楽天(★2対6☆)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2022.09.16)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
3000003006912
楽天
0011000002611
勝利投手:甲斐野 央(2勝0敗0S)
敗戦投手:涌井 秀章(4勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(20号・1回表3ラン),デスパイネ(11号・7回表3ラン)
【楽天】太田 光(2号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、柳田の3ランで先制する。その後1点差とされて迎えた7回表には、デスパイネの3ランでリードを広げた。投げては、先発・森が3回1失点。その後は6人の継投でリードを守り、3番手・甲斐野が今季2勝目を挙げた。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆楽天涌井秀章投手が踏ん張り切れなかった。楽天生命パークでは4月1日ソフトバンク戦以来、今季2度目のマウンド。1回1死一、二塁で柳田に右翼へ先制3ランを放たれた。立ち上がりにいきなり3失点。それでも崩れず、切り替えた。変化球を要所で織り交ぜ、丁寧にコーナーを突く投球。2回から4回までは1安打に封じた。小山1軍投手コーチも「立ち上がりはボールが少し高めに浮いていて、そこをうまくたたかれてしまいました。回を重ねるごとにしっかりと制球できている」とうなずいた。打線は3回に太田がソロ。4回には鈴木大が右翼へ適時二塁打を放って1点差に詰め寄った。チームの勢いが戻りつつあったが、涌井は5回1死二塁のピンチを招いたところで降板となった。チームは金曜日16連敗中。本拠地の金曜日となると昨年6月25日ソフトバンク戦以来勝てていない。"ブラックフライデー"が続く中、6安打3失点と好投で引っ張ることができなかった。

◆楽天はソフトバンクに連敗を喫し、"ブラックフライデー"の金曜日17連敗となった。1球で試合の流れがガラッと変わった。先発涌井が初回に3失点も、2回以降は無失点投球。打線は3回に太田が左翼へ2号ソロを放ち、4回には鈴木大が右翼へ適時二塁打。じわじわと詰め寄った。6回は無死一、二塁から辰己が一犠打を決め、1死二、三塁とチャンス拡大。打席には適時打を放った鈴木大が入った。同点、逆転を信じて、球場は盛り上がったが、ベンチはスクイズを決断。鈴木大が当てた打球は投手への小フライ。飛び出していた三塁走者浅村も戻りきれず、ダブルプレーとなった。スタンドからは大きなため息が漏れた。決定機をものにできず、直後の6回にデスパイネに3ランを放たれ、4点差に。相手に流れを完全に引き渡した。"ブラックフライデー"を抜け出せず、これで17連敗。本拠地楽天生命パークの金曜日となると、昨年6月25日ソフトバンク戦以来勝てていない。ジンクスを覆せず、首位ソフトバンクとは5.5差に、3位西武とは1差に広がった。今季残りは13試合。厳しい戦いが続く。

◆楽天涌井秀章投手(36)が、4回3分の1を6安打3失点で2敗目を喫した。楽天生命パークでは4月1日ソフトバンク戦以来、今季2度目のマウンド。1回1死一、二塁で柳田に右翼へ先制3ランを浴びた。立ち上がりにいきなり3失点。それでも崩れず、切り替えた。変化球を要所で織り交ぜ、丁寧にコーナーを突く投球。2回から4回までは1安打に封じた。打線は3回に太田がソロ。4回には鈴木大が右翼へ適時二塁打を放って1点差に詰め寄った。チームの勢いが戻りつつあったが、涌井は5回1死二塁のピンチを招いたところで降板となった。チームを勝利に導くことができず「勢いのあるチームに先制点、大量点を与えた結果が、チームに重い雰囲気を生んでしまったかなと思います。それがすべてです」と悔いた。

◆2日連続のアクシデントもなんの !  ソフトバンクが5月以来、今季3度目の6連勝を決めて優勝へのマジックを9に減らした。「荷物遅延」で打撃練習ができなかった前日に続き、この日は先発投手がアクシデントで急きょ変更。予告されていた奥村が右肘負傷し森に代わったが、柳田悠岐外野手(33)が初回の20号先制3ランで苦境を救った。3年連続6度目のシーズン20本塁打に到達した主将。何度もV争いを経験してきた男が、最終盤戦をけん引していく。柳田の描いたアーチが、チームを優勝へとグッと近づけた。初回1死一、二塁。楽天涌井のカットボールを右翼スタンドへ。「少し詰まりましたが、いい押し込みができたと思います。大事な先制点を取ることができてよかったです」。涌井からは、今季3度目の対戦で3発目とキラーぶりを発揮。先発投手が急きょ変更になるアクシデントもあり、不安のあった立ち上がりで、勇気をもたらした。何度も優勝争いを経験してきた。チームは前日15日に今季初めて優勝マジックを点灯させた。それでも「1戦1戦というのは変わらない。大変ですけど、(4位だった)去年は味わえなかった大変さなので。感謝しながらやりたい」と冷静に、正念場でのプレーを楽しんでいる。5回には背中に死球を受け「痛い!」と大きな声を出して顔をゆがめたが、気合でグラウンドに立ち、仲間を引っ張り続けた。今季は「40本塁打」を目標に掲げてきたが、なかなか打撃の状態を上げられなかった。4月に左肩痛、8月に新型コロナ陽性で2度の離脱もあり、ここまで月間最多は23試合に出場した5月の5本塁打にとどまっていた。一転、9月はまだ13試合目にしてこれが早くも4本目。「なかなか思うように結果が出なかったが、終盤戦になって20号と結果として出てきてチームを勝ちにつなげられたと思います」。勝負どころで、いよいよ量産態勢に入ってきた。チームは5月以来今季3度目の6連勝。「ヤマ場」だった11連戦は、4試合を残して勝ち越しが決まった。藤本監督は「一番しんどいところ、地獄の11連戦とか魔の11連戦とか言ってたところでね。すごく大きいですね」と胸をなで下ろした。優勝マジックは9に減った。「(マジックを意識は)しない。相手があきらめるまではしません。どこもあきらめないでしょ」。数字に踊ることなく、目の前の一戦を全力で取りにいく。【山本大地】▽ソフトバンク甲斐野(5回から3番手で1回0/3を無失点。今季2勝目) とにかく与えられた場所で役割を果たすことができて良かったです。チームが勝てたことがすべてです。○...アルフレド・デスパイネ外野手が豪快な11号3ランで、とどめを刺した。3-2の7回2死一、二塁で左越えへ。「投手陣が頑張っている中で、何とか追加点という気持ちだったよ。いいスイングで捉えることができた」。ここ5試合で7打点と勝負強さを発揮。優勝争いの中で大砲が頼もしい。

◆かつての「守護神」がチームVロードを明るく照らす「先導役」となった。ソフトバンク森唯斗投手(30)が緊急登板となったプロ初先発マウンドで3回50球を投げ、太田のソロ1発の1失点投球で必勝バトンをしっかりつないだ。予告先発の奥村が右肘痛のため回避。急きょ、先発登板を指名された森は慌てることはなかった。クローザーとして何度も修羅場をくぐり抜けてきた経験はダテではない。初回、3人で切ると2回も先頭島内を一ゴロ。辰己、鈴木大はフォークで空振り三振に仕留めた。球速も149キロの直球にカットボール、フォーク、そして120キロ台のカーブも多投。力で押すだけでなく緩急も巧みに駆使した。3回2死までパーフェクト。9人目の打者太田に147キロの直球を左翼席に運ばれたが、リードを守ってバトンを渡した。「初めての先発だったけど、すんなりゲームに入れた。最初はちょっと緊張したけど、すごく楽しい時間だった。欲を言えば無失点で終えたかったですが、試合を作ることができて良かったです」プロ9年目。登板461試合目での先発はプロ野球史上最も遅い。来季以降の「先発転向」も視野に入れる森にとっても大きな収穫になったことは確かだ。今季は不調もあって2軍落ちも経験。公称100キロあった体重も今は約10キロ減で心身ともにコンディションは良好だ。「行け、と言われればどこでも投げますよ。とにかく1イニング1イニング、1人1人のつもりで」。鉄腕と呼ばれる男は、涼しい顔でキッパリと言った。プロ9年目のソフトバンク森唯斗投手が通算461試合目にして初先発し、史上最も遅い初先発となった。これまでは、19年9月27日マシソン(巨人)の通算421試合目だった。

◆「9番」で出場の楽天・太田光捕手(25)が三回、2号ソロを放ち、反撃ののろしを上げた。プロ初先発となったソフトバンク・森の前に打線は二回まで無安打と沈黙。三回2死、カウント1-1から森のこの試合38球目の147キロを捉えた。4月23日西武戦(ベルーナ)以来、自身62試合ぶりにでチーム初安打となる一発を左翼席へ運び「しっかりと強いスイングで捉えることができました。リードも含めてこの後も頑張ります」と笑顔を見せた。

◆ソフトバンクが6連勝で70勝に到達した。一回に柳田の20号3ランで先制し、3―2の七回はデスパイネの11号3ランで加点した。プロ初先発の森が3回1失点、3番手の甲斐野が2勝目。楽天は六回のスクイズ失敗が響いた。

◆ソフトバンクは先発予定だった奥村政稔投手(30)が右肘の負傷で登板回避。森唯斗投手(30)が代役として登板した中、柳田悠岐外野手(33)が一回に先制弾を放った。「少し詰まりましたが、いい押し込みができたと思います。大事な先制点を取ることができてよかったです」1死一、二塁、先発・涌井が内角高めに投じたカットボールを振り抜くと、打球は右翼席へ。15日の楽天戦(楽天生命パーク)での19号に続く2戦連発で、3年連続20号の大台に乗せた。プロ9年目、461試合目で初先発となった森は三回2死で太田にソロを浴びて失点。四回から登板した泉は1死一、二塁で鈴木大に適時二塁打を浴び、1点差に詰め寄られたが、七回にデスパイネの11号3ランで突き放した。柳田&デスパイネのアベック弾で優勝マジックは「9」。17日からは敵地で2位オリックスと直接対決3連戦。6連勝で70勝に到達したチームは総力戦で2年ぶりのリーグ制覇へひた走る。

◆楽天は2―3の六回1死二、三塁から鈴木大のスクイズ失敗が響き、金曜日は17連敗となった。前の打席で適時二塁打を放っていた鈴木大が1ボールから敢行したものの投飛となり、三塁走者の浅村も帰塁できず併殺に。石井監督は「ソフトバンクは終盤の投手がかなり強くなっていくので」と同点を先決と考えたが、裏目に出た。直後の七回の守りは失策絡みで3失点。首位ソフトバンクに2年ぶりに負け越しが決まり、5・5ゲーム差に広がった。17日からは1ゲーム差で追う3位西武との敵地4連戦。監督は「下を向いている暇はない」と視線を上げた。

◆〝魔の金曜日〟の呪縛を解くことはできなかった。4位・楽天は首位・ソフトバンクとの2連戦で2連敗。チームはこれで5月6日のオリックス戦(京セラ)での白星を最後に金曜日は17連敗となった。先発・涌井は4回?を投げ、6安打3失点。今季2敗目を喫した。一回、柳田に2試合連発となる20号3ランを被弾。立ち上がりを攻められ「勢いのあるチームに先制点、大量点を与えた結果がチームに重い雰囲気を生んでしまったかなと思います。それが全てです」と肩を落とした。打線はソフトバンクの強力投手陣を前に15三振を喫した。2-3の六回1死二、三塁の好機では鈴木大が痛恨のスクイズ失敗。ノーバウンドで4番手左腕・嘉弥真が捕球し、三塁に転送された。三走・浅村は投球と同時にスタートを切っていたため戻れず、併殺でチャンスをつぶす形となった。石井監督は「終盤のイニングはかなり投手が強くなってくるのでその前にある程度タイゲームに戻すことはすごく大事な部分でそういう感じになった」と話した。17日からは敵地・ベルーナで3位・西武との4連戦がスタート。指揮官は「勝たないといけない試合がずっと続く。チームとしてしっかりと頑張っていくだけです」と次戦へ気持ちを切り替えた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70582 0.547
(↑0.004)
M9
(↑2)
13511
(+6)
436
(+2)
95
(+2)
76
(-)
0.258
(↑0.001
3.130
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
69632 0.523
(↓0.004)
3
(↓1)
9450
(+3)
425
(+6)
80
(+1)
62
(-)
0.245
(-)
2.810
(↓0.02)
3
(-)
西武
67643 0.511
(-)
4.5
(↓0.5)
9437
(-)
426
(-)
111
(-)
56
(-)
0.230
(-)
2.780
(-)
4
(-)
楽天
64633 0.504
(↓0.004)
5.5
(↓1)
13494
(+2)
476
(+6)
94
(+1)
87
(-)
0.246
(↓0.001)
3.480
(-)
5
(-)
ロッテ
64651 0.496
(-)
6.5
(↓0.5)
13448
(-)
467
(-)
85
(-)
121
(-)
0.230
(-)
3.210
(-)
6
(-)
日本ハム
53763 0.411
(↑0.005)
17.5
(-)
11417
(+6)
490
(+3)
93
(+2)
86
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)