中日(3対3)ヤクルト =リーグ戦23回戦(2022.09.17)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆ヤクルトは1-1で迎えた延長12回表、2死満塁から代打・川端が2点適時打を放ち、勝ち越しに成功する。対する中日はその裏、阿部と木下の適時打で2点を挙げ、試合を振り出しに戻した。続く好機ではあと1本が出ず、4時間47分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆ヤクルトのサイスニード投手(29)は、中日相手に通算5試合に登板して防御率4.78。しかし、このカードでは登板時の援護点が28イニングで28点もあり、4勝0敗といまだ黒星がない。

◆首位のヤクルトがセ・リーグ最下位の中日と対戦し3-3の引き分けに終わった。先発は中日が小笠原、ヤクルトはサイスニード。

◆「村神様」から「代打の神様」につないだヤクルトが、延長12回の激闘の末、中日と引き分けた。12回2死、2打数無安打3四球だった村上宗隆内野手(22)が右翼線に二塁打を放って出塁すると、その後2死満塁とし、代打の川端慎吾内野手(34)が、中日福から一時勝ち越しとなる2点適時打を放った。その裏に守護神マクガフが打たれ今季3度目の引き分けに終わったが、2位DeNAが敗れたため、優勝マジックを「8」に減らした。最短で21日に優勝が決まる。シーズン負け越しが確定している苦手中日に対し延長12回2死走者なし。追い込まれた状況にも「村神様」は集中力を切らさなかった。中日福に対しフルカウントからの6球目、村上が外角低め131キロスライダーを捉え、この日初安打となる二塁打を放ち足がかりをつくった。その後、代打内山壮、6番中村の連続四球で2死満塁とチャンスを拡大。ここで前日16日に1軍昇格を果たした川端が代打で登場。福の初球、真ん中に入った142キロ直球を捉えて中前への2点適時打を放った。「フォアボールの後だったので、必ず初球ストライクを取りに来ると信じて、思い切って打ちにいきました。タイムリーになって良かったです」。三塁走者の村上は気合のこもった表情で一時勝ち越しとなるホームを踏んだ。昨季は代打で打率3割6分6厘、元監督の真中満(ヤクルト)に次ぐ歴代2位となる30安打をマークし、「代打の神様」と言われた川端も、今季はこの日まで代打打率1割1分8厘と苦しんだ。2軍の戸田で過ごす日々も長く、真っ黒に日焼けした顔で1軍に合流。いきなり勝負強さを発揮したベテランに、高津監督も「あそこを最初から振りにいけるのはすごいね。やはり川端だなと思いました」と評価した。その裏マクガフが2点を失い、引き分けには終わったが、指揮官は「先発投手が頑張って、最後2アウト走者なしから2点取って。勝てなかったですけど、粘りというか、つながりというか、こういうゲームをしていかないといけないと思いました」と振り返った。村上の日本選手最多となる56号は持ち越しとなったが、頼れるベテランも底力を発揮。2年連続のリーグ制覇へ、残り13試合を戦い抜く。【鈴木正章】▽ヤクルト・サイスニード(7回5安打1失点) 何とかゲームをつくりたかった。ストレートの走りも良く、中村がうまくコンビネーションでリードしてくれて投げることが出来た。

◆中日は延長12回裏に2点差を追いついたが、2年連続のシーズン負け越しが決まった。先発小笠原慎之介投手がヤクルト村上を封じ7回1失点と好投。打線が6、7回の得点圏でヤクルト先発サイスニードを攻略できなかった。立浪監督は「速い球の先発に弱いのがはっきり出ている。改善されていない。うまくいっていたら順位ももっと上に行っている」。最下位で足踏みが続く現状にため息をついた。

◆中日が延長12回に追いつき引き分けに持ち込んだが、2年連続のシーズン負け越しが決まった。先発小笠原慎之介投手(24)がヤクルト村上を無安打2三振に抑え、7回5安打1失点。延長12回に7番手福が村上の二塁打から2四球を絡め2点を勝ち越されたが、その裏に、阿部、木下の適時打で追いついた。試合後の立浪監督の一問一答は以下の通り。-最後に追いついた「あのへんの粘りはね。死球、四球でチャンスはもらったが。その前に何度か点を取れるところもあったが、最後はよく粘った」-12回表に福は村上に打たれた後も続投した「向こうの代打の右左の兼ね合い。川端選手は避けたいベンチの考えもあった。結果、打たれたのは川端選手。これは、こっちも考えて相手と勝負しているので」-村上の二塁打はフルカウントからスライダーが甘く入った「最悪、本塁打だけ防いでくれればと。そういうところで、甘く入ったら打たれる。はじめから歩かせるつもりでいっていない。(福は)ていねいに攻めながら、空振りも取れている。最後は甘くなったのは、しっかり反省して。勝負どころでこれから、投手はいかにいいところに投げるかの勝負だけと思う。打者は勝負どころでどれだけ打てるか」-先発小笠原の内容は「ちょっと球数が多かったが、1点で抑えている。ここのところ、ずっとがんばっている。今日も代わったあとに(勝ち越しチャンスがあり)惜しかった。なかなか勝ちがつけられていない。そのへん(残り10回1/3での規定投球回到達)は何とかクリアはさせてあげたいと思っている。サイスニードは立ち上がりから良かった。昨日はああいう形で点を取って、つながっていかないのが今年の課題でもある。1つの原因は速い球の先発に弱いのがはっきり出ている。これはシーズン終わりになったが、改善されていない」-村上には外角攻めを徹底した「今回、(村上は)そんなに状態は良くない。ずっとあの調子だと、本塁打100本打つ勢い。どんな打者でも多少、調子の波はある。今回は比較的、村上選手にしたら状態は良くないのかなとベンチで見ていた」-6回に勝ち越せたチャンスも「それがうまくいっていたら順位ももっと上に行っていると思う」-今季の勝ち越しはなくなった「最後まで勝つために全力を尽くして、我々を含めて選手も課題をしっかり(シーズンが)終わってからやっていかないといけないと思っている」

◆「村神様」から「代打の神様」につないだヤクルトが、延長12回の激闘の末、中日と引き分けた。12回2死、2打数無安打3四球だった村上宗隆内野手(22)が土壇場の第6打席で右翼線に二塁打を放って出塁すると、2死満塁から代打の川端慎吾内野手(34)が、一時勝ち越しとなる2点適時打を放った。その裏に守護神マクガフが打たれて白星は逃したが、2位DeNAが敗れたため、優勝マジックを「8」に減らした。12回2死走者なし。村上が中日福に対しフルカウントからの6球目、外角低めスライダーを捉え、この日初安打となる二塁打で足がかりを作った。2四球で2死満塁とし、前日16日に1軍昇格した川端が、福の初球142キロの直球を中前へ運んだ。「四球の後だったので必ず初球ストライクを取りに来ると信じて、思い切って打ちにいきました」。三塁走者の村上は気合のこもった表情で一時勝ち越しとなるホームを踏んだ。昨季は代打で3割6分6厘の高打率をマークし、「代打の神様」と言われた川端も、今季はこの日まで代打打率1割1分8厘と苦しんだ。正念場で勝負強さを見せたベテランに高津監督も「あそこを最初から振りにいけるのはすごいね」。起点となった主砲にも「アウトになると勝ちがなくなるわけで。そういうところからチャンスを作った」と評価した。村上の日本選手最多となる56号は持ち越しとなったが、頼れるベテランも底力を発揮。両リーグ一番乗りでCS進出が決定し、最短優勝は21日。2年連続リーグ制覇へ、残り13試合を戦い抜く。【鈴木正章】

◆ヤクルト・サイスニード投手(29)が7回5安打1失点と好投した。1―0の六回、先頭の投手・小笠原に安打を許し、2死三塁から阿部に同点打を浴びて、同点のまま七回限りで降板した。9勝目は逃した形になったが、「ここ数試合、なかなか良い流れの試合が出来ていなかったので何とかゲームをつくりたかった」と満足そう。捕手の中村に「ストレートの走りも良く、上手くコンビネーションでリードしてくれて投げることが出来た」と感謝した。

◆中日が追い付いて引き分けた。1―3とされた延長十二回2死一、二塁から阿部の適時打で1点を返し、さらに満塁から木下の中前打で同点とした。代打川端の2点打で勝ち越したヤクルトは、抑えのマクガフが誤算だった。

◆7回1失点と力投した中日の小笠原は、勝ち負けが付かず9勝目を逃した。今季の投球回数は132回?まで伸ばし、2年連続の規定投球回数到達には前進。「悪いながらも木下さんのリードのおかげで、最少失点で抑えることができた」と話した。55本塁打の村上からはナックルカーブを決め球に2三振を奪った。緩いボールを多投する配球で、8月20日に2本塁打された主砲にやり返した。

◆ヤクルトは延長十二回で引き分け、セ、パ両リーグ一番乗りで2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。1―1の十二回2死無走者から、それまで安打のなかった村上が二塁打で出ると、代打の内山壮、中村が四球を選んで満塁とし、代打川端が2点適時打した。その裏に抑えのマクガフが追い付かれたが、高津監督は「粘りやつながりがあった。こういうゲームをしないと」と前向きに捉えた。先発が早い回で崩れる最近の悪い流れも止まった。リーグ連覇へのマジックナンバーは8に減り「次戦もこのような展開に持ち込みたい」と気を引き締めた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)は3打数1安打3四球。シーズン日本選手最多の56号は持ち越しとなった。第1、2打席は緩いボールを多投してきた小笠原の前に三振に倒れ、第3打席は四球。八回無死2塁で迎えた第4打席は敬遠四球で、第5打席も四球。最後の延長十二回は2死から打席へ。フルカウントから右翼線へ二塁打を放ってチャンスを演出し、川端の適時打で生還した。高津監督は、村上の粘り強い打撃から生まれた一時勝ち越しの場面を「2死で投手が代わってアウトになると勝ちがなくなる。よく2死走者なしから2点を取ったと思います」と評価した。1964年の王貞治(巨人)がマークした記録の更新へ、残るは13試合だ。(森祥太郎)★マジックは8 デーゲームで2位DeNAが広島に敗れたため、優勝へのマジックナンバーは「8」となった。中日に勝ってれば、一気に2つ減って「7」になるところだった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは17日、中日23回戦(バンテリンドーム)に3―3で引き分けた。延長十二回に2死から村上宗隆内野手(22)が右翼線へ二塁打を放ってチャンスメークすると、2死満塁から代打・川端慎吾内野手(34)が2点中前打を放った。直後に追いつかれたが、クライマックスシリーズ(CS)進出が決まり、2位・DeNAが敗れて優勝へのマジックナンバーは「8」となった。視線は鋭く、集中力を研ぎ澄ました。1―1の延長十二回2死満塁。代打・川端が初球を一閃して中前へ2点打を放つと、パチンと両手をたたいた。「四球の後だったので必ずストライクを取りに来ると信じて思い切って打ちにいきました。適時打になってよかった」〝村神様〟が好機を演出し、復活した〝代打の神様〟が一振りで決めた。中日投手陣に苦戦し、延長十一回まで得点はサンタナの犠飛だけ。今季55号を放っている村上は中盤以降、勝負を避けられていたが、延長十二回に2死から右翼線へ二塁打。2四球で満塁となり、切り札のカードが切られた。昨季は代打で打率・366(82打数30安打)、1本塁打、18打点。代打安打のプロ野球記録(2007年、ヤクルト・真中満の31安打)にあと1本と迫った。オリックスとの日本シリーズ第6戦(ほっと神戸)では延長十二回に日本一を決める決勝打。「代打って相当悔しい。スタメンで出たときの1打席とは全然違う。失敗するとなかなか次に取り返すことができない」と明かしていた川端。打席では好結果だけを思い浮かべるが、それ以外の時間は凡退した悔しさを脳裏に焼き付けている。今季はここまで打率・163(49打数8安打)、4打点と苦しんでいたが、青木が下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消。2軍調整していた川端に起爆剤として白羽の矢が立った。昇格した16日にも代打で安打を放っており「やっぱり何か違うものを持っている」と高津監督。1勝の重みが増す最終盤、短期決戦に向けて「他の選手より腹をくくって打席に立っている」と信頼は厚い。チームは直後にマクガフが2失点し、引き分けに終わった。マジックを11で再点灯させた11日以降は3敗1分けだが、DeNAが敗れて優勝へのマジックナンバーは8に減った(最短優勝は21日)。指揮官は「こういう試合をしないといけない」とロースコアの接戦に納得の表情を浮かべた。2年連続のリーグ優勝へ、頼もしい〝代打の神様〟が帰ってきた。(横山尚杜)

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)は3打数1安打3四球。シーズン日本選手最多の56号は持ち越しとなった。第1、2打席は緩いボールを多投してきた小笠原の前に三振に倒れ、第3打席は四球。八回無死2塁で迎えた第4打席は敬遠四球で、第5打席も四球。最後の延長十二回は2死から打席へ。フルカウントから右翼線へ二塁打を放ってチャンスを演出し、川端の適時打で生還した。高津監督は、村上の粘り強い打撃から生まれた一時勝ち越しの場面を「2死で投手が代わってアウトになると勝ちがなくなる。よく2死走者なしから2点を取ったと思います」と評価した。1964年の王貞治(巨人)がマークした記録の更新へ、残るは13試合だ。(森祥太郎)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
73543 0.575
(-)
M8
(↑1)
13570
(+3)
531
(+3)
160
(-)
67
(+1)
0.252
(-)
3.610
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
66602 0.524
(↓0.004)
6.5
(↓0.5)
15453
(+3)
485
(+10)
102
(-)
48
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.500
(↓0.05)
3
(-)
阪神
65683 0.489
(↓0.003)
11
(↓0.5)
7465
(+2)
404
(+3)
78
(+1)
101
(-)
0.244
(-)
2.660
(-)
4
(-)
広島
65693 0.485
(↑0.004)
11.5
(↑0.5)
6531
(+10)
515
(+3)
85
(+1)
26
(+1)
0.257
(↑0.001)
3.510
(↑0.01)
5
(-)
巨人
63673 0.485
(↑0.004)
11.5
(↑0.5)
10521
(+3)
560
(+2)
154
(+2)
63
(-)
0.245
(-)
3.750
(↑0.01)
6
(-)
中日
59712 0.454
(-)
15.5
(-)
11378
(+3)
460
(+3)
60
(-)
57
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)