DeNA(★3対10☆)広島 =リーグ戦25回戦(2022.09.17)・横浜スタジアム=
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広島
003003040101601
DeNA
2000100003600
勝利投手:中﨑 翔太(2勝5敗0S)
敗戦投手:入江 大生(4勝1敗0S)

本塁打
【広島】マクブルーム(16号・3回表2ラン)

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◆広島は2点ビハインドの3回表、羽月の適時二塁打とマクブルームの2ランで3点を挙げ、逆転に成功する。その後同点とされるも、6回には代打・堂林の適時打などで3点を加え、再びリードを奪った。投げては、2番手・中崎が今季2勝目。敗れたDeNAは、投手陣が振るわなかった。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(33)が、1回1死二、三塁から右前適時打を放ち、プロ野球史上315人目の通算1000安打を達成した。牧の適時二塁打で1点を先制した直後の打席。カウント2-2からの7球目、低めのスライダーに食らいついた打球は、広島の右翼野間がスライディングキャッチを狙ったグラブからこぼれ、節目のHランプが点灯した。三走の佐野が生還し、400打点の節目にも達した。「何とか食らいつくことができました。ヒットになり良かったです。阪口が今季初先発なので、1点でも多く点を取れるよう、次の打席も頑張ります」宮崎は厳木高、日本文理大、セガサミーを経て、12年ドラフト6位でDeNAに入団。17年から6年連続で100安打以上を記録するなど、巧みなバットコントロールで安打を積み重ねる。17年には自身初の首位打者を獲得。三塁手部門でベストナインを2度(17、18年)、18年にはゴールデングラブ賞を受賞した。「ハマのプーさん」との愛称でファンからも愛され、攻守でチームをけん引する男が、ハマスタで節目に到達した。

◆1-0の初回1死二、三塁で、DeNA宮崎敏郎内野手(33)が右前適時打を放ち、通算1000安打と400打点を同時達成した。斉藤明雄氏(67)の予言が的中した。試合前に場内バックスクリーンに登場。OBが、この日の見どころを語る定番コーナーで「宮崎は1000安打を最初の打席で達成するでしょう」と話していた。読み通り、最初の打席で達成した。

◆DeNA牧秀悟内野手(24)が、前夜の悔しさを晴らす先制の適時二塁打を放った。0-0で迎えた1回1死一、三塁、広島玉村の初球を強振し、左翼フェンス直撃の一打を放った。「阪口が今季初先発なので、早く点を取ってあげたいという気持ちでした。昨日悔しい思いをしたので、チャンスで打つことができ良かったです」前夜の16日の広島戦では2点を追いかける7回2死一、二塁で左飛、2点ビハインドの9回にも2死満塁で牧が三ゴロに倒れ、試合が終了したが、この日の1打席目に雪辱した。

◆DeNA京山将弥投手(24)が打球を右肘に受け、打者1人、わずか3球で交代した。先発で3回3失点の阪口に代わり、2-3の4回に2番手で登板。広島先頭の坂倉に、カウント2-0からの3球目を捉えられた。痛烈なライナーが右肘を直撃。打球は方向を変え、左前へ転がる安打となった。京山は治療のためベンチ裏へ下がったが、マウンドには戻らなかった。そのまま中川に交代した。

◆DeNAが、広島打線にめった打ちされ、2ケタ失点を喫した。2点リードの3回、今季初先発の阪口が羽月の適時二塁打で1点差に迫られると、マクブルームに逆転2ランを浴びた。5回に1度は追いついたが、6回に入江が松山の遊ゴロの間に勝ち越し点を奪われ、代打堂林の2点適時打で3点を奪われた。3点ビハインドの8回には平田が4連打などで4点を失って、10点目を許した。3月25日の開幕戦でも11失点を喫した広島に、今季最終戦でも2ケタ失点を喫した。

◆DeNAが、広島に痛恨の逆転負けを喫し、3連敗で中日と引き分けた首位ヤクルトの優勝マジックが「8」に減った。14日の中日戦から下位チームに手痛い3連敗を喫した。今季、広島とは開幕カードで横浜スタジアムで3連敗を喫し、マツダスタジアムでも3連敗で6連敗スタート。中盤の戦いでは盛り返したが、再び5連敗を喫し、今季の対戦を8勝17敗で終えた。広島戦での大きな負け越しに、三浦監督は「申し訳なく思います」と頭を下げた。

◆視察した侍ジャパン栗山英樹監督(61)が、広島の3選手に注目した。質問に答える形で、DeNA牧、今永、山崎、広島菊池涼について語った後、「今日の試合で気になった選手は」と問われ、森浦大輔投手(24)、ケムナ誠投手(27)、西川龍馬外野手(27)を自ら挙げた。「森浦投手だったり、ケムナ投手だったり、若いピッチャーたちがいいところで投げられる形も作れている。ヒットを打つということに関しては、西川選手なんかもバットコントロールってずっと気になっていましたけど、きょうも良さが出ている」森浦は3番手で1回無安打無失点、ケムナは4番手で1回1安打無失点で、ともにホールドを挙げた。西川は3安打を重ねた。

◆侍ジャパン栗山英樹監督(61)が視察した。試合前に両チーム監督、代表候補らと言葉を交わしたが、DeNA石井琢朗野手総合コーチ(52)とも話し込んだ。「セ・リーグに関しては、本当にタクはいろんなものを見てきてる。いくつか疑問があった中で、『個人的な意見を聞かせてくれ』という話をした。現役時代から、タクとはいろんな話をしてきたんで」。同コーチは、現役と指導者時代を合わせ、DeNA、広島、ヤクルト、巨人の4球団を知る。「例えば、セの抑えピッチャー、どう見えてるとか」と、セの現場を知り尽くす同コーチの意見を求めた。11月の強化試合のメンバーは決めていない。当初、野手は来年3月の本戦へ向け、一定の方向性を出して臨むつもりだったが「ギリギリまで引っ張った方がいいかな」と11月の4試合を選考の場とすることも考えている。最強布陣を敷くために妥協しない。その判断材料の1つとして、石井コーチにロックオンした。

◆DeNA宮崎敏郎内野手が1回に右前適時打を放ち、通算1000安打に到達した。1死二、三塁で広島玉村の変化球に食らいつき、打球は右翼前への浅めの飛球。スライディングキャッチを狙った野間のグラブからボールがこぼれ、節目の一打となった。400打点を同時達成し「起用してくれた監督、コーチの皆さんに感謝しています。チームスタッフ、トレーナーの方々にも支えていただき達成できたと思います。1本でも多くヒットを重ねられるように、これからも頑張ります」と力を込めた。通算1000安打=宮崎(DeNA) 17日の広島25回戦(横浜)の1回、玉村から右前打を放って達成。プロ野球315人目。初安打は13年6月2日の日本ハム3回戦(旭川)で武田勝から。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が16号2ランを含む3安打3打点で大勝に貢献した。3回にDeNA先発阪口を打ち砕く逆転弾を放つと、その後は2本の単打でつなぎの攻撃を実践。16安打10得点の打線を活性化させた。2位DeNAに連勝して、敗れた3位阪神とのゲーム差を0.5とした。4番が攻撃のリズムをつくった。機動力で1点差とした3回。DeNA先発阪口から左翼席への弾丸ライナーの16号逆転2ランで打ち崩した。打線を勢いづけると、追いつかれた6回は、無死二塁からコンパクトにセンター返し。投手強襲安打でチャンスを広げ、勝ち越し点の呼び水とした。3連打で巡ってきた8回も、三遊間を破る安打で続いた。大技小技で16安打10得点の大勝に導いた。「自分が信じている反応、本能のようなものを信頼して、打てる球を待っていた。"アグレッシブ"という言葉が一番合っている」"つなぎの野球"をけん引しながらも、8日から5試合続けて先発から外れた。「技術面を整えながら、代打で出る機会を通して、体もメンタル面も準備させて帰ってくることができた」。先発復帰した14日阪神戦から3試合連続複数安打。計13打数8安打6打点と、沈黙の鬱憤(うっぷん)を晴らすように快音を響かせている。この日の3安打で9月の月間打率は3割6厘。3月から奇数月の月間打率はいずれも3割超と、最終局面に合わせるように調子を上げてきた。「4番マクブルーム」が安打を打てば、チームは38勝37敗2分けと勝率が上がる。"ハマキラー"ぶりも光る。球団別打率はトップの3割6分7厘を残し、球場別打率でも4割3分8厘と際立つ。レギュラーシーズンでの戦いはこの日で終えたものの、DeNAが2位となり、広島が3位に浮上すれば、CSで再戦できる。連勝で3位阪神に0.5ゲーム差。逆転CSへの望みをつないだ。「盗塁のサインが出ればしたいし、バントしてでも走者を進めたい。できる限りのことをやって、みんなでクライマックスシリーズに食い込んでいきたいと強く思っています」。"フォア・ザ・チーム"の姿勢とともに、アグレッシブな姿勢は崩さない。【前原淳】○...代打で堂林翔太内野手が貴重な2点打を放った。1点を勝ち越した6回2死満塁で出場。入江の初球真っすぐをたたいて三遊間を破った。「ヒットしかない場面。とにかく積極的にいきました。もう甘いところは全部振っていこうと」。試合前まで8打席連続三振と、日本記録にあと1と迫っていたが、試合の流れを大きく引き寄せる一打で不名誉な記録も阻止した。○...1軍復帰後初登板の中崎翔太投手が2勝目を手にした。同点に追いつかれた5回。なおも2死三塁で2番手として登板。4番牧を2球で追い込むと、最後は内角をえぐるツーシームで三ゴロに打ち取った。「しっかりと集中して入れたかなと思います。これだけ迷惑をかけている中で、いいところで使ってもらえるというのはありがたい」。起用に応えた。3月27日DeNA戦以来の勝ち星に「玉村に(勝ち星が)つくのが一番良かったかなと思いましたけど、3球で盗人みたい」と笑った。○...先発玉村昇悟投手は5回途中3失点で降板となった。1回は初球から7球連続ボールと不安定な立ち上がりで2点を失った。5回は無死一塁から中堅へのライナー性の打球を西川がスライディングキャッチし、1度はアウト判定で2死となった直後。DeNAのリクエストの末に無死一、二塁から再開となり、その後1失点して降板となった。「初回連続四球がもったいなかった。技術不足なので、しっかり入りから投げられるようにやっていきたい」。責任投球回を投げきれず反省の弁を並べた。

◆DeNA京山将弥投手(24)が、広島25回戦(横浜)の4回に右肘に打球が直撃し、負傷降板した。1点ビハインドの4回から登板したが、打者1人、わずか3球で交代した。打撲の症状とみられ、この日は病院に行かず、トレーナー室で治療を受けた。三浦監督は「場所が場所だけに、あそこは交代せざるを得なかった」と説明。出場選手登録を抹消するとみられ、楽天からシーズン途中に移籍した森原が、移籍後初昇格する可能性が浮上した。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が16号2ランを含む3安打3打点で大勝に貢献した。3回にDeNA先発阪口を打ち砕く逆転弾を放つと、その後は2本の単打でつなぎの攻撃を実践。16安打10得点の打線を活性化させた。2位DeNAに連勝して、敗れた3位阪神とのゲーム差を0.5とした。4番が攻撃のリズムをつくった。機動力で1点差とした3回。DeNA先発阪口から左翼席への弾丸ライナーの16号逆転2ランで打ち崩した。打線を勢いづけると、追いつかれた6回は、無死二塁からコンパクトにセンター返し。投手強襲安打でチャンスを広げ、勝ち越し点の呼び水とした。3連打で巡ってきた8回も、三遊間を破る安打で続いた。大技小技で16安打10得点の大勝に導いた。「自分が信じている反応、本能のようなものを信頼して、打てる球を待っていた。"アグレッシブ"という言葉が一番合っている」"つなぎの野球"をけん引しながらも、8日から5試合続けて先発から外れた。「技術面を整えながら、代打で出る機会を通して、体もメンタル面も準備させて帰ってくることができた」。先発復帰した14日阪神戦から3試合連続複数安打。計13打数8安打6打点と、沈黙の鬱憤(うっぷん)を晴らすように快音を響かせている。この日の3安打で9月の月間打率は3割6厘。3月から奇数月の月間打率はいずれも3割超と、最終局面に合わせるように調子を上げてきた。「4番マクブルーム」が安打を打てば、チームは38勝37敗2分けと勝率が上がる。"ハマキラー"ぶりも光る。球団別打率はトップの3割6分7厘を残し、球場別打率でも4割3分8厘と際立つ。レギュラーシーズンでの戦いはこの日で終えたものの、DeNAが2位となり、広島が3位に浮上すれば、CSで再戦できる。連勝で3位阪神に0.5ゲーム差。逆転CSへの望みをつないだ。「盗塁のサインが出ればしたいし、バントしてでも走者を進めたい。できる限りのことをやって、みんなでクライマックスシリーズに食い込んでいきたいと強く思っています」。"フォア・ザ・チーム"の姿勢とともに、アグレッシブな姿勢は崩さない。【前原淳】

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が第1打席に右前打を放ち、史上315人目の通算1000安打を達成。945試合目での到達は、1967年の桑田武(1019試合)を上回り、球団日本選手右打者の最速記録となった。節目まで「1」で迎えた一戦。一回に牧の適時二塁打で先制し、なお1死二、三塁の好機で玉村のスライダーをすくい上げ、飛球を右翼手がグラブに当てながらも捕球できず。三塁走者が生還し、通算400打点目をマークした。

◆DeNA・京山将弥投手(24)が四回に2番手で登板するも、坂倉の痛烈なライナーが直撃し降板するアクシデントに見舞われた。今季初先発の阪口がマクブルームに逆転2ランを浴び、3回で降板。四回からロングリリーフも見据えてマウンドに上がった京山だったが、3球で緊急降板する結果となり、四回で早くも3番手の中川が登板した。

◆「2番・右翼」で出場したDeNA・大田泰示外野手(32)が2―3の五回無死一、二塁で投前に送りバント。巨人時代の2013年以来、自身9年ぶり4度目の犠打を成功させ、続く佐野の二ゴロで同点に追いついた。

◆広島が16安打で大勝した。3―3の六回に松山の遊ゴロと代打堂林の2点適時打で3点を勝ち越し、八回は野間の2点二塁打、菊池涼の適時二塁打などで4点を挙げて突き放した。2番手の中崎が2勝目。DeNAは3連敗。

◆広島が16安打10得点で2位DeNAに2試合連続で逆転勝利を飾り、ナイターを控える3位阪神とのゲーム差を1に縮めた。試合は3─3の六回に松山の内野ゴロの間の1点を挙げ決勝点に。3安打3打点の大活躍で勝利に貢献したライアン・マクブルーム内野手(30)のヒーローインタビューは次の通り。──三回に1─2に迫りなお2死二塁で左翼席に逆転の2ラン。あの時はどんな気持ちで打席に入った「あそこはやっぱりランナーがいましたので、どうにか相手のピッチャーにダメージを与えようと思って、打てる球をしっかり打とうと思って打席に入りました。それからファンのサポートをすごく感じました。ありがとうございます」──18試合ぶりの本塁打。打球は広島ファンの待つ左翼席に入った「あそこは打った瞬間にフェンス越えてくれるかなと思いましたね。レフトスタンドはカープファンの皆さんがたくさん騒いで大きな声を出していたので、ホームランになったと気づきました。ありがとうございます」──その後2安打(六回は投手内野安打、八回は左前適時打)。打撃の調子はどうですか「その後の2安打ですね、あれはラッキーな部分があったのかなと思いますね。DeNAのピッチャーもたくさんいい投手がいますし、このリーグはすごくタフなリーグだと思います。一生懸命プレーします。これからも頑張ります」──この試合が今季の横浜スタジアムでの最終戦。良い締めくくりになりましたね「この素晴らしい横浜スタジアムで、最後の試合ということで、たくさんのファンに囲まれて、レフトスタンド、そしてここの三塁側にいるたくさんのカープファン、そしてDeNAファンの皆さんいろいろサポートありがとうございます。素晴らしい雰囲気の中でプレーすることができました」──最後にクライマックスシリーズ進出に向けて力強いひと言お願いします「僕の中ではもうクライマックスシリーズは始まっているような感覚、錯覚するような、戦いを繰り広げています。チームのみんなと一生懸命、残り6試合をしっかり戦って、どうにかプレーオフ、クライマックスシリーズに食い込んでいきたいと思います」(自ら)「アリガトウゴザイマス サンキュー バイ」

◆DeNA・京山将弥投手(24)が四回に2番手で登板するも、坂倉の痛烈なライナーが右肘付近を直撃し、わずか3球で緊急降板。球団は「トレーナー室で治療を受け、右肘の打撲の症状がみられる」と発表した。今季初先発の阪口がマクブルームに逆転2ランを浴び、3回で降板。四回からロングリリーフも見据えてマウンドに上がった京山だったが、3球で緊急降板する結果となった。三浦監督は「当たった場所が場所なだけに交代せざるをえなかった。ちょっとどころじゃない。非常に痛かった」と頭を抱えた。

◆DeNAは投手陣が崩れ、10失点の大敗を喫した。3―3の六回に入江が4長短打を集められて3失点。八回には平田が4失点し、勝機は遠のいた。今季の広島戦を8勝17敗と大きく負け越して終え、三浦監督は「見ての通り。申し訳なく思う」と視線を落とした。今季初先発で3回3失点だった阪口に早々と見切りをつけ、四回に送り出した京山が先頭の坂倉の打球を右肘付近に受け、わずか3球で降板するアクシデントもあった。10連戦の2試合目で救援投手を5人つぎ込む展開を強いられ、残り試合にも影響を及ぼしそうな敗戦となった。

◆DeNAの宮崎が通算1000安打を達成した。一回に1点を先制した後、なお1死二、三塁で玉村の変化球に食らい付くと、高く上がった打球は右翼手のグラブからこぼれ落ちて適時打となった。10年目で節目の数字に到達し「今まで起用してくれた監督、コーチの皆さんに感謝している」とコメントした。通算打率は3割を超えており、33歳となっても巧みなバットコントロールは健在。三浦監督は「まだ通過点だと思うし、もっともっと打ち続けてもらうことを期待している」と話した。

◆日本代表の栗山監督が視察に訪れ、2年目でDeNAの4番を務める牧を高く評価した。「非常に充実した感じで、いい一日一日を送っている」と目を細めた。二塁手は牧を筆頭格に、ヤクルトの山田や巨人の吉川、楽天の浅村、広島の菊池涼ら候補選手がめじろ押し。栗山監督は「激戦区になっているのは間違いない。誰を選ぶのかではなく、誰を落とすのか」と頭を悩ませていた。

◆Aクラスへ望みをつなぐ快勝だ。広島がDeNAを16安打10得点で粉砕。3安打3打点で貢献したライアン・マクブルーム内野手(30)が、熱い思いを口にした。「僕の中ではもうクライマックスシリーズ(CS)は始まっているような感覚。みんなと一生懸命、残り6試合を戦って食い込んでいきたい」「4番・一塁」で出場し、1─2の三回2死二塁で左翼席へ16号2ランを放つと、同点の六回無死二塁では投手内野安打でつなぎ、勝ち越しを演出。9―3の八回2死一、三塁は左前適時打を放ち、ダメ押しした。11日の巨人戦(マツダ)では、広島で通算133本塁打を記録したエルドレッド駐米スカウトと再会した。来日前に助言を受けた先輩の存在が励みとなり、ここ5試合は15打数8安打だ。すでにリーグ優勝は消滅したが、CS出場の可能性は残っている。あと6試合で3位阪神との直接対決が2試合もある。諦めてはいない。(柏村翔)

◆DeNAは痛恨の3試合連続逆転負けで、首位・ヤクルトとのゲーム差が6・5となった。1点を追う五回無死一、二塁で大田が巨人時代の2013年以来4度目となる犠打を成功させ、続く佐野の二ゴロで追い付く執念を見せたが、六回にミスも重なって4番手・入江が3点を勝ち越された。CSでも戦う可能性がある広島とは5連敗、8勝17敗でレギュラーシーズンの全日程を終了。三浦監督は「申し訳なく思う」と頭を下げた。

◆4桁の大台に乗せた。DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が、通算1000安打を達成。945試合での到達は1967年の桑田武(1019試合)を上回り、日本選手の右打者では球団最速。55年ぶりの記録更新に「今まで起用してくれた監督、コーチの皆さんに感謝している」と頭を下げた。試合には敗れたが、序盤からチームを懸命に引っ張った。1点を先取した一回、なお1死二、三塁。玉村のスライダーを右前へ運んだ。右翼手のグラブを弾き、しぶとく1000度目の「H」ランプを灯すと、三塁走者が生還。通算400打点も同時にマークした。継続は力なり-。2017年に打率・323で首位打者を獲得。昨オフに6年総額12億円の大型契約を結んだ今も、誰より早くグラウンドに出て体を動かし始める。試合開始の6時間以上前のハマスタに三浦監督と宮崎、2人だけの時間が流れることもしばしば。指揮官は「どんなときも自分のルーティンを変えずに試合に臨んでいる」と信頼を寄せる。技術を究める〝求道者〟にとって、つかの間の癒やしはアウトドア系のキャンプ動画を見ること。「自然が好きなんですよ。キャンプファイアとか、グランピングでもいい。プロに入ってから海に一度も行っていないので、海の家に行ってみたいなとか。憧れですね」。やりたいことは山ほどある。でも今は、今しかできない1安打、1勝を積み重ねる。「1本でも多くヒットを重ねられるように頑張ります」。大きな節目も通過点。昨季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず〝生涯横浜〟を誓うヒットメーカーは、優勝という夢を描き、鮮やかに打ち続ける。(浜浦日向)■データBOX?DeNA・宮崎が史上315人目の通算1000安打を達成。初安打は2013年6月2日の日本ハム戦(旭川)で武田勝から二塁打。?DeNA(前身を含む)で通算1000安打以上を放ったのは、2307安打の石井琢朗を筆頭に20人目。945試合目で到達は、R・ローズの828試合、鈴木尚典の896試合、近藤和彦の941試合、石井の943試合に次ぐ5番目のスピード。日本選手の右打者では桑田武の1019試合を抜く最速となった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
73543 0.575
(-)
M8
(↑1)
13570
(+3)
531
(+3)
160
(-)
67
(+1)
0.252
(-)
3.610
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
66602 0.524
(↓0.004)
6.5
(↓0.5)
15453
(+3)
485
(+10)
102
(-)
48
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.500
(↓0.05)
3
(-)
阪神
65683 0.489
(↓0.003)
11
(↓0.5)
7465
(+2)
404
(+3)
78
(+1)
101
(-)
0.244
(-)
2.660
(-)
4
(-)
広島
65693 0.485
(↑0.004)
11.5
(↑0.5)
6531
(+10)
515
(+3)
85
(+1)
26
(+1)
0.257
(↑0.001
3.510
(↑0.01)
5
(-)
巨人
63673 0.485
(↑0.004)
11.5
(↑0.5)
10521
(+3)
560
(+2)
154
(+2)
63
(-)
0.245
(-)
3.750
(↑0.01)
6
(-)
中日
59712 0.454
(-)
15.5
(-)
11378
(+3)
460
(+3)
60
(-)
57
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)