オリックス(★3対6☆)日本ハム =リーグ戦25回戦(2022.09.16)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
00004002061212
ORIX
00100101031011
勝利投手:メネズ(1勝0敗0S)
(セーブ:石川 直也(2勝1敗6S))
敗戦投手:増井 浩俊(0勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(16号・5回表3ラン),谷内 亮太(1号・8回表ソロ)
【オリックス】宗 佑磨(5号・6回裏ソロ)

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◆日本ハムは1点を追う5回表、清宮の3ランなどで一挙4点を奪い逆転する。2点リードで迎えた8回には、谷内のソロと細川の適時三塁打で追加点を挙げた。投げては、先発・メネズが6回途中5安打1失点で来日初勝利。敗れたオリックスは、投手陣が振るわなかった。

◆日本ハムルーキーの上川畑大悟内野手(25)が好調。9月の月間成績は11試合出場して49打数17安打、打率3割4分7厘。複数安打を7度マークしており、月間安打数は高部(ロッテ)に並んでリーグ最多タイ。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前に取材応対。延長12回でサヨナラ負けを喫した15日の試合を振り返るなどした、主なBIGBOSSの一問一答は以下の通り。新庄監督 あと何試合?-12試合です新庄監督 来年はオリックスさんのような戦いができたらね、最高ですね。最近思うのが、今年開幕から他のチームみたいに固定したメンバーでいってたら、どんな成績が残せたのかなぁと思いますね。まあでもね、いろんな若い子たちが経験できて、すごいいい年にはなりましたね。こういう経験は、今の若い子たちはたぶんできないんじゃないかなぁ...レギュラーつかむまでは。(守備練習中の細川を見て)新庄監督 彼もいい選手になりそうですけどね。(自ら話題を変えて)新庄監督 大丈夫だったかなぁ、デッドボール(を受けたオリックス頓宮)。あの球は痛いでしょう。(手首を指して)ここ? ねえ。でも、インコース攻めないと。ピッチャーっていうか、大事なんすよインコースを使うっていうのは。ウチはあまりデッドボールなくないすか? ねえ。あんまり...え? てことは、いいバッターがいないってこと? そう言ってる?(笑い)ああ、目が良い。あんまないなっていう。攻めなくてもいいと(笑い)(この日から再昇格の梅林があいさつに)新庄監督 おはよう! 絶好調らしいやん。ファームで7本? ホームラン。(実際は2本塁打の梅林が苦笑いで去った後)新庄監督 彼はリードが、まあまあいい時がある。肩はたぶん12球団でトップレベルなんで。あとバッティングで小技、バント、エンドラン...で、右方向とか、たまに長打とか打てるように成長してきたら面白いですよね。キャッチャーって、的がこう、体がでかくて的が大きい方がピッチャーが投げやすいって思うじゃないですか。谷繁さんいわく、逆らしいですよ。谷繁さんって、めちゃくちゃちっちゃく構えるんですよ。この的がちっちゃい方が投げやすいピッチャーも中には半分くらいいるらしい。だから、ちっちゃくちっちゃく構えていたらしいです。大きいと大体のコントロールになってしまうから。-昨日の試合について新庄監督 昨日、実は(3回に)ダブルスチールをかけていたんですよ。そしたら、向こうのキャッチャーがファンブルしてセカンドに投げられなかった。細川くんがサードランナーで。(8回に)中島くんがファーストランナーで(打席が)万波くんの時はエンドラン。真っすぐだったら当ててくれ。対万波くんは、変化球が多いでしょ。変化球だったら、中島くんが(二盗で)セーフで。結局、セーフになってくれたから、一応作戦としては成功だけど。あとの今川くん(6回)、清宮くん(延長11回)の盗塁は練習(ともに二盗失敗)。スタートの練習をしなさいって。-今日先発のメネズは前回5回を無安打無失点。今回は何イニングくらい新庄監督 いやいやいや、今日代えないよって。5回、6回ノーヒットだったら。たぶん8回くらいの頭で(先発マウンドに)いってもらうようにはします。どれくらい投げてくれるかね、見とかないと。まあ、そんなうまくはいかないですよ。こないだうまくいったけど。昨日(3回に)中島くんがセンター前へ打った時に(ホームまで)かえってこないといけないですよ、(二塁走者の)細川くん。もっともっとリードを大きく取って。そういう見えないミスがちょっと多いから。徹底的にね、教えていかないと。あれで2点取るのと、1点で終わるんじゃ全然違うから。

◆日本ハムのコナー・メネズ投手(27)が立ち上がりから「けん制の魔術師」としての本領を発揮した。来日2度目の先発は、1回に1番太田に四球を与えたが、巧みな一塁けん制で太田をアウトにした。右足をゆっくりと上げて、走者の動きを見ながら逆を突くけん制技術は、来日初先発となった8日ロッテ戦(ZOZOマリン)登板でも一塁走者だった茶谷と高部を誘い出してアウトとしていた(記録は盗塁死)。8日の試合後にBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)は「余裕があるんじゃないですか? 走ってくるだろう...だろう...だろう...で、ホームに投げるピッチングができている。結構、刺しますもんね。見た中でも3回か。余裕があるんでしょうね。軸足で待てる」と分析して絶賛していた。

◆大阪を明るくすることに貢献した人物が登場する「なにわのHERO始球式」で、大阪・吹田市の少年野球チーム「山田西リトルウルフ」で50年間、指導にあたっている棚原安子さん(82)が登板した。教え子のT-岡田外野手(34)を打席に迎え、ワンバウンドで投球した。現役でノックバットを握る名物指導者だけに、少し悔しそうな表情も見せたが「夢にも思わなかった。野球をやっている身としてあそこは神聖な場所ですから」と喜んだ。約1200人いる教え子の中でプロまで進んだのはT-岡田だけ。公園で虫取りしている大きな体の子を"スカウト"した。「僕は野球やらへん」と言っていたが、友だちと一緒にグラウンドにやってきた。「グラブの扱いがうまいし、内角をファウルにせずに打てるセンスがあった。6年生になって本塁打を33本打っていますが、左中間の二塁打がすごく多かった。その時から、この子だったらプロに行けるのではと思っていた」と懐かしそうに思い返した。今でも「おばちゃん」と呼んで慕うT-岡田は「おばちゃんに誘われたことがきっかけで野球を始めましたし、僕にとって大切な恩師の1人です。今後もおばちゃんにしっかりと成長した姿を見せられるよう、頑張っていきます」と気合を入れ直した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が5回に勝ち越しとなる16号3ランを放った。2死一、二塁の場面で、オリックス2番手の村西から右中間スタンドへ会心の打球を運んだ。笑顔でダイヤモンドを1周して三塁側ベンチへ戻ると「ヨシ! ヨシ!」と何度も叫びながら、チームメートとハイタッチした。「1、2打席目に近藤さんがつくってくれたチャンスをつぶしてしまっていたので、なんとかしたいという気持ちでした。押せ押せの雰囲気だったので(1点を追っていた5回に一挙4点を奪って)逆転することができてよかったです」とコメントした。清宮は1号から11号までは全てソロ本塁打だったが、12号以降の本塁打は12号2ラン、13号2ラン、14号2ラン、15号3ラン、16号3ランと5本全てが走者ありの場面となった。

◆日本ハムのコナー・メネズ投手(27)がアクシデントで降板した。3点リードの6回2死無走者、オリックス宗への2球目を投げた際に、軸足の左足が予期せぬタイミングでプレートから外れて、ボールを離す前に左膝がマウンド上に突いてしまった。投球も宗の背後、一塁側の方へ大きく逸れてボールとなった。メネズも投球直後に左足を引きずる動作を見せ、新庄剛志監督(50)もすぐに交代を決断した。2番手には吉田輝星投手(21)がマウンドに上がったが、宗に初球の143キロ直球を捉えられ、右翼席へ5号ソロを浴びた。

◆日本ハム谷内亮太内野手(31)が8回に移籍後初本塁打を放った。オリックス吉田凌のスライダーを捉えて、左翼へ1号ソロ。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)も笑顔ながらビックリした表情で谷内を出迎えた。谷内の本塁打はヤクルト時代の16年以来、6年ぶり通算3本目で「この感触、すっかり忘れてました」とコメントした。

◆日本ハム上川畑大悟内野手(25)が超ファインプレーで敵地を静まり返らせた。3点リードの8回無死一塁での守備。オリックス頓宮の中前へ抜けそうな打球を、遊撃の上川畑がダイビングキャッチ。捕球後は、立ち上がらずにうつ伏せの状態でボールをトスして一塁走者を二塁でアウトにした。堅守が特長のルーキーは好プレーをするとネットで「神川畑」と絶賛されているが、このビッグプレーにも「神川畑ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ神神神神神神神神神神神」など、大絶賛の嵐が巻き起こった。

◆オリックスが手痛い負けを喫した。日本ハムとの最終戦に敗れ、勝った首位ソフトバンクとのゲーム差は3に開いた。17日からは本拠地にソフトバンクを迎え、直接対決3連戦。逆転Vへの大きなヤマ場を迎える。先発の増井浩俊投手(38)が6月9日のヤクルト戦以来、今季2度目の登板。1-0の5回1死一、三塁で降板するまで得点を許さなかった。だが救援した村西良太投手(25)が同点犠飛、さらに3ランを打たれた。走者を残した増井に2失点がつき、敗戦投手となった。増井は「初回から全部出し切ろうと思っていた。毎回走者を背負う苦しい投球でしたが、何とか粘り強く4回まで無失点で頑張れたのはよかった。5回に制球が乱れてしまったところは反省しないといけない。気持ちの部分は出せたかと思います」と振り返った。前日15日にソフトバンクにマジックが点灯し、優勝争いは佳境に入った。3回に吉田正尚外野手(29)の右前打で1点を先制したが、5回の4失点が痛恨だった。○...増井が今季2度目の登板で意地を見せた。1-0の5回1死一、三塁で降板。村西が同点犠飛と3ランを打たれ、走者を残した増井が敗戦投手になった。150キロ連発で古巣相手に気迫を示し、本人も驚いたという先発起用に応えた。38歳は「全部出し切ろうと思っていた。苦しかったが何とか4回まで無失点で頑張れたのはよかった。気持ちの部分は出せたかと思います」と振り返った。▽オリックス宗(6回に5号ソロ)「打席途中で投手が代わりましたが、集中を切らさず初球からしっかりと打ちにいけました」

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が5回に決勝16号3ランを放った清宮幸太郎内野手(23)について「なかなか難しい選手ですよ」と、笑いながら評価した。この日の決勝弾は2死一、二塁の場面で飛び出した。1ストライクからの2球目、高めの直球を捉えて右中間スタンドへ運んだ打撃にBIGBOSSは「あれは、たぶん向こうのサインミス。たぶん高めに外してセカンドスロー。ショートがすぐに(二塁ベースへ)入っていたから」と、見えていた状況から推測した。続けて「それ(失投)を逃さなかったっていう...(笑い)。なんか、起きますよね、彼の場合。何か起きて活躍する。何かダメで、こっちが(スタメンから)外そうとしたら打ってくれるというね。そういう"トラブル"を俺が考えながらつくっていけば、活躍する...ヘッヘッヘ。なかなか難しい選手ですよ」と、うれしそうに、一筋縄ではいかない清宮の活躍をBIGBOSS節で表現していた。▽日本ハム谷内(8回にヤクルト時代の16年以来、6年ぶりの本塁打) この感触、すっかり忘れてました。どれぐらいのスピードで走ったらいいかも分かんないし、何か恥ずかしい気持ちで走ってました。▽日本ハム細川(8回に適時三塁打を放ってプロ初打点) 狙っていたボールだったので一発で仕留められて良かったです。

◆天王山で逆襲だ。オリックスはリリーフ陣が持ちこたえられず、最下位日本ハムに敗れた。首位ソフトバンクとのゲーム差は3に広がった。17日からは本拠地にソフトバンクを迎えて勝負の3連戦。ここで決死の3連勝を飾れば、一気にゲーム差がなくなる。逆転での連覇へ、エース山本由伸が先陣を切る。「絶対勝ちたい。ここから試合数が少ないので1試合1試合(力を)出し切りたい」とまなざしは熱い。前回登板した10日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)では7回111球4安打2失点(自責1)で13勝目をマーク。1週間がたち、同じ相手、同じ球場での対戦にも「いつも通りに。今、ホークスが首位なので、3連戦しっかり勝って、追い越せたら」と意気込んだ。3連戦で先発予定の宮城も「(結果を)形として残していければ」と力を込める。今季、本拠地のソフトバンク戦は、7勝3敗と相性がいい。中嶋監督は「あと9試合。なんとか模索していくしかない」と打線の奮起を求めた。ペナントレースは最終盤。泣いても笑っても、ゴールは目前だ。【真柴健】

◆日本ハムは清宮幸太郎内野手(23)の決勝弾で、エンゼルス大谷翔平投手(28)がルーキーイヤーだった13年以来のリーグ最下位確定を回避した。試合後のBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)の主な一問一答は以下の通り。-先発メネズはアクシデントもあったが、前回、今回と好投。先発として十分やれそう?もう十分です。うん、十分です。ゲームもつくってくれるピッチャーであることは確かなんで。あと、谷内くん。(8回の1号ソロは)2016年以来のホームランですよね。調子いいからね。向こう、向こう(逆方向)に打ってくるバッターに対してインコースに来たらパコーンって引っ張れるバッターというのは(今後は)向こうも考えてくるだろうしね。素晴らしいホームランでしたね。あと細川くんも元気良いし、使いやすい選手ですね。-清宮が決勝弾あれは、たぶん向こうのサインミス。たぶん高めに外してセカンドスロー。ショートがすぐに(二塁ベースへ)入っていたから。それを逃さなかったっていう...(笑い)。なんか、起きますよね、彼の場合。何か起きて活躍する。何かダメで、こっちが(スタメンから)外そうとしたら打ってくれるというね。そういうトラブルを俺が考えながらつくっていけば、活躍する...ヘッヘッヘ。なかなか難しい選手ですよ。まあでも俺ね、1カ月前かな。11本くらい打った時点で『17本、目指しなさい』って。俺、言いましたっけ? この話。言ってない? 17本を目指してシーズンやりなさいということを言って、今16(本)なので。あと1本打ってくれたら、いいですね。それはなぜ、17本ですか? という質問? タイガース時代に『17本、打ってもらわないと』と言われたんですよ。なんで、20本じゃないんだろうって。17本なんだろう...何かあるんじゃないですか? 分からないけど、基準というか。詳しいことは聞いてないけど、それがすごく頭に残っていて、その年は俺、たぶん17本でした。(年俸が)ボーッと上がった気がするんですよね。-上川畑が8回に好守備彼も守備に、俺もそうだったけど、自信を持っているんで。彼からしたら「まあまあこれぐらいは」っていう意識はあるんじゃないですか。欲を言えば、あれを捕って(トスは)浮かずにスパンってきれいに投げたかったんじゃないかなと思いますね。あと、メンディーと中島くんと今川くんの外野は、なかなか抜けないじゃないかな。まあまあ、あれ(8回、中川に右中間を破られた三塁打)はメンディーだから、あそこまで行けたんですよ。メンディーじゃなかったら、もう真ん中で抜けてるんで。まあジャンプのタイミングが合ってなかったけど(笑い)。慣れたら素晴らしい外野手になると思いますけどね。中島くんも外野を守って打席に立たせた方がなんか生き生きして。今日もね、ライトオーバー(になりそうだった5回の右飛)。ここ2カ月ぐらいずっと言ってたんですけど、犠牲フライを打てるぐらいの打球を飛ばす選手になりなさいってことを言って、ちょうど外野で生き生きね、楽しそうにやってる感じが、あの打球に生まれたかもしれないし。OK?

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、逆転の決勝アーチを放った。1-1に追いついた直後の5回2死一、二塁でオリックス村西から右越え16号3ラン。新庄剛志監督(50)と約束した17本塁打まで、残り1本に迫った。オリックスとの今季最終戦でチームは負ければ最下位確定の中、来季の主軸筆頭候補が存在感を示した。ダイヤモンドを走り切る前に、たまらず笑みがこぼれた。1-1の5回2死一、二塁。清宮が逆転の決勝弾を放った。高めに浮いた142キロの直球系をコンパクトに振り抜いた。「本当に、何とかしたいという思いが強かったです」。打った瞬間、確信の右越え16号3ランで逆転に成功した。一振りで流れを変えられる、天性の力を見せつけた。約束の17本目まで、あと「1」に迫った。7月9日ソフトバンク戦で11本塁打目を打った後、新庄監督から「17本、目指してシーズンやりなさい」とノルマを課せられた。ビッグボスが阪神での現役時代、首脳陣から「17本、打ってもらわないと」と言われた経験があった。「それがすごく頭に残っていて。気が付いたら28本打っていた。なかなかやるやんオレ、みたいな」。かつてビッグボスが追いかけた「17本」が目下の目標になった。「打てるだけ打ちたいです」と清宮。ヒーローインタビューでは「まだまだ見ていられないような成績。もっと打ちます」と宣言した。プロ5年目、打席ごとにムラはあるが、何かやってくれそうな期待感は高まりつつある。新庄監督も「何かダメで、こっちが(スタメンから)外そうとしたら打ってくれるというね。なかなか難しい選手ですよ」と笑う。清宮の1発で、負ければ最下位確定を回避。11連戦も、本拠地4連戦を残すのみとなった。オリックスとの今季最終戦。ルーキーイヤーにプロ初本塁打を放った球場には思い入れが強い。「今季、最後にいい活躍が出来て良かったです。来年また、もっともっとここで活躍できるように、もっともっとうまくなりたいと思います」。力を蓄えながら、来季につながるアーチを描き続ける。【田中彩友美】○...谷内がヤクルト時代の16年4月10日DeNA戦(横浜)以来、2350日ぶりの本塁打を放った。8回先頭で左翼へ1号ソロ。「この感触、すっかり忘れてました。どれぐらいのスピードで走ったらいいかも分かんないし、何か恥ずかしい気持ちで走ってました」と照れ笑い。「毎打席、必死にやるだけ」と、堅守に加えて打撃でも良さが光る。新庄監督も「素晴らしいホームランでしたね」とたたえた。○...高卒2年目の細川がプロ初打点を挙げた。「2番三塁」で2試合連続スタメン出場し、8回2死二塁でオリックス吉田凌のスライダーを捉えて右越え適時三塁打。「狙っていたボールだったので、一発で仕留められて良かったです」と笑顔。新庄監督も「細川くんも元気いいし、使いやすい選手ですね」と、アピールをしっかりと受け取っていた。○...メネズがアクシデントで緊急降板しながらも来日初勝利を挙げた。3点リードの6回2死、宗への2球目を投げる瞬間に左膝に違和感を覚えてバランスを崩し、大きく暴投。そのまま降板となった。アイシング治療を施し、17日に病院で精密検査を受ける予定。新庄監督は「もともと膝が緩いみたい。そこまで深刻ではない感じ」と説明。6回途中1失点と安定した内容には「十分です」と、合格点を与えていた。

◆日本ハム谷内亮太がヤクルト時代の16年4月10日DeNA戦(横浜)以来、2350日ぶりの本塁打を放った。8回先頭で左翼へ1号ソロ。「この感触、すっかり忘れてました。どれぐらいのスピードで走ったらいいかも分かんないし、何か恥ずかしい気持ちで走ってました」と照れ笑い。「毎打席、必死にやるだけ」と、堅守に加えて打撃でも良さが光る。新庄監督も「素晴らしいホームランでしたね」とたたえた。

◆日本ハム・谷内亮太内野手(31)が今季1号となる左越えソロを放った。「この感触、すっかり忘れてました」4―2の八回。先頭で打席に入り、カウント2―1からの3球目128キロスライダーを振り抜いた。2016年4月10日のDeNA戦(横浜)以来、6年ぶりとなるプロ通算3本目の本塁打に。貴重な追加点となり、点差を広げた。

◆首位ソフトバンクを追いかけるオリックスは、先発マウンドに増井浩俊投手(38)を送り込んだ。重要な一戦を託されたベテランは、気合十分で日本ハム打線に立ち向かった。「まさかここで投げさせてもらえるなんて思っていなかった。意気に感じて、今シーズンの全部を出せるようにやりたいと思います」今季は1試合に登板し、0勝1敗、防御率3・60。1軍での前回登板は6月9日のヤクルト戦(京セラ)と間隔が空いた。現在の先発陣はエースの山本を筆頭に宮城、田嶋、山岡らが安定しており、割っている隙がない。それでも優勝を争う時期にチャンスをつかみ「こんな最終盤で投げさせてもらうので、出し切りたい」と力を込めた。チームは15日に劇的勝利。延長十二回の熱戦を制し、首位ソフトバンクとの2ゲーム差をキープした。鷹に優勝マジック「11」は点灯したが、諦めない。打線は三回に吉田正が先制打。しかし増井は1―0の五回1死一、三塁で2番手・村西に後を託して降板したが、その村西が清宮に16号3ランを浴びるなどして、勝ち越しを許した。終わってみれば3ー6。17日からの本拠地でのソフトバンク3連戦を前に、痛い1敗を喫した。

◆日本ハムは0―1の五回に松本剛の犠飛で追い付き、清宮の3点本塁打で勝ち越した。八回は谷内の一発と細川の適時三塁打で加点。メネズが六回途中1失点で来日初勝利。オリックスは前半の好機に畳みかけられず、継投に失敗した。

◆日本ハムは五回に松本剛の犠飛で追い付き、清宮の3点本塁打で勝ち越した。八回は谷内の一発と細川の適時三塁打で加点。メネズが六回途中1失点で来日初勝利を挙げた。日本ハムにとって、負ければ今季の最下位が確定する一戦。「6番・一塁」で出場した清宮幸太郎内野手(23)が価値ある一振りを見せた。「押せ押せの雰囲気だったので、逆転することができて良かったです」0―1の五回。1死一、三塁でまずは松本が右犠飛を放って同点に。続く近藤が四球を選んで再び一、二塁と好機を拡大すると、清宮が打席に入った。1ストライクから2球目。高め142キロ直球をガツンと振り抜いた。打球はぐんぐん伸びて右翼席に着弾。勝ち越しの16号3ランとした。新庄監督は試合前、「来年はオリックスさんのような戦いができたら最高ですね。まあ、でもいろんな若い子たちが経験できて、すごくいい年になりましたね。こういう経験は今の若い子たちは多分、できないんじゃないかな」とここまでを総括。優勝、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えている中、今季経験を積んだ若手の来季の躍動に期待を寄せた。もちろん、清宮もそのうちの一人。この日は第1、第2打席でともに走者を置いて打席に立ちながら凡退。「1、2打席目に近藤さんが作ってくれたチャンスをつぶしてしまっていたので、何とかしたいという気持ちでした」と気持ちを入れ直し、値千金の一発を放り込んだ。(箭内桃子)

◆オリックス先発の増井は6月9日のヤクルト戦以来、今季2度目の登板で踏ん張ることができなかった。先発ローテーションの谷間で起用されたベテランは6三振を奪ったが、6安打を浴びて4回?を2失点で2敗目。「五回の制球が乱れてしまったところは反省」と悔しがった。毎回、得点圏に走者を背負う苦しい投球。直球とフォークボールを低めに集めて何とか回を重ねたが、1―0の五回は1死から四球と安打で一、三塁を招いて交代を告げられた。救援した村西が犠飛で追い付かれ、四球の後に清宮に3点本塁打を許した。(京セラ)

◆日本ハム2年目の細川が八回にプロ初打点を挙げた。2死二塁で浮いたスライダーを右越えへ運ぶと、俊足を飛ばして三塁打とし「狙っていたボールだったので、一発で仕留められて良かった」と笑顔を見せた。前日15日に1軍へ昇格し、2試合連続の先発出場。9番から2番に打順が上がり、2安打で期待に応え「自分のできることを精いっぱいやりきるだけ」と気合十分。新庄監督も「元気がいいし、使いやすい選手」とうれしそうだった。

◆日本ハムのコナー・メネズ投手(27)が5回?を5安打1失点に抑え、来日初勝利を挙げた。「最高の気分です。五回の清宮選手のホームランが自分自身にとっても大きく、何とか最少失点で乗り切ることができたと思います」来日2度目の先発マウンド。走者を出しながらも最少失点でしのいでいたが、六回2死で宗を打席に迎え、カウント1―1としたところで左膝に違和感を覚え降板。この日はアイシングで治療し、17日に病院で診察を受ける予定だという。新庄監督は左腕の患部の状態について「そこまで深刻ではないみたいな感じでしたね」と説明。その上で「もし駄目だったら、池田君を投げさせようかなというところですね」と説明。ファームでここまで13試合に登板し2勝1敗、防御率3・66としている右腕の起用も示唆した。

◆一振りで流れを変えた。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が1-1の五回に勝ち越しの16号3ラン。負ければ最下位が確定する一戦で、チームを救った。「本当に何とかしたいという思いが強かった。打った瞬間に行ったと思いました」松本剛の右犠飛で同点に追いついた直後の五回2死一、二塁。オリックス2番手、村西が投じた142キロの直球を振り抜いた。自画自賛の打球は一直線に右翼席へ飛び込んだ。これで4試合連続安打。4戦で打率・400(15打数6安打)、3本塁打、9打点と状態を上げている。「ちゃんと自分と向き合えている。些細(ささい)なところ、ずっと続けてきたことが継続できている」とにっこり笑った。清宮を厳しく指導する新庄監督は試合後に今季途中から〝17発指令〟を出していたことを明かし、「あと1本打ってくれたらいいっすね」と期待を寄せた。「いっぱい打てればいい。打てるだけ打ちたい」と清宮。5年目で自身初の規定打席到達(443打席)まで25打席。BIGBOSSの起用に結果で応える。(箭内桃子)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70582 0.547
(↑0.004)
M9
(↑2)
13511
(+6)
436
(+2)
95
(+2)
76
(-)
0.258
(↑0.001)
3.130
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
69632 0.523
(↓0.004)
3
(↓1)
9450
(+3)
425
(+6)
80
(+1)
62
(-)
0.245
(-)
2.810
(↓0.02)
3
(-)
西武
67643 0.511
(-)
4.5
(↓0.5)
9437
(-)
426
(-)
111
(-)
56
(-)
0.230
(-)
2.780
(-)
4
(-)
楽天
64633 0.504
(↓0.004)
5.5
(↓1)
13494
(+2)
476
(+6)
94
(+1)
87
(-)
0.246
(↓0.001)
3.480
(-)
5
(-)
ロッテ
64651 0.496
(-)
6.5
(↓0.5)
13448
(-)
467
(-)
85
(-)
121
(-)
0.230
(-)
3.210
(-)
6
(-)
日本ハム
53763 0.411
(↑0.005)
17.5
(-)
11417
(+6)
490
(+3)
93
(+2)
86
(+1)
0.233
(↑0.001
3.440
(↑0.01)