ併殺に仕留めると、二回はT―岡田に二塁打を浴びながらも無失点で切り抜ける。三回1死から安打と2四球で満塁のピンチを招き、頓宮に中犠飛を許して2失点目。それでも宗を右飛に抑えて大崩れしなかった。四回以降は波に乗り、リズムよくオリックス打線を抑えていった。援護したい打線だが、山本の前に突破口が開けない。三回先頭の柳町がチーム初安打を中前に運ぶも、続く甲斐は投ゴロ併殺。四回2死でデスパイネが中前打を放つも、中村晃は二ゴロ。要所でギアを上げる右腕をつかまえられない。8回2失点と踏ん張った板東の力投に応えられなかった。敗れて2位オリックスとは2ゲーム差。今季のカード負け越しも決まった。このままズルズルいくわけにはいかない。(北池良輔)

◆フォークに柳田のバットが空を切った。その瞬間、マウンドのオリックス・山本は「シャー!!」とほえた。4安打7奪三振で、6月18日に無安打無得点試合を達成して以来となる今季2度目の完封勝利。魂の114球で、逆転Vへ希望をつないだ。「絶対に勝つしかないと思ったので、気合十分で(マウンドに)上がりました」お立ち台での言葉通り、立ち上がりから気迫の投球だった。一回2死三塁のピンチを背負うも、4番・柳田を内角156キロ直球で空振り三振。その後は二塁すら踏ませず、113球目にはこの日最速の157キロを計測した。絶対に負けられない首位ソフトバンクとの3連戦初戦で、底力を発揮した。自身5連勝で両リーグトップの14勝目。防御率(1・71)、勝率(・737)、奪三振数(188)はいずれもリーグトップだ。2年連続となればプロ野球史上初の快挙となる〝投手四冠〟に向けて、独走態勢に入った。チームはホークスとのゲーム差を「2」に縮めた。中嶋監督は「ここから先、苦しいですけど、こういう経験を積み重ねていって、野球人としてレベルを上げていくことはいいこと。このプレッシャーを(克服するよう)頑張ってほしい。ド必死にやっていくしかない」とナインに最後のひと踏ん張りを求めた。18日の第2戦の先発には高卒3年目の宮城をプロ初の中5日で投入。指揮官は「リミッターを解除する」と宣言し、山本も「宮城はやってくれる男。明日の朝、しっかりプレッシャーをかけておきます」と力を込めた。これで13勝10敗で今季のソフトバンク戦の勝ち越しが決定。最終的に勝率で並べば、こちらが勝つ。「最後は全員で優勝しましょう」と山本はファンに呼びかけた。希望の光がある限り、諦めはしない。(西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70592 0.543
(↓0.004)
M9
(-)
12511
(-)
438
(+2)
95
(-)
76
(-)
0.257
(↓0.001)
3.120
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
70632 0.526
(↑0.003)
2
(↑1)
8452
(+2)
425
(-)
81
(+1)
62
(-)
0.244
(↓0.001)
2.790
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
65633 0.508
(↑0.004)
4.5
(↑1)
12497
(+3)
476
(-)
94
(-)
88
(+1)
0.246
(-)
3.450
(↑0.03)
4
(1↓)
西武
67653 0.508
(↓0.004)
4.5
(-)
8437
(-)
429
(+3)
111
(-)
57
(+1)
0.229
(↓0.001)
2.780
(-)
5
(-)
ロッテ
64661 0.492
(↓0.004)
6.5
(-)
12452
(+4)
472
(+5)
85
(-)
123
(+2)
0.230
(-)
3.220
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
54763 0.415
(↑0.004)
16.5
(↑1)
10422
(+5)
494
(+4)
96
(+3)
86
(-)
0.233
(-)
3.440
(-)