中日(☆8対0★)ヤクルト =リーグ戦22回戦(2022.09.16)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:大野 雄大(7勝8敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(7勝8敗0S)
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◆中日は3回裏、木下の押し出し四球とA.マルティネスの適時二塁打で一挙4点を先制する。その後は5-0で迎えた5回に岡林の2点適時打が飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・大野雄が7回無失点の好投で今季7勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆今季のヤクルトはビジターで39勝23敗2分け。52年のフランチャイズ制後、ヤクルトがビジターで40勝以上挙げたのは、93年(40勝)と97年(41勝)だけ。今日の敵地中日戦に勝利して球団3度目の記録なるか。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が3打数無安打に終わり、日本選手最多となる56号本塁打は17日以降にお預けとなった。中日大野雄に第1打席は、カウント2-2からツーシームに空振り三振。4回にはフォークボールに二ゴロに打ち取られた。7点差と大きくリードを許した7回には再びツーシームを打ち損じ、一ゴロに終わった。9回2死からは根尾と対戦し、フルカウントから四球を選んだ。13日の巨人戦(神宮)で今季12度目の1試合2本以上のマルチ本塁打をマークし、64年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んでいた。残り14試合で、13年バレンティン(ヤクルト)の日本記録60本を目指す。

◆投打のかみ合った中日が快勝。3回木下が押し出し四球を選び先制すると、なおも満塁でA・マルティネスが走者一掃の適時二塁打。4回阿部の犠飛、5回に岡林の2点適時打と中盤で大きく突き放した。先発大野雄は7回を1安打無失点の好投で7勝目。ヤクルトは先発高梨が制球に苦しみ4回途中で与四球6、5失点の乱調。打線も散発2安打と沈黙し3連敗を喫した。

◆村神様ひと休み-。首位ヤクルトは、日本選手最多となるシーズン56号本塁打の期待がかかった村上宗隆内野手(22)が3打数無安打1四球に封じられ、3連敗を喫した。打線は散発2安打の無得点、投手陣は被安打10の8失点で最下位中日に屈した。10連戦の初戦を落とし、今季中日戦の負け越しが確定。それでも2位DeNAが敗れたため、優勝マジックは9に減らした。村上が大野雄の前に不発に終わった。2回先頭の第1打席は6球目、低め138キロ変化球に空振り三振。4点を追う4回1死では4球目、高め137キロフォークに詰まって二ゴロ。7点差とされた7回先頭は、3球目で一ゴロに倒れた。8点差の9回2死で迎えた第4打席は根尾から四球を選んだが、待望の56号はお預けとなった。主砲を含め、中日投手陣の前に打線が封じられた高津監督は「いろいろ対策は練ったんですけど、うまくいかなかったことは確かですね」と振り返った。それでも村上は、中日戦ここまで22試合で打率3割8分5厘、球団別では広島と並ぶ最多の13本塁打を放っている。特にバンテリンドームでは、11試合で打率4割3分6厘、7本塁打の好成績。さらに17日先発の小笠原に対しては、今季14打数7安打の打率5割、3本塁打と好相性だ。リーグ2連覇へ向け正念場の10連戦。チームの連敗を止める1発に期待がかかる。▽ヤクルト高津監督(4回途中5失点で8敗目の高梨について)「ゲームつくれませんね。ストライクが入らないので、ちょっとゲーム自体が序盤からしらけてしまったような感じ。まずストライクを投げる練習をしなきゃいけない」

◆またも踏ん張り切れなかった。ヤクルト・高梨が3回?を4安打5失点で降板。3試合連続で四回を投げ切ることができなかった。三回2死までテンポ良くげていたが、大島を四球で歩かせると崩れた。ビシエドの内野安打などで満塁となり、木下拓に先制の押し出し四球、A・マルティネスに走者一掃の二塁打を浴びた。四回も2四球と内野安打で1死満塁とされて今野と交代。計6四球と課題の制球に苦しんだ。高橋や小沢が新型コロナウイルス陽性判定を受けた影響もあり、抹消されていたが特例2022代替選手で登録され、中8日でのマウンド。前回7日の阪神戦で7敗目を喫した後は高津監督に「ストライクとボールがはっきりとしていた。スタイルがちょっと、どこかで狂っているような気はします」と奮起を促されており、課題解消に取り組んできたが力を発揮することができなかった。(森祥太郎)

◆中日が今季ヤクルト戦の勝ち越しを決めた。三回に押し出し四球とA・マルティネスの3点二塁打で4得点。四回は阿部の犠飛、五回は岡林の2点打で突き放した。大野雄は7回1安打無失点で7勝目。ヤクルトは先発高梨が崩れた。

◆ヤクルトは10連戦の初戦に大敗。先発の高梨裕稔投手(31)が四回途中、4安打6四球5失点と大崩れで3試合連続ノックアウト。8敗目(7勝)を喫した。中日のカード負け越しが決まった。シーズン56号の期待がかかる村上宗隆内野手(22)は3打数無安打で17日以降に持ち越しとなった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。ーー高梨が四回途中でノックアウト「試合がつくれませんね先発が。きょうの高梨は特にストライクが入らないので、試合自体が序盤から白けてしまったような感じになってしまった。ストライクを投げる練習をしないといけないのかなと思ってベンチで見ていましたけど」ーー前回登板から改善なかった「数試合、3試合くらい続いているのかな。一回抹消して調整させようと思ったんだけど、特に変わった様子もなく」ーー球威や質「よくはないですね。それよりも枠に入らないので、勝負にならないですね」ーー川端が代打安打「やっぱり、何か違うものを持っているなと思いました。あそこで安打を打つ川端は、ちょっと他の選手より腹くくって打席に立っていると思う。振れている、振れていないとか、調子がいい、悪いとかではなくて結果が出たからそう思うのかもしれないですけど、何とかしてやろうという気持ちは強く持っているのかなと思いました」ーー川端の昇格理由「ベテランであったり雰囲気であったり、そういうのを変えられるのが、彼の仕事の一部だと思っています。それはノリ(青木)だってそうだし、内川だってそうだし、そうやってチームの何かを変えるピース、選手だと思って呼びました」ーー10連戦スタート「きょうの負けをどう生かすかだと思います。やり返したいですね。悔しい思いを1日したので、寝ないでいろいろ考えたいと思います」

◆制球難が改善されなかった。ヤクルト・高梨裕稔投手(31)は、3回?を6四球、4安打5失点と崩れて8敗目。高津監督は「試合自体が序盤から白けてしまったような感じ。ストライクを投げる原点に戻らないと、今のままだと苦しいですね」と厳しい口調で指摘した。三回2死から大島を四球で歩かせると、満塁のピンチで木下に押し出し四球、A・マルティネスに走者一掃の二塁打を浴びた。四回も2四球と内野安打で1死満塁とされて今野と交代。救援陣も粘ることができず、計10安打9四球で3連敗を喫した。中日戦はこれで9勝13敗。今季の負け越しが決まった。最近11試合中9試合で先発投手が4失点以上。中6日以上の登板間隔にするなど運用に配慮しているが、結果が出ていない。クライマックスシリーズ(CS)を含め、今後に不安が残る一戦となってしまった。(森祥太郎)

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が16日、中日22回戦(バンテリンドーム)に「4番・三塁」で出場し、3打数無安打1四球。今季55本塁打で1964年の王貞治(巨人)と並んでいた日本選手のシーズン最多記録更新はお預けとなった。一方、2013年にプロ野球記録の60号をマークした元ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(38)から弟分へ、激励のメッセージが届いた。チームは0-8で敗れたが、2位のDeNAも敗れ、優勝マジックは「9」となった。大差のついた九回2死だったが席を立つファンは皆無だった。九回2死。村上と根尾の対決に熱視線が注がれた。フルカウントからスライダーが内角低めに外れると、バンテリンドームにはため息が漏れた。3打数無安打1四球。チームも大敗を喫し、悔しそうな表情で球場を後にした主砲の背中を押すように、兄貴分からメッセージが届いた。「55本塁打を達成できたことは誇らしい。ぜひ、自分が持つ60本塁打を破り、65―70本塁打を達成して新しいシーズン最多本塁打の日本記録保持者を引き継いでくれることを期待しています」2011―19年までヤクルトに在籍し、13年にはプロ野球記録となるシーズン60本塁打を放ったバレンティンが祝福した。18年に入団した村上とは2年間、一緒にプレー。1軍に定着した19年はバレンティンが主に4番だったが、村上が4番に入ることもあった。バレンティンは「My boy(兄弟)」と呼び、村上は「COCO(ココ)」と愛称で呼び合う仲だ。バレンティンは初対面したときのことを今も鮮明に覚えている。「1年目に1軍に上がって来たとき、『バットを頂けますか』とお願いされ、彼にバットを1本あげたのを覚えています」と振り返った。19年は一気にブレーク。「彼と一緒にプレーしているときから、彼が〝ただ一人〟自分の本塁打記録を破る可能性がある選手だと感じていました」という。19年にはバレンティンが愛用していたスイス製の高級時計「ウブロ」に一目惚れ。「35本を打ったら、時計をプレゼントする」と約束され、村上はシーズン36本塁打をマークして、見事にゲットした。今も黄金の時計を大事に使っている。MLB公式サイトのトップページで特集されるなど、太平洋の向こうにも後輩の偉業は届いている。村上の優れている点を「生まれ持ったパワーと打席での自制心があるところ」と分析し、「東京の焼き肉店で楽しく夕食を一緒に過ごしたことがいい思い出です」とグラウンド以外で過ごした時間も振り返った。「いつの日か、メジャーでプレーすることを楽しみにしています」とバレンティン。一緒に汗を流した後輩が大記録達成とともに世界一のスラッガーとなる日を心待ちにしている。10連戦の初戦で黒星スタートとなったが、2位・DeNAが敗れ、マジックは「9」に減った。最短Vは21日。先輩の期待も背負い、若き主砲はバットでチームを2年連続の頂点に導く。(横山尚杜)★ホームラン賞グレードアップ ヤクルトのトップスポンサーを務めるオープンハウス社が企画する、村上が56号以降を本拠地・神宮球場で放つと「東京の好立地の家」を贈呈するという特別ホームラン賞のグレードアップが検討されていることが明らかになった。56号を放つと、神宮以外でも上限1億円の家が贈呈され、プロ野球記録となる60号達成の場合は上限がさらにアップする見込みだ。■ウラディミール・バレンティン(Wladimir Balentien) 1984年7月2日生まれ、38歳。オランダ領・キュラソー出身。2000年にマリナーズと契約し、07年メジャーデビュー。レッズにも所属し、メジャー通算170試合で15本塁打、52打点。11年からヤクルトでプレー。13年はプロ野球新記録の60本塁打を放ち、MVPを獲得。20年にソフトバンクへ移籍し、昨季限りで退団。日本通算1104試合で打率・266、301本塁打、794打点。主なタイトルは本塁打王3度、打点王1度。今季は5月までメキシカンリーグに在籍。右投げ右打ち。

◆この3試合は、7失点、9失点、8失点。先発陣がコロナの影響もあって手薄になり、リリーフ陣も安心して送り出せるのは清水とマクガフくらい。ヤクルトは先発-中継ぎ-抑えで勝つという、理想の展開に持ち込めなくなっている。となると、八回までは打線でカバーするしかない。中日・大野雄の調子に加えて、前半でリードを広げられると、さすがに打つ手も狭まれるが、この完敗を機にもう1度、初心に帰るべきだろう。昨年も苦しい時期を乗り越え、阪神を下して優勝にたどりついた。どんなに勝っていても、苦境は必ずやって来るもの。今こそ昨年の経験を生かすときだ。打線のポイントは塩見と山田。とにかく村上の前に走者を出したい。そのためには、全員でつなぐ野球を心がける。最近、イニングごとの得点が〝単発〟になっている。一人一人、何ができるかを思い出してもらいたい。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
73542 0.575
(↓0.004)
M9
(↑1)
14567
(-)
528
(+8)
160
(-)
66
(-)
0.252
(↓0.002)
3.630
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
66592 0.528
(↓0.004)
6
(-)
16450
(+3)
475
(+5)
102
(+1)
47
(-)
0.252
(↑0.001)
3.450
(↓0.02)
3
(-)
阪神
65673 0.492
(-)
10.5
(↑0.5)
8463
(-)
401
(-)
77
(-)
101
(-)
0.244
(-)
2.660
(-)
4
(1↑)
広島
64693 0.481
(↑0.004)
12
(↑1)
7521
(+5)
512
(+3)
84
(-)
25
(-)
0.256
(-)
3.520
(-)
5
(1↓)
巨人
62673 0.481
(-)
12
(↑0.5)
11518
(-)
558
(-)
152
(-)
63
(-)
0.245
(-)
3.760
(-)
6
(-)
中日
59711 0.454
(↑0.004)
15.5
(↑1)
12375
(+8)
457
(-)
60
(-)
56
(-)
0.247
(↑0.001
3.330
(↑0.02)